Espressoを飲みながら

2002年08月29日(木) プ−さん です。

 台風15号の影響か、風が強い。
ここは山手の風致地区なので、余計にそうだ。

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ

昔習った百人一首とか思い出したりする。

 
 9月から再びプ−さんになる。
別に6月から8月までム−ミンをしていたわけではないけど、
それでもプーさんになってしまう。
6月から8月まで私が何をしていたか知りたい方は、過去の日記を参照。

プ−さんと言えば、私の大学で一番授業の面白かった丹生谷 貴志教授の
「家事と城砦」と言う本を買った。教授はいつも、腰にクマのプーさんの
マスコットを付けて、大学までハーレーダビッドソン(!)で通っていた。

久しぶりに彼の文章が読みたくなり、ジュンク堂でとりあえず置いてあった
著書を購入した。名著「死体は窓から投げ捨てよ」は置いてなかったが、
「家事と城砦」はそれより新しい本。文章にはところどころ難解に感じ
られるかも知れない部分もあるが、慣れると決して読みにくくはない。
第一章は、「雲の肯定」というテーマで、ジル ドゥルーズの哲学が
称揚しようとする「雲の全面的肯定」について書かれている。

まだ読んでる途中ということもあり、論評は差し置き、「雲」について
簡潔に記述された同書のp7の一行目より引用することにする。

---陳腐な例だが、雲が或る形象に見える時、その形象と雲を形成している
水滴群のランダムな運動−衝突−変動性という事実は対立矛盾する訳ではない。−−−






2002年08月27日(火) 今ここ

 言葉というのは厄介な代物である。
1つの事を指定すると、他の全てを排除してしまう性質がある。

例えば「青」と言えば、あなたは青色を想像し、その他の全ての色を
イメージから排除してしまう。「青」と言えば、赤でも、白でも、
緑でも無いという意味を無意識に包含してしまう。

 ゆえに「今ここ」という言葉を聞いたなら、その性質に従い思考は
「過去」と「未来」を自動的に排除してしまう。

誰かが「今ここに生きなさい」と言うのを聞くと、なんとかして
「過去」と「未来」を排除して生きようとするかもしれない。
しかしながら、それは不可能であろう。1年後や10年後のことを
考えずに生きることは可能だが、それよりもっと近い未来のことを
考えずに生きることはできないだろう。例えば、あなたは3分後の
未来のことを考えて、今インスタントラーメンにお湯を注ぐ。
3分後ですらいまだ存在していないという意味において立派に未来で
ある。同様にして、さっき事故に遇いかけてまだびっくりしているのも
立派に過去である。それはすでに存在していない現象なのだから。

「今ここ」を字義通りに解釈すると、大脳を機能させて生きることが
できなくなる。記憶や身に付けた技術は全て過去に、これからする行動や
計画は全て未来に関係しているからだ。

同様に、「思考の中に生きないこと」というのも無意味な言葉となる。
思考は、例えば「目玉焼きを焼く」というような単純な行為にも必ず
関与するからだ。

実際のところ、世に言う「いまここ」の99%は余りに過剰になった
未来志向への反動、1つのバランスなのだろう。過剰な未来志向とは、
例えば10代の少年少女が自分達の老後はどうなるんだろうと心配して
いたりすることが珍しくもない今のこの国の社会の状態である。

その反対側の極に、返す計画も踏み倒す計画も立てないまま消費者金融で
借金したり、高額なローンを次々と組んで今日の楽しみのためだけに
買い物をする人達の姿がある。

どちらの現象も振り子のような、あるいはブランコの前後運動のような
ものであり、いつまでも続けられるものではない。

 実際のところ、神秘家が「今ここ」と言う時、それは時間にも空間にも
かかわずらってはいない。過去あるいは未来と切り離された「今」とも、
他のどこかと切り離された「ここ」とも関係は無い。

