後悔日誌
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2006年10月31日(火) 一期一会


一期一会。
良い言葉だな。

もう会うことはないかもしれない。
そう思うと寂しい。



2006年10月30日(月) 洋上


久しぶりに太平洋に出る。
足摺岬に室戸岬、四国を反時計回りにぐるっと回って神戸まで。

淡路島の周りは難所がいっぱいだ。
明石海峡に鳴門海峡、そして友が島水道ってのがある。
太平洋から瀬戸内海にアプローチする時、大型船は和歌山と淡路島の間を通る。
これが友が島水道で、交通量が多い。
容赦ない漁船の操業も手伝って、身動きが取りにくい。


夜明けと同時に入港船が突っ込んでくるのは関東と同じだな…。
デッキで見ていてもかなり迫力があった。



2006年10月27日(金) 石仏


歴史の街、臼杵。

京都のような寺町に、ちょこっと離れたとこにある国宝の石仏群。
1000年以上前に山肌に掘り出した阿弥陀さんがとても安らかな顔をしていた。

59体もある石仏には色々言い伝えやご利益があるらしく、ガイドさんの説明が楽しかった。
恋のキューピットがいたり、リストラ除けがあったり。
知名度ナンバーワンは首の落ちていた石仏なんだけど、今は補修されて首がしっかり繋がっている。
確かに…これなら安心だ(笑)


最後は色々とお祈りして帰ってきました。
願い事、叶うといいナァ。



2006年10月23日(月) 普賢岳


そう遠くない昔。
聞きなれない「火砕流」なんて言葉がテレビを賑わせていた。
自分もまだ若く、遠い地での出来事にあまり関心もなかった。
1990年の出来事だ。


長崎県雲仙山系。
今も煙をあげる平成新山を筆頭に普賢岳、国見岳、妙見岳がひしめき合っている。
”俺はなぜ登るんだろう?”なんて自問自答しながら普賢岳を目指した。

山に登りたい訳は日常からの逃避と、登りきった達成感か…?。
山登りにも好みがあって、森が好きな人や沢登りが好きな人がいたり。
ピークを最短で目指す人もいればロッククライミングとかジャンルは様々。
私の場合は迷子になりそうな森は意外と苦手で尾根の上を歩くのが好きみたい。
連なるピークを次々に踏んでいく爽快感はなかなか止められない。


寒冷前線に吹き込む風を岩陰で凌ぎながら、霧が晴れるのを待つこと15分。
垣間見た青空と周りの山々の姿。
「お待たせしました!」とでも言われたようで息をのんだ。


まさに絶景。



2006年10月20日(金) 思案橋


久しぶりの長崎。
思案橋のあたりは相変わらず活気が良かった。
ネオンだらけの小路、連なるタクシーの列。
ほろ酔いのサラリーマンやら学生やら。
ほんとに賑やかだ。

あんな風に朝まで騒げたら楽しそうだな。
誘惑と戦う自分。
でも今夜は圧勝だった。


かなり大人しくなってしまったなぁ…。



2006年10月15日(日) 回想


子供抱きたい病。

早いものでもう2週間会ってない。
デジカメの写真を見ていると、笑い顔に泣き顔に本当にいい顔だらけ。
久しぶりに遊んでみたいナァ。

ずしんとくる子供の重み。
かくんと体を預けて眠る無防備さ。
けたけた笑う甲高い声。
いっつも興味津々な目。

なんだかホームシックです。



2006年10月14日(土) 覚悟


喉の調子が悪くなってからもう一月を数えた。
なかなか治らないのに苛立ちを感じつつも、ようやく回復の兆しが見えてきた。

喉元過ぎればって訳じゃないけど重病だったらまずいな、なんて色々悩んだ一ヶ月だった。
例えばぽっくり逝った場合、残った嫁さんと子供がどうなるか…なんて。
一家の大黒柱としては、しっかり考えておくべきだよね。

学資保険に生命保険、それから自宅の購入。
色々、いろいろシミュレーションしてみた。


嫁さんと電話で保険の話をしていたら「あんた死ぬの?」って怒りはじめた。
けど、仕方ない(笑)


災害で人より生き残る自信はあるんだけど、寿命は短そうな俺。
自分の未来予想図なんて株より宝くじより難しいね。



2006年10月12日(木) 大沼


自転車で大沼公園まで出掛けた。
太いオフロード用のタイヤはペダルを踏んでも踏んでもうなる音を出すばかり。
なかなか風になれないけど、何ヶ月ぶりだろう。
筋肉が悲鳴をあげるのを感じながら、とにかく走った。

