ゆりゆり日記
こうのとりの郷豊岡より
そこで出会うすべてのひとと
日々の想いの種が
なににつながりどこへ行くのか
未来へ続く今の日記

2013年04月30日(火) 創造の妄想

繊維壁を剥がし
自分で石膏を塗ってから
もう何年も経つ縫い部屋は
どこか博物館なんかの
ひんやりした雰囲気がある

布や小物が
ごちゃごちゃに
散乱しているそこへ
埋もれるように
布団一枚だけ敷いて
とっぷりと眠るのは
あまりに心地いい

家は自分で施工出来ないが
そんな風に手を掛けて
もっと大きな空間を
作ってみたいと
時々ふと思う

お金があれば出来ること

巷に溢れていて
それなりサマになった
お店をいくつも
訪れては来たけれど

結局外側は繕えても
それでお店になるか
と言えばそうではなく
運営するひと自身の
何がしたいのかが
伴わなければ抜け殻になる

なら
いったいわたしは
何がしたいのか

それは
創造


空間から
提供するモノから
その空間を場として
企画できるあらゆること
次から次へと
繰り出す飛び道具
そんなのを可能な限り

その思いは
単なる妄想なのかどうか
ふと想起しては
抜けるような
雲ひとつない青空に
ポーンと放つかのように
自分の本気を確かめてみる



2013年04月29日(月) 残りの時間

日ごとに伸びる
野の緑に気持ちが逸り
せめてヨモギだ
草餅を作ろう
と思いついた数日前

早速小豆を煮て
いいカンジの餡ができて
けれどその日は大荒れで
とても優雅に
野草なんか摘める
天気じゃなかった


ようやく昨日
午前中に出かけ
柔らかなのを
探しながら歩いて
ついでにユキノシタも
採ってきたのだった

もち米を洗って
ザルに上げてしばし
お餅を作るのは
ベーカリーの仕事だが
途中でヨモギを入れる
タイミングなんてないので

茹でたヨモギを
もち米の上に散らし
お餅自体に甘味も欲しいと
適当にきび砂糖も投入
満を持して
のつもりだったが

途中の音が
やけに大きい
ような気はしたけど
稼働している間に
ずっと傍にいたことはなく
こんなもんかと思いつつ

さあて
仕上がりをごろうじろ
とフタを開けてびっくり
出来上がったのは
ごつごつ粒々した
色の悪いお米のカタマリ

水を入れるのを忘れてた
てか
最初からいろいろ投入
がいいのかどうか
調べようとして離れ
離れたら調べることも忘れ
そのままスイッチ入れてた

うーむ
最近ときどき
以前なら考えられないような
ヘマをやっている
知らない間にじわじわと
残り時間は
少なくなっているのだろう



2013年04月28日(日) 自分というツール

昨日は珍しく
定時より早く終えられ
とっとと帰って
飲みに出た

相変わらず
仕事は楽しい
と話す上のコは今や
ただ縫うだけじゃなく
パターンを起こす所からの
かばん作りもしている

それはまるで
大きなプラモ作り
みたいなもんで
ずっと好きだったことの
延長にあるのだから
さぞかしと思う

ガラス越しには
時には笑いながら
時には怖い程真剣に
忙しく厨房で立ち働く
下のコの姿が見えていた

彼らの年齢のその時期
自分はどうだったか
考えずには居られないが
ふわふわとして
随分子供だったような
気がしてならない

飽きる程夢を見て
好きなコトだって
ちゃんとあったけれど
未来図は曖昧で
自分に出来ることさえ
きちんと把握してなかった

一見便利なアイテムを
手にした時
それで何がしたいか
ではなく
何が出来るのか
をまず考える
と遅れて参加の友人が言った

そういう意味ではいつも
したいコト
が先走って
わたしというツールを
使いこなせていなかった
のかもしれない

だから未だに
したい事が出来るような
自分作りに精を出している
ってワケなのだきっと



2013年04月27日(土) ホロスコープ

いつも
星の位置を
確認しに行くサイトで
今更だけど
ホロスコープ見てみた

それによると
太陽と海王星の
オポジションが
紙一重のとこで外れてた
手計算よりも
