KALEIDOSCOPE

Written by Sumiha
 
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  約束


2004年12月31日(金)
 



アルファベット26のお題

F. flower(花)

 目がそれを認識するとほぼ同時だった。足が止まった。
 意思はそこに介入していなかった。反射的な行動だった。記憶が行動に付随して、勝手に止まった足の理由を親切にも説明してくれた。――喜ぶべきか悲しむべきか。悩みどころだ。
「どうした、リナ」
 あたしを追い越し振り返った相棒に言葉にならぬ声を返す。
「んー」
 しゃがんで壁を作る。手のひらで花の周りを囲った。今日は風が強い。髪が方々へ乱れ鬱陶しい。滅多に髪を結わないあたしでも一つに纏めたくなったほど。
 花びらは赤い部分に保護され散る心配はない。かわりに茎が強風で折れそうだ。
 あたりは木々が落とした色とりどりの葉で天然のじゅうたんを作り上げている。この季節は冬ほどでないが咲いている花をなかなか見つけられない。そんな中でひっそり咲く、小さな花一輪。
 群生して咲く花だから近くにたくさん咲いている場所があるはず。
 なんて名前だったかしら。
 不意に立ち止まって視線を一箇所に固定させて。そう、そのすぐ後に微笑んだ。笑みに気を取られて(冷笑でも失笑でもなかったから)次の言葉を聞き逃したんだった。
 名前を言ったはずなんだけど。聞き返したら呟きをちゃんと言い直してくれた。笑顔のまま。
 喉まで出掛かっているのに。
 名前は短くもなく長すぎず、語感も良くて覚えやすい。この花によく似合っていると思った。花に目を止め、更に名前まで知っていた彼女に驚いたっけ。
 赤い部分は花に見えて葉の集まりだと教えてくれた。花は赤い部分の先に付いている。見逃しがちで、なかなか花に気づけないとも。
 関係無い記憶ばかり甦る。肝心の花の名前を思い出せない。
 がさりと枯葉を踏む音、真上に影。
「なにが――――花、か」
 答と言える答を返さず動かないあたしに業を煮やしたらしい。ガウリイが近くに来ていた。
「えーっと、なんだったっけ、これ」
「言わないで」
 花から目を離さないまま言った。意味は無い。あるとすれば、花を見続けて少しでも多くの記憶を掘り起こしたかった、というところか。
「自分で思い出したいから」
 もう増えない記憶だ。共有した時間は長いと決して言えない。だから出来得る限り忘れたくない。
 時間は残酷で、過ぎ去った瞬間をどんどん消してしまうから。努力して留めたい。
 引きずるわけではなく宝物として。大切に保存したい。
 姿を消した彼にとっても救いになるでしょう?
 一人でも多く共通の思い出を持っていたら。語り合える日がいつか来る。信じられる。
 傷は深く、まだ癒えない。血は流れ続け痛みは延延と続く。それでも。
 冷たくなってきた風にも負けず咲いたこの花のように。人間は強い。苦しみを乗り越えて傷を治せる。ゆっくり時間をかけて。ほんのすこし切なさを伴いながら過去に変えられる。前を向いて歩いて行ける。
 ――――あんただけじゃない。
 あたしだって好きだったのよ。感情の種類に違いこそあれ。
 無力さに打ちひしがれた、手を下した奴を憎んだ、気持ちは同じ。
 一人で不幸を背負ってんじゃないわよ。喪って悲しかったのが自分だけだとでも思ってるわけ。
 次に会ったときに胸倉掴んで言おう。彼女の微笑と花の名前も添えて。
 彼女は儚い花のように命を散らした。でも知っている。花は来年もまた咲くのだ。例え枯れて土に帰っても、次の花を咲かせる肥料になる。
 何も無駄にならない。無駄にしない。
「……そろそろ行くか」
 ん、と応えて立ち上がる。
「ちょっと、待って」
 なんとなく離れがたい。せめて群生している場所を見つけてから。
 街道ではない。林と森の中間だ。獣道を通ってここまで来た。まっすぐ進めば目指す町に出られる。右手にはうっそうと茂る木々、左手も同じく。花が群生している気配は無い。――いや、もしかしたら。
 進路を変え左手に進む。木々がまるで避けるように、そこだけぽっかり空いた場所がある。
 がさがさと雑草を踏み分け近付く。ガウリイも後ろから付いてくる。
「お」
 赤い花と緑のコントラストが目に飛び込んできた。
 じわじわと湧き上がる――嬉しさだろうか。悲しみだろうか。
 わからない。どうしてこんな気持ちになるのか。
 この場所を切り取って見せたい。教えてくれてありがとう、旅の楽しみが増えたと笑って。いつか共に見た花を、また見られたと言って。
 できるならもう一度共に見たい。
 美しさや綺麗、可憐とは程遠い外見の、少し不恰好な花を。



 ストロベリー・フィールド。
 花言葉は不朽、変わらぬ愛。





――終。

稿了 平成十六年十一月七日日曜日

お題サイト様いつのまにか移転されていたようです。過去のお題のリンクは直しませんが(直せよ)このF以降は移転先のURLに修正し(てい)ます。

15巻後の設定で書き始めたものの、書き進める内に14巻後の設定のほうが都合が良かったのでそうなりました。私にしては珍しい。(←14巻後、15巻前の話を書く事が)(15巻後だと妄想のし甲斐もあるんですが、14巻後で15巻前だと難しいんです)(なので15巻後の話は増えても、14巻後、15巻前の話はあまり書けない)

