新しく出来たというカフェで パスタランチを食べ わくわく市のお客様であり わをんの服も 何度かお買い上げいただいた 縮緬細工の先生の展示会へ
実はその展示会があったのは 昨年バイトが決まった頃に 商品を置いてくれるとなったまま 結局ご無沙汰してしまった 木造りのステキなお店で ほぼ一年ぶりの訪問だった
作品は生徒さんのものもあって よくこんな細かな技を と思うようなものが並び 使われている布も いかにも古代色のものから 新しい布と様々で その布の選び方合わせ方で 作られたものの雰囲気がまるで違う
ゆっくり見せてもらい 和服を着こなしたお店の奥さんとお話をし どうやらわたしは仕事が忙しく もうリメイクはしていない という噂が立っているようで 少し袖丈の短い紬でコートをと 思っていたのにと仰るのだった
もっともその紬は 頑張ればまだ着られるかもと言うことで こわすのは何時でも出来るから ギリギリまで着物のままで 楽しまれた方がいいですよ なんてつい 商売気のないことを言ってしまった
細々とですが 続けていますので 長い眼で見てください と またいつになるか判らないけど 納品に向けて思いを新たにし 一年振りの出石へ 桜を見に行ったのだった
毎日が どんどん加速度を増して 今年も残すところ あと9ヶ月ちょい 早すぎる
そして 春と思っていたら 今朝は雪が積もっていて そういうのを鳥殺し と言うのだそうだ うっかり活動的になった鳥が 凍え死んでしまう ってコトなんだろうか 鳥はそんなじゃ死なないのに
5月になれば すぐに真夏のような日が来る のは判っているけれど やっぱり昨年と同様 コートから作り始めなければ 進んで行かないような気がしている
袖裏や襟裏に どんな生地を使おうか まだ細部は決まっていないが ビビッドカラーで 縫っている自分も 元気になれそうだ
と思っていたら また別仕事が入り しかもかなりのボリューム 受けなきゃいいのに でもやっぱり 確実に稼げることは大事ってワケで そっちの締め切りも意識しつつ ぼちぼち
なんだか 別の仕事が入って いいアクセントになって さらには 新しい緊張感があるお陰で 全体のオシゴト意識が 今までよりもずっと上から 引っ張られるような感じ
特にそれが 家の中に持ち込まれているのが すごく大きくて バイトだけだと 外と家との落差がありすぎ 縫いモードに入るまでの切り替えが うまく出来なかったのを 繋ぎのような役割をしてくれる
そうなのよ 縫いは自分次第だから 締め切りも一度設定してはズルズルと いくらでも加減ができて そこに 外での仕事みたいな ピリッとした緊張感は なかなか生まれない
もちろん縫っている時は しごく真剣にならざるを得ず けれどもその真剣さと 仕事で要求されることとは また違っていて そこら辺がもう 永遠のテーマに近い
たぶんこうやって ひとつ慣れたらまた新しく 別の風を入れないと すぐに停滞するのがわたしなのだ 慣れるということ自体は 勝手な思い込みというか そこにすら何か新奇さを 発見できない自分がいけないのだが
それができないなら ひとつ何かを取り入れて 手に余るなら何かを外し そういう循環でもいいじゃない 繰り返し入れ替わるものの中で ずうっとあるのはリメイクで その大事さは 縫っているときもそうでないときも 少しも変わっちゃいない
妄想旅行が 現実になるのは何時のことか 世間の休日に休めるのは久々だが にも拘らず 今日締め切りの別仕事があった
もらっていたのは数日前だが フルが続いたので 夕べからようやく取り掛かれた 以前のあの悪夢のような失敗が ふと蘇るも 頑張って少しでも稼がなきゃと 奮起したのだった
失敗は自分サイドのものだったが 納品した原稿の内容がまとまりすぎ というご指摘をいただき いやでも いただく単価に比べたら そのぐらいが適当だろうと 軽く判断した自分をも反省
ともかく きっちり完璧にできるようになって この仕事に対して思うこといろいろは ずっと先に取っておこうと考え直した 如何にこのシステムが 効率が悪かろうが 負け犬の遠吠えでは情けない
ただ 普段の日常では まず触れることのできない いろんな世界の裏側を 覗くことができて すごく楽しいことも確かで もし身体が利かなくなっても どこか別の場所に住んでも やって行けそうな仕事ではある
