にゃんことごはん
ごはん



 寒い夜 茶々にくっつくニャン太郎 まんざらでもなさそうな茶々

寒くなるとダイニングチェアを並べ、そこ電気式のホットラグを敷きます。日中の気温、夜の気温を確認して、ラグの温度を調整するわけですが、当然のことながら、そこは人気のスポット。

ショーちゃんが生きていたとき、ショーちゃんだけが猫こたつに潜っていたのも、今となっては懐かしい思い出。
去年の冬は、我が家に来たばかりの茶々が、ショーちゃんの代わりに猫こたつに潜っていました。今年は、ホットラグのほうが居心地がいいと思ったのか、割と居間の椅子にいる茶々を見かけます。

そして、気づくとニャンが茶々に寄り添うように丸くなっています。

ニャンはだれとも友好的な猫ですが、自分から近づいていくのは、子猫時代に出会ったショーちゃんだけでした。キラちゃんは、そんなニャンに自分から積極的に近づいていく猫で、ニャンは受け入れていました。キジのキラとキジ白のニャンがくっついて巨大な猫に見える、というマジックが、我が家ではよく見られました。

ショーもキラもいなくなって、ニャンは寂しくなったのでしょうか?

練々とは、あまり仲良くない、というか、練々がニャンの座を狙っているというか、喧嘩はそうそうしないものの、練々とニャンの間には一線が引かれている感があります。
だから、茶々にくっついているのでしょうか。茶々のお尻に顔をのっけていたり、お尻とお尻をくっつけるように丸くなっているニャンを見ると、茶々がいてくれてよかったなと、思います。

我が家の猫一号のニャンが、まさか、ここまで長生きして、後から来た仔を見送る羽目になるとは、私も予想していませんでした。

ほかの猫に関心のなさそうな茶々ですが、ニャンがくっついてきても、別に嫌でもなさそうにしています。案外悪くない、と思っているのかもしれません。ちょっと期待しながら、見ています。
練々は、もともとショーちゃんのライバルというか、ママラブの猫なので、私にくっついていられれば、いいみたいで、今のところ問題なし。

猫、3匹、というと、「多いですね」と言われたりしますが、私は寂しいです。
でも、私も歳なので、これ以上、増えることはないでしょう(たぶん)。

2015年12月16日(水)



 きらちゃんが遠くへ旅立ちました 最後までおっとりとしたかわいい仔でした

夏前に体調を壊して病院通いの末、暑い夏場は絶好調だったきらちゃん。
10月半ばぐらいから、食欲が不安定になりました。

フードを好き嫌いする→フード食べない、鶏ささみなら食べる→普通にフードを食べるようになる→フードを好き嫌いする……この繰り返しが2週間ばかり続きました。
でも基本は食べるし、元気もあるので様子見。
そして、少しずつ食べる量が減り、でも、どこか悪いところがるというのでもない、という状態に移行。

そして自分では食べないけれど、スプーンですくって口元に持っていくと食べるようになりました。
このころランドリーボックスの下段に陣取って、日長一日寝ているようになりました。機嫌はよく、お腹が空いていると私の顔を見て、御飯を強請ります。差し出されたスプーンを齧らんばかりの勢いで食べる様子は、小さい顔と体と相まってまるで赤ちゃんのようでした。
トイレはきちんとしていましたし、気が向くと居間に来て水を飲んだり、ほかの仔のために出しているカリを気まぐれにつまんだりも、していました。

一緒にいる時間が終わりに近づいているのかも、と、いや、またもとのように元気になってくれる、の間を行ったり来たりしました。
外出から帰ると、安心していたのに、まさか、という不安にかられ、真っ先にランドリーボックスを覗いては、安堵していたものです。

急に寒くなり、でもお天気のよかった週末、とうとうスプーンを見ても、ほんの少し舐めるだけ。
でも、お気に入りのランドリーボックスから居間に移しても、よたよたとランドリーボックスに戻ってしまいます。
トイレまでの移動がつらそうなので、ペットシーツを敷いた簡易トイレを設置すると、そこを使うようになりました。
それでも週末は、時々、水を飲ませると少し飲み、ほとんどまどろんで過ごしました。

月曜日、仕事に出て帰宅したときが、一番ドキドキしていたかもしれません。
でも、ぼんやりしつつも、覗き込んだ私を認めて、口を開けてサイレントニャーで迎えてくれました。抱き上げて居間に移動させると、そのまままた眠りました。
スーツの入っていた薄型のボックスにランドリーボックスに置いていたアンカ入れ、その上にラグを敷いてきらちゃんをくるみ、その横に座椅子を置いて、私は、そこで眠りました。
夜中、時々前足を突っ張ったり、小さく頭をそらせたり様子で目覚め、撫でているとまた眠り、というのを何回か繰り返して、5時。すっかり目が覚めてしまい、寝顔を眺め、時々、呼吸を確認して、そして気づくと、きらちゃんは息をしていませんでした。
そっと抱き上げるとまだ温かく、ほんとうに眠るように逝ってしまいました。

14年前の9月28日に我が家にやってきた、きらちゃん。

悲しい経緯で猫の家族を全部なくしたきらちゃん。
我が家での14年は楽しかったでしょうか。
私はとても、楽しかったです。

きらちゃんを保護した最初のお母さん、きらちゃんは最後までおっとりとした可愛い仔でした。うちにきらちゃんを預けて下さって、ありがとう。

きらちゃんは、今日の夜、火葬にします。

2015年12月02日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME