透視図法〜ドライフラワー再挑戦 2003年11月28日(金)
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お子さまに見せると、まず画面を右から左から覗いている。
第一声は「今度は本物みたいだねー」と。
そのあと光と影がどうとか批評を受ける。
これは透視図法を使って背景を描いてみたのだよ、と自慢してみるが、
見る方にとっちゃ、そんなことどうだっていいか。
ラフ画だし、作品としていいか悪いかは別にして、
とりあえず自分の中で、
今まで「密なモチーフとそれ以外」だったのが、
「構成された空間、その中にあるモチーフ」という意識に。
富山の古本屋さんで「世界素描体系」を買った。
20年以上前の本なのに、思ったよりずっと綺麗で嬉しい。
さぁ、勉強するぞー!
by HPY
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消失点探し 2003年11月25日(火)
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月・祝に鎌倉へ行く。遊歩道の山道を家族で散策。
山好きのお義母さんが、路傍の花についていろいろと教えてくれた。
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火曜、ルネッサンス時代の素描がどうしても見たくて図書館へ。
船橋市の図書館には美術書自体が少なく、
あっても貸し出し禁止なため、品川図書館に行く。
品川図書館はビデオやCDもあり、
教育くさいラインナップに興味を非常にそそられる。
昔よく行った池袋中央図書館は、
ユーザーのリクエストされるがままに入荷した、
特にCDはサブカルチャーのそのまたサブというひどいラインナップで、
レンタルビデオ屋さんにあるのはそこで有料で借りればいいじゃない。
新刊とマイナーはユーザーが買うべきだと思うのね。
作者のためにも。
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世界素描体系と野田弘志画集を見る。
世界素描体系は図書館で何回も見ている愛読書。
かなり影響されてる。はっきり言って欲しい。
ネット古書販売で結構出てる。6〜8万円……。欲しいなぁ。
野田弘志は好きな作家だが、意外に見たことがない。
初期のリズムある一見突拍子もない設定の静物画に、
度肝を抜かれたり、飽きたり。本物見たいなぁ。
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透視図法は1点透視、2点透視、平面図から立体図へやっと。
画面に並行する場合は1点透視、角度があったら2点透視と、
駅を歩いて角を廻るたびに、1点、2点と消失点を探している。
景色が、だんだん見えてくる。
横山操がはじめて、路地から見える空を発見したように、
ピラネージの階段、
景色がだんだん見えてくる。
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【参考リンク】
・野田弘志
・横山操・ウォール街
・ピラネージ 牢獄
by HPY
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透視図法、初歩の初歩 2003年11月21日(金)
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アトリエに行ってからも気になって絵が描けん。
透視図法、実際に150cmのところに目があって視点、
1mの正方形床を、3m離れた地点から見る…、と
具体的に考えていったら、なんとなくピンとしてきた。
補助線が多くて、手書きだとだんだん混乱してきた。
そこでちょっとパソで作図してみた。
必要ない補助線はレイヤー非表示にしておけばいいからね。
右は格子床の赤い丸に人が立っていたとすると、
透視図法ではどの位置になるのか、の実験。
この画像は線ほそすぎて飛んでるけれど、
元画像はきちんと線が出ていてそれなりに見られる。
アトリエの抽象描きの人が、妙な図形出現を面白がってたな。
パソでやると綺麗だけれど、あのサラサラッカリカリッという音はないし、
ペンだこ部分に刺激がなくてそういう意味ではちと寂しい。
まぁなんとなく地平面図は分かってきた。(実は難易度低し)
50号の駅構内風景の間取りを考えてみた。
by HPY
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ルネッサンス透視図法とクレー 2003年11月20日(木)
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今日は本棚から「絵画空間の図学 著:小山清男」を取り出し、
読む。
こういうタイル模様にしたいのだよ、あの50号駅風景の床。
ルネッサンス時代の絵というのは、非常に構図が強くて、
水平線がピシッと。かつ写真では表せない独特の空間が面白くて、
透視図法を勉強しようと図書館で借り、10年前挫折した本。
絶版。
オークション半年ぐらい見張っててついこの間入手した。
が…………。非常にムズい。(>_<)
読んでもわからないので、一枚一枚スケッチブックに作図する。
ホントに全然わからないので、
4コマ漫画のように図つき説明つきにして、気分は翻訳。(-_-)
昔の本だからレイアウトで行間が狭く、
文章がべたっとしていて段落間が少ない。
どこからどこまでがどの図版の説明なのか、
この作図をしたことで何をしようとしているのか
作図よりもそれを理解するのにまず非常に時間がかかる。むふーっ!
だんだん腹がたってきた。
この本がムズいのはわたしの頭が悪いのではない!!
「書き手が悪い!!!!!せめて箇条書きにしてくれーー!」
と心の叫び。
本後半は、キューブ以降の透視図学。
見たこともない図が興味を惹く。
ここにアップした3枚の画像はクレー。本から引用。
クレーのこんな素描を見たら、やっぱりモノにしたいじゃない!?
