KALEIDOSCOPE

Written by Sumiha
 
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  ねぇいい景色だと思う?


2004年10月30日(土)
 



なぜか通常運営の日記です(「なぜか」とお前が言うか)。

ていうか十一月一日に公開とか言ってましたが無理です。別館も個人サイトも。あれから手をつけてませんでした。堕落の道をひた走ってます。ダメだろそれじゃ。時間ってあっという間に過ぎ去りますね。ハロウィンどうしよう……。イベント物はオフラインでほとんど何もしないため、せめてオンラインで何かしたいんですよ。一年に一度しかないから楽しみたいというのもあり。それぞれのイベントにはそれぞれの歴史があり、調べるのが面白いというのもあり。そこからネタを拾えたり(笑)、新たな発見があるとそれが楽しくもあり。まあせっかくなら楽しまなければ損だと。貧乏根性なのか単なるイベント好きなのか迷うところ。

いやそうじゃなくて。十二月一日に延期か? つか今年中に公開できるのか。ハロウィン頑張って作業もフルスピードで仕上げられたら十一月十一日に公開できればいいなあ。新作は無そうですが。PCくらっしゅが無ければー!! 後悔してもし足りない。

いろいろと未整理の事柄が出てきて混乱中です。単なる理屈屋なのだろうか。ううむ。冷静な判断で下した行動から衝動、感情の動きに至るもの全てに理由付けしなければ気が済まないのだろうか。ううむ。案外自分のことは自分が一番見えていないもんですね。悟りの境地(大袈裟な)には程遠いな。

書けばわかると思っていたが書けば書くほどわからなくなっていく。するめみたいだ。いまは噛みすぎて顎が疲れた状態。飲み込むには塊が大きすぎて飲み込めない。消化不良が起きるのは目に見えて明らか。ならどうするかというとやはり噛むしかないわけで。始めてから早五年、あと何年書けば答を見つけられるだろう。

とりあえずDとEは書き終えてます。来週中にアップできるかと。んでFですが、どうなるか不明です。今年のクリスマスと年末とお正月をどうするか決めていないので。あああなんだかまた直前になってばたばた始めそうな予感がするよー。おししょーさまも走る月だけあって忙しなくてイヤンですばい。……今月はまだ十月だけどな。どうでもいいがお師匠様って二重敬語?(知らん知らん) 日本語ムズカシイネ。

喉の痛みが昨日より酷くてどうしようかと。喋るのに支障は無いものの。あーもーほんと健康体か倒れてるかのどちらかにしてくれい。微妙に体の調子がおかしいような気がする状態が一番嫌です。そっちが気になって集中できない。集中力の無さを体調のせいにするなという的確な突っ込みは聞こえない振りをします(笑)。

明日はハロウィンだー!(←ネタが無く切羽詰まっているらしい) ところでハンプティダンプティってレゾのイメージです。なんでと言われても私が訊きたいくらいです。(は?)いま唐突に思ったのです。卵がレゾなのか? 卵なら黄金竜や古代竜のほうがイメージのような。でっかいトカゲのえらい人(笑)。教えて偉い人!(なつかしいなあ)

うあっしまったメルマガ出してない! すみません今から書きます。もういっそバックレてしまおうかと思わないでもありませんが(最低)大丈夫です配信します。ついでに懺悔。まだ後編アップしてません……。(オイ)ままままだ見つけた方いらっしゃらないと思いますのできっと大丈夫!(なわけ無かろう!) もし発見された方がいらっしゃいましたら遊戯室のメールフォームからでもお叱りのお言葉でも何でも送ってやってください。パソコンの前で土下座します(見えないから)。

そんなような訳でテンパったまま今日の日記終了。テンションもオカシイ。



BGM
鬼束ちひろ
This Armor
(ねむりながら「INSOMNIA」聴いてまふ)
(つーか今も眠いです。微熱下がらないー!)
 







  どうか夜が明けるなら


2004年10月29日(金)
 



決して叶わない願い。



◇雑談

まあそのようなわけですよ。(すみません眠いんです)(自業自得です)OTL

ネガティブ思考に支配されそうでイヤンです。気力が吸い取られていくー。

実を言うと前編しかアップしてません。後編これから打ち込みます。完結はしてるんです本当です。がくり。(ここで力尽きてどうするよ)

調べ物している最中に見つけました。以下は引用。
>ホワイトスモーカー 【white smoker】
>硫黄を多く含み,海底のチムニーより噴出される白色を呈する熱水。

ちょっと笑った。言葉の意味に、ではなく言葉そのものに。白か。そうか白なのか。じゃあ黒とか青とか赤とかいるのか(笑)。五人いたら戦隊モノができそうだ。何の話だ。

アルファベットお題で魔剣士リナを一つくらいは消化したいと思いつつ。どうなるでしょう。(いえ私が書くんですが)ミリリナ(見るリナではない)は確定です。たぶんルークリナも書くでしょう。たぶん。雨リナとフィルさん+リナも書きます。レゾリナは書きたいです。お題次第。SリナとLリナも書きたいです。書けるお題はありますが、別のカップリングになる可能性を捨てきれず。むー。覇王×リナとゼラリナと見るリナも書きたいのですがこちらはたぶん無理。ジェイドリナと獣神官リナと剣士リナは書けそうなお題があるので書けるかもしれません。最後に予定は未定と言って逃げます。(ヲイ)

アルファベットお題は全て原作設定ORアニメ設定で通すつもりです。ってこれ以前書いたかな。まあいいか。学園物などのパラレルは無しってことです。この規制の中でどこまで書けるかが勝負の決め手だ(何の勝負だ)。

↑で、たぶんを多用しすぎ。<どうでもいい

次回の日記は(内容は日記じゃないですが)Dの簡潔変です。……。もとい完結編です。読んでくださっている方がいるのか激しく疑問ですが終わります。長かった。(←放置されていた時間が)書き終えているならさっさと出せばいいのに何やってんだ。

今日に至るまでのいきさつは昨日の日記に。書いたのは昨日でしたがアップしたのは今日です。邪道? いいのさ。もともと日記と言えない日記なんだから!(それでフォローしているつもりか)

お風呂掃除を頑張ったら足が痛く。つま先立ち三十分は辛い。<どんな姿勢で何をやっとるんじゃ

耳掃除してると咳が出るのは私だけでしょうか。喉のほうになんか違和感が。……いえ耳掻きは喉まで届いてませんよ。そんなことできませんよ(笑)。

では打ち込みしてアップしてから寝ますおやすみなさいぐう。(-_-).。o0



BGM無し。
 







  遠くへ逃がして


2004年10月28日(木)
 



微熱って辛いですね。やたら眠いなーなんでだろと思ったら風邪の初期症状だったモヨウ。喉痛くてちょっとボーっとして鼻がぐずぐず。普通に動ける分、倒れたほうがいくらかマシな気も。ね、ねむい。寝たら夜に寝られないので我慢。今週は夜に寝て朝起きてます。健康的。ただし夕食中はほぼ眠りながら食べてますが(器用だな)。夜中に寝て朝起きるサイクルはもう嫌じゃ。ワシャ若くないんじゃ。(←何歳のつもりだ)

沈んでた間何してたかというと漂白剤に足突っ込んだり(自分より周りがビビってた)(突っ込みたくて突っ込んだのではなく事故です)親族危篤の報せと新潟中越地震(上越に別の身内がいる)に凹んだりしてました。どちらも無事なようですが。……今年はあまり楽しい気分で年を越せなさそうな予感。ここんとこ死や老化について考えていた矢先だったのでどーもその。暗い方向にしか行きませんな。(問題提議の前提が前提なので明るくなりようがないとも言う)ひなたぼっこして、ぽかぽかぬくぬくでうとうとしたい。今日は秋一番の冷え込みだそうですが陽射しだけはあったかそうでした。

ところで本日は陰暦の九月十五日らしいですよ。でもって満月ですよ。十五夜も十三夜も過ぎてしまいましたがそういう訳で今月末までの公開。ハロウィンはネタすら無い状態です。(あるにはあるけども書くとなると今年中に書き終えられない予感。そんなんばっか)どうすんだ。そんな訳で今年も使う言い訳。英国ではハロウィンよりも、十一月五日のGuy Fawkes Nightが有名だそうなので、十一月五日までに間に合えばいいかなと。期待はしちゃダメです。書けない予感がひしひしとします。そんなんばっかなんです(沈)。どうしようかなあっためてたネタを無理矢理ハロウィン仕様にしようかな。

あ、そゆ訳なので今回の十五夜+十三夜創作もハロウィン創作も突貫工事仕上げのために隠してます。(つまり駄作なので堂々とさらしたくないという意味です。と注釈をつける自分に鬱)ここをご覧の方に特別にヒントを。隠し場所は難しいです。ただし隠し方は簡単です。見れば「あ、これだな」とわかります。今までの隠し方とは違う隠し方です。マウスカーソルの形状変更や右クリック禁止などはしてません(私が嫌いなので)。どちらの創作も、らしい場所に隠してあります。XREAさんのサーバー内に置いてあります。日記、INDEXやメニュー頁など目立つ場所には隠してません。

こんな感じで。十五夜+十三夜創作は今月末、ハロウィンは(もし書けたら)来月十日までの公開。書けなかったらこのお話は無かったことに(笑)。

めるまがは明日中に出せたら。(ひらがなで書くと読みにくいなー)只今気力を大幅に消費しておりましてDOWN中であります。



以下私信です。ここをご覧になっていらっしゃるかどうかわかりませんが。(^-^;)

R様(頭文字はRで合っていますでしょうか。汗)
突然ネット落ちしてしまい、すみませんでした。上記のような事情でしばらく沈んでました。またメール致します。お相手してくださると嬉しいです。

A様
亀レス本当にごめんなさい! イベント更新以外の更新がストップしており更に言えばゼルリナが……状態ですが、またお暇なときにでも遊びに来てやって下さい。



BGMなし。
 







  ごめんなさい


2004年10月24日(日)
 



ちょっといろいろ限界です……。廃人ならぬ灰人。=□○_

生き返るまでもう少し待ってください太陽と十字架とにんにくと銀は天敵。(吸血鬼か)
(天敵多すぎとか余裕結構ありそうなどの突っ込みは勘弁)
 







  一体何を信じれば?


2004年10月19日(火)
 



アルファベット26のお題

D. dally(もてあそぶ)/後編・1(……)

 買い物リスト作成のために一つ二つ質問があった。
 育ての親の部屋に入った理由だ。
 軽くノックし、返事が無かったからドアを開けた。
 たまにノックに気づかない。本に熱中していたり何かを深く考えていたりで。だから別段常識の無い行いではなかった。普段通りだった。ここまでは。
 彼女は大抵部屋か店にいる。いま店番はジラスとグラボスがやっているから、部屋にいる筈だった。
「おい、そろそろ羊皮紙――――」
 部屋には気配が無かった。入る前に誰もいないと気づくべきだったのだ。
 どこ行ったんだと回れ右をする直前だったか直後だったか。見慣れない色が目の端を掠めた、気がした。
 開け放したドアをそのままに気になった色を探す。
 右端、壁際にベッド。薄いピンク色のシーツとカバーがかけられている。乱れは無い。きっちりベッドメイクされている。家も家具も人間サイズだ。竜としてではなく人間として住んでいるために。
 ベッド脇にはサイドボードと花が活けられた花瓶。普段と変わりない。視線を左にずらす。窓。閉じられている。同じく薄いピンクのカーテンは両脇によけられ、やはりきちんと留められている。更に左。
 左端の壁際、机と本棚、観葉植物の植木鉢。本は一冊も出ていない。どれも整然と並べられている。植木も枯れていない。部屋は片付けられている。ただし一点のみ除いて。
 机の上に乱雑に散らばっている何枚もの紙切れ。
 綺麗好きのあの養い親が、こんな風になにかを出しっぱなしにしているとは。珍しい。
 机に近づき紙切れを手に取る。正しくは便箋だった。誰かと養い親の手紙だ。知らぬ間に文通などしていたらしい。それも結構な昔から。何枚も机に出されている。
 好奇心には勝てなかった。



 耐えられない。
 おそらく薄々気づかれている。だから時折、含みのある眼差しでこちらを見るのだ。
 探るような責めるような顔に耐えられない。それ以上に、自分の中にある秘密に。
 そうだ、一番耐えがたい。隠し事をしている現状が。言ってしまいたい。言って楽になりたい。ただしそれは更なる苦痛の時間の始まりを意味する。楽になどなれない。
 日常を壊したくない。幸せを自らの手で握りつぶしたくない。
 ようやく穏やかな生活を手に入れたのに。
 …………まただ。また、「ヴァル、」妙な苛立ちは苛立ちの一因に掻き消された。
 複雑な感情を宿した瞳でこちらを見ている。
「こぼれるでしょう」
 はっと手に持ったポットを上向けた。香茶がカップになみなみ注がれている。その香茶の色もどす黒く、まるで珈琲だ。砂糖をいくつ入れたところで飲めた代物ではない。
 溜息をつきポットを下ろした。
「悪い」
 淹れ直しだ。せっかくの食後の楽しみが。
「いいわ。わたくしがやります」
 座っていて、とテーブルを指され大人しく従う。
 料理はひととおりできる。彼女に仕込まれた。苦にはならなかった。楽しかった。自分の手で何かを一つの形に作り上げていく作業、その過程が。誰かを喜ばせられる。美味しいと言ってくれる。失敗しても苦笑とアドバイスをくれる。不味くても食べてくれる。心がじわりと温かくなる。
 香茶の妙な色の原因は茶葉の入れすぎ、蒸しすぎ。基本的な失敗である。上の空だった証拠だ。
 二度目の溜息をつく。
 最近わけのわからない思考に支配される。きっかけは手紙だった。あれを見た日から。
 まるでもう一人の自分が陰から囁きかけているようだ。覚えの無い意味深な呟きを残し一瞬で消える。さきほどのように。
 ようやく穏やかな生活を手に入れたのに。
 どういう意味だ。荒んだ生活でも送っていたのか? 誰が?
 何かがおかしい。気づいても苛立ちを隠し黙っていた。笑われるのも嫌で、変に心配もされたくなかった。
 そろそろ限界だ。不信感は何でもないの一言で消せない大きさに育ちきっている。
 だが言えない。
「どうぞ」
 ありがとうの代わりにイタダキマスと香茶を受け取る。
 彼女は向かいに座った。定位置だ。向かいで食事して話して笑って怒って。
 ずっと、見てきた。
 香茶をひとくち、ふたくち口に含む。熱さと控えめな甘さが広がる。
 美味しい。文句なしに美味しい。
 常ならば落ち着くはずの香りにも温かさにも美味しさにも、心を落ち着けられない。焦りが増すばかりで何の解決策も浮かばない。
 どうする。どうすればいい。第一なにを言えってんだ。
 自分でも正体を掴みかねているのに。
 両手でつつんだカップを見つめる。きれいな琥珀色だ。動揺が手に現れさざなみを立てている。映った自分の顔も歪む。
「ヴァル。買出しに行った日から、変ね。なにかあったんですか」
 詰問ではなかった。厳しい口調で問い質されたなら何でもねえよと突っぱねられた。
 卑怯だ。話さざるを得ない状況に追い詰められている。
「別に、」
「手紙」
 落とされたキーワードに顔を上げる。
「読んだのでしょう」
 いつもの微笑みだ。いい壺ねと仕入れた商品を誉めるときの、オリジナルの料理がうまく作れたときの、ケンカして仲直りしたときの、……だが、なぜか。泣き笑いに見えた。
 黙って人のプライバシーを覗き見た。怒られて当然の行為だ。
 彼女の顔は悲しいほど澄んでいた。激昂の予兆も見られない。
 ごめんなさいとも、あんな誰でも見られる位置に置いとく方が悪いとも、言えなかった。

――つづく。

稿了 平成十六年十月十四日木曜日
改稿 平成十六年十月十八日月曜日



つ、次で終わります……。長すぎたので切りました。おかしいこんなはずでは。書きたいシーンまで行けてない。



BGM
鬼束ちひろ
INSOMNIA
 







  鳴り響く鐘の音は何の始まりを告げているの


2004年10月18日(月)
 



アルファベット26のお題

D. dally(もてあそぶ)/前編

 殻が割れたら早かった。
 一日一日と成長が目に見えて明らかなのだ。
 殻を割った日は(人間の)手のひらに乗せられる大きさだった。翌日には片手に収まらず両手に乗せてちょうど良い大きさだった。一週間後には手で持てなかった。
 これが通常のエンシェント・ドラゴンの成長過程なのか、それとも彼が特別なのかはわからない。エンシェント・ドラゴンを育てた経験が無いから。ゴールド・ドラゴンならまだしも。育てた経験はやはりないが、己の成長過程なら覚えている。自分と比較すると異常に早い速度で成長している。
 たとえ同じ竜族でも何もかもが同じではない。外見の特徴、性格の特徴、魔力のキャパシティなど。あくまで同族ではなく同属、違いは明らかだ。
 ゴールド・ドラゴンはここまで早くない。人間の数え方で言うなら五百歳程度までゆるやかに成長する。百歳でも半人前だ。彼の成長ぶりが如何に異常か、比べるとよくわかる。
 一ヶ月もたてば言葉を覚え魔法を使えるまでに成長した。人間にも変身できる。角がなく髪が長い。背は自分を追い越している。外見年齢は初めて会ったころの彼とちょうど同じくらい。いまはそこで体の成長を止めている。
 たしかに面影を残しているのに。全く知らない他人に見える。
 彼には記憶が無い。生前の、いや生まれ変わる前の。
 なにも覚えていない。ひとりの人間の女魔道士に、竜族に、世界に憎しみを抱いていた彼は。きれいに過去を忘れ去っている。
 実際、別人なのだ。異世界の魔王と同化した彼とは。
 違う生を歩み違う道を選ぶ。愛されるために生まれ愛するために生きる。きっと彼は、これからそう生きる。
 だから私は彼をヴァルと呼んだ。ヴァルガーヴではなく、ヴァルと。
 魔族だった彼はもういない。憎しみに心を支配された彼はもういない。運命に徒に振り回された彼はもう、どこにもいない。
 日記を閉じる。彼を育てると決意した日から毎日書き続けている。ほとんど彼の成長記録だ。そして少し、自分の話を。
 彼が新しく生まれた日を思い出す。同時に、彼の生い立ちを。
 凄惨を極めた生だった。希望を二度も潰され、絶望に追い詰められた日々だった。
 だがそれは過去だ。現在ではなく、ましてや未来でもない。
 だいじょうぶ。彼は二度と道をたがえない。素直にまっすぐ育っている、彼なら。なんの心配も要らない。
 ふと机の上のインク瓶が目に入る。
 ――――そう言えば。ひさしく手紙を書いていない。
 居場所がはっきりしているのは一人だけ。ここから遥か遠く離れたセイルーンにいる第二王女だ。彼女に手紙を出せば、本当に届けたいひとに届く。届けてほしいと伝えなくても届けてくれそうだ。
 それとも届ける必要なんて無いかしら。
 ひょっとしたら王宮に入り浸って周囲の顰蹙を買っているかもしれない。破天荒で常識を無視した行いを平然とできるひとだから。
 だから。彼を、生まれ変わらせられた。
 あのひとだから彼の道を新たに示せたのだ。
 びんせんを広げ羽根ペンを滑らせる。未来を象徴するように軽快に走った。

――つづく。
稿了 平成十六年十月十四日木曜日

これで終わってもいいんですが続きます。長くなりそうなので一旦切って、続きは後日。ここで切れてもお題には反しないんですよね。でも書きたい場面は次にあるので。

お題のひそかな野望。(書いてる時点で公表してるという突っ込みは却下の方向で)お題の言葉自体を作品に一度も用いずにお題を表現すること。今回の前編では成功してますが、後編でいきなり挫折します。いいんだあれが書きたかったから。Eは頑張る。



BGM
鬼束ちひろ
INSOMNIA
(寝る前はラルクと鬼束嬢と交互に聴いてます)
 







  なんて愚かな汗に まみれているのよ


2004年10月17日(日)
 



痛み止めの効果が切れるであろう時間を前もって計算していたんですが。その通りの時間に目がさめてしまいました午前四時ですおはようございますもう少し寝ていたかった! だから飲む時間ずらそうかなあって考えたけれども痛みの前には無力でした。腹部をナイフで刺されてるみたいでイヤンです。寝起きなので妙なこと書きそうで更にイヤン。そろそろ腰痛も誘発されるであろうと思われるために薬を飲みたいのですが胃に何も入っていないから何か食べなければ胃が荒れる。けど食欲なんてあるかー! てゆーかマジしんどい。胃が荒れるとろくなことにならないので(口唇ヘルペスが唇にできたり肌が荒れたり湿疹がどっかに出たり)食べたくなくても少しでも食べて薬飲んでまた寝ますちゃお。あれチャオってこんにちはって意味でしたっけ? そもそも何語だ。(←疲れてる)

たぶん明日から三日間、連続日記更新すると思いますが無駄だと思わないでいただけると嬉しいです。たとえどんな文章でも(この日記も当然)書くならば、私にとって小説を執筆するために必要なのです。何も無駄にならない。ここでこうして痛みで目がさめたことも肥やしになるんです。(一種の職業病と言える)なので温かく見守ってくださると幸いに存じます。

ヴァルリナ読みたいです。例の長編でヴァルガーヴの名前をどうしようかと考えているうちに読みたくなってきました。書かなきゃなあ。という義務感以上に書きたいという気持ちを大切にしたいです。自分が書いた文章だから、けなしたくなります。欠点も丸見え、目指している文章に程遠いと自分が一番よくわかっているから。他の方が書かれる小説に比べて自分が書くものはと凹んだり、これまで書いてきたものを突発的に削除したくなります。今もそんな気持ちです。それでも4周年記念のアンケートに票が入っているのを見る度、アクセスカウンターを見る度に励まされます。有難う御座います。頑張ります。サイトをはじめた以上カウンタが回らなくなるまで止めてはいけないのでしょう。たくさんの方々に支えられてようやく立っているんだなと今の自分の位置が確認できました。落ち込むことも必要なんだと。読みたいですという言葉にどんなに救われていたか良くわかりました。目に見えるデータとして残っていませんが(PCクラッシュは本当に残念でなりませんって言うかバックアップを取っていなかった自分の阿呆)サイト開設初期から現時点までに頂いたメッセージは血となり肉となり今の私を生かしています。たとえ現状が遠回りしているようでも後退しているようでも、長い目で見れば前進しているならば必要なことだと信じて悪足掻きしつづけます。改めてここに記しておきます。

大切なものを見失っちゃいけない。怒り、悲しみ、悔しさで目が曇っても。どんなに転んでも汚れても血が止まらなくても、まだ歩ける。私の道は途切れていない。自分から放り出してはいけない。なにも始まっていない。なにも終わっていない。

「だからその窓を割って行こう」
BACK DOOR
song by Chihiro Onitsuka
 







  君が 君が 奪って行く


2004年10月16日(土)
 



アルファベット26のお題

C. cacophony(不協和音)

 どくん、どくん、どくん。
 途切れない音だ。力強く己が存在を訴えている。持ち主と同じだ。自己主張が激しい。聞き苦しく騒ぎ立て、他人の迷惑も考えない。
 ――――この上なく不快だ。
「なんのつもり」
 目が合った。視線を上げたら見られていた。否、見られていた、と言うよりも睨まれていた。理由もなしに睨まれて黙っていられる性分ではない。睨み返して「なによ。あたしに文句でもあるの」詰問しようと口を開けたのが先か、腕を取られたのが先だったか。
 瞬時に知覚できたのは掴まれた手首の痛みのみだった。
 視覚はあてにならなかった。目に入る景色がマーブル模様を描き風が耳元で切れあっという間に真暗に。脳が幾多の情報を処理しきれずめまいを起こす。
 急激に縮まる距離。それは体の距離であったはずだ。
「さーな」
 引っ張られてぶつかって拘束された。そうと理解できたのは、めまいが治まり身体が正常に機能しはじめてからだった。
 さーなって何。あんた自分の行動を理解できてないの。
 嫌がらせと即答されなかっただけマシなのかもしれない。ことあるごとにひとの神経を逆なでばかりしている男だ。あたしを苛立たせる、または怒らせる天才。ある意味でとてもわかりやすい性格だ。
 ならば何故こんなふざけた真似を?
 前言撤回。まだ嫌がらせと答えてくれたほうがマシだった。納得できる。この男らしくて疑問を挟む余地も無い。あいまいな返答は気持ち悪い。考えを読めない。理解できない。
 体温が額に、頬に、手のひらに。直に伝わってくる。あたたかい。
 冷たければ良かった。やはり人間ではなかったのだと鼻で笑えた。現実は血が通っている人間なのだと思い知らされただけだった。
 グローブを外すべきではなかった。外出の予定が無くてもきちんと装備を整えていたならこんな事態にも陥らずに済んだ。ショート・ソードもマントも放りっぱなし。武器も防具も手元に無い。頼りは自分の体のみ。
 渾身の力で押し返してもそれ以上の力で返ってくる。少しも揺らがない。遠慮も何も無い。まるで鎖だ。絡み付かれて身動きを封じられる。
 鼓膜に伝わる自分以外の鼓動。他人の証。自分の鼓動と永遠に重ならない。ずれたリズムを繰り返し繰り返し。いっそ滑稽だ。一回として心地良く聞こえない。耳障りなだけの音の羅列。
 くだらない。くだらない、くだらない、くだらない。
 世にも稀な、なんて高望みはしない。ただせめて。ひとときでも重なり合い響き合う音を聞けたなら。救いがあったものを。
 雑音を聞かされてどうすればいいと言うのか。価値も存在理由も無い、何の観念にも当てはまらない。うるさいだけの音を聞かされているこんな状況に。
 一体何の意味が?
「痛いじゃないっ、いい加減に放しなさいよ!」
 噛み付く勢いで怒鳴った。あざになったらどうしてくれる。
 力いっぱい接近を阻止する。痛いという言葉に反応してか。腕の力はやや緩まったものの開放まで許してくれなかった。
 放せっつったでしょーが。
 心の中で突っ込みを入れつつ顔を上げる。今までは顔を上げられるスペースさえなかったのだ。
 顔なんて上げなきゃ良かった。
 氷漬けにされた気分だ。指一本、まつげ一本すらも満足に動かせない。鋭い光に全身串刺しにされる。体のコントロールも奪われ呼吸できない。くるしい。
 一人の男の顔のみが視界を占めている。ほかに何も見えない。微動だにできず男しか目に入っていないから、当然見つめ続けるしかない。
「うるせえな少し黙ってろよ」
 不機嫌さを前面に押し出して、睨みつけるなんてレベルの可愛い顔ではない。目に破壊力があるなら八つ裂きにされても足りない。塵屑となって消えてしまいそうな。
 消えてしまえたほうが楽だった。
 鼓動が速度を増す。それでもやっぱり重ならない。べつべつの音を刻み思考もバラバラに弾け飛ぶ。
 耳元でがなり立てる二つの心音に泣きたくなった。涙は決して目の外へ出てくれなかったけれど。

――終。

稿了 平成十六年九月十九日日曜日
改稿 平成十六年十月十六日土曜日



お題を見て(カップリングとして書くなら)これはルークリナしかあるまいと。思い込んだら結果がこんなことに。なんか違うー! シリアスで暗めだったんです当初の予定では。これ甘いよ? な・ん・で・だあぁぁぁっ!(頭抱え)

×リナ前提の魔剣士さんとお姫様の会話(つまり魔剣士リナと姫リナの魔剣士VS姫の話)でも良かったかもと今になって思ってみる。あ、もちろんその場合はカップリングじゃなくて単なる二人の会話。コンビにすらなりませんハイ。寒いだけの会話になりそう。低レベルなケンカじゃなくて底冷えした感じの殺気が見え隠れするような。う、想像しただけで薄ら寒く。会話にしたら「その口、縫い付けてやりたいわ」「料理も裁縫も満足にできんお姫様には無理だと思うが?(せせら笑い)」「は、岩に何を言われても痛くも痒くもないわね」「随分と甘やかされて育ったらしいな。口の利き方を知らんと見える」な感じ。えーと私真面目にキャラクターを愛してるんですが作品から読み取れますか?(汗)

勢いがあり且つ短いせいもあり、すらすら書けました。所要時間約二時間(修正にかかった時間を除く)。驚異的なスピードだ(私にしては)。遅筆には変わりないですが。ああ楽しかった! 大好きだ。えと↑で予定と違ったと叫んでますが書いてる間は楽しかったです。たとえ不本意な結果に終わっても読み手視点で見るなら好きです。自己満足ナルシスト万歳。自分がまず楽しめなきゃエンターテイメントなんて作れないのさっ。苦しみの部分のほうが多くてもな。良さってのはそういう部分から生まれるのだと信じたいって何の話だ。

抽象的な表現はわざとです。いろいろ想像して楽しんでください(笑)。理想とはかけ離れた話になってしまったのが残念でなりませぬ。Bもあまり満足のいく出来ではなかったがCは更に。がんばろー。

これでストック尽きました。もうあとは書かねば増えない。閑話休題、書き終えた日のおかしさには突っ込み入れないで下さい(笑)。なかなか日記にアップする勇気が無かったんです。書き直せばいいのかもしれませんが現時点ではこれで精一杯。ほかにいじりようが無いし他のネタを思いつかないしでアップ。あっぷあっぷ。ぎぶあっぷ!

書かないと錆びつくよ腕が! つかどうやって錆び取りすればいいのー!!(いや書くしかないんだけどさ) 集中力ぷりーづ……。

ところで後書きが一番楽しいです。小説で力尽きて書ききった満足感と言うか達成感があるから。やれるだけやったと思えるから。やっぱり書く事が好きです。何度けつまずいても落とし穴に落ちて底でべそべそ泣いても。多分それだけは一生変わることの無い真実だと思います。
 







  神様 貴方がいるなら


2004年10月14日(木)
 



◆久しぶりのニュース

座る時間の多い子供、慢性疲労のリスク高い
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash_rss/335756
つまりパソコンの前にばかり座ってるとストレスがたまりやすい、と。動かなきゃ。

Officeインストール済みのWindows XPにパスワードを送信してしまう脆弱性
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/10/06/4877.html
XPをお使いの方はご注意を。

M$が一気に十件の重要なセキュリティ情報を公開
http://www.microsoft.com/japan/security/default.mspx
必見。2000やXPをお使いの方は特に。IEの情報もあります。5.01と5.5と6.0です。

ソニー、「お留守番モード」などを備えた2色のAIBOを発売
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20075009,00.htm
引用→「商品到着はAIBOが10月30日、ソフトが11月6日を予定している。希望小売価格はAIBOが19万4250円、ソフトが8400円(それぞれ税込み・送料別)」高ッ! あと五年もたてば半分以下の値段になるかな。(気の長い話だ)

明治製菓、「イソジンうがい薬」の主成分使ったマスクを発売
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash_rss/335408
効きそうだ……。マスク嫌いだから買わないだろうけど。息のこもる感じが嫌なのです。

猫の里親譲渡率5割超す 岐阜保健所
http://www.asahi.com/national/update/1013/016.html
そういえば読売新聞で赤ちゃん斡旋、養子縁組の話が何回かの連載で今週の月曜までの朝刊に載ってました。あ、人間の話です。

クマよけの鈴、全児童に配布 大阪・能勢町
http://www.asahi.com/national/update/1013/008.html
熊関連は毎日ニュースで流れている気がします。

高機能化が変えるケータイの形
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20075011,00.htm
既に電話機じゃない。

すべてコピペで。記事がなくなってたらごめんなさい。

子供虐待とか自殺とか殺人とか新聞もテレビも見る気が失せるニュースばかりで。つとめて明るいニュースを集めてみました。(そうでないものもあるが)



◇雑談

某様、メール有難うございました! えへへうふふ(不気味だからやめい)。感想は後ほどお送りします〜。にやけ顔が元に戻りません(笑)。

最低気温があっちゅーまに十二度です。十月二日だったかに真夏日になったのが嘘みたいです。一気に秋から冬へと駆け足で駆け抜けて行く勢いです。晴れても蒸し暑くならないってなんてスバラシイ! ビバ冬。

で、もう十月も半ば。今月が終わってしまえば今年残りわずか二ヶ月っ。ひー。

WEB上の占い(FLASH仕様)を遊びでやってみました。失せ物占いとかいうやつだったかな。結果があなたの探し物は既に他人のものになっています。あなたの手元に戻ってくることはないでしょうとか書かれていて軽く凹みました。うんまあね。わかっていたんだけどね。こうもきっぱり断言されるとね。本当に戻ってきてほしいのかもわからないけれど。過去は本当に、過去でしかないんだなあ。時計の針を逆回転させるようにはいかないってこと。時間は厳しいね。

神はいない。希望は無い。だが絶望しない。この言葉に救われている気がします。これからもきっと何度も思い返しては心に刻むのでしょう。



BGM無し。
 







  今度は何を望む


2004年10月13日(水)
 



ふと思った。蝕まれると言うより病んでいる。あ、今更か。(先日の日記タイトルの話)

個人サイトの話。ぢつを言うと十月一日に公開予定でした。今日は十三日ですね。ええ。約一週間過ぎてますね。素で忘れてました。(オイ)ついでに言えば別館も同じ日に公開予定でした。ひとつき延びます。来月一日に公開できればいいなあ(だからそれは予定ではなく単なる希望)。

ところで諸事情によりやっぱり個人サイトを請求制にしようか考え始めています。でもめんどくさいー。面倒くさいけど普通にリンクつないだらもっと面倒なことになりそうで。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041013-00000021-spn-ent
「顔」以来。ストーリーは「BASARA」?(違) 椎名桔平も出るんですか。桔平岩(笑)。一般の映画ファンでじうまんえんって。ゼロの数を一つ減らせませんか(笑)。公開は一年後だなんて長い。来年はどうしてるんだろな。リンクつないでないので毎度の如くコピペで。記事消えてたらごめんなさい。ヤフーに飛んでエンターテイメント一覧から探してください。あと二、三日は残ってるはず。

今日も明日も雨、晴れるのは週末。週末の晴れは何週間ぶりだ? 秋の長雨っつーか梅雨みたいな天気です。蒸し暑くないことだけが救い。晴れたら布団干して夜はふかふかあったか気分で寝たいです。つめたい布団は嫌じゃ。部屋が北向きだからそれが運命と言ってしまえばそれまでよ。寒いの好きだけど風邪引く。既に鼻がぐずぐず。

そういえば日記を書いたのは何日ぶりなんだ。随分書いてない気がする。



BGM無し。
 







  蝕んで 蝕まれて


2004年10月05日(火)
 



いらいらしていたところ、友人のメールで浮上。このごろ気分の高低の差が頓に激しい。浮かれていた次の瞬間には理由なく沈んだり不機嫌になってたり。秋だから?(五月病と同じで便利な言葉だ)

