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さくらとダンス
2006年04月21日(金) さくら 咲く咲く さくらふぶきは 雨になって わたしの顔にぶつかって はなびら わたしの涙になった 大雨注意報 ザーザーザー 涙も ザーザーザー わたし 涙のはなびら剥いて ひらっととばした 雨といっしょになってとけた さくらふぶき ザーザーザー 涙は止めて パタパタパタ さくらふぶき とつぜんやんだ 雨にキラキラ さくらが涙目で踊る キラキラ 世界が切れた トゥシューズはいて 見ないふりを わたしはさくらとダンスを テイスティ 2006年04月19日(水) とんだはねが散った はなびらみたいよ けれどこれはどうぶつのもの 血と肉がさわいでた とんだはなびらが散った はねみたいよ けれどこれはしょくぶつのもの 水とブドウ糖があふれてた かきむしった かきむしった かきむしった わたしからとびでるもの なに かきむしっても かきむしっても かきむしっても わたしからとびでない ジャンプした そうしたら ポケットから飴玉がでたよ とびでたよ ソーダ味 しゅわしゅわしゅわ わたしからでてきたよ 飴玉をほおばる わたしから飴玉がなくなる 感情ロケット 2006年04月05日(水) 世間が見限った人間が 何をかを言う権利がないのなら 義務を剥ぎ取ってくれやしないか もう悲しむのはごめんだよ もう憤るのはごめんだよ さよなら 何回言ったら言い終わるんだろう そろそろ終わりにしたい だって人間としても見られてない ララバイを ララバイを 早くおやすみしたいんだ ララバイを ララバイを 息せき切って走った夏も 咽喉痛めて走った冬も お偉いさんたちには何の意味もない 何の感情も起きない 人間じゃないなら何なんだ いったいどうすりゃいいんだ 目を閉じて息を呑んで ロケットを発射したんだ どこまで行くだろう 僕の知らない言葉まで乗せて どこまでも行ってくれ 僕の嫌な情動まで乗せて どこまでも行ってくれ ララバイを ララバイを 本当にそろそろおやすみしたいんだ サクラ 2006年04月02日(日) 霞む世界、あなたを見上げていた 美しいものは去っていく 冷たすぎる冬が、あなたを美しくさせる 今年も咲いている 来年も本当に咲くの？ あなたにも私のように寿命があること はじめて知った すべてが、すべてが、胸を痛くする 花びらが頬にくっついた 死なない、と言って いなくならない、と ずっと美しくあって ずっとそこにいて 朽ちていく幹 侵食していく毒 老いていくあなた 私はあなたに追いつけない |
熊野
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