ファーストフードをゆっくりと
2005年04月25日(月) なんとなくいつも 向き合う、私と君 それが自然で 笑われるところなんて 一つもない、よ にこにこと笑う それから、大口開けて笑う それが普通で 笑う以外の表情って なんだったかしら、ね ヂュース一杯で、三時間 私たちはお店の敵だね ふふふと笑って でも、全然気にしてない 君との別れ方は またね、で そいで本当に、 また、会うんだ 夕暮れが私たちを染めて 赤い顔は 泣きそうに見えるね 笑うけど、ね 君に会えてよかったよ 正直にそう言って 私は、笑う 冬の息 2005年04月21日(木) さようなら さようなら 言い合ってしまったら おしまいなんだと思ってた つづき や またあした や それじゃあこんどのやすみにでも も 何も何もかも 信じられなかった さようなら さようなら 言い合ってしまったから おしまいなんだと思った それでも 会えるといいね と言う うそつきだ それでも 君がうなずいてくれるならいい 先月、街角で 2005年04月12日(火) 先月はどうもありがとう ビックリしたよ、君 そんな顔もするようになったんだね ガッカリはしないが ビックリはするよ しょうがないことだ と、君は笑うんだろうね 私は今、また歩いているよ どこまでかはわからないが とりあえず、歩くことにした 君、どうするんだい 私のことを、あれこれ言っていたけど 君、どうするんだい そんな笑いを浮かべるなよ 私はかなしい いや、さびしい よくわからない とりあえず、そんな笑いをするな 言いたかったことが、山ほどあったんだ、あのとき でも、君を見たら、言えなくなったよ 私を馬鹿にするかい もう昔とは違うな、と思ったよ なんでも言えなくなったな 君も、そう感じたろう けれど、お互い気付かぬふりをしていた あのときは、そうするしかなかった あのときは、ね そうだ 今度、うちに来い 君に見せたいものがある 君は、そんな笑いを浮かべない、とびっきりのものだ なあ、うちに来い 待っている 君と私だけ 2005年04月06日(水) 哀しくなった と君に言う 君はかすかに頷く 寂しくなった と君に言う 君はまたかすかに頷く 会いたくなった と君に言う 君は頷かない 私たちは 二人のままだ 二人きりの そしたらまた、優しくなれるかしら 2005年04月01日(金) もう1年経ってしまった 君と別れて それなのに まだ思い出してる 君を思い出してる ふと思い出しちゃうんだよ 去年いた場所と 違う場所にいる 君は遠くにいる 約束はしたくなかった また会おうなんて だから こうして 思い出すしかない 君を思い出してる そういえば あの日は笑っていた 別れるというのに 笑っていた 握手もしてしまった なんだろう 結局こういう終わりなのかな 窓を開けて 外の空気を吸う 君はそばにいたけど 私のものにはならなかった いつもそばにいた それが私のものにできない原因なのだと 今になってわかる 仲良しだった 私は君に優しくできなかったけど 君と私はいつも仲良しだった そういうふうに思い出す いけないこともよくあった それでも仲良しだった 今さらだとは思うけど 今会うことができたら きっとあの頃よりも 優しくできると思う 君を思い出すと 自分が優しくなっていくから だから優しくできると思う にこやかに笑う 一人で笑う かなしい でも 大丈夫 |