絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


膝が痛い〜歩き方指導         2001年07月31日(火)

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膝が痛いので病院へ行った。
ただの過労だろうと軽く見ていたが、腫れてるしあんまり嬉しくない結果。
40〜50代の女性に多い、変形性膝疾患(膝の軟骨がすり減るヤツ)の初期症状だそう。あんまり無理しないでねーとのこと。くそ、まだ30代になったばっかなのに。不名誉な炎症だ。

もうおんぶ禁止だ。(T_T)

今日はチビも保育園おさぼり。どうしてもさぼりたいならさぼらせましょ、ということで。そんでママは仕事しているんだから邪魔しないこと!と釘打ったら、本当におとなし〜〜く一人で本を読んだりおもちゃで遊んだりしていた。切ないなぁ。
ママの病院へ付き添い。そこでも、レントゲンやなにやらで20分近く待合室に一人で待たせたのに、おとなし〜〜く愚痴もいわずに待っている。いい子だなぁ。(T_T)

「お待たせ〜!ママがいなくて寂しかったでしょう!?」と待合室に急いで行くと、チビはソファーに寝転がってテレビを見ていた。う、寂しがっているどころかめちゃくちゃリラックスしてるぞ。

その後、公園へ行って遊ばせた。ママはベンチでおとなしく。私も走ったりして公園で遊びたいなぁ、と思ったりして。

膝から下がだるいので、チビの昼寝にかこつけてごろごろしてた。
制作とほど遠い生活。それはやっぱりイヤだなぁ。

ブタ小屋よりひでぇ、と相棒に昨日言われて頭来たので、部屋の掃除をした。
すっきり。部屋が綺麗だと制作する気になる。
絵の制作を早くしたいけれど、その前にたまっている仕事を片づけよう。
これが終わらないと気持ちがすっきりしないのよ。

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講師募集の張り紙を見て、やっと電話したけれど、やっぱり一日遅かった。
次回の募集連絡を待とう。

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直接収入のあるバイトを探さなければ、という気持ちがまた。
画材店のバイトの募集があったのを思い出す。以前もした事がある。
でも、この膝で立ち仕事はツライなぁ。

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相棒が言っていたけれど、私は歩き方がヘタなんだそうだ。(^^)
もっと膝に負担がかからない歩き方を普段からするように指導されてしまったよ。
減量、あるいは体重を増やさない。筋肉をつける、が治療のポイント。
普段から運動不足だから、要するに怠け病じゃん、と自嘲的になる。

by HPY


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膝が痛いなぁ。         2001年07月30日(月)

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午前中、新聞読みに喫茶店に行く。図書館でも良かったんだけれど。
選挙の結果とその分析を読んで、各新聞社の見解を比較する。

帰ったら、もう何にもする気力がなくて(いつもだけれど)、無理矢理寝てしまった。
気持ちいい。幸せだ。そしてなんて非生産的な生活。
ユザワヤに電話しなきゃ。それもしない。きっともうタイミングを逸していると思う。

起きたら少し気が楽になって、いろいろと小仕事をやり出す。
階段や椅子から立ち上がるとき、膝が痛いのが気になる。普段気がつかないが、故障したときに部品がいつ動いているか分かるなぁ。

夜はなすのカレーを作った。

by HPY


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末広町アート展         2001年07月29日(日)

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江東区末広通り商店街のアート展に出展する。

また相棒と一悶着。私が土日に用事があるたびに運転手させているので、さすがに申し訳なく&依存してるのに嫌気がさして、「電車で行く」、と宣言。相棒は荷物多くて大変だから、と言ってくれて、好意に甘えそうになるけれど、突然手のひら返したように、「あ、日曜なのに親父が仕事している、手伝わなきゃ」「中小企業だからね」と仕事に行ってしまった。日曜なのに。うーん。自営業者ってヤツは。

でも、アート展に油絵2枚持っていこうと思ったのに、チビおんぶすることも想定すると、さすがにツライ。急遽、デッサン額のイヌの小品に切り替える。ここまで私は今日出品するアート展がどんなものかということを知らなかった。

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チビは大人しく、文句も言わずずっと協力的だったが、昨日の長時間歩きが堪えたようで会場に着く前に寝てしまう。予想通りだが重い。(^^;)会場についてもずっと寝ているので、だっこして椅子に座って何も手伝わずに、他の人の作業をただ見ていた。

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サマーフェスティバルポスター
クラフト展は2回目。正確には3回目だ。絵画である私がなぜクラフト展に出展するのだろう?右隣ではイラストレーターの方が似顔絵書きをしていた。左隣では飴細工の職人さんが、フラミンゴや文鳥、ゾウ、カンガルーなどを作っていた。1個100円。ピカチューが子供達に大人気で、列が途絶えることなく並んでいた。チンドン屋さんが寅さんのテーマを演奏しながらやってくる。風船屋さんで風船つりがはじまった。
これは商店街のお祭りだな、ということを、私はやっと理解した。

銀座の画廊とは違う。こんなお祭りにこんな絵画持ってきて、1枚数万円で売るのは間違いだな、と思った。ありがたいことに欲しいと言う方はいたのだが、思いっきり値切られて。祭りだしね。
で、申し訳ありませんがこれ以上値引きできません、と断ってしまった。

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隣のブースの方は元グラフィックデザイナーで子供美術教室などをやっている女性。保育園児がいるということで、いろいろと話に花が咲いた。
絵はがきやTシャツの作り方、材料の仕入れ方を聞いたりして。
そうだ、今度クラフト展やフリーマーケットに出展するときは、絵はがきを作ろう!なんか前回(5月)もそう決意したような気がするが。忘れてる。

一般の人に絵を見て貰うのに、方法はたくさんあるだろう。タダではなく少額でもいいから意志を持って買って貰うには、絵はがきはいいな。

次回はそうしよう。似顔絵書きをやっていた方に後半、やりませんかと誘われた。
みんなモデルが来ると注文来なくても描いている。デッサンの勉強らしい。誰も来なくても仲間で描いている。

「やりたい!」と思ったけれど、とっさに反応することができずにタイミングを逸して放心していた。どうもチビがいると性格が変わるなぁ。ものおじしちゃうというか気持ちが保守的になるというか、目を離しちゃイケナイ、という気持ちがあるからかな。

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帰りは陶芸の人に車で駅まで送っていってもらった。とても楽。駅前の公園でチビとジュースで乾杯した。チビも楽しかったとは言えないかもしれないが、一人で飴細工買えたし(初めて一人でのお買い物!)、紙細工で鷹を切って貰ってそれなりに満喫したよう。風船ももらったし。
でも、その公園はとても蚊が多く、見る見るチビの顔に黒いゴミのようなものがたかる。足や手はもちろん、目のふちと目の下、首、あご、と食われまくっていました。チビよ、蚊が来たら手で払ってくれ。ひどい顔だよ。(^^;

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駅で相棒に連絡取ったら、駅近くのロイヤルホストで食事をしようということになって、駅〜ロイホ間またおんぶ。そんでお義母さんと4人で夕食。帰りは車。車は楽だねぇ。帰ると膝が痛くなってた。昨日今日と17kgの荷物おんぶして何km歩いただろう?
普段運動不足なのに、頑張りすぎ。
夜中、電話がかかってきて、気がついたら2時までしゃべっていた。眠いよもう。

by HPY


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いざ、美術館へ!         2001年07月28日(土)

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木場公園の舞台土曜日は美術館を観に行く日に決めた!

