大晦日 行く年・・・来る年・・・ - 2005年12月31日(土) 今年一年も今日で終りである。今年一年を振り返り、新たなるチャレンジをしたり、これまでの発展形としてのチャレンジもした。しかし、これが完成形ではないし、更なるチャレンジと進化を遂げていくことが今年一年を終えるに当っての私自身の「思い」と「気持ち」である。 そんな中でも消化不良的な部分も多々あった・・・。これは永遠の課題として重く圧し掛かってくるものであろうが、よりレベルの高い次元での仕事をしていく為には少しでも改善をしていかなければならないと思っている。 と、まあ堅い話は抜きにして、午前中は仕事があったので午後から鎌倉・鶴岡八幡宮へ今年最後のお参りに行ってきた。毎月行くお参りとは別に年末年始にそれぞれ一年間の感謝のお参りと、新たなる一年のお願いというお参りをしている。それが来年は12年目に突入することになる。 お正月の準備を整えた境内を眺めながら手水舎でお清めをし、石段を登って普段より少し多いお賽銭を入れてお参りを済まし、いつものように御神籤を引き、いつもの場所に結び付ける。境内の中はお正月の準備が整い、年の瀬、大晦日を感じさせるが、町並みは決してそうではないと感じてしまう。ここ鎌倉に限らずいろいろな所でそう思うのだが、昔のように町中が慌しく師走を感じる光景が少なくなり、普段とちょっとだけ何かが違う・・・という位にしか見えない。 お正月もそうだよな。昔は元日にお店なんか何処もやっていなかったし、年末に正月の分の食材とかを買い溜めしていたが、今ではスーパーも営業しているからその必要もない。流石に百貨店はやっていないがGSMとかは元旦の、しかも朝早くから営業を始めるところもある。でも、営業するということはそこで働く人がいるということ。元日ぐらいはノンビリと過ごしたいだろうがご苦労様である。 そういう季節感がないというか、なんとなく寂しい気がするが今日は大晦日。年越しそばを食べに向かった行きつけのお店は案の定大行列である。幾ら大晦日といえども並んでまで食べる気は毛頭ない。八幡宮方面へ戻りもう一軒のお店へと向かった。大きなお店なので大丈夫かなと思ったが丁度ピークが終り一旦退けそうな時だっだので幾つかの空席があり、いつも座る庭の見える席が偶然にも空いていた。 このお店に来るといつもこの席に座るのであるが、これほど混んでいる時でも空いているというのは運があるということでもあるのかな?日本酒にしようと思ったが外が乾燥しており喉が渇いていたのでまずは瓶ビール。生ビールもやっているが、こういうお店はやはり瓶だよね。取り敢えずの肴は板わさをオーダーし、メニューを良く見るとかなり値上げしていることに気が付いた。これまでも結構良い値段だったが、場所柄この価格でも客は来るだろうが強気の設定である。肴で2000円を越すものも幾つかあり、飲兵衛からするとちょっと頼めないかな? 続いて焼き味噌と焼き海苔をオーダーし、日本酒は群馬泉をぬる燗で頂くことにした。木漏れ日を眺めながらお酒をもう1本飲んで〆は田舎を食べて店を後にしたが、夕暮れ時になり先程よりは店が混んできたような気がする。例年、年越しそばは手掛けたお店では食べない。本当は行きたいけど迷ってしまう・・・だって50軒近くもあれば何処に行くかを決められないし、毎年一軒しか選べないのだから50年も掛かることになり、更に毎年店は増え続けていく。だから年越しそばと初そばは関係のないお店にしているのである。 横浜まで戻りデパ地下で買い物をしたが流石にここだけは凄い混みようである。でも、こういうところにでかいベビーカーを持ってくるかい?子供は抱っこしているんだから何処かへ預けて買い物すればいいじゃんか!ちゃんと預ってくれるんだから、周りの状況とかをちゃんと読んでよ・・・。ここまで混んでいるとそう思っちゃうよね。 最後の晩飯を食いながらふと思ったのが久々に山下公園のカウントダウンに行こう!である。カウントダウンが終り、日付が変わると同時に停泊中の船舶が一斉に汽笛を鳴らし新年を迎える。ここでしか味わえない「港よこはま」の良き風情である。知人と待ち合わせをして山下公園に向かうと以前来た時に比べたらあきらかに人出が少ない。ちょっとガッカリもしたが厳かなる横浜港の年越しを耳と目に刻んだ。 中華街に繰り出すと彼方此方で爆竹が鳴り響き、これまた異国情緒の年越しの風物詩でもある。まあ、爆竹を鳴らしているのはこいつら何処から来たの?という雰囲気のお方が多く、車のナンバープレートには多分・・・が刻まれているに違いない。スタバでコーヒー飲んで知人と別れ、人のいない静かなる街を散策した後、寒くなってきたのでタクシーで帰宅し、また軽く一杯やって2005年の年越しを終えたのであった。 - 長野のお店 最後の打合せと、蓮田では・・・ - 2005年12月30日(金) 急遽、長野のお店の件で高崎のオーナーのところへ行くことになった。年明けでも良いからとのことだったが、午後から蓮田まで行くので高崎は同じ方向なので今日にして頂いたのである。いろいろと課題を抱えた中でのオープンであり、今後の運営や問題点の改善等に付いてオーナーと意見交換をし、今後も新たに業務契約をして対応をしていくこととなった。 多くの可能性を秘めたお店であることには違いないが、その可能性を形にしていくのは並大抵の努力では成し得ないこと。時間は掛かることと思うが、なんとしても良い方向へ進んでもらいたいし、その為の努力は惜しまない心算である。 打合せが終わり近所の蕎麦屋さんで一緒に食事をし、次なる目的地の蓮田の現場へと向かうこととなった。次の新幹線までは約30分ちょっとあり、在来線の時間を見ると湘南新宿ラインが直ぐにあり、おやつと紅茶を買ってゆっくりとグリーン車で行くことにした。新幹線を30分待つのと直ぐに発車の在来線では大宮に着く時間が殆ど変わらない。 しかし、年末・・・普段とは違っていろいろな人が乗っている。やはり五月蝿くて堪らない・・・。 蓮田のお店での用件は今日は厨房内の床の手直し工事に入る予定になっていたのだが、手直しをする床材を具体的にどういう内容でどのように対処すれば良いかをメーカーに事前に確認しておらず、行き当たりばったりの方法をしようとしていたので一旦ストップさせて対応を考えたが、本来はその辺のことは事前に確認した中で明確なる方法で対応して欲しかった。 そもそもこちらが指示した内容と異なる方法で施工してしまったので起こった問題であり、更にこちらの指示と異なる方法で行えば結果は見えているので他の方法で対応して頂いた。