ミリリナ(でミリーナ追悼)のつもりがミリ←リナ→ルークみたいな、かなり微妙な仕上がりに。(つかミリ←ルーク←リナ→ミリですねこれじゃ)ガーン。

あえてミスチルの曲から外したところを狙ってみました。(花っつーとイコールミスチルらしい私の頭の中では)そちらは雨リナで書きたい。いつになるやら、ですが。お題とは関係無いところで書いてみたいですね。さてこれからハロウィンネタだー。(あとでこれ読んで失笑するんだろうな……)(日記を書くつもりが勢いでこちらを書いてしまい、そのうちに止まらなくなってついには書き終えてしまいました。あああああ。なにやってんだか)

6題書き終え残り20題。どこまでいけるかな。(いや終わらせろよ)

http://community.bloom-s.co.jp/contents/uranai/
最後にこちらを紹介。完全な余談ですが私の結果は
>貴方の今の幸せ度 46% です。
>あなたの今、現在の心境を花で例えると、
>ローズマリーです。「花言葉」は、「思い出」です。

でした。結果がこの話(Flower)と重なっていたというのは蛇足ですな。



◇ご挨拶

フェードアウトしたまま年越ししたくないので(って理由も何だかな)、今年最後の日記を書きに参上しました。ということで今年ももう尾張です。……イヤですそんな年は……。仕切り直し。今年ももう終わりです。全然実感ないんですが、それはともかく終わりです。今年もお世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。

来年は今年やり残した宿題を完成させたいです。ええいろいろと。いろいろと言えてしまうところが問題アリですな。年越してまで宿題を残すな私よ。

その宿題の一つであったアルファベットお題のFを今年最後にお届けしました。Gが進まないもので別のお題(動揺お題)(随分な略だな)に逃避しましたが(しかもそのお題も終わってませんが)来年6月までにはどちらも終わらせたいですねって気負うと上手くいかないので、のんびり終わらせます。焦ってもろくな結果につながらないと学習済みです。

来年がどうなるかは想像もつきませんが、のらりくらりとでも続けられたらいいなと思う次第です。来年もお付き合いいただければ幸いです。読んでくださる方がいなければ無意味なので。それでは、あと4時間をきりましたが良いお年をお過ごしください。



BGM無し。
 







  ごちゃごちゃと。


2004年12月22日(水)
 



語っても、宜しいですかな?(メイチェン@FF10) 普段控えめで大人しい人がたまに強引さを見せたり強気に出てこられたりするとツボにHITします。がつーんとね!(笑) ちなみにレゾはこれに当てはまりません。何故かっちゅーと、強気さも強引さも計算のうちだから(笑)。こう出ると相手がどんな反応を示すか、わかってやっていると萌えないのです。誰なら萌えるかっつーと、そうですねえ、ジェイドとか。つーかすれやずキャラで、控えめ且つ大人しい人ってあまり、いえ、全然いない。(笑)あんな強烈なキャラクターたちに囲まれたら埋もれちゃいますからね、仕方ないっちゃそーなのかもしれませんが。つーか誰も彼も皆、計算高そうなキャラばかり……。どうなの。

昨日の心配は杞憂に終わりましたああああ良かった! 終わったことなので白状すると、友人からのメールを迷惑メール(多くてうんざり。酷いと日に二十通は来る)と勘違いして読む前に削除したのでは、とおろおろしてたのですよ。昨日(日記を書いたあとに)メールが着たので杞憂だとわかったのでした。ひとあんしん。それはそれとして幹事としての仕事はまだ全然終わってないのです。ここだけの話、思いつかないだろーと高をくくっていたクリスマスネタを思いついたんですが、今の状況じゃ書けそうにない。スッパリ諦めて来年に回すか、元旦あたりにこそこそどっかにアップしてるかもしれません。じゃなくて幹事の話だ。Xデーは25日です。もう本当に絶対(幹事は)やらない。

レヴィが餓死しちゃったよー!!(レヴィってのはリヴリーの名前) 余裕なくしてお世話をおろそかにしていたら! ショックだ……。お墓ってアイテムの一つなんですね。体裁が悪いので置かないように設定しようかと思いましたが、戒めとして残しておきます。ワタメのレヴィ、ごめん。$O-netに吸収される前からの長い付き合いだったのにな。電子ペット(定義は違うが私はこう捉えている)とは言え愛着があったので、突然の喪失に戸惑ってます。全ては自分の至らなさが原因。もう二度とこんなことはしません。ハボも再び放置してるし、ちゃんとしよう。あー、それにしてもショックだ……。

私信:Rさま
メール有難う御座いましたーv 例のあれ(どれだ)は明日にでも! チャット、すれ違っていましたか。うわちゃあ。残念無念。そうだ、どうせなら25日夜にチャット大会とか告知してお話ししましょうか。(笑)いつ自宅に戻れるか確約できないので、今はまだ何とも言えないのですが(それじゃダメだろー)。



BGM無し。
 







  泣き言


2004年12月21日(火)
 



弱音とか愚痴では無しに泣き言です。しかもオフの事情です。最初から最後までだらだら書いてるだけです。いつもと変わらないと言えばそうとも言う。特に面白味も無いんでブラウザバックしてくださいごめんなさい。書いて少しでも落ち着きたいだけなんです。めんどくさいので反転無し。

いやもう本当に勘弁してください向いていないんだってば! 土壇場になってあたふたするし肝心なところが抜けてるしスマートさからかけ離れてるって自分が一番痛感してますよあああああ。

逃げたい。(自分で引き受けたくせにな!)(己の言動及び行動には責任を持て)

ダメな大人の見本っつーか誰が大人だって笑わせんじゃないよと自分に突っ込み。体ばっかりでかくなって(成長したの意で特別長身の意ではない)心は10歳のままですが何か。独活の大木ってこういう人間のことを言うのだね。身をもって証明した……くなんか全然ないんだけどね! 時間がすぎるのをただ眺めてるだけだったから成長って何? それ美味しい? の世界です。ぐぁぁぁ。過去の自分をパイプ椅子で(略)。もしドラえもんがここにいたら実行する。躊躇いなく実行するね!

少しは現実的になろうよ……。現実逃避してないでさ。('-'*)ふふ。寝て起きたらネ!

なんかもうどうでもいいけど(とうとう自暴自棄に)ろくなこと書いてないね。うふふあはは。ヾ(@°▽°@)/あはは〜!(久々に使ったなこの顔文字)(↑の文章もそうだけど自分のテンパり具合がよくわかるね)(住刃はこんらんしている!)(殴って正気に戻せ)(使い物にならなくなるくらいパーになるだけか。今でも充分パーだが)

後日読み返したときに今これを書いている自分をパイプ椅子で乱打したくなる日記だな。てか日記か? って突っ込みは今更です。その日あった出来事書いてないし(匂わせる発言はしているがそのものずばりは書いてない)(←今日の日記は、という前提で)つか泣き言しか書いてないし、これって分類するとしたら何になるんだろうか。日記じゃない、もちろん小説でもない。雑話とか雑感かな。雑話って変換できなかったよお馬鹿M$-IMEは。まあべつになんだっていいです。(なげやり)書く事が嫌になっても結局は書くんだろうし。私にはそれしかないから。てな訳でまた書きたくない症候群です。ほっときゃどうにかなるさ。今まで何とかなってきたんだ。つー訳でこれから地下に潜ります。また来年!(気が早い)(嘘ですよきっと性懲りも無く阿呆な文章撒き散らしに現れますよ)

自己嫌悪しかない一日でした。まる。(夜中に書いているので昨日の話です)さ、寝よ。寝たら忘れよう。今日こそ熟睡してやる。眠れば何とかなるさ!(そうかなあ)

あ、小田和正の歌声に癒された一日でもありました。「僕の贈りもの」うたってくれるとは思わなかった。嬉しいー! だいすきです。スターダストレビューも来ていたし。歌ってほしい歌はあったけど、あの場には似合わないしそれは望み過ぎってもので。ああ、総合すれば悪くない一日だったのかもな。あの時間はずっと感動に包まれてました。まさに、ことばーに〜ならなーいー♪ 心で感じたものはとてつもなく重くて、そう簡単に文字には変えられない。未熟だからってのもあるけど。言葉に変える=変質・変形って事だから、変えたくないという気持ちもある。そのまま伝えられるのが一番いいけど、媒体が違うからやっぱりそれは無理。むずかしいね。

最後に。やっと結露しましたよ。冬到来。これがないとね。結露を嫌う方は多いですが(気持ちもわかりますが)私は好きです。季節の風物詩と同じ扱い。梅、沈丁花、桜、春雷、苺が春、雨、湿気、カタツムリ、傘、長靴、レインコートが梅雨、夏は入道雲、蚊(憎い……)、ひまわり、桃(愛!)、夕立、蚊取り線香、花火、祭り、秋は秋の味覚色々、台風、紅葉、イチョウ、短くなった陽、冬は雪、霜、白い息、キンと凍る空気、愛すべきそれらと同じで(蚊は大っ嫌いだけどね!)結露も好きです。長々と書いてそれが言いたかった。思いついたものを片っ端からあげてるので書き漏らしも多いだろう。愛は増えるものなのだよ明智君。(誰だ)

さて本気で寝よう。まぶたが限界だ。書いてるうちに少しだけ浮上したし。ま、何とかなるさ。ならなくても嫌でも時間は過ぎて行く。ツケは結局自分に回ってくる。ってなんでまたそう嫌な方向に行くかな。何とかなるなる!



BGM無し。
 







  なんだか気合が空回り


2004年12月17日(金)
 



◇飽和(雑談です)

世の中、腹立つことって多々ありますよね……うふふあはは。(大丈夫か)(まだ大丈夫。えへへいひひとか言い出さない限りは)

過去の自分をパイプ椅子で殴打して北極海に簀巻きにして沈めたい気分です。



◆わからないならそのままで 辿り着かない方がいい場所もある ここが聖域とは限らない
(※アニメ版魔剣士×姫が土台です、苦手な方は要注意。かといって推進しているのではありません。魔剣士姫がお好きな方は避けてください。マジで。苦情は受け付けません)
(魔剣士リナでもないので、そちらがお好きな方も避けてください……(汗)。姫リナでもありません。甘くもないですし、毒しか無いような話です。大丈夫な方のみ先へお進み下さい)(どうしてこう門戸が狭い話しか思いつけないのか)



 困っていた顔が浮かんだ。
 間違っても愛想笑いが上手だったり口達者だったりお世辞が上手いとは言えない彼だ。相当悩み言葉を選んだのだろう。詰まりながら応じた彼の様子をありありと想像できる。
 自然と苦笑した。
「まあ、他人の恋路だし? ヘタに口を出して馬に蹴られたくないから今まで言うのは控えてたんだけど」
 少女が怪訝そうに、あるいは不安そうにこちらを窺う。
 心配の半分は杞憂だ。信じないかもしれないが。無理もない。生きてきた道はあまりに違いすぎる。いま置かれている境遇も。環境が違えば周囲の人間の質も違う。更に言えば他人同士だ。完全に理解し合えるわけがない。それもまた彼女にとっては受け入れがたい事実かもしれない。
「身分違いだの駆け落ちだの、夢を描いているならやめなさい」
 二人しかいない相部屋。男性陣は隣室にいるはずだ。フィリアも交えてカードゲームに興じていた。誘われたのを断り、話があると二人で女部屋に閉じこもった。
「ありきたりなセリフで悪いけど、世界が違うわ」
 カップを置きまっすぐアメリアを見つめる。
 夕食前だ。少々浮かれた――いま思えば無理していたところもあったに違いない――調子で、プロポーズまがいのこと言っちゃいましたと云われた。
「結局はオーケーしてくれなかったんですけどね。護符(アミュレット)はお守り代わりに受け取ってくれたから、いまはそれで充分です」
 慰めてもらいたかったのか、笑い飛ばされて元気をもらいたかったのか。
 ――――悪いけど、あたしにはどちらもできないわ。
 彼がかつて身を置いていた、決して居心地が良いとは言えない暗い感情の一端を知っている。あと一歩足を踏み外せば狂気渦巻く血生臭い戦場だった。苦しみ、憎しみ、怒り、悲しみ。支配されたら自身の身の破滅まで一直線に通じる道に行きかけた彼を知っている。少なくともアメリアよりは理解できる。
 彼女が頑なに信じる清く正しい正義とは正反対の道だ。交差はしない。共には歩めない。永遠に。互いが互いを理解できる日も来ない。理解できたと思っても、理解できたつもりになっているだけだ。
「なんで……リナさんは、」
「あー違うから。恋愛感情なんてカケラも持ってないから。誤解しないで」
 ここに某黒髪おかっぱ魔族がいたら嬉々としてアメリアの感情を貪っていただろう。戸惑いが強く出ていたものの、微かに嫉妬や怒りも表情に出ていた。
 きっぱり否定して、フィリアに借りた茶器を使いおかわりを注ぐ。
「ただ、ね。ゼルの気持ちがほんの少しわかるから。あんたが本当に心から好きなら何も言わないわ。でも、」
 飲むにはちょうど良い熱さだ。カップを傾け唇を湿らせる。
「恋愛感情を追い求めて浮ついているだけなら、相手が悪いわ。早いとこ別の人間を探すべきよ」
 恋の相手としてあれほど不適合な人間もいない。暗い過去を持ち、お尋ね者。たまに自分で自分の精神をどん底に突き落とし、這い上がってこない。自虐的で悩んでいても、ひとに頼らず話さない。自己完結させる。基本的に自分しか信じていない。信頼、信用、好意などを嫌う傾向にある。無口で無表情、ついでに無感情の無い無い尽くし。付き合いにくい人種だ。
 過去はさて置いてこのごろはそれでも改善されてきたようだが、人間そう簡単に変われない。人間への不信感は根強く残っているはずだ。きっと彼自身が思っているより強く、ずっと深い場所で。
 アメリアがその彼にどう映ったか。危なっかしくややずれているお姫様。正義を声高に掲げひたすら前進する。最初は光だと思っただろう。救いを見たかもしれない。だが……。根本的なズレは見逃せない。考えかたも価値観も違う。仲間や友人として行動するには譲歩できても、男と女として付き合うにはどうか。現実は夢や理想通りに行かない。生身の人間が相手だ。上手くいかない、理解できない、そりが合わない問題は山ほどある。
 ズレを自覚しているゼルならまだしも、アメリアはどうか。このまま黙って見ていれば近い内に仲間としてさえ付き合えなくなる。
 歓声にも似た笑い声が隣から漏れ聞こえてくる。防音完備とは言えない宿だ、聞くに堪えない大騒ぎでもない。注意するほどではない。
 向こうにはこちらの雰囲気など知りようがない。むしろ話が聞こえているほうが問題だ。騒いでいてくれると気にせずこちらもこちらで話せる。それはそれとして面白くないのも確か。(珍しく)まじめに話しているのに騒ぐとは何事か。邪魔だという気持ち半分、見当違いの八つ当たりが半分。
 雑音を努めて追い出す。カップを両の手のひらで包む。あたたかい。熱がじんじんと指先を伝い全身に広がる。
「火の粉が降りかかったって理由でもなく、恨みも無い。罪も無い人間を殺せる人間の心理を理解できないでしょ。必ずしもこっちに来る必要は無いけど、正義なんて言葉でごまかして奥にある事実も感情も見る気が無いなら、ここで終わりにしときなさい。傷ついて、傷つけて。お互い痛いだけの未来にしたくないならね。まだ良い思い出、若気の至りで済ませられる範囲よ」
 香茶を飲み干しソーサーに置く。
 アメリアは俯いていた。顔は見えない。
 感情の整理はすぐにつかない問題だ。言うべき言葉は言った。どんな答を出すかは彼女次第。ここから先はあたしの出る幕ではない。無責任と責められても仕方ないが、あたしはアメリアではない。彼女の気持ちが彼女にしかわからない以上、他に何も言えない。正解は彼女が導き出すしかないのだ。あたしにとっての正解が彼女にとっての正解になると断言は出来ない。
 笑い声がわっと再び隣室から聞こえてくる。
「――話はそれだけよ」
 使った自分の分の茶器を片付ける。アメリアはカップに一度も口をつけなかった。香茶は冷めてしまっているだろう。淹れ直そうかと思い、それこそ余計なお世話だと思い直した。アメリアもこんな話のあとで世話を焼かれたくないだろう。
 なるべく音を立てずに立ち上がる。ほぼ同時に三度歓声が響いた。
「ちょっとうるさいわね。注意してくるわ」
 我ながら言い訳がましい。胸の裡で苦く笑った。
 部屋を出かけてふと足をとめる。
「あんたたちの仲を壊したいわけじゃないわよ。まとまるならそれはそれで構わないの。だけど理想と現実のギャップを埋められないんじゃ、まとまる前に壊れたほうがいいとも思うわ」
 彼女には恐らくこの考えも理解できないに違いないが。理解されたいがための言ではない。ねたんでいる、人の幸せを許せない、などと誤解されたくないのだ。
 あくまであたしの問題ではなく彼らの問題だ。本来なら口出しも不要と見て見ぬ振りをするところだ。
 二人にしてみれば迷惑な話には違いない。大きなお世話だと拒絶されても文句を言えない。それでも。あまりにも明確に見える二人の行く末を現実にしたくない。単純なわがままだった。
 部屋から出てドアを閉める。今夜は部屋に戻らない方がいい。フィリアにもそれとなく言うか――もしかしたら何か勘付き先に言ってくるかもしれない。竜の聴覚は人間と違う。
 コンコンと隣室のドアをノックする。ドアは簡単に開いた。鍵をかけていなかったらしい。ひょこっと顔を突っ込む。
「あんたたちね、こっちまで声筒抜けよ。もうちょっと静かにやんなさいよ」
「リナに静かにしろって言われてもなあ」
「説得力が無いな」
「ですよね〜」
 口々に言って笑う。心なしか顔が赤い。周囲には酒瓶らしき物体が乱立している。
 酔っ払いめ。
 何か言うまでも無くみんなして朝まで騒ぐかこの部屋でつぶれていそうだ。となると残るはあたしの寝床の問題だ。酔っ払いには混ざりたくない。宿に泊まっているのに野宿は馬鹿らしい。新たに部屋を借りようか。客も少ない安宿、まだ深夜ではない時間帯。一階に下りれば宿の主人がいる。
「なんでもいいけどハメ外しすぎないでよ」
 応えは聞かずドアを閉めた。なにやら抑えた笑い声が聞こえてきたが黙殺した。
 あしたには答が出ているだろうか。たとえどんな答でも、もう二度と二人の問題にお節介は焼くまい。今回は仲間のよしみだ。二人で解決できないならそれまでの絆だったのだ。それ以上は野暮というもの。あたしには関係無い。仲間でも。仲間だからこそ。
 ちら、とドアを見る。
 あんたにとっての最善の道が見つかるといいわね。
 それはまだ年齢に似合わぬ選択かもしれなくても。必要な選択だ。王女という身分の枷にとっても、二人の間に横たわる溝にとっても。
 欠伸を一つかみ殺す。
 さてじゃあ、ひとまずホットミルクでも飲んで体をあっためるとしましょうか。
 決めるとあたしはとん、とん、とんと一段ずつ階段を下りていった。

――終。
稿了 平成十六年十二月十七日金曜日



長いタイトルですね。「わからない〜限らない」までがタイトル。性懲りも無くお題に手を出しました。ううう。終わらせられるのか!?(号泣)

このお題でアニメ版魔剣士姫以外は思いつきませんでした。んがしかし魔剣士リナでもないという。書いている私しか面白くない話。(苦笑)別館にはこんな感じの話も置きます。請求制にはせず一応誰でも行ける形ですが、行こうかなと思われていた方は覚悟しておいて下さい。いろんな意味で。

魔剣士に対しても姫に対しても扱き下ろしすぎですか。(^^;) ファンの方ごめんなさい。一回こっぴどくリナにズバズバ言ってもらいたかったのです。(でもこのリナはアニメのリナじゃなく原作っぽいですね。シビアですし他人との一線をきっちり引いて馴れ合いをしない、妥協もしない、冷めてる)(最後の冷めてるってのは原作のリナにも当てはまらないですが。二次創作だし!)(逃げとる逃げとる)

残りのお題で誰を動揺させようかなあ。(サドめ)(てか趣旨がそれなのか)アルファベットお題のGがネタ思いつかないのでこちらを先に攻略。つかそれならスレイ20お題を先にやれという話。そっちはそっちで長くなりそうなんだよう。(>_<)

水影楓花
君に贈る7つの動揺
4 甘い憧憬を棄てられますか



BGM無し。
 







  大丈夫さ、裏切りなんて今更だ もう慣れてる


2004年12月14日(火)
 



このごろ夕食を終える頃に眠くなり、そのまま寝てしまう習慣がつきつつある住刃です。日記を放置している言い訳ではなく!(笑)(こういうことを書くと余計に疑われる) そんなようなわけで今も眠いです。メールも書かなくてはいけないのに……。うう。明日には必ず。がくり。OTL←負け犬。(眠気に負けた……ダメダメだ)(睡魔は強かった)

夕食に関連して。サイコロステーキ食べました。満腹ーv 美味しかったっす。塩と胡椒の味付け+大根おろしとポン酢の組み合わせがさっぱりしていてグー! 塩コショウだけでもOKなんですけどね。どちらも美味しく頂きました。基本的に大根は嫌いなんですが(生だろうが煮ようが嫌い)今日はそれほど気にせず食べられました。こういう食べ方なら食べられる。んむ。

きのうはふたご座流星群が見られたそうですね。空は晴天、満月でもなく(確か違ったと思います)前日に天候が悪かったため空気は綺麗。観測には絶好のお天気! ナチュラルに寝ましたが何か。(またこのパターンです)夕飯前までは覚えていました。食べたら忘れました!(爽やかに) いいんだ負け犬人生でも。捨てる神あれば拾う神あり、余りものには福がある。負け惜しみなんかじゃないやい。悔しくなんかないぞ、ないぞったら! くそう見たかった……!!(←思いっきり悔しがってる) しし座流星群も気がついたら時期を逃していたと言うか今年はいつだったんでしょうか……(うわあ)。

今日のタイトルは19からー。ちょっと捻ってみました。(これでも捻っているつもり)

言いたいことを我慢するって大変です。べつに悪口でも鬱でも毒でも下ネタ(笑)でもないので、吐き出したっていいとは思うのですが。TPOを考えるとちょっと。あああ言いたい、言いたい……っ! この自制は果たしていつまでもつのやら。無駄なところで頑張ってます。もっと他のところで踏ん張りきかせる必要があるだろうに。

そういえば日記をつけるとき長続きさせる秘訣ってえのが新聞に載ってました。気負わないこと、最初は客観的に見た事実だけを箇条書きでいいから書くこと、できるだけ楽しかったことを書くことだそうです。気負うほうが長続きせず、感情的に書き殴るとあとから読み返したときにそのページを破り捨てたくなる、嫌なことばかり書いてあると読み返したくなくなると。確かにその通り。年末も近いこんな時季、カレンダーや手帳に加えて日記帳を買う方もいらっしゃるかもしれません。始めようかー天体観測♪ じゃなくて。始めようと考えられている方は、念頭に置いて書いてみてくださいな。って毎日書けていない私が言ってもな。はははん。

まあね、薄々わかっちゃいたんですよ。こんな日記を書いていても文章力がつくはずないってことは。「読ませる」ことを意識して書かないと上達するはずがない。だからいくら書いても無駄なんです。上達したいと思う気持ち半分、日記くらい自由に書きたい気持ち半分。揺れる乙女心v(やめい)(誰が乙女だ)

さて寝ますか。(書き逃げ)いえ嘘じゃなく本当にねむいー。(-_-).。oO それはどうでもいいとして久々に書いた日記がこんなのってどうなの。前回の日記が3日で自分でビックリダ。あ、なんかちょっとフノキオぽい?(わかる人にしかわからんネタを)(まだ移行手続きしてません。早よせな)(今日はもう寝るけどな)(意志薄弱)



BGM無し。
 







  リハビリになってない。


2004年12月03日(金)
 





◇雑談(まじりのニュースていうかブックマークつかメモ)

http://www.infdesign.jp/
ネームオフという商品だそうです。こういうのが必要な時代なんですねー。値段が1470円(税込)と少し高め。形状はホッチキスに似ています。

シマンテック、ウイルス「Garroch」警告〜感染すると中年男性の画像と音声が
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/11/30/5585.html
なんつーか、わかりやすいですね(笑)。いえ感染した側にとってみれば笑い事ではないのでしょうけれど。メールの本文に脱力。

KDDI、一部ユーザーの個人情報を他人に誤送付
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/12/03/5650.html
これは本当に笑い事では済まされない。人間がやることだからミスは誰にでもある、とはいえ。他にも気になるニュースはありますがキリがないのでカット。興味があればサイドの最新情報でどうぞ。ってなんか回し者みたいだな。

ウィルスの恐怖展
http://www.nifty.com/cvu/h_top.htm
CMで流れていたのには驚きました。(←内容についてのコメントじゃないし)

