絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


久々の喫茶店なのに         2002年10月27日(日)

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ついたて宣伝メニュー

喫茶店にまた行ったので、また描いてみた。
特に真新しいことはなく、以前の続き。
ずっと行かなかったのに、前と同じ。
軽く飽きて。
でもまた来てしまうんだろうな。

by HPY


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フーセンポピーの小さな絵(途中経過)         2002年10月24日(木)

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フーセンポピー絵画教室で空いてる時間に、いつものように絵を描こうとする。

ところが事務所から貰った生徒さんの代金領収書を眺めていたら、俄然勤労意欲が芽生えてきて、というか料金分働かなくては!と。そんで生徒さんの絵に手を加えたりして説明に熱中する。

いやぁ、後ろから眺めてたらなんかイメージバンバン湧いて来ちゃってさ。
油絵をあんな風に描いたのは、久しぶりだなぁ。楽しかった。

あんな風にというのは、ナイフで描くヤツ。
最近テンペラ+ペンが主だだから、オイルはしゃばしゃば。厚塗りはほとんどしたことがなかった。いやぁ、あれ、楽しいですね。ラフというか。

わたしは昔、センセに手直しされるのが猛烈にイヤで、みんなイヤだと思っていた。でも聞いたら別にイヤでもなくむしろ歓迎だそうで。こうしてセンセの画風の匂いが生徒に移ったりするんだろうなぁ。でも適当に勉強したら脱してね。


夜は生徒さんがいないので、いつものように完全自分アトリエになる。
あぁ、アトリエ欲しいなぁ。
共同でいいの。
条件は、「毎日、一日中使える」「月3万以内」。

自分が主催者で場所借りようとも思っている。
3万円なら最悪その辺のアパート借りるという手もある。
けれど、反対者が一人。
うちの相棒。
アトリエ欲しいはヤツも同意見。
反対理由は、「借りると高い」。

わたしの収入じゃ買えないよ。
それと新しく「家を買う」話がからんで、夢と現実を行ったり来たり。

借りてダメだなら撤退すればいいんじゃないかとも思うけれど、どうも自分が安定して高収入な人じゃないので、大いに躊躇する。
相棒のお金をアテにしていちゃダメだねぇ。

北向きの天井が高いところがいいんだけれどなぁ。
とりあえず置き場所が欲しい。
描き途中の絵をばんばん置けるとこ。

by HPY


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ホームページの整理         2002年10月23日(水)

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月・火とチビはお岩状態。
保育園を休んだ。

作業をしているわたしの横で、一心不乱にレゴで遊び、解説してくれる。その解説を聞かないと怒りだすので、なかなか自分の作業に集中するのは難しい。

どうせ集中できないのなら、この急ぎでない仕事は置いて、自分の作品集HPの整理をすることにした。

まずデザインの変更。
DreamWeaverでテンプレートを変えればいいだけだから楽だ。

……と思ったら、ソースを見ると変なタグが残っている。
それを一枚一枚チェックした。

画像はサムネールを作り、サイトマップページに組み込む。
うん、大分見通しが良くなった。
今まで自分でも何があるのかよく分からなかったからなぁ。

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一通り出来てみると、今度は人に見せたくなって、アート系自動リンクに登録したりする。
カウンターはとうの昔、こないだBBSも外した。
でもまた閲覧者の反応がそぞろ気になりだして、メールデコードでアンケートでも取ろうか、なんて。

名前もメアドもいらないから、どれか気に入った絵があったら教えて、って。よくソフト会社やNewsサイトである「このページの記事は役に立ちましたか?」Yes/No ってヤツですね。

あぁ、そんなことしてたら、ますます制作時間がなくなるじゃん。
ソースを調べたついでに、画像につけるコメントも、あまりに素っ気ないのは追加する。

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その後、久々に……1年ぶりくらいにネットサーフィンしたら、アート系は大分様変わりしてたわね。作家サイトも綺麗なデザインで見やすい。知り合いの画材研究サイトは相変わらず繁盛してる。

