マミィ
2002年04月29日(月) きっかけは些細なこと そう 僕らが気づかないところで起こってた 巻き添えは僕ら どうしようもなく 苦労するのは僕ら 泣くのは僕ら 死ぬのは僕ら 残酷な争いと やけに輝く青空 飛行機雲は僕らを赤く染める ねえ マミィ 僕のパパは何処へ行ったの? 弱者 2002年04月27日(土) 人の気持ちを 背負い込めるほど 私の背中は大きくなくて 自分の気持ちを 胸に抑えているだけで 苦労していた 人の苦労は 見かけだけじゃ判断できなくて 誰よりも大切な 彼女の傷ついた心は 私じゃない 他人が助けていた 私はとっても弱い 私は役立たず こんなところにいなくてもいい いらないヤツ 時間 2002年04月24日(水) たぶん 最高の幸せなんて 何処にもなくて 僕らはいつも 最低最悪 不幸者なんだって 思ってんだ 暗く冷たい頭ん中 燃えるのは失望と復讐心 消えたのは希望と夢 今はすぐ昨日になって 僕らを消してくんだ 大丈夫?なんて言葉いらない 今をそのまま 昨日をそのまま 明日をそのまま 止めてくれ 止めてくれ 止めてくれ 全否定 2002年04月21日(日) くだらない 消してしまえ いなくなってしまえ 頭を抱え込み 何も聞こえないフリ だけど 小さな声が 余計に聞こえてくる 無駄な行為 ヒトリボッチ 僕の存在さえ 否定された気がした 独り 泣く 2002年04月19日(金) 泣いていた 目が腫れるまで 何も見えなくなった 白い世界 光も入らない 暗い世界 誰も気付かない 気付いてないフリ 明るい声だけが響く 僕の包帯を外して もういいでしょう? 真っ赤になったから 果てしない 嘲笑 売買 2002年04月18日(木) 果物をください ほら あそこの紅い実を1つ 本をください ほら あそこの分厚い1冊 愛をください ほら あそこにいる1人 泣かせてください このまま 消えてもいいから 縋りつくやつら 2002年04月17日(水) 明るく普通に暮らせることに 僕らは不満を抱き もう少し幸せになりたいと そう願う 地球の反対側に行ってごらん 僕らは両足で立ってるね 走りもするね 手で文字も書ける 気持ちを伝えられる なんて無知なやつら この狭い中でしか 言葉を交わさない なんて愚かなやつら 白薔薇 2002年04月16日(火) 君の笑顔は 薔薇の棘だ 君を生かすために どうか 僕の血を抜いてくれ 何度でも 幾らでも それでも 君は真っ白 そして 僕も真っ白 さあ このまま共に 嫌い 2002年04月15日(月) 私がいつまであんたを好きだと思う? あの子を奪ってくあんた あれを奪ってくあんた あの頃を奪ってくあんた この子を置いてくあんた これを押し付けるあんた 今に付き纏ってくるあんた そしてあんたは笑顔で言うの 欲しかったんでしょう 何がだ とり戻したいのは あの子 あれ あの頃 ありがとうなんて 言ってやんない 石ころ 2002年04月14日(日) キラキラ光るものを見つけた 凄く綺麗なものを見つけた それは 誰をも魅了した だからって何? それを私がつければ ただの石 それを皆がつけたって ただのゴミ 誰にも似合いやしないわ 誰にも身につけられやしないわ 本当は石ころ 真っ赤な石ころ だけどそれを皆は お金をばらまいて買おうとするの 脱獄犯 2002年04月13日(土) 抱えてるものが 大きかろうと 小さかろうと ツライのは変わらないと 頭ではわかっております だからと言って 要領がいいわけありません あんたより 私の方がキツイ 私より あんたの方がラク そう思ってしまうのです ごめんなさい だけど あんたには もう うんざり がっかり 誰か 私を 白い部屋へ閉じ込めてください そうしないと 黒い気持ちでいっぱいになる 循環 2002年04月10日(水) 空 暗闇の世に消えるなり 海 底の無い穴に消えるなり 風 汚れた暗黒の雨に消えるなり 森 汚れた生きものに消されるなり 人間 最後はトモグイをし 消えるなり 果ては何も無くなり 消されるなり 美しい世界 2002年04月08日(月) 春がまた巡る 淡い花も涙を流し始める 巡り巡って 作り上げてきたのは 嘘と虚無感 こんなに花は美しいのに こんなに人々は笑うのに 私だけはどこか嘘臭くて 口先だけなら何ぼでも言える 微笑みなら何ぼでも浮かべられる 私ってそういうヤツ 奥に奥に奥に 行くことは許されない この門をくぐれば 私はまた1人の兵士 逆 2002年04月06日(土) 私たちは幸せを願った 誰にとか 誰のためとか そんなもの もうどうでもよくて ただただ 幸せだけを願った 祈りは届くのか 神様はいないでしょう? 誰が幸せになるのか 愛する人もいないでしょう? 滅びた世界を逆さまに見れば ほら 幸せだった過去が映る ミッシング ストーリー 2002年04月05日(金) それはとてもよくある話 そんな緑の小道を歩いて 向こう側からは犬が散歩 私はそれを見て笑うの 笑うの 笑ってしまうの 少し違うのは その犬は燃えるの 焼け焦げた匂いと 不敵な私の笑い こだまする犬の鳴き声 見つめる私の真っ赤な眼球 飼い主は泣くの 少し死が早まっただけじゃない 私は笑うの 亡くなった犬に愛を込めて さようなら 私の手元に犬の首輪 桜 2002年04月04日(木) 『僕は君を助けるよ』 そうはっきり貴方は言った 私はこの耳で聞いた それは この散り逝く花の幻ですか それとも 私の思い込みですか 涙が出ます 誰が私を助けてくれる 赤の罪人 2002年04月03日(水) 罪を犯したのは私 それをそそのかしたのは貴方 月は見てた ほのかな灯りをつけて 雲は流れていった 雨を降らせようと 血に濡れたのは私 それをつけたのは貴方 もう 白い部屋には戻れないわ もう 私は牢屋の中よ 貴方はあの子と 明るい部屋で笑うの 黒い記憶 2002年04月02日(火) ここまで耐えてきた 何年耐えてきた? ここまで隠してきた 何を隠してきた? どうかどうかどうか もうそれ以上入ってこないで 私の黒い部分を見ないで 私に優しさを投げかけないで 冷水をかぶって 何もかも消し去りたい 責任転嫁 2002年04月01日(月) つらいことは 腹に貯めてきただけです 誰も つらくないなんて 言ってないじゃないですか 責任なんて とうの昔に感じてますよ あなたの視線を 怖がってますよ 誰が 平気で笑っていられますか 誰が 人前でなんて泣いてやるものか |