個展風景 2004年10月28日(木)
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旧銀座アパートメント・年期の入りまくった現・奥野ビルをくぐると
郵便受けのある玄関。
左手には何故かこれまた年期の入った金庫がオブジェ化してます。
左の階段を地下にいくと、穴倉のような画廊があります。
下に降りるのは結構勇気がいるらしく、ドキドキしながら進みます。
画廊は二つありますが、広い方の扉をくぐると…
白い壁にあまり統一性のない(と言う意見多し)絵がぼつぼつと。
点数は26点。
ハッチングに興味を示す人は、細かくて大変な労力ね〜とか、
単純に色彩が綺麗だと言ってくれる人や。
もっとイメージや個性を強く打ち出せ〜と
辛口の画廊巡りのおじさんたち、
いろんな人が来て、いろんな感想を持って
帰っていきます。
何点か嫁ぎ先も決まり、折り返し地点、
少しホッとしてます。
by HPY
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新しいアトリエと、個展(来週!!) 2004年10月22日(金)
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久しぶりの制作日誌です。まずは近況から。
10月いっぱいで品川の共同アトリエを辞めることにした。
理由はまぁ往復3時間の通勤に耐えられなくなったから。
膝を痛めてほとほと弱った。自宅・アトリエと分散している
荷物運びもしんどい。工具はアトリエ、ボードは自宅、
絵の具はアトリエ、絵は自宅、30号は自宅で100号はアトリエ、
一日のうち片道1時間半えっちらおっちら、
あっちに運んでこっちに運んで、しんどいと思うととことんしんどい。
前々から思ってはいたがついに決断。
自宅からバイクで10分くらいのところに、
アパートをアトリエとして、今日から借りることにした。
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案はいくつかあって、店舗か古家、あるいは公団やマンションを借りて
アトリエ兼絵画教室兼共同アトリエにする。
この先30年分の家賃ざっと計算し、
結局は間取りやなにやら条件に合う作りの建物がないことを考えて、
もういっそのこと土地買ってプレハブでも建てようかとか。
「わたしこの先ずっと千葉に住もうと思ってるんだ」と言うと、
この案に相棒が乗り気。ヤツは地元だし、それに自分も制作したがってるから。
でも相棒はいつも忙しい。
「はっきり言っていつ頃なら可能?わたしゃできるだけ早く必要なのよ」って
切実に愚痴を言うのも飽きた。
そりゃわたしが率先して探せばいいのだけれど、
30万円以上の額、しかも自分一人の金じゃない額を取引する
勇気が、実はなかったりする他人任せの根性なし。
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前置きが長いな。とにかく今回、自分一人の収入範囲で
即決できる格安アパートを選んでみた。月2万円代。
風呂無し。エアコンなし。ガスもいらないな、テレビは最初から不要、
ネット環境は……。ぐっとこらえて取り付けない。
場所と、光と適当な静けさと、絵筆を洗う流し場と、
テンペラ絵の具を保管する冷蔵庫と電気さえあれば、いいか。
思えば7年前は住居兼アトリエで4畳半、今度はアトリエのみで6畳。
おぉ、出世したなぁ。(^^ゞ
広いのに都内じゃないから、今度の方が家賃3分の2ぐらいで安い。
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いつもながら住めば都、結構気に入っている。
静かで今、虫の声が聞こえる。
あ、下から大家さんちのテレビの音も聞こえる。
共同アトリエでの仲間の馬鹿話や制作模様、
展覧会の情報交換、うるさいと思うこともあったけれど
親しい他人の存在は、鬱にならない刺激剤。
今度は一人だからそれが少し心配ではあるけれど、
とりあえず住居とは分けた。ここに来れば描ける、
そういう風に体で覚えていこう。
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個展のお知らせ
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そうそう、来週から個展します。
今年はDMも事前に出したし、準備は万端です。
個展の絵は10月前半には終わっていて、油彩額を作ってみたり、
水彩額のマットも自分でやってみた。結構できるものですな。
最初は安上がりかなと始めたのですが、
出来映え見てるとなかなか良いし、
もう市販品は買えないかも。特に水彩マットは。
そうそう、準備は万端なのです。気持ち以外は。(+_+)ドキドキ。
やることないので余計落ち着かない。
よく寝たり。よく食べたり。
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下の植物は10月前半に、共同アトリエで描いた絵。10号。
あと2日集中すれば終わるだろうけど、これは個展に出さない。
新しいアトリエで、
落ち着いてじっくり仕上げようと思う。
by HPY
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