お昼過ぎには外へ出かけた。家事はしたくないし、運動と気晴らしとしておきたい日曜だから人の気配も違う。
風がまだ妙に冷たく感じられて活動的なときではないことを教えているけれど気分が良ければそれでいい。文化センターの梅も遅くてほとんどが咲いていなかった。
梅ガイドをやってくれて、話を聞いて時間つぶしをした。文化ホールで演奏会があって入ってみようかと思っていたのだけど合唱が主だった事に気がついたらパスした。
それから、自転車をこいで3号線へ出る。もう一ヶ所の文化施設の読書スペースへ座るためだ。そこで小腹もすいて、トーストセットを食べた。朝もしっかりトースト食べたけどね・・。 入
り口の梅の木はしっかりと梅の赤い花を見せてくれていた。思わずじっと見とれる。 日曜だったから閉館は思っていたのより早く来てしまう。
今度はアーケードの方へ移動だ。店が並んだあの場所も少しずつの様変わりを見せて新しい建物があったりして昔の記憶を消していく。
探していたうどん屋さんを見つけたのを思い出して今度はそこで腹ごしらえ。老舗の雰囲気を漂わせた広くて上品ないい店だった。
夜勤明け、昼間はまた外食 ストレスのがれだな。そのあと久しぶりに良く立ち寄っていたビルの5階にある図書館分館へ。
そこで睡魔に引きすられる合間にかろうじての読書。そして夕方まで過ごしていい休養にする。何度も読んでいる大和成立頃の日本の真相のストーリー、どうしてもすんなりと頭の中に収まってくれる事は無い。
名まえが分かりにくい、覚えにくいイメージが作りにくい。いつの年代のことかごっちゃにすぐなってしまって、ぴんとこない、あ〜・・。頭が良ければやれるのかしら。
日本の古代史はどうしてこんな風にわかりにくくなっているのか、確かな証拠が繫がっていないのか、邪馬台国論争などで煙にまくばかりの現実感の薄さに気軽に入り込めない感じがする。
そんなファジィーさというのがまさに日本なのかな。
空は明るいけど、ほんのわずかな雪が目の前にちらついている。休日の窓の外の灰色の雲から抜け出た光の空を眺めている。
弟は2日間だるさでダウンしてしまい仕事へいけなかったらしいので、昨日の夜は母に電話したら、ついでに向こうへも電話する勇気が出た。
複雑な姉弟ではある。一緒に育つことは現実が許さなかった。父が母に一方的に別れを押し付けて出て行く。残された二人の子供の上に幼い乳飲み子までを母が一人で抱えるのは無理な話でもあった。
一歳半のかわいかった弟は向こうの新しい母が自分の胸に抱きとった。初めてその人に会う機会を設けたとき、その人は連れ戻しに来た母があきらめて帰ったような言い方をした。
確かに育て上げてくれて私自身の中には感謝がないとはいえない。 怒りだの嫉妬だの抱く次元ではない。きれいで上品なおばあさん。母にはないものに父が心底惹かれたことを二人に会った時感じた。
過去は忘れて皆で仲良くできるならというほどの出来事ならばいいのに、それは複雑だ。
父がしたことのいくつかのことで単純に対処できなくさせるから。単にうまくいかず別れたのならまた違うのに。
ずっと心の中に住んでいた私たち家族である弟。会えなくても幸せな家庭を持って暮らしてくれていればとずっと思っていた。 ある程度年齢をきたらいつかまた会うこと、親たちの時代が過ぎたら必ず近づけることだけは信じていた。
年齢の節目を迎えたのと、体の不調にも揺さぶりをかけられたのと、偶然のような、必然のような流れの出来事とが一つに重なってからはもうずっと 家族の再開のことで頭は一色の一年半が過ぎたところだ。
朝に目を覚ますと 白く積もった雪のきれいさが目に入ってきた。 うわっ〜、そういう景色を見ると寒さよりもうれしくなるのが先。
外は頬を刺すような冷たさ、でもすぐにそれも消えるのはわかっている。