施主にはご迷惑を掛ける結果となってしまい、本当に申し訳ないことと思っている。結局は中途半端な状態で終わることにもなり、これに関しては何らかのペナルティを考えなければならないと思っている。だって、毎日この状態を見ながら仕事をすることになるんだから・・・。 それと対応の拙さで時間を取ってしまい、とある方のお見舞いに行くことが出来なくなってしまった。明日は晦日だし行けるのは年明けになってしまうかな・・・? - なんとか大掃除ならぬ小掃除? - 2005年12月29日(木) 午前中に時間が取れたので出来る範囲のところだけでも掃除が出来た。大掃除とはいかないまでも、主だったところは掃除出来たので何とか新年を迎えられそうである。例年しっかりと大掃除が出来たためしがないが、最低限のことをしておかないと新しい年を迎える気分にはならない。まあ、これも常日頃からコツコツと、そしてきちんと掃除や整理整頓をしていれば何のことはないのだが、日頃の怠け癖が災いし最後の最後にドタバタしてしまうのである。 部屋のリニューアルも一期工事で終わっているし、来年は二期工事に着手したいが、さてどうなることやら・・・。 - 所沢のお店 引渡し - 2005年12月28日(水) 本来は22日に主だった工事が終り、その日に仮引渡しをする予定だったが長野出張が前倒しとなり、止むを得ず設計者不在での仮引渡しを行ってもらい、今日チェックをして一応の完了となった。保健所対応の工事や一部不備のある箇所の手直し、セミオーダーの椅子とテーブルは年明けの納品となるが、工事業者さんは今日で取り敢えず完了となる。 部分改装とは言え、厨房も新たに造って11日間の工期でここまで出来るとはやってみて驚いたが、やれば出来る?ということなのだろうか・・・。既存のサロンの一角を使って約10坪弱ほどで10席のの小さなお店であるが、工事範囲を考えいろいろと工夫すれば出来るということ。コスト面に於いてもかなりローコストでまとめることも出来たし、厨房は2坪しかないなかで必要な設備はきちんと網羅出来、この期間でこの金額でここまでのことが出来たの?という良い事例となるかもしれない。 - 今日も行けなかった・・・ - 2005年12月27日(火) 暫くの間、蓮田の現場へ行く機会が多かったが、殆ど近隣にある手掛けたお店へ顔を出すことが出来なかった。打合せ等が終わるのが9時前後になることが多く、そこから向かっても既に閉店時間となってしまう。30分ほどで行けるお店が6軒ほどあるが閉店時間が早いこともあって工事期間中に伺うことが出来なかったのが残念であった・・・。 でも、こういうことって最初から予定を立てて行くという段取りにしていないと無理だということかもしれない。何度も行くからそのいつか時間が取れれば行けるだろう的な考えでは出来ないということである。今日は必ず行くんだという信念?がなければ中々難しいもんだね。 都内も通り道に何軒かあるけどそれも行けずじまいであった・・・ - 久々の事務所での仕事 - 2005年12月26日(月) 21日に横浜を発ってから再度横浜に戻ったのが昨晩の深夜。4泊5日の長期出張であったが、メールや留守電は出先でも確認や対応が可能だけどファックスや郵便はそうはいかない。先方はこちらが出張とかということは知らないし、送ったからには対応をしてくれているものと思っているが、こちらは不在でファックスや郵便が届いたことなど知る術もない。 早急に対応をしなければならない案件はなかったので助かったが、遠方の仕事の場合はどうしても長期出張ということが出て来るので今後の課題として考えなければならないであろう。PCもモバイル端末のみ持って行ったが、こういう場合はノートPCは必需品として荷物に加えなければならないね。 31日まで予定が入っているので大掃除や年賀状作成などはいつやればいいんだろうか?まあ、年賀状はこのところ数年は元旦に準備していたから例年通り?なのだが、いろいろと不都合も出て来ることは仕方がないか・・・。 - 暫し長野とお別れ・・・ - 2005年12月25日(日) 夕べ(殆ど今日であったが・・・)のワインの余韻がまだ残る中、9時の新幹線に乗るためにホテルを出てスタバで酔い覚ましのコーヒーを飲みながら暫しお別れの長野の街を眺めていた。20代の頃に最初に入った設計事務所で転勤で来て以来、その後の2社でも長野に来る機会があり、更に独立した現在も縁があって来ることになった。 何故か縁のあるところなんだよね・・・長野って。知人もいるし、行き付けの面白いお店もあるし、これからも来る機会はあるだろう。 次に来るのはいつになるのかな・・・? - 長野のお店 嬉しいお客様 - 2005年12月24日(土) 今宵はクリスマスイブ。5名の予約が入っており、その主は電気工事をして下さった業者さんである。最初は単に家族でのイブの食事と思っていたが、息子さんの彼女とお母様をご招待しての食事会とのことであった。相手には初めて会うとのことで、顔合わせを兼ねたお見合いに近いようなものであり、その場所として自分自身が携わったお店を選び、自らの仕事を息子さんに見せる機会にもなり、こちらとしても嬉しかったね。 息子さんや奥様に庭のライティングの感じを説明している姿は凛々しくもあり格好良かった。こういう仕事は中々巡り会えるものでもないし、その仕事をクリスマスイブの夜に息子さんの彼女との初対面に合わせて見せられてさぞかし父親としても鼻が高かったに違いない。 ただ単に食事の場としての飲食店で終わるのではなく、何か因縁めいたものや思いなどがあれば更にその食事の時間が素晴らしきものになるはずである。私は常にそういう使い方もして頂けるような空間づくりを目指しているし、オタクヤマニアが重箱の隅を突付くような食べ方をする為につくっているものではない。普段は蕎麦屋でありながら結婚披露パーティーを行ったり、家族の誕生祝いに使ったりと、様々なシチュエーションに於いて使って頂ける店となっているところが多い。 今回は豪邸を使ったフレンチということもあり、更にそのような使い方をして頂ける機会は増えることであろう。その為にもサービスをもっともっとレベルを上げていかなければそのような使い方はして頂けないと思っている。今日もワインのサービスの件でシェフとぶつかったが、あきらかに店側の不手際なのであるから、その場に応じたオペレーションをしていかなければ押し売りになってしまうことを自覚して欲しい。そうなればどうなるか?結果は明白である・・・。 出張先でのイブの夜・・・。