後悔日誌
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2009年08月30日(日) 変化


仕事を終えて10kmペダルを踏んで和倉温泉へ。
のんびり風呂のつもりが、サウナの中で開票中継にかじりつきになった。

続々と当選確実になる民主党。
敗北色濃い自民党。
いよいよ変化が始まるのだろうか。


民主党の公約は確かに見た目はいい。
例えば、子供の手当ては親世代としては大歓迎。
でも、お金はどこから持ってくるのだろう。
不思議に思う。

高速道路無料化はありがたい?
首都高速や阪神高速は高速道路の中でもトップクラスの収益率。
そんな道は無料化なんてしない。
ぜひ無料化してほしいところで、お金を取ることがちゃんと決まっている。

それから、都市間の高速もそう。
トラック業界とか、頻繁に高速を使う業種は喜ぶかもしれないけど。
荷物が減って、船会社は今まで以上に苦戦を強いられるだろうナァ…。
すでに廃業に追い込まれているフェリーが後を絶たないのに。
どうするつもりなんだろう。


捨てきれなかったものを整理するのは歓迎する。
借金大国ニッポンを、もっと借金大国にはしないでほしい。

政策に八方美人はない。
今日も誰かが泣いている。



2009年08月29日(土) 集会


七尾から3両編成の特急に揺られること1時間。
金沢へ遊びにいった。

手始めに献血。
それから電器屋さんでパソコンの部品を物色。
そして日本の道100選に選ばれている100万石通りを歩いた。


日が暮れ始めていて、お城も兼六園にも入れなかったけど。
その後で通りがかった香林坊(繁華街の名前)が凄かった!

ちょうど選挙を明日に控え、熱の入った街頭演説。
候補者が何かを訴える度に、周りの人たちが大きな拍手を贈る。
支援者の輪の中で大きなエネルギー感を感じた。

恥ずかしながら、初めて街頭演説を聞いた気がする。
この一人一人の思いで、国は動いていくんだ…。
そんな風に思った。


ラーメン屋さんでビールを飲みながら。
どっちが勝つのかな、なんて考えた。

自分の票はまた無効票になる。
仕事だから仕方がないけど。
出来ることなら、さっきの候補に入れてやりたいナァ…。


明日は総選挙。
しっかり、見届けたいと思う。



2009年08月28日(金) 城山


日本100名城のひとつ、七尾城。

本格的な山城で、150年間も領国支配の本拠となり、
武田を下した上杉謙信の侵攻にも、1年間耐えたという強固な城。

今ではかつての城への道は登山道になり。
その尾根の上は、きれいな広場のようになっている。
きちっと積み上げられた昔のままの石垣や城下町の眺望。
ここは、歴史に想いを寄せられる素敵な場所なのだ。


今日は雨がもちそうなので強行突破。
さっと登ってしまい、山頂でおにぎりを食べた。

散歩してたら、あちこちで山菜が芽吹いているのを発見。
いつの間にか薇(ぜんまい)探しに白熱することになってしまった。

そういえば、この前は春に来たんだった。
竹の子だらけで、こっそり一本持って帰ったのを思い出した。


都会じゃないって、いいね。
自然がやっぱり、大好きです。



2009年08月24日(月) 干物


釣りは、大好きだ。
何が釣れるかな、というドキドキと。
漁師さんしか味わえない、新鮮な魚が食べられるということ。
海の上で仕事をしているから、何より簡単な遊びのひとつなのだ。


隠岐はいい所で、思いのほか良く釣れる。
釣れていると面白いからみんな竿を出す。
こんな時はあえて釣りはしないでお土産作りに精を出す。

あっちでこっちで、鯵をもらっては開いて一夜干しのネットへ。
天日干しにするといい匂いがして、ちょっと嬉しくなる。

「釣らない人が一番お土産多いってどういうこと??」
そんな小言を頂きながらも膨らんでいく冷凍庫にニヤリ。
市場で買って送るだけがお土産じゃないのだ!


仮泊も最後の朝。
それはそれはでっかい鯛が釣れたけれど、さすがにそれは貰えませんでした。

うまそうだなー。
鯛の一夜干し。

月末にもう一度来るから。
今度は竿を出してみようと思う。



2009年08月22日(土) 潜水


お気に入りの景勝地、”摩天崖”。
海の上にせり出る、200mを越す絶壁は見事としか言えない景観。
崖の上は緑の草に覆われていて、馬や牛が我が物顔で歩いている。
とにかく、スロータイムないい所なのだ。


人生2回目。
待ちに待ってた遠足で、とっても楽しい。
あちこちに落ちている動物の糞をよけながらハイキングを楽しむ。
それから、せっかくだからと海の中へも遊びにいった。

磯に潜るのは久し振りだった。
潮に体を任せながら、岩場の隙間をクリアしていく。
いつの間にか沖へ出て、流されてしまうのが怖くて海草につかまりながら。
しばしの間、水中散歩を楽しんだ。

大きなウニ。
その向こうにサザエ。
見えてるのに、手が届かない!

