「行くよー」 たったこれだけの誘いの言葉
例によって杯数を重ねながら笑ってばかり 最初に時計を見た時にはまだ十分時間があったはず
次に時計を見るとすでに終電も出た後
あきらめた彼はその後も飲み続ける
ホテルにはいったのは多分2時ごろ
お互いの着ているものをはがしあい ベッドに倒れこんだ
めずらしく彼が私がいきそうになると 「まだだよ・・まだ」と言う
ほとんど同時に果て・・ 彼はまたそのまま眠ってしまった キスをしても 乳首をかんでもまったく動きもしない 深い深い眠りにはいっているようだった
その端正な顔を指でなぞりながら 私もまた眠りに落ちた
4時間あまりの眠りのあと 彼はまだ眠そうで、アルコールも残っているようだった
バスタブにお湯をはり ベッドに戻るとまた彼に引き寄せられた スキンをつけるのも忘れなかった 昨夜はやはり酔っていたのだろうか
お風呂につかり鏡を見るとひどい顔の私がいた 飲みすぎと激しいセックスで すっぴんよりも醜い
彼に申し訳ないような気がした
コーヒーを沸かし ホテルにはいって初めてのタバコに火をつけると 彼の携帯がなった
奥さんからの電話 彼が謝っている 泊まるなら連絡くらいしなさい。心配するでしょう といった感じの電話。。
1月が終わった 何度一緒に飲んだのだろう どれほどの時間を一緒に過ごしたのだろう
時期はずれな新年会 たいして会話をかわさないまま解散になってしまった
彼からの連絡を待つ私がいた バスに乗れば家に着いてしまうので ぶらぶらと・・・
携帯が鳴り、やっぱり二人で飲んでいた
あいも変わらずいいたい放題の二人で あいも変わらず色気もムードもない二人で それでも楽しくて 結局彼は終電で帰るはめに
寝過ごさないように起こす約束をし アラームセットをしていると 彼から車両故障で足止めとくっているとメール 思わず電話をする 飲んでる時と変わらぬ口調で 笑いあう メールでも電話でも逢っていても変わらない
彼が「友情なのかなぁ?」と聞いた 「違うでしょ。。でも愛情でもないのかな?」と向けると 「そうだな」とうなずいた
愛してるいるかと問われたら 「はい」とは私も言えない でも でも少なくても今、私は恋してる
彼との楽しい時間を 自分に素直に楽しんでいたいと思う
恋でも愛でも友情でも 不倫でも悪い事でも なんでもいい
珍しく早い時間から逢えた コンビニ弁当とビールを買ってホテルへ
飲みながら、お風呂に入りながら セックスしながらでも、おしゃべりが続く
最初の挿入でいきなり潮をふいた シーツに広がるしみは 何度経験しても恥ずかしい
濡れすぎを通り越した私では彼に悪いなと思う 「ねぇ、これじゃガバガバだよね。。ごめんね」 「いいさ、嬉しいし」 「でも気持ちよくないでしょ?」 「そんなことないよ」 「ん〜でもガバガバ?」 「・・ガバガ・・くらい(笑)」
恥ずかしい音の中で 顔を隠しながら登りつめる
2度目は大丈夫なはずと思ったが だめだった 冷たいシーツに触れながら思わず笑ってしまい 饒舌になってしまった私は彼を萎えさせた
乳首を愛撫するとくすぐったいと笑う 身体をなめまわし フェラをすると 「エッチだねぇ」と笑う
一緒にいきたがる私に 「それはむずかしいさ」と笑う
いつでもどこでも笑っている
2時間の休憩をとっくにすぎ 時計を見ると終電さえない フロントからの電話に 「このまま泊まりにできますか?」という彼