Webサイトだと言葉によって作者の気持ちも少し分かるから、作品に対する印象が強くなる。(所詮はモニターの小画面、それは虚像かもしれないけれど)いい作品にいっぱい出会えて、いい気分になると同時に、即座に焦りだし嫉妬心もいっぱいに膨らんだりするわたくしなのです。

う〜ん、この分じゃBBSもデコードも当分設置できないなぁ。
しなくていいか。その分描かなければね。

by HPY


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チビはものもらいで手術         2002年10月19日(土)

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チビはものもらいができた。もう3ヶ月くらい経つ。
眼科にはいったんだけれど治らなかった。
最初に行った医院は、先生がなんにも説明してくれなくて不安になった。
評判がいいらしいんだけれど。混みすぎのせいか、看護婦さんも邪険なんだ。

それで違う病院に変えた。
その病院はより近所で新しくできたところだが、とてもよく説明してくれるんで良かった。大阪弁で早口だけれど。いい病院か否かって、最初に患者にどういう病気でどういう治療をしたらいいのか、を最初にきちんと説明してくれるところじゃないかな。まず患者側の不安が少なくなるものね。

でも、ものもらい結構ひどかったのね。切開して膿を出す手術、ということになった。
虫さされかおできかな?と放って置いた母を許せ。
子供のときにした病気は多少覚えている。水ぼうそうは中学生の時だったので、チビの水ぼうそうは一発で分かった。麻疹はダメだ。ものもらいもダメだった。症状がワカラン。病気の状態が全然経験も周囲の人もいない、というのも問題だなぁ。

そりゃチビは泣いたさ。男手じゃないと暴れる子供を抑えきれないんですという病院の説明に、パパを至急自宅から呼びだして、チビには一応説明して手術。局部麻酔。でも麻酔って瞼にするんだよ。表と裏。うわぁぁ。

切開しているとき、わたしだけ気持ち悪いと目を背けるわけにもいかないので、「チビ、頑張れ!チビ、頑張れ!」とまるで運動会のリレー追い込みのように応援。15分くらいで済んだけれど、チビは汗びっしょり。
泣いてるんだけれど、途中から理解し観念したらしく、「目が痛い」「目を開けたい」「足を動かしたい」「もう終わりにする〜〜〜」と泣いてる割には状況説明がしっかりしていて、ちょっと笑っちゃった。

その後、光が眩しいとパパに抱っこされて帰った。
ちょっと傷跡が痛々しくお岩さん状態だけれど、子供だからすぐ綺麗に治るらしいよ。まぁ良かった良かった。

また深まる家族の絆、ということで。

by HPY


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画廊巡り〜サルガド         2002年10月18日(金)

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午前中雨でユウツになったが、午後は晴れ。予定通り画廊巡りへ。
バイクで銀座まで。大分慣れた。

もう道には迷わんぞ。

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まずお気に入りのドトールで休憩。ポテトパイうまい。
地図で確認し、2丁目SAGスパンアートギャラリー、
4丁目西村画廊、1丁目昭和通り近くのGallery 2+ へ。

SAGスパンアートギャラリーでは、憧れの門坂さんの原画を初めて見る。門坂さん本人もいて、緊張したけれど他に人もいなかったので、少しお話伺った。
絵は、とても小さくて、思ったよりずっと小さくて……良かった。
銅版画、水彩、リトグラフ、ペン画と4種類あって、どれも受ける印象は似ているんだけれど、よぉ〜〜〜〜〜〜く見ると、やっぱ版画とペンは違う。

一本一本のペンで引かれた線から時間と慈しみを、抑揚から気持ちの高揚や踊るような静かな……そんなものを感じた。

だから比べると版画は線が均一に見えたな。
版画は繰り返し眺めた画集を超えるほど新たな感動はなかったかも……。
……印刷物、綺麗なんだよね。色はまだあれだけれど、現在すでにモノクロ線画だと印刷物の再現力はスゴイんじゃないかと。

先日読んだ鴫さんの小論文じゃないけれど、与えられた量産できる画像(印刷物やテレビ)、洪水のように押し寄せるが無視もできない。

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その鴫さんの絵も見る。西村画廊は鴫 剛さんの個展かと思ったらグループ展だった。うーーーーん……(^_^;