毎週毎週、「土曜日はチビと遊んで昼寝しました」なんて日記つけてちゃぁ、ダメだ!!!ということで、一念発起、土曜日は美術館を観に行く日にしました。

「云うは易し」なのですが、まずチビをどうするか問題があります。
でも、チビも大分大きくなってたくさん歩けるようになったし、本人に聞いてみたところ「ママと一緒に美術館見に行きたい!」と言うので(ホントか〜〜〜 ^△^;)連れていくことに。
他の対策もあることにはあるのですが、

・お義母さんに預ける → ひぃばぁちゃんが入院・介護中のため×
・東京・実家に預ける → これが一番いいんだけれど、あいにく母が土日留守がち。父、姉という手段もあるにはあるのだが。
・相棒に預ける → 土日に突然仕事をするのでアテにならない。

などなど。でもどれも謝り倒してお願いする必要があるので、もう気疲れするし、それなら連れていった方が気楽だろうということで、チビ助にも、絵画見せて情操教育(?)。

◆準備するもの
 ネットで美術館情報を調べる。今回は「東京の美術館案内 ヴィーナス」で。
 チビの着替えと抱っこヒモ(寝た時用)・・・重いなぁ。

まぁ、そんなこんなで土曜日朝、待ちかまえるようにいそいそと出発したのであります。

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まずは友人のグループ展を見に日本橋三越駅で下車。小さい画廊なのですぐ見終わる。

同じ日本橋だからと山種美術館へ行くことに。おっ、プリントアウトした地図忘れた!(T△T)ここからがママとチビの受難の始まり。

高架画廊の人に聞いたら、「多分この辺」「歩いてすぐ」と言うのでてくてく歩いていった。途中の横断歩道で高架をくぐる時、あまりに美しいので写真を撮る。そうしたら信号が赤に変わり、道路の真ん中の中央分離帯に取り残されてしまった。

あ"ーーーーーーう"る"さ"い"ーーーーー!!!!

騒音に敏感なチビが参っているので、用意したポシェット型抱っこヒモでおんぶして歩く。大人一人だと近い距離でも、チビと一緒だとすごく長い。ましてや知らない土地だからなぁ。

不安になったのでコンビニに入る。地図を見たが、ここは人形町。山種美術館なんてないじゃん!う"、チビの突然のもよおし。コンビニでトイレを借りられて助かった。でも、どこにもない、どうして??

ここで相棒からのメール。山種美術館は茅場町駅そばという情報。山種は10年ほど前に行ったっきりだったから、忘れていたけれど一気に思い出す!駅のすぐ側だ!

高架・・・と思ったけれど、人形町駅に着く前に緑のあるところで気分転換図ろうと、近くの公園(探して、来るのがまた大変だった)でうなぎおにぎりを食べる。
子供がいる。小学生、幼児・・・。千葉の子供となんか雰囲気が違うなぁ。頭良さそうと言うか、こまっしゃっくれているというか。子供と言うよりは大人顔。うーーーん。考えてしまう。

のんびりしに来たのに、公園の前で住居建設中。うるさいうるさい!東京は騒音だらけだ!とイヤ〜〜な気分に。こりゃ鬱になりそう!と思う。住んでいたときは感じなかったぜ。私が王様になったら、騒音罪は厳しくするぞ!なんて思ったりする。もうすぐ選挙。

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茅場町へ行って再びがーん。閉まってるじゃん、山種。慌てて相棒に教わった電話番号に電話したら「現在使われておりません・・・」

104で聞いたら山種証券はそのままですが美術館のみ移転してました。九段下。もう行く気になれん。この時点で2:30日本橋駅についてから3時間経過。その間歩きっぱなし。一体何しに来たんだろうーーーー!!

子連れの時は特に、事前のリサーチが重要だということを、改めて痛感。

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木場公園
長くなったのではしょるけれど、せっかく出てきたのだから1つは見ないと気がすまない。104で電話で場所と時間をしっかり確認してから木場の現代美術館へ行きました。ここは広い広い公園があるんだよね。公園についたら力つきたんで、木陰にチビを寝かして自分も座ってくつろいだ。気分いい。

しばらくしたらチビが起きた。「あ!来たことない公園だ!」と一言、走り出した。おいおい。ばてていたんじゃなかったの?子供は自分の好きなことには力が出るねぇ。

相棒も来たので、改めてみんなで美術館へ。図書館や喫茶室に入り、結局常設は見ないで(時間切れ)、企画展トーキョーワンダーウォールを見た。無料だったし。
これが良かった!!若手作家のコンクールだと思うのだが、他の展覧会と違うのは、ジャンルが絵画に限っていないこと。絵画、写真、CG、イラスト、平面作品(オブジェ)等々、壁につり下げて展示できるものなら何でも可だったようで、私にとってはとても新鮮な展示会でした。

東京都は財政難で現代美術館もやばい、という噂を聞いたことがあるが、頑張って欲しい。トーキョーワンダーウォールのご挨拶にあった石原都知事の言葉はちと信じられない気もするが(^^;)、つぶさないでね。

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◆文中紹介サイト・リンク
「東京の美術館案内 ヴィーナス」
個人運営の美術館ガイド。地図や路線が分かり易い、沿線で調べられるなどで重宝しています。
ギャラリー2+
日本橋にある小さなギャラリー。DTPを勉強していたころのセンセと友人がグループ展を開きました。
山種美術館
現代日本画の美術館です。
東京都現代美術館
 トーキョーワンダーウォール
  公募内容:35歳以下の東京在住作家・都庁でも展示だそうです。

by HPY


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打ち合わせ・場数         2001年07月27日(金)

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午前中は、久々に自分の打ち合わせ。
1年半会社で企画・コンサルやって、打ち合わせは慣れてさすがにビビんなくなった。1年半前を思い出してちょっと自分で驚いた。

活動停止する前は鬱だった。
絵の仕事(商業美術)をしたいのなら、HP作って待っているだけでなくて、各出版社や印刷会社をまわってプロファイル見て貰ったりの営業をしなければ。それがわかっていたのだが、なんか踏ん切りがつかなくて。自分の絵を売り込む、ということができなかった。自信もなかった。

今も絵についてはさほど自信はないけれど、打ち合わせにはいつのまにか自信がついていた。場数だね。うん。じゃぁ、絵も場数かも。自信をつけたいなぁ!実績を作ろう。

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午後はその足でユザワヤへ買いだし。
久しぶりにアクリルジェッソを使っているが、すぐなくなってしまったから。
どうなんだろう?石膏地のジェッソとどのくらい差があるんだろう。
モデペも買った。レリーフしたい。盛り上げて彫刻刀で削るヤツ。

砂マチエールの見本が綺麗だったので、それも買った。
クサカベ。
・ネオマチエール
・ストーンマチエール(小粒)(大粒)
 日本画の方解末、らしい。キラキラしていて綺麗だった。

そういえば、公園の砂場から地面にかけて方解末使ったのに、自分では全然効果が分からなかった。でも、あの絵を気に入って買ってくれた人は、最初「銀色の絵」と言っていた。キラキラしているんだ、やっぱり。

・ペトロル
 伝統的なテレピンに画家はこだわるが、ペトロルの方が良い、というページを読んだ。ダンマルを溶解するのにテレピンの方が相性が良いし、まぁ必要ないかなとペトロルは使ったことがなかった。試してみよう。私に差が分かるかな。
http://www.tama.or.jp/~pasoclub/saeki/tawagoto/aracalte3.htm

・プリント用のスーパーファイン用紙
・B5コピー用紙束(500枚父母会用)

約5,200円。切手も買ったから今日は10,000円飛んだ。少ない収入がぱぁっと飛んだ気分。でも、切手は記念切手。係の人に勧められた。50円記念切手は1年に一回しかないんだそう。それを100枚買ったら郵便局の在庫が尽きて、「買い占めだ〜」と笑ってしまった。それで係の人も笑いながら「記念切手キャンペーン」の窓口用ちらしを目の前ではずした。

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ポスター制作。A4。広告効果を考えたら早ければ早いほど良かった。先週頭にやってしまえば良かった。といいながら、どうしても手がつけられなかった仕事が、このグループ展ポスターとお礼状。デザインって、パワーいるのね。あぁ、これも場数かも。(T_T)

いくつかの写真をチョイスする。自分で作ったサムネールを見ながら、どのCD-Rに焼き付けてあるか探す。フリー素材集のCD-ROMがあればいいんだけれど、ないし買う気もあんまりないので自分で撮った写真を継ぎ合わせる。う〜ん、出展者に本職のデザイナーもいるんだよな多分。素人がばれるわさ、とびびりながらフォントをインストール。
あんまりシステムにフォントぶち込むと、またイカレてしまうから慎重にチョイス。前回も前々回も、フォントがどんどん壊れていくのでやむなく再インストールしたんだっけ。あぁ、そのたびに慣れて早くなるから、全部ぶちこんでまた再インストールすればいいかな。今回はATOK、秀丸の設定フォルダもバックアップ取れたし。フォントの一覧表も欲しいよ。作ればいいんだけれど。

