バイトだけを頑張り 他はのほほん としていた上のコが 俄然バタバタと 忙しくなってきた
面接&就職に加え 車の免許を取りに行く と言うので 急遽眼鏡を作って来て 濃い顔が 一層濃くなったようで
いろいろ 順番が違うのでわ とか思うのだけど 本人のなかには 強い希望があるワケじゃなく 状況に応じて 動いているのだった
かといって 急激な変化に あっぷあっぷしている ようにも見えず こいつのポテンシャルは どこまで引き出されるのか と驚く程で
ぐんぐん変化していく ムスコ達を見ていると ほんと自分も うかうかしてらんない とか思うのだった
昨日の朝 ざっとさらっただけで あるわあるわ 薄い絹の数々
白絹も 経年過ぎて クリーム色に 変化していたりして けれどむしろ そんなトーンが 良かったりする
地模様の入ったのや 織りの違うのや 裾裏に使われていた 古いリボンとか 服にそのままは 利用し難いものも みんな貴重な材料と化す
手間は掛かるけど 折り伏せ縫いで繋ごう と決めて DVDを見ながら あっという間の三時間
やっぱり ミシンに向かうのは 余程エネルギーがないと 無理なのに 手縫いだと 苦もなく取り組める
何も出来ずに ちりちりするより 今はこれで行こう そしていつか ステンドグラスみたいに 究極のを作りたい
そう思ったら 画面のなかに それは美しい ステンドグラスが映った うん これはきっと いい兆候に違いない
リメイクの新分野開拓だ
和布を使った ごてごてした パッチワークは嫌だが 光を透かして揺れる ポジャギみたいのは好き
けれど 実用から 贅沢な趣味になった 他のいろんなものと同様 新しい材料は びっくりする程高い
麻や絹だから 当たり前かもしれないが それらを見ていると 着物の裏に使われる絹や 夏の薄物が浮かぶ
のれんではなく もっと積極的に 眺めて美しい タペストリーのような 和繋ぎがあってもいい
施設で手を動かしながら 家に帰ったら そういう視点で 布を見てみよう とか思いつきワクワク なのに 夜にはまた沈没
意欲に溢れた昼間の あかるい意識を保つのは やっぱりムズカシイので 薄日の差す早朝で
友人から 店びらきの連絡を受け 久しぶりに 施設の商品を チェックしてみた
ここんとこ 布染めばかりだったので 紙の質感は新鮮 しかも布より遥かに薄いので 細かい柄も多く 味わいが深い
それに比べたら 布モノは随分と単純 先に紙染めで 経験を重ねた後 だったはずだけど 全く別物と考えた方がいい
それ自体 殊更に個性を主張しない としても それはそれで 相応しい生かし方がある って気もして
違う素材を 行ったり来たりすることで また何か 新しい視点が 持てるといいな
で 虹色に染まった 小さなハギレを集めて パッチワークを 試しに手縫いでちくちく ただ繋げるだけ と思っていたのに これが結構頭を使う
着物生地でさえ したことがないので 今更だけど ちょっと勉強してみようかな
夢の中に 商品が並ぶ図 が出てきて 飛び起きた午前五時 忘れないうちに アイデアをメモ
リアル画像を求めて しばしネット徘徊をしたが あるワケもなく 途中で素敵なサイトを発見 興味が分散し出したとこで 止めてパン焼きをセット
繊維の目が判るほどに シンプルなひと色の染めが 何色も並んでいたのを 改めて想起し カラフルワールドから一転 そんなのもいいなと
もっとも 世の中にありきたりの カラー展開なワケだけど 濃く渋くしようとすれば 何度も重ね染めが必要で 同じトーンが 量産できるものでもなく
けれどそれが 以前お話のあった 帆布の端切れなら丁度いい いったいあれは まだ手に入るだろうか と 段階はどんどん 手前に戻っていき
今食べたいパンが 焼けるまで数時間 ってのと同じようで とりあえず珈琲を二杯 久々にいいカンジが やってきたぞ
無意識に 休みを設定したあと 夏至だ と気付いた
もしお天気が良くて 元気があれば とおぼろげに思っていた 元伊勢詣で 前回はいつと調べたら もう四年も経っていた
あの時の蝶のように 象徴的なシーンが くっきりと残る こともすっかりなくなり 藁をも掴むような ギリギリ感にもご無沙汰
それはきっと 問えば答えてくれる ってコトで 最近は何の問いもなく こうしたい とかもなく 無気力に陥っている
けれども 雨の中 自転車で走り廻っていたら ふつふつと 自分が居て嬉しい 感覚が理由もなく 湧いてきて
そしてまた そう記している今 あの時のように 窓ガラスの外に 蝶がヒラヒラ はーびっくり
ちょっと休んで また真面目にやりますから っていったい 誰に言ってんだろ
満を持して 海鮮を食べに 友人の車で
行く途中 給油に戻ったり そのガソリン臭で 気分が悪くなったり 判り難いナビだったりで 着いた時には 駐車場も満杯で
とりあえず海鮮丼とかで お腹を満たしてから ぶるんとしたイカ焼きとか 巨大アサリとか どちらも大きいクセに すごく味が濃いのに 感動しながら食し
食いしん坊はさらに ハマチと黒鯛も食べ 食いしん坊じゃない方は デザートのサンデーを食べ 家でゆっくり味わう用に 岩ガキやサザエも買ってもらい
うちの家族の誰もが まだ行ったことのない 天橋立にも寄りたかったが 下のコの バイトの時間が迫っている とあって また今度ってコトで
とりあえず そのバイトが決まったのと ちょい早めの誕生日と 上のコの就職が目前なのと もろもろこじつけのご接待を 本当にどうも有難う
迎えの車を 待つのに早まって 外に出たコの 後を追うと
じゃが芋の苗がある 小さな畑の前に立ち 種植える と言いながら 手の中のものを 土に入れようとしていた
頂戴 と言うと わたしのてのひらに 種と呼ぶには大きすぎる 茶色のコロコロを いくつも乗せた
一瞬訝ったけれど なんか見たことがある それはそう 枇杷の種 しかも 飛び切り大きいやつだ
家で食べたのを ここで植えようと わざわざ持ってきたのか 以前は雑草ばかりだったのが ちゃんと何か 植えられるようになったのを いつ認識したのだろう
何を聞いても 後は無言だったけれど じゃあこっちに植えようね と畝のない端に蒔き ジョウロで水をやる その動作を彼は じいっと見ていた
直ぐに車がやってきて さっと乗り込んだので きっと満足してくれたのだろう わたしも大好きな枇杷 芽を出してくれるといいな
今年こそ 畑に何か植えよう と 耕して検討するも いろんな人の好き嫌い を考慮していたら 一向に決まらず
昨年も結局そんなで 折角肥料を入れたのに 放置になってしまったが 兼業農家のスタッフに 何かないか相談すると タダで貰えた という種芋が手に入った
それでも随分遅く 他所の畑では 花が咲きそうな頃 ようやく植えて 毎朝水をやり 様子を見守っていたら
やがて 新芽が点々と 土の上に顔を出し 朝と夕方では 明らかに違って 模様が描かれるみたいに グンと伸びていく
それが楽しみで 日差しも苦にならず 苗箱を洗う仕事を 今年は施設に持ってきて 子供用のプールで みんなでジャブジャブ
今日もまた暑そうだけど 気合を入れて頑張ろう
何かここのところ 大切に思っていた いくつかが 取るに足らないモノ になってしまったようで 心模様の変化に戸惑う
いろいろと 理由を考えてはみるが 思い当たるのは 自分ではどうにもならない 事だったりするので そこには解決を 求めないようにして
どうにかできる 事をするしかない ので 放置していたミシンを掃除し さあ縫うぞ の段になって 黒糸が見つからず
お店のレジに出したら これで大丈夫なのかと 選んだ糸を心配され いつも使っているので と言ってみたものの 初めての言葉が引っ掛かる
試行錯誤の上 意図あって選んだ糸は 普通の感覚では あり得ないのかもしれず そんなコトの蓄積が 今だとしたら
まだ 大切に思えるものを 強力に押し出してみよう って気がして 試し縫いの糸目を見て やっぱりこれだ って気がして 抜けられるかもと
三日で出るはずの 面接の結果が来ない と 連日ハローワークに電話し その度に もう少し待ってみて と言われて一週間 不採用の通知が来た
それはあの 掛け持ちしたいが無理 ってトコから始まり 途中経過も逐一 わたしだけでなく 何人もに報告相談していた コと言うには 歳が行きすぎの人だった
ちょうど同じ頃 ムスコも面接を受け こちらは二週間 連絡が来なかったら 自分からしてみる と言っていたのだが
一向に連絡が入った気配なく 本人からも何の話しもないので そっと様子を見ている つもりが そろそろ三週間になるので わたしの方が我慢できずに 話題にしてしまった
