ゆりゆり日記
こうのとりの郷豊岡より
そこで出会うすべてのひとと
日々の想いの種が
なににつながりどこへ行くのか
未来へ続く今の日記

2012年05月31日(木) 経験を生かす

昨日の事故を受けて
緊急会議だった今夜

さすがに
何も対策を取らない
ワケには行かず
けれども
対策を取るためには
圧倒的に人員が足りない

公に募集する
時間の余裕もないので
職員の親戚や家族を動員
果ては
元カレの元カノに聞いてみる
とか
前科があってもいいのか
とか藁をも掴むカンジで

さすがにそれは
悪意のある某新聞社の
恰好の餌になる
と止めたのだけど
こういうコトがあると
とたんに全部を白い眼で見る
人達がいるのも確かなのだ

事故車両の画像は
あまりに凄まじく
当時の状況を思うと
何も言葉が出て来ない
そうして誰もが
自分と重ねたに違いなく

せめて
命に別状はなかったのが
不幸中の幸い
後はこれからこの経験を
きちんと生かせるかどうか
に掛かっている



2012年05月30日(水) 長い一日

またもや一旦気を失い
午前二時から
もそもそと活動

台所を片付け
パンを焼き
玄関廻りを掃除し
亀の水を換えた辺りで
外は明るくなり
ご飯を炊いてお弁当を作り
ようやく出勤の頃には
既に夕方気分だったのだが

何とか一日を終え
帰宅を考える時間に
電話での一報が入り
まさかの事故
さあそれから
動ける職員は病院へ
受話器を置いた傍から
次々に掛かって来る電話の番

詳しいことが
なかなか判明せず
ただ解るのは
これからの日々が
またぞろ正念場になる
だろうってコトだけで

正直言って昨日は
何事か起こらないワケがない
と思ってしまうような
引っ掛かりがあって
どうにも燻っていたのだけれど
こういう形で表れてしまうと
あまりに不遜で口に出来ない