あざ笑うかのようにベラの群れに翻弄されたり、クラゲにびっくりしたり。
あっという間に時間が経ってしまう。


日陰で着替えていたら、大きなバッタが飛んでいった。
なんだか秋がすぐそこまで来ているのが寂しい。

港に行って、売店でカキ氷を注文。
思っていたより大きくて、集合時間に遅れないように慌てて食べた。
「頭いってぇーーー。」
こめかみを手でさすりながら、笑った。

部活していた学生時代をちょっと思い出した。



2009年08月21日(金) 胃痛


きっと多分。
コップの下にお皿を置いて、日本酒を溢れさせながら飲んだこと。
そのあとに1.5倍なんていうでかいカップラーメンを食べたこと。
さらに朝になって、のどの渇きからコーヒーをがぶ飲みしたこと。
そんなのが胃にとどめを刺したんだと思う。


激痛は久し振りだった。
始めのうちは、”まさかな”という気分だったけど。
徐々に”またか”という思いが支配し始めた。
引き出しの底から特効薬”マーズレン”を出して。
白湯を飲みながら被害が大きくならないように堪える。

ちょうど仕事も追い込みの時期でストレスを感じるのが厳しい。

自分を追い込みながら仕事をしていくスタイルだから。
その時に体が持たないと、それがストレスになってしまう。


しばらく、日本酒はやめようと思う。



2009年08月15日(土) 立山


せっかく富山に来たんだから。
ハイシーズンの立山を逃す手はないと思い、登山することにした。

富山駅から2両編成の黄色い電車で立山駅へ。
そこからバスに乗り換えて室堂駅まで。
気がつけばもう、2450mなんていう高地。
青空に山の緑が映え、とても綺麗に見えた。


山頂までは普通に歩いて2時間くらい。
いまどきの女の子や、小学生くらいの子供たちが普通に登っている姿に驚きながら進む。
石畳の道を進んで、一の越という山荘を過ぎると岩の急斜面になった。

見晴らし抜群、どこでも絶景。
黒部湖を眼下に見ながら、頭を出す富士山や槍ヶ岳の姿を楽しんだ。

富士登山に比べれば、それこそあっという間に山頂に到着。
一等三角点のあるところは実はピークじゃなくて、立山神社本宮が3008mの頂点。
参拝料500円に動揺しながらも、上まで行くと…。

ちゃんと神主さんがいて祈祷してくれるんですネ。
最後はお神酒をどうぞ、と言われて杯のお酒を素直に飲み干した。


実は立山は信仰の山で、富士山、白山とあわせて日本三霊山と呼ばれている。
昔から越中では大人になった証として立山に登るという習慣があって。
立山の神仏に参拝に行くのが入山の目的で、”立山登拝”と呼ぶそうだ。


下り道。
前を歩いている子供たちが雷鳥のことを話しはじめた。

まさか…。
そう思って、周りの人に聞いてみると。
「親子で歩いていたの見てませんか?」とのこと。
気がつかなかったナァ…。

立山で清酒「立山」を飲もう。
なんて不純な動機に、頂上ばかり見すぎていたのかもしれないネ。

ちょっと悔しいところもあったけれど、今度は子供と来てもいいな。
なんて、思ってみたりして収穫のある山登りになった。


再び戻ってきた室堂駅。
近所には”みくりが池温泉”なんていう掛け流しの硫黄泉もあるし。
名水100選に選ばれた雪解け水もあるし。
あっという間に時間が経ってしまう。

さすがは、富山県民が誇る心の故郷。
羨ましいな、と思った。



2009年08月11日(火) 大蜻蛉


久し振りにオニヤンマを見た。
大人の手のひらほどある体が、優雅に空を舞う。
黒に黄色の縞模様。
鮮やかな緑の複眼。
蜻蛉(トンボ)の王様だ。


ここのところ、よく山に登る。
メンバーもあるけど、そこに良い山があるから。
米山に登るのは8年振りだった。

前は走って登ったんだよな…。
山頂近くの水場で空になったペットボトルを満たして命拾いしたこと。
下山した頃には低血糖で動けなくなったこと。
そしてなんともいえない雰囲気の青海川駅。
インパクトの強い出来事に、まだまだ記憶が薄れていない。


海から登り始めて2時間ちょっと。
ようやく辿り着いた700m地点でへばっていた。
それをあざ笑うようなオニヤンマ。
その羽音に、空を見上げた。

「なんであんなに飲んじゃったんだろうなー。」
今日も反省していると、後輩から「昨日はイケてましたよ!」の声。
いまだにバカやってることが、とっても悲しくなった。


ぶ厚い曇り空だけど、蒸し暑い夏の日。
ヤンマの写真を撮ってみようと思ったけど、あまりの速さについていけない。
気がつけばもう一匹現れて、交尾したまま飛び始めた。

「くっそー。いいよなー!」
後輩が叫んだ。
思わずみんなが笑った。


昔はこうして、虫と人間の住むところが近かったんだよね。
蛍の光を眺めたり、鈴虫の音を聞いたりすることが季節なんだと思う。
蜻蛉も蝉(セミ)も、夏の生き物。
ずっと天気は悪いけど、ちゃんと季節が巡っていることに安心した。


手付かずの自然が残る場所だからこそ、こんな景色に会える。
山頂では一瞬しか眺望はなかったけど、大満足で山行を終えた。


お風呂で汗を流した後はやっぱりビール、(と日本酒だね)。
新潟県だもん。

とっても美味しかったとさ。



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