その体験は、限り無き多様性を一体性の中に包含している宇宙を、
さらに超越するもの、「空」とか「無」と呼ばれた何かである。

それを一度体験した者にとっては、そのスペースのみが、
「今、ここ」と呼ぶに値するものとなる。
 



2002年08月24日(土) 課題がいそがしい

 学校の方はいよいよ最終課題。
Linuxによるサーバー構築+ウェブサイトの製作。
空遊はウェブ係。学校の環境的にはタグ打ちになるので
(ドリームウィ−バーwin用だったら持って行きたい)
ちょっと画像やリンクの配置を考えただけでもたいがいな手間。

まあ、だぶったり落とされたりはしないんだけど。

そんなこんなで今日も自転車に乗ってバックパックに
HTML,STYLESHEET,JAVASCRIPT辞典とか運んで
神戸市の東灘区から尼崎の武庫之荘まで通学状態。
今日はちょっと蒸し暑そう。

まあ、この辺はまた自分でサイト作る時にもとても役立つし。
しかも課題の提出、次の木曜の午前中だし(火曜と水曜は休み)。
てきぱきやらなくっちゃ(汗)。



2002年08月23日(金) 盆明け

 盆が明けた。学校に行った。いつもと違ってスーツを着ている
やつがいた。ああ、就職活動なんだな、と思った。

Perlの授業の最終日。どうもあまり頭に入りにくかった。
明日からは研究課題。ようするに今までのまとめ。
いろんなことを薄く広く学んだ3ヶ月。狭く深くの方が仕事に
なりやすい気もするが。

 次はどうするか?仕事探しているか?友達や家族に聞かれるが
いつも適当にごまかして答えている。全然本気で就職活動なんてしてない。
決まる時には決まる。決まらない時は決まらない。そういうものだ。





2002年08月20日(火) 鞍馬山

 久しぶりに鞍馬山に行ってきた。

自宅から結構遠いところにあるので、朝は早めの出発。
阪急電車に乗ると、スーツを着て職場に向かう人々がたくさん。
こんな光景、ひさしぶりだ。なんだか皆さん、眠たそう。
朝から車内で眠っている。

一方、こちらはこれから遊びに出掛けるのでとても元気。
朝の光と風がすがすがしいです。

阪急で四条河原町に出て京阪に乗り換え出町柳へ。
朝食にシリアルを食べてきたのだが再びお腹が空く。
鞍馬寺は山登りに近いので、すき家で牛丼の朝御飯セットを食べる。

出町柳からは叡山電鉄。かなりローカルな路線だ。鞍馬方面と
比叡山方面に途中で分かれている。比叡山にも一度行ってみたい。

来た電車は新しい方の型で、席が窓に向かって横並びで景色が良い。
向かいの客の顔を見る心配もなく、景色を眺めることに集中できる。

 鞍馬に着く。元々この辺りは避暑地のようなものでもあるのだが、
今日は特に涼しい。ここまで来なくても涼しかったのかも。

駅を出るとすぐお土産屋さん。天狗グッズが豊富。よく出来ている。

鞍馬寺の大きな門をくぐり、石段を登りはじめる。
途中で石段を登り続けるコースと、ケーブルを利用するコースに別れる。
今回は楽をしてケーブル利用コース(笑)。ただしこっちのコースでは
見られないところが出てくるので、何も絶対見逃したくないという方には
お勧めできない。

軟弱ハイキング主義! なのではない。ここでケーブルを使っても
後で延々と坂と石段が続くのが鞍馬から貴船に抜ける参拝路だ。
間違ってもサンダル、ハイヒール、革靴等の運動に適さない履物で
来られないように。

 鞍馬山は京都の北側を守護する存在。玄武の役割を担っている。
とても大地の気のよろしいところ。歩いていると元気になる。
今日は少し小雨なども降ってひんやり。マイナスイオン全開。

