空中楼閣

2004年06月16日(水) 込み上げる思い。

 
胸を締め付けるような。
強く、深い、深い想い。
 
あの人が・・・。
嫌い、では足りない。
憎い、では足りない。
それらの最上級の意味を成す言葉を。
何処かに在るであろう言葉を。
もし知っているのなら、教えて下さい。
それが、あの人への想い。
 
哀しくて、涙。
嬉しくて、涙。
悔しくて、涙。
それと同じだけ熱い感情、衝動。
流れないだけで、確かに在る。
 
歯車は、それでも回り続けるから。
ギシギシと軋ませて。
湧き上がる吐き気にも似た感情。
いつも、そこに。
 



2004年06月07日(月) 一夜明けて

 
「大丈夫、絶対に変わったり出来ないから。」
そう言って必死に微笑む君を愛しく思う。
 
大丈夫なんだよ、変わっても。
だから、君を否定する。
「君は変わったよ。
 そして日々、変わり続けているよ。
 変わってしまったんじゃない。
 君は、変わる事が出来ているだけなんだ。」
雁字搦めのまま微笑み続ける可哀想な君。
そんな心より愛しい君を、僕は否定する。
 
「大丈夫、ちゃんと忘れて、変わっているから。」
そう言って必死に首を振る君を愛しく思う。
 
大丈夫なんだよ、忘れられなくても。
だから、君を否定する。
「君は変わらないよ。
 あの時のまま、綺麗なままだよ。
 変われないでいるんじゃない。
 君は、変わらずに居続けられるだけなんだ。」
歯痒いまでに過去に囚われた可哀想な君。
そんな心より愛しい君を、僕は否定する。
 
変わる事も、変わらない事も。
忘れる事も、忘れない事も。
どちらも決して悪い事じゃない。
変わってしまった自分も、変われない自分も。
忘れてしまった自分も、忘れられない自分も。
どちらも否定しなくて良いのだ。
全ては、そうである必要なんて無いのだから。
 
僕は、そう思う。
そう思い、断定する。
自分自身に言い聞かせる為に。
 



2004年06月06日(日)



あの日 濃い霧が


僕と 君を包んだ


君は笑って行った


僕は泣けなかった


首筋には 銀の刃


銀が 僕を誘った


君の目に映る 紅


僕は緋に 染まる


白と灰色と赤と銀


朝焼けが僕を襲う


もう光は届かない


僕の真ん中に 黒

君を殺した僕は あの日 涙と共に僕を殺した
雨と血に濡れた僕達のハコブネは 霧に沈んだ

それでも 僕達は


僕は 生き続ける
 



 
珈琲は、アメリカンにしたよ。
モカの香り、好きだったよね。
マスターに頼んで作らせたよ。
この日の為だけの、ブレンド。
毎年、一日限りの特別な珈琲。
本当は真夜中が良かったけど。
早朝って事で許して欲しいな。
あの時とは違う、晴れの今日。
胸を刺す棘は、あの時と同じ。
誕生日おめでとう、僕の爆弾。
 
 



2004年06月05日(土) それは、あまりにも重いもの。

 
ブラックホール。
 
全てを飲み込むもの。
星達の断末魔が見える場所。
広がりゆくもの。
人類が辿り着く事の出来ない場所。
何も無く存在するもの。
いずれ誰もが行き着く場所。
 
私のブラックホール。
 
決して染まらないもの。
他を完璧な闇に染め上げる場所。
慣れる必要の無いもの。
それは全てを拒絶する場所。
唯一であるもの。
悲劇を生んだ本能が眠る場所。
 
人々は恐れる。
私は忌み嫌う。
 



2004年06月04日(金) 右の警鐘、未だ止む事無く。

 
ビリビリと、痺れるような。
時折、他人の腕のような。
ゾワリと浮かび上がる違和感。
おかしな感覚。
普段どおりなのに。
 
それは、恐らくは精神的なもの。
騙し騙し。
 


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亨 [MAIL]

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