もう今日行かなければ 絶対にダメ って位に疲れて温泉へ 行く道々 霊感占いの話しを 友人がしていた
果たして 30分三万円 というその霊感の方が どんなものかは判らないが 話しのネタにするには ちょっと高額すぎ 先の人生の安心が それで買えるなら安いのか
人生の進み方 が判らなくて ぐるぐるから抜けたいと ナビを買うようなもんかな と思ってみたら 却って解りづらい コトもあるワケで
俯瞰して 行く先が解った所で しょせんは 一足飛びには進めなく 今の地続きでしかない ことを思うと どうなのかって気もして
ならば 先を急ぐより 途中の景色を楽しんだり 車を降りて そこらを歩いてみたり が出来るような カラフルナビが 個人的には欲しいかも
どう生きるかは 自分で決めて 産まれてきた と思えば ぐるぐるさえも 人生の彩 のはずなんだけどな
薄寒いような 空気のなかで 本格的な春を待っていると 実は突然の夏日が来て 定かでないまま 春は逃げてしまうのだ
そんな風にかどうか 縫い欲も 遠くなりにけり を反省し ちょいと着物に こころを寄せてみる
あそこは着物の墓場だ と友人が 言い得て妙のある所へ 行かないようにと くれた着物の数々
ここが 墓場二号とならないように と思っている傍から 男物の絹更紗や 手織りの真綿紬に どうしてもの気分になり
暫く抑えていた 収集欲が爆発 だって今は 太陽も金星も火星も わたしの金星を 刺激しているじゃん
って だから 縫い欲は何処へ 墓場とならないように 足掻かなきゃ
昨日は 送迎の便から 朝も夕方も ひとり漏れていて ドミノ倒し的に 全てが遅くなった
施設に戻ったのが 6時を過ぎ 少し話して帰ると もう夕飯なんか 作りたくない感じだったが なんとか頑張った
けれど今日は 疲れが抜けず 朝からヘロヘロ状態 これはヤバイと 人生二度目のレッドブル 効いたのかどうか
午後に騒ぎがあり 助けを求められて行くと 二階の窓から また降ろうとするヤツがいて 思わず渾身の力で引き戻し 怒鳴りつけた
そんなコトが出来たので きっと効いてたんだろう いやー 今週は長いったら 春休みの大盛況 それだけでもう お腹いっぱいだぜ
内職の最中に テレビ番組の話題から あたりまえ体操の 替え歌が始まった
ワケがわかんない エピソードを 自虐的に 短くまとめて曲に乗せ あたりまえ○○○ と名前を入れるだけだが
オチまで聞いて ええっ と驚くおバカっぷりに みんなが笑い それぞれのあるあるを 名前を替えて歌うのが 止まらなくなった
曲に合うように 言葉を選ぶのは 意外と難しく 普段文章を書かせると だらだらと長くなるコも 知恵を絞って簡潔に
その流れは 内職タイムが終わっても ずっと続いていて 本人さんにとっては オロオロの場面も 歌にしていじったら 笑いに包まれる
自分にとっての当たり前は けっして 他人とイコールではない そのことに気付けたら 日々がもう少し 平和になるのだ
仕事終わりで そのまま 送別会の準備に突入
月曜日ってのは 先の長い一週間が チラついて どうもよろしくない ので お酒は控え目に
辞める彼女の 過去のエピソードに笑い そこから話しは 男女の深淵な 超えられない壁について 次々とカミングアウト
いまどき 女子会だって こんなあけすけなトークが あるんだろうかって位で ペアの数だけ いろんな悩みが 生まれるようで
それを抱えても なお愛の力で 付き合い続ける派と ハイ次とばかり 我慢しない派と くっきりとふたつに分かれ
お見合いで半年後に結婚し もう数十年連れ添っている という人もいたが なんだか自分が どこにも属さない ような気もして
ただ突っ込み役だけして 中途半端な感じで 帰ってきたのだが まあいいや 簡単に括れるようなら 今はない ってコトにしとこう
あと三年を目途に この地を離れて 明るい乾いた場所に行く という友人と モーニングをして
夜には もうすぐ離れる友人と ずっとこの土地で 暮らすだろう友人と 鍋を囲んでお酒を飲んで
それ程 会う回数は多くないし 絶対会わなきゃ ってコトもないのだけど なかなか会えない となった時の 想像ができなくて
