星の中
2005年05月27日(金) こんぺいとうの星をばらまいて 君はその中で寝そべって歌う ラララララ 僕の耳に届いているのかい この声は本当に君の声なのかい キラキラ輝く幻じゃないのかい 君がいることさえ幻じゃないのかい こんぺいとうの星を一粒食べて 口の中は甘さでいっぱい とろけた 君は歌いつづける 僕は聴いていようとしている ララララララ 僕も合わせて歌ってみる 不和音だ 生涯合わさらない音たち 僕と君 ひとりひとりで歌う 二度とこんなことはやめよう こんぺいとうの星の中 君はほほ笑む 僕は苛立ちそれでも笑う 僕らは同じ星の中 君はもういない 2005年05月21日(土) 触れられる距離にいたのに 君はもういない 笑っていた 君はもういない 手を振ってあのとききり 君はもういない 君のとなりにいるのは 2005年05月19日(木) 明日僕がいなくなったら 君は何を思うだろう 月明かりの下 君のとなりに座って 僕は考える 君は今 笑っているけれど 明日はどうしているだろう 僕は僕のままだけど 僕の表面は 時により変わっていく だからいなくなるかもしれない だから君はどうするだろう 君が笑って ちょっかいを出してくるから 僕の考えごとは中断する いつもこうだね このままがいい なんて とても我侭だ まぼろしのいろ 2005年05月18日(水) まぼろしを みたんだ きいろいガールに あかいおてて あおいこいぬに みどりのしっぽ きらきらひかったちょうちょ まう、まう、まう ぼくはそこで げんじつのいろで ぼうだち ぼくのはだのいろをみてよ ぼくのめのいろをみてよ ぼくのかみのいろをみてよ ぼくのいろをみてよ ほんとうはなにいろだというの ほんとうはいろがないというの ほんとうはぼくはなにいろなの そっちにいきたい そっちのいろになりたい 暮れる 2005年05月15日(日) くりかえしてる のだと思ってた でも違ってた だって君がいるから 赤い空を見上げたら 泣けてきて ただ 泣けてきて 涙を流すことは 汚いことなんかじゃないんだよ って君は笑ってる気がした 君のことを考えるよりも 君のことを思うのは かんたんでふくざつ だね 思わない日はない 君が私のここにいない日はない 暗くなっていく今日を 恐怖だけが覆うんじゃない よね 君が走って抱きしめてくれるね 星ってすばらしいよ 君に会いに行ける クッキー 2005年05月10日(火) 森へ歩いていく うす暗闇 ホーホーと鳴く声 とりまかれて 森へ歩いていく 臆病な僕に 笑ってクッキーを渡す君 ヘンゼルとグレーテル よ って 僕はちょっとだけクッキーを落としてみた 世界は童話になる 森へ歩いていく 僕はクッキーを食べながら 君は歌いながら 流れて沈んで流れて 曲はただのリズムになる 君と手を繋ぐ そうしたら 世界は現実になって 僕は君と手を繋いで行かなければ と思う 君は笑う 魔女を殺しに行こう と 君との関係 2005年05月05日(木) もうすこし もうすこし そう言って いっぱいを求めた 君は そう いっぱいをくれようとした だけれど 君は枯れていって 私は手放すようになった 本当は何もいらなかったよ そう言える私ではなかった 今ごろ君はどうしてる? 世界への一歩 2005年05月04日(水) ただ頷いただけ ただ頷いてしまった私が わるかったんだ 君は何も否定しなかった 君は笑っていた 言葉をかけてくれていた 私が わるかったんだ 君に謝りに行こうと ドアを開けようとしても 開けられないよ 怖くて 君は待っていないのだから 君はドアの向こうの世界に きっと立って生きている 見えないと思っていたのに ドアの隙間から 光が漏れさしていて ここは世界と繋がっているのか と思う 繋がっているのなら 君にも手が届くかなあ 一枚きりのドアで 隔てている 空気はおんなしでしょう でもくっきりと 線が ドアを開けようか 開けまいか どうしよう どうしよう 暮れてしまう 橙も赤もさよならだ 世界への一歩 とても怖くて 会いたかったんだ。 2005年05月02日(月) ねえ 今の私を 見て 君は 笑ってくれるだろうか 泣いてなんて いないんだよ 笑って いるよ そうして つづいているよ ねえ 君は どう思うだろうか 君は どうやって そのかなしさを 支えていたの 私の この てのひらは 何も もてやしないよ こぼれ落ちる ばかりだよ ねえ 君は 何と言うだろうか ねえ |