三刀流
http://www.pony.ne.jp/default.tpl?action=full&cart=10996633095503907&--eqskudatarq=12490
悪気はないことを最初にお断りしておきます。その上で。安っ! フルセットで六万円。刀がそんなに安くていいのか。いやまあちゃんとした値段で売り出したって買う人はほっとんどいないのでしょうけれども。それにしたって。本人に実は安物使ってたんですねなどと言おうものなら瞬殺されますな。

ハンモック
http://www.hammock-life.com/
幼い頃は憧れてましたハンモック。でもよく考えてみれば寝返り打つの大変そうですね。もし使うとしても、使えるのは春と秋くらいかなあ。夏は暑くてごろごろ布団を移動するので。ハンモックじゃ移動できない。(それでなくても寝返りをよく打つのです)冬はなんか寒そう。そろそろ敷布団二枚+タオルケット一枚+毛布一枚+薄手の掛け布団一枚はきつくなってきました。ちなみに暖房無し、ストーブ無し、当然床暖房なぞ無しの状況です。北向きの部屋だから寒い寒い。

ワンダフルショット
http://www.tomy.co.jp/wonderfulshot/index.asp
わかりやすいネーミングには好感が持てます。常に安易という罠がまとわりつきますが。だいぶ前に猫と話せるおもちゃのようなものが発売されたのを思い出しました。(だからな、内容についてのコメントをだな)

アルフォンス・ミュシャ フィギュア ミュージアム
http://www.takaratoys.co.jp/takara_candy_toy/mucha/
食玩と言うのでしょうか。フィギュアには興味ないのですが(むしろ敬遠しがち)、こういうのであれば別です。インテリアにいいかも。写真と実物ではやはり違いますから何とも言えませんがアイリス、バラ、ユリ辺りが気になります。ちなみにダイアモンドには全く興味ないです。だって燃えたら炭になるし。燃やすつもりで買うわけじゃないですけど(笑)。それぞれのフィギュアクリックで大きくなるようです(別窓)。

ここから雑談。眠りが浅く妙な夢を見てしまいました。なんちゅーか現在の自分を明確に表していて泣けます。それにしても夢って理不尽ですね。一本道を普通に歩いているだけなのに隣にいる人がいつのまにか別人に二度も摩り替わってましたよ。どんな状況だ。

夕食は家族で、という不文律が知らぬ間に出来上がっていたらしく、15年間で夕食の時間がズレにズレてきています。15年前は18時〜18時半、10年前は19時、5年前は20時、現在は19時〜23時です。何だそのズレは。んで今日はというと22時ごろになりそうです。流石に朝食:ご飯一杯+目玉焼き、昼食:サンドイッチ少々ではお腹がすきました(笑)。

寒気がしてきたってことはもろに風邪の初期症状ですな。睡眠も足りてませんし(上記参照)厚着してあったかくしなければ。今日は早く寝よう。



アルファベット26のお題

E. eavesdrop(立ち聞きする)

「……いいんだな」
「いいわよ。さっさとやりなさいよ」
「そこまで言うなら遠慮なく」
「――――え、あっ」
「どうした? さっさとやれって言ったのはリナだろう」
「他人事だと思って……っ」
「ある意味そうだからな」
「ゼルの意地悪っ」
「俺が悪かった。拗ねるな」
「ふーんだ」
「手が止まってるぞ」
「うーるさいうるさい黙ってやりなさいよ!」
「はいはい」
「え、やだそんなとこ!」
「待った無し」
「ひどっ! やだやだそこもやめっ」
「聞く耳持たん」
「やめ、やっ、ちょっとゼル――っ」
「やめていいのか?」
「…………陰険!」
「ほう。手加減してやってるんだがな、これでも。本気を出してもいいと取るぞ」
「うそうそごめんってば! 謝るからその手……だからダメって言っ」
「待った無し」
「やーだー! 頼むから本当そこは」
 ……お邪魔、だったみたいね。明日の予定を確認したかったんだけど。
 まあ一応夜も更けてるし。確認は朝でもいいし。
 明日リナは寝坊かしら。
 盗み聞きしてると思われたらヤだから、早々に部屋に戻って寝ようっと。



「いじわるっケチっ根暗っ」
「……リナ」
「わーんゼルがいじめるー! ガウリイもなんか言ってよ!」
「おまえらなあ、オセロごときでどうしてそこまで騒げるんだ」
「ごときじゃないわよ! 明日のあたしの朝ごはんーっ」
「自業自得だろ。朝ごはんを賭けるって言ったのはリナじゃないか」
「だって何も賭けないんじゃつまらないでしょ」
「それで負けそうになって騒いでるんだったら世話無いぞ」
「ゼルがこんなに強いとは思わなかったのよ。カードは信じらんないくらい弱いくせに」
「ゼロ勝九敗、あと一敗で大台だな、リナ?」
「うっれしそうに〜」
「ハンデ付けてやって一回でも勝てればいいという条件で、まだ文句があるのか」
「あーもーオレ寝るぞ。付き合ってられるか」
「一抜けなし! 公正なジャッジしてよ」
「知らん。騒ぎすぎたり夜更かししたりするなよ。あ、それとあしたアメリアに誤解だって言っとけ。おやすみ」
「もー。おやすみ」
「おやすみ」
「ところでゼル、アメリアの誤解って何の話?」
「……さあな」