・・・とまぁ、余計な作業がたまっている。

ポスターは、夏にするか、東京下町の低い空の雰囲気を出すか。活気を出すか。
まず、何をしたいのか考えたけれど、試行錯誤しているうちにずれていったかも。

電話で明日届けます、と連絡する。

────

夕方、保育園父母会会報作成。・・と言っても今回は公民館でコピーするだけ。
でも、ポスター制作に手間取って、5時すぎちゃって間に合わなかった。でも、間に合いませんでした、じゃ済まないので、家のコピー機でコピーしちゃえ。
公民館は100枚印刷しても60円。紙持参。版下作成する輪転機。見かけはコピー機と同じだが。うちのコピー機で原価がいくらかかるのか分からないが、しょうがないから60円分の領収書を出そう。赤字かも。まぁいいか。

そんで父母会会議に出席する。「遅れてすいませ〜ん」「コピーしてきた?」といきなり聞かれ「はい♪」と手渡すと、みんな一斉に折り始めた。31日配布予定。お金はかかっても〆切と体裁を守れた。こんなに安心するとは、相変わらずの小心者。

でも、その他の仕事は何もなかったらしく、すぐお開き。

────

ちょっと園で他の子をからかって遊ぶ。あとはチビ風呂に入れて、夕ご飯作って、遊び食べするチビをしかったら泣き出して、しょうがないからちょっとだけ食べてチビをなだめて、盛り上がって紙飛行機で遊んでいたら相棒が帰ってきて、そのころにはもう突っ伏して合歓合歓状態。
「今日早起きしたっけ?」と聞かれたよ。

早起きも徹夜もしていないけれど、今日は疲れた。

by HPY


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紙にドローイング、キャンバスにジェッソ。         2001年07月26日(木)

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ドローイング今日の作業

日記もメルマガもメールの返事も書いたのでちょっと気分がよくなった。お礼状、ポスター書きはまだ。(T_T)

「おんぶ」のドローイング。B3タント紙水張り。地色は緑がかったグレー。
テンペラでドローイング。

父親の顔は厳しい目つきをしていたが、色でドローイングすると顔はなくてもいいような気がした。暗い背景に溶けてしまう。どうだろう。
子供も顔はあんまり重要ではなくて、ただ重い、重さを感じる存在としておぶわれる。
子供の足は白く、父親の服は青い。場所は草原だか藪だか広場だか分からないけれど、傾斜している。遠くに白い水辺が見える。

そんな感じ。


ドローイング走り去る子供。

B3タント紙水張り。地色はクリーム。テンペラ。

最初になぜかコバルトバイオレットライト(薄い赤紫色)を地面に塗りたくなった。
木は下まで生えていた。子供は小さく。走り去る。
こちらも坂の傾斜がきつい。スピード感が出ればいい。


────

鉛筆、ペンのドローイングよりも全然考え方が違うなぁ。と改めて思う。
ペン、好きなんだけれど、絵の具は早いわ。
早い早い!この程度のエスキースなら、1時間程度でできてしまうのに驚いた。
集中すればの話だけれど。


やっぱ油絵の具での実験はしないと、ということで、昔作った地塗り済みキャンバスにジェッソを突然ばらまく。ナイフで波をつける。
小さいボードにはついでに米をばらまいて、枯葉を押さえつける。

あ、油彩地だったらどうしよう!(@▽@; やべ。


もう一枚には「おんぶ」のドローイング。
いつも板に石膏地だから、キャンバスなんて久しぶり。しかも裏キャン。
表面の布の荒いでこぼこがとても楽しく感じられた。ふ〜ん。

by HPY


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日記         2001年07月25日(水)

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日記を何日も書いていない。もう忘れちゃったよ。
忘れたと言うことは、何もしなかったという事かな・・。
そう考えると哀しくなるので、無理矢理思い出してまとめて日記を書いた。
20日〜24日まで5日分。メルマガも出してないしなぁ。

来ていたメールの返事を書いた。
展覧会のお知らせも。友達の展覧会には是非行きたい。
来てもらってうれしい、という気持ちをあげたい。

作品はまず見てもらわなければならないからね。
そう、作品はまず見てもらわなければならないよ。

再度もののけの話になるが、良い映画を作っただけではヒットの要因にはならない。良い映画を見てもらうためには作戦が必要だ、という宣伝・広告展開のエピソードも面白かった。

「何故、社会現象になるまでヒットしたと思うか」
この問いには関係者は誰もまともに答えきれていなかった。
ブランド名や熱意もあっただろうけれど、もしかすると本当にタイミングが良かっただけかもしれない。Webで調べたら、ディズニーと提携し世界配給で、最近凱旋ロードショーをしたのに動員できず、ブームは完全に消滅していた、という話があった。映画の歴史に残るとき、どういう評価になるんだろう?
黒澤映画をリアルタイムで感じていたら、その後の評価と現場感覚の差異をどのように想っただろう?なんとなく興味がある。


広告は群集心理に精通し、心理操作にも関係するか。心理学を勉強してコンサートで効果的に利用・・で思い出すのはジム・モリソン。
渋谷洋一がよく「リアルタイムで聞いていたビートルズファンはほとんどいない。クラスでは自分一人しかいなくて無視された存在、変人扱いだった」的な発言をしているのを思いだした。

by HPY


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のんびりとした生活は罪悪感         2001年07月24日(火)

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午前中は恐竜の本を読んだりした。
午後は絵を配達しに銀座へ行った。会社の経理の方が「癒し系ね」って気に入ってくれたので。ちょうど良いタイミングというのか、仕事電話が何本か重なっていたので、折り返し連絡を2本ほどして引き継いだ。

帰りの電車でAERA〜横尾忠則を読んで、
夕方、保育園の帰りにチビを連れて久しぶりにいつもの喫茶店に。

夜、ガチンコを見てしまった。
ボクシングとアイドル学園。アイドル学園を見て、なんか身につまされた。

「もののけ」もそうだけれど、制作者はみんな生活削って作品作っている。
それは分かっていたけれど、愕然とした。
一人だけ楽して抵抗しているつもりだったけれど、やっぱり馬車馬のように制作に身を投じるしか道はないのか。

日本という国、他の国、違いはよく分からないけれど、私はこの忙しくいつも時間にせっつかれるような生活や人生観がイヤだ。でもそれはイヤだとも言っていられないので、大抵は締め切りと闘いながら仕事をする。
もう少し、自分のペースで事を起こせないものか。それは許されるのか。
許されなくてもするべき事なのか。その方が風当たりは強いが、それに耐えられるのか。
その前に、私は何を描きたいのだろうか?

ここ数日、制作から離れているので、またこの袋小路へやってきてしまった。
お礼状もまだ終わらない。

by HPY


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生活と制作〜もののけ姫メイキング         2001年07月23日(月)

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もののけ姫のメイキングを全巻見た。130分×3本。よく見るよ。暇なのか。
Webでもちょっぴり調べたりして。
お義母さんが新作を見に行きたいというので、是非、セッティングしてあげたい。

絵の制作は行き詰まってしまった。
コラージュや抽象的な表現を勉強しようと思ったんでけれど、気持ちばかり先走って、何も描きたいことがないような気がした。
具象抽象というわけではなく、私は創造よりも記録がしたいのではないかと思った。
トップランナーになるための助言をいろいろみなさんに頂いたが、そのための努力は自分を変えるものだと思った。それもいいんだけれど、本当に自分はそれがやりたいのだろうか?

by HPY


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ギリシャの暮らし         2001年07月22日(日)

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もう、のんびりしたい。相棒はお義父さんの仕事の手伝いに出かけてしまった。
せっかくの休みなのに・・。(T_T)

昼間は図書館に行って本を借りた。
恐竜の本とイタリア・ギリシャのジュニア用の本。

ギリシャの暮らしを読んでいたら、シエスタ(昼寝)の習慣があるらしく、
シエスタ終えたら後は一家団欒タイム。日本の半分以下しか働かない。
非常にうらやましく思ったりする私は、根っからの怠け者か。

もののけ姫のメイキングビデオを借りた。全3巻。
すごいわ。
そして厳しい。
制作に関わる仕事とはこういうものだ、と気が遠くなる。

走るシーンがやっぱり好きで、
5〜6枚ほどのラフスケッチをぱらぱらとめくると、キャラクターが走る。
そのあまりにレアな切り口に感動した。全く感動した。

お礼状が重くのしかかるなぁ。
相棒が「出さないよりも遅れても出した方が良い」と言う。
うん。そうだね。
日記もメルマガ原稿も書かなくちゃなぁ。
ちょっぴり活字拒否症になる。