国道五号線、赤松の並木道。
ゆるやかな峠からトンネルを越えると駒ヶ岳と大沼がお出迎えしてくれた。
ローカル線がコトコトと走りぬけ、時折観光バスに抜かれながらののどかな道。
いかにも観光地って感じな大沼公園に着くと早速おにぎりを食べた。

かれこれ4回目になるだろうか、色々な友とここには来たことがある。
記憶なんて適当で忘れてることのほうが多い気もするけど、それぞれ懐かしい。


見上げれば、先っちょが槍のように尖がった駒ヶ岳。
頂上の周りには草木はなくて、がれた道が付いているのが見える。
登ってみたいけど、今年も登山禁止になっているようで残念。
噴火湾、そして大沼から函館まで山頂からの眺望は素晴らしいハズ。
ほんと登ってみたい。


帰りは七飯岳の山腹を通る山岱スカイラインへ挑戦。
標高400mちょっとだと思うんだけど厳しくて、厳しくて自分に何度も負けそうになる。
歩いたほうが早いんじゃないかと思いながらもこぎ続けること1時間半。
ようやく登りついた駐車場で函館山を眺めた。

空気は冷たくて、もう冬の到来を感じた。
下り道、道路脇のススキが逆光で輝いていたのが思いのほか綺麗だった。



2006年10月11日(水) 花咲


蟹を買い付けに行った。
函館といえば朝市に自由市場と市場は色々あるけれど、やはり地元密着な廉売へ出掛けた。

ちっこい店口に並ぶ蟹たち。
でも、今年はちょいと事情が違っていた。


花咲ガニが…ない。

密漁事件でロシアに拿捕された漁船は記憶に新しいけれど、あれっきり遠い存在になってしまった花咲ガニ。
実は日本近海じゃ獲りつくしてるそうで、やはり危険を冒してでも国境に手を伸ばすしかないんだとか。
国内で揚がったやつは高値で、今や幻の蟹だとか。


前にもこんなことがあったよナァ…。
政治家の鈴木宗男が捕まった時はロシアの蟹が入らなくなってタラバが急騰してたっけ。
北海道の経済ってのは結構すれすれの所があるな、なんて思う。


相変わらず物流は凄くて、次の日にはもう自宅に届いちゃう。
きっと美味しく食べてるんだろうなー。



2006年10月07日(土) 低気圧


大きな低気圧に台風が2つ。
こんな異様な天気図は見たことがないという位、発達していた。
東京湾の奥でエンジンを準備して待機した。

風が上がり、波が大きくなるとなんだか2年前を思い出す。
全てが時限爆弾のように仕組まれていて破滅に向かっていったようなあの日の事。
急降下する気圧計、勢いのいい風速計。
どこか似ている…。


こんな時、判断を誤ればあっという間だろう。
テレビニュースで鹿島沖で貨物船が座礁したのを聞きつつ当直にあたる。
明日は我が身…、そう思うと背筋を伸ばされた。


貨物船のクルーは全員外国人。
おまけに外国籍の船舶ということで報道はどこか他人行儀。
遠い国のニュースみたいで腹立たしく感じた。

積んでる鉄鉱石は日本の荷物だろうに。
運行している船社は大手の日本企業じゃないか。
資源のほとんどを輸入に頼り、その輸送に感謝もできない国。
呆れてしまう。


低気圧は猛威を奮って北上し、今度は秋刀魚漁船が沈んだ情報が入ってきた。
眠れない一日になった。



2006年10月02日(月) 頭文字O


懐かしい顔ぶれと再開した。
つい半年前のことなのに、ずいぶん遠い記憶で呼び戻すまで時間がかかった。

背広を着て、いつの間にか一丁前の格好の後輩たち。

今日はまた、ガチガチに緊張しながら入社式に臨んだに違いない。


私の場合、新人の時代はかなりしょっぱい味だった。
理想と現実のギャップ。
もがいても沈んでいく蟻地獄に悩み、まさに涙をのんだ下積みだった。

人はそれぞれ考え方も、感じ方も違うだろうけど。
大企業に入った二人。
できれば羽ばたいた姿を見てみたい、とも思う。


頑張れ。



2006年10月01日(日) 壁


京葉道路06時。
都心へ向かう車が少ないな…と思っていたら日曜日だった。
アクセル一定のクルーズで東京港へ向かった。

運転席から自分の影を見ると面白い。
ワンボックスカーの四角い形にサイドミラーがぽこっと出っ張っている。
妖怪ぬり壁にそっくりだナァ…。

ミラーの向こうは黄金の世界。
でも、もう後戻りはできない。

嫁さんと子供を残してまた出稼ぎ生活が始まった。



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