数日前に28日は空けておいてねとメールが来ていた
せわしない一日で彼と顔をあわせたのは 昼食時の10分くらい まったく今夜のことなど 触れもしなかった
少しの残業のあと彼からの電話を待っていた
普段よりはやくあがれた彼とまた電車に乗った 今日は飲んでもいいと思っていた でも彼は違ったらしい ビールとカップラーメンを買い ホテルへ
缶ビールを6本もあけた 来月6日にお泊まりができると言われた いっぱい飲もうねと。 めずらしく約束ができて・・そんな事が嬉しかった
2度目のセックスで 今までにないくらいに おおきなシミを作ってしまった
どうしてもっと感動しないのかと彼を責めてみたりした
キスをする どうしてそうゆう嬉しい顔を普段は見せてくれないのかなぁ〜と言う
少しずつ、彼と顔をあわせない時間に 慣れてきていた そうでなくてはいけないと自分に言い聞かせていた
明日は電話するから 会いに来てくれる?と屈託がない 彼の素直な思いに触れると 心が震えてしまう
何故、そんなに屈託がないの? 何故、そんなにまっすぐに私を見るの?
彼は結婚後の浮気は私が初めてだと言う 嘘でも嬉しい
あ〜 自分を抑えるのが辛い
昨晩10時過ぎにメールがきた 泊まり勤務の彼から連絡が来るのが嬉しい
「何で今日休みなんだよー」から始まる
今朝のモーニングコールを約束した
彼を起こす時間は午前5時 普段なら決して起きられない時間でも 彼のためにならきっとおきられると確信があった
4時間の睡眠しかとれなかった彼の瞳は いつものようには澄んでいない それでも やさしいまなざしをくれる 抱きしめてくれる キスしてくれる
ちょっとの隙をみて廊下ででも 抱きしめてくる そんな彼が愛しい
帰り際、彼は 「明日も明後日も会いにくるからね〜」 とタイムカードを押した
冗談でも嬉しい 私も彼にあうために出社してるようなものだ
付き合ってるわけでもない 彼女になんてなれない
それでも彼にとって私が少しでも特別なら それでいい
「今日は車だから送るね」
彼の帰りを待っている間に 帰宅して食事してお風呂にも入れちゃうのに そう言う彼
携帯が鳴ったのは午後10時すぎ もう遅いから そのまま帰ったら?と言おうと思った
彼はうちまで来てくれていた あわてて 支度をして家を飛び出た
彼は今日は無人の我が家でお茶でもして 帰りたかったのかもしれない
車に乗って さて、何処へ行こうと。。
結局私たちはまたベッドを選んだ
初めて缶ビールを二人で1本だけの しらふだった
「ほら、酔ってなければ潮ふかないでしょ 酔ってるからなんだ。。ね。」 「・・そうゆう事にしとこ」と笑う
「そろそろ帰らないとね」 「さみしそうだね。もっと一緒にいたい?」 「・・・」 「今日は帰らないと・・また今度ね」 「うん。わかってる」
家まで送ってもらう車の中で 「別れる時はいっつも寂しそうだよね」と言う
そんなつもりはないのだけれど 顔に出てしまうのか
彼は私の表情に敏感だ
家に着くと2時だった
まだまだ高速の上だ 彼が家に着く頃までは眠れない
とある女性の言葉・・・
『私が彼にとって居心地の良い安らぎの場で いられないのなら、私は必要性がなくなってしまう 頭ではわかっているのに、今は彼にとって 私は面倒な女でしかない
愛情は本当に美しい。だが本当に醜いものだ』
彼女の気持ちが痛いほどわかる でも今の私はそこまで恋愛に没頭できない
ずるくて嘘つきで嫌な女だ これが大人なら大人なんてくそくらえだ
しかしそれが彼との関係の中で 必要不可欠だなんてなんて寂しいのだろう
ダメだ 完全に彼に思い入れが深くなってしまっている
つまらない事で怒っている 彼には何も思惑なんてないとわかっているのに 動揺している
仕事が暇なこともあって早退してしまった
夜、彼からのメールを待つ私がいる もしも来ないようなら きっと又、悪い癖で 彼を無視するような態度をとるとわかっていた
彼からのメールは 風邪ひいた?と心配する内容だった
彼は何もしてない 私が怒っていると言ってもなんのことやらという顔をするに決まってる
返事にまよった けれど 「元気よ。ただ暇だったから。それだけ」と返した
赤信号だ。。 私が楽しくすごしていなかったら 彼との時間も褪せてしまう
彼に依存はしたくない
どうにもならなかった 耐えられずにいた 彼が今日行こうと言ってくれてホッとした 彼はエッチしても飲みに行くだけでもどっちでもと 言ったけれど 私の心は決まっていた
この街を離れようと決めていた 彼からの電話に横浜へ行こうと即座に答えていた 電車の中は 照れくさかった でも彼はそんな事にはおかまいなしに エッチな話をどんどんしてくる
男に捨てられるよとまた言われた 彼はずっとあってないと信じている それはあえて否定もしない 私はずるいのか?
