2001年、アメリカ。
正直言って、ショーン・ペンがこんないい役者だとは思ってなかった。 彼の役ではロバート・デニーロと共演した「俺達は天使じゃない(We are no Angels)」が好きだったが、あれから役者として成長したんだなあ。
子役のダコタ・ファニングが上手い! あまりにも上手いのでちょっと白ける気もするくらいだったが、周りの俳優達も芸達者なのでバランスがとれていたかな。
サムとその障害者仲間達の演技がすごくて、それを見てるだけでも感心してしまった。 アメリカの俳優って、こういう役やる人もちゃんと揃えられてすごいな。 日本映画はとにかくいつも顔ぶれが決まっていてお粗末な気がする。
この映画は妹に勧められて、それ以外の情報は一切持たないまま見たのだがそれが良かったのかもしれない。 先入観や期待なしで見たので本当に泣けた。 始まってすぐから泣かされてしまい、あとは泣きっぱなし。 ティッシュを一箱使いきってしまうかと思った。 劇場で見なくて良かった。
でもこれは、自分に子供がいるから余計感情移入してしまったのかもしれない。 立場が違えば、「お粗末なお約束通りのストーリー」と思う人もいるだろう。 自分がサムと同じ「完璧でない親」として日々悩んだり怒ったりしているから、彼に対してこんなに同情してしまうのだろう。
それから。
ミシェル・ファイファー、やっぱり美人だなーー!! 好きな顔ではないけど、さすが綺麗だなと改めて感心。
タイトルの「I am Sam」は、多分そうだろうと思っていた通り。 アメリカ人なら誰でも知っている絵本作家Dr.Suess(ドクター・スース)の有名な絵本(Green Eggs and Ham)のフレーズのもじり。
知的障害者のサムが、唯一すらすら読める絵本で、娘に何度も聞かせているシーンが出てくる。
「Thank you, Thank you, Sam I am.」(By Dr.Suess)
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