山全体が一つの大きな祈りの中で息づいているよう。

気がつくと両手を天にかざして歩いていた。



彼方から降り注がれるエナジーを感じながら・・・

 やがて貴船に出る。貴船神社でお水を組んでまた駅の方へとてくてく歩く。
途中、川床(ゆか)が敷かれている。川床で料理を食べるのも楽しそうだが
見てみると流石の空遊もためらう値段だ。一つだけ1000円からOKの
場所もあったが、そこは雰囲気等がいまいちに見えた。今回はパス。

駅に出て叡山電鉄で出町柳へ。今度は古い車両。信じられない程
ブレーキがうるさい。耳を押さえたくなる。

 御所を見学しようかとも考えていたが、疲れたのでパス。河原町に
向かう。以前にこの日記で紹介した小龍包の店でいろいろ食べた。
美味しいのは豚肉と絶妙のバランスのスープ。メニュー自体はそんなに
多くもない。また、肉を食べられない人には余り魅力がないかもしれない。
ただ、今日食べた餅米のシューマイは結構おいしかった。高かったけど。

鴨川の川床を写真に撮ってみた。白黒に加工して遊んでみた。



さすが京都。昔っぽくしても違和感がない(笑)。

 その後、本能寺を見学して繁華街をくるくる回った後、
行きと同様に阪急電車で帰宅。よく歩いた一日。










2002年08月15日(木) 北海道(最終日)

 楽しい旅行も今日が最終日。
午前中に海産物その他のお土産屋さんを訪れる。

 北海道と言えばやはりチョコレートは外せない。
色々あってどれも美味しいのだが、今回は
「白い恋人」と「とうきびチョコ」と「ロイズ」を選択。
もちろんこれら以外にも、例えば六花亭のように激ウマの
チョコレートはたくさん存在する。今回私自身迷ってしまい、
試食に次ぐ試食に次ぐ試食の末に上記の選択になった。
(注:白い恋人についてはリクエストがあった)

 あとはチーズケーキの詰め合わせとか。
乳製品はやはり北海道の得意分野のようです。

 土産物屋巡りを終えて空港に到着。とはいってもここにも
たくさん土産物屋がある。まあ有名なものに関しては最近では
インターネットで購入可能なものも多いし、阪急百貨店とかで
結構頻繁に北海道物産展など催しているので、そんなに焦って
買わなくてもいいのです。

 ここでは土産物にあまり手を出さず、北海道最後の食事となる
機内での弁当の選択に意識を集中しました(笑)。
結局最終的に選んだのは、鮭、イクラ等の海産物がバランスよく
詰め合わさった御寿司のセットでした。

(今、私の首に手をかけて「今回バター、チーズがなかったね」とか
 「ソーセージも忘れてたね」と呟いている人がいます)

 飛行機に搭乗。この飛行機から降りると気温が10度以上アップ
すると分かっているので複雑な気持ち。束の間の、暑さからの解放
でした。

 飛行機は墜落することもハイジャックされることも、アルカイダに
乗っ取られてビルに突っ込んでいくこともなく、至って安全確実に
伊丹空港に到着(当たり前だ)。

帰りはモノレールに乗って螢ヶ池まで。そこで阪急に乗り換え、
十三と西宮北口でまた乗り換えて自宅まで。

 3日ぶりの暑さが身にしみるのでした。



2002年08月14日(水) 北海道(2日目)

 朝8時出発に間に合わせるため、早起きしてホテルの朝食。
バイキング形式で、北海道だけあって牛乳、バターがおいしい。
たくさんおかわりしてツアーに向かう。

 バスは富良野方面へと向かった。ドラマ「北の国から」で有名に
なったあたりだ。ちなみに私はあのドラマを良いとは評価しません。

 パッチワークの丘という所に立ち寄った。

様々な色をした四角形のお花畑を、少し離れて眺めると、
パッチワークのように見えるのでそう呼ばれているとか。
その近くでは風景の美しさゆえ、たくさんのTVCMが撮られたそうだ。
「ケンとメリーのスカイライン」のCMが撮られた木は、観光名所となり
今はその木の隣にペンションが立っている。まだ私など生まれてもいない
時代のCMではあるけれども。

風景であれ料理であれ、基本的に南フランス的なものが好きな私は
すっかり気に入ってしまいました(笑)。ほんと、日本って感じがしない。

北海道の大地は本州の大地とは違うバイブレーションで振動しています。
それは本州とくらべると、もっと爽やかで透きとおった感じ。

かつてこの大地に住んでいたアイヌの魂達とも関係しているのでしょうか。

大きなひとつの自然への祈り、とでも言えるようなものを、
ここの森を眺めていると感じるのです。

 昼食は海鮮の鉄板焼き。まあたいしたことはありませんでした。

 昼食後、今回の目玉である(少なくとも空遊的には)FARM TOMITAを
訪れました。北海道の中でも非常に有名なラベンダー畑。
残念ながら、今年は北海道ではラベンダーには酷な寒く雨の多い夏が
続いたので、すでにラベンダーの花は散っていました。
ラベンダーと似たようなシソ科の紫色の花、ラバンジンは咲いていました。
やはり良い香りでした。

エッセンシャルオイル、お香、ラベンダーティーなどなど、
ラベンダーグッズを買い込んだ(笑)。

園内のじゃがいもコロッケや、ソフトクリーム等も美味。

 名残惜しいが時間が来て出発、という時になってバスが故障。
エアーサスペンションがいかれてしまったらしい。部品が無いと
どうしようもないので代車を呼んでいる様子。

結果、FARM TOMITAでの滞在が一時間弱伸びました。
車がトラブったのがラベンダー園で本当に良かった。
これが高速道路のドライブインだったら、ツアーの方々一同、
もっと殺伐としていたかもしれません。

ようやく代車が来て、札幌に戻った。旅行社とバス会社の責任者が
来て、連続で謝罪する。謝罪しなくていいから、早くバスの外に
出たかった(笑)。

 夕食は各自自由にとることに。
すすき野にある「てっちゃん」という海鮮のお店に行った。
現地ガイド推薦のお店。とにかく刺身の量がすごい。
ネタは超新鮮。蛸は吸盤がぴくぴくとまだ痙攣している。
醤油を付けようと小皿に取ったら吸盤が小皿に吸い付いて離すのに
苦労した。もちろん蛸以外のいくらやウニも超美味。
こんなに充実した刺身は生まれて初めてである。

 時計台や大通り公園を見た後にホテルに帰る。
一日忙しいスケジュールだったためか、お風呂に入ると、すっと
眠たくなって、一瞬で眠りに就いた。











 



2002年08月13日(火) 初めての北海道

 ポリテクセンター兵庫のほうは今日から盆休み。
今年の空遊の御盆は北海道旅行。近畿日本ツーリストのパックではあるが。
だって安いんだもん。ホテルニューオータニ札幌で二泊三日、航空券と
二日目には富良野の観光ツアー付き。

しめて32800円。普通だと航空券も買えない値段。
なんとツアーはバスが14台も出る盛況。

伊丹空港までは阪急電車で伊丹駅まで行って市バスを利用。
しめて460円。空港バスを使うよりはるかに安い。

実はあんまり良い印象のなかった伊丹空港。
昔インドから帰ってきた時に麻薬所持容疑で別室に連れてかれたから。
(もちろん持っていませんでした。)
今回は、国内線なのでそんな心配する必要もまったくないのですが
空港内のレストラン・喫茶店等の貧弱さは相変わらずでした。
一階の案内を見ると、フランス料理かなんかそんな感じに書いてるのに
実際行ってみると豚カツ弁当とか、海老フライ弁当みたいなのが
メインのメニューだったりします。空港の中でなかったら昨今の外食業界
を生き抜いていくことはとても難しいかもしれません。