橋の上は湿っていてブーツで歩くとつるっと行きそうでまともに歩けなかった。赤ちゃん歩きでいつもの3倍の時間を要したと思う。
旅の写真を眺めてのんびりとYouTubeのサイトで音楽を聴きながらいい気分で過ごした休日。次の日はシフトをちょっと見間違え。大したことではないけれど気の緩みの証拠。
それはスタッフへの気遣いをサボらせたりもする。わがままが出ている。 仕事も人手があるからと気が入っていない。それでも紛れて仕事したように見えるところがいいのか、悪いのか。
良心がチェックしないといけない。体力的には全く楽だといえる毎日の仕事の流れ。給食で頑張っている人たちには今になると頭が下がる思いだ。
始めは重労働から開放された実感で心が浮き立ったりしたかもしれない。 まるで上の段へでもいったかのように。
比較できるものではないけれど、仕事の質の違い。思考回路というか神経というか それが歪められた問題行動を起こす人間との接触ということ。
きのうになって初めてその異常な危険さに肝を冷やした。 普段は皆愛すべき人たちばかりですむのだけど、急変する危険な男性が一人いたのだ。
おとなしい小柄な叔父さんなんだけどね。一緒に同伴買い物に何度も付き合っているというのに 奇異な暴言を浴びせられて面食らってしまった。
こういうことは ここでは日常茶飯事なんだな・・。この病棟はもっとも少ないことらしいけど。 どううまく対処できるのかが一人前の助手の腕の見せ所?
妄想を直すことなどできないのか。話せばわかることなのか。素人の自分がその闇へ入ることをしてはいけないのか・・。
祖父の命日のプレゼントはこの体験だな。
とりあえずはなるべく遠いところまで乗ってみること。ちょうど国東半島の端まで2時間あまりで終点のバスターミナルへいく時刻のバスに乗れた。
窓へ降り注ぐ太陽は暑いくらいで青空と青い海(別府湾か)を横に眺めながら一番前の一人掛けの席に揺られていた。
ターミナルを降りて少しだけ歩くと海岸べりの砂浜へ出られて、しばらく波音と共に押しては引く白い波を見ていた。
振り返ったらひとちぼっちの足跡が、私についてきていた。 なんだか淋しいね。
2012年02月05日(日) |
旅日記 北部九州バス三昧 1 |
今年初の旅は 急遽取れていた3日間の休日に合わせての思いつき旅。 出かけるのを間際まで決めかねて思案していた。前日の眠りの中では 家事に専念すべきだともう一人の自分が諭していたし。 お昼すぎになってバスのフリーパスで遠出することにやっと心は決まった。
夏にいった別府の安宿が以外と良くてそこへ行って100円温泉を味わうことにしよう。もう一度行きたかったので今がチャンス。別府駅のあたりにはそんな温泉施設があることをそのゲストハウスに行ってから知った。誰か友達なんかと行きたいと思うところだ。そんな友達もいないのに。 母とか兄弟たちとなんて勝手に夢を描いたりもする。
手軽に駅でチケットを買ってあとはどのバスにでも好きなだけ乗れる。まずは高速の乗り継ぎ停車パス停まで行って大分高速道路へはいる。湯布院あたりの雄大な景色に感動。真近に迫った由布岳が荘厳な感じで圧倒する。
別府について駅のほうまで歩くと竹瓦温泉入り口の表示が目に入ってちょうど良かった。探さずにすむ。宿へ行く途中の道でもあるし先に入って体を休めよう。100円のお湯。
結構な熱い温度でこれが刺激的だ。ふつうのところだと味わえない熱さがこの安さで逆にもらえるとはね。建物は古い歴史を感じさせる情緒がたっぷりでこざっぱりしてきれいだ。入り口をあがるとかなり広い土間にテーブルといすが置いてある。
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