こんなものを見て楽しんだ↓。私はDoorsファンなので爆笑。

◆Jim Morrison Simulatron
http://www.modernhumorist.com/mh/0107/simulatron/simulatron.html

by HPY


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プール         2001年07月21日(土)

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個展に来てくれたお礼を兼ねて、仲人のセンセのところに遊びに行く。
お中元(田舎からもらった野菜)持って。
生協の美味しい卵、個展中はほとんど料理しなくて食べきれないのに
もう次の注文が来ちゃったよ。
途方にくれたので新しく来た卵も20個ほど差し上げたら、喜んでくれてありがたい。

午後はセンセの近くに幼児用プールがあることを発見!
タダ。水深は膝下程度。チビは水が嫌いなので最初大騒ぎしたが、
管理人のおじさん(おじいさん?)になだめすかされてようやくプールに入った。
「またおいで」と言われてニコニコ。
こういう施設が近所にもあると楽しいなぁ。

うちの近所には公園もない。昔公園があったときは、ひぃばぁちゃんも散歩に行けたのに。そこは大型店舗になっちゃったし、その近くに新しくできた公園は、
木がほとんどなくて、地面に砂が敷き詰められたただの灼熱広場。

誰のための広場なんだろう?
確かに木があると管理は大変だと思うけれど。

最近、保育園に行く途中の立派な木も何本も切られてしまった。
子供たちが通るたびに「鳥さんたちのおうちがなくなった」と言っている。

by HPY


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祝日。海の日         2001年07月20日(金)

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昨晩は半徹でお礼状の宛名入力を終わらせる。
本文を書こうとしたら、パソのシステムがいかれてるせいでフォントが入らない。
面倒くさいけれど、システムの再インストール。また半日かかっちゃった。

お義母さんが法事のために新潟に行っているので、日中お義父さんがひぃばぁちゃんの介護に病院に行った。一日3回ごはんの付き添い。仕事あるのに大変。相棒も付き添い。偉いなぁ。私は除外。一応感染症なので、チビは連れていけないから。

休みの日はチビと遊ぶのが最優先。
自転車で病院の近くの公園に行って、相棒を待っていた。
大きな木があると、こんなにも涼しいとは!

木陰ばかりでなく水分が多くて涼しいんだよね。
東京が必要以上に暑いのはアスファルトのせいだと思う。

夜、近所の中華屋さんでお義父さんと4人でごはんたべていたら、
突然お義母さんが帰ってきた。もっとゆっくりしていけばいいのに、トンボ帰り。

by HPY


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お礼状とカップラーメン         2001年07月19日(木)

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スケッチ今朝、リコーさんが来た。自宅のコピー機メンテ。その間絵を描こうとしたが、なんか集中できないので、キーとなりそうなデジカメ写真をインクジェットでプリントアウトしていた。

そう、インクジェットでプリントアウト。(^^;
なんでうちにコピー機あるのよ。一応(相棒は)自営業なんだけれどさ。
プリントアウトもできるんだけれど、写真のようにでかいデータは、コピー機側のメモリ不足で、きちんと出力されない。うーん。私には役に立たん。

木の幹ドアップは、色が散らばってなんだか分からなくなっている。チビは「綺麗なお花だねー」と言っていた。私はどうもパンの上に生える華やかなカビに見えるぞ。

で、おんぶしている父娘の写真があったので、ちょっと描いてみた。体の比率がヘンだな。父の方が目つきが鋭いぞ。意外と。やっぱ動物的なカンで警戒態勢なのか。(^^;

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エスキースをたくさん取ろう。同じモチーフでドローイングをたくさん描こう。
この父娘のドローイングを、最初は忠実に、徐々に崩して。
鉛筆スケッチ、ペン画かっちり風、色紙コラージュ、淡彩、徐々に崩してインクとペンのドローイング、計10枚。

とりあえず頭で考えただけ。
紙に残さないとなんだけれど。

────

お昼にカップラーメンなぞを食べてみた。
時々唐突に食べたくなって、わざわざ買ってくる。実はごちそうだったりして?
でも、食べた後は力不足というか、貧血に。午後は死んでました。
時間損した気分。

夜はお義母さんがいないので、好きなものをわんさか作って、お義父さんに出した。お、今日の冒険作品、あさりとまいたけのバターにんにく炒めが受けたぞ!
時々、本も見ずに、見よう見まねでわけ分からない素材や調味料を使いたくなる。とりあえず今日は大成功!(^-^)

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で、今は夜中の2:00だが。
お礼状を書くつもりだったのに、まだやっていない。もうすぐ1週間になる。
はっきり言って負担かも(T_T)。その分なんか描いていた方がいいんじゃないかな、という気持ちになる。でも、お礼状は貰ってとっても嬉しかった経験があるので、頑張って住所入力。礼状の文面、どうしよう?言いたいことはたくさんあるけれど、目上の方もたくさんいたので失礼のないように……。うーーーーーみゅ。

by HPY


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コラージュ事始め         2001年07月18日(水)

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色日記今日からまた絵の具を使って制作。一日一絵が目標。あと昼寝をしない。(^^;

会期中に読んでいたマチエールの本「ミクストメディア 〜用具と基礎知識」を参考に、コラージュを始める。接着剤は白いボンド。

ティッシュ、米、料理用糸などを張り付ける。やっぱり昼は眠くなるけれど、張り付けて色を塗りだしたら持ちこたえた。バックミュージックは「東京の空」。エンドレスリピート。

黒いシャープな線を複雑な単色に近い色の上に乗せたい。ただそれだけがしたい。
色は最初顔彩で。線はインク。顔彩は後から水で溶けるので、途中からテンペラに切り替える。冷蔵庫に残っていた絵の具は古いので一掃して作り直す。色構成を少し変え、日本画の岩絵の具のグレーをもう一色入れた。

色のついたタント紙。水張り。色は乗らないので、部分的にアクリルジェッソ。糸は染み込むというか絵の具が沈むのでジェッソを塗ってから着色した方が良い。ティッシュはどっちでも可。米は地塗りしないときは透明、したときは着色。

色日記乾くのを待つ。水彩だから10分もかからないけれど。はじきをしたら、うっかり白の半袖に黄緑色の斑点ができていた。失敗失敗。作業着用エプロンをする。

休憩時には外で残っている煙草の整理。初めてベランダの植木を見たような気がする。いろんな生き物がいるんだなぁ。

途中でメールチェックをしたら、落ち込んだりして。その後仕事メール。仕事メールは気持ち的には随分楽。

テンペラで下地を適当にする。オレンジ色が入ると好きだ。インクで黒、ジェッソで白色を乗せる。なんかもう、白黒が一番好きかも。

────

ひいばぁちゃんは相変わらず入院中。お義母さんは兄弟に不幸があって、明日から新潟へ行く。忙しくて落ち着かない、と言っていた。

────

昨日書いた日動画廊の企画展のURLが分かった。作家一覧もあって助かる。好きだったのは、開 光市、佐藤健吾エリオ(この人はマチエールがキャンバスの粗目が出て意外だった)、木津 文哉、(この人がレリーフ。花の他に車もあった)
もっともこの企画展は19日までなので、その後もこのページが存在するのかどうかは分からない。念のためダウンロードしておいた。

by HPY


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年間計画とジンライム         2001年07月17日(火)

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とりあえず、部屋の掃除をした。台所も片づけた。
片づけないと制作できないじゃんね。>アトリエ兼住居。住居の比率の方が大。

午後は銀座へ。日動画廊に行った。
久しぶりに他の人の作品見たかも。やっぱプロの人は違うわ。綺麗。
最近気になるマチエールを注意深く見た。
あ、作家名、メモしてくれば良かった。
石膏地にレリーフ(?)の作家がいて、この手法私もやりたかったんだよなぁ、と思う。

夜は会社へ。
何するわけでもなく、絵を配達してそのまま飲み会。
久しぶりにお酒飲んだわ私。ジンライム、美味かったよ。

電車の行き帰りと、制作年間計画を立てる。
画廊さんにはりきって「来年もやります!」と言ったけれど、理想通り本当に3ヶ月前に作品全部仕上げるつもりなら、かなりのハードスケジュールだわ。でも、4・5・6月の3ヶ月で今回、結果的に5枚仕上げたんだよな。これは私にとって画期的な早さと量。このペースをちょっとあげればいい。1ヶ月に2枚以上のペース。できなくはない。技と量、質が安定するかどうかは、この1年にかかっているのかも、と思うとなんか気合いが入った。修羅場はこれからなんだな。のんびりしてもいられない。

by HPY


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夢にまで見た(?)だらだらの日。         2001年07月16日(月)