例外的にまともなのはアンデルセンとスターバックス。当たり前ですが。
ただし両店とも満員で、並ぶ必要がありました。

JALで新千歳空港に飛びました。
聞いた話では、北海道の形が空から見えるのが感激だそうですが、
あいにくの曇り空でそれを見ることはできませんでした。

到着時の天気は、雨。気温17度。感動の涼しさです。
小樽までバスで移動。道が広く、車は少なく、さらに河原にはしっかりした
サイクリングロードまで見えます。一度自転車でのんびり北海道を
ツーリングしてみたいと思いました。

道路から家々を眺めていましたが、煙突のある家が多いです。
やっぱり冬は暖炉を焚くのでしょう。

 小樽は、その昔「北のウォール街」と呼ばれていたそうですが、
今はどちらかというと静かな街の印象を受けました。
普段神戸だの大阪だの騒がしいところに住んでいるので尚更そう感じた
のかもしれませんが。ガラス工房や運河を見学。
その途中、6段ソフトクリームというものを食べました。

上から

ラベンダー
夕張メロン
抹茶
小樽ワイン
ミルク
生チョコ

という構成。食べてる内にころころ味と香りが変わるのが新鮮でした。

その後ノルドというホテルのレストランで夕食を取りました。
それなりに美味しかったです。

小樽から札幌までJRで移動。ツアーとは別行動です。
ホテルニューオータニに到着。少し疲れていたのか、入浴した後は
すぐに眠りにつきました。





2002年08月09日(金) 定まらないはなし

 カフェとか、図書館とか、ふらふらとさまようことがよくある。
おそらくは同じようなものしか手に入らないのだろうが、
一軒、また一軒とはしごして行ったりする時さえある。

 記憶をたどるに、中学生になるころまでには、この性癖は確立されていた。
私の中で。どこにも行き場がないから、ありとあらゆるところを探して
ふらふらとさまよい続ける。

 目的があるわけではないから、ある意味それはどこでもいい。
自宅から10分の住宅街の中のカフェでも、
イベリア半島最北端、ラ・コル−ニャの街の海沿いに聳え立つ
ヘラクレスの塔であっても、さしたる違いはなかった。

違いがあるとすれば、それは人に話した時の反応くらいなものである。
自分が知らないことを知りたいという好奇心の豊かな人間の。

 それもまた相対的ではある。

奈良に「法隆寺」という有名な寺があるが、私の子供時代には
「法隆寺」というのは陳腐の象徴であった。
親が金をかけずにどこかに出かけるために子供を法隆寺に、
小中学校が手間と金を省きながらも教育的に「意味のあるところ」に
連れて行こうと生徒を法隆寺に連れて行く。

子供は、ただただ飽き飽きしている。

中学の夏休みの英語の課題に、外国人に英語でインタビューをとってこいと
いうのがあった。外国人を見つけるのに都合がいいので法隆寺に向かった。

予想していたとおり、外国人を見つけるのに苦労はしなかった。
イギリス人の観光客を捕まえ、インタビューした。
この時はまだ本当に英語を知らなかったので苦労した。

そのイギリス人はずいぶんと感動していた。世界最古の木造建築、
歴史的な仏教の寺、そんなことに感動していたようだった。

 インタビューを終え、友人と、わざわざイギリスからこんな救いようのない
奈良の片田舎に来て、法隆寺を見て感動して帰るなんて、変なやつもいたもんだ
とかいった内容の話をアクエリアスレモン片手にしていた記憶がある。

 私と友達の「陳腐」は、かのイギリス人には「エキゾチック」だったのだ。
そして、誰が見に来ようと寺は寺のままだ。人間のように人に合わせて
態度をあれこれ変えたりはしない。

 「事実」より「認識」のほうが人にとって大きな影響を与えることも多い。

 私はこれからもいろんなところを訪れるであろう。
そして何かを感じたり、考えたりもするに違いない。
けれども、それらの全てはひょっとしたら全然訪れたところや出会った人とは
関係ないかもしれないのだ。あるいは全然関係ないということはないにしろ、
かなりの程度において関係無いのかもしれない。

