消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1902年02月28日(金)

キミといて雨を嫌いでなくなった
雨だとて何も障らないことを知った
楽しそうにしているキミは
晴れの日とかわらなかった

キミが遠くなって
雨の明るさを忘れていた

今キミが出て行った激しい雨を
私は少し懐かしく眺めている


1902年02月27日(木)

スーツ、靴、鞄、電子辞書

新しくすれば 人生変われるだろうか

髪型も少し変えた

新しいノート欲しい


1902年02月26日(水)

いろいろ装いを変えて
これで落ち着くのだろうか
何を着てもフィットしない
自分の好みを失ってしまった
何を嬉しいとも思わない
かといって哀しいとも思わないから
ラクかもしれない
身に付けるつもりもないまま
仕舞った


1902年02月25日(火)

夏になったり冬になったり
狂いすぎるこの春
何に対しても驚きはなくなった
何が起きても当たり前
それなりにやってけばいいんだよね


1902年02月24日(月)

すれ違いのようでも
絡まってはいないのなら
その糸をのばせばいい
するすると高く
キミの凧を風に乗せればいい


1902年02月23日(日)

雨上がりに新しい足跡を刻むのかと思えば

嵐の中に飛び出した

人生にはそういうスタートもあるわけだ


1902年02月22日(土)

がんばりね 

ありがとう

それだけで
全て解け去る
晴れやか


1902年02月21日(金)

行き着くところは
本人の運だろう という
前は反論していたけれど
妙に納得できたから
それを信じるしかないと思うから
まだまだ使い果たしては
いないだろうと思うから
運を持っていると思うから
運というコトバに
やるせなさではなく
あたたかみをふと感じたから

信じてみればいいかなと思う
GOでいいかなと決心する


1902年02月20日(木)

凍えていく気持ちを溶かそうとして
思い出をかき集めてみたり
捨て続けたりしてみても
解決できなくて俯く

そんなことではなくて
皆のように汗に苦しめば
いいだけのことなのかもしれない

その共感がないのです


1902年02月19日(水)

刻々と変わる
唯一の楽しみと苦しみと
寄り添いたい想いと
呼びかけるだけの気持ちと
七色の夢と平凡な日々の暮らし


1902年02月18日(火)

ささやかな衣替えであって
新しい装い
貴方の前では着ない


1902年02月17日(月)

シオドキ
群青の空に細い月と星ひとつ
明るすぎる白さで動かない

日本の風景でないような
異国の旗印になるような
果てない砂地の向こう草のない岩山の上に
熱い風にゆれる花の香りと葉ずれの上に

身を切る風の中に見た幻


1902年02月16日(日)

やるせない
何も届いていなかった

もやもやと消えない思いは
石になって底に埋もれてゆくのか
泡のように薄れてゆくのか

取り方の違いだという
そうかもしれない
歯車が噛み合わなかった

自分の歯車を
しっかり回しているのなら
仕方ないのだろうか


1902年02月15日(土)

ミオサメ

という

とても哀しい 

コトバ


1902年02月14日(金)

そこで何してるの?
同類探し、それとも、そのお手伝い?

同類という言葉に
鮮烈な憧れを持ったのは少女
赤い土の道を歩いて野原を横切り
しずかな墓地の横を抜け
いつか海辺に出る
そんな暮らしに憧れた少女

今は少しシビア
同類でない人に惹かれるから
きっと少しは大人になった少女

だからお手伝いできないわ


1902年02月13日(木)

意味がわからない 
といって考え込むことはやめた
分からないならそのままでいい
そう思うようになった

説明的な言葉ほど芯から離れ
核心は閃きでしか分からない


1902年02月12日(水)

何のために生まれてきたのだろう
何をすれば生きた証になるのだろう

生まれたとき
親を喜ばせた
それで十分なのだ

親になって
子どもが生まれて喜ぶ
それで十分なのだ

人のごく自然な暮らし
何十年か経て継がれてゆく
喜びの連鎖
それが親孝行の原点と思う


1902年02月11日(火)

するりと だね
予想したから驚かない
仕事は終わったつもりだし


1902年02月10日(月)

それぞれが自分のやりたい役と場面と台詞をもって
ワンシーンずつの切り貼り
主役オンパレードの名場面集
懐かしのアニメスペシャルみたいに
みな拍手喝采をもらうハッピーエンド
その発表会 いいかも


1902年02月09日(日)

静かな雨の日だ
ついてゆけない季節外れの馬鹿陽気が沈んで
静かに考え事のできる日だ
ひんやりした空気の中でゆっくり思いを確かめる日だ

何もかもストップしたって
そんな作業いつだってできる

明日のことではなく
遠い日を考えるのにちょうどいい
今日みたいに静かな日は当分来ないと思うから


1902年02月08日(土)

石の上にも三年 というから
少なくとも三ヶ月は頑張ってみようと思う
その頃には慣れてしまって
もう問題は消えているかもしれない
その時また考えればいいと思う


1902年02月07日(金)

壊れかけてるのなら直したくなる
壊しかけてるのなら壊したくなる
壊すことは 苦痛ではない

きっと貴方も快感なのでしょう


1902年02月06日(木)

責任は果たした
と思えるその安堵だけで
暫く気持ちを落ち着けられるのだと思う
そして新しいことへの夢がまた
膨らんでいくのだと思う


1902年02月05日(水)

コツコツと地道な作業も何時かは終わる
根を詰めて続けているだけで突然に明ける時がくる
その解放感が好きだから
小さな仕事 好きです


1902年02月04日(火)

壁の後ろにカラクリがあるのって足がすくむ
陰で何かが動き続けているのって怖くなる

それでもふと面影を重ねている
遠くなればなるほど人の面影は似てくるらしい


1902年02月03日(月)

忙しすぎて 自分を壊してしまうひと
忙しくなさ過ぎて 壊れてしまうひと
私はどちらでもないと思ってた

でもすぐ傍に危険が潜む
気をつけて

探しごとが好きな人は
ずぼらが好きな人は
ひたすら手抜きを考えるので
疲れないものよ

あなたもそうして
小心者よ


1902年02月02日(日)

愉快な・・ という言葉をキミはよく使う
いとも愉快そうに

そうだね いつかもそんな風に笑った
皆も愉快になった

愉快になるっていいことだ
楽しい より いい言葉だ
胸の底から湧きあがってくる
ふつふつってはじける
あはっ と口元がほころんでしまう
心のフタがふっとんで
晴れ晴れとする
すかっとうれしくなる
理由(わけ)なんて 説明できないのに

ああ愉快だった と大きく息をする
愉快って 一番贅沢な幸せかもしれないね
キミの愉快にサンクス


1902年02月01日(土)

もしものことを考えれば
どんな準備だってできるはず
どんな仕事も残さずに
クローゼットの中もテーブルの上も
人の生活の気配などなく
跡形もなくゼロに近く
会話の後もなく
出かけた先もわからない
そんな風には
いかないもんだね




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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