にゃんことごはん
ごはん



 さぁ、寝よう、とばかりに、ベッドで待ち構える白まんじゅう

寒い日が続いているせいか、最近、練々がかならず私の布団に潜り込んでくる。それも、寝ようとして和室に向かうや否や居間から走ってきて、私を追い越しベッドの上に飛び乗って「にゃぁ〜」と鳴くのだ。まるで「さぁ、寝よう、寝よう!」と言っているようだ。

私が横になると潜り込んできて、横向きに寝ているお腹のあたりに丸まって、なぜか必ず胸のところに前脚を載せる。たまに爪を出すので、痛い。
そのまま眠ってしまうこともあるし、しばらくそうしていてから(たぶん、身体があったまったころ)出て行くこともある。出て行くときは、明け方になってまたやってくる。今度は寝ている私の顔を舐めて、布団に入れろと催促する。
おかげで最近、夢うつつでも顔を舐められると布団を持ち上げるようになった私だ。

ショーは毎夜、気づいたら肌掛けと掛け布団の間に潜り込んで丸まっている。たぶん、私が眠ってからやってくるのだろう。素っ気無いくせに、気づいたらたいていそこにいる、というのがショーらしい。

なんか重たいなぁ、と思って上掛けを持ち上げてみると、眠そうな顔で「なに?」とばかりにこちらを見るショーの姿があったりして、ついにんまりしてしまう。

ニャンはリュウのベッドだ。朝方、トン、トン、トンと二段ベッドから降りてくる足音がして、リュウが起きたのかと思うと、そのまま軽快な足音とともにニャンが和室に現れ、「ああ、ニャンの足音だったのか」と思う事もしばしば。
たまに、和室の入り口で立ち止まったりするものだから、「リュウ?」と声をかけたら、ニャンが「にゃっ」と返事をしたという笑える話もある。この間うち、リュウが珍しく風邪ひきで気になっていたせいか、「どうした? お腹いたい?」と起き上がったら、大あくびをしているニャンと目が合って、ひとしきり笑ってしまった。

あみっちはパソデスクの下のミニホットカーペットか猫用炬燵、ポッポはソファのあんか、キラリンは猫用炬燵か、ポッポにひっついているか、ミニホットカーペット。そしてあみっちとキラリンは、決して同じ場所では寝ない。最近、あみっちもキラリンも寒いせいか篭もっていて、あまり遊んでくれないので寂しい。
ポッポは相変らず食っちゃ寝の毎日だが、一時期より少し痩せたような気がする。中に潜り込むようになっていて、底にあんかをセットできるようになっている猫用パットを買ったのも、ひとえにポッポのためなのに、結局、屋根(?)部分を潰して乗っかっている。虚しい……。

◆相変らず週末になるとリュウの試合だ練習試合だと朝早く起こされていた。今日は久しぶりに通常練習だからゆっくりできる土曜日のはず……だったのに、私のほうに仕事が入って、結局、早起き。要するに、朝寝坊するな、早起きは三文の得と心得よ、という天の声なのだろう。

 そうそう、とうとういかれてしまったオーブントースターの替わりにコンベクションオーブンを買った。嬉しくて、ニコニコしている。同じ値段の服だったら絶対に買わない私は、色気よりも食い気だとしみじみした。

28日(金) 雑穀米 ※部活朝練、クラブチーム練
* 朝−うどん入り澄まし汁(白菜、ナガネギ、しいたけ)、エボ鯛の一夜干し混ぜご飯(蕪の葉、ゴマ)、卵焼き、蕪の糠漬け
* 弁当−サンドイッチ;ドッグパン=ソーセージとサニーレタス(マヨ、トマトソース)、白パン1=鶏ハム&チーズ&きゅうり(マヨマスタード)、白パン2=ピーナッツバター&ラフランスジャム、ほうれん草入り卵焼き、ミニポテトグラタン(昨日のシチューの残り=牛筋、にんじん、たまねぎ)、アスパラ豚肉巻き、プチトマト
* 夕−パスタ(バジリコソース、チーズ)
* 夜−ラム肉と野菜のクリーム煮(キャベツ、にんじん、ピーマン、玉葱)、卵チャーハン、野菜スープ(大根、玉葱、エリンギ、赤ピメント、蕪、蕪の葉)
* 他−天然酵母のパン(りんご)、ポテトチップス、いちご大福(2個)、ブラッドオレンジジュース500ml、牛乳500ml

29日(土)雑穀米 ※クラブチーム練
* 朝−煮込み力うどん(白菜、大根、にんじん、マイタケ、鶏肉、ナガネギ)
* 昼−ピザ(バジルソース、スーチカ、玉葱、ピーマン、チーズ)、卵スープ(蕪の葉)
* 夜−ローストポークwithナガネギとクリームのソース、海老と帆立のグリル、ほうれん草のバターソテー、豚耳とキュウリの和え物、野菜スープ(昨日の残り)
* 他−どらやき、牛乳400ml、ブラッドオレンジジュース200ml、パイの実、アロエヨーグルト3個

2005年01月29日(土)



 ジュリがいないだけで寂しい気がするよ、と大猫が言う

今年の冬は寒い(ような気がする)。我家の空調が壊れているからだけではないと思う。

ソファの猫あんかにポッポとキラリンが重なっているのを見て大猫リュウが「あ、チポスケコになっている」。チポは、ポッポ→ポチ→チポという変化形(?)。スケコは以前にも書いたことがあるが、我家のお嬢さまたちのあまりの強気に「どっちがオスかわからん」ということになり、あみっちがあみすけ、キラリンはあみっちよりはもう少し大人しいのできらすけこと呼んでいた名残の「すけこ」だけが残ったもの。つまり、重なり合ったポッポとキラリンが、2匹ではなくどでかい1匹に見えるのを「ポチスケコ」と表現したもの……らしい。