すると まだ連絡はないらしく そうこうしているうちに ようやく 初出勤日を指定する電話が
聞き書いたメモを手に 直ぐに報告に来たので 待っていなかったワケがなく これでそれこそ 元のバイト先にも応援されながら 掛け持ち生活が始まるのだ
遅れる知らせは 悪いように思っていたけれど きっとじっと待つ間 いろんな事を考えたに違いなく そんなのを全部糧にして 自分の望む未来に向けて バリバリ進んで行け
卒業後の通所 を視野に入れての 実習生がやってきていた
昨年に続いて 同じ顔がふたつ だったけれど ひとりのコは なんだか休みがちだった
毎日先生がついているので こちらはほとんど お構いもせずで しかも今回は 内職がっぷりだったので オミヤゲもなし
常に穏やかで 先生との掛け合い みたいな会話も 低いトーンなのに どこかコミカルで みんなの視線も 自然と優しくなる
うちにはないキャラだわ 見ているだけで癒やされる なんてコトバが出たのは またまた繰り広げられた騒動に もうお腹一杯 ってカンジだからかも
生身の人間相手なのに ルーティンの感覚って と思ってしまい いやいやきっとそれは 自分の感受性が 鈍っているから と打ち消してみる
松村さんの雑記の エーテル体と物質体 の話しが面白かった
それによると また今日も 何も出来なかった と思いつつ 日々を送っているのは 相当にエーテルが 強まっているってコトか
考えてみると 10代の頃は もっとあからさまな 欠乏感があった気がして 絶対に手に入らないモノ への希求で 焼けるようだった
歳を取るごとに 若くなるエーテル だとしても それには 替わりがないのを 嫌って程感じていた
感じてはいたが もし可能であれば それで全て解決 と勘違いしていた所で まだまだ若かったってコトか いやエーテル的には逆か
うーんでも 今も大差ないような
ただ少しだけ 動いては違うぞ と思う経験を重ねることで 推進力にはなっていても 見ている先は この人生でも到達できない 遠くになっている気はする
ちょい話しはズレるけど この後何をしておくべきか の視点は 次に繋がるテーマの まとめすら意識に置かないと 取っ散らかったままで 終わっちゃいそうで
またいちからやり直しは できれば したくないもんね
はー 言いたくはないが この身体感覚 泥の中を 這い回っているようで もうホントに
家ではナゼか 指輪物語ウィークで 最初から見直してるムスコが 夕飯を食べ終えると そのまま放置して去り こちらは自動的に 続きを見せられる羽目に
剣を鍛えなおすシーンのために 本物の鍛冶屋を使った とか いろんな裏情報を仕入れて 披露してくれるのだけど にしても二つの塔は暗い
先の見えない行程の中で いつか物語りになった時 を語るサムの言葉が どんな時にも 必ず訪れるだろう終わりに 希望を繋いでくれる
それは ただ夢のように 明るい未来を見るのでなく 先の見えない今を のたうち廻る渦中 だからこそ いっそう意味を持ってくる
永遠にも思える時が やがてほんの一塊に 集約される日が来る ちょうど 一億年に一回と言われる 太陽から生まれた惑星が コロナに丸いシルエットを 作るように
火で焼かれて炙られて それでも消えずに 残った錬金を 次の永遠に遺す 思いがけず見た ひとつの物語と NASAの映像が わたしの中で重なっている
一ヶ月以上待ったムスコの 検査結果を聞きに行き それを持って 掛かりつけへと 病院のはしご そして自分の歯医者も
結果を待っている間に 利用者と遭遇し お昼ご飯のあと 自転車で走っていたら 車椅子の知人に会い ラジオで聞いた と言う事故の話しを少し
で そんな会話の中に フツーに 元気そうね なんて言葉を貰い 何があってもなくても 続いて行く日々を感じる
事故後 もし営業停止になったら うちらどうしたらいいん と不安げに洩らす若い職員に まあ次を探すしかないよ と言ったのだけど
もしもそうなったら と妄想し 暫く空白期間が出来たら それも悪くないぞ なんて思っちゃって 若いコみたいに簡単に 次はないはずなのに
それで苦しかったのは つい昨年のコトで 経験を生かすどころか ノド元過ぎればだけど 例えもしも がやって来ても やっぱりどうにかなるだろう
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