とりあえず論文から伺いしれる思考の深さは、今回見た絵からは汲み取ることができない。というか油絵あんまりうまくないじゃん……絵の具のノリが気持ち悪……ボソボソ

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Gallery 2+ では松島センセの個展を。デザイン学校に行ってた時の先生。
懐かしい。4年ぶりくらいかな。相変わらず面白いお人。気の使い方。
センセの作品はCG。わたしはもうCGをやろうとは思わないけれど、CGでやるならやっぱり光かな。モニタ相手に物質感を出そうと思っても、絵画にはかなわないような気がする。でも透明感のある水に映る波紋とか、ビー玉に次々と入る光の帯びとか、こんなのはアクリルで描いても陳腐なような気がするから。棲み分けかな。

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その後、渋谷へ繰り出す。
チビの保育園の時間がせまっていて迷いがあったが、センセに背中を押され、あっさり展覧会を取ったわたくし。

サルガド。94年度に展覧会を見てから忘れられない。

わたしは報道写真が好きだ。芸術写真はあんまり興味なくて。報道写真が好き。でも写真集で戦争や難民を取ったものはあまり好きじゃない。
陳腐な写真を見ると、「結局は難を逃れて国を出られる、所詮客人」という冷めた気持ちを抑えられない。まぁ、写真集よりも新聞写真の方が好き。

それでサルガド。

まず思ったのは、アートとは違う、ということ。
構図とか色とか美しいものを選んでいるわけではない。しかし全く関係ないわけでもない。

次に思ったのは、白黒だ、ということ。
カラーじゃない。白黒。これは重要なことだと思うのね。

それから、ここ数年の世界情勢の多くのことが分かったような気がした。
活字を読むより伝わるものもあるだろう。簡潔な説明文と写真。漫画や絵本を見るような感じ。映像と、活字との相乗効果か。

アフリカの子供達は可愛いし、女性はみんな美人だった。
打ちひしがれる男達にわたしは何故か、15世紀頃の王朝が栄えていた頃の誇り高い王の彫刻を思い出し、「頑張れ、あなたたちはもっと誇り高い種族のはず」と応援していた。しかし失われた文化、人、システム、自然を再び取り戻すのは途方もなく難しいことを、改めて思い知らされる。

わたしには何もできないのか。募金ぐらいしかできないが、しないよりはマシだろうと募金箱にお金を入れた。

子供達のポートレートは可愛かったな。みんな美人でいい顔していた。
子供達。うん。子供って不思議。

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さっきの複製の話に戻ると、サルガドは写真だからカタログを買った。
白黒だし。写真における複製-ホンモノ論はあんまりないよね。

セバスチャン・サルガド展
東京・渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアム
明日(20日)までなんで、まだの方は是非。

by HPY


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京都へ行こう         2002年10月14日(月)

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京都に行くことにした。ユースを使いたい。
ユースだと素泊まり3000円くらいなんだよね。お金もないけど連泊したい。
一人暮らしと違う家族旅行は、人数分金がかかるのよ。かといって一人ではまだまずいかな。

今までは旅行といってもいつも親戚の家にお邪魔してだけ。今回も京都のばぁちゃんのうちに遊びに行く。でも泊まらない。ユースに泊まる。日中は自由だ。そこからが楽しい。Webでいろいろ検索して、行くところを探す。それがまた楽しい。


そのうち一人旅もしちゃうだろうな。わたしのことだから。
ユースの思い出は楽しかったことばかり。今は流行らないんだろうけれど、わたしはいつも一人旅だったから、相部屋、結構好き。
バイクでできたらなおいいけれど、原付で5リットルしか入らないから、100kmごと、うまい具合に給油できないとアウトだなぁ。

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スラムダンクを読んだので、バガボンドも読んだ。
相棒に禅の思想について質問した。
老いて死ぬのはいいとして、残したいと思うものはあるか、と。