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今日はだらだらの日。

退行しているので、午前中はクレヨンしんちゃんのマンガを買って喫茶店でぼけーっと読んでいた。あと、吉田秋生の初期短編集。

普段、家ではクーラーを入れないのだが、1週間クーラーぎんぎんに冷えた部屋にいて体が慣れきっているのか、クーラーなしがツライ。暑いとき、動物は活動せずに穴蔵で寝るものよ、と自然の摂理に従って、昼寝もした。完全消費型活動ですな。思ったより楽しくないが、気持ちの休息ということで甘んじる。

部屋が汚い。1週間でこんなんにも汚くなるものか。(T◇T)
フルタイムで働いていた頃と同じだわ。モノは腐るし。風が強いと窓から砂が入って来るんで、床はジャリジャリ。洗濯物はたまってる。はぁ、イヤじゃ。

お礼状の入力もしていないし。とりあえず溜まっていた日記とメルマガ原稿を書く。あ、メルマガ原稿、データ飛んだ。今パソもいかれてて不安定なんだよな。めげ。(T.T)

でも、片づけないと次に何にもできないんでやらなきゃ。明日にしよう。(逃避モード)

by HPY


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次なる目標         2001年07月15日(日)

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次なる目標。

とりあえず第2回展が決まった。場所は同じく小野画廊の広い方。来年。
8月末に昭和会のコンクールがあるそうで、友達から情報収集。
30号。額なし、出品料なし。年齢制限あり。
年齢制限には当分ひっかからないが、油断するとすぐ歳食っちゃう。
これはトライするしかない!


数日メールチェックをしなかっただけで、なにやらたくさんメールが来ていた。
購読しているメールマガジンもいっぱいいっぱい。
でも、ウィルス付きは勘弁してね。
ノートンさんのありがたみは、非常事態でないと分からない。

日曜日は朝も昼も夜も、これでもか!というくらい寝てました。
家族3人でぐーぐーぐー。
7月と言えばもう少しさわやかな暑さのはずなのに、今年は猛暑ですな。

by HPY


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会期6日目 〜会期終了。また会う日まで。(^.^)/~~         2001年07月14日(土)

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最終日。

またまた素晴らしいお客さんが来た。
今回の個展は、作品展というより素材の証明。自分がとりあえず原石であり、将来どう化けるか、という予想するのが楽しい展覧会だったと思う。(笑?)

まず、展覧会ハガキの表紙の抽象画と、力が入っている展示品の細密描写が噛み合っていない事が、いろいろ言われる原因だったと思う。抽象好きにあらぬ期待を持たせて、反転して酷評、という感じか。(それはそれで面白かったけど)

でも、お隣の作家さんが言っていたけれど、私は素直に話を聞くからいろいろと言い易いんだそうだ。中にはアドバイスしたつもりで、かんかんになって怒る作家もいるそうで。言われてみれば、そういうプライドはないな。「脛に傷」系で昨日はちょっとに怒っていたけれど。


それで素晴らしいお客さんのツヅキ。
なんて言うのかな。うまく言えないけれど、原石だ、って言ってくれたのね。もちろんこのままじゃうまくいかない。どう転ぶか。転びようによってはすごいものが出てくるかもしれない、って。うん。良いように解釈するけれど。どう転ぶか。「希望を持ちなさい」から一歩出る。頑張ればつかみ取れそうな気分に襲われる。


情けないけれど、自分では一人では分からなかった。見てもらって、好きなこと言ってもらって、一喜一憂して、開き直って、もらった課題。他人の言いなりになる、ではなく。
一人の人ではなく、いろんな方向からの意見をもらったから、何を取り入れ、何に反発し、何を残すのか。そこから考えていこうと思う。頭では考えてしまったから、来週から手でね。


狭い会場だった。作家である私も同じ部屋にいない方が良かったのではとつくづく思った。あのくらい狭いと、誰かいるだけで落ち着いては見られないな。

お友達が来たのは嬉しかったけれど、あの狭い会場に2人以上が居座ると、他のお客さんが入れないし、声も響く。部屋がいっぱいで内輪になっているのを見て、事実逃げちゃった人も何人かいたんだよね。初日に思ったんだけれど、絵を見る雰囲気作りをするのもまた作家なんだ、と言うこと。ディスプレイをしなくても。
絵を見てもらいたかったんだ。あの場所、職場だったんだ。一応私にとって。同窓会会場にはしたくなかった。

長居で結果的に追い出すようにしちゃった人、申し訳ない。
お茶もお菓子も椅子さえ出せずにごめんね。
今度また会って、喫茶店ででもゆっくり話そうね。

by HPY


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会期5日目 〜少し余裕〜絵との対話         2001年07月13日(金)

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今日の画廊。

考えてみれば会期が始まってからも、夜2時より前に寝たことがなかった。理由はメール書いたり掲示板書いたり、まぁ月曜日朝は展覧会はがきの宛名書きしてたり。
眠いと不幸だ。メール書きも一段落したので、昨日はゆっくり寝た。

朝、いつものように保育園に行ったら指輪をなくした。結婚指輪。これをなくしたら「離婚」ということになっているので(笑)、青ざめた。一瞬。
13日金曜日に不吉な予感はしつつも、なんとなく楽観的な気分になって「指が寂しい〜〜、でも軽い〜〜〜〜」とルンルンしながら会場に向かったのであった。なぜだ?(^^;
(結局指輪はありました。あー良かった)



ヤな事と言えば、親しくなった人の態度がぞんざいになっているのが気になる&気に入らない。なんつーか、私は踏み台じゃないんだよ!家族でも友人でもないんだ!自分の身内のようにプライベートな事をみんなに言いふらされちゃ困る。自虐的になるのなら、自分の事だけにしてくれ!ゞ( ̄∇ ̄;)

……と叫びたいぞ!怒っているぞ!。
  (↑実際は和を重んずる性格が災いして、熟考の末、回りくどいことしか言えん)
そういえば前も似たようなことがあった。同じ人と同じようなトラブルに陥るならば、多分これからも何回も同じ穴に落ちるでしょう。つきあいやめるか?まぁ、当分距離を置くということで。
あー、やっぱり一番頭に来るのは、私が怒っていることに全然気がついていないことかも。
ぷんぷん。(ー"ー)


まぁ、愚痴はこの辺にして。
クロッキー帳の制作メモより。

今日は素晴らしいお客さんがいたんだよな。

私はもうさすがに人慣れしてきたんで、お客さんが来てもいちいち立たずに本を読んでいた。あの狭い会場、私の事なんか目にも入らず、作品をじっと見ている。見ている。見ている。1周して、また最初から見ている。近くによる。遠くに離れる。また1周して、また最初から見ている。

至近で見てくれるお客さんは嬉しい。多分細かいところまで見てくれようとしているんだろう。でも、ここまで見てくれるお客さんは初めてで、まるで絵と対話しているように感じた。すごく嬉しかったよ。じっくり見てくれる、というだけで、どうしてここまで喜ばしいのだろうか?
そのお客さんは一言も言わずに見るだけ見て出ていった。
「ありがとうございました」


画廊のオーナーさんも来た。いろいろと話して。それが画廊さんの役割なのかもしれないけれど、とりあえず否定しないのね。次に何をやるべきか、多分作家しか知らないし、作家は個展会期中に、次に何をやるべきかの答えを自分なりに出しているのだと思う。それが分かっているような気がした。

by HPY


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会期4日目 〜希望を持ちなさい。         2001年07月12日(木)

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今日の画廊。

今日はセンセイが来た。センセイは、相棒の中学校の先生で、結婚式の仲人さん。いろいろと活動をしている、精力的で面白い人。

ちょうど落ち込んでいたので、いつものように「(人にいろいろ言われて)落ち込んじゃってー」と言うと、いつもの通り「大丈夫だよ。心配することないよ。」といつかも聞いたセリフ。
「ケイコちゃんの絵を悪く言う人は、ケイコちゃんが上手くなるとがまずいと思って言うんだよ。画家なんでしょ?みんな」と訛りのある独特のしゃべりでおっしゃる。


そりゃー買いかぶりだよ。
今までで一番の買いかぶり。
そんなことないに決まってるじゃん。(^^;
センセらしい励まし系ギャグ。


「海外に行きたいの?フランス?」というから、
「イタリア行きたいっすねー」というと、
「僕の教え子でイタリア行った子いたよね、おかあさん」と奥さんに話しかける。
「子供はおばあちゃんに見てもらって行っておいで」
これも励まし系ギャグか?