緻密な度数が出たお陰で

このサイトのすごいとこは
それだけに限らず
占星術がよく解らない
って人でも
自分の星の入っている
ハウスの意味や
アスペクトの説明まで
細かく解説してくれる

例えば
わたしが文章を書くのが好きで
将来読み返せるように
思っていることを記しておく
ことや
相手が変人だと
飽きずに長く付き合える
とかも星に表れていた

もちろん
象意同士で
相反する意味も
あったりするのだけど
そこはそれ
自分の中の矛盾
ってヤツに似ている

改めて
扱いに注意すべき部分の
アブナイ傾向も含め
気付くことが沢山あった
日本語が選べるし
無料コンテンツもいろいろ
興味があればぜひ
http://www.astro.com/

出生地で同名がある場合は
緯度と経度の近い方を選択
出生時間は
なるべく正確な方がよろし



2013年04月26日(金) ブラックホール

そんなコト
と思うような一件が
流せなくて
切り替えが出来るまで
仕事は止めておく
とひとりのコ

その
真に迫った表情が
間もなく
ぴかぴかになって戻り
思わず
顔を替えてきたアンパンマン
と言って笑った

実際に
少し泣いた
らしいので
顔が濡れて力が出ない
ワケだったのだが
その後は機嫌よく
ノリノリで過ごした

けれども
そういう騒ぎに乗じて
自分も注目を浴びたい
いつものドミノ倒し
があったらしく
そちらはじっとりと
怪しいオーラを放つ

誰かが構ってくれて
愛をくれるまで
そのご機嫌の悪い
設定は続くのだが
時々忘れて
うっかりアップしては
また設定に戻る

基本低調の
可哀想な自分を
演じ続けるのは
意外と大変と思うのだけど
どんな要素にも
満たされることはない

だって
満たせるのは
自分だけだから
それが解らないと
いつまでも何処までも
周囲が変わることだけを
追い求めて終わりがない

きっと今日も
ブラックホールは
ぽっかりと口を開けて
飲み込めるなにかを
探すんだろうな



2013年04月25日(木) 遅滞の回路

肩口が冷えて
痛くて目が覚めた

ずっと着ている
Tシャツに
小さな穴が開いたので
替わるものを探して
ネットを見始めたら
ついつい肩が凝るまで
のせい

これからの季節用に
雨が降っても
フードを被って
自転車に乗れる
薄いパーカみたいのが
欲しいとか思ったり

そういうのは
ケミカル素材でいいのだが
着物を買うのには
お金を出せるクセに
というより
いつもの一着の上限が
チラついてしまって難しい

なんか
安いよ昔の正絹
もっともわたしは
素材としてだけど
そのまま着る人にとっては
古着物市場は垂涎ものだ

それに比べたら今の服は
大量生産なのにナゼ
と思えてしまい
どこか後ろ向きの
チョイスをしている
ような気がして

いやいやこれは
今の技術に
それだけの価値がある
ってコトなのだ

無理やり納得させる
一連のぐるりが必要で

尽くこう言う
面倒な思考回路のせいで
時間が掛かるのかもだ



2013年04月24日(水) 1度の恩恵

昨日の日記を書いて
松村さんの雑記を見たら
牡牛座の1度について
書いてあった

中学生の頃から
アンプ作りを繰り返して
初めてメーカー品に
依存しないものが出来た
らしいのだが
それが牡牛座に入った瞬間の
体験だとあった

頭のてっぺんから着地して
急激に身体の中に
入り込んで行く
という牡牛座1度の象意が
この身体になかなか馴染めず
原因不明の虚弱体質だった
自分の幼少時代を思わせる

そのことを始め
やがて自分で作る
という昨日書いたことは
わたしそのもの
だったのだろうか
と言う気がして
考えを巡らせた

まだ未知数の下のコにも
自らのリズムで
ひとりでに花が開いたように
生き方を見つけて欲しいので
牡牛座の1度の
押しつけを懸念するのだ

しょせんは
シュタイナーの言うように
地下の通路で
母から子へと
何らか伝わるものがある
としても
それは極力空気のように
吸っているのが判らない位に
自然なものでありたい