仕事が終わったのが午前12時過ぎ。昼間に知り合いの子にに予定を聞いたら空いているとのことで、彼女も仕事が終わったのが1時くらいで、それからの酒宴を楽しみました。ビールに始まり、結局二人でワインを二本空けてしまいました。 - 長野のお店 本日オープン - 2005年12月23日(金) 思い起こせば2年半前の夏のとある日、私の元に一本の電話が入った。フレンチのお店を出したいという方からの電話であり、以前手掛けた群馬のお店を見て何処で設計したのかを聞いての問い合わせ。しかし、「申し訳ございませんが、洋食はやる心算ありません。」とお断りをしたが、それから何度も電話を頂き、年が明けた1月に高崎まで出向いて初めて相手の方とお会いしたのであった。 お会いしてみてこちらの心を動かすものを感じ、お手伝いいたしますという返事をして業務がスタートし、当初の予定は高崎市の郊外に100坪の店舗を新築しての開業であったが、いろいろな事情で保留となり、一年近く経った後に「長野にある自宅を一度見て欲しい」との連絡が入った。市内から車で20分ほどの篠ノ井というところにその自宅はあった。ひと目見て「凄い・・・」と。 敷地は数百坪で、木造平屋建ての100坪程の数奇屋造りの豪邸。しかも、庭も凄い造りで一体幾ら掛かったのだろうか・・・?というくらいの佇まい。ここで開業出来るかという問い掛けに、条件はあるものの可能性は秘めているとの返事をしたと記憶している。国道から脇道に入り、更にそこから細い生活道路に入ったところにその豪邸がある。普通には見つけることの出来ない、人目に付くことはない立地条件であるが、完全なる隠れ家としての店となるし、面白い存在と成り得る条件を秘めていた。 ここで開業するということが決定してから本格的にスタートして一年。漸く今日の日を迎えることが出来たが、いつもと勝手が違うオーナーとシェフ(調理人)が異なる形態であり、いろいろな面に於いて苦労というかやり辛い面も多かった。これまで仕事を受ける条件としてオーナーシェフであることを第一に考えていたが、オーナーシェフでなくてもホールとか何らかの形で店に携わることが前提となっていた。 今回はオーナーは複数の会社を持つ企業家であり、シェフは別にいて経営面には携わらない。打ち合わせを進めていく中で、いつもなら一度で、その場で結論が出ることも双方の確認を取ったり、時をずらしての打合せをしなければならなかったりと結構大変であった。こういうスタイルに慣れてしまえばなんてことはないのかもしれないが、自分自身のポリシーとして貫き通してきたことを崩すことが難しかったのである。 実際にやってみて感じたことはやはりオーナーシェフ以外の仕事は止めようと・・・。今回の店づくりの完成度が低い訳ではないが、いろいろな面に於いて普段の進め方と異なることに違和感を感じてしまったし、ポッチーランドとしての仕事をするにはオーナーとシェフが別々では無理があるということである。 今日、オープンを迎えたがかなり多くの課題を抱えてのスタートであり、ある程度のレベルで運営出来るまでには数ヶ月は要することになるであろう。店としては本当に素晴らしいものになったし、この空間で食事をすることが嫌だと感じる人はまずいないだろうという位のものとなったが、サービス面に於いての課題が山積みである。それを改善というか、ある程度のレベルまで持っていかなければならない中で、遠方ということもありキメの細かいフォローが出来ないもどかしさ。 他にも数々の問題点もあるが、なんとか軌道に乗せるまでは頑張らなければならない。早く客として席に座って素晴らしき空間で食事をしてみたいものである。 - 長野のお店・レセプション - 2005年12月22日(木) 雪の中、朝から市内を歩き回り揃っていない備品関係を探したのであるがモノがない・・・。市内にはまともな文房具屋すらないのである。伝票類やそれに付随するものも揃わない。最後に見付けたお店でなんとか取りあえず使うものだけは揃ったが、長野の飲食店は一体どうしているのだろうか?問屋さんとかに頼むしかないのだろうか?食材に関しても東京とは異なり「うちでは扱っていません」とか「それは日数が掛かります」という答えしか返って来ず、イライラも大きくなって来る。17〜8年前に2年間住んでいた町とは言え本当に不便なところである。都会での何不自由ない生活や環境に慣れてしまうと地方で感じるギャップがあまりにも大き過ぎる。 全ての買物は出来なかったが午後にお店へ行き、客席やパントリー廻りの整理と準備をしたが本当にこれで今日のレセプションも、明日のオープンも大丈夫なのだろうかという不安に駆られるのは仕方がないのか・・・?これじゃとてもじゃないが席に座ってメシなんか食っていられないよな。オーナーには席には着かずに着替えてホールの指導とチェックをしますと伝え、とにかく7時のレセプションが出来るように準備をした。 店側ではサービスに関しては全く事前の打合せもトレーニングもしておらず、真っ白な素人がいきなり何が出来るの?という状況には驚かされたが、今更そんなことを言っても始まらないし、和食と違って洋食独特の作法もある中で出来る限りのことはしなければならない状況化でレセプションはスタートした。シェフも大分簡単に考えていたらしく、こんなにバタつくとは思っていなかったみたいだが、こちらから見れば当然の結果と言うことである。オープニングとはそんなに簡単なものではない。いくら経験豊富な人でもなかなか思うようにいかないものである。 ましてやサービスは全くの素人のみで、事前のトレーニングもない中で出来るはずもない。今回はオープニングの立ち合いとオペレーションの指導は業務から外してあったが、とてもじゃないが黙って見ている訳にはいかないし、そういう状況でもない。幸いなことに通りすがりの人がふらっと入ってくるような立地でも店でもないので、予約がなければ客はいない状況であるし、明日のオープンは昼に1組入っているだけだから何とかなるかもしれないが、フリー客が全く入らないとも限らない。 まあ、明日の心配よりも今日の目の前の事の方が大事であるが、5名のご近所さんと工事関係の業者さんが7名の計12名が今日のご招待客である。ドリンクのオーダーの取り方から説明し、サービスの仕方、また料理の提供の仕方を分かる範囲で指導していったが、今日はあくまでも練習であり失敗は許される。しかし、明日からはそうはいかない・・・。それぞれバラバラでお越しになっているので料理の準備もかなりもたついてしまった。普通の家を使っているので厨房からは客席は全く見えない。