いい面悪い面いろいろ でもともかく お仕事をいただけるそのことに まずは感謝しなきゃいけない
気が付いてみれば今月は 休日がやたら少なく 細切れの時間も なんだかんだと忙しく過ごし いったいいつ休んだのか 判らないまま 日々は飛んでいく
そんなもんだから ゆっくり温泉宿に泊まりたい とか思ったりして 最近ネットで宿を調べての 妄想旅行にはまっている
先の予定なんて なかなか見通しつかないし いよいよテンパッた時に 数日後の予約を入れ ひとりでぶらりと出かける そんな旅がいいなーとか思う
ぷちバブルの頃は わざわざバスに乗って景色を眺め 時間を掛けて城崎へ 温泉に入りに行ったりしたが もうそんなコトすら随分無縁で だいいちあの頃に比べたら まったく余裕もないのだが
調べてみると案外 手の届かない贅沢でもないのが判って けれどもいざシュミレーションすると 部屋やお風呂や食事全てに ちょっとしたこだわりが出て なかなかここって所に決められない
ならば 気になる宿をひとつずつ 行ける時に攻めて行くのもいいな なんて風に落ち着いて でもそれって一体 いつの事だろうとか とりあえず子ども達には 了解を得たのだけれど
ひっさびさの休みで 裏地つけに勤しむ
橙色の八掛地は お正月に見て その後送られてきた 反物の中にあった 東レの化繊だが 静電気防止効果が永久に続く というもの
実はこの地にきてから 冬や春先の乾燥ゆえに バチッと来るあの静電気を ほとんど忘れている それほどまでに湿気が多い ということなので 一年中除湿機が欠かせない
なのでその効果は 特に自分用には必要なく 単純に色だけで選んだ 生地は錦紗縮緬に近い風合いで 薄手で多少収縮性があり ミシンで縫うには ちょっと苦手な部類だ
けれども なんだか変わったこの頃のわたし 縫うのが上手くなったのか それとも絹の柔らかモノじゃないせいか 難なくサクサク進む 見返しを全部つけ終わった後の 裏地作業は初めてで 参考資料すらないけれど それすらびびることもない
この調子が 勘違いでなく ずっと続いてくれるといいな 望んでいた自分のイメージは 意外と近づいているのかもしれない
自分で縫った服を 自分で着るって 他には比較できない至福
そのことが カラダの気の巡りをさえ 変えているようで イベント終わりの夕べは 立っていられない位腰にキテたのに 一晩経ったらすっきりと軽く 今日は絶対接骨院へのつもりが なんだか大丈夫みたい
そして春 黄砂まじりの霞んだ空だけれど 少し自転車で走ると 汗ばむほどの暖かさ 遅い昼ご飯を食べ終え ひと休みするわたしの上を やたら活動的になったリスが びょんびょん踏み越えていく
いい循環を逃さないように 裏地なしで着たジャケットを きちんと完成させてしまおう 夕べ寝るときに どうやって裏地をつけるか 夢の入り口で 手順をイメージしていた
必要があってする というよりは それでいっそう素敵になる ただそのことが わたしを進ませてくれる
今日は急遽 午後から半日のバイトになったので 朝からジャケットの続きを
袖付けはいせ込みをして 丁寧に袖山をつくり 身頃と合わせ その後 見返しをぐるりと表地につけて アイロンを掛けたら ようやく出来上がりが見えて ほっとした
そのふたつの工程は いつもなら すごく慎重に気を遣い びびりつつ 何度も確認しながらやっている部分だが ナゼか今回は しっかりと自信を持ってできた
そこでタイムアウトののち 後はこれから 手縫いでまつりと星止めをして いよいよ完成となる 裏地もボタンつけも省いたので 何とか間に合いそうだ
結局 いい所取りをしたら スカート分は無理になったので やはり合う布が見つかってから 一部にこの帯地をあしらうことで 上下で着られるようにしたい 裏地は脱いだ時にはっとするような 橙色の真新しい八掛地と決めている
ホレボレするような帯を きちんと生かせた かどうかは判らないが 解いたら真ん中が繋がっていて その幅のお陰で 打ち合わせが重なる前身頃を 一枚で大きく取ることができた
やっぱり着物リメイクは その一回ごと 布ごとに違っていて それをかたちにさせてもらうのには 常に初めてのものに向かうような 真っ白な気持ちが必要みたいだ
もちろん いろんな布に触れてきた その経験も根底にあった上で 慢心しない誠実さを持っていたら きっと素敵なものができるはず
商品を作る前に 自分用のスーツを 縫わねばならない
少し先に控えた イベント用なのだけど バイトだし 今回は出なくても平気かな なんて思っていたら きっちり数に入っていて しかもそういう機会は ちゃんとした服装が必須
学校がらみの式の時なぞは いつも一張羅で済ませていた それはもう何年も前に いくつも試着をして 決めたパンツスーツで 何でも似合うワケではない こだわりの体型でも なんとか格好がついていた
それから時は流れ さらにこだわりを増した今 もういよいよ 新しい服が必要だ 時間はないけれど どうせ作るならやっぱり とっておきの帯地を使いたい
けれど これまでもこの先も こんな素敵な帯地には出会えない と思うと なんだかドキドキと緊張し とてもじゃないけど 冷静には布に向かえない
あとで変更が利くように なるべく布幅を大きくとって でもそれでも 脇下にはカーブを入れて 前は重なりのあるひとつボタンで 襟なしのシンプルなカンジで
この際ポケットは 一度着てからでもいい ああでも スカートはどうだろう 同じ布を使うのは 濃すぎやしないか できれば似たトーンの 無地を一部に使いたいが 丁度いいのが見つからない
間に合うかな とりあえず上着を縫ってから また考えよう
新商品の試作のために 晒を探した
ネットでひと通り調べたあと チェーン店の手芸屋さんで 以前探したものの置いてなくて もう一軒のお店は まるで来店客への意識が感じられないので できれば買いたくなかったのだけれど 仕方なく行ってみた
案の定 来客には眼もくれず 同世代と思われる店長は 奥の方で忙しそうで なんだか狭くなった売り場には 床に直に商品が 乱雑に転がっていて もうそれを見るだけで嫌になる
勝手に探しまわって 目的のものを見つけるも 同じように床に平積みで 一応値段をチェックし やっぱりここでは買うまいと 見当をつけていた 洋品店に行ってみた
ベビー服が置いてあれば 腹帯にもする晒があるかも そう思ったワケなのだが 気持ちよく迎えられた後 訊ねてみると 二階の奥に置いてあると言う
何度か来たその店の 二階に上がったことはなく まして商品があるなんて 考えもしなかった 判るかどうかと心配して 付いてきた店員さんに誘導されると 寝具が並んだずうっと奥に 呉服の小さなスペースがあった
二種類ある違いを説明され 目の詰んでいない方を選んだら さっきの店より少し安かった そしてふと 畳の奥のガラスケースを見ると 何やら反物に 安い赤札がついていた
それはウールのようだったのだが 他のも安くしますと言われ 聞くと昔はやはり 呉服屋だったそうだ 今も仕立てなんかを受けて 昔からのお客さんのニーズに応えつつ この時代により需要がある 安い衣料を中心にして 生き残っているというワケなのだった
たった晒ひとつのことだけれど お陰で面白いスポットが見つかった 今度はもう少し 余裕がある時に行ってみよう
降る日は徹底的に そして覗く晴れ間が やけに嬉しく 木々の梢はどんどん 薄ピンクに萌えている
こころ弾むのは わたしだけではなかったようで わくわくするー という友人に付き合って 先日は物件巡りをした
店舗と住居が一緒になった 新しい場所に移って 新たな歩みを始めるのだ というのは 少し前に聞いていたのとは まるで違っているので また二転三転するかもしれない
どこに落ち着くにせよ 考えられる可能性に従って 青写真を描き尽くして 心を燃やした後なら 覚悟にもブレがなくなるだろう そこに至るまでがむしろ 重要だったりするのだし
んで しごく現実的に 建物の堅牢さなんかを 考慮に入れる友人なのだが 一方でわたしは レトロなペンキ塗りの窓枠とか たったそこだけ切り取って 絵になる画像を考えたりして
まったくお気楽なもんだけど お陰で自分には縁のない 違う人生のシュミレーションができて ひょっとしたらそのお陰で わたしの世界も少し変わるかもしれない なんて思えて 深夜まで話は尽きなかったのだった
申告を提出してスッキリ
けれども 折角控除枠がたっぷりあるのに わたしの場合 それが生かされておらず 勿体ないとのご指摘を 税理士さんからいただいた
要するに 税金を沢山払っている誰かの 扶養家族になったとしたら その人はとっても得をする ということなのだが 例えば離れて暮らす 親の扶養でも構わないそう
そんなご指摘は初めてだったので ちょっと考えを巡らせたものの そうなると 補助金がなくなるワケで やっぱり実質的には 国保の枠なんか考えずに済む位 ばんばん稼げるに越したことはない
そしてもうひとつ 期末の棚卸しで 手元にある商品を計上したのだが その金額が 期首の棚卸高と仕入れを合わせた分を 上回っており 結果差引原価がマイナスとなるのは あり得ないとのご指摘だった
どういうことかと言うと いただいた着物そのものは 棚卸しでの価値はゼロなのは当然として それで作った商品に対しても 評価はいらないというワケなのだ もちろん 購入した着物で作ったものに対しては きちんと評価額が発生する
これまでも 同じように計算していたのだが ともかく昨年は その他の商品の仕入れを控えたので 結果そういうバランスになって 初めて判ったことだった もっとも税務署的には こんな細かいことは指摘しないそうなので そのまま提出となったのだが
ってことは まさに 無から有を生み出すことができるのが 着物リメイクってワケで あらためて別の側面から その魔法ぶりを確認したのだった その一方で 売れなきゃ価値がゼロ とも言えるんだけどさ
間に合わないと いけないので 夕べは深夜3時過ぎまで頑張り 今日は休みを取って 万全の申告態勢
その一方で 新年度の地区のある役を 誰に持ってっていいんだか 順番のつもりで 軽く考えていたら 家庭の事情や 他の役があるからとかで 三軒を廻ったけど決まらない
もう本当に どうしたもんか 隣保って元々は お助け合いだったはずなのに 住民の高齢化に伴って 助ける人と助けられる人が あまりにも二極化していて もうこのままじゃ機能しない
そんなコトをつらつら考え また次の人にも断られたら どうしたらいいんだろうと 夕べは悶々として眠れず 最後は神様にお願いして ようやく僅かな眠りについた
んで今日は朝もはよから入力し 頑張ったお陰で 夕方には目途がついて 申告相談は明日行けるとやれやれ そして目的の家に訪問するも 夕べからお留守のようで仕方なく また別のお宅に伺ってみた
はああ よかった 快く受けてもらえた もう一時は 隣保長とそっちもまとめて うちがやるしかないのか とさえ考えたのだったが ホントによかった
ほっとしたら どっと疲れが出て とりあえずビールで せめて今夜は ゆっくりしようっと
昨日 夕飯の準備にいそしい頃 電話が掛かってきて 何かと思ったら 3月の終わり頃に わくわく市するかもー とのことだった
昨年は結局一度きりで 秋の市を期待していた方には 申し訳なかったのだが いろいろと事情が変わり 全てはオーナーにお任せで 実現しないままずるずる来ていた
んで 突然の宣言を受けて 本当にするのか そのためのチラシ作りや 宣伝などどうするのか 真意を正す時間もなかったが きっと月内は無理でも この春には再び動き出すだろう
わをんとしては もうお迎えする側の参加ではなく 一納品業者としてになるが 新しく広がりそうな お客様の心当たりもあり それはそれで ちょっと楽しみなのだった
ようやく 申告ソフトへの 入力に取り掛かった
もうどうにかしないと 申告相談日は今週が最後 とりあえず仕上げて 疑問点を質問しつつ そのまま提出してしまいたい
それが心に引っかかっているせいか 最近アラームの時間より 遥かに早くぱっちりと目覚め 再び眠ろうとしてもできず 仕方なく動き出すのだった
初動が早いと 一気にいろんなことを 片付けたくなり ソフトを開いたまま 掃除や洗濯を始めて なんだかとりとめもない
んで今日も バイトが終わってから 再び入力しているワケなのだが なんだかその作業中 妙に気が急くというか どきどきしてしまい なんだこれは一体と 不思議に思うような状態
すごく楽しみなことが 先に待っているときに似た じっとしていられないその感じが ナゼに今なのか 早くまとまった数字が 見たいはずもなく これが終わったら ようやく縫いに入れるからなのか
野生が目覚めて 春を嗅ぎ取っているかのごとく そういえば最近 リスもやけに早起きなのだった
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