- 2005年12月08日(木) 対面
誕生日から一夜明けた。 職場の同僚に、少し恥ずかしげに報告してまわる朝。 「名前は決まったんか?」とか、「おめでとう!」とか、それぞれに一言が嬉しい。
色々アドバイスを貰いながら、考えた。 嫁さんには「ありがとう」と花束を持って会いに行こう。 今度こそ決めてみせよう、なんて心浮かれた昼。
夜、少し仕事を早めに切り上げて病院へ。 足取りは軽いけど、特急の待ち合わせや接続の悪さで随分遅くなってしまった。 見知らぬ土地での花屋探し、そして減りゆく面会時間。 焦る気持ちの中でなんとかスーパーで小さなブーケを手に入れた。
描いていたイメージとかけ離れた現実に、なんだか自分が格好悪く感じる。 なんでこんなに要領悪いんだろうネ・・・。
さて、初めての対面はさすがに緊張した。 窓越しに眺めると、まだ赤い顔をしていて一生懸命に哺乳瓶を銜えている。 幸せそうに目をつぶっている姿はしばらく見ていても飽きないし可愛い。 どこか自分の顔に似てるところないかな、なんて探してみたりした。
「土管が出てくるみたいだったよ〜」と、にっこり笑った嫁さん。 十ヶ月間もお腹で育ててくれてありがとう。 小さな花をとっても嬉しそうに受け取ってくれてありがとう。 感謝の気持ちで一杯だった。
とうとう。 お父さんになっちゃったんだな…。
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