ホールの人間が如何に的確に状況判断をして厨房へ伝えるかが大きなポイントとなる。 明日は課題も問題も沢山抱えてのオープニング。オーナーには現状の問題点を話し、とにかくある程度経験があるサービスの人間を入れて欲しいとお願いしたが、そんなに簡単に見つかるほど甘くはない。サービスに限らず厨房にも問題は多いし、暫くは予約限定で無理せずに1組でいいから確実に仕事が出来る状況で慣れていってもらうしかないと思っている。長野に口の肥えた知人もいるが、これではオープンの案内も出来ない状況である。 サービスの問題は大きく立ちはだかっているが、店として、空間としての室礼は誰もが驚く素晴らしいものになったと思っている。それに負けないサービスと料理を出せれば面白いお店になるに違いないが、いつそのようになれるかは・・・う〜ん、わからない。 - 急遽、今日から長野へ・・・ - 2005年12月21日(水) 本来の予定では明日の所沢のお店の引渡しに立ち合い、夕方から長野へ移動してレセプションに出席する予定でいた。しかし、シェフと連絡を取ったところ準備が進んでいない様子でかなりのストレスも溜まっている感じであったので、急遽予定を変更して今日から長野へと行くことにした。所沢のお店の方には事情を説明し、更に施工業者さんへも引渡しに立ち合えない旨を伝え、戻ってから最終チェックをして引渡しということにした。蓮田のお店の外構工事も工程を変更してもらい立ち合わなければならない箇所に関しては戻ってからの施工ということにした。 23日のオープン初日だけ立ちあって戻るつもりでいるが、状況によっては24日の夜まで立ち合い、25日の朝一番にて蓮田の現場へ向うことになるかもしれない。今回はフレンチということもありオープンの立ち合いや細かい指導に関しては外してあるのだが、シェフ以外は素人同然という状況であり、おまけにスタッフもまだ揃っていないのでは準備が進むはずもない。ひょっとしたら明日のレセプションも席に座って優雅にフレンチなんて食っている余裕などないかもしれないので、念のためにシャツとエプロンだけは鞄の中に入れての出発である。 夕方にシェフと長野駅で待ち合わせをして買物をし、お店に戻って準備の状況を確認したところとてもじゃないがオープンやレセプションという状況ではない。しかし、明日の案内は既に出しているし、オープンの告知も少しだけ発送しているのでお客様が来る可能性もある。何とか最低限の形にしておく必要があるので明日は朝から不足している備品等の買物をしてから店へ行くことにした。 仕込みが終わったのが深夜になったが、シェフがかなりのストレスを抱えているのでちょっと息抜きに一杯やりに街へと繰り出した。12時を廻っているのでやっているお店は少なかったが、ちょっと興味を惹く風情の店を見つけそこへ入ることに・・・。面白そうなオヤジさんがやっている居酒屋であるが、そこそこ良いネタを置いているし、それにはシェフも驚いていた。酒が進むにつれてシェフのテンションも上がってきたが、やはりかなりのストレスを溜め込んでいる様子で、ちょっとでも発散し息抜きが出来れば幸いである。 3時半過ぎにホテルへ帰ってからメールで夕方に打合せをした酒屋さんへワインやその他の発注をしたり、資料をまとめて床に着いたのは5時前であった・・・。 - 周囲に対する気配りはどうなのかな? - 2005年12月20日(火) それなりに客単価の高いお店へ行って来た。静かに食事をしたかったので個室を希望したのだが空室がなく一般席へ誘導された。4人席が一列に並んでいるのだが数組が先客として食事を楽しんで?いた。一つ空けての席で食事中の二人連れが何度となくデジカメを構えて写真を撮っていたのだが、こういう店でもそんなことする奴がいるのか?と。 一体どういう心算でいちいち写真を撮るのかな?ひょっとして何がしかのサイトに投稿るのであろうか、それとも自分だけで楽しむのであろうか・・・。一向に減らないこういうマナーを守らない客がいるのは本当にガッカリである。自分の家とか個室とかならまだ許せるが、他に食事をしている客がいるところでどうしてこんな無作法が出来るのか不思議で溜まらない。 これはあきらかにマナー違反である。こういう常識の欠片もない客がいると食事そのものが不味くなり、折角の楽しき時間が台無しになってしまう。最近も手掛けたお店の店内や料理の画像が掲載されているのを見つけたが、やはりそういう行為を可笑しいと思う方が幾人かコメントを書き込んでいたが、普通はそういうことを言われたら控えるよね。しかし、繰り返し行っている人も後を絶たない。 どうしてそういう行為を日常的に出来るのであろうか?食事という行為のマナーやルールというものを知らないのか?自分さえ良ければ回りは不快感を感じても一向に構わないのか?こういう行為を良しとしている方のコメントも見たことがあるが、常識的に考えれば許されることではない。 もう少し周りを見て気配りをして欲しいものだが、常識を知らない人達にはそういう気持ちなんかないんだろうな・・・。 - 折角なら旨い酒が呑みたい! - 2005年12月19日(月) 出張の楽しみの一つにいろいろなお店での食事である。思いがけず良い店を発見した時の喜びは計り知れないものがあったり、もう二度と来るもんかと激怒する店もあったりと一種の賭けでもある。ここ暫く長野に来る機会が多く、行き付けのお店だけではつまらないので新規開拓もしているのだが、中々これだというお店は見つけられない。 また、料理はそれなりのものを出しているが酒が不味いところが結構多い。これだけの料理を揃えていながら酒はこれしかないの?という感じであったり、数だけは多いがまともなものがなかったりと様々。長野にも幾つかの地酒はあるが、それなにり旨いものもある中で右倣え的に代わり映えしない銘柄が並んでいる店が多い。 「地」の酒が地酒であるのだからそれはそれで良いと思う気もするが、何処行っても同じようなものばかりではつまらないし、それならそれでもう少し吟味して欲しいね。それと燗に関しての意識が意外と低い。燗=熱燗という図式が成り立ち過ぎている?熱燗が合う酒とぬる燗が合うものと、それぞれに特徴があるはずなのにその辺の違いが分からない店が多かった。 中にはしっかりと酒の個性を考えてきちんと店側から提案してくれるところもあった。こういう店は料理もしっかりとしていたし、上手く店側が客をリード出来ているという印象を受けた。でも、一般的にみて長野の飲食店は「個性」というか、「拘り」というものがあまり感じられなかったのはちょっと残念である。 - 好立地と老舗のおごり - 2005年12月18日(日) このところ週の半分くらいは長野へ来ているが、日帰りは少なく1〜2泊することが多い。その度にいろいろなホテルに宿泊しているが、フロントのレベルやサービスに於ける違いが明確に表れている。市内ではそれなりに良いとされている駅前のJR系某ホテル、駅からは遠いが老舗と呼ばれる某S館。この良いと言われている両ホテルでふざけた対応をされてガッカリした。 ホテルはいつもネット上で予約を入れているが、駅前の某ホテルにてチェックインの際に名前を告げると端末を操作しながら「あの〜、ご予約が入っておりませんが・・・」のこと。そんなはずはない!こちらは予約受け付けの確認メールを貰っている。もう一度端末で確認したが入っていないとのこと・・・。暫くして「あっ、、、」と言いながら奥の部屋へ。プリントアウトされた用紙を持って来て「ご予約入っておりました」と一言。ネットで予約している旨を伝えているのだからカウンターの端末にまだ届いていない可能性もあるということを踏まえて「予約が入っておりませんが、、、」ではなく、先に奥の事務所へ行って確認を取らなければならない。その順番を間違えて客に不愉快な思いをさせている。 予約が入っていないということはこちらが嘘を言っているという理屈にもなる。おまけに最初出して来た記帳の用紙に書き込もうとしたら「お待ち下さい」と。だったら出すなよ!おまけに「失礼致しました」とか「申し訳ございません」という一言もない。ここは前回宿泊した際もチェックアウト時に「ありがとうございました」の一言もない。連泊だったので二日目にフロントで部屋番号を告げようとするといきなり記帳の用紙を出して来たりとフロントの不手際があまりにも多いホテルである。駅前の一等地で立派な建物で値段も高い。この値段を取るのなら余計にしっかりとしたサービスをしなければならないのにこの有り様である。 もう一軒の老舗の某館は市内在住の知人に勧められての宿泊であった。ネットで予約しなければかなりの料金であるが、申し訳ないが二度と泊まる気にはならない。チェックインの際にカウンターには一人しかいなかったが彼女は電話中である。気付いているが気に掛けてはいない。近くに他には誰もいない・・・。さあ、どうする?本来ならば受話口に手を当てて「少々お待ち下さい・・・」とか、何らかの形で誰かを呼ばなければならない。しかし、彼女はなんのアクションも起さない中で、暫くして他の場所から戻ってきたスタッフが気付き漸くチェックイン出来た。 電話が終わった彼女はなんの言葉もなく目の前を通り過ぎて行ったのである・・・最悪だね!おまけに食事に出掛けて戻った際もフロントには誰もいない。何度もベルを鳴らしても誰も出て来ないし、「すいませ〜ん」と声を出しても返事すらない。でも、鍵を受取らないと部屋には入れない。仕方がないのでカウンターの中に入り事務所らしき部屋の中へ入ると驚くべき光景が目の前に。ベルボーイらしきおにいちゃんが寝ているのである。数回声を掛けて漸く気付き、なんとか部屋に戻ることが出来たが、ここも二度と泊まることはないだろう・・・。 好立地の高価格と老舗の高価格。本来はそれに見合ったサービスをして当たり前なのであるが、看板に胡座をかいた殿様商売をしているに過ぎないレベルのホテルである。そう考えるとこれまで一番多く泊まっている某航空系列のホテルはしっかりとしている。外出から戻った際も同じ人なら部屋番号を伝える前にキーが出て来るし、先日も部屋で仕事をしていたら上のフロアーで宴会が行われており、かなりの騒音だったのでフロントに終了時間を聞いてそれまで外で時間を潰したのだが、翌日チェックアウトの際に昨日とは違うスタッフだったが昨晩のことをきちんと詫びて来た。 本来は当然のクレーム処理であるがきちんと出来ているところは以外と少ない。それがしっかりと徹底されているこのホテルは私の中では評価が高い。手掛けたお店でも何らかの不手際やクレームがあった際は伝票に印を付け、他のスタッフがお会計をしてもきちんと店側の不手際を謝罪すように指導しているがきちんと出来ているところは残念ながら少ない。でも、客側の立場から言えばこういうことをきちんとやれるか、やれないかが大きな評価の違いとなることにもっと気付いて欲しい。飲食店はホテルと同じサービス業でもあるのだから・・・。 - もりそば大盛り、900万円!? - 2005年12月17日(土) 市内のとある蕎麦屋にて昼メシを食った。「もりそば、大盛り」をオーダーしようと思ったのだが、女将らしきおばちゃんが常連客と下品で大きな声で無駄話をしており、オーダーを取りに来ないので痺れを切らしてカウンター内の厨房へ直接オーダーした。暫くして無駄話が終わった女将だか、パートのおばちゃんだか分からない人が「すんましぇ〜ん」と言ながらカウンター越しにおしぼりを手渡してきた。 なんだよ「すんましぇ〜ん」って?ふざけた店だな・・・と思いながら蕎麦を食ったが、また常連客とくだらない話しを大声で聞かされ不愉快な気分になっていた。お会計の際に言われた言葉はタイトルにある通り「もりそば大盛り、900万円!」とな。思わず「アホちゃうか?」と言って睨みつけてしまった。居酒屋とかでよく聞くフレーズであるが、常連客ならまだしも一見客には言わないだろうが! 某有名な暖簾を掲げて商売をしている店だが、これじゃその名前を汚すことになってしまうよ。 - ・ - 2005年12月16日(金) ・ - こんな奴いらん! - 2005年12月15日(木) 昨日の続きである・・・。 最初に質問に立ったあの議員は一体何を考えてんだろうか・・・?と疑問に思った人はかなりいることであろう。40分の持ち時間中34分も持論を展開していたらしいが、なんでこういう奴を質問に立たせるのかと不思議に思っていたら何と立候補制だったとな。 しかも、質問内容に関しては個々の判断に任せるという何の意味も持たない証人喚問。参考人招致レベルのものならこれでもいいが、証人喚問というのは次元が違うはず。ましてや見るからにキレのないこういう人間に任せるとは核心を突くのを避けているかのように取られても仕方がないだろう。 外見だけで人を判断するのは決して良いことではないが、かなりの確率で表情から滲み出るものがその人なりの内面的なものを醸し出しているものである。こういう人でも議員になれるんだという位にオーラのない表情・・・。まあ、村議会議員レベルにしか見えないね。