なんて
そう言うわたしは
まだ1度の恩恵を
使いこなせていないのが
何ともフクザツだけど



2013年04月23日(火) 唯一のギター

いよいよ
試弾の旅への
カウントダウンも
あと少しとなった

問題は
それで気に入った
時のことで
貯めたお金から
幾ら準備できるのか
試算しておいて
と下のコに言ってあった

もちろんそれは
海外へ出る資金なのだが
手前にギター購入が
浮上したので
全放出すれば
また一からのスタートになる

嫌がって温存するかな
と思いきや
曇りガラスになった
眼鏡を買い替え
兄貴からの借金を綺麗にし
残りの金額を提示

ナルホド
相応の覚悟はあるらしい
っていうか
全額準備してから
と言いたい所だが
待てないヤツが
これでも随分成長したのだ

さてさて
一生にこれ一本
の勢いで焦がれたギターが
果たしてどうなのか
気に入らなかったらの次善策
も考えてあるようなので
絶対一本で終わるワケないが

それでやがては
自分で作る
とかになるなら
それもよし
なんだろうきっと



2013年04月22日(月) ふかふかの背中

日ごとに
気温が下がって
季節が逆戻り

それでもこの春
新しく植えた緑は
日差しの方に向かって
首を傾げるように
頑張って伸びている

夏は灼熱の西向きで
水遣りも適当なので
今までいろんな鉢を
置いては枯らして
来たけれど懲りずに

それは
リスの眠る
白い小さな棺
苔と野の草と
球根をそのまま
ダメにしたあと再び

微生物のいない土だから
未だ姿は
大して変わっていない
のかもしれない
いつか安住の地に
埋めるときがあるのだろうか

同じことを
骨だけになった
キク丸にも思う
小さな木箱には
カルシウムの塊りだけじゃなく
いろんなものが
一緒に詰まっている

今日は命日だから
何かヤツの好きだったものを
あげようか
そうしてお日様の匂いのする
あのふかふかの
大きな背中を想おうか



2013年04月21日(日) 祝祭のケーキ

昨日は仕事中に
突然思いついて
ケーキを注文

いい苺を探すのに
苦労しないだろうこの季節が
一番美味しいはずなのに
子ども達の事は考えても
自分のためになんて
抜けていたこれまで

折しも昨日は
菓子祭の前日祭があって
道一本違う通りは
沢山の出店で賑わったらしいが
数年前から始まった
突然のその行事に
未だ無縁のままだ

そちらに行っていたのか
予約の時間に少し遅れて
ケーキを取りに行くと
そう聞かれたが
わたしの祭りは
ミドリヤさんのケーキで

完熟の真っ赤ないちごが
真ん中にもごろごろ
絶品生クリームは
いつもよりさらに
たっぷりだった気がした

一緒に入っていた
小さなロウソクに
心の中だけで
火を灯して
もう飽きるほど迎えた
けれど初めての歳を祝った

わたしに生まれてきて
本当に良かったな



2013年04月20日(土) 春爛漫

知人が
リメイク服を見てきた
と情報をくれた
高価でとても手が出なかった
らしいけれど
時間があれば行ってみて


それは
今日までとのことで
そもそも無理なのだが
そうだね
と言いながら
実際のところあまり
興味がなかったりする

そういう刺激が
欲しかったのは
リメイクを始めて
手探り状態だった頃で
ただ着物を使うことだけでの
共通項では範囲が広すぎて
もはや参考にはならない

現代の服が
さまざまな価値観を
反映するように
同じように着物地を
用いているようでも
そこに表現されるものは
千差万別なのだ

手を入れて
こしらえたはずなのに
最初からそうなるように
決まっていた
かのように見えるものは
恐らく
素材選びから始まっている

もう
目の前にある全てを
なんてことは考えない
自分の中の図に向かって
そこに嵌る着物や帯を
選び集め解き洗う

贅沢なそこには
既にわたしだけの
コンセプトが表われている
だからこそ
自分の中だけを
もっと探って行きたい

春爛漫の
