- 2005年11月29日(火) 弔い酒
悪いことばかり起こる。 自分にも、他人にも。
一枚のファックスを受け取った。 つい最近まで、一緒に仕事をした先輩はもうこの世にいない。 どうして亡くなったか尋ねても、上司は「わからない」の一点張り。 不信感が爆発しそうになった。
落ち着こうと、お茶を一気飲みしていると、その向こうで後輩が電報をネットで頼んでいた。 その姿がなんだか楽しそうに見えて、また腹が立った。
席を外して、デッキから外を眺めれば伊東の町並み。 海岸線に並行する道路にヘッドライトが流れ、交差点の信号が一斉に変わるのが見える。 山の上まで建物があって、夜景は意外と綺麗に感じた。
「あの人がナァ・・・」 溜息混じりに、自問自答する。 つい一ヶ月前はバリバリと仕事をしていて、そしてプライベートでもよく遊ぶ人。 ブリキ板の加工が上手で、また教えてもらいたいとか思っていた頃だった。 壁にぶら下がった、お手製の塵取りが寂しい。
ああ、またか・・・。 そう思ってしまう自分も悲しくて。
ひとり、弔い酒。
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