でも1時間で2pくらいしか進まないから、
100p読むのに半年はかかっちゃいそうだな。(+_+)
by HPY
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背景色の、彩度・明度 2003年11月19日(水)
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本日の制作時間、5時間。
久しぶりに集中して時間がとれる。
油彩で少しずつ色をのせる。
色が強いとうるさい、弱いとにぶい、
バランスのとりどころがまだよくわからない。
でも、下はこれくらい朱くしたい。
先月取りかかった3枚は失敗で、
この先完成することがあるのだろうか、と不安になったりもしたが、
背景に色がのって、
ようやく本題(?)のモチーフ描写作業にいけそうだ。
今回は特に破綻もなく、最初のイメージ通りいけそうだな、
なんて急に楽観的観測。
ここはこらえどころだから、焦らずゆっくり行きたい。
by HPY
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大入り満員 2003年11月18日(火)
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本日の制作時間、2時間弱。
背景前面にペンで線を引いてみる。
縦横にいろいろなパターンで分割してみた。
この上に透明油彩をのせるつもり。
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招待券を頂いたので、午前中日展を見に行った。
毎年行くわけじゃない、5年ぶりくらい。
久しぶりに見た日展、予想に反してとっても面白かった。(^▽^)
日展の写生を基底とした具象傾向に賛否両論あると思うけれど、
わたしは今回は賛。
なまじっかな抽象傾向の絵と比べて
観察から来る絵は、面白味は少なくても強いし安定している。
風景にしても静物にしても、とても綺麗だった。
風景で気に入った絵が2枚ほどあって、ハガキを買った。
こう、一見写真的な絵に見えるのだが、
どうしてどうして、巨大パノラマだったり、
木のモコモコと盛り上がり、そこから上へと雲に繋がっていく
何気ない風景画に見えて、
ありえない景色、現実でそうであろうという予想よりずっと面白い。
何よりも明るくて綺麗なのが気に入った。
人がたくさんいてやっぱりゆっくりは見られないけれど、
お客さんは割とこうのびのびしているような気がした。
物見遊山的な、わいわいと通り過ぎるような感じもしたけれど、
しかめっつらして「この絵はどう理解したものか」と言った表情よりも、
単純に「これ、綺麗ねぇ〜」と、気に入った絵の前にわらわらと集まっていく。
…ような、気がした。(^_^)
人のために描くか、自分のために描くか、
その答えにはみんな即答できると思うけれど、
自分の思ったおもしろさ、美しさを
他人に感じさせる、となると…。
技術は人を安心させ、共通する最初の言葉となる。
日展のスタンスを是とすると、
他の絵が「作家の独りよがり」的に見える。
日展が他の団体と比べものにならないくらい
連日大入りなのも分かるような気がするなぁ。
大入りと言えば、都美館で同時に開催している大英博物館展。
イベント会場入り口から続く長蛇の列が、
昨日はチケット売場を過ぎ、外扉を出て、階段を上り、
丸い大きな鏡を過ぎ、美術館門あたりまで行列が連なっていた。
それこそ日展の客動員数なんて比べものにならん。(^_^;
こんなにいっぱい美術が好きな人がいるんだなぁ、と感心。
by HPY
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水平線と四角 2003年11月17日(月)
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垂直と水平に鉛筆であらかじめ10cm間隔で線を引き、
しっかりと既製品の四角い感じをつかむ。
バックに四角を重なり合わせて散らし、色をつけると、
昔やった色日記と作業がやっと重なってくる。
必要なところに油彩を透明にかけ、重厚に。
作業時間は微々たるもので、あゆみはのろく途方にくれたが、
さすがに少しまとまってきたかな。
by HPY
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おだやかな抽象 2003年11月15日(土)
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田鎖さんの個展を見に行った。
田鎖さんはネットで見つけた作家。和紙にアクリル。
穏やかな抽象。静かな感じで、ホームページで見るよりとっても綺麗。
見ていて、『ほわ〜〜〜ん、綺麗じゃなぁ〜〜〜』
と、ひたすらそれで。
自分が穏やかな柔らかい気持ちになるのを感じ、気持ちいー。
連日の徹夜明けで、ふらふらしてたから余計。
絵にはこういう効果もあるのだなぁと、改めてしみじみ。
今日(15日・土)まで。行ける人は是非。
◆ギャラリーゴトウ HP
◆田鎖幹夫 Mikio
Tagusari HP
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さてアトリエで。
大いに影響されちゃったりして。(^^ゞ
まずあのマチエール作り研究台と化した、花の絵をさらにつぶす。
ほわ〜〜〜んとした人を和ますようなマチエールをいきなり目指す。
ペンは攻撃的じゃからね。クッションを、と今日は思う。
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こっちはペン描き。
形がない抽象だからこそ、和むのかもなぁ。
そうは言っても形を描かなければわたしの場合、話にならない。
