絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


ワイヤレスLANとチビの感染症隔離問題         2002年11月27日(水)

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なんてこったい。

チビが結膜炎に。
また眼科。

結膜炎は感染症なので集団生活を禁じられる。
でも体が悪いわけではないので、チビも退屈そう。
ママと二人で毎日散歩に出かけました。
午前中歩き回れば午後は疲れて寝るし、わたしも運動不足解消にちょうどいい。
でも、他人のペースに一日中合わせていると、気持ちが制作に向かない。それがちょっとストレス。くくぅ。

散歩コースは、ビデオ屋とかマックとか。
閉店セールをしてるパソコン屋とか。
Dellのノートパソコンを買ったので、LANはワイヤレスにしようと思った。
CATVに電話する。ルーターを使うのなら追加料金を払わなくてもいいのだそうだ。ただしサポートはしてませんよ、と。

Dell は、スタートアップガイドがないのね。
CD-Rを接続するのは付属ケーブルではなく、フロッピードライブをノートからはずして取り付けるのだが、それに気がつくのに30分はかかったぜ。

Windows XP使うの初めて。98からいきなり3段階アップ!
う…。3.1から95に変わったときのようなとまどいが。Mac → Winと同じような衝撃が。なんかファイルを隠すのね。どんどん隠す方向にいってる。システム部分を素人はいじるな、と。いいじゃん、プログラムフォルダやWindowsフォルダ見ても。そういうわけでエクスプローラを探すのにまた30分くらいかかる。

ワイヤレスLANを構築するため、その閉店間際の店でNECのルータを買う。
簡単設定マネージャとやらがあって一見便利なようだけれど、自動でIPアドレス等が取得されない。そしたらそっからは手動で治したい。というか、最初っから手動で設定した方が安心する。あぁあぁ自動でこんなところ勝手にいじらないでよ、という気持ちもうらはら。

で、結局その日は設定失敗。CATVモデムがらみがまずくてネットに繋がらなかった。仕事でメール使うし、一度ルータをはずして元に戻す。

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チビに話を戻すと、今日ようやく登園許可証をお医者様から貰った。でもあと3日くらいはあの阿鼻叫喚目薬差しを続けなくてはならない。くくぅ。一日4×2セット。もぅいやん。

そいで思ったこと。
わたしはたまたま仕事らしい仕事がなかったので、土日はさんで1週間近く一緒にぷらぷらしてたけれど、これ、会社員だったらどうなってたんでしょう。

「子供が結膜炎にかかって保育園に行けないので1週間休みます」

即クビだよ。こりゃー。
ま、うちは近所にお義母さんがいるからいざとなったら頼める。
いない人は保育ママや別の手段を用意しておかなければ、働くママはやっていけない。生まれちゃってから思うけれど、フルタイムで働こうと思ったら、結婚する前から情報収集しておくべきだ。残業もだけれど、長距離通勤の方が切実かも。

朝日新聞の少子化問題記事を読むと思う。
公なんか、まだまだまだまだダメダメよ〜〜〜〜〜んって感じ。

by HPY


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子供教室-ほっと一息         2002年11月20日(水)

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子供絵画教室。案ずることは何もなかったかもしれない。
わたしが絵が好きだということ。
参加した子供たちも絵が好きだということ。
これだけでまずは充分。

紅葉した葉を山ほど拾ってきて、それをみんなで描いた。
前日わたしは見本を作ろうと、鉛筆ラインで描いたり、大胆に色を塗ったりしてみたけれど(いずれも未完)、そんな見本がなくてもみんな好きなようにやっていた。
みんな何かしら面白い注目すべきところがあった。
最後に「とてもすばらしい!」というウサギのハンコを、大きな声で讃えながら押した。

子供たちは集中力があり、わたしも想像してたよりずっと楽しかったよ。
来月以降にまた、というお話も出てきた。
毎日わたしが使う自由アトリエの夢は先立つものがなくて困難だけれど、
アトリエを借りて、土曜日子供を集めて絵画教室を開くという夢は、実現しそう。

人気だったのは水溶性クレヨン。CARAN D'ACHE(カランダッシュ)。
わたし、これ、大好きなんだよね。
全84色、1万円出して買った日は、もうウキウキしていたものなぁ。
子供たちもクレヨンの方が慣れているようで、絵の具で塗った後もぐりぐりラインを引いていた。