花のように開いて
空間を埋める服の数々を
いつか見るために
今日もまた
最初のいちにちが始まる



2013年04月19日(金) 手綱を握る

送迎時に見る
野山が素敵だ

市街地の桜は
八重を除いて
ほとんど終わったが
広葉樹の多い里山には
ぼおっと白っぽい塊りが
そこかしこに咲いている

木々の梢は
日ごとに色を濃くし
大地はふかふかの
緑に覆われて
見ているだけで
その生命力が
身体の中に浸みてくる

どんな命の瞬間にも
無駄はないってことを
長く眠った冬のあとの
春の訪れに知らされて
ああそうだった
と心の中で頷くのだ

その時々でなければ
実現しないあれこれを
ただ今を暮らすだけじゃなく
葉や花や実の
それぞれの時期を
思って進んでみよう

繋がっていく季節の中で
今何が出来るのか
何をしなければいけないか
何がしたいのか
時に押し流されるままじゃなく
手綱を確りと握って行こう

もうこれ以上は
何も出来ない
というギリギリまで
命を燃やして生きよう



2013年04月18日(木) 本物に近づく

姫路の帰りに
わらび餅を買った

それは
過去に食べた中でも
かなり美味しく
想像する食感に近く
原材料には澱粉と
本わらび粉が入っていた

けれども
食べ終わってみると
きな粉が沢山残り
それが勿体ないので
京都で購入し温存していた
本わらび粉がいよいよ登場

結論から言ってしまうと
それでも本わらび100%
ではなかったようだが
お店のおじさんから聞いた
水と砂糖の比率に従って
練って錬って練ることしばし

購入したものより
もっと茶色だったのは
きび砂糖のせいもあるだろうが
本わらびの比率が
やはり高かったと思え
あまりの弾力に
バットに流すなんて出来ず

氷水のなかに
大きなカタマリを入れて
親指と人差し指で
まあるく押し出した
つもりの不格好なのが
冷えたところでいざ実食

それはそれは
これまで食べていたのは
いったいナンだったのか
と思うような
むちむちぷるんの食感は
舌の記憶にずっと残りそうで

ならばいったい
本わらび粉だけのは
どんなモノなのか
和三盆とともに
いつか試してみたいぞ



2013年04月17日(水) ホビット再び

残業の上のコから
荷物が来る
とメールがあった

中身は他でもない
ホビットの冒険だったので
全部見るのは無理だろう
とは思いつつ
縫い物をしながら
ぼちぼち鑑賞しはじめ
裾上げが終わってしばし

まだビルボが
ドワーフを追いかける辺りで
ダメになって
さっきまで寝ていた下のコに
託して諦めたのだが

指輪物語のなかで
名前の字面だけで
想像していた
ばーりん
とか
おーけんしーるど
とかが

リアル画像になった
映画館でのワクワクが
蘇ってきて
なんかいいっす
一粒で何度も美味しい
感じがしてたまんない

これからしばらく
繰り返し咀嚼しては
楽しめるだろう
随分待った気がしたけど
あっという間だったな



2013年04月16日(火) リメイクの原点

買ったばかりの
服をお直し

それはまるで
わたしが作るみたいに
直線で出来た
簡単な羽織もので
裾にフリンジがあって
やたら丈が長かった

丈詰めをすればいいや
と思って購入したが
肩下がりの分が
裾脇に長く出ていて
全部を同じ長さで詰めると
シルエットのバランスが悪い

それで前身頃だけ
斜めに裁って
後ろは真っ直ぐにして
裁ち落した共布で
ベルト紐を作ろうか
なんて思って

繊細な生地なので
裾の纏りは手縫いで
糸ケースから
ぴったりの色糸を
発見出来たのが
すごく嬉しくて

調子に乗って
派生形をいろいろ妄想し
実際は裾の半分で
疲れて横になってしまい
洗った三着分の着物も
乾ききってしまったが

なんだか
わたし的リメイクの
原点の作り方が
すうっと沁み込んできて
お直し前提の買い物が
しみじみ良かった
と思えたのだった



2013年04月15日(月) 野蛮のススメ