真実を追究しようという意識なんてこれっぽっちもないし、こういう風に注目されている案件で、しかも全国民に自分自身を売る絶好のチャンスであるという認識しかないだろう。 これぞ地元の支援者や有権者に誇示できる一世一代のチャンスとばかりに自論を展開していったに違いない。しかし、悲しいかな地元民は「先生はやっぱり素晴らしい!」と言ったか、思ったかは定かではないが、それ以外の全国民の殆どは何もんじゃこいつ!という位にしか見えなかったのである。 しかも、翌日にテレビのインタビューで反論していたが説得力はゼロである。どこのどういう議員なのか調べようとも思ったが、それこそ時間の無駄というものである。 - 手緩いぞ!証人喚問 - 2005年12月14日(水) 朝から構造計算書偽装問題の当事者達の証人喚問が行われた。今日は久々に一日中事務所だったのでテレビ中継を見ながら仕事をしていたが、この程度の質問しか出来ないのかな?という率直なる感想であった。手緩いというか、甘いというか、学芸会レベルというか・・・ それと元設計士に最初に質問した議員は何もんだ?自分の意見ばかり言ってちっとも証人喚問になっていないじゃん。こいつに限らず出て来る奴らの殆どが時間がないと言いながら余計なことを延々と喋り捲って時間を無駄にしている。質問の内容も低次元であり、質問している議員の自分の生い立ちやこの場に立つことの意味とかを聞かされても仕方がない。 そして、もっともっと突っ込んだ内容の質問をしなきゃ意味ないじゃんか!なんか本当にことを喋られると困っちゃうのかな?という気がしてくるよね。もっと後ろに本当に黒幕とかがいそうで、それが彼ら(議員)のお仲間にいたり・・・という風にね。 - ・ - 2005年12月13日(火) ・ - 所沢のお店・着工 - 2005年12月12日(月) 週末から長野へ行っていて、朝一番にて向こうを発って所沢へと移動した。昨晩のうちに横浜へ戻ることも出来たが、夜中に帰って資料をまとめたりして深夜に就眠し、朝一で満員の通勤電車に乗って所沢への移動はきついもんがある。もう、そう若くはないしね。それを考えたら長野へ泊まり、ホテルで仕事してゆっくり寝て、朝の新幹線で移動すれば身体も楽だし、そうすることにしたのであった。新幹線は始発だし、大宮から池袋までも始発の埼京線があり、池袋からも西武線は始発だから全て座っての移動が出来る。 10時過ぎに現場に着いた時には施工業者さんは既に解体工事に入っており、各業者さんと詳細の納まりとかを打ち合せを進めていった。3日間留守にしていたので出来れば早めに戻りたかったが、結局は夜7時過ぎまで現場にいることになってしまった。メールや留守電は出先から確認出来るが、ファックスや郵便等は確認出来ないから困ってしまうことも出て来たりする。 短期間の工期で、しかも部分改装的な工事なので打合せはしっかりと行わないと大変なことになる。詳細の打合せの中で設計変更を余儀なくされる箇所も出て来たりしたが、早急に結論を出さなければならないものは出来る限りその場で指示を出し、現場が順調に進行するように心掛けた。長野の現場もそうであったが、短期間の工事はしっかりと打合せをしておかないと取り返しのつかない問題が起こったりするので慎重に行わなければならない。 お正月を挟むのでオープンは1月中旬になってしまうが22日には引渡しである。この工期で厨房まで造るのでかなりきつい工程であるが、決して巷で話題の業者のような手抜き工事ではありません。 - 本当は休みだったのに・・・ - 2005年12月11日(日) 今回の長野出張は本来は昨日のみの日帰りであった。いろいろな案件をこなし、今回のメインの確認事項であるライティングの番になったら何とチェックが出来ないという状況に・・・。照明器具が届いていないのでチェックのしようがない。事前にファックスを業者さんへ送っていたのだが、内容を勘違いをしていたらしく器具が届かないという最悪の状況に・・・。近くの営業所までは来ているらしいので何とかしようと思えば出来そうなのだが、のんびりというか何というか・・・。 それで今日の午前中に着くというので一泊して再度現場に赴いた。ライティングのチェックは問題なく済んだが、現場に来たら来たでいろいろと打合せやら確認事項が出て来るものである。結局夕方近くまで現場にいて、長野市内まで戻って喫茶店で仕事をしていたら結構遅い時間となってしまった。 本当は今日は休みに充てていて、横浜で行われているデザイン関連のイベントへ行く予定であったが、これも叶わず18日までの会期中には行けそうにない。仕事だから仕方がないよね。 晩メシは駅前の蕎麦屋風居酒屋?に行ったが、期待もしていなかったので怒るところまではいかなかったが、結局この程度の店が多過ぎるんだよね。中途半端というか、何屋か分からないレベルの店ということで、おまけに「鴨せいろ」はレトルト物でした。何故か長野では「鴨せいろ」をやっている店が少ない。ここでは珍しくあったので、〆に頼んだがこういう店で頼むのには無理がありました・・・。これも期待はしていませんでしたがレトルトじゃあね・・・。 - 長野のお店・現場も中盤戦 - 2005年12月10日(土) 遠方の現場は結構大変である。経費も余分に掛かる・・・。長野の現場は横浜との往復でタクシー代とかも入れてなんだかんだで2万円掛かり、一泊すれば3万円である。二日間拘束の人工も含めればかなりの金額になってしまう。勿論、経費はきちんとみて頂いているので大丈夫なのだが、一日の予定が二日になったりすると他の仕事にも影響が出てしまい、スケジュール的にかなり厳しい状況に陥ってしまうのである。 現場の方はそれほど大きな問題は出ていないが、各業者間での小さな問題というか、いざこざというか、いろいろと起こっているようである。まあ、それぞれ初めての仕事で意志の疎通も出来難い状況なのは分かる。それとハッキリと言えるのは、それぞれの業者さんのレベルや普段の姿勢が明確に仕事に現れてきている。良い悪い全てに於いて出て来るものである。 まあ、それぞれ個性というものがあるのだから仕方がないが、個々の性格がここまでハッキリと出るのも珍しい。良くも悪くもね・・・ - 銀座で陶芸展 - 2005年12月09日(金) 長野在住の陶芸作家の方が銀座で個展を開いている。ここ最近は案内を頂きながらスケジュールの都合で行けなかったのであるが、今回はなんとか都合がついて久々に行くことが出来た。合羽橋で2軒のお客様との買い物と打合せがあり、それが終わってから夜に行こうと思っていたのだが、一軒の時間が変更になりポッカリと時間が空いたので先に銀座へ行くことにした。 ご夫妻とお会いするのは約3年ぶりで、その間に何度も案内を頂きながら行けなかったということである。お二人ともお元気そうで何よりで、新作をじっくりと拝見させてもらったが、焼き締めの重厚感ある作品は見ていると欲しくなってしまうがゼロが一つ違うだけにそうそう手が出ない・・・。でも、いつの日か必ず手に入れたいね。 今回は個展を見るだけではなく他に用件があったのでなんとしても時間を作って行きたかったのである。今、長野で造っているお店で作家の方の個展を開き、観に来たお客様に食事をして頂くという計画の相談で、何れは作家の方の器を使っての食事会も開催したいと思っている。以前から何らかの形で一緒にやりたいね・・・という話しから中々機会がなくて現実化していなかったが、今回は地元長野ということもあり、お店のオーナーもそういう方面の造詣も深い方なので提案したところトントン拍子に進んでいったのである。 - ・ - 2005年12月08日(木) ・ - ・ - 2005年12月07日(水) ・ - ・ - 2005年12月06日(火) ・ - 長野で昼酒を堪能! - 2005年12月05日(月) 午前中に予定を済ませ、そんまま帰ることも出来たが、帰京してからは打合せを入れていなかったのでちょっとのんびりしようと思い、知人に連絡し一緒に昼飯を食うことにした。折角だから一杯やりながらがいいかな?ということで蕎麦屋で昼酒をすることとなった。サラリーマンとかで混んでいる店は避けようと思いながら善光寺さんへ向かって歩いて行ったが、禁煙だったり(相手はヘビースモーカー)、肴がなかったりで中々見つからず、結局もう一度駅へ向かって下ることにした。 暫く下って来て見つけたお店は地元では結構有名であるが入ったことは一度もない。ちょっと覗くとそれほど混んでいないし、おまけにちゃんと定番のアルミの灰皿がテーブルの真ん中に陣取っている。でも、肴はあるのかな?と心配にもなったが、まあ何かはあるだろうということで席へ着いた。 ここはどんぶり物もあったり、トンカツ定食やエビフライ定食なんかもあったりと庶民的な店である。実は昨晩も蕎麦屋に行きたくて探し回ったが、日曜日は休みのところも多く、居酒屋色を出しているところ以外は閉店時間も早い。結局一時間近くも歩き回って仕方なく入った駅近くのお店。メニューを見てこれは蕎麦屋ではなく、完全なる居酒屋である。夜遅くまでやろうとするとここまでのことをしないと客は来ないのだろう。 昨晩はキノコの天ぷらと自家製さつま揚げ(自家製という言葉に弱い)にそばの実の山かけという肴でビールと日本酒を一杯飲んだが、店の中は寒いし、店員の態度や雰囲気が最低で〆の蕎麦は食わずに店を出たのであった。天ぷらも旨くなかったし、ビールもぬるかったしと最悪である。それで昨晩のこともあるので今日の昼酒は楽しきひとときにしたいという大いなる願望があった。 メニューを見るとそれほどの肴は置いていない。トンカツやエビフライ(定食があるから)を肴にしても仕方がないし、「天ぷら盛合せ」と「にしん煮」があったのでそれをオーダーし、メニューにはなかったが「板わさ」が出来るかどうか聞いたら暫くして大丈夫とのことでそれも追加で。しかし、運ばれてきた「板わさ」は見るからに「○月かまぼこ」であった・・・。まあ、仕方がないよね。メニューにない物を頼んでいるんだから・・・。「にしん煮」も分かってはいたがレトルト物である。 突き出しに出てきたものはてっきり「野沢菜漬け」かと思ったら「ほうれん草」であった。そうか・・・彩りで種ものに使うもんね・・・。ビールを飲み干し次は日本酒にしようということで冷や(常温)で1本オーダー。値段が驚くほど安かったので大衆酒でも下のクラスのものであろう。店の中を見渡すと時間が経っても客はそれ程でもない。仕事柄直ぐに席数を数えてしまうんだがナント50席もある。で、これだけしか入っていないの?しかも昼のピーク時に・・・。場所だってオフィス街からも商店街からも近いのにこれじゃ厳しいもんがあるよね。 でも、その分こっちは気兼ねせずにのんびりと昼酒を堪能できるので嬉しいのだが、他人ごとながら店のことも心配になってしまったのである。連れの子とは話も弾み酒も進む・・・気がついたらお銚子5本も飲んでいた。彼女はなんでも休みの日には朝からでも飲むらしいから半端な酒豪じゃないだろうし、ひょっとして限界というものを知らないのかもしれない・・・。 肴もなくなりふと他のテーブルを見るとどんぶり物食べている人のところに小皿に乗った「野沢菜」がある。なんだよあるじゃん!ということで単品で頂くことにし、酒は燗に切り替えることにした。途中で営業時間を聞いたら通し営業との事で、時間も気にせず楽しむことが出来たのである。 最終的にはお銚子8本とビール1本という昼酒にしては凄い量である。二人で「絶対変な客だと思われているよね」って話していたが、まさにその通りに思われていたに違いない。〆に大もりを頼んで3時間近くにも及ぶ昼酒が終了したのである。店も混んでいなかったし、通し営業だから出来たんだけど、普通の店ならちゃんと早めに切り上げるけどね。 酔い醒ましに善光寺さんへお参りに行ったのだが、寒さのせいで酔いが醒めるのが早いのなんのって・・・一瞬に醒めてしまったよ。そして夕方の新幹線で帰って来たのである。 - これは安心施工ですね。 - 2005年12月04日(日) 今日も長野の現場に来ている。前回ほどの寒さはないけど、直ぐ近くの小さな山にも雪景色が施されていた。移動時間3時間・・・ちょっときついもんがあるが、ずっと泊まっているわけにもいかないし、暫くは行ったり着たりの繰り返しとなるだろう。 今日の工事は厨房内の配管工事と土間コンを打つ為の配筋工事である。取り合いの出る工事なので来ることにしたのだが、施工業者さんがしっかろと工事して下さっているので今のところは特に問題はなさそうである。画像を見ても分かるように厨房床の土間コンもきちんと配筋し、基礎からもしっかりと補強の為の筋も取っており、ここまでしっかりとやって頂けるとこちらとしても安心である。 世間を賑わしているような工事ではないということである。今回の業者さんはこの豪邸を建てたところであるが、見積上の金額は決して安いものではなかった。要はしっかりとした仕事をしようと思うとそれなりにお金が掛かるということである。驚くほど安い金額で工事をするところは必ず何処かに落とし穴があるということ。