「希望を持ちなさい」
帰り際に言われました。


絵、描きたいなぁ。描いちゃえ!と、会場内で暇なときせっせせっせとクロッキー帳に落書きをしていました。線がこまかく交差するのが好きだ。
次にどうなるのか?どう発展させるのか?
どうしても今考えたかった。
何を言われようと、自分の世界を守れるのは自分しかいないんだなぁ、という気持ちを、改めてかみしめる。あ、でも帰りの駅でPHP買っちゃった。

自信のなさそな作家から、作品を買うか?買わないだろうなぁ。
……なんて、思った。シャチョーが来て「これ、会社に飾ろう!」つって買ってくれたけれど、嬉しい!!!っつーよりなんかホッとしたよ。あ、これで次回も展覧会できるかもー。

その後、いろいろと知っている方が来て、長話をしたりして。
一人の方はやっぱり会社辞めて、森の木を見ながら絵を描いているんだそうだ。
「昼間の光じゃないとダメなの、私だから会社辞める気になったんだと思う。」
というのが印象的だった。

by HPY


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会期3日目 〜繰り返しのパターン。         2001年07月11日(水)

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昨日も結局夜が遅くて相変わらず眠い。(-▽-)

人の流れが一定せず、知人がたまたま重なって来てロクにしゃべれなかったり、全く誰も来なくて、隣の会場の作家さんと肩こり体操したり……だった。
あの部屋は狭いので、3人一度に入ると人口密度が高いなぁ。息苦しくて絵を見るどころではない、と思っちゃった。声も響くし。
作家が会場の雰囲気を全て支配するというか、管理するのなら、一人ずつ入場して〜〜という気分に。(^^;
でも、最後に来た方たちはおしゃべりだったけど、なんかとても楽しそうに絵を見ているおばさま達で、なんかこっちがシアワセな気分になってしまった。

で、誰も来なかった時間は、疲れて放心していた。昨日はミクストメディアの本を読んだが、今日は他のことを考えている。

memo無意識にクロッキー帳に落書きを始める。あぁ、こういう繰り返しパターンを描くの、好きだったんだよなぁ。中高校生の頃。カンデンスキーはまだ知らない。

授業中や、電話をしながら。ひたすらノートの余白を埋め尽くしていた。そのころは、モノクロ画しか知らなかった。絵の具は授業中以外使ったことがなかった。線が好きだった。そこで今日は色(濃淡)をつけてみた。

パラノイア展のテンペラ画を思い出す。

by HPY


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会期2日目 〜微笑みすぎて、口元痛い。         2001年07月10日(火)

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2日目の感想。寝不足もありとても疲れた。特に足。あと口元。
普段慣れないのに、しゃべりすぎ、笑いすぎ。
用意したプリント名刺、また今日刷らなきゃな。

昨晩、クライアントから「何回も電話しているのに連絡がとれない」電話が入って、緊急仕事。しまった、会場地下なのでPHS電波届かないんだよね。事前に連絡しなかった私が悪い。クレームなれしてきているのか、素直に重々謝る。

……と、言うことがあったにせよ、どうせ朝早くは誰も来ないだろうと11:30からなのに、3分遅刻。弛んでますな。そしたら居たよ!知り合いの国画のおばさんが。
ひゃー!電気もつけてもらっちゃった。ごめんなさい!
いろいろと突っ込んだ話をざっくばらんにしてもらう。ありがたや。

その後、保育園の同級生の美容師さんが来てくれる。絵が好きで高校時代美術部だったんだそうだ。絵とは無縁と思っていた人が、実はすごく絵を欲していたなんて、とちょっと感動した。彼女もまた家で描きだすかしら?

情けないけれど会期始まってから、月曜日の朝に慌てて昔の友人や知人にDM出した。恥ずかしいけれど、これを逃せばずっと縁は切れてしまうと思って。でも、自分から繋がっていこうとすれば、縁はまた繋がるのだ、と思う。今までの私は、「リバウンドのボールが取れないシューター」だったので。

いろいろ書くと長くなるので省略するけど、本当にありがたい事です。

────

今日読んだ本。

昨日はシャルル・ブーロー「構図法」を読んでいた。難しくて頭イタクなりそう。お客さんにも笑われちゃった。

で、今日はもっと楽しい本がいいなぁ、と「ミクストメディア」の本を読んでいた。コラージュやモノプリント、パステル、ワックス、などなどの現代作家のマチエールと技法の本。写真がいっぱいあるのだが、綺麗だなぁ、と感動。

お隣の会場の方は、コラージュをするので、さっそくいろいろコラージュの事について分からないことを聞いたりした。肝っ玉母さん風で、竹を木で割ったような方だ。

夕方疲れてきて、メンタル面でも私が弱っているのを見抜き、「誰がなんといったって、自分が描きたい絵を描けばいいのよ!」「大きな絵を描けって私もよく言われるけれど、絵にはもっている大きさがある。無理してでかけりゃ良いってもんじゃないのよ!」と喝。あと、「タフに構えろ、というけれど、繊細だから絵描いてるに決まってるじゃない」と言って、クッキーくれた。美味かった。

人生でも絵でもベテランのそのおばさん、とても頼もしく美しいよ。絵も間近で見ると本当に綺麗で、抽象なのに、細やかで繊細。かっこいいおばさんがいると、未来が明るく見えてくるから不思議だ。

by HPY


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会期1日目 〜叱咤激励         2001年07月09日(月)

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えっと、書いていたらデータ失ってしまいました。がーん。
書き直す情熱が失せたので、概要だけ。

────

個展は面白いです。自分の「甘ちゃんぶり」もしっかり露呈されるので、やっぱり情けないのですが、それでも色んな方が来てくれて。インターネットで知り合った方が来てくれて、とても嬉しかったです。他のお客さんは画廊巡り大ベテランや評論家肌の、「通」の方が多いような気がします。

「いつもニコニコ波風立てない優しい顔」という態度が最近すっかり身に付いている私は、ただの受付嬢。そんでお客さんにそれを見破られたりして。作家として何がやりたいのか? ということを問われました。

私は何になりたいんだろう?
そう思ったら、獣のように鋭い目付きで背中の毛が逆立つような激しい感覚が蘇る。

────

そんな野望に身を震わせながら帰宅するのですが、遅くに家に帰ると、ちょっぴり拗ねたチビが甘えてくるので、また元のふにゃけた顔に戻るのであります。


(あ、日記なのに読者への語りかけになっちった)

by HPY


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なぜか今日も徹夜だったりして。(T◇T)         2001年07月08日(日)

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今日の作業
ああ、なぜだか分からないけれど、今日も徹夜だった。(T◇T)

昔の知り合いに案内状書き。
普段の未整理がたたって、一から全部入力する。……といっても親戚も含めて60人くらいだけれど。つきあい悪いというか、友達少ないなぁ。4年以上前の住所なので、戻ってくる確立高し。EXCELが何回も強制終了して、途中から3回も再入力の羽目に。頭来る。

ポスター制作
前回、薄い紙にプリントアウトしたらあんまり見栄えが良くなかったのでケント紙に。インク注入は面倒くさくなったので、新しいのを開封した。

プレート制作
前回、レイアウトが左揃えにしたら、中途半端な感じがしたので、中央揃えにした。厚紙ケントをカッターで切るのが面倒だ。

芳名帳制作
市販の芳名帳を買いに行ったのだが、どうも面白くないので。アンケートもつけようかと思っていたけれど、それはひとまず置いといて、芳名帳をデザインから作る。糸綴じなどはしない。