子供がいれば、何かが受け継がれるかもしれない。
いなくても近しい人がいれば、何かを受け継げるかもしれない。
写真家は100年500年後まで自分の作品が残ることを考えたことがあるのだろうか。
記録したいという欲求は、100年500年まで残したいとそこまで欲求しているのだろうか。絵画は欲求する。残っていった歴史も事実ある。活字は残るだろう。写真は残るのか。
残したいと思う気持ちはいったいなんだろう。
死ぬときに、何かが残されたと思えば人生成就したと思えるのだろうか。
残したいと思うものはあるだろうか。

過去の禅坊主は残すものは何もなく、人と接触せずに近しい人にも何一つ影響を与えず、そのままのたれ死ぬものもたくさんいたと言う。
一体どういう事なのかよく分からない。残したいと思う気持ち、歴史に名を、名じゃなくても作品を、残したいと思う気持ちさえ、執着なのだろうかね。

あぁ、そうかも。
なんかよく分からないけれど、精神的に高いものに触れるととてもいい気持ち。清々しい。体が軽くなる。

砂漠にそびえる金字塔。その昔描いたイメージが、また蘇る。

by HPY


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だるいっすね         2002年10月10日(木)

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季節柄かだるいっす。

絵画教室で今日は久しぶりに新しい人が入りました。
なんか3人ともうまい。OLD生徒組はちょっとびっくり。
でも初心者と言っていた2人は実は建築科の学生さんで、そのせいか瓶の形は取れるし、なによりも平行線・垂直線がばっちり引ける、ということに感動しちゃいました。普通の初心者は、まずまっすぐの線が描けない、左右対称が苦手だったりもしますからね。

OLD生徒組はそろそろモチーフを写し取る勉強を卒業して、絵作りの練習を。こないだ校内&一般公募コンクールがあったのですが、それがかなり刺激になったかな。

わたしの助言がだんだん「モチーフを見るな、画面を見て色を決めろ」になってきました。これはなんだろう、結構自分で言っていて面白いです。

夜は生徒さんがいないので、またまた自分の絵を描いていました。モチーフはドライフラワーの一部。テンペラ絵の具が古くて定着が悪い。なので薄いテンペラ下地層の上に油絵の具で大まかな描写を。ペンは使うつもりですが、板に油ってやっぱり綺麗ですね。

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門坂流さんの個展がいま開催中です。
門坂さんのHPは更新全然していないようなのですが、DM頂きました。感謝。
前回行けなかったから、今回は是非見たいものです。

あと、インドカレー屋の友人が店内で自叙的な作品展を始めました。
新宿世界堂の隣のビル、6Fです。これも行ってみたいところ。

◆門坂流個展
2002年10月8日(火)〜20日(日)
11:00〜19:00(最終日17:00 月曜日休館)
SAGスパンアートギャラリー
東京都中央区銀座2-2-18 西欧ビル1階
URL http://www20.big.or.jp/~sag/

◆TAPiR展
10月11日(金)〜31日(木) [詳細]
東京都新宿3-1-32 新宿共同ビル 6F 
tel.03-3356-3310
(3Fバーは小品常設展あり)
世界堂の隣のビルで、1Fはラーメン屋さん
(※ネットで調べていたら、1Fラーメン屋さんもうまいらしいです。)

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久しぶりに夢中になって漫画を読みました。
スラムダンク。バスケ、結構好きだったんですよ。大学の時の体育バスケですが。
何が好きかって、人混みをキュッキュッと避けて走り去るのが好きだった。シュートは入ればラッキー♪程度ですが、リバウンドは取れなくて愕然とした覚えがあります。

リバウンドが取れなくて何故愕然とするかと言うと、諦めちゃうのね。相手がシュート打った途端に。その辺が自分の人生と言うか、価値観を象徴しているような気がしてショックだった。でも人混みを抜けていくのはやっぱり好きでした。

その後、もう少し自分に肯定的な価値観に変わっていったのはラッキーだったけど。そう言えばこのHP、Be Happy!という題名なのですが、こないだの個展で「あなたはシアワセな人ですね」という感想を貰ったのが印象深いです。
題名つけたときは、Be wanna Happy.という意味だったんですけれど、もうすでにHappyだったみたい。ははは。
描いているとHappyになるのか、Happyの時にしか描かないのかは分かりませんが、割と無闇に迷わなくなったとしたら、充分にシアワセでしょう。