自分が死ぬのが先か このコが先か と思って飼い始めた というデカい猫は 存在感があり過ぎ
失う悲しみに 耐えられなく もう生き物は飼わない と決めたけれど それを思ったら この空の下
それぞれが ちゃあんと生きている それだけでいいや なんて お気楽に酔って
貰って帰った 残りの一升瓶を 大事に置いた場所しか 記憶になかったな
昨夜は 地域の集まりがあって ほとんどが年上の 女性たちばかりで 飲んでいる薬や 持病や過去の手術 の話しで盛り上がっていた
ちょっとした役を 一年務めた終わり 面倒だと思っていたけれど 僅かなその機会に 触れ合うのは嫌ではなく 結構楽しんで参加できた
相方を亡くして 独り暮らしの女性は多いが その中で特に 惹きつけられる方が居て 昨夜も改めて 素敵だなあと思っていた
上品さと可愛らしさが 母ほどの歳の中に 同居していて ふっくらとした耳朶が まるで観音様みたい
傍にいるだけで なんだか 幸せな気分になれる 不幸話しをしても 他人を引き摺るような 嫌らしさが微塵もない
どう生きたら こんな風になれるんだろうか その秘密がなにか もっと知りたい気がして 失礼と思いながら お顔から視線が 外せずにいたのだった
夢には出て来ないで と思っていた蜂 ではなくて それは 見たこともない 節足動物だった
雨に濡れた 泥の土地の一角 壊れた小屋にそれは居て デカい頭部に慄きながら 殺虫剤を噴射
もがきながら死ぬと 何故か身体は 太った人間の男になって ぶるんとした背中を 突っついてみると 確かに息はない
間違いだった という言い訳が 通用するワケはないと思い その死体をどうするか くるくると考える
直ぐ近くを流れる 泥色の川の支流に それを押し流してしまおうか 錘を付けたら 何者かの犯行と 判ってしまうだろう
たまたま居た浮浪者が 足を滑らせた事故 に見せかけたいが 死後の入水では 水を飲むことがないから きっと殺人を疑われる
いや 身元不明の死体に そこまで原因を 追及はしないはず けれども 如何にも重いこれを どう引き摺って行こうか
暗い闇と 生命の気配のない 泥の大地と 切迫感のある 犯罪者の視点が 目覚めてもなお衝撃で
もっと眠っていたい と望めるような夢を どうして見ないのか これ程までに 吐き出さなければならない 暗部がどこかにあるんだろうか まったく
どんどん出来上がる ミサンガは もういいのでは と先日の販売時に 他の職員と話した
するとそれを受けて 手縫いで 何か出来そう ってコトになり シュシュ作りなら と職員が手を挙げたので 早速材料を見繕った
薄い羽衣のような 絹地はもちろんのこと 手染めした布の中からも これはと思う 綺麗な色目のをチョイス シリーズ商品が増える と嬉しくてドキドキ
けれども 端かがりをした時点で 解れ易くてダメ となって 端ミシンに向かうも ややこしい糸掛けと 格闘して音を上げていた
なんでうちには フツーのミシンがないんだろ
確かにごもっとも もうひとつは 業務用のごつい 直線縫いダケのやつだし いろいろ出来る 家庭用のがあってもいい
ただし あったとしても 職員が縫う では意味がないので ここはゆっくり時間を掛けて 端の処理から 手縫いで頑張ってもらおう
起き抜けに 体調を崩しそうな 気配がしたので 背中にカイロを貼って 家のことをあれこれ
二度目の洗濯物を干すとき 窓の内側に 縞模様のデカい足長蜂を発見 殺虫剤を手によく見ると その右上には さらに数匹のカタマリがっ
思わず コトバにならない擬音を発し ヤツラと自分との間に 何の楯もない状態に 心臓バクバクながら 果敢に噴射した
ガムテープを貼って 隙間だらけの天井近くを 防いだつもりだったが 届かなかった所に ぽっかりと空間があり そこからの 斥候だったのだろうか
いやーもう恐ろしすぎる
まだ気温が低いせいか 動きは鈍かったようだが 咄嗟のアドレナリン放出のあと 精根尽き果て 気が付けば 不調の気配は吹き飛んでいた
これはひょっとして 蜂さんのお陰なんだろうか ともかく 今週はまた忙しくなるので 夢にだけは 出て来ないで欲しい
