後悔日誌
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2009年09月30日(水) 雑草


新幹線のシートに埋もれながら、通勤。
早くて快適で、あっという間に名古屋を跳び越した。

迫る時間に時計を気にしながら、仕事のことを考える。
大きな壁みたいで、どこから取り付いていいか分からない状態。
モチベーションが下がりきったまま、乗船を迎えた。


「お前、こんなこと言ってるらしいな。」
いきなり上司から嫌味な発言が飛び出す。

労務管理がなってないんだもん。
「言われて当たり前だろ、バーカ!」
心の中で精一杯つぶやいた。

今はとにかく、現状維持でいこうと思う。
それしか出来そうにない。


自分は雑草だ。
力強く、生きていこう。



2009年09月29日(火) 昇天


何故だろう。
気持ちが高ぶってるのか、すぐ寝れる自分なのにどうやっても眠れない。
色々試してみたけれど、もう諦めた。

お風呂、献血、ちょっとした買い物。
数時間の休憩を挟んでまた運転席に乗り込んだ。
やはり長距離は厳しい。


ところで、トラックたちを見ていると追い越し車線なのに時々右にウインカーを出す車がいる。
そんな景色を何度も見るので不思議で仕方がない。
思わず携帯で検索すると「どけどけ!の最上級の表現です」と書いてあった。
まさかの答えに驚きながら、その場面を見るたびに二人で笑い転げた。

各サービスエリアも楽しかった。
豚まんを食べ、八つ橋もウナギパイもゲット。
新幹線と違って各地のお土産がオンパレードな所がとても良いと思う。


復路では計画通り、深夜料金を適合させてインターを出た。
横浜町田(東名高速)から西宮(名神高速)まで、休日なら2200円。
(主要部は1000円+大都市近郊区間で1200円必要)
でも、平日だって深夜なら5350円なのだ。
渋滞しないし、割安だし、深夜料金は素敵!としか言いようがない。


28時間、1060kmの旅。
段ボール30箱以上を運ぶお仕事で、結構頑張ったと思う。
ほんとに疲れたから、酒を飲む余裕もなく。
家の布団で一瞬で昇天した。

これが天国だと、思った。



(後日の調査で分かったことで補足します)
右ウインカーは排気ブレーキの補助灯の名残だとか?
前が詰まっているのでブレーキかけてるよ、というのを後続車に伝えていたのが始まりだそうです。
もちろん速度を緩めているわけで、その前の車は道を譲るべきでしょう。
今ではやはりパッシングのような意味もあるようです。

大型車は加速に時間がかかるから、不用意な減速をとても嫌う乗り物で。
それをちゃんと分かってあげれば仲良く走れると思います。
ちなみに昨日も書いたけど、高速では乗用車のマナーの悪さが本当に目立ちます。
暴走や急な車線変更に追い越し。
気をつけてほしいものです…。



2009年09月28日(月) 疾走


夜の横浜港。
景気よく花火が上がっていった。
開港150周年のイベントのフィナーレの一幕。


それを横目に淡々と作業をする。
荷物の箱詰め、そして車への積み込み。
積載ギリギリで、22時に横浜を発った。

高速道路1000円。
ありがたい恩恵を受けながらひたすら走っていく。
ほとんど変わらないエンジンの回転数、スピード。
流れていくオレンジの街灯に徐々に速度感が麻痺した。

ハイウェイバスやヤマト便のトラックと競争するわけでもなく。
同じ流れにずっと乗っているだけ。
それでも日中からずっと動いていたので疲労はかなりのものだった。


仕事ってのはやってみると、辛さが分かるもの。
長距離の運転手さんってのは本当にしんどいと思う。
毎日、毎日、どうして日本を往復し続けなきゃいけないんだろう。
そんな風に感じることもあることだろう。

夜のサービスエリアに集う車はそんなバスやトラックたちがほとんど。
大きな車体のひとつひとつに苦しみを垣間見た気がした。
それでもやはり、運転手さんたちはプロなんだよね。
途中で見かけた無謀な運転は全て自家用車だった。


目的地までは500km。
運転手は2人なので最初は2時間交代。
それから集中力が持たなくなったので1時間交代にした。
冷房に音楽、コーヒーなどなど。
眠気覚ましの助けも借りて、空が明るくなる頃にようやく到着した。

自分の車がこんな所にあるのが不思議な感じ。
いっぱい頑張ったから、今から神戸サウナで仮眠でも取ろうと思う。


まだまだ道のりは半分。
安全運行で頑張ります。



2009年09月24日(木) 濾過材


水槽のある生活。

またまた昔話をしてしまうけれど、我が家にはいつの頃からか水槽があった。
最初はメダカやオタマジャクシ、それからタナゴやグッピーも。
エンゼルフィッシュにネオンテトラ、ソードテール、ピラニア、ベタ。
ディスカス、シクリッド、プレコ、etc…。
思い出してみれば結構な種類の魚を飼い続けてきた気がする。

飼いやすい魚、気難しい魚、色んな子がいたけど。
その中でも、稚魚から育てた川魚は結構思い出がある。


息子が出来てから、自分が経験したことをよくやってみせている。
この間の夏、キャンプのついでに捕まえた小さな魚たち。
少しづつ大きくなって3ヶ月で体は倍くらいに大きくなった。

決して華やかでないし、ごく普通の形をしているけれど。
これが日本の魚さんで、季節にも水にもしっかり対応してくれる。
可愛い奴ら、なんだ。


大きくなってきたので外部フィルターをセットしたけど。
なんだか信用できないただのスポンジと活性炭。
昔のこだわりっていうのかな。
せっかくだからバクテリアを住ますための濾過材を追加した。


小さい頃から育てた魚ってのは人間馴れしちゃうから。
やっぱり観賞魚として生きていくしかないと思うんだけど。
仲良くやろうぜ、相棒。

テレビの横の水族館。
我が家の小さな自慢です。



2009年09月23日(水) 想


インターネットを通して色々な交流がある。
昔の同僚や日記だけの仲間、同じ趣味仲間。
日記やブログを通して伝わってくる想いに一喜一憂している。


中学生の頃は、電子工作好きな子だったと思う。
アマチュア無線に興味を持って、最初は受信に一生懸命になった。
それも束の間、電話級アマチュア無線技士(現在は4級)がすぐ欲しくなった。
当時はお小遣いがほとんどない時代。
なんとか受験料を絞り出して、試験会場には自転車を2時間以上漕いでいったりした。

それからがまた大変。
合格しても、免許の申請代に、無線機に無線局の免許申請代と最初にお金がかかるもの。
中古屋さんに通ったり、作れるものは自作したり。
オンエアまで辿りつくのにとても苦労した覚えがある。

初めて出したCQ(呼び出しの合図)は緊張しまくって。
速攻ベテランさんに怒られたりしたっけ。

見ず知らずの人と友達になったり、近くだからと訪問したりされたり。
これって意外に今のネットの事情に似ているような気もする。
仲間がいるからこそ、楽しいんだよね。


昨日は大安だったね。
おめでとう。



2009年09月22日(火) 銀週


シルバーウィーク。
秋の大型連休、それは嬉しいようで嬉しくないような変な休日。
船乗りゆえの長期休みの有難みが消えてしまうとこは、残念。


首都高に乗って千葉へ出掛けると、扇島で渋滞。
二車線にまたがってハザードを出すトラックに後部座席がつぶれた車。
5,6台の玉突きで、後で知ったけど死傷者も出た大事故だった。
せっかくの休みに事故に巻き込まれた家族はさぞ悔しいことだと思う。

渋滞はあちこちで発生していて回避が大変だ。
アクアラインは海ほたるも含めて全面渋滞。
湾岸線にまで伸びるテールランプの列は横目に眺めて笑っていられたけど。
葛西を起点に上りも下りも大渋滞しているのを知って、早々に高速は降りた。

たまたま重なった休みだけど、遠出はしなくて良かったと思う。
このストレスの中、100キロも200キロも走れるわけがない。
高速無料化が話題にのぼるけど、皆いい勉強になったんじゃないかナァ…。


帰省のついでに、久し振りに住宅を見に行った。
コンクリートの注文住宅で、一人暮らし向きの建物だったけど、色々参考になるところがあった。
顔馴染みになりつつあるスタッフさんたちと世間話をしながら、いつかこんなって夢を描いたりして。
それはずいぶん近くにある気がするけど、欲張っちゃうんだよネ。
いつになることやら。


夜は嫁の実家で、すき焼きをつつきながら一杯。
チビのテンションが高くて、明らかに楽しそう。
ちょっと悔しいけど仕方ないし。
一生懸命におしゃべりを試みる姿は意外に健気だなって思った。

のんびりしたシルバーウィーク。
昼寝しすぎて夜に寝られなくなったり、無駄に時間を消費しているけど。
考えてみれば渋滞の車内よりずっとマシ。

何事もないのが、それなりに良いなって思った。



2009年09月21日(月) 連絡


仕事の内容がコロコロ変わる。
色んな仕事が出来るマルチパーパスな人間と取るべきか。
誰にでも出来る仕事を都合よく当てられているだけと取るべきか。
分からなくなってきた。


悩む後輩と、高圧的な態度の先輩たち。
増え続ける仕事に減り続ける給料。
不安定すぎる職場の中で黙っているのが今だ。

魅力のない職場に将来はない。
それを会社が気づいていない事に悲しくなる。


乗船連絡を受けた。
次はまた、激戦地だ。

2階級降格だし、そこそこにやろう。
絶対頑張らないぞ!



2009年09月20日(日) 幼虫


夏の終わりをあちこちで感じる。
日が暮れるのも早くなったし、夜はだいぶ涼しい。
黄色いイチョウの木に彼岸花。


クワガタたちはどうしたかな。
そう思って虫かごの掃除をすると、一番大きかったオスが残骸で見つかった。
それとペアだった(気がする)大き目のメスは前腕に触角に損傷あり。
ご飯はちゃんとあげていたけど、喧嘩してたんだろうね。
ちょっと可哀想になった。

対して小さめの2匹(オス、メス)は健気にやってたせいかとても元気。
控えめで、おこぼれしかもらえないけど上手くやってたんだな。
なんだか人間の世界に似ているようで苦笑い。


子供が取れるかもしれないと思い、もともと朽木を多めに入れてた虫かご。
木にカビが生えるし臭い、なんて嫁には不評だったけど。
掘り起こすとちゃんと、幼虫がいた。

その中から3匹取り出して、飼育用のビンに移し替えた。
「どうしてニャッキ(テレビに出てくる毛虫の名前)なんだい?」
「どうして?、どうして??」
久しぶりの子供のどうして攻撃が嬉しい。


羽化は来年?
先は長いけど、ちゃんと育ててみようと思ってる。



2009年09月17日(木) 通信


息の詰まるような通勤ラッシュ。
電車もバスも、ドアが閉まらないくらいに乗客が乗っている。
一度かたちが決まってしまうともう、どうにもならない。
苦痛で仕方ないけど、たった数日の通勤だからとなんとか頑張った。

そんな中、バックに潜ませていて遊んでいたのが「ドラゴンクエスト」。
ゲームの中のキャラクターを交換できる機能があって、それにはまっているのだ。

今、まさに旬。
そんなタイミングが嬉しい。

いったい何人の人が持ち歩いているんだろう。
駅前でちょこっとうろつけば、たいがい交換が成立してる。
その気になれば、一日に100人くらいすれ違えるに違いない。

何故だかゲームの本編はすっかり進んでないんだけど。
おまけのストーリーで十分遊べちゃうのね。
さすがは国民的ゲームだと思う。

恥ずかしながら、帰りの電車の中ではゲームを出して。
レベル上げとかしてみたり。

久々に燃えてます。



2009年09月16日(水) 酸欠


スキルアップを図るため、講習会に来ている。
「酸素欠乏作業」について。


人は酸素濃度の低い空気を吸い込むと、一呼吸で身体機能が停止してしまう。
これが怖い。
空気は目で見えないから、危険が察知できないまま事故に至る。

閉鎖空間での作業(下水道とかタンクの中)では、毎年のように犠牲者が出ているし。
倒れた人を助けようとして、その人も犠牲になる。
そんな二次災害で被害が拡大するのも、酸欠事故の特徴なのだ。


座学は色々で、ドクターから人間の呼吸のメカニズムを教えてもらったり。
関係法規(これが大変…汗)に保護具の知識と盛り沢山。
試験もあるそうで、せっせとノートをまとめてみたり。
実技も含めてこんな日が3日間続く。