で、今年の冬は、今までポッポとひっついていたジュリナがいないからか、その代わりにキラリンがたいていポッポにひっついている。よって、ポチスケコ出現率が高い。ここに、ニャンが加わると、キラリンのキジとニャンのキジがひとつながりになって、異様にでかい猫だかなんだかわからない塊と相成る。

猫用炬燵を買ったせいで、練々とショーはよく炬燵のなかと上にいたりするので、猫団子は3匹が上限となった。ちょっと寂しい。

先日、雨で試合が流れた日曜日。ホットカーペットの上でぬくぬくしながら、リュウが「でもさあ、なんか、こういう日には『ひにゃひにゃ』言いながら必ずやってきたジュリがいないと、なんか物足りないよねぇ」とぽつんと言った。「1匹いないだけで寂しい気がするよ」。

今でもときどき寝起きのブッッスーとした、それはそれはブサイクなジュリナの顔を、とてもいとしく思い出す。最近、ポッポの食欲が落ちてきている。寂しいかもしれないけど、まだポッポを連れていかないでよジュリ、と思う。

◆風邪をこじらせ、やっと治ったと思った途端、今度は珍しくお腹に来た。もとはリュウがもらってきた胃腸に来る風邪らしい。彼も珍しく「おとといからお腹がちょっと痛いんだよね」と言うので医者に行かせたら、ウィルス性の胃腸炎でおまけに微熱もあった(のに、その前日も部活の朝練+放課後練、クラブチーム練をこなしていて、食欲もいつもどおりで、医者が苦笑していたそうだが)。それがうつったものだ。私のほうは元気溌剌な若者ではないからして、グズグズと治りも遅く食欲もほとんどないのに痩せもせず、まったくもってヤレヤレだ。

 そんなこんなでヘロヘロしながらご飯を作る毎日。メニューは省略。毎日、大量に消えていく食材を思い出すだけで、風邪が悪化しそうだ。

   リュウときたら相変らず朝から肉でもなんでも来いだし、弁当もサンドイッチなのに何?この重さ? クラブチーム練の前にはパスタ1、5〜2人前を食し、帰宅後、普通に夕飯だし。膨大なカロリーは、いったいどこに消えているのだろう? 世の、スポーツおたく少年の親御さんは、みんな同じ苦労をしているのだろうか?

 そうそう。冬休みの一日、中華街のちょっと知っている店に食事に行った。あとで「お子さんと二人できたのよね?」「うん」「……びっくりした」「大人3〜4人前の量だよね」「そう思う」「……でも、練習なかった日だから、いつもより2,3割減の食欲だったんだ」「うっそー!!!」「普段だったら、あと二品ぐらいいけたと思う」「……(絶句)」


2005年01月21日(金)



 猫はソファと猫炬燵で丸まり、大猫は相変らずボールを蹴っている元旦

大晦日は雪だった。その前、29日も昼間、雪がちらつき寒かった。私は、30日まで風邪ひきをごまかしごまかし仕事をして、ダウンした。毎度、こんな感じの年の瀬。

元旦の今日は晴れていた。でも気温は低い。ついでに、我家の居間の暖房が壊れた。もちろんこの時期、修理にきてくれるひともいない。仕方ないのでミニ炬燵やら、ミニホットカーペットやら……ミニミニ暖房器具を集めて凌ぐ。
でもまあ……地震や津波に襲われた地域や、未だに戦争紛争中の地域のことを考えると、贅沢は言っていられない。

気温が低いと、意外と日当たりのいい窓辺も人気がない。猫たちはソファのあんかと猫炬燵に3匹ずつ団子になって、時々、メンツが入れ替わる。夜には、ショーと練々は私の布団に潜り込む。おかげであったかい。

さて。年賀状でも書きますか(年賀状とは、正月に年賀の挨拶の想いを込めて書くもの<ということにください……)。

謹賀新年。2005年、猫にとって、良い年でありますように。

我家の大猫ことリュウが「我家は主権在民じゃなくて、主権在猫だね」と言って笑う(我家の殿こと、ニャンさまが「ごはん、ごはん」と催促されるもので、人間どものお正月のお膳よりも、ニャンさまのごはんを優先した朝のこと)。
「『猫さまが眠っている間は、何人たりとも喧嘩をしてはならぬ』なんて法律ができたら、戦争もなくなるかな」「猫さまが発情期になったら、人間も争うわけ?」「うーん。発情期は戦争?」「うーん、ちょっと違うよね」「うーん」

でも、犬猫子どもが、幸せに生きていられる社会は、幸せな社会だと思う。それは、決して野放図ということではない。お互い、少しずつ譲り合って、少しずつ相手を受け入れる、それだけのことだと思うのだが。

◆風邪をひいたこともあり、お節は手抜き。黒豆は、出来合いを買ってきてしまった(でも、おいしい。ちょっとくやしい)。小蕪が手に入らなくて、菊花蕪が作れなくて、それが残念(大好きなのだ)。

*一の重* 黒豆、田作り、昆布巻き、栗きんとん、数の子、紅白なます、レンコンの酢の物、紅白かまぼこ

*二の重* 煮物(里芋、にんじん、しいたけ、筍)、伊達巻、きゅうりのいくら載せ、クリームチーズと明太子の大根巻き、煮豚

*三の重* ローストビーフ、鶏ムネ肉のたたき、海老の香草焼き

これに朝は、お雑煮、昼は春雨スープ。夜は……さて、どうしよう。


2005年01月01日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME