a fish called datsu -だつという名の魚-
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2001年09月19日(水) |
どうしたらいいんだろう。 |
どうも。アメリカの同時多発テロ事件以降、心身的に疲れ果てていました。ニュースったら、あの一番衝撃的な画像をくり返しやるから気分が悪くなる上に、経済との関連で悲観的なことしか言わない。CMが自粛されるので、ACのCMを見る機会が増えて、不穏な気分がつい増幅されてしまう。気付けば、テレビを見る回数がめっきり減っていました。 何だか、この件については不安神経症入るほど考えすぎて、我ながら何だか疲れ果ててしまった。これから恐慌が来るのではないかとか、戦争になったらどうしようと考えない日は、あの日以来無かった(そして今日も考えた)。ちっぽけな個人に過ぎない私に出来ることはほとんどないのかも知れないが、何が出来るんだろう。 世界の平和はどうしたら達成されるんだろう。私は報復では解決されないんではないかと思っている。アメリカの人たちはあの事件でとても傷ついていると思う。だけど、こういう時ほど冷静さと分別が大切だと思う。この事件はアメリカでは真珠湾攻撃と連想されているようだけど、その後の歴史と同じ様な道を辿らないような賢明な対処が何より大切だと私は思っている。 起こるか起こらないか分からない、暗い未来を思うのはもう嫌だよ。
付記(2001/09/21付) 同感だと思う人は、ぜひ署名に参加して下さい。 the PetitionSite.com(英語)で署名を募集しています。坂本龍一も参加しているそうですよ。彼も目の前であの事件を目撃したけど、「報復をしないことが勇気。暴力の連鎖を断ち切ることが真の勇気だ。」(北海道新聞2001年9月20日付夕刊)と語っています。不安だけど、何もしないよりマシさ。
さらに補足(2001/10/02付) 上のthe PetitionSite.comの文章を分かり易く 日本語で解説したサイトがあります。こちらも宜しく。
今日、滋賀から遊びに来た友達姉妹が札幌に行くと言った。昨日からの台風による大雨で、特急が運休しているので、やむを得ずに空港まで送りにいった。そこでも、天候不順で飛行機が運休したり、到着が遅れたりしていた。私は二人が無事に出発できるのかが不安だったので、飛行機出発のめどが付くまで一緒に待つことにした。友達が飛行機の予約をくり返し取り付けている間、私は暇だったので、辺りの様子をそれとなく眺めていた。 すると前の方のカウンターで、何だか見たことのある後ろ姿があった。服のセンスといい、髪型といい、昔好きだった人の奥さんにそっくりだった。遠くに住んでいる人だったので、私は他人かも知れないと思い、余り気にしないようにして、暇つぶしをしていた。だが、空港内のレストランに入ってみると、その人が男の人と一緒だったので、夫婦でこちらの方に来ているんだろうかと何だか落ち着かない気持ちになった。 そういえば、その数日前に姉妹を連れて摩周湖に行った。摩周湖はものすごい霧に包まれていて、10メートルも先の物が見えない状態だった。そこで路駐をしたら、後ろから来たバイクに乗った人が、バイクから降りてこちらを何度もギロギロ見ていた。余程迷惑な停め方をしたから、かなり腹を立ててるのだと思って済まなく感じていたが、それはもしかしたらあの彼だったのかも知れない。バイクのナンバーは、彼の住んでいるところの物だった。 勝手なものだが、私は自分から彼へのメール文通を絶った。それから手紙を数通送ったが、彼から何も連絡が来なくて、とても悲しかった。彼との付き合いを止めてからの3年間、彼のことを忘れようと、ある意味死にものぐるいだった。だから、(他人かも知れないが)空港で会ったとき、私の他の何者かになろうとしていた3年間は何だったのだろうかと心が疼いた。 姉妹を何とか送り届けて、家に帰り着くと、とてもホッとした。その一方、この楽しかった数日間が終わったことや、空虚だった片思いを思い出し、その上、アメリカの同時多発ゲリラ報道から感じる不穏な空気など、様々な寂しさでとてもやりきれなくなった。
2001年09月07日(金) |
ザ・ニュースペーパーの舞台を見る。 |
最近、ここでちょっとシャレにならない事ばかり書いているような気がしてきたので、軌道修正を計りたいところだ。 昨日、ザ・ニュースペーパーという時事ネタを中心にやる劇団の公演を見てきた。チケットは完売しており、劇場はぎっしり満員だった。入場時にアンケートを渡されたが、ペンがなかったので答えなかった。どの政治家が好きかという項目があるところ、いかにも時事ネタを重視している感が強かった。 まずはニュースフラッシュみたいな感じで、小ネタスケッチ集をした。H2ロケットや歌舞伎町の火事等を取り上げていた。そして彼らにかかると、小泉首相は人気取りに腐心するだけで大事なことは後回しにすればいっかあと思うような人物として描かれる(ほんとにそうなの?)。だが、コントの中で一番おかしかったのが外務省関係の話だった。そして幕間でセットを交換する間には、スクリーンにニセ小泉首相の全国行脚の様子が流される。各地の人たちに、いかにも変な人みたいな扱われ方をされているところがおかしくて堪らない。作劇のセンスといい、幕間のフィルムといい、モンティ・パイソンのハリウッド・ボウルを思い出す。 ただ、彼らの定番「さる高貴な家の人々」ギャグは期待しすぎていたためか、何だかはじけ方が足りないような気がした。また、桂小枝のパラダイス(探偵ナイトスクープの定番ネタ。各地の微妙すぎる施設や店を訪問してツッコミを入れまくる)風に地元ネタをスライドで見せるが、ツッコミが甘い上、地元民の自己満足みたいに思えて、いまいちおもしろいと思えなかった。 それさえ除けば、良く笑える舞台だった。それもハハハというより、ヘッとかフフフといった感じの微妙な笑い方の似合う芝居だった。
前回の日記は、実はその前の日(8/27)にアップしようと思ったが、どういうわけだかうまくアップ出来なかった。翌日に自分の日記ページを見ても、変な文字化けが出来てて、きちんと登録できるのかが実は心配だった。 岡田有希子の自殺の件については、当時の報道の仕方が悪かったとしか言えない。もう少し、マスコミが冷静な報道さえ出来ていれば、後追い自殺者があんなに増えることはなかったと思う。 考えても見て欲しい。週刊誌には自殺直後の写真が何度も載り、ワイドショーでは連日のように自殺の手段やそこに至るまでの軌跡を放送していたのだ。岡田有希子の後を追う気はなくても、問題を抱える人や心が弱くなってる人が引き込まれてしまってもおかしくないと思う。 いじめで自殺する事が詳しく何度も報じられるほど、その後のいじめ自殺の数も増えていく。マスコミで大々的に取り上げるほど、同じ様な境遇の人に自殺は伝染するのだ。詳しい個人情報が報じられると、同情してしまうのだと思う。 しかし、報復のための自殺は死ぬことがうまく行っても、死ぬことでいじめていた奴を後悔させることが出来るとは限らない。学校はいじめの事実を潔く認めないし、いじめていた奴は後悔どころか、ざまあ見ろと思いつつ次の標的を見つけるだけだ。ひどいいじめに遭っている人が、それぞれの方法で幸せになることを祈ってる。 本当にここで書いた人たちのご冥福をお祈りしたい。
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