私はなぜか彼を帰したかった 「送るから・・」
すぐに支度をしてホテルを出た お腹をすかした彼は 途中、コンビニで焼きそばを買い食べながら歩く
彼の運転でまた遠回りをしながらのドライブ 「またちゃんと時間作るからね。 今度は泊まろうね」
電気の消えた彼のマンションを通り過ぎた所で 彼をおろした 「大丈夫?ちゃんと帰れる?心配だな〜」 「うん、大丈夫。ナントカなるよ」
B'zを聞きながら 一人で運転し、帰宅。3時。。
「仕事やめちゃダメだよ。。やめないでね」 と本気で言ってくれた
どうして男と会わないと捨てられちゃうよなんていうの? と聞く私に 「だって、俺はいつでも一緒に居てあげられないからさ」
「ねぇ。。別れる時はへんな別れ方だけはしないでね」 「それはないと思うよ。それにきっと そうなったら自分で察して自分から離れるでしょ」 「うん。。そうかも」
「転勤になったらそれまでかもなぁ」 「そうだね。その時は素直に泣くわ」
彼の仕事を手伝っている
「お礼をしなくちゃね。。何が欲しい」 「ん〜 高くつくよー」 「欲しいものがある?」 「ううん。。いいよ。何にもいらない」 「じゃ・・俺の時間をあげるよ」 「時間?」 「そう。○○さんのための時間を作るから一緒にいよう」
「一緒にいると楽しいよねー」 「う、うん」 「返事が遅い!楽しいでしょ?」 「うん」 「嬉しいでしょ」 「う、、うん」
最近ファンを増やしたらしい彼は得意満面 「でも○○さんはファンじゃないんだよね」 「どうして?」 「だって何も言ってくれないじゃん」 「・・ 言わないよ。もう2度と言わないって言ったじゃん」 「絶対言わせてやる!」
ぎゅぅってされてキスして 「ちゃんと時間作るから待っててね」
今でもこんなに一緒の時間をすごしている 彼のくれる時間・・・その時彼は絶対に私だけの彼だ
また一緒に飲んでしまった こんなに連日、毎日一緒って どうかしてる
毎日、キスしてる・・
彼が肩を抱いたり 後ろから抱きしめてくれると ほわぁ〜と嬉しい
他の男にあわないでと言ったのは どう答えるか反応をみたかったからだと言う 「そろそろ逢わないと捨てられちゃうよ」 「俺は何も言わないよ」
隠れて逢うって言ったじゃない 私は平気で嘘をつく女だもの
本当に男とあってきたと打ち明けたら 彼は妬くだろうか
勤務が休みの私は昼間男と逢っていた その男とも2ヶ月ぶり 当然、ホテルへ 元々その男とのセックスは何の魅力も感じてはいなかったのだが 断る理由もみつけられなかった
夕方、男と別れ家で食事をした 携帯を手元から離さなかったのは 彼からのメールを期待していたから・・ 3日あわないでいるのは、寂しかった 彼がもし同じように思っているのなら きっとメールがくると信じていた
8時ごろ彼からメールがはいった 何やら吠えている そして、前に5時間ねばった居酒屋集合と 15分で行くと返事をしすぐに家を出た
やっぱり楽しかった 仕事の話をしてもエッチな話をしても 時間を忘れるほどに楽しい 何度も笑い 酔いが回るにつけ、何度もキスをし 二人の時間を楽しんだ
昼間の男との時間が色褪せてゆく もう駄目かもしれないと思う しかし、彼はそれを望むのだろうか
「男とはあってないの?」と聞かれて 「うん」と答えた私の真意は?
そして「俺、○○さんが好きかも」と言う彼に どう答えたらいいのだろう とても嬉しいのに・・
面倒な事は嫌い 楽しいから一緒にいる 彼とのセックスも好き
彼もセックスの相性がいいんだよねと言う
私と彼はただ楽しむだけに一緒にいるんだろう 飲んでいる時間、セックスしてる時間
多分相性がいいのだろう それでいい 彼が望む時にそばにいてあげて お互いが望む時にセックスをし 今という時を共有でき笑顔でいられたらそれが幸せ
女友達と飲みに行く約束があった 彼女の仕事の終わるまでに時間があいていた
彼を「お茶しよ」と誘った 時間になっても現れない彼にもう時間がないと メールを入れようと思っていると 彼女から電話でドタキャン
こうゆう偶然があるのも何だか因縁を感じたりするもの
モスバーガーで例によってとりとめのない会話
そこで私はある事実を知った 彼は夫に似ている 姿、形ではなく・・持っている雰囲気、会話・・
だから惹かれるのだろうか 彼の中に夫を見ていたのだろうか
夫と知り合って急速に惹かれた私は すべてを切り捨てて夫といる事を望んだ
彼が違うのは 私はずっと堕とせないと思ってること 初めてセックスした翌日の私の反応が印象的だと 「この人にはかなわない」と思ったと言う
ずっと追いかけるしかない・・かもと
給料が入ったらまた飲みに行こうねと約束をして別れた
彼との時間がやっぱり楽しい 夫に似ていようといまいと、それだけが真実
自分の気持ちに素直でいると決めた 嬉しいのだから 彼が抱き寄せてキスをするなら 笑顔で受けようと
嬉しそうな顔して。。と笑う彼の笑顔も好きだ
女だからいろいろ考える ちょっと恋愛術を使ってみたくなる
でも多分そんな小さな技が通用しないくらいに 今は彼の思いに酔っている それでいい
わずかな時間でもやっぱり一緒に居たくて また飲みに行ってしまった
ムードなんて全然なくてただ楽しい そんな時間がたまらなく愛しい
帰り道 気分は上々だけれど どこか怖くて
いつか来る別れの日のために どうか上手に別れて下さいと願ってしまう
恋は楽しいけれどやっぱりどこかせつない
けれどもう恋に負けたりはしない 長く続ける必要なんてないのだから この楽しい時間を無駄にしたりはしない 彼が好きだから 凝縮したとしても喜びの中で 幸せでいたいと思う
1時間以上も彼に待たされた 電話が鳴ったら 「遅いからもう家だよ。今日はなしね」と 言ってやろうと思っていた
そう伝えたら家にいても呼び出したと言う
ちょっとだけ環境が変わって暮れのようには会えないから チャンスは逃したくないと
居酒屋に5時間以上もいた いったい何を話していたのやら これだけの時間をずっと楽しいままいられる相手は そうはいない
ホテルに入るとタバコの1本も吸わずにベッドに倒れこみ 彼に溺れた 嬉しそうだね!と何度も言われた 「やだ、やだ」と叫びながら また潮を吹いた 彼といると異常に濡れる私 彼とのセックスが好きだ
4時間ほど眠り、朝が来た
仕事を休むと連絡をいれた チェックアウトまでの2時間の間にまた
2度もお互いを確かめ合った
「嬉しそうだね。ニコニコしてる」 彼もまたそう言いながら嬉しそうなのが心地よい
この所、遊びでのセックスしかしてなかったので 好きになった人とのそれが いかにステキなものか、実感している 嬉しいけれど怖い
素直な気持ちを伝えた事を後悔していた へんに嫉妬する気持ちが勝手に芽生えた
それでも彼はかまわず私を呼び 抱きしめキスをする
明日はまた一緒だ
2003年01月05日(日) |
おめでとうって言えたっけ? |
年が明けて初めて顔をあわせた 「大人だね。。」 とさみしそうに彼が言う 「傷つくのも辛い思いもしたくはないからね」 「自分を守ってるの」 意味をわかってくれたのだろうか
夜の神社へ初詣 彼の友人も一緒 どうして同行することになったのか知らないけれど 彼の言葉の端々から二人になりたい気持ちがわかる
もちろん私にもそんな気持ちがあった
きっかけのないまま、食事の後、家まで送ってくれて別れた
友人を送り届けたと電話が入る ・・・その先の言葉を飲み込んでいるのがわかる 私の言葉を待っているのもわかる
でも言えない・・・
うちについたら又メールするね。と電話が切れた後 とうとう気持ちが暴走した
「1回だけ今だけ素直に言うね。。」と前置きして 言ってはいけなかった言葉をメールに打った
私は彼に堕ちたのだろうか
何かが変わってしまうのだろうか
3日間のお正月休み 私も彼の事を思わない事はなかった まずいと思いながらもどうにもならなかった
普段来るはずのないメールが来て 何度かやりとりをした
彼は結構素直なメールをくれた
「何かさ〜3日も会わないとさみしいね」 「日曜日は車だから送っていくよ」 「そばにいてくれればいいや」
私の返すメールは可愛くもなくやさしくもなかった 彼はどう思ったのか わざとだと見抜いたのだろうか
年が明けても彼の気持ちは続いている
とてもうれしい
暮れの何日かは夢ではなかった
でも・・私は素直にそれが受け入れられない
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