 私は、私の、そして幾重にも重なる集合無意識の無限とも思える幻想の波の中を
この現実世界の中の地理的現実の中を旅すると同時にさまよいつづけるのだろうか。




 



2002年08月08日(木) 薪能を見に行った

 学校を休んで三宮に出かけ、先日も書いたラミティエ・コムシノワで
ランチを食べた。メニューは日替わりでバリエーションがあるみたいで、
今日はスイカのガスパッチョが格別においしかった。にんにくと塩で
ややしょっぱめに味付けされたトマトの冷製スープの中に浮かぶスイカ。
甘味と辛味のコントラストがなんとも言えなかった。

ガスパッチョは言うまでもなくスペイン料理に分類されているが、
地中海沿岸では広く食べられているような気もする。
元々ヨーロッパは歴史を辿ればローマ帝国に行き着くし、
陸続きなので電車や車、自転車でも外国旅行ができる。
食文化の伝播に高い壁など存在しなかったのかもしれない。

 夕方から薪能といふものを見に行った。
場所は大阪府豊中市服部南の住吉神社。舞台は大変由緒あるものらしい。
そんな由緒ある神社の舞台で行われる能を見に行く訳だが、なんと
空遊が能を観るのは一生でこれが初めてである。

演じられたのは、説明によると源氏物語に出てくる夕顔の亡霊が
花供養の時期に現われ、それをお坊さんが御払いするという内容。

はっきりいって観ていても台詞もわからないし、物語の進行具合も
不明であった。さすがにこの人が夕顔、あの人がお坊さん、くらいまでは
わかるのだが、後は全然歯がたたぬ。

「いよーっ!」というかけ声が繰り返されるのが印象的。
能ならではの独特の発声であり、腹の深いところから響き渡ってくる。
あとは不思議なタイミングで床を打つ足の音。ハーモニーと呼んでいいのか
悪いのかわからない一種独特の合唱。

怨霊払いという非常に感情的なテーマを扱っているにもかかわらず、
雰囲気は終止淡々としている。夕顔も激情に駆られているというよりは
なんというかのらりくらりとした感じ。ひょっとしたらそういう感じの
ほうが怨念として残りやすいのかもしれない。

動き、姿勢、動静の中に禅を感じさせる。
踊り手や歌い手を超えたところに存在する、別の次元が幽玄の中、
ほのかに現われる。点灯式の後は、左右に炎がゆらゆらと動いている。

神社で奉納されることもあり、ある種、儀式的。
観ているものがそうと気付かぬ内に、たまっている情念や負の感情を
浄化しているのかのようだ。

結構長かった舞台が終わり、帰路に着く。なんだか浄化された感じがした。







2002年08月07日(水) 疲れて飽きた

 今月に入ってから、「夏休み?」って感じで
あちこち遊んで回っている。
 
PCのこととか、ネットワークのこととか

勉強することに、

疲れて飽きちゃったみたいだ。

 
 今はいろんなこと忘れて遊んでたい・・・。



2002年08月06日(火) STARWARS Episode2 (多少ネタバレあり)

 見に行って来ました。実はスターウォーズシリーズを
映画館で観るのは初めてのこと。この前TVでエピソード1
をやっていたのを観て結構面白かったので見に行った。

内容は期待通り。予想以下でも以上でもないという感じ。
でもやっぱり映画館で見るとああいう特撮物は迫力があって
いいです。

物凄いスピードで移動して闘うヨーダにもびっくり。

今回のテーマの一つはクローン人間の軍隊。
なんだか非常にタイムリーな話題ですね。
なんでもクローン兵士はクローンにする時に、遺伝子操作で
反逆的になり得る自我の部分を削除してしまうそうです。
似たようなことが近い将来現実に起こり得ないとも限らないので、
素直に面白がってもいられない気もしました。