◆CARAN D'ACHE 「水溶性クレヨン・NEOCOLOR II WATERSOLUBRE」スイス製

・日本語紹介・販売ページ
三越・世界の画材

・英語紹介・販売ページ
Dick Blick Art Materials

by HPY


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子供教室前夜         2002年11月18日(月)

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喫茶店喫茶店

子供教室は大いに不安だが、だんだんやりたいことが固まってきた。
テーマは「観察する」。モチーフは「葉っぱ」。
ここまでは決まっているので、これに沿って子供の時を思い出してみよう。

小学1年生の時、絵日記をつけていた。
これは結構楽しかった。
後から読み返しても、面白かったなぁ。
観察して描いたのは一枚だけ。
カミキリ虫を捕ったのね。
他の想像で自由に描いたのとは違ってた。
うん。観察してたものなぁ。

小学4年生の時、担任の先生が多摩美出身者で、「俺は子供なんか嫌いだ」とのたまって、その辺は嫌いだったけれど、ホームルームでクロッキーする時間があった。
これも楽しかった。
菜の花の絵と友達の絵を特に覚えている。
観察して描いた。妙にリアルで気持ち悪い友達の絵ができた。
最初イヤだったけれど先生は褒めてくれた。綺麗じゃないのに。

今にして思えば、何故褒められたのか分かる。他の子が描いた絵は、小綺麗な観念的なものだったんだ。絵はうまいとか綺麗かではない。

観察して描く。
その楽しさが分かってから絵が好きになった。

そんな喜びをわけてあげられるといいなぁ。

by HPY


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七五三とか料理とか国籍とか         2002年11月17日(日)

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喫茶店

金曜日は児童ホームへ。音楽発表会助手として。
あまりのノリの激しさに、22人はいるという今度の児童絵画教室が不安になる。

土曜日は七五三。仏教と違って神道の詔は日本語だわね。
神社でお払いして貰った後、チビも袴来て写真館でパチリと定番。

日曜日は相棒会社同僚宅へお客様として。中国家庭料理が次から次へと出て、そのおもてなしの深さに感服してしまいました。ガスコンロ1機、鍋2〜3個でここまでできるものなのだなぁ。しかも「料理の元」の類は全然使わないんだそう。味付けが自分の口に合わないんだ、と言って笑ってた。
ポリシーとしてではなく、作る習慣があるんだ。
わたしにはもう作る習慣はない。(いや、最初からない(T-T)。)
今料理にほとんど興味がなくてやらないけれど、食は基本なのです。

彼女との会話中、深く心に留め置くべきことは、「外国人は医大を卒業しても医師免許受験資格がない」ということかなぁ。せっかく日本に留学して一生懸命勉強しても、国籍が違うからと受験資格もないなんてなんか解せない。

そういえば高校生の時、韓国人の友人が、
「あたしは美大出ても教師にはなれない。日本人じゃないから。」指紋押捺もこないだしたよ、と話してくれた。
現代アートを勉強したいと日本を出てイギリスの大学に入った。
その子は日本生まれで韓国語がほとんどできなかった。
イギリスで困ったとき日本大使館と韓国大使館とどちらの大使館に入れば良いのだろう?と言っていた。韓国大使館に入ったとき、韓国語が全然できないとまずいなぁ、と。

その前に韓国籍の父と北朝鮮籍の母(日本に来た後分断されたから)は、婚姻籍を入れていないらしい。どちらの国籍をとっても選ばれなかった国の親戚と絶縁状態になってしまうのでという理由。
だからあたしは法律上私生児扱いで、そもそも日本国外に出られるのか、パスポートをとれるのかな、と心配していた。

その後連絡をとっていないけれど、日本に帰ってきた話も聞かない。
向こうで元気でやっているだろうか。

by HPY


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デッサンの基礎について         2002年11月14日(木)

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宝くじを買うために並ぶ

「デッサンの基礎」に関するレポートを書いた。
参考図書はすいどーばた美術研究所の「デッサンの基礎」。
昔は全然分からなかった。今はある程度分かるけれど、これを教室で講義するには少し難解だ。それで選んだ図版の流れに沿って文章を書き直した。
多少自分でも混乱する箇所があったが、まぁまぁ普段使うようなやさしい言葉を使って大意を伝えられたんじゃないかな。