今日はノーベル賞のニュースを聞いて、久々にいいニュースでほっとしました。うん。

by HPY


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ドライフラワー         2002年10月03日(木)

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ドライフラワードライフラワーを買ったのよ。超嬉しい。フーセンポピーとユーカリ。

ユザワヤ大賞展が先月末にあって見に行った。見に行ったというか、係員として参加したんだけれど。工芸がたくさんあって、工芸は新鮮だったわ。トールペイントの木目を生かして艶のある絵の具を塗った作品が気に入った。オレンジ色のバックに青い瓶、白い瓶があるヤツ。シャドーボックスには目眩がしたけれど、デコパージュは簡単そうで面白そう。やっぱり量産にはは印刷物が欠かせない。

花は生花のフラワーアレンジメント、ドライフラワーアレンジメント、作り物である、パンフラワー、アートフラワー、アート盆栽なるものまであってびびった。粘土や布で作った花は、一見ホンモノと見間違う。でも生花の前に行くと、心なしかひんやりとするので、やっと生きている花が水を放っているんだな、と安心する。

で、ドライフラワーのアレンジが気に入ったの。色も形も綺麗。色は茶系に統一されてて(当たり前か)、その辺がなごむ。好きな色だからね。

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ドライならば数日で形が変わる、ということはないだろう。生花だといっつも時間を読み違って、描き終わる前に枯れちゃうんだもの。そうそう、モチーフとして買ったのよ。ちょっと楽しみ。

でも部屋はボロボロ。あぁ、片づけなくちゃ描けないなぁ……。

by HPY


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小倉遊亀展と近代美術館常設展         2002年10月02日(水)

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今日はまた一枚お嫁入りさせた。これでほぼ終了かな。

そのついでに竹橋・近代美術館で小倉遊亀展を見た。

えっと、小倉遊亀はまとまって見たことはなかったんだけれど、たまに見かける壺なんかの絵がいいなぁ、と漠然と思っていた。今回まとまってみた感想は……。(^^;

え……。良くも悪くも昭和の日本画だなぁ、という感じかな。

まず、でかい。でかい画面にワンテーマだから、ますますでかく見える。
(悪く言うと、でかい画面の意義は特にないんじゃないかと。スカスカになるじゃん)

あと気になったのは、後半の静物。すごい金箔・銀箔張りまくりなの。
いいんだけれど、ちょっと鼻についたね。金箔・銀箔張ると、格調高く、質感も出て、高級感にあふれていいんだけれど、全部そうだと……。あぁ、お金持ちじゃん、なんてひがみ根性が。

まぁ、ちょっとなじまなかったということで。

でも、近代美術館常設展を久しぶりに見た。やっぱ常設はいいわ。名作揃い。
その中で気に入ったものをメモったので、載せてみました。ヒマな人は読んでも良し。


石垣 栄太郎(1893-1938)
二階つきバス 1926 油彩 キャンバス

※うすい絵の具がていねいに積み上げられて、油特有の艶がとても美しかった。特に中央女性のでかい尻。面白いし美しいよ。絵の具層がうすく、キャンバスが見えているような感じ。布を巻いたと思われる破損あり。(←もったいない)



前田 藤四郎(1904-19○○)
時計 <技法>リノカット

※リノカットって何だろう?木版のようなガリ版のような。手の位置にある本の挿し絵だけ新聞の類の印刷物をはりつけたようで面白い。


恩地 孝四郎
木版(多色)

※綺麗だったなぁ、中間色。左が灰色、下が黒、右が赤茶と水色っぽいグレー。赤い斑点が飛び散っている。


森 芳夫 (1908-1997)
肘をつく女 1936

※茶色3色で描かれている。遠くから見ると強い、不思議な。 近くから見ると結構薄っぺらいんだけれど、遠くから見ると本当に強くて不思議。 森 芳夫はファンだったんだけれど、いつの間にか死んでいた。知らなかった。


岩橋 英遠 (1903-1999)
鴇(トキ)

※暗い緑地に白い鳥。目の周りと足は朱。 上から下へと砂が降るような黒い筋がとても綺麗だった。 この人も亡くなっていた。ファンだった。改めてこの人は日本画だということを認識する。