あんまりネタバレ書いて怒られても困るので今日はこの位で。

次回は、共和国が住基ネットを取り入れたものの情報制御に失敗し、
敵のハッカーに好き放題に情報を引き出されて大混乱に陥る、、、
とかそんなのもやってほしいですね。

現実は映画よりこわいかも・・・   です。



2002年08月04日(日) 芦屋の花火大会

 昨日十三で花火を見て夜遅く帰ってきたせいか、
朝目が覚めたのが、なんと7時50分くらい。
日曜日もPCの学校があるので、急いで準備。

ちょうど8時に家を出た。武庫川沿いにある学校に着くと
時間は8時40分。おおまかな距離から計算すると、
どうやら平均時速22〜23kmで走っていることになるらしい。
途中速度の出せない街中や、赤信号、「とまれ」などがある
ことを考えると、それなりの速度か。

授業が終わって帰宅。部屋には内側からチェーン錠がかけられている。
彼女を呼ぶと、突如

「どしゃん、がたん、ばたん、きゃー!!!」



自転車の空気入れにつまづいてこけてしまったようです。
しかも打撲してるし。ちょっとひねってるし。

今日の芦屋の花火大会は、部屋から見ることになりました。
ここは御影の高台なので、東向きの窓からそのまま芦屋の花火の様子が
眺められます。彼女が先日買ってくれた「菊姫」を冷やしておいて
くれました。「菊姫」は石川県のお酒で、はっきりとした強い味わいが
あり、空遊好みです。

 予定の時間より少し早く始まった感がありました。
昨日の淀川花火大会とくらべると規模が小さく、またこちらも遠く
から見ているので随分こじんまりとした感じに見えました。

距離が離れているので、光速と音速の速度差によるタイムラグが
感じられました。光ってからちょっとしてから音が聞こえます。
雷と同じですね。

淀川花火は色使いとして、黄色や金色が目立ちましたが、
芦屋の花火大会は、緑色と赤色が目に付きました。
まるで真夏のクリスマスのようです。

ひとつひとつがきらびやかで、街としての芦屋の個性がよく出ていました。
降り出したにわか雨にも打ち消されることなく、綺麗な光の花を夜空に
咲かせていました。

庶民的で全ての人に開かれている淀川花火とくらべると、芦屋のそれは
芦屋に住んでいる人を対象にした、自分達の街のアイデンティティーを
再確認するかのような雰囲気。コンパクトで、それでいてお洒落で、
技巧的で。

昨日の淀川花火には、「負けへんで大阪」というコピーがありました。
阪神は2位と去年に比べ、飛躍的に健闘してるし、「負けへんで大阪」
の後に「巨人いてまえや」という大事なコピーもなかったので(汗)
これは野球のことではなく、経済的なことなのだろうとわかります。
淀川周辺には中小企業も多いので、先が見えず苦しい中、憂さ晴らしに
花火を見にこられた方もいたことでしょう。

さすがに芦屋にはそのようなコピーはないですが、財政事情が苦しいのは
こちらも同じようです。春に芦屋市伊勢町の図書館を訪れたのですが、
雑誌の数が減っていて、「市の財政が苦しいのでやむを得ず雑誌を減らしました」
という内容の貼り紙がしてありました。

そういう経緯があるので、きらびやかな人目をひく美しい花火も、
芦屋の住民の方々が昔の繁栄を偲んでいるかのようにも見えてしまいます。
芦屋は今もいいところかも知れませんが、昔のようなカリスマ的な
インパクトを取り戻すことはもう無いでしょうから。
震災と不景気の前にはあの小さな芦屋市にどれだけの都市伝説があったことか。
大きな御屋敷は今も健在ですが、これからは普通の小さなベッドタウン以上
のものにはならないような気もします。それでいいのかもしれませんが。

それに住む場所や家にステータスを求める時代はもう終わったと思います。

自動車についても同じことが言えます。以前クラウンやベンツに乗っていた
人が、経済的で使い勝手が良いという理由でFitやistやMarchにどんどん
乗り換えています。小さい車に乗ってるより大きい車に乗ってるほうが
偉そうという感覚は絶滅しました。