昨日の映画は
観たいのは終わっていて
時間が合うのは
オリバーストーン監督の
それしかなかった

しょっぱなの
首切り映像から
深くてドロドロしたのを
期待できると思ったら
さにあらず
残酷シーンもどこか
さっくり軽妙だった

っていうのはきっと
普通の人の日常と同じく
悪事を生業にしている人の
普通を描いているんだろう
そういう人たちにも
家族は居て
大切にしたいものがある

誰もが判っているはずの
そのことを
ややこしい成り行きの中で
確認しつつの二時間
映画的にはリズム良かったが
内容はシンプルで
途中でちょっと飽きた

けれど
誰もがおよそ人生を通じて
その時々
目先の優先事項は変わりつつ
回りくどく
一番大切なものの周囲を
ぐるぐると廻っている

優先順位が常に頭にあったら
生き易いと思いきや
そうであればこそ
清濁併せ呑んで
時にはざっくりと切り捨てる
鬼のような部分が必要になる

意外とそれが出来なくて
どれも大事にしているようで
結果何もかもが
薄まってしまう
って事は有りがちなのだ

そう考えると
なかなか意味深い映画
だったのかもしれないな



2013年04月14日(日) シェアする楽しみ

昨年の
映画企画以来の姫路
結局また
時間潰しに映画見ちゃった


姫路城のお堀に
枝を張り出した
終わりの桜を見ながら
お惣菜とギネスビールで
軽いお昼にしておいて
下のコと合流してから
少し早めの夕飯

粉モンに
お金出すのは勿体ない
と思っていたのだが
ちょっと変わったコンセプトの
新しく出来た
洋風お好み焼きのお店へ

それがなかなか良くて
バター醤油の焼き枝豆とか
フレッシュトマトと
モッツァレラチーズの
お好み焼きなんかで
お酒を飲んだ

ふたりで
いちいちあーだこーだと
感想を言い合いながら
食べていると
同じものが
より味わい深くなった


そうか
独りも十分いいんだけど
誰かとシェアするって
また違う楽しみがあるなー
しかも
拘りポイントが
はっきりしている相手だと
尚よろし



2013年04月13日(土) 不思議なひと

相談業務が出来る
資格を目指している
パートのコと話しをした

人間が好きなのか
から始まって
ある意味濃い人たちと
関わってみてどうなのか
目標はブレていないのか

まるで
感情の在り処を
感じさせない無表情で
考えていたのとは
少しイメージが違った
ようなことを
彼女は言っていた

間に何か
他のものが介在しない
生身の人間と人間の
有象無象が詰まったこの施設で
やたら淡々と見える彼女は
不思議な存在なのだ

利用者に引っ張られるまま
ボール投げの相手をし
笑うでもなく
声を上げるでもなく
空気のように
透明な感じでそこに居た

それは
野生に巻き込まれない
奥底の芯を秘めている
という雰囲気ではなく
まるで
次元の違う場所に
生きている人のようなのだ

随分いろんな人と
出会ったけれど
彼女のようなタイプは
初めてで
いろいろと興味が
湧いてくるのだった



2013年04月12日(金) 日本人になる

これって何のこと
沢山の書類を広げて
そう聞かれた

見ると納税証明やら
修正申告書やらが
ファイルされて
欲しいのは
課税証明らしかったのだが
ややこしくて
直ぐには判らなかった

小さな字の
集めるべき書類リストと
集めた書類を見比べて
後必要なのは
これであろうと判断し
ひらがなと漢字で
説明しながらメモ書きした

本国での離婚
を目指していた彼女は
費用も時間も確実ではない
その方法を一旦諦め
日本での帰化申請に向けて
準備している

再婚するかもしれない
けれど
最初はうまく行っても
先がどうなるか判らない
そうなった時
独りで生活ができるように
貯金もしていると言う

てっきりラブラブの
渦中にいるからこその
選択だと思っていたが
過去の経験を
そんな風に生かして
彼女は雄々しく逞しい

この国で一生暮らしたい