昨日の研修は 今年度最後とあって 長めの昼食時に 物品販売が予定されていた
お客さんは みんな施設職員ばかりで お互いの施設の商品に 興味津々で どうやって作るのか とか ナゼこの値段で出せるのか なんて話しが交わされた
もっとも うちの職員ですら 自分とこの商品を初めて見た ってメンバーが何人もいて 偶然切り取られた染め柄に これは花柄を作ったのかと 素朴なギモンを投げかけていた
もうすっかり 商品づくりからは遠のいて また同じことをするには 手順からおさらいしなければ の状態だけれど 布箱シリーズの最新作 ひとつだけあったピアス入れも 鋭いひとが買ってくれた
そうそう 昨年フライヤー作りを 彼女から勧められて 未だに出来ていないのだ それにはまた ビルダーを入れて 使えるようにしなければ
既に三月も半分を過ぎ 新しい気分が遠のいて このままではイケナイ お正月に考えていた 今年やることリストが 改めて押し寄せて来るのだった
今日の研修の 前泊組と一緒に 貸切りコテージで 宴があった昨夜
寿退社の職員に サプライズで ウェディングドレスを着せ 新郎役は 白馬の頭部を被った うちのトップが務めた
ふたりが入場ののち ケーキカットまでして ひとりずつからの お祝いのコメントで 笑いと涙に包まれた
彼女の幸せを喜ぶ半面 それぞれの胸には これからの施設が どうなって行くのか 不安と別れの淋しさが 一緒にあったに違いない
それは どこか悲哀を帯びた お馬さんの顔に象徴され ゴム製のフェイクなのに 人生の深淵を 覗いたような目が あまりにも印象的だった
リアル新郎が 馬面なのかは知らないが こんなにも惜しまれる 彼女を娶ったからには 相応の覚悟を 迫りたいような気がした
けれども きっと彼女は 何があっても 自分で自分を幸せにできるはず 紆余曲折を経て ようやく迎えた今を 思いっきり味わって欲しい
ひとりのコが おやつを食べていて その欠片が 気管に入ったのか 激しく咳込み始めた
以前も何度かあったが 今回はその比ではなく 顔は真っ赤になり 涙を流して 胸の奥から絞り出すような 深い咳を繰り返した
居合わせた看護士は 見守るだけだし 職員も背中をトントン してあげられる位で あまりにも長いその状態に 大丈夫なのか心配になった
のたうつ時間を過ぎて それでもまだ 間隔を空けて咳をするので ふと思いつき 頸椎を探って 暫く指先を当ててみた
嫌がって身体を捻るのだが それでも構わずしていると あー 突然声が出たので やっぱりここだと確信して 続けて愉気をした
すると 次第に声が出て 何度かの咳のあと すくっと立ち上がり 急激に元気になった ように思えた
きちんとしたことを 親御さんに伝えたくて 調べてみると 誤嚥は頸椎6番7番が くっつくと起こり易い と判った
それは偶然にも わたしが指を当てた場所 だったのだけれど 愉気という概念の アヤシイ受け取られ方を しかねないところから 説明が必要かもしれない
新しい内職は 施設の仕事メンバーが 人生で初めて出合う 作業内容に満ちている
適度な難易度で 集中力が必要とあって 心地よい緊張感を持ちつつ 初めての楽しさを 味わっているようだ
どうしても 慣れた作業ばかりだと 飽きておしゃべりの方が 主体になってしまうのだが キリリとした雰囲気で 笑いが起きても 直ぐに切り替わる
あまりにも集中するので 時間もあっという間に 過ぎてしまうようで もう少しあとこれだけ と頑張って 周囲を片付けて終える
いつもなら 夕方まで ダラダラと施設に居座るコも 自分で時間を見て 促されないうちに サッサと帰って行った
仕事が人を引き上げる のは 誰にも言えることのようで その変化には驚くばかり いいリズムが ずっと続けば嬉しいんだけどな
上のコが 内職を持って 施設にやってきて 女子職員達が大騒ぎ
今まで 言われたことはなかったが わたしに似ている の大合唱 わたしが呼ぶ 彼の愛称を真似て 次々に連呼しまくった
いくつ と聞いて 年齢が判ると そおかあ 何やら夢心地になったコは わたしのことをやおら お母さん とか呼び始めた