価格表制作
芳名帳と同じレイアウトで。通信販売法を参考に必要事項を明文化する。

電話の応対(?)
単に友達や実親から「何時頃行くね〜〜」という電話を受けたのよ。何件も。嬉しや。

メール
以前友人に出したメールがまとめて返ってきたので、返事をびしばし書く。
掲示板の返事もびしばし書く。楽しい。(^^)
他にもびしばし書く。一度疎遠になった友達とまた縁を繋ぐかどうかは、私がアクションを起こすか、それだけだったりして。

メールマガジン
先週分として発行。これだけ文字打っていると入力も早くなる。
特に、言いたいことがはっきりしているときは。

チビと遊ぶ。
これは日曜日なのではずせない。アスレチック公園に行った。
保育園のジャングルジムで、私がてっぺんまで登っているとみんながびっくりしたような目で見るので、登りづらいんだよね。今日は思いっきり登ってやった。


今日の相棒
エレカシのライブに行った。日比谷野音。いいなぁ。
私たち二人は、デビュー時からのファン。
昔の曲をやるか、という議論をした。私はやらないだろう、と主張したのだが、やったんだそうだ。結構たくさん。
「生活」について考える、私の原点なんだよ。あの歌は。
次回は行こう。


とにかく、明日から個展開催だ。
明日から久しぶりに、バーチャルじゃない世界で作品展示し、人と会う。

でも、こんな明け方まで起きてたんじゃ、会場で寝てるかも。(^^;

by HPY


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ついに搬入日!!         2001年07月07日(土)

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今日は搬入日。

午前中、チビの寝てる間に額装完了。
チビは起きるなり、遊ぼう攻撃連発!
仕方ないので膝の上でチビを遊ばせながら、展覧会用のネームプレート、看板等を制作。
相棒は昨日呑み会。途中で電車がなくなって、1.5時間くらい夜中に歩いて帰ってきた。くたびれたんだろう、朝食後またガーガー寝ている。今日は運転手を頼むので、これは起こしてはいけないな……。くそ。チビと遊んで欲しかった。


プリンターが壊れたのかと思ってぎょっとしたが、ただのインク切れ。
専用のスポイトでインクを注入中、誤って手が真っ黒になる。なんてこったい。
スーパーファイン用紙がないので、ケント紙にプリント。
色は黄味が強くてヘンだが、紙質の厚さはなかなか良いので、採用。

ま、そんなこんなで、2時頃銀座に向けて出発!3時半には銀座に着くんだけれど、それからが歩行者天国があって大渋滞。おまけに銀座は一通が多くて、分かっているんだけれどなかなかイメージが合わない。銀座についてから小一時間もかかってやっと画廊についた。いやまぁ、路上駐車がスゴイもんだ!グレーの服来た目立たないおじさんが、「路禁」のステッカーをぺたぺたはっていた。もっと目立つ服着てよ?!

────

展覧会看板そんで無事搬入。展示。
展示後、「あ、もうこりゃダメだー。次回頑張るわ、私」と相棒に自嘲気味に笑いかける。

そんなとき、画廊さんが来て「お、なかなか緻密な絵ですねぇ。画材は何ですか?水彩?アクリル?」と聞かれるので、「テンペラです!」と胸をはって答えたりして笑っちゃう。

その後、値段や売れたときの取引手順を拝聴し、えっと適当に褒められて、すっかりいい気分のワタクシ。「絵のセンセやっているんですか?」と聞かれたので「いいえ」と答えると「これなら充分絵の教室開いても生徒さん集まりますよ」なんて言われちゃった。(^◇^;;;

う"ーーーーーーーん。画廊さん、上手いよ。
そしてワタクシは、木に登るブタでありました。

それにしても良かった。最後の作品、見せられる程度に仕上がって。
これが出せるのと出せないのとでは、気分が大分違うよね。

「出品できませんでした」「〆切に間に合いませんでした」こういうのはクセになるので、絶対しないようにしたい。

────

まだ、DM郵送していない人たくさんいて、今晩また徹夜で頑張ろうと思ったけれど、根性なしなのでいつのまにか寝てました。あーー。お休みなさい。

来週からまた頑張ろう!

by HPY


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徹夜         2001年07月06日(金)

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今日の作業

残った一枚、「立つ子供」の制作。明日搬入なのに、昼はやっぱりだらだらしてるぞ。なんでだこら。土曜日夕方搬入で、月曜日会期なので、間に合わなかったら月曜日までに仕上げてその時額装しようなんて、ふざけたことを考える。

でも、夜、徹夜してようやく形になった。
簡単だと思うんだけれど、どうして色を乗せられないんだろう。
失敗したら、またやり直せばいいじゃない。
どんどんやり直したり描き込んでいけば、簡単に出きるのに。

白黒の鉛筆やペンの形から、色が増える。
テンペラ・オイルの技術的な問題も加わって、私にとってこんなにも困難な課題だとは。
中が抜けてるんだよね。
デッサンと最終型しかイメージないの。
中間の手順もイメージも抜けてる。
明日からは、その中を補充するトレーニングをしたい。
具体的なプランは、明日から練ろう。

by HPY


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時を待っている。〜雨降りハッチング         2001年07月05日(木)

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CAFE今日の作業

Cafeはひとまず形になってきた。油で強引な形を、雨降りハッチングで繊細に切り刻む。白。茶黒系の影。なんでも描き込んで、また油をかけて、強引にまとまりをつける。

テンペラ。
アクリルと同様、どんどん乾いていくので、良い筆の状態の維持が難しい。だんだん筆根本の方が固まっていくような気がする。

立つ子供。
これは出品を諦めようと思っていたけれど、Cafeで一つ区切りがついたのでトライしてみる。自分で何が描きたかったのか、もう一度思い出してみる。


効率化を離れると、良いこともあるんじゃないかと思う。
よく寝た時は、悔やんだりするけれど、全てを金銭で計る訳にもいかない。時給の世界じゃないんだ。
時を待って描けるときがある。
ミューズを待っていた事がある。
来てくれると、嬉しい。

もしかしたらそれが一番効率が良いのかもしれない、なんて思ったりして。
夜は2時までにして寝た。

────
少し心配ごと

入院中のばぁちゃんは、夜中騒いで他の患者さんが眠れなかって、そのせいか一昨日仮外泊。それで熱出ちゃって再入院したんだけれど、「ごはんですよ」と声をかけると、それまで返事もしなかったのに、いきなり目をぱっちり開けてモリモリ食べ出すんだそうだ。(^△^)元気なのか病気なのかよく分からない。病名も特にないようだし。

こんな状態なのにお義母さんに「来週、個展なので銀座まで毎日行かなければならない。チビのお迎えに行って貰えないか」と、申し訳ないがお願いした。優しいお義母さんは、ちょっと困ったような顔をしていたが、快諾してくれた。お義父さんと二人で協力すればなんとかなるそう。申し訳ない。

保育園は遅くても夜7時までにお迎え厳守。
東京勤務の場合は片道1.5時間で、改めて計算したら5時半には退社しないとお迎え行けないじゃん。私はいつも8〜9時頃まで仕事をしていた。仕事は面白かった。お義母さんがいなかったら、私は仕事にも行けないし展覧会も開けないんだなぁ……としみじみ。

本当にそういう状態になったら、二重保育、保育ママ、同級生や近所の人に頼む、ベビーシッターさんを雇う、と手段はあるのだが、みんな、どうしてるんだろう?とりあえず保育園の他のお母さんは、近いところで仕事を見つけるようだ。お父さんが近いところに仕事を持って送り迎えをしている人も少なくない。

by HPY


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怠け者はなかなか治らない         2001年07月04日(水)

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CAFE今日の作業

Cafeの微調整。この絵は部分的に描き込んだので、先に描いた背景と床面との密度が違う。遠目には問題ないんだけれど、近くで見ると差が歴然。もっと描こう。

眠り病はまだ治らない。やる気あんのかホントに。
(-_-* 昼は起きる、夜は寝る。時間内の効率をあげよう。

by HPY


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試験前の火事場のクソ力は。--「バカ」と「アホちんちん」         2001年07月03日(火)

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今日の作業。
Cafeの絵のツヅキ。オイルを塗った部分だけが、角度によって光って反射するのがちょっとヘンな感じ。オイルだと形が根太い感じになる。テンペラ-ハッチングはひたすら繊細。繊細と根太が混在していると、奇妙な感じ。