一番の問題は日本語の試験
らしいけれど
自分の望む未来に向かって
頑張れ



2013年04月11日(木) 光を当てる

寒空の下
朝に決定して
急遽花見に出た昨日
流れる雲間から
時々太陽が顔を出し
みんなそれぞれ
身体を動かして声を出して
思いっきり弾けていた

午後は心理士さんがやってきて
数人の面談をし
わたしも同席して
話しに加わった
本人の生き難さの原因を
何とか探ろうという試み

その内容を受けて
トップと話しをする中で
家で何かあった時は
施設が逃げ場になり
施設で何かあった時は
家が逃げ場になっている
という言葉があった

利用者それぞれの
世界はとても狭く
多くはそのふたつを
行ったり来たりで
何かあって飛び出して
彷徨ったとしても
他に居場所はない

こんな事があった
と愚痴れる友人もないし
地域の中に
受け止める役割の人もいない
だからこそ家では家族が
施設では職員が
依存の対象になるワケだが

果たして
ブチ切れて飛び出しながらも
周囲のコトバに
振り回されない自分
というものが
いつか
出来上がって行くのだろうか

パターンに気づき
こうしようと志向する
少なくとも
それが最低限必要と思われるが
誰にとっても
簡単なことではない
と言ってしまえばそれまで

自分の癖を知って
上手く付き合えるように
その為にはまだまだ
光を当てなきゃいけない部分
があるのかもしれない



2013年04月10日(水) 春夏秋冬

今年の春は
どこに行こうか

内職をしながら
そんな歌を聞いているのに
冬の間
春の桜を楽しみに
みんなで見に行く
話しをしていたのに

わたしが休んだ日に
大立ち回りがあって
やっぱりキライ
となったふたり
表面上は落ち着いているが
どうなんだろう

お仕事メンバー以外は
二回に分けての花見に行く
内職のタイミングもあるが
片方と話すと
まだ彼女のなかでは
沈静化してはいないよう

言いだしっぺがそんななので
別にいいかなと思う一方
今年が初めての
メンバーも居て
ほんのお散歩程度の
桜見だけれど
やっぱりと思いはする

はらはら散る
桜の下で
酒も入っていないのに
大喧嘩
そんなのでもいいんじゃね
それがうちの施設ならではの
春夏秋冬だ



2013年04月09日(火) 密かな戦力

6時頃起き出して
もそもそ動いていたら
下のコが階段を下りる
軽やかな足音がして
おはやいね
と言った

っていうかたぶん
ヤツは寝ていないんだろう
昨日からバイト先は
暫く店を閉めるのだが
その前二日間は
頭痛と眩暈で死んでいた

高い方のユンケルを
半信半疑で飲んで
あっという間に復活
したのだが
仕事に合わせての
昼夜逆転生活で
それなり変調もあるのだろう

やっぱり海外へ行くのは
卒業してからにする
昨夜改めてそんなことを
言っていた
帰って来てはお金を貯め
いろんな国を廻りたい

いいね
じゃあお母さんがお店したら
その度新しい刺激を頂戴
なんて話したが
本当はヤツが
重要な戦力になる
と密かに思っているのは内緒

ゆっくりと自然に
ひとりでにドアが開く
みたいな成り行きでこそ
ずっと繋がっていく
きちんとした形が
出来上がるはずだから



2013年04月08日(月) 私的物語

過去日記の
修正や誤字訂正を
しながら
振り返っているこの頃

普段はほとんど
読み返すことがないので
改めて気づくことが沢山
子ども達の横顔も
写真や動画は
ほとんど残していないが
よりリアルに伝わって来る

そうして
いつかお店をする
という新しくもない
今更の目標を胸に
過去の全てを照らして
そこに至る道を
辿ろうとしている

あまりに散り過ぎて
到底ひとつの物語とは
思えない過ぎ去ったことがら
それらが今描いている絵に
余すところなく
整合性を持って嵌るのかどうか

特に
ギリギリまで行った
かのようなわくわく館や
この家の土間を店舗に
と思いながら