大きな御屋敷に住んでも、高級外車に乗っても幸せにはなれない。
それを日本人の大多数がそれとなく知ってしまった。バブルの功罪の一つ。

また、財産だけではなく家族という幻想も壊れてきたと思います。
これは別に悪いことでもなんでもなく、現実が知られるようになると
幻想は壊れていってしまう。ただそれだけのことです。 

 もしあなたの手から、あなたが信じてきたものが全て離れていって
しまったら、後に何が残るか?

 あるいは何もなくなったら、自分はどんな風に感じるだろうか?

考えてみても面白いかもしれません。

 エンターテイメントは意図的に作られた幻想です。みんな了承済み。
ミッキーマウスが実在しないという理由で、ディズニーランドが詐欺で
訴えられることはありません。

 お金、恋愛、仕事、結婚、家族、幸せ。
これらに関する概念の中にはたくさんの無意識に出来た幻想が含まれていて
それが壊されたり揺さぶられたりすると、人々は怒ったり、混乱したり、
犯罪に走ったり、時には自殺さえしてしまうこともあります。

同じ幻想でも、無意識で、社会的、現実的なものと絡み合っているほうが
はるかに性質が悪いものです。

 幻想を捨てる勇気のある者が、幻想を捨てられるという訳ではありません。
幻想の性質の悪さを理解したなら、臆病であろうと怖がりであろうと
その人はそれ以上幻想に餌をやらないでしょう。

結果として幻想は餓死します。

必要なのは、知る勇気だけ。捨てる勇気ではなくて。











2002年08月03日(土) 淀川花火大会



 毎年恒例の大阪名物、淀川花火大会を見に行って来ました。
上の画像は、一応その写真です。空遊の(昼間専用)BANDAI C@Mail
では、頑張って撮れたほうでしょう。

 実物は、この画像とはくらべものにならない程の迫力でした。
五傍星の花火あり、キティーちゃん花火あり、超ド迫力巨大連発連射花火
あり。みなと神戸花火大会と同じ日の開催だったので、どちらにしようか
迷いましたが、こちらにして正解だったと思いました。

 周りの人も、次々に歓声をあげていました。
それどころか、淀川を渡る阪急電車がお客様へのサービスのためか、
なんとほとんど停車に近いスピードにまでスローダウンしていました。
これには一般花火客もびっくりです。打ち上げ場所は結構鉄橋から近いので

「あの電車に乗っていたかった〜」

との声も周りから聞こえてきました。

 今までにも何度か来たことがあるのですが、今回はいつもよりも
十三側に陣取りました。土手の上の方が見晴らしがよかったのでそこに
持参のビニールシートを敷きました。おかげで見晴らし良好この上なし。
上の画像も、そこからデジカメで撮ったものです。

 壮絶かつ華麗な約一時間の「芸術は、爆発だ〜!」を地で行くような
パフォーマンスの後、帰路に着きました。十三へと歩きます。

ものすごい人、人、人。間違いなく一年でもっとも十三駅前商店街が
にぎわう日でしょう。ミスドもケンタッキーも怪し気な喫茶店も
満員でどこにも席を取ることができませんでした。

ちょうど都合良く財布に土日専用270円区間の回数券が2枚入っていたので
(本当に偶然)ひとごみの中を突破してなんとか駅に入りました。
神戸行きの人の数がさほどでもなかったので、一旦電車に乗ると比較的
楽になりました。

かと思うと、西宮北口でたくさんの人。しかもみんなSMAPのビニール袋を
さげています。おそらく近辺でSMAPのコンサートがあったのでしょう。

 今日はとてもすかっと楽しい一日でした。
花火は昔、厄払いの意味があったとも聞きますから、そのせいもあるの
かもしれません。この画像を見たみなさんの厄もすっきりさっぱりと
払われますように。



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