私といるのはとても楽だという 俺にとっては癒し系なのかもしれないという
飲みに行く時間さえ惜しみ またコンビニで買いこんだ
どの辺にホテルがあるの? 知ってはいるけどいいにくいと言うと そんな事気にならないよ 結局私の案内でいつも他の男と使ってるホテル街へ
ソファーに座り飲みながら何度もキスをし 目の前で初めて 好きになっちゃったことを認めた
今日は潮を吹くのを防ぎたかった 彼がそれを何とも思わないのがくやしい 彼は何度か経験があるらしく あぁ気持ちいいんだろうなぁとしか感じないという
この年になって初めて経験した私には もっと感動して欲しい気持ちがないといったら嘘になる
だから余計に嫌だった
今日はまったく自覚がなかった 呼吸をととのえながら 「今日は潮ふかなかったよね」と言うと 彼は 「ちょっと待って」と 私の手をシーツに導いた そこにはまぎれもなく冷たい跡が残っていた
短い時間の中で 3度も愛し合い、最後は終電に乗るために走った
10日ぶりの彼だった すごく久々の気がした やっぱり彼が好きだ 彼とのセックスも好きだ
離れたくないと素直に思えた
ひとことも話しをしないまま彼は帰宅してしまった
今日、私は男に会いにいくと言うつもりだった 時間があえば一緒に電車で途中まで行くつもりだった 彼が 男と会うのを阻止して拉致してくれることを密かに願っていた
そんな事があるわけないとわかっていても どこかでそれを望んでいた
「なんか、飲みに行かないとさみしいね」 「まだ何日もたってないよ」 「もう1週間だよ」
「またセックスしようね」 「そう言われて「うん」とはこたえないでしょう」 「ん?でも顔にかいてあるよ」
「この前は一緒にいけたよね。」 「そうだね。。だってこの前はまだだめって言ったから」 「違うよ。きっと話をしなかったからだよ。 やっぱり黙ってするもんだよ」
「気持ちいい時は顔に気持ちいいって書いてあるよ」 「そぉ?」 「うん。書いてある」
「ぎゅ〜ってしていい?」 後ろから抱きすくめられる 壁に押し付けられてキスをされる 大胆に舌まで入れてくる 何度もキスをする
「やべ、たっちゃった・・」
胸の奥に波がたつ だめだ。。やっぱり一緒にいたい
「いつまで耐えられるかな〜」 「どっちが?」 「ん?俺」
いつだって正直、いつだって笑顔
本当はもう耐えられずにいるのは私
きっと来週には二人でまた飲んで 笑っているような気がする 今はそれが彼と私の自然体
夜中の1時すぎにメールがきた ホテルの916号室にいると
行かないよ。ゆっくり寝てくださいと返事をかえした 「さびしいな〜」 「無駄な外泊をしないで私のためにとっておいて」と 図々しいメールを続けた
彼の友人が 「奥さんにいらぬ心配をかけるから あんまり飲みに行かない方がいいですよ」と 大きなお世話の言葉を彼に投げかけたらしい
その人からみれば 私が彼を好きで、私が誘っているようにしかみえないのだろう 誘惑する悪女か
彼がそれを気にする風でもなく 私に話し 「今週は飲みに行けそうもないね」 「しばらく真面目に帰るか・・そしたら又、泊まれるからね」 「昨日は○○さんがいなかったから眠れなかったよ」 全くかわらない それが救い
彼との時間を少し控えようと思い立った途端 私の携帯は 他の男のメールが増えた 不思議だ 久々に遊びに行ってみるかな
彼には内緒だ
所詮、そんな女かもしれない 彼に心が向くのが怖いから・・なんていい訳にもならない
彼とキスをしながらも 顔を見られるのがいやだった 泊まった翌日は肌も目も汚い やっぱり年だなと思う
一体彼は私のどこがいいのだろう 不思議だ
今月は飲みすぎたよね 少し、控えようね 奥さんにも怪しまれるよ
彼はうなずいていた
暮れから今日まで 本当に幸せだった
壊れてしまうことはないだろうけど 少し 時間をおこうかなと思う
しかしどれくらい我慢ができるのだろう 耐えられなくなるのは彼か私か
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