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生死訴訟 2002年03月27日(水)

生きていたら
後悔も何もないじゃないか
進むしかないじゃないか
誰でも
生きていたら
苦しむじゃないか

死んだら
楽しいなんて
誰が言ったんだ




後退論 2002年03月26日(火)

私を見ている人なんているの?
私を探している人なんているの?
私を求めている人なんているの?
私を頼りにしている人なんているの?

力がなさすぎる
役目が大きすぎる
自分が弱すぎる
目的が遠すぎる

頭を打ち付けても
血液しか出てきやしない
赤くしかなりやしない

元になんて戻らない
前になんて進まない
強くなんてなれない




実らない 2002年03月25日(月)

私がさよならしたら
私は天使になれるのかしら
とっても綺麗な
とっても美しい
白い白い白い白い
羽根を貰えるのかしら

そしたら
彼は私を愛してくれるかしら
見てくれるかしら
彼女を見るように
私も見てくれるかしら

私に願いを叶えてと
言うかしら




幽明 2002年03月22日(金)

私のことを見てほしかった
君のことを独占したかった

こっちを見て
こっちを見て
こっちを見て
早く早く早く
お願い

君の向こうに
きらきら光る実在人間

あぁ
君は恋をしているのか




薄色 2002年03月21日(木)

桃が咲いた
散った

梅が咲いた
散った

桜が咲いた
散った

その色に恋焦がれ
求め求められ
季節を過ごす

そして
葉だけになって
僕らは失恋する




過去 2002年03月19日(火)

叶えられない夢はない
と先生はおっしゃった

本当なのか嘘なのか
僕は空を見つつ
信じていた

好きなものもあった
捨てたものもある
記憶も薄れ
きっと失ったものもあるだろう

それすべてを取り戻せはしない
それが僕の願い
つまらない望み

叶えられないものもある
先生




2002年03月15日(金)

俺はお前が好きだし
それは変わらないことだし
いつまでも愛してやるし
ずっと守ってだってやる

だからって
そんなナイフを隠し持っていていいのか
刺さなければいいと思っているのか
傷が浅ければ大丈夫だと思っているのか

切り傷はなかなかふさがらないというのに

お前は
さよならの足音も聞こえないのか?




体育坐り 2002年03月14日(木)

僕のことが嫌いなら
嫌ってくれて構わないんだ

寂しいのならば
僕を利用してくれて構わないんだ

僕を虐げてくれて構わないんだ

それでいいんだ

もう泣く気力もない




運命 2002年03月12日(火)

掻き毟られた
その肌も
いつか朽ち老いて
ボロボロになっていくのだろう

今は血だらけでもいい
そう願う

誰かを殺すのが
僕の仕事だから
自分を殺し生きるのが
僕の運命だから

逃げられないのだから




苦い 甘い 2002年03月11日(月)

ふざけんな
とか
泣かせんな
とか
本当は僕がしてやりたいこと

お前になんか
やらせたくないこと

しょうがないんだよ
いくら図書室で一緒に勉強しても
いくら教室に花を持っていっても
いくら日直を一緒にしても

僕が君の視界に入りやしない




2002年03月09日(土)

叫ぶのは
小さな言葉でもいい
だけど嘲笑うのは
止めていただけないかしら

本当
なんでこんななのかしら
あんたは病んでるのかしら

血を止めなさい
ほらガーゼを巻いて
目を瞑りなさい
氷を乗せて

こんなので病気が治るというの
僕が言いたい言葉は違う
もっと大きなこと




素敵な日々よ 2002年03月08日(金)

さようならと
あなたは言うけれど
それが正しいか
私にはわからない

きっと何処かで
また会えるんだろうな
とか軽く思って
そうやってみんな
バイバイしていくんだろうな

怒る日も
泣く日も
笑う日も
普通の日も

あなたがいたら素晴らしいね
だから
その場所で
手なんて振らないで




澄む 2002年03月06日(水)

あなたの声を聴くと
心が安らかになる
あなたの歌を聴くと
心が痛い
あなたの音楽を聴くと
心が涙する
あなたのすべてを聴くと
心が動かざるおえない

私を救ってください
澄みきったあなたで




旅立ち 2002年03月01日(金)

切ない気持ちは
空へと流れてゆくのです
そして
空は黒くなってゆくのです
そして
雨が降るのです

それはすべて
僕らの悲しみ
僕らの思い

何を抱き
ここまで進んできたのだろう
みんな笑っているけれど
何を抱えて
ここまで生きてきたのだろう

ありがとうの痛みもわかってきました
ごめんなさいの強がりもわかってきました
さようならの奥底を
今日わかったのです





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熊野
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