ましてやいつになく
朝からいろいろと料理したのは
帰宅が何時になるか判らない
って危機感でもあったのか
時間を戻って
考えるだに恐ろしい

もう本当に
ただひたすら
わたしはわたしの
真面目を生きよう
と思ったのだった



2012年05月29日(火) 行方不明

日曜日にようやく
リメイクに着手
と言っても
生地の補修で終わったが
続きをするのを
楽しみにしていた昨日

朝からの肉弾戦で
渾身の力を使い
納品の準備でバタバタ
それでもまだヤレる
とか思っていたが
そんなワケはなく

気を失って
寝直しながらもきっと
予定していたコトが
頭の中にあったのだろう
産んだばかりの子が
行方不明になる
という衝撃の夢

途中で何故かリアルに
まだ乳が張っていない
って当たり前の事実が混じり
初乳もあげないままの
ミッシングベイベーは
どんなに後悔しても
自分の否に戻って行き

はー
嫌だ嫌だ
せめてお弁当だけでも
ちゃんと作って
さて今日は
どんないちにちになるかな



2012年05月27日(日) 懐に抱く

自分の作ったモノに関して
とんと客観的になれない

よそ様のリメイクなんかを見て
今の服に合わせるには
不釣合いなかたち
ってもんがある
とか思えはするが
さて自分はどうなのか

叩き台があっての能書きほど
簡単なコトはない
自分の家は片付けられないのに
他所でならせっせと出来る
のも同じように
少し距離を置いて
見られるせいなんだろう

その距離が近ければ近い程
感覚はずさんになりもして
人間との関係も一緒で
いつでも居る
と思っているうちに
大事な部分を取りこぼし
まともな話しも出来なくなる

まるで
こどもに戻ったような父の
頭を何度も撫で
無骨だった職人の手が
嘘のように
細く美しくなってしまったのを
絡めて愛でた

そうして向かっている間も
離れた今も
懐に抱いているかのように
かつてない近しさがあり
この感覚は何なのか
自分でもよく解らない

けれども
身の内にあるものと
同じく父を思えるようになり
そんな視点だけでも
いいじゃないか
って気がつくづくして

ここからまた
出発し直したら
どんなモノが出来るのか
ちょっと楽しみではある



2012年05月26日(土) 原作のススメ

ホビットの冒険が
順調に進んでいるらしい

映画化が決まってから
たまにムスコから
関連情報が入ってきて
その度に
思い出しては忘れていたが
公開予定は今年末だったのね

指輪物語は
あの長い文庫本を
何度も読み返しているクセに
ホビットの冒険は原作を
最後まできちんと
読んではいない

どうも
指輪物語でのビルボのキャラが
あまりワクワクしないので
読み始めてもノリきれずにいて
先の映画化でも払拭されず
とっくに読んでいるムスコ達に
遅れを取っているのだ