船の中には硫化水素が発生する機械があるし。
点検でタンクの中に入ることもある。
かなり身近な所に酸欠の脅威はある、と思う。


事故が起きてからでは遅いから。
正しい知識を身につけて、同僚も守っていきたいと思った。

学生時代と違って。
とても真剣にやってます。



2009年09月13日(日) 入院


すっかり知らなかったけど。
従兄弟(いとこ)の家に顔を出したら、祖父が脳梗塞で入院中だった。
歳だしナァ…、年齢相応に弱ってしまうなぁ。
なんて思って実家に帰ると。
今度は親父が帯状疱疹で入院中だった。
こっちも歳だしナァ…。

どちらも命には別状はないけれど、驚いた。
便りのないのは良い便り。
そんな言葉を大事にしている家だけど、たまには連絡しないとナァ…。
なんて、気を新たにした。


それにしても親父。
看護師さんのご機嫌をとるために安売りのガムを配っちゃったり。
髭剃りに香水と、身だしなみにも妥協がないらしい。
女の子、好きなのネ…。

とりあえずは、良かったというべきなのかな。
日本酒と肴は、またの機会にしときます。

お大事にね。



2009年09月12日(土) 雨


久し振りにまとまった雨が降った。
雨粒が大きくてトタン屋根に響くような、そんな雨。
靴も濡れるし、家に帰りたくない…というのが本音。
ただ、そうはいかないのが現実。


思い切ってジャージの半パンとサンダルに着替えて自転車に乗った。
ここまでひどいと笑える、と思った。
もう車がはねた水も何も気にならない。
ひたすらペダルをこぎ続けた。

昔、自転車通学をしていた頃は、雨でも雪でもちゃんとこいだもの。
顔にあたる雨粒の感覚はなんだか懐かしい。

歩行者はほとんどいなかったけど、傘もささずに自転車に乗っている人はたまに見かけた。
妙な連帯感を感じる。
心の中で、「お前もガンバレよ。」
そう念じてやった。

坂道を登って、トンネルを抜けて、また坂道を登る。
最後は急坂で、全くクールダウンにならないのが帰宅コースのきついトコ。


「ただいまー。」
「な、何?自転車で帰ってきたの??」

目をまんまるくする嫁。
それを見るのが今日も楽しい。



2009年09月11日(金) 絶句


久し振りの自宅。
ご飯を食べてはうたた寝。
仕事からの解放感に浸っていた。

3歳と9ヶ月。
さすがに子供もよくしゃべるようになってきた。
ひらがなを読んでみたり、成長に驚く。

そんな中、ショッキングな言葉がこれ。
「パパー。もうおうち帰っていいよ〜。」
「お船戻ってくださ〜い。」

「なっ!?」
返す言葉もありません(笑)

きっと多分、ママをとられてしまうからそう思ってしまうんだろうけど。
これは困ったナァ…。
と、冷や汗をかいた。



2009年09月09日(水) 傾斜


強い風。
傾斜したままの船内。
壁に吊っていた自転車が床に転がっていたり。
ちょっとした小物があちこち動いていた。

そんな中でデスクワーク。
変な姿勢を強いられるためか腰が痛くてたまらない。
現場ならほとんど立ち仕事。
いつもは気にならないのに。

まもなく、仕事に一区切りがつく。
そのための膨大な作業に追われ続けている。


こんなに椅子に座ってると、太りそうで怖いよね。
寝る間を惜しんでやっている腕立て伏せが妙にきつかった。



2009年09月07日(月) 溜息


日本海から東京へ。
三陸沖の霧を嫌がって、津軽海峡から関門海峡へコースを変更した。
ところがこれがいけなかった。
今度は台風が北上しているのである。

安心策をとって、どうせ余裕があるからと選んだ和歌浦(わかのうら)。
火力発電所の煙突に、なんだか不釣合いな高い建物たち。
ここへ来たのは久し振りだったけど、台風の針路が読めないので動けない。
「これなら神戸に入港したほうが早いんじゃないか?」
そんな声も聞こえる中、淡々と明日以降の作戦を練り続けた。

「はーぁ…。」
天気図を見ながらため息ひとつ。
これは全然、帰れそうにないや…。



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