「デッサン」とは「ものの見方」だ。
だから、漠然とものを見るのではなく、無意識からまず「意識」してほしい。
そのためにはどこに注意してモチーフを観察するのかと、その点にポイントを絞った。「意識」してほしい点は比率、量感、動き、形の持つ力の4つ。これを15分くらいでしゃべる。

短い時間だ。理解できたかどうかは知らない。
その後はいつものようにみんなモチーフを見ながら絵の具をのせていく。
しばらくして途中経過を覗く。
すると不思議なことに、今まで分からないからと無視され続けた「空間」が、突然画面に現れていた。それも何人も!
淡々と描いてるけれど、たぶん確かに何かを感じたんだ。
きっかけを得て「何か」を感じたんだ。

強くふるえた。
本当に「デッサンとはものの見方」なんだ…。
画面に全て現れる。

喫茶店で休息喫茶店

夜のアトリエでは相変わらずドライフラワーを描いている。
このモチーフ、実によくわたしに合うなぁ。

描きながら「デッサンの基礎」をもう一度反芻する。

by HPY


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ちょっとやばいかな。         2002年11月12日(火)

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「喪中につき」はがきを今週中に出さねばならぬ。
そのためにはあの困った住所録&宛名印刷ソフトをゲットしなければならぬ。

そう、「住所録&宛名印刷ソフト」が欲しいの。
裏面はいらぬ。
それなのに市販ソフトは裏面ばっかり売りにして、フリーソフトは動作が不安定。
それでおおいに困った。Vectorのフリー&シェアソフトはだいたい試したよ。

で、結局「筆自慢 Free 2001」に落ち着いた。
かなりいじくりまくって落ち着いた。

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個展データを整理する。

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ホームページのリンク集を整理する。
コンクール情報をたまっていたブックマークから出す。

軽くサイトを回る。
それでまた焦り出す。他人のサイトを見ると焦り出す。

あぁあぁあ。今日も一日パソコン雑用&仕事か。制作がぁぁ。

by HPY


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ガンダムプラモデル         2002年11月11日(月)

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ガンダムプラモデル hspace=

月曜日、ばぁちゃんの49日。坊さんが来て読経。
チビも相棒もお休み。わたしも休み…のはずが、朝一、午後一の仕事が入って細切れに作業。

サーバーにアクセスしないでもできる、安定した早いプログラムをやっと見つけた。使えそう。シェアウェアだけれど使えるなら支払ってもいいな。

ガンダムのプラモデルを作った。
木曜に買ったから4日がかり。

チビ(4)が組立、着色。その横から訂正しまくる。
着色は自信があったけれど、プラモデル用の絵の具の粘度調整が難しい。濃いともたるし、薄いと透ける。ラインを引くところもあって、絵画よりも細かい作業だよ。
それに児童ホームでもそうだったけれど、色の訂正というのは難しい。下地が溶けるのは予定外。
あんまり気軽に「塗っていいよぉ」とか言えないなぁ。

by HPY


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深入り         2002年11月10日(日)

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深い孤独。

今日は児童ホームへ行った。
一応センセなんだけれどね。

子供は元気だ。元気なのはいい。
礼儀は知らない。小学生ならまだいい。

でも深い孤独。
孤独を内に持つ子供。
あてられた。

深い孤独。
ちょっとやそっとじゃ癒せない。

by HPY


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10号エスキース         2002年11月07日(木)

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フーセンポピーエスキース03フーセンポピーエスキース04

10号。ドライフラワー。
あの細かい花、フーセンポピー。
最初は画面全部埋め尽くそうかと思ったけれど、気が狂うだけなんでやめる。

エスキースをとる。
エスキース帳に実物大。だんだん10号が大きく見えなくなる。

テンペラの黄-橙系で下塗りを。
今回はその上に油彩層を一枚作る。
水彩ははじくけれど、テンペラは乗るから、これで下絵を描こう。
絵の具の状態はいい。
テンペラ・テールベルトの線が消えずに、上から油彩で色が乗せられる。

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午前の教室の生徒が増えて、8人になった。
あれぇ、定員は6人と契約書にあったような……。
ま、いっか。狭いけれど一応入れるし。