机、椅子、柱、床の部分を描く。
繊細にしたいのは分かるんだけれど、とにかく描くのが遅ぇーーー。最初の予定の3倍時間がかかるなぁ。ふぅ。(-▽-;;; 作業見積甘いみたい。焦りが爆発に転じないは、歳食ってガタがきだしたのかぁなんて思ったり。(^^; 試験前は徹夜!火事場のクソ力!……そんなもの、中学生の時に使い果たしてしまったよ。うーむ。そういえば、スポーツジム辞めて、全く体を動かす機会がないし。いざというときのために日頃体は鍛えなければなぁ。どうしても時間が惜しい、と思っちゃうんだけれど。急がば回れなのか。

でも、時間を見ていると、遅筆は認めるが一日のうちであんまり描いていないことに気づく。一日4〜6時間くらいだもの。じゃ、この時間をもうちっと増やそう。うーん。寝なくても疲れない薬はないものか。どこでもドアよりも欲しいぞ、今。会社行かないでこの程度だと、先が思いやられる。個展終わったら、「一日一絵」にチャレンジするぞ!30枚描く!……と、個展が終わったら計画を立てて楽しむ。

スキャナがいかれた。パソはまたダイアログボックスやブラウザのチェックボックスやボタンがいかれて数字化している。再インストールしなきゃまずいなぁ。

───────────────

今日のチビ。
お友達にぶたれている所を見るのが、忍びないんでいろいろチビに聞いてみた。
すると、「あのねぇ、ぶった方が負けなんだよ」と言う。
おおっ!なんか難しいこと言っているぞ!3歳児にして哲学を語るのか!
「それでねぇ、ボクはチョキだから勝ちなんだよ」と言う。

??

(パーでぶつのをチョキで迎え撃つ、という意味なのか?)

一番仲がよいのは、ぶってばっかりの子ども。癇癪持ちで怒りっぽい。昨日、いつものように私に攻撃してくるので、動けないよう抱きすくめてくすぐり攻撃で逆襲した。そしたら今日はその子が私になついてきた。ちょっと嬉しい。調子に乗って、「バカ」の次は「カバ」「チンドン屋」「お前の母ちゃんでべそ」なんだよ、と伝授した。そのうちその子のおばあちゃん(国画の人)やお母さんに怒られるかも。(^^;でも、子供と公園で、文字通り転げ回って埃まみれになって遊ぶのは楽しい。子供が楽しそうだと、更に嬉しい。

とりあえずチビ助には「バカ」は使わせない。棘があってイタイから。関東の言葉はイタイ、という話もありますし、罵倒語、「バカ」の代わりに「アホちんちん」という言葉を与えた。「ママのバカ!!!」と言われると傷つくけど、「ママなんか、アホちんちん〜〜〜!!!」と言われても、全然イタクないものねー。言ったチビと2人でその後爆笑。怒りにもギャグが必要だ、と思うのだ。(^▽^)

by HPY


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個展秒読み。全部額装してみた。未完あり。(T_T)         2001年07月02日(月)

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CAFE情けないけれど、個展前週になっても完成しなくてまだ描いている。
展覧会DM出してない人、いっぱいいるのに。今からアドレス帳もまとめなきゃ。普段のルーズな生活ぶりが出てるなぁ。何もかも未整理だ。

保育園の帰り、同級生のウチに行った。そこのおばさんは国画会の絵描き。チビ同士がとても仲良しだ。でもよ〜〜く見ていると、うちの気の弱いチビがすぐぽかっとかぶたれているようだなぁ……。(^^;
それは以前から知っていたのだけれど、それでも子どもってめげないで一緒に遊ぶんだよね。ぶたれたら「イタイ!」とでかい声で言うんだよ、と教えている。そうしないと、相手に分かんないじゃん。時々我が家で、スローモーション・殺陣師のごとく、パンチ・キックをよける特訓したりしてるけれど、全く効果ないなぁ(当たり前?)。こりゃ合気道でも習わすか。(^▽^;

そんで私はその子の家で、(祖父母である)おばさん、おじさんに囲まれて、喋っているのだが、何となくいろいろと根堀り葉堀り。イタいとこ突っまれて苦笑い。なんでそんなにお気楽に質問するかね。伝え聞きをよく覚えているものだ。……とちょっと閉口した。


今日の作業。
全部の絵を額装してしばらく眺めていた。

前回の鉛筆、混合溶液分は失敗だなぁ。以前の絵見てたら、鉛筆使わなくても結構うまく行えてる。コツは不必要な絵の具を乗せない。これだけ注意して描いたんだっけ。イヌの絵。結構気に入っている。これはイラストレーション用に描いたんだけれど、前日考えた「洗練」という意味ではいい線行っているのではないかと思った。なんというか、他人の家に飾ってあっても、ありじゃん、という意味で。転じて、自分の家に飾ってみたいなぁという感じ。見ていると目が画面上で動く。小さい絵なのに。

それから未完成分の作業にとりかかる。もう描くしかないし。

テンペラ、サンシックンドリンシードで、なぜか上手くいく。精神的に落ち着いているせいかな。睡眠もたっぷりとったし。というか、よく寝たよ、全く。

by HPY


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額縁を買いに〜TOY STORYの絵コンテ集が欲しい。         2001年07月01日(日)

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今日はユザワヤに額縁買いに行った。

油絵額を3枚、デッサン額を2枚買って合計2万4千円。号数がインチ、4号、6号で小さいためか思ったよりは安い。でも油絵額は一枚、8千円もしてちょっと予算オーバー。個展会場での絵の値段をいくらにするか。原価計算すると、心が揺れるのよね。画廊の人に言われたことを、もう一度思い出す。

科学博物館隣が丸善なので、帰りがけに少しガラス工芸展示品と洋書を見た。WeddingやGardenの花の写真のある本、ハードカバーの本の表紙の絵や彫刻作品。などなど。ちなみに一番欲しかったのは、TOY STORYのMaking Book。絵コンテ付き画集。5000円。
これがめちゃくちゃ面白いのよ!絵コンテのクセに、油絵の風景などがある。遊び心満載の気の利いた風景、跳ねてる色の構成、美しく達者な描写、表情豊かなギャグの顔。いきいきとした手描きの線。映画はオールCGだが、Makingでは3Dモデリングラインの参考としてキャラクターの塑像もある。そのまま作品としても通用するくらい、いい味出してる。


振り返って、わたしゃ、何をやってるんだろう、どうしてこんなつまらないテーマを選んだんだろう、という気分にまた襲われた。


相棒に「今度はもっと、他人様に受け入れられるような絵を描きたい」と言うと、
「でも俺はどうせやるなら、自分の好きなことを思いっきりやりたい」という返事。
私「本の装丁や工芸品を見ていると、なんかこう洗練されているというか……」
なんて言ったか後は忘れたけれど、相棒はそれで分かったようで、
「あぁ、(他人に見せるために)店に並んでいる作品は洗練されているよね。」

そこまでやってみて次の段階に来たんじゃないか、というような事を言ったのだと思う。

公園で出会った女の子どうして私は公園で子供が立ちつくしている絵とかを描くのだろう?それが他人の部屋にかかっていたら、妙な感じだ。例えば企業のオフィスで、社員の人たちが見るとしたら、とりあえず妙な絵だろう。社員の人たちはどんな絵を見れば疲れがいやせるのだろう?喫茶店ではどんな絵があれば、元気が出るのだろう?そんなことを考えた。

一昨日の毎日新聞に、「芸大生に100人に聞きました、好きな絵本はありますか?」という感じの質問に、95%が「ある」と答えている。どうしてそんなアンケートをとったのか、今ひとつ主旨が分からないけれど、Fine Art を勉強したから、絵本から刺激を受けないと言うわけではない、と言うことが分かって、なんとなくその記事はびびっと来た。


多分、個展は初めてに相応しく、独りよがりの世界を露出することになりそう、と予感。でもそれでもいい。そこからスタートしよう。家に籠もって一人描いていた。それで半年経ってついに、他人の洗練された世界を知りたくなった。洗練するために洗練を目指すわけではないが、絵画以外の絵の世界の事を知りたい。
画材と技法の勉強と同時に、テーマの研究の方向性を、見つけられそうな気がした。


◆参考 Toy Story
http://www.planet-k.com/alien/books.asp
http://disney.go.com/DisneyBooks/new/toy/ToyStory/ToyStory.html

Toy Story Coloring Pages(塗り絵)
http://www.childfun.com/color/toystory.shtml

by HPY


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