映画を
より楽しむためにも
ここは読まねばなるまい
てか
ドワーフの名前
似たようなのが沢山で
頭がついて行くだろうか



2012年05月25日(金) ぼたもち

田植えの予定だった今日
朝のうちはまだよかったが
出かける頃には
次第に雨粒が大きくなった

結局は
傘を差しての見学のみ
それでも
コウノトリの姿も見たし
こんもりした緑は
眼に優しかった


お土産に
ぼたもちを沢山頂いて
施設のおやつにした
ワケだけど
甘さ控えめで美味しいと
みんなが喜ぶのを
横目で見ていたわたし

あの粒が残った
半殺しとか言うお米に
甘い味
のミスマッチが苦手で
小豆が上手に
煮えていればいる程
お餅なら数倍美味しいのに
とか思ってしまう

もっとも
眼の前で勧められたら
喜んでいただく
位の礼儀はあるが
結構不意打ちをくらう感じで
出て来るこの食べ物が
どうにも解せない

タナボタなら
いつでも大歓迎
なんだけどな



2012年05月22日(火) 明るい未来

好きな海の幸を選んで
その場で食べてきた
と職員から話しを聞いた

サザエや帆立
イカに岩牡蠣

岩ガキ
そのひと言に
俄然喰い付き
家でも話しをすると

当然食いしん坊が賛同し
連れてってもらおう
と勝手に友人を挙げ
しかも
ご馳走してもらおう
とこれまた調子がいい

じゃあ
次のバイトが決まった祝い
にしよう
まだ決まってなかったら
ようやく面接取り付けた祝い
ってのどお

輪をかけて調子のいい
わたしの言葉を聞いて
引きこもりか

食いしん坊じゃない方が
突っ込んだ

でもさあ
キミ達ふたりとも
それに近い時代あったじゃん
とか密かに
思ったワケだが

いつか来ると
明るい未来を信じるには
今を否定するようで
ただその現状と
ともに居るしかなかった

それでもちゃんと
こんな時が来るんだな



2012年05月21日(月) 身体の記憶

子供の頃
黒い下敷で日食を見た
のはなんだったのか

昔の常識は今の非常識
そんな風に
今では価値を持たない
アヤシイ情報のなかを
生きてきたんだろうかね

まあその分
情報が多すぎて
真偽がアヤシイ
のもある今だから
イーブンとしようか

それはともかく
昔の細部は忘れたが
太陽が隠された
ヒンヤリ感だけは
身体感覚として
残っているのが思い出され

会話とか頭で考えたことは
その時々重要だったはずなのに
連続して行くうちに
尽く更新されてしまっている

だから記すのだ
とも言えるけど
身体を失った後に
再び肉体が欲しい
と希求するらしい
それってよく解る気がする

そういえば
ふたつの死体を前に
いつ警察を呼ぼうか
悩んでいる夢
だったな今朝は

あのボディは
いったい
どんな体験を
してきたんだろう



2012年05月18日(金) ひとつの答え

新しい仕事が見つかって
掛け持ちしたいが
できそうにない
かといって
以前からの方を辞めるのは
周囲の眼が怖い

こういう話しにも
随分忍耐強く
付き合えるようになった
と我ながら思う
自分だったらどうするか
何てコトを考えたら
話しはすぐに終わってしまう

それは別に
傾聴とかの
カウンセリングマインドが
身に付いているから
とかでは全くなく
何がいいのか悪いのかは
本人が量るしかないのだ

そしてもうひとつ
別の人からの話しで
同世代に話しても
早く結婚しちゃえ
としか言ってくれない
ってのがあった

どちらにも
世間とか一般的な価値観
のニオイが漂って
最初にひとつ答えがあるために
もうひとつ思い切れない
そんなジレンマが感じられる

もっとも
独りで決断することなら
まだシンプルだけど
自分次第では行かない
コトは
さらに手探りの範囲が
広く深くなる

全ての可能性を
同じラインに並べて
スリコミに似た価値観すら
まっさらにしたら
何が浮き上がるか
それが答えだと思うけど
実際は意外と難しい



2012年05月17日(木) 軽いステップ

単語の知識すら
驚く程無く
英語の勉強を
どうすればいいのか
とムスコが言っていたのは
最近だった気がするのだが

欲しいモノが
日本では手に入らない
となって
あげく
海外のサイトで
買い物をしたらしい

とっとと諦めて
似たような国内ので
手を打つよう薦めながら
ひょっとしたらその物欲が
壁を越える
きっかけになるかも
と思ったりはしたけど

本人にとっては
壁でもなんでもなく
ちょっとした軽いステップ
に過ぎなかったのかと
突然キモチ悪い位に
動くようになった
ギターの左手と一緒で

それに比べたら
随分重いぞ自分
ステップどころか
ぬかるみに
足取られてるみたいだ



2012年05月14日(月) 存在の価値

とあるコのことを
とあるコが
嫌いなん
と聞くので
大事なお客様でございます
と答えた

確かに
自分の中に
愛情のカケラも見出せない
人だっているけれど
お客様を
選べる立場ではないのだ

こんなコトを言うと
相当ヤバイだろうが
存在自体に価値がある
ってのが
あまりにリアルなのが
この業界で

逆に言えば
お上に価値付けしてもらわないと
ってコトにもなる気がして
それはきっと
うちみたいな片親家庭も
同じに違いない

そんなのを取っ払って
本当に
存在するだけでいい
と思ってくれる
誰かが居るとしたら
幸せなのだけれど

彼らにはいるだろうか
翻ってわたしには
そしてこちらから
そう思える誰かが

ひょっとしたら
条件付きじゃないだろうか



2012年05月12日(土) 悪夢週間

今朝は
キク丸が出てきて
遥か下の海に