踏み出せずにいたのは
何故なのか

それら全てのことに
きちんと理由が付くような
そういう目標であれば
きっと実現しないはずがない
と思いながら

たったひとつの
わたしが紡ぐ物語の
ストーリーが大きく動いて
ぐいぐい読み手を
惹きつけて離さない
そういう所に差し掛かる
いつかを待ちたい



2013年04月07日(日) 苦手克服

昨夜の会議のなかで
ひとつの利用依頼について
暫く検討した

シフトや時間の兼ね合いで
依頼の全部を受けるのは無理
というムードのなか
なら曜日を提案してみては
とわたしが言うと
だったら利用しない
になるのだそうだ

どうも相手は
ゼロか百かのタイプらしく
また振り出しに戻り
みんな気が進まない雰囲気のなか
断るならそれで得られる収益を
他で上げる方法を提示しろ
となった

そう言われてしまえば
もう検討うんぬんではなく
決まったことのお達し
になるワケだが
結論は出ず
予定表を調整してみてから
ってコトに


わたしとしてはむしろ
他で上げる方法に
頭を使いたかったが
問題はそこではなく
クセ有りの相手との
関わりを避けたい
という甘い姿勢にある

苦手な部分があるなら
まずそれを無くして
平らかな状態でなければ
始まらない
そう諭されている
ような気がした

こちらの事情うんぬんは
もっと後のことで
けっして
顧客を選べない
ワケではない
ぬる過ぎるぞお前たち
なのだ

確かに
そこをまず克服しないと
次の未来なんて訪れないな



2013年04月06日(土) 鬼の所業

毎月のことだが
工賃の支払いで
頭が痛い

作業の種類ごとに
工賃は違っていい
と聞いて
多少はホッとしたものの
以前から続いている内職の
当初の設定が高すぎる

昨日の帰りがけ
その事をボヤいていたら
年度替わりで変えていい
との言葉が出て
なんだか拍子抜け

だったらもう
去年のうちにしたかった
と思ったけど
そう言わざるを得ない程
事業全体の台所事情が
厳しくなってきたらしい

チリ積ものメンバーには
申し訳ないが
これを断行すると
どんなに頑張っても
の上限が
随分と下がることになる

いざそれをする前提で
つらつらと
最近の作業状況を
振り返っても
やっぱり仕方がない
能力があるコは
卒業を目指してもらおう

ここはひとつ
心を鬼にして



2013年04月05日(金) 無意識が望む場所

やけにスッキリと
頭の中が
冴え渡っていた昨日

数日前に浮かんだ
お店の具体的な
アイデアをひとつ
パソコンに入力していたら
そこから細部が
どんどん降ってきた

過去に何度も
描いてはいたけれど
それらは全て
ディスプレイの方法とか
売るモノの種類とかで
しょせんは外側に過ぎなかった

そうではなくて
生きている人間が足を運び
意識せずとも
空間に影響を及ぼすのが
お店なのだという
当たり前のことをまず考えたい

あまりにも限定された
用途を済ませるだけの
即物的な場所しか
知らないわたし達が
ひょっとしたら
無意識に望んでいる
かもしれないようなお店

だからこそ
今の経験が必要だし
過去の全てが
意味あるものとなる
この世がもっと
人に寄り添うように
そこで理想の未来を見たい

もう急がなくていい
ゆっくり練って錬って
淘汰されるものを待って
大事に準備して行こう



2013年04月04日(木) 留袖ドレス

偶然
おかまの日に
休日を設定してたわ
みのるくん元気かな
誕生日オメデトウ

それはともかく
日参している
高い方の着物屋で
素敵な留袖を発見
そう思っても
これまで留袖は
ほとんどスルーしていた

でもなんか
佇まいが良かった
八掛も共柄で
祝いの席に相応しい
鶴や松のバランスが
わたしのなかの
留袖スタンダード

今更だけど
それを使って
ドレスを作ってみたい
いや実際には
ワンピースにボレロとか
ツーピースかもしれない

それを
いわゆる洋裁的にではなく
直線を生かして