テンペラ初心者の人の横で抽象画希望者への手引きを。その隣で初めて自分でモチーフを組む方法のアドバイスを2セット、模写組もいれば、新入生も。

でも、だんだん混乱してきた。
生徒さんが何を聞こうとしているのか察してあげられない。質問点が分からないのに、安心させようと安直な解決を勝手に提案している。
みんなで混乱。これはまずい。(^^;

うーん。これはまずい。
今月中旬の児童画一日講習の参加希望者が17人になったそうで。
大人8人でもこの調子なのに、17人の子供を引っ張っていけるのか。

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ま、慣れかね。
ちょっと鍛えられてくるわ。

by HPY


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上には旗がある〜子供たちと遊ぶ         2002年11月06日(水)

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上には旗がある

上には旗がある。
全体を描かずに細部を見る。

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今日は保育参観で、子供たちと遊んだ。
楽しくも激しい保育園。元気だけならいいが不安定な子も多い。

それが気になった。1歳の頃から知っている子も多くて、そのころと今と性格にさほど変わりがあるわけではない。個性というか目立ってきている。でも好きな事に夢中になるを越えて歯止めが利かないのはちと危ない感じ。

怒りっぽい子はお母さんの怒る顔が見える。
その表情、虎のようだよ。

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二者面談。うちのチビは「おうちで家族みんなに愛されている様子がうかがえる。とても精神的に安定しています。それもお母さんやお父さんの態度が良いからでしょう」と褒め倒され、嬉しいがくすぐったい。
相棒はともかく、わたしはいつも無精者で不安定で(苦笑)。

「お友達がみんな他の遊びをしていても、周囲に流されずに自分の好きなことを一人でもやる子なんですよ」と言われて。
「それはすばらしい……」

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こんな親の元でよく育ってるよなぁ。

あぁ、でも、ちょっといい気持ち。
なんでもいいや、人生肯定するとがんばろうという気になってくる。

家事もできる範囲でいいや。楽に行こう。
絵を描こう。

by HPY


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家事は憂鬱〜子供と壁画         2002年11月03日(日)

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新幹線座席

旅から帰ってきたら、家事が待っている。
洗濯物の山。埃かぶったフローリング。布団も干さにゃぁ。
請求書も。領収書の整理もそろそろ。押入もぐちゃぐちゃ。
これらが終わらないと絵が描けない。
そういう制約でもつけないと、永久にやらなさそう。
終わりのない砂の女。
あぁ、ユウツじゃ。

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日曜日は児童ホームのセンセの日で。帰ってくるなり仕事。
ホームの掃除は苦にならないんだけれど。

隣の公団で文化祭があり、児童ホームでも一枚ベニヤ板に絵を描いた。
工事現場壁に張るんだそうだ。

わたしが主導で子供たちが一斉に。
虫食いだらけの巨大葉っぱの上に、毛虫やらカタツムリ、テントウムシ、蝶、妖精、等々、いろいろ乗っかっているヤツを描く。みんなでよってかかって描くから早い早い。バックは青。空だから。空に飛ぶ葉っぱ。
葉っぱは少し紅葉させる。1時間くらい。
子供たちはきゃぁきゃぁ言いながら来て、一つ描いたらまたたく間に去っていく。
楽しいだけのエキス。

わたしも楽しかったよ。
でかい絵を芝生に置いて、でっかく描くのはいいね。

by HPY


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宝探し的な散策         2002年11月02日(土)

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灯籠の鳥扉


京都に行く。

初日に石清水八幡宮に行ったけれど、結構ショックだったな。
信仰が心の中に全くない、ということを再認識してしまって。

次の日東福寺に向かう。
途中の小さな寺や庭園で足止めを食い、結局時間切れで東福寺の有名な庭も本尊も見られなかった。帰宅し祖母に報告すると「何しに行ったんや」と苦笑い。

でもそれなりにわたしたちは楽しかった。
写真は灯籠の裏面。鳥の模様。チビが発見。
もう一枚は扉の金具。わたしが気に入る。
全体像よりも細部が気になる。隠された宝を探す。
3日もいたけれど、寺関係はこれだけ。


機関車


最終日は蒸気機関車を見る。乗る。触る。
初めて動くところを見た。汽笛を聞いた。
たいそう人間的な、動物的な、と感じる。

操縦席でレバーをがっちょんがっちょん動かす。
自分の命令に従うようで楽しい。
子供は夢中。
こんなの毎日触っていたら、デジタルとは違う人間ができるだろうな。




by HPY


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