なんだか 嵐のように 過ぎた月末
施設配置のスタッフが 変わったお陰で 今まで誰かが やってくれていた部分の 負担がじわじわ
でもそれでも 特に大きな事件なく ホームも滑り出したし 希望を胸に 働け働け ってカンジで
なんだかんだ 変化がないと 正にしろ負にしろ 自分で何か 巻き起こしちゃうから やって来るのは有難い
後は 睡眠と 弱点のケアさえ 気を付けて行けば まだまだ 頑張れるだろう
プラスアルファの部分が 全然だけどね やれる時は きっと来るさ
いやー 良かった宿直
ムスコに 送ってもらう途中で 夕飯を済ませ デザートを差し入れ みんなで食べて
他のスタッフが帰り 利用者それぞれが 自室に入って シンとなった10時頃 ゆっくり優雅に入浴
広くて ぴかぴかのお風呂は 家のと大違いで 試供品のちょっといい ヘアケアグッズを使い 手足を伸ばして浸かった
ただ問題は セキュリティを掛けると 窓を開けることが出来ない 利用者の居室以外 エアコンが見当たらないので 夏はどうなのかが心配
で なんだか水の音がして 目覚めたら5時 利用者がトイレに入り 再び寝入ったけど わたしはそれ以降 眠れるもんじゃなく
諦めて 近くの販売機で 珈琲を買って 涼やかな空気を感じ 鳥の声を聞き しばし庭で憩い
仕事なのに 日常を忘れるような異空間 ホームの名を ○○リゾートとか ホテル○○と 呼んじゃいたい位だった
宿直の日がやってきた
何が要るか とホームのスタッフに 一応聞いてみたら 着替えが必要なら とだけ返ってきたので
おお お泊りセットね ってワケで なんか知らんが テンションアップ
そんなに遠くないけど 周囲は緑豊かで 夜は寒い なんても聞いていて ちょいとリゾートへでも 行く気分になった
まあ問題は お酒が飲めない ってコトだけど 強制的に休肝日が作れる ので良しとしよう
さあて どんな時間になるのか 貴重な初体験だぞ
待っていた ダイヤがやってきた
ちっちゃいけど ちゃあんと 丸じゃない形が 判別できる大きさ 恥ずかしい程 きらきらと光っている
もちろん 鑑定書なんてないが 10倍ルーペで見ても 瑕疵は判別できず ページで謳っていたように グレードは良さそう
でもそれでも あまりに綺麗なので ちょいと疑心暗鬼になって 裏から横から じっくり観察してみた
もう勘でしかないが 人工感はない 気がした っていうか カットが素晴らしく その人工の技には感心
もっとも もっと良いものと 並べてみたら 違いはあるのだろうが 今のわたしには これが等身大
おっと 分不相応 と思っていた癖に もう既にすっかり マイダイヤになっている こんな時が 訪れるなんてオドロキ
また 頑張って働いて 生きている証を いろいろ経験するんだ
今日は朝から 病院へ行くと言う 下のコに付き合い フルーツモーニングを 食べようって企画で
でも結局 ヤツはちゃんと モーニングメニューの フルーツサンド とかを頼んだのに わたしは別メニューの フレンチトーストにして
きな粉とキャラメル掛けで ソフトクリームと フルーツ各種が添えられ たっぷり卵液が滲みて ふわふわになった バゲットが美味しかった
何年振りかのお店は 選ぶのに困るほど メニュウが豊富になって 少ない席には 女性二人客が 交代でやってきていた
朝からがっつり だったけど 診察を待つ間に 公園の日陰で緑を眺め ゆっくり 食材を選んで帰宅
ふう 連休にしたお陰で ようやく 疲れが抜けたみたいだ
昨夜の職員会議で 宿直に関する ギモンがスッキリ
拘束時間やペイも含め 納得の行く説明で それまでは 負担が増えるのに 給料が結果減額か と思っていたので ヤレヤレである
もっとも 実際にやってみて それでも無理 となる可能性は高いが この所のキツイ感覚は 仕事のせいだけじゃないのも 判っちゃいる
はあ せめてもの休日だ
全粒粉のパンを焼き このところ毎晩のように 食卓に置いてある ムスコが店で練習中の ダシ巻き卵を味見する
それで少し 元気になって
急速に夏に向かう けだるい気温の中でも 緑を眼に触れさせ 流れる空気の中で 美味しい珈琲を飲もう
と 小さな愉しみを考える
区の会議が 毎回難儀である
最初のうちはまだ たまたま こんなもんか と思っていたが 度重なるうちに そうではないと気付いた
問題なのはひとり いつも酒が入った状態で出席 酔っているせいなのか もっともらしい質問の 首尾が一貫しておらず ぐるぐると掻き回す
もういい加減嫌になり 途中であからさまに 時計を見てしまったが こちらは残業から 急ぎ帰って 夕飯もそこそこである
なのに 時には遅れて来て 酒臭さをプンプンさせ 自分はどこそこの会計を しているとかの発言 言っておくが 定年したじいさんじゃなく バリバリの現役
なんすかね 余程の闇があるのか ご免だけど 子供会で一緒だった 仕切りタイプの奥さんの 顔まで浮かんで来る
だって誰かが 独り暮らしなのかと 心配する程なんだもん 酔って会議へ行く 旦那の様子なんて 見ちゃいないんかな
果たして次は どんな掻き回し方を してくれるのか いつかキレて 来るなら飲むな と 言っちゃいそうだわ
突然 母からの手紙に ドキリ
いったい何が と思ったら 先日の温泉泊について 丁寧なお礼が 綴られていた
一生の思い出 なんて 言ってもらうことは あまりにも 申し訳ないが
突然逝った 叔母についても 今は あれで良かったのだと 母なりに 納得が行ったようだった
いつもは 家族の話しを ひたすら聞き役なので 一緒に時間を共有する中で なかなか口に出来ない心情を 出せたのかもしれない
やたら綺麗なじいさん になってしまった父に せっせと 思い出を語り聞かせている 様子が眼に浮かぶ
またきっと どこかへ行こう もっともっと 良かった と思ってもらいたい
悩みを 聞いてくれるか の前置きのあとで
もし母が死んで 同居の兄も死んだら 義姉に面倒を見てもらう のか 入居施設に入るべきか どうしたらいいだろう と
なので聞いた どうしたいのか そして何よりも 義姉さんは どう考えているのか 関係性はどうなのか
それは 他人からは 全く窺い知れないので 悩みのポイントが いまいち解らない 迷惑を掛けたくないとかの 想定できる言葉はなかった
なので 選択肢があるだけいい と言うに留めた 入居するにしても 補助のお陰で お金の心配はいらないだろう
だったら と本当は思う
何故悩むのか それは生まれてからずっと お母さんに抱え込まれて 生活して来たので 自立するのが怖いのだ
それは本人も 十分に自覚しているはず なのだけれど いい歳をして プライドもあり 詳らかには語れないでいる
今のうちに 好きなだけ そういう自分を 大事にしたらいいと思う いずれ 決めなきゃいけない時が やって来るまで
結局 思い切って 注文しちった
身の程知らずの散財 なのは判っちゃいる そして今まで そんなモノに 興味はほとんどなかった
元ダンが買ってくれた 小さなメレダイヤが 四つ付いている K14の指輪以外に これまで全く縁もなかった
それは 着けているうちに ものすごーく変形し 年齢を経て 太くなった指の節には 通らなくなって久しい
自分で買った きちんとしたアクセサリーは 修理に出した 切れたプラチナ位で 他はそういう意味では おもちゃみたいなモノばかり
いや 先に買った ハーキマーのルースだって すごおく良かったのだけれど それを身に着けられるように 何とかする前に
市場に出回っている 王道がどんなモンか 手に入れて見たかった ここまで一体どれ程調べたか 俄か宝石鑑定士かって位に 文献にもあたった
ようやく落ち着いたぞ 一か月遅れの誕生石 世間的には 笑っちゃうようなレベルでも わたしにとっては ものすごい冒険だったのだ
うーむ 疲れが抜けない
平日の休みなので 役所の用事を済まそう と思ったら 書類が足りなく また後日出直しとなった
なので リア充をと 宝石店へ行き カラットに因る 大きさ比較を質問 それは丁寧に 対応してもらったさ
モノは勿論 ダイヤモンドなんだけど コンマ1と2とでは かなり違う ピアスにしてその差は 歴然だった
どういうワケか 現金払いの性格 だろうと言われ 興味があった バゲットカットのと ペアシェイプのネックレスを 試着させられた
どちらも50万超え っていったい わたしのナニを見てだか 最もそれは 上手なセールストーク なんだろうけど
お陰で判った ダイヤって 存在感があるのは コンマ5カラット超え だがあまり大きいと 普段使いには不釣り合い
ネットショップへの ご批判も伺ったけれど 実は宝石業界で働いている お姉さん達でさえ ネットでダイヤを買っている ことは言わずに帰った
試着だけでも 少し元気出た気がする ので コツコツ貯めた 僅かな貯金崩して 買っちゃうかもしれない
