空中楼閣

2001年12月25日(火) 目覚めた時

ナイフは届きませんでした。
 
 
特に何をするでもなく
忙しくて
でも相手はそれを察するでもなく
てんてこまいで
てんやわんやで
はちゃめちゃで
でも
私はそれほど忙しくなく
忙しいのは周りの人で
運が良い私で
狡賢い私で
そう
何故か私は面倒に巻き込まれなくて
それはわざとじゃなくて
そういう運命なのだよ と
慰めて
 
 
ゲームをして
ご飯を食べて
ゲームをして
パソコンして
ゲームをして
メールをして
風呂に入って
日記を書いて
ネットをして
ゲームをして
まだ寝ないけど
もう少しで寝るんだろう
 
そんなクリスマス
 
 
ナイフは届きませんでした。



2001年12月18日(火) ウゼェ。

「この人深入りするとウザいだろうなぁ。」と
鬼のような事を漠然と思い抱いていた人を。
今日心の底から「ウゼェ。」と思ってしまった。
 
自分から歩み寄る事は絶対無くて
こっちが歩み寄った所で楽しくない顔して
歩み寄って来なくなると途端に不機嫌になる。
 
本気で、はっ倒しそうになったから
「帰るね〜。」とワガママ言って帰った。
 
その途中で同僚二人を捕まえて
「多分オレ帰った事で●●キレると思うから、
 そうなったら『あいつ強引だよねー』って
 一緒に文句言っといてよ。
 居なくなった奴の事悪者にしといて。
 オレなら手っ取り早いじゃん、馬鹿だからさ。
 嫌われるの慣れてるしさ、手っ取り早いんだよ。」
そう言って笑って帰った。
満面の笑み。
 
面倒臭いあの人に嫌われて、
同僚二人には嫌われ役を買って出るイイ奴と思い込ませ、
そして私はクスクスと笑う。
 
ダメだ。
それはダメだ。
 
あの人をズタズタに引き裂いてしまいたいんだ。
身体を?
違う。
身体中コンプレックスの塊だ。
そんな身体を傷付けたところで意味は無い。
心だ。
心を引き裂きたいんだ。
意地ばかり張っていつも張り詰められてる心を、
ズタズタに、ズタズタに、
ズタズタに引き裂いて、引き千切って、壊してやりたい。
 
あぁどうか。
クリスマスの日、ナイフが届きませんように。



2001年12月16日(日) エデンの林檎

神が食する事を禁じた木の実は
神の創造物によって汚された
 
その実を食べた人は
善悪と知識を手に入れた
 
そして人は衣を纏った
己が裸だと言う事を知ったのである
 
 
生きる日数を減らされ
神と話す事もできなくなった今日
聞きたい事がある
 
善悪と知識を手に入れた人が
裸である事を初めて知ったと言うならば
なぜそれを 隠しておいたのだろうか



2001年12月12日(水) ウィルス。

コンピュータを侵食し、広がるウィルス。
ワクチンで簡単に直せる、非力なウィルス。
 
何を思って、創られたのだろう。
 
日に日に高度な技術が蔓延していく。
まるで、ウィルスのように。
 
彼等はウィルスに、何を託したのだろう。
 
破壊と云う侵蝕だけだった彼等。
作り変えると云う侵蝕を学んだ彼等。
 
広まりゆく被害を前に、笑うのだろうか。
 
ウィルスに対し、抵抗する事の無い頭脳。
電源を入れない限り、侵蝕出来ないウィルス。
 
何でも出来る、無力な頭脳。
 
リセットも、何も効かない人間の頭脳。
ウィルスに侵されたら、命尽きるまで・・・。
 
対人用ウィルスを創ろうとは、思わないのか。
 
 
コンピュータより複雑で、脆いのに。



2001年12月10日(月) 美しい口紅

寒くなってきたね
寒いとね 人は 淋しくなるんだ
 
夜が来るね
夜になるとね 人は 哀しくなるんだ
 
寒い夜だ
淋しくて 哀しくなるんだね 人は
 
いつでも一緒にいて
温め合う事が出来るなら良いのにね
 
身体も 冷え切った心も
いつでも温めて欲しいよね
 
淋しくも哀しくもない
柔らかな気持ちになりたいよね
 
あと少し あと少しでいいんだ
傍に居たいと 思っているんだ
 
 



 
と言う詩を友人が書いていた。
数年前の今日、この日。
 
もういないあの人は、あの日、何を思って言葉を綴ったのだろう。
 
あの詩の題は、何を意味するのだろう。
永遠に解けない、課題。
 
涙の綺麗な人でした。
笑顔の綺麗な人でした。
 
愛される、愛する人でした。
柔らかく、強い人でした。
 
 
私は今でも、愛してます。



2001年12月09日(日) 好きな言葉。

飾らない言葉が好き。
色々と複雑な表現をするのはイヤ。
それが真に内側から発せられる物なら良いけど。
格好良く見せようなんて格好悪いマネ、しないで欲しい。
そんなのは詩の中だけで充分。
 
知識ばかりの人間なんて嫌い。



2001年12月08日(土) 誰かの叫ぶ声がするんだ。

「この世を滅ぼすなんて
 そんなおこがましい真似
 しても良いはずがないんだ
 僕が死ねば、それでいいんだ」
 
彼が言った。
 
 
「自分が死んだところで
 人々の記憶 その存在全て
 消え去るわけないんだから
 私は、この世を滅ぼす方を選ぶ」
 
彼女が言った。
 
 
頭の中で数々の意見が飛び交う。
論争と言う名の、小さな戦争だ。


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亨 [MAIL]

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