後悔日誌
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2016年04月16日(土) 振動


あの地震がずいぶん大きくて驚いていたけど、まだ続いている。
深夜に響く緊急地震速報の音。
そして、その後にくる振動。

阪神の時も東日本の時も、震源地からは離れていたので船では大きな揺れを経験したことはない。
だから私の中では一番揺れた経験だ。
小刻みにかたかたかたかたって振動した後、船全体(というか海の上全体?)が揺れている感じ。
震度4でも揺れていたけど、5弱はさすが強いのが感覚で分かった。

この二日で何回機関用意したんだろう。
飛び起きて、10分で暖機し出港に備える。
そして津波がないことが分かると待機が解除される。

午前1時の後、3時も4時も。
震源地周辺がとても気掛かりな夜だった。


一夜明けて、各地の被害状況がテレビで流れ始める。
九州には断層があって、その周辺で地震が多発していたことが分かった。
そして震源地は徐々に広がっていって、熊本だけでなく大分でも・・・。

とその時、宮崎沖の緊急地震速報が。
テレビは港の景色に切り替わり、自分たちの船が写っていた。

躊躇することなく、出港。
どうすることも出来ないね。

ごめんね。



2016年04月14日(木) 緊急


休みを取るなら早いほうが良い。
そしてやることをやっておこう。
そう思って特急に飛び乗った。

献血と、服屋さんと酒屋さん。
買い物を終わらせると、地元の同級生と一杯やった。

同じ職業の友人。
共通の話題がハワイの港湾事情だったりして面白い。
お互い、後継者不足の悩みを抱えていて、これも一緒。

芋焼酎と鳥料理が有名だけど、とにかく野菜。
一次産業に自信を持ってる宮崎県は、良い素材が本当に安く手に入るし舌も肥えるね。
枝豆一つ取ったって、粒がしっかりしていて味が濃い。
良い物ってのはすぐに分かる。

ボトルを空けて2軒目へ。
久しぶりに寄り道した立ち飲み屋さん、友人の元同僚が開いたその店もそこそこ賑わっている。
ところがそれからすぐのこと。
携帯電話が一斉に鳴り出して、ゆらゆらと揺れ出した。

すぐに帰船命令が出て、持ち場に戻ることになった。
さよなら友人、さよなら立ち飲み屋さん。

うどん屋さんは次の楽しみにしておくよ。



2016年04月11日(月) 浸水


また、あの船に乗っている。
お世話になった先輩が、どっかいってしまったあの船だ。

早朝の当直。
まだ灯りの暗い船内を歩いて機械室へ行き、重々しいマンホールを開ける。
なかなか一人じゃ来れないけど、お疲れ様って声をかける。

今日は見事に機械が止まってて部屋中、水浸しだ。

たまには来いって事なのかな…。
ちょっと反省しました。



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