でもこれは 自分へのご褒美 とかじゃないな ホントに只々 明日への活力が欲しいぞ
なんだか 神経がピリピリして なかなか眠れず
浅い眠りのなかで 飼い犬に 毒を盛られる夢や シェイプシフターが 変化した自分と 対峙する夢なぞ見
何故か病院の裏口から 夜の街へ逃げ 神社に停まる車の トランクに隠れて 捕まる一瞬先の 自分の幻影を避け
見知らぬ男に 隠れる場所を 確保してもらった と思ったら 包囲されて 窓から飛び降り
もう 疲れるったらない
遠くでピピピと鳴る 音で目覚めて 台所で何のアラームか 確かめに行ったら 冷蔵庫のドアが半開きの 午前三時過ぎ
嫌な夢の連続から 逃れられて 良かったのかもしれない それにしても 何からあんなに 逃げたかったのだろう
記憶に残る夢は 久しぶりだったのにな
ふう 長かったぞ一週間
ゆるゆるの連休から 真逆の日々は 次第に 根気が続かなくなった
そんな中 新人さんと 前職の話しをしたら お店を三年やって 身体を壊して ってな経緯で
勿論 彼女の方が 遥かに若いのだが 子供を独りで三人 育てる為の 苦肉の策だったとしても
養育費もない中 やらねばならない その強さは 見習えるものではなく 随分お気楽だったな自分
それでも いろんな人のお陰で やって来られた そのことに 改めて感謝しつつ
実家から 待ちに待った 荷物が届いた
一番楽しみだったのは 義妹が推してくれた ナゼか京都のお菓子 抹茶のテリーヌ だったのだが 早速それを冷凍庫に入れ
夕飯のあと うすーく切って 上のコと一緒に食べ うーんこれこれ と感動を新たにし 遅く帰った下のコにも 切ってあげて
旨いのか? と言って 少し沈黙のあと うんまっ の声を聞いてから 満足して寝たさ
で 起きたら 夜中にひとりで また食したらしく 抹茶色が付いた お皿が放置してあった
そんなのが 京都にあったなんて 全く知らなかった そう言えば 叔父の所で食べた とんかつも 京都が本店だったっけ
ちょっと 情報を得ようと思えば 玉石混合過ぎて 何を選んでいいやら だけど 東で出合った西のモノは 飛び抜けていたな
昨日はざんざんと よく降ったね
びしょ濡れになったし 重いもの運んだしで 早寝したら あまりにも早く 眼が覚めた
もっとも 腰が痛くて そんなに長くは 寝ていられないんだけど でもそれでも 敷布団を一枚に 変えたら大分いい
温泉の 薄いマットと 布団のセットが やたら快適だったのだが 実家では固めの一枚 にしてもらって さらに楽だった
腰が悪いひとは 敷布団が大事なのだと 母からも言われ 起き上がれなかったのは 以前使っていたぶ厚いのと 二枚重ねだったせいも あったんだろう
こうなると 宿直の真新しい ふんわり布団が心配だ かと言って 月に数回の為に 自分用を持ち込む なんてワケにも行かない
でもとりあえず 家のを もっと快適な固いのに 買い直してみるかな
利用者を 送ったついでに 初めて ホームに入ってみた
リフォームをした その前の様子も 勿論知らないのだが 外観からして なんだか綺麗で 新築風に見えた
中はさらに 玄関ホールは広々と 各部屋もゆったりで 収納も真新しく たっぷりとってある
横になれる位の浴槽で 清潔で広々したお風呂 キッチンは狭そうだが 何もかもピカピカ シンクのセットは 扉部分が木製になっていた
いいないいな
思わず これから自分の部屋になる と言う居室に入ったコと 抱き合って 一緒に住もうか って言っちゃう程に
予定よりは遅れつつも いよいよ我が施設の 新たな展開が始まり 日勤の世話役スタッフが 帰ったあとの 宿直にも入ることになる
身体がついて行けるか よりも 今はまだ わくわくの方が 大きいのだった
昨日は 数か月ぶりに 家族三人でお出掛け
そんな予定では なかったけれど 突然の成り行き 連休はもちろんのこと 暫く揃わなかったので 秋以来かもしれない
車中では もっぱら下のコが 狭い世間の 偶然の繋がり実例を おしゃべりして 怖過ぎる と
そのひとつに 店で一緒に働いているひとが お兄さんに世話になった と言う人と友達だった って話しがあり
お兄さん って 本当にこの人なのか と思わず運転席の 上のコを指して 聞き返してしまったが
うちの職場の新人さんも 昔お父さんの会社で 事務をしていたスタッフや 同じ隣保だった利用者など 続々繋がりが判明
それらはいったい 居るべき場所に居る ってコトなのか 小さな町だから 起こるべくして起こる のだろうかな