飛び込む
と言う夢まで見た

昨日も泣きながら起きたし
毎晩手を変え品を変え
この悪夢週間は
いったいなんなのか
浮かれきった休日から
頭を冷やす効果はあるとしても
もう充分なんだけど

せいぜい
現実の垢落とし
と思うことにしよう
と考えたら確かに
夢ほどにハラハラドキドキ
心を掻き毟られるような
何かがあるワケじゃない

っていうか
それってひょっとして
慣れてしまって
不感症になってる
ってコトかもしれず
だとすると
あまり宜しくないじゃん

怖いものないね
そう友人から言われたように
少々の修羅場には
ビクともしないが
その分ヘンなものが怖い
自分を確認してるのかもな



2012年05月10日(木) 大人ぶる

二日連続の
夢見の悪さに
起きてからやたらヘコむ

それはともかく
久々にスパナチュ再会で
その中に
主役の俳優が
初監督をする一本があった

オマケ映像のメイキングでは
一緒に仕事をする
スタッフや俳優はもちろん
本人へのインタビューもあって
いつもとは違う人となり
を覗えて楽しめた

ほんの一週間程で一本
と言うプレッシャーに加え
監督業に要求される
全体や細部への視線と
演技に没入する部分とで
さぞや大変だったろう
と思うのだけれど

にも関わらず忘れない
周囲への気配りや感謝は
あまりにも大人らしく
こう表現するのか
と驚く器の大きさは
付け焼刃では無理なはずで

だからこそ返って来る
周囲からの敬愛があり
この経験を基に
みんなも本人も
未来への期待を膨らませ
よりよい次の仕事へ
フィードバックされるのだろう

なんか
同じ人間なのに
格が違い過ぎるぞ
とか思い
細部でボロが出ても
せめてもう少し
大人ぶってみるか
とか



2012年05月08日(火) 着地のツール

ご無事でお帰りで
なんだか
任侠っぽいお出迎えを
それぞれから受けて
久々の出勤だった昨日

ひとりの利用者は
しみじみ顔を見て
リフレッシュされたようですね
と二言目に言っていたので
余程スッキリ見えたのだろう

戻ってみると
自分がなんとなく
世を忍ぶ仮の姿で
この地に居るような気もして
それはそれで
日々を暮らす為なワケだが

いろいろと
滞り詰まって諦め
どこか濁った部分が
きっと溜まっていたに違いなく
まるで強烈なカウンセリングや
ライフセミナーを受けた
後みたいな気もして

とは言え
それで何が変わるか
ってコトではなく
また日常に埋もれるのだが

ここ三日の日記は
着地するための三段階で
地上に戻る最後のツールは
着物だったりするのね
と改めて確認した次第



2012年05月07日(月) 東の大波

帰省前に調べて
日程的に合うのは
一箇所だけだった骨董市
着物があるかどうか
心配しつつ
到着した足でそのまま訪問

それ程広くはない
お寺の敷地に
いったい何店があったか
狭い故に
どこも高低差をつけての
ディスプレイも見やすく

ぐるりと着物を見て
一旦朝食を食べに離れ
次は他の古物を
と戻ったのだけど
見ていない着物のお店が
まだまだ残っていた

正直言って
昨年末の弘法市よりも
数段充実しており
三枚で千円とか
銘仙ばかり二枚千円とか
お値段もオドロキで
モノはより都会に集まるようで

もっとも
それらには眼もくれず
いつもよりちょい奮発して
けれど他所なら
倍以上はするだろう
珠玉のチョイスを数点

何も言わないのに
マケてくれたりもあって
大満足で重い荷物を手に
実家へ凱旋したワケだけど
そこでも
頂いた着物が待っていて
欲しい物だけを選んできた

さらには
叔母の家で
布団袋に詰まった
着物が待機しており
上の方だけ少し見て
あまりに大量なので
とりあえず送ってもらうことに

波は東にアリ
だったとしても
溺れそうな位に
ものすごい大波で
全部届いた後がオソロシイ



2012年05月06日(日) 針の穴

あまりに短い滞在のなか
お線香だけは
と思って訪ねた広い家に
夜勤明けの叔母が
独りで待っていた

跡を継ぐか
と言われた店は
とうに更地になって
店を畳む前から
掛け持ちしていた
病院勤めを頑張っている

さんざわたしに
女の生き方を叩き込んで
独りは寂しいよ
と言っていたのに
寂しさとともに手に入った
充実を生きていた

先はどうするか
なんて考えを弄んでも
いつも大事な節目は
理屈じゃなく訪れる
針の穴を通すほどの
不思議な縁で決まってきた

ただ眼の前のことに
精一杯あがいていれば
それでいいのだ
と言うことを
あんなに先読みに長けた
彼女から聞くのは嬉しかった

だからこそ
これでしかなかった
今がある

いつだって
わたしの味方でいてくれたけど
かつて届かなかった
もっともっと深い所で
繋がれた気がしたのだった



2012年05月05日(土) 愛の回路

生まれ変わった
とまでは言わないが
今回帰って良かった

弟家族に送ってもらって
駅で別れた後に
まるでいつかの帰省を
魂入れの旅
と称したわたしのように
ムスコが言った

それぞれの人生は
みんな途中に過ぎないけれど
誰かの越し方行く末も
お互いの今を透かすと
幾重にも深くなり

ただ個人的な
母としての感情だった
わたしの思いも
シェアすることで
もっと大きくなった

萌える梢の先から
天に向かって立ち上る
エーテルのように
溢れる愛は
伝わる回路を太くして

そこには本当は
種類の違いや
制限なんかないってことを
確りと感じ取れたのだった


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