- 2008年11月29日(土) 橋脚
珍しく決めていたこと。 2ヶ月前から予約を取って、雨が降らないことを祈りながら。
明石海峡大橋ブリッジワールド。 300mもある橋脚に登れる楽しいツアーだ。
まずは会議室で誓約書にサイン。 橋の生い立ちについての勉強会に参加していよいよツアー開始。 実際の道路のひとつ下の階で、床板はグレーチング(金網)。 足元には海が広がっていてドキドキしてしまう。
写真を撮りながら歩いて、20分も歩くといよいよ橋脚へ。 ここからエレベーターで一気に頂上まで上がる。 宇宙船のような(乗ったことないけど)そんな雰囲気。
最上階でエレベーターを降りると、船の中にも似た鉄の空間。 その天井にある電動ハッチがスライドして空に向かう。 橋脚の上は絶景だった。
見下ろす先に淡路島。 橋を行き来する小さな車たち。 引き波と船。 息を呑んだ。
それにしても、橋を長く使うためのテクニックには驚かされた。 吊り橋の命はもちろんワイヤーなんだけど、その処理が凄い。
最初の1本は直径5.23mmという、タバコ位のワイヤーだ。 これを127本でひとまとめにし、正六角形のストランドを作る。 そしてこのストランドをさらに290組束ねて直径112.2cmなんていう大きなメインケーブルを作っている。
橋を支えるメインケーブルの重さはなんと6万トン。 ワイヤーを束ねるだけでも凄い技術だと思うんだけど。 何より驚いたのが表面をゴムで覆い、さらに内部に脱塩、乾燥した空気を常時送風しているということ。
ここまでやって初めて100年使う橋として完成となる。 普段意識しないけれど、秘密ってあるもの。 素直に感動した。
架け橋。 二つを結んでくれる大事なもの。 良い言葉だナァ…。
ツアーのあと、明石まで足を伸ばして明石焼きをつついた。 久し振りに笑った。
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