いやいや お前結婚したばかりやん 心の中で突っ込んだが 先日は利用者女子に カッコイイ とか言われて 本人反応に困っていたし いじられまくり
常々うちの施設は まるで動物園みたい と思っていたが そんなセオリー無視の 野生の檻のなかに 真反対のムスコが 放たれたかのよう
その図は ちょっと面白く これで大人しい彼の コミュニケーション能力が 一層鍛えられるのでは と期待してしまうのだ
目覚ましが鳴るより早く ムスコのギターの音で 起こされた昨日 何も台所で弾かなくても と思ったのだが
連日 何やら荷物も届き 今度はなんでしょう と聞くと にやにやしながら タブ譜だとかCDだとか
全く関係のない話しの時に オレのモチベーションは 上がっている と言っていたのは 以前からずっと 焦がれていたギターを 扱っている店が見つかったせい
弾いてみなきゃ イメージどおりかどうか 判らないのだけれど なんだか既に 手に入れたかのような るんるん状態なのだ
もっとも 試弾するには 旅が必要なワケで 昨年末の散財から 未だ回復に至っていない わたしの懐具合も含め いろいろと悩ましい
どうせ 行かなきゃなら 絡められるモノは 全部絡めて 満を持した状態にすべき だろうなこの際
去った人あり 新しく入った人あり だった昨夜の職員会議 直前にひとり インフル発覚
予定していなかった シフト補強に 暫く時間が掛かり なんだかんだ話して 結局終わったのは 11時を過ぎた
昨年から言われていたように 今年は大きな動きがありそうで 収益が落ちている分を それで回復させる ってコトで みんなの中には既に 必然の空気が漂っていた
個性溢れる 普通とはちょっと違う人達の 生きて行くことに より深く関わるワケだが その為の新しい場所を含め どうなるのか興味津々
さんざこれまで 慎重に自分のなかに 戸を立ててきたのに わをんのん 辺りから それが随分崩落してきた
他では出来ないことが ここでなら可能かもしれない 大事にしてきたことだって それが本当に必要なら 絡まっても残っていくはず
何かが 輪郭を曖昧に しているダケなのだろうか それともちょっと 図太くなったのだろうか
どっちにしても 裂き用着物で 防虫剤のニオイが 充満している 仕事の部屋に入るのは 自分よりの感じがして 悪くないこの頃なのだ
草木染めできないか って話しが 突然持ち上がった
お仕事メンバー以外の 利用者さん達に やってもらえるコトが ないだろうかと 図書館で借りた本を 職員が見せてくれた
かと言って いざするとなれば ほとんどの準備を 職員がして 実際に利用者が携わるのは ごく僅かな部分 なのは目に見えている
けれども その話しをしているうちに 畑に藍を蒔いてみる とか 花を採って押し花にする とか 食べられる野草を採る など 個人的な興味が広がった
かと言って 内職をほったらかして わたしが出るワケには 行かないのかもだけど 季節ごとのあれこれを 恵みに出来るのは とっても素敵だ
ただでさえ 気付けばタイミングを逃がし また今年も時期が終わった なんてコトが多いので そんなのを全部 職場で出来るとしたら
いいのかな だと嬉しいな
休んでいる間に 大騒ぎがあったらしい
随分前 小さい子にブチ切れ 巻き舌で文句を言った時 相手は小学生なんだよ と諭そうと思って あなたはいくつなのか 聞いら堂々と わしは42だ
その42が また小学生相手に オラオラ状態になって 正義感のある若い子が 止めに入って さらにそれを 職員が止めに入って
まるで それでもかぶは抜けません みたいだけど 居合わせた ヘルパーの実習生は 眼を丸くして 固まっていたそう
運がいいのか悪いのか 一度目の実習の時は 屋根から人が降ってきた のを目撃していたので うちの施設の 最も強烈な場面を トピックスでご観覧
ヘルパー二級がなくなる 最後の滑り込み受講 ただでさえ 取っただけで 生かさない人が多い中 メモを片手に 極めて真面目だった彼は この仕事をどう思ったろう
その場に居たかったな 何か騒ぎがあった と聞くと うちの職員はみんな 眼をキラキラさせて そう残念がるのだが 果たして
