絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


公募〜競争意識、葛藤         2003年04月30日(水)

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水曜アトリエ。
今日はまぁまぁ人数がいたので、いろいろと絵の話が飛び交う。
プロとはいかなるものかという知ったかぶったような雑音が耳に入って少々うざい。まぁ以前ほど気にはさわらないか。


いいところまで行くだろうから日曜画家展に出してみないかと言われた。
アマチュア対象には今更。それでもコンクールビギナーとしては、簡単なヤツから賞歴を取って自信をつけた方がいいかな、なんて打算的なことを考えたり。
そんなことを言われて動揺するなんて
大したことない絵を描いているんだな、自分。
随分プライドだけは高いんだな、自分。


競争で勝つことでしか自分の絵の価値が決められないならば、コンクールでも公募でも出せばいい。


絵が小さいな、やっぱ。
小さく見える。余計な考え事で委縮している。


趣味・アマチュアという言葉に反発を感じつつも、好きな絵を好きなときに描きたいという気持ちは強い。




コンテでデッサン。その後グレーの油彩地にテンペラ。30号。
テンペラ白と油彩の関係、また別の側面を見る。
イエローオーカーでデッサンを取り、テンペラ白で明暗をはっきりさせる。
油彩層を乗せた後、またテンペラ白で明暗を測る。

明暗をきつくしない方が雰囲気が出る。

by HPY


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整理         2003年04月29日(火)

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押入や壁にうずもれていた昔の絵を整理。
忘れていた絵がたくさん出てきた。HPに乗せてないヤツとか。

絵を辞める前は疲れていたんだと思う。
その直前の絵とか、本当に忘れていた。

今見ると、結構いいじゃん。

技術的には今よりいいヤツもある。絵の具のノリがいい。
でもずっと見ていると、やっぱ固いかな。

まぁ、いいや。
昔には昔の良さが、今には今の良さがということで。
もうちょっと描き続けていれば、やった分だけ良くなるような気がする。

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今日は春陽会を見に行った。
時間がなくて行けなかったけれど、国画も見れば良かった。

春陽会を見た限りでは、また絵が嫌いになりそうな気がしたりして。
今日歩きっぱなしでかなり疲れていたからかもしれない。

どうも見栄をはったりはられたりする、そんな空気に嫌気がさして、
勝手に引きこもってしまうなぁ。

そりゃわたしもえらい絵を描いて画壇の中心で脚光を浴びてみたいよ。
それは本音。

逆に自分が注目を浴びることは避けて、今まで通り自分は細々と描いていきたい。
世間をわたしが見る方になりたい。自分が見られたり指示されたりするのはイヤだ。それも本音。

まぁ、いいや。そんなこと。
不確かな心理状態を追求することに興味はない。
明日はアトリエで30号、ネジを描く予定。




by HPY


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大作         2003年04月26日(土)

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小さいものを大きく描くことをしたい。

ネジとか。変な部品とか。
拾ってきたもの。

色と形と色は色気だけれど、形はわたしにとってもっと重要なもの。
ということが、ヘンリームーア展を見た感想。

色や線を気にすると、大きな形が見えなくなってしまう。
描きすぎ傾向で絵が小さくなってしまうわたしの現在の注意点。

ということで、色は色味。線も色気。
勝手に付属してくるものと見なして、大きな形を描きたいなぁと思っている。

活字にするとなんだかわからないけれど、ちょっと野望。

by HPY


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4月前半まとめ         2003年04月19日(土)

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もうまとめて4月前半の記録。

4/7(月)
NiCAF展へ。NiCAFは実は初めて。
コンテンポラリーアート即売会と思っていたが、予想よりもずっと面白かった。気に入ったのは韓国のアーティスト。現代アート、韓国は面白いとなんとなく耳情報は入ってきたが、まとめてちゃんと見たのは初めてかも。

全体的に絵が軽くて、「即売会 →どこかに飾る」にはこれくらいがいいんだろうなぁ。ちなみに絵が軽いというのはテーマや色ではないよ。
密度かな。

最近思うんだけれどさ、プロとして作品を売っていきたければ、密度は最短距離でたどり着かなければ商業ルートには乗らないな、と。

逆に密度があがりすぎるとうっとうしい気も。
まだまだ抜きどころがわからないんだけれど。
もっとたくさん描けば安定するような気がする。

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4/12(土)
ヘンリームーア展。佐倉の川村美術館。
ヘンリームーアはすごく好きで。
彫刻も好きだけれど、素描が。
でも画集でしかみたことなくて。
今回たくさんあって、なかなか思うところがあった。

そのことは後述。

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by HPY


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4月だから。         2003年04月01日(火)

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今日から4月。

友人が球の会で新人賞を取った後、チューリップ展で入賞。
もう一人の友人がNiCAFに出品。スゴイ。
生徒さんの一人がチューリップ展に入選した。
本当におめでとう!!

振り返ってわたし。
着々と(?)自分の仕事を実行中。
いやものすごくスローペースだけれど、多分これがわたしのペース。
限りある時間、「繁忙に抹殺されるか充実しているとみるかはその人次第」という文章に触れて、ほぉ、と思う。抹殺されるタイプだからなぁ。(^^)

チビは5歳になった。やっと。
趣味は手紙を書くこと。好きで勝手にやってることだから、字を覚えるのが早いこと。
横から口出ししたらいつも泣かれる。下手だろうが間違っていようが、好き勝手にやらせとこ。自分で発見すること。それが楽しいんだ。

テンペラ白とインク黒、油彩透層の問題はまだ継続中。
とにかく描きすぎに注意だなぁ。
特にテンペラ白。作業が膨大になるし、細かすぎると見ていて緊張する。
綺麗だなぁ、からスゴイなぁ、だけの絵になるのは、とりあえず今は避けたい。
描写力は必要だけれど、描写力を見せつけるために描いているわけじゃないから。

チューリップ展を見て似たような傾向のがあったけれど、わたしは線もあり鮮やかな色彩もあり、を見たい。だからわたしは自分の絵を仕上げなければ。

でもモノトーンに近い線ハッチングもいいなぁ。
これもそのうちやってみよう。

トステムビバに行ったら、いろいろな工具がある。
手すりの端っこの丸いピースが気に入った。

うちにもある、いろいろな何に使うか分からない部品。
植物や人物も悪くないけれど、こういう工業製品も好きだな。

by HPY


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