柔らかく薄くテンペラをのせる。
ちょっと薄すぎたかな…。
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アトリエの中でついでに写真を撮る。
抽象を探している。
by HPY
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薄塗り実験 2003年11月12日(水)
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厚塗り実験は失敗したので、今日は薄塗り実験。
薄く擦り込むように、文字通り擦り込んで、
キャンバスの布目に絵の具を入れていく。
厚塗りに比べて非常に繊細で、たおやかな気持ちになる作業。
あぁ、気持ちいい。
最初にペンでスタートすると、確かに形の迷いはなくなる。
が、ベクトル走りすぎなのか、今度は色や後付が無理になりがち。
厚塗りスタートすると、でこぼこのマチエールや予想外の色ができて
最初は非常に楽しいけれど、ばたばたと収集がつかないことが多い。
今回のハケで薄塗りは、その中道か。
明暗・形を大づかみしつつ、淡い色を何回も重ねていく。
形の甘さは描き込む内にばれるだろうけれど、
そうしたら、懐刀としてペンを使おう。
それでやってみよう。
予定は50号は1月、10号は12月までに。
by HPY
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思い切ってつぶす 2003年11月11日(火)
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先週は、知り合いの個展を観に銀座・奥野ビルツアーにいった。
ビル自体も古くて迷路のようで面白いが、
ギャラリーが6箇所くらい点在し、若手が多いせいか
大いにシンパを感じる。
特に5Fの銀座フォレスト、今のところ外れたことないなぁ。
今回はネットで見つけてファンになった小山ゆうこさん個展。
同じテンペラなのに、こうまで違うものか。
古典基調にしたわたしから見て、
それでもやっと古い技法書から抜けつつあるのだけれど、
すごく自由で楽しそうに見えたよ。
個展は今年はお休み。
でも彼女の作品を見て、また個展がやりたくなる。
やりたい、という気持ちはいいよね。
やらなくちゃ、より。さわやかに前向き。
それならば遅くとも、待った甲斐はあるはず。
展覧会公募は、派手好き、構図、研究、目新しさ、大きさ、
個展は安定、飾れるような、小品、量産、完成度の高さ、
分裂せずにうまく折り合いをつけ、どっちもやれたらいいな、と思う。
この絵も思い切ってつぶして、均す。
絵の具は久しぶりのテンペラ。
ちょっとやりすぎた感もあるが、
描き込んであった花は消えずにしぶとく残っている。
工具は消えた。
よく見ると、憧れていたマチエールが、できてるじゃない。
遠くから見ると、マチエールなんて全然目に入らない。
ここから、また、面白くなりそうな気もする。
しつこく実験しよう。
by HPY
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手製マット 2003年11月06日(木)
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今日はマットを作ってみた。
水彩を販売できるよう、作品によそ行き用のお洒落をさせたかったが、
全てにマットと額を購入すると、半端な額ではなく
負担が大きいし、既成マットはどうも異質な感じがする。
自分で紙を切り、模様を水彩・仕上げに(ジェル)を塗り込んで、
ボタニカルアート展でのフレームを参考に、
外枠に二重にラインをを引き、豪奢な感じに。
手間はかかるがなかなか楽しい。
効率ではなく、お金ではなく、
時間をかける、一手間費やすと、
なんともいえない贅沢な気分を味わって、大いに自己満足。
この絵はマットの実験がしたくて、
喫茶店にてボールペンでオリーブオイルをスケッチ、
アトリエで着彩したもの。
模様のあるマット自体は意外と面白味がない。
やはり印刷より手描きの良さってあるよね。
絵もよくみると垂直ラインが怪しいが、
チョイ画にしては気に入っている。
by HPY
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シアワセな時 2003年11月04日(火)
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仕事がらみで新しい状況の重圧に疲れたのか、
はたまた新しい別の件を安請け合いしてしまうせいか、
明らかにパソコンのせいであろう眼精疲労はすさまじく、
先週は、電車の中でクロッキーどころか本も読めずに、
乗車中ずっとアイマスクでひたすら目を冷やしていた。
40分ほど冷やすととてもリラックスして気持ちがいい。
土曜日は千葉県展を見るため、美術館に向かう途中、
腹痛・貧血、駅でぱったり倒れちゃったりして。(苦笑)
いつも午前様同然の夫に、「過労死しないよう加減して」
「具合が悪いときは病院に行って下さい!」とさんざん愚痴っていたのに、
ここぞとばかりに反撃を受ける。
今日は、お子さまの入学準備のため小学校に顔を出す。
子供といる時間、最近とてもとても、嬉しい。
結果的に絵が描けなくても「シアワセ」と思うほど。
シャーワセ…と思っても、別にそこで終わるわけにもいかず、
またそぞろ描きたくなって、
電車の中で道中、子供の絵を描いたりする。
日付を見たら1ヶ月ぶりのクロッキー。
よくもこう間が空くものだと、呆れたり反省もするけれど、
のんびり行こうや、マイペースで。
by HPY
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