うんとこしょ どっこいしょ
暫く交流のなかった 知人から電話が来た
お願いがあるんだ から始まった その内容は 子供の入試日に 誰か送迎してもらないか ってコトだった
彼女の周辺には 地元で商売をしている ご主人やその親戚 すぐ近くの 自分の両親など 力になってくれそうな人は 沢山いるはずなのだが
どういう理由でか 子供は電車やバスが 無理らしい 少し遠くのその学校に 受かったとして いったいどうやって 通学するのだろう
っていうか普通 同じ高校を受ける子同士 一緒に行くとか ややこしい場所なら 先生が付いて行く とかじゃないのか
ギモンがいろいろ浮かんだが それを正していると 長くなりそうだし 車を運転しないわたしに 電話してきたことを考えると キモが余計に解らない
ひょっとしたら わたしではなく 友人に電話したかったのか とも浮かんだが タクシーを使う という提案をすると 納得してくれたようだった
彼女の中で ダメと認識している事項は 随分と多くて なんだか生き難そうで それは 長い病のせいかもしれない
それでも 今までにない 行動に出たのは やはり子供を思う気持ち がテコになったのだろうか
天気の崩れないうちに 税務署へ行きたいと 昨夜は遅くまで頑張り 午後には申告が済んだ
雲の流れは速く 風は強く ひゅるひゅると 解放された気分で 春の兆しを見つけに 少しだけ散策
北向きの梅の蕾は まだ固かったが 水辺を挟んで反対側では 花がぼおっと白く見えた 桜の花芽も 心なしか膨らんでいる
草の根が這って ふかふかした土を踏み まだほんの数センチの 三つ葉やユキノシタを確かめ ゆっくり戻ろうとしたら ふきのとうが目に入った
まだ開かない つるんと茶色に覆われた その位が好きなので 柔らかい土の中に 指を突っ込んで手折った
今年もちゃんと 春がやって来る
ホットカーペットの上で 朝までゴロ寝して 珍しい夢を見た
半分屋台みたいな店で 父の注文した お酒を覗き込み それはお燗がしてあったので わたしは冷酒を頼んで 一緒にお酒を飲んだ
目覚めてから もっと早くに そんなコトをしたかったな と思ったけれど 禁酒時代を経た父は 今やミルクティが 大好物に変わった
夜になって 母から電話が来て いろいろ頂きものがあるので 今度送る という話のあと ウィスキーは居るか 聞かれた
なんでも 随分前に 父が仕舞っておいたらしい ボトルを発見した とのこと 飲み過ぎを注意されるので 母の留守中に飲もうと 隠しておいたに違いない
記憶がどんどん 怪しくなるうち いつしかそのことも 忘れてしまったのだ 咄嗟に夢のことを思ったが その話しは 母にはしないでおいた
ひとつのことを 持続して辿って行けない 頭のなかで ひょっとしたら父も わたしと酌み交わす夢を 切れ切れにでも 見たのだろうか
いいよ ウィスキーだって 何だって 気が済むまで 付き合おうじゃない
やけに 春めいた日が続いて そろそろ何か 行動に移した方が いいのだろうかと 施設の畑を見て思う
猫の額ほどのそこは 昨年じゃがいもを収穫のあと ずっと放置のままだが 今は背の低い緑が 土全体を覆っている
それは恐らく ハコベと思われ 見るからにふわふわと いいカンジで 抜いてしまうのは 惜しいような景色なのだ
それで まずは作物の相性を調べ 次いで不耕起について調べ していると ハコベの生える土は なかなかに良いような 記述が沢山見つかった
裸足で歩いたら いかにも気持ちよさげな その緑の絨毯を 壊すのは忍びなく けれども調べる前に 今年は作らなくていいかな と思った気持ちも消えた
昨年のこの時期の様子は あまり覚えていないのだが 草取りには 結構苦労した記憶があるので このままハコベを生かしたら どうなるのかを見てみたい
共生できるいくつかを 耕さずにそのまま 植えてみようか そうなると みんなの仕事がなくなるので プランターに種を蒔いて 苗を育てるところから ってどうだろう
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