連休が明けたら 施設のシフトが 随分変わっていた
新人が増えたので 入れ替わりになった せいなのだが 引き継ぎ期間が ほとんどないままの 現場である
そのひとりと やたら送迎に出る ことになって 何処へ向かっているのか ギョッとすることやら 緊張感を強いられる
そうして 休み明けには 辞めているかも と思ったコは 私生活の変化もあって すっかりリフレッシュして やってきて
やたらヤル気で 内職に張り切り 恐らくもう破れないだろう と思うような 数の新記録を打ち立て 別人のようである
今日も明日も 似たような日々の連続に 涸れて自ら何やら 仕出かす感覚は わたしにもよおく解る だけに
せめてそうやって 刺激と変化を プラスの方に生かさなきゃ と思うのだった
若いころ 新宿辺りで飲んで 家への終電には 間に合わなくなって
小田急線沿線の 祖母のアパートへ行き ドアをいくら叩いても 起きてもらえず 少し離れた 叔父の家へ行った
早朝から働いているので 恐らく熟睡だった と思うのだが 玄関のドアを開け わたしを認識すると 自分の布団を空けてくれた
やたら 温かかった 布団のぬくもりは 敢えて口にしなかったが 数十年振りに会った叔父は 素敵なロマンスグレーになって まだ現役でパン屋をしていた
その 一緒に暮らす孫娘とは 初めて会ったのだけれど 眉毛のきりりとした 意志の強い顔を どこかで見たことがある と思えて仕方がなかった
かつて よく知っていたようで けれども テレビや映画の中ではない のは明らかだったので 途中で考えるのをやめた
そうして 一年生になった という彼女を 初めて抱っこして おしゃまな行動に 少しだけ付き合った
ありきたりの 言葉では括れない あの時の不思議な感情は いったいなんだったろうか それから時々 思い出しているのだが
遅れて届いた お土産を味見しながら 連休中の話しを
上のコは 車で姫路に行った と言うので いったい何の攪乱か と思ったら 友達の発案らしく
車二台に分乗して 数名で遊びに行き 帰りは 運転しながら酔ってしまい 次の日は死んでいた とのこと
いずれは ヤツの運転で行こう と言っていたので そんな予行練習が 済んでいるのなら安心 酔ったのは恐らく 空腹のせいだったろう
下のコは オシゴト三昧だが 北海道旅行を前に あちらの求人を調べ よさげな店に 客として行ってみる 企画を語っていた
既に 欲しいオミヤゲを いろいろ頼んであるのだが ひょっとしたら 旅行先のトピックスではなく 日常になる時が 来るのかもしれないな
帰りの車内で 空いてたら寄ろうかな とムスコにメール
返事がないまま 駅に着いて さてどうするか 通りすがりに 店の前をチラ見して 結局停まらずに
あの スタートの店が 開いてなかったら戻ろう と決めて 出来れば美味しいお酒を もう一度飲みたい 気分満載で
それは既になかったが 金沢のこれまた フルーティなお酒を おでんと 葉わさびと蕗と 人間話しを肴に
ひとりひとりに 必要かもしれないことは 時にセオリーや 規則なんかをはみ出して その瞬間の判断で 動くしかないのだけれど
そんな風に恩師から 接してもらった過去が 現役の先生だった頃の 実例話しに重なり わたしの今の仕事での 格闘にも繋がって行く
それらを 今日からの 新しい力に変えるべく 旅の括りをしたのだった
移動するなら五月だ とつくづく思う 何処に居ても 気持ちのいい季節
なのに 京都で新幹線を降りて 少し経つと 西の空気の柔らかさが 身体に馴染んできて すうっと緩む
泊まった温泉地だって 久々に寄った 叔父の世田谷の家だって 実家の近くにだって 緑は溢れていたのにな
果たしてこんなで いつか帰るなんて時が 来るんだろうか わかんない
わかんないから 母にはまだ暫く 元気で 居てもらおう
いやいやいや なんつーか きっとこういうのを 命の洗濯と呼ぶんだろう
貸し切りでの温泉三昧 夜も朝も 食べきれない程の 皿数が並び 海の幸の新鮮で美味しいこと
もっとも してもらうことに 慣れていない母は さっさと布団を片付け 中居さんに感謝されてた
マイナスイオンたっぷりの 滝のしぶきを浴びたり 緑の風を受けながら テラスでビールを飲んだり
極楽過ぎる時間を カラダに染み込ませ きっとまた 何処かへ行けるように
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