さて置き。連日の雨でいささか参ってます。落ち着くには落ち着くんですが(特に雨音)、洗濯物が乾かない(笑)。部屋干ししてるんですがこれが邪魔でしょうがない。今も目の前にバスタオルがかかってます。ノートパソコンの場所変えようかな。自分の部屋に持っていきたいところなんですが自分のじゃないのでさすがにブーイング来そうで、やむなく断念。新しいパソコンはいつ買えるんだろなー。年内には買いたい。

脱線しました。この秋の長雨と低い気温で身体能力が落ち、布団にくるまってぬくぬくしてます。(冬眠準備でもする気か)(できるならしたい)(そう言えば各地で熊が出没してますね恐ッ)今日も最高気温は二十度に届かない模様。(真夜中に書いてます)(眠らないんじゃなくて眠れないので起きてるのです)涼しいっつーより最早寒い。気温が下がるのもしとしと降る雨も大歓迎ですがー、どうも暗雲が垂れ込める窓の外を眺めると気分まで暗く。テンションのレベルが一定以下に落ち込んでいるらしいです。今日も雨って予報で言ってたししばらくは不機嫌かもしれない。雨は好きなのに。タイミングが合わない。

まだ書いてなかったと思います。ここ一、二週間で和に目覚めました。食事とか(ごはんと味噌汁は日本人の基本! 標準!)、イラストとか、和服とか。いろんなサイトを巡っては癒されてます。派手なものや華美なものも良いのですが、少し寂しさを漂わせる地味なものほどいい。おちつきます。肩の力を抜いて楽しめる。

おもしろいゲームを見つけました。ハマりそう。完成したら個人サイトのほうにリンクつなぎます。本館にはつなぎませんだってすれやずと無関係。なんてのは建前で見つけた宝物は大事にしまいこんでしまうタチなんです。こっそり楽しみたい。根暗だ。

そんな感じでまたまた止まっていた個人サイトの作成に取り掛かりますこれから。小説を書いているよりタグ書いているほうが楽しい。それって仮にも字書きとしてどうよ。

ところで鬼束嬢の新曲の歌詞に正直言って引いてしまいました。メロディ聴かねばなんとも言えませんが、でもあれはちょっと。一回ざっと眺めただけだから、とっつきにくさしか感じなかったのかも。何回も聴いている「Castle・imitation」を半分も昇華できていないのに一回歌詞を読んだだけなら拒絶反応しか出なかったのも当然?



BGM無し。
(さいきん書いてませんでしたが、なんも聴いてませんです)
 







  それもいつかは終わるのさえ信じられない


2004年10月03日(日)
 



アルファベット26のお題

B. birthday(誕生日)

 あまりにも短かった。生れ落ちて現在に至るまでの時間を振り返れば一瞬と言える。閃光のように消え去った自由だった時間。束縛を知らず、束縛と気づかぬうちに束縛されていた。
 この身が絶えず流れつづける時間を感じられないせいなのか。どうしても思いは時間に逆行する。懐かしくもあり嫌悪している過去へと。苛立ちと奇妙な快さを与えてくれるあの頃へ。
 理由など疾うに忘れてしまった。嬉しいという感情を抱いた理由も。残っている記憶は記憶などと到底呼べない。歴史書と同じ。そこから感情を抜き出せない。
 一年に一度、巡り来る生まれた日。おめでとうと言われありがとうと返す。笑顔と目で見て触れられる祝福の形。惜しみなく与えてくれる人々と溢れ出る感謝の気持ち。
 大切でかけがえのない日々だと思っていたそれら。いまでは何が嬉しかったのか、何がそんなに大切だったのかも思い出せない。
 生まれ落ちた。ただそれだけの日だ。祝う理由がどこにある。生を受けても瞬く間に死んでいく。矛盾を平然と受け止め尊ぶ生き物たち。円を描いているだけだ。決して前進はしていない。前に進んでいるようで、その実、同じ道を延延とぐるぐる歩んでいるに過ぎない。死を受け入れられない生き物らしいとも言える。理解はできないが。
 愚行に気づけぬ者どもの感傷だ。生まれた日を祝い、祝われて喜ぶ理由は生に執着する生き物にしかわからないのだろう。結論は常にここで止まる。
 数えるのも飽きるほど生きればわかる。生きる無意味さに。滅亡への憧れに。
 生まれた日など特別でも何でもない。変わらない日常に埋没する普通の一日だ。何も特別ではない。祝う必要も理由も何一つ無い。
 時間には何者も逆らえない。断ち切れない流れだ。その中にどうして意義や意味を見出せようか。
 すべてを創造されたあのお方以外に価値などあろう筈もない。
 だから還元するのだ。例外なく。自分も世界も等しく。あのお方の御許へ。生まれた意味ならそれで充分だ。それ以上でも以下でもない。滅びるための生。
 光が存在しない暗闇の中で、身動きの取れない氷の中で、ひたすら待っている。夢見た日がいつか来るようにと。ひとりきりで。いつ終わるとも知れぬときを眺めながら。


 ハッピー・バースデー。
 くだらない戯言だ。ひそやかに嗤った。





――終。

稿了 平成十六年九月十九日日曜日
改稿 平成十六年九月二十二日水曜日
 



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 廻れ廻れ独楽のように  
 止まった時が命尽きる時  
 廻れ舞えよ自動人形 
 踊り疲れて止まるその日まで