なんて出来るだろうか
と言うか
果たしてそれが
きちんとした席に
通用するのだろうか

なので
あくまで試作
着る機会がある
とは思えないが
とりあえず自分用
ってことにして
また宿題を増やすワケだ
ふふ



2013年04月03日(水) クールダウン

大きいコから
小さいコまで
一緒に大騒ぎになった
そのあと

昼寝を諦めて
毛布を仕舞おうとした彼が
モタつているところへ
そんなことも出来ないのか
とでも言うような
キツイ口調が飛んだ

正確な言葉は
覚えていないが
書き物をしながら一瞬
手が止まり
その言い方はどうなの
と思った程だった

それから少しして
ふと外を見ると
縁石に座っている
彼の背中が見えたので
様子を窺いに
外へ出て声を掛けた

咄嗟にキレそうになったので
冷やそうと思った
らしいのだが
結局それから場所を変え
暫く一緒に話しをした

日頃リレーションが出来ていて
ビシビシ言われても当然
の相手なら
なんてことはないが
ほとんど関わりのない職員から
突然言われたのが
納得できない様子

こういう時こそ
あたりまえで返さなきゃ
と言うわたしに
無理ですよー
と笑っていたが
自分でクールダウンしようとした
そのことを褒めて慰めた

けれども
職員を慮れ
と言っているかのような
矛盾は拭えず
いったいどちらが大人なのか
それはわたしもきっと
例外ではないのだ

彼らによってギリギリ
職員としての立場に
居させてもらっている
そんな気がして
ならなかった



2013年04月02日(火) 霊障ホテル

その夢のなかの目的地が
何処だったかは
定かでないが
今日中には
着きそうもないので
ホテルに泊まることに

けれども
落ち着く間もなく
わたしがトイレを探す間
友人の声がして
驚いて行くと
吐瀉物だけがあって
本人の姿はない

探し回って見つけた時
既に彼女は
下半身をざっくり無くし
それでも言うのだ
ミックスジュースを買ってきて

了解したわたしは
ホテルの自動販売機に急ぐが
ふたつあるジュースの
どちらも売り切れて
再び彼女の元へ戻って
そのことを告げる

以前も売り切れだった
そう聞いて
販売機の傍に居た
従業員の態度が
知っていて謀っていたのだ
と突然理解する

他に効果的なものはないか
十字架ではダメなのか
既にこれは霊障と
判っていて
何とかしなきゃと
焦っている

果たしてその霊とは
ミックスジュースが好きな
関西人だったのか
毛嫌いしている誰かなのか
結末もなく終わったが
いったいこれって
寄り道には気をつけろ
ってことなのかしら

夢の中は現実以上に
忙しく油断ができない



2013年04月01日(月) 誕生の月

やっぱり
四月の感覚は
とくべつなものがある

桜はどんどん開くし
山の色が
日ごとに変化し
河原には
緑が増えて行く

昨日はこの地を踏んで
13年目の始まりだった
今年はいつになく
春の訪れが早いので
引っ越す前の東京の桜を
やたら思い出す

来るまでに妄想していた
古民家でおむすびを作る
女主人の姿は
あまりにも遠くなり
何度かの修正のあと
未だ見ている夢もある

これから
どうなるのか判らない
ひょっとしたらいずれ
実家に帰るのかもしれない
その覚悟は
出来ているつもり
だが

一大決心をして
子ども達を連れて
やってきたこの場所で
どうせ離れるなら尚更
まだやりたいことがある

そこへ到達する方法は
定かではないけれど
きっと
今を一生懸命に生きていれば
そのタイミングが
ちゃあんと判るはず

とめどない輝きを
溢れさすような
こうあるべき
ではないわたしを
もっともっと
発揮できるよう
誕生月に志を新たに


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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