‖SHOUT!‖

2004年02月07日(土)  やっと落ち着いたかな。

人が死ぬということはこういうことなんですね。

いまだに信じられなくて……
でも触れた肌のあまりの冷たさ
あれを思い出すたびに涙と一緒に現実が溢れます。


実はわたし、ほんの数日前から働きだしたところでした。
在宅ではなくテ、会社に通う派遣として(2ヶ月だけですが)

ですから、その知らせを聞いたのは会社のなかでになりました。

悲しくて涙が止まらない経験って初めてだったかもしれません。
普段相当のことが無いと泣かないので。

もう、社会人としてあり得ないと分かっていたのですが
その場で泣き崩れました。

私のプランでは、最近元気が無い祖父を元気づけるために
この仕事が終わったら〔年季が明けたら(苦笑〕
それで貯めたお金を生活費に暫く祖父母の元で暮らすはずでした。

けれど、それを待たず祖父は逝ってしまった。
厳しくて、優しい人。
去年は自分の趣味にかまけて
東京にいたのに全然会いに行けなかったから
しかも働かなかったからお金も無くって
だからもう少し待って欲しくって


そう、後二ヶ月待って欲しかった。
そしたら私の元気を分けてあげられたかもしれないのに。

こんなに早く逝ってしまうなら
働くのなんて後回しにしたのに。

この数日ありとあらゆることに思い至っては悔やみ
あんなに東京にいたのにほとんどいられなかった自分を詰りました。

こんなはずじゃなかった。
もっと一緒にいてあげたかった。
私の作った……そんなにおいしくもないご飯を、誰よりおいしいといって食べてくれた人でした。

『さっちゃんの作った料理は帝国ホテル級だ』

それが口癖で。
私は帝国ホテルなんてそんなハイカラな場所でご飯など食べたことないので分かりませんが、それが祖父の最上級の褒め言葉だというのはそんなこと知らなくったって分かりました。(だって、私めちゃめちゃ料理のレパートリー少ないし。)

東京に向かう道のりが遠くて遠くて、遠くて遠くて

でももっと遠いところに祖父が逝ってしまったのだと思うと悲しくて、やっぱりいまだに往生際悪く信じたくないと思っている自分がいます。


こんな爺っ子でおかしいと思われるかもしれないんですが、ほんと大好きな人です。〔過去形になんかしたくない〕


それでこの話はまだ続くのですが、私の身の上の話で……それは今度。



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