――終わっとけ。

稿了 平成十六年十月十五日金曜日
改稿 平成十六年十一月七日日曜日

制作時間およそ三十分弱。ネタを思いついてから書き終えるまで。

これ小説じゃないよな……ごめんなさい。

(化粧室ネタやりたかったんですアルファベットお題で)
(懺悔。化粧室ひょっとして二年くらい更新してなかったり……?)
(つかオセロにジャッジもくそもないと思うんですが)
(そこはそれほら二人とも手癖悪そうだから! イカサマできないようにね!)
(フォローになってない……)
(閑話休題、書いてからさらすまでどれだけかかっているんだと小一時間)
(久しぶりのアルファベットお題がこんなのでいいのか私)
 







  開始が一ヶ月遅れなら


2004年12月02日(木)
 



◆終了のご挨拶も一日遅れ(ごめんなさい)

かぼちゃ企画終了しました。参加してくださった方、有難う御座いました。m(_ _)m

らいむ様、天海様、お二方が背中を押してくださらなければ無事に終わらせることができなかったと思います。この場を借りてお礼を申し上げます。有難う御座いました。

ところで日記をご覧の方にだけちょっとした特典を。口外法度でお願いします。企画が一ヶ月遅れたお詫びのようなもので(つか毎年毎年十三夜がハロウィンの時期に重なるので正直厳しいのです。もう開き直ってハロウィンは一ヶ月遅れと決めてしまおうか)、得にもならなければ損にもならない情報を隠しました。場所は簡単ですが隠し方は難しいです。年内はどこかにあります。いつかは大々的に宣伝しますが今はひっそり、ここだけの秘密です。ハロウィン企画の余韻(つか感じとしてはオマケかな)とでもお考えになってください。お時間がある方は探すも一興。見つけたら合言葉を忘れずにv(でも合言葉だけにしてください。(^-^;)詳細は秘密です)



◆ニュース

「Sleipnir」「Firefox」などのタブ切り換え型Webブラウザーに存在する脆弱性
http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/10/21/tabbrowsersecad.html

主要ブラウザのタブ機能に、共通のセキュリティバグ
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20075279,00.htm

フィンランド政府、IEの使用中止を勧告--MSのBofra対策急がれる
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20076963,00.htm

マイクロソフト、Windows XP SP2におけるWindows Updateの不具合を修正
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/11/30/5587.html

「マザー」が「最も美しい言葉」ランク1位に、英調査
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200411250010.html


毎度全てコピペで。記事が消えていたらごめんなさい。古い記事がありますが気にしないで下さい。



◇戯言

てか海とシクロ2にも参加してるんですけどね。全部別の名前で(笑)。短冊ロマンティカに参加しない理由はサイトのほうに言葉をつぎ込みたいからです。一昨日はわざとリンクつながなかったんですがもう十二月だしいいでしょう。興味ある方はコピペで。
http://www.retro-ink.com/

自分で書くのは平気なのに人様の作品を読むと腹立つというカップリングを発見してしまったです、よ。(微妙に動揺)理由が自分でもよくわからない。何に腹が立ったんだ。

頭痛が止まらない。つか一昨日までの頭痛は偏頭痛でした(確定)。昨日からの頭痛はマジで風邪ひいたかもな感じです。ぼーっとします。やばいかもしれん。本格的に寝込む前に何とかしたい。

忘れてましたが(……)別館と個人サイトは来年ってことで!(もう逝けお前) 某企画のせいで(伏せてないしな)てんやわんやで本気で忘れてました。年末年始はお休みをするってことで決定ですが(去年は例外さ)(去年の十二月は頑張ったな私)(あれからもう一年か。早すぎだ)クリスマスは何かしたいんです。何も思いついてませんけども。いっそクリスマスも抜きで長編を何とかしようかな。どうしよう。そのほうがのんびりできて精神的には楽なんですが。(かぼちゃでかなり切羽詰まってたからな……)20日までアンケートを取って4日で書くとか? 大博打だ。(書けなかったら悲惨。ネタがあったらこの方法を取るのですが)年内はオンじゃのんびりしたいから(オフがアレなので)何もしないことにしようかな。

それはそうともう十二月ですよー。暗澹たる気分になりますね。はー。

受け取った感動のままに綺麗だと言うにはあまりに多くの思い出を抱えすぎた。まっすぐ素直に見つめる姿勢が幼さからきているのだとしても愚かとは言えない。混じりけの無い純粋さと称えられこそすれ。手の内にあるは悔恨と自嘲。失って生まれた穴を前に座り込む。足はある。手もある。無いのは埋めようと思う気持ち。ここが暗闇に閉ざされていると言うなら明かりを自分で消したから。朝は来る。時間がたてば夜もまた。繰り返しに疲れて動きたくないと駄々をこねている。手が届く位置の窓に背を向けて目を閉じる。何も見えない。誰が見ていたとしてもわからない。外側は時の流れに従順に、内側は一向に進まない。いつまで過去にしがみ付いているのか。でも時計の針を進めて痛みさえ忘れてしまったら、本当に死んでしまうでしょう? せめて私だけは覚えていたい。過去にはしたくない。だからまだ歩きたくない、歩けない。



BGM無し。
 



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 廻れ廻れ独楽のように  
 止まった時が命尽きる時  
 廻れ舞えよ自動人形 
 踊り疲れて止まるその日まで