マックス・エルンスト (1891-1976)
つかの間の静寂 1957

※なんかよく分からないけれど夜景。すごく綺麗。この人は本当に画面が綺麗(物理的に)。あと黒い線に惚れている。


岡田 三郎介 (1869-1939)
婦人半身像  油彩、その他 、紙

※「その他」つーのは何なのさ、説明として手抜きじゃないの?(^^; 人物描写はテンペラじゃん。バックは漆喰のような……。油はどこで使っているのかな。よく分からない。紙に描いてある割には厚みを感じてその辺も謎。


小杉 放庵 (1881-1964)
青鸞(せいらん) 1938

※すごく綺麗だった。なんか繊維のある紙に、乾いた絵の具をなすりつけるような変わったマチエール。すごく綺麗で格調高い。見ていて清々しい気持ちになったよ。黄ばんだ紙のような色の上に黒灰色の鳥、ザクロの朱。


野田 哲也 (1940〜)
日記:1992年2月17日  木版(多色)シルクスクリーン(多色)

※このテーマで日記と言い切ってしまう所がとても気に入った。

日記:1991年8月23日

※なんだこりゃぁ、と隣のおじさんが何回もつぶやいていた。確かに画材と技法がよく分からない。写真のようでもあり、でも描いてるんだよな。 


イケムラ ケイコ (1951〜)
インテリア (室内 I) 1989 木炭、紙

※綺麗だった。それだけ。この人は全然知らなかったけれど、他にも油絵がもう一枚あって、それもたたずむような静かな雰囲気が綺麗だった。

by HPY


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お葬式と博物館。びびってた個展の事後報告。         2002年10月01日(火)

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お礼状にもこのHPのトップにも書きましたが、今年の個展は非常に自信がなかった。
絵がキライになってしまったんじゃないかと思うほど。

蓋を開けてみると評判が思ったより良くて、何が嬉しいかって、
まず「去年よりも良い」と言われたこと。
後は、わたしの絵は小さいんだけれど、
1メートルほど離れて見た後、画面にくっつくようにして観察してくれた方が多かったことです。

ずっと前のデューラー含むドイツの版画展を思い出すよ。
小さい絵が多くて、みんな壁にくっつくように見ていたの。
するといかにもっつうおじいさんが、いきなり胸のポケットからルーペを取り出して、画面をじっくり観察してる。かっこよかったねぇ!うなったよ。

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まぁ、そんなこんなでまた頑張ろう、という気になったんだけれど、そんな矢先に94歳のばぁちゃんが亡くなりました。眠るように。そう。眠ってるみたいだった。

お葬式を主催するのは初めてで(喪主はお義父さん)ばたばたとしてたけれど、なんとかそれも無事終わり。その間に絵のお嫁入りを済ませたり、絵画教室の生徒さんの作品展の飾り付けやその他バイトをしたり、非常に忙しかった9月です。

月曜からヒマになる、と思ったら、しっかり風邪ひいた。オチつき。ははは。

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ホームページのサイトマップがらみを少し直しました。
新しい画像は1枚だけだけれど、掲示板はなくして、お絵描きサイトを主張することに。

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そうそう、土曜日、死にそうになりながら国立博物館に行った。
埴輪があんまり美しくて感動的で、楽しくて、もうわたしは会員になって博物館に通おうと思います。バイクで東京も慣れてきたしね。

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チビはお葬式の後遺症で、天国とは何か、死ぬと人はどうなるのかが知りたくてたまらないらしい。キリスト教とインド仏教と八百万の神のいる死に対する日本の考え方を話してあげました。

多分、難しくて分からないだろうけれど、適当に幼児向けにお茶を濁されるよりも真摯で良かったみたい。

あの納骨(焼かれてぽろぽろになった骨を骨壺に入れるヤツ)はわたしも結構衝撃だったなぁ。骨だよ、骨。
解剖学やってからずっと見たかったホンモノの骨がここにある。それもばぁちゃんの。ちょっと違う意味で震えたね。綺麗だった。

人間はみんな最後は骨になるのね。

by HPY


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