素人だから判らないという問題だけでもないのではとも思っているが、普通に考えれば一般常識的に見た金額よりも極端に安いものは何処かで抜かなければ出来るはずはない。 <壁面内部> 今では殆ど見かけなくなった土壁です。こういう仕事が出来るところ自体が少なくもなりました。 <基礎と土台> 本当はきちんと防水をするので土台の上で床を納めたかったのですが、万が一のことも考えて土台の下をFLとし、更に防水処理も施し万全の体制にしました。 <配管> 給排水の配管が終り配筋をしているところです。このところは標準装備としてステンレスの側溝にしていますが、今回は予算の関係等でコンクリート製の側溝となりました。 <配筋> 土間コンを打つ際もきちんとこれだけの配筋をします。施工業者さんのしっかりとした姿勢を感じます。200ミリ位でこの規模なら設計上ではここまでの量の配筋は指示をしませんが、基礎の立ち上がりのところからも20箇所以上も補強筋を打ち込んでいます。 <土壁> 今となっては懐かしいというか珍しくなった土壁です。5年の歳月を費やして建てられた豪邸だけのことはあります。 - 「そばうどん」発売! - 2005年12月03日(土) 毎年恒例の「そばうどん」(柴田書店)が発売された。いつもは秋の「めん産業展」に併せて発売されていたが、今年は6月に「大江戸めん祭り」として吸収合併?されてしまったので、それに併せるも必要なく今の時期になったものと思われる。 今回の広告は「とにかくシンプルに!」というテーマの中で、最初に提案された案から何度も修正を重ねてこの最終案となった。白を背景に写真だけが浮き上がるようにしたとにかくシンプルなデザイン。昨年はちょっと傾向を変えてみたのだが、最初は良かったと思ったものの、本来何を訴え掛ける為の広告であるかという観点から考えた場合、背景だけが浮き上がってしまい何の為の広告かという点に於いて正直なところ失敗してしまった。 昨年の反省をベースに原点に返ってこういう媒体での広告は能書きをどうこうとか、言葉で表現するよりもビジュアル的に写真だけを見せる手法の方が良いのではないかということに落ち着いた。ポッチーランドという表記あえてアルファベットにし、コンセプトの文章の中にしか片仮名のポッチーランドは存在しない。住所表記も然り、とにかくシンプルにまとめることだけを考えた。 住所やポッチーランドの表記をあえてアルファベットにした理由は、これじゃ何処の何の会社なのか分からない・・・という人は、うちのターゲットではないと思っているからである。こういう媒体に広告を出しながらもどんな仕事でもするという心算ではないし、ハッキリとターゲットを絞り込んでいる。これまでもそれを理解頂ける方からしか依頼は来ないし、全てのものをターゲットになんて全く考えてはいない。 そんな中で考えたのが今回の広告である。新作店舗が6軒と地域やデザイン性のバランスを考えて以前に手掛けたお店を4軒の計10店舗を掲載した。 因みに昨年の広告は2004/09/15の日記に掲載されています。ご覧頂くと分かりますが、全く別物に見えますし、あきらかに今回の方がインパクトがあるのではと思います。 ↓ クリック ぽっちーの独り言 2004年9月 - なに言ってんだか?流石、お役所だね! - 2005年12月02日(金) 午前中に営業許可の申請で保健所へ行って来た。設計段階で事前指導を受けていたので大きな問題はないのだが、細かい事であれこれ注文というか、難癖というか、あんたら何言ってんだよ!という低次元のことを言い始めたのである。 実は昨日にちょっと確認した件があったので名乗らずに電話し、いろいろと聞いてみたのだが埒が明かない訳の分からないことを延々と聞かされプチプチ?状態になってしまった・・・。小さく「petit」(小さいの意味の仏語)プチッとキレたのである。 言っていることがまるで辻褄が合わない。なんでお役所はいつもこうなんだい?そして都合が悪くなると許認可の権限を振りかざしてい来る。しかし、それはあんたにその権限があるんじゃなくって、制度として保健所そのものに与えられているものでしかないのである。それをあんなの理不尽なる言い草を棚に上げて置いて文句を言ってくるなんて笑止千万、言語道断である。 フライパンやナベはその都度扉付きの収納庫に仕舞い、使う時はそこから出して下さいとか、仕込みと調理と盛付けは必ず異なる場所を使って下さい・・・だって。何処のどの飲食店がいちいちナベやフライパンを戸付きの収納庫に仕舞っているんだよ。そしてそれぞれの3つの行為を場所を変えてやっているなんて考えられないね。一つの場所を上手く使い分けて効率よく作業を進めていくもんだよ。 なんでこんなにも小さな厨房に手洗いの他にシンクが3つも欲しいんだよ。一体何に使うんだい?まさか食器を洗うところと、食材を洗うところ、う〜ん・・・もう一つは何だろう?まな板と包丁かな?都内や近郊であれば食器洗浄機があれば手洗い器以外は一槽でいいのに、なんで3槽も欲しいのか不思議で堪らない。 そして究極の難癖というか、呆れ果てたことは壁面にステンレスとかを貼る場合に壁面とその貼る物の接点は45度以上にカットしてください・・・だって。例えば1センチの厚みのものを貼ったとして、そのトップを45度にカットしてゴミが溜まらないようにしてくださいということらしい。でも、ステンレスの厚みは1ミリだよ。1ミリの厚みのものを45度にカットしろって言うんかい?それに45度にカットしたところでゴミは溜まってしまうよ。要は溜まらないようにきちんと掃除をすればいいことじゃん! だったらシンクとかにはバックガードとして奥に10センチほどの高さで5センチほどの奥行で箱のようなものが立ち上がるが、その天場も壁に面しているから45度にカットせいって言うんかい?でも、そんなことは言わない・・・。でも、ここの方がゴミは溜まるとしか思えないが、流石にお役所である。一般人には分からない次元のことを常識として言い張るので、こういう普通に考えれば分かることは言わずに1ミリの厚みのものを45度にカットさせるという離れ業をやらせようとしている。1ミリ厚のステンレスを45度に切ったら先端は包丁よりも危険だよ。 いくら常識が通じない人種とは言え、それが危ないかそうでないかの違いくらい分かるもんだと思うけど、それすら分からないのであるから驚くどころか呆れ果てて物も言えない。忙しい身でこんな奴らを相手にしなければならないのは本当に腹が立つ。他にも訳の分からないことを言い出して結局申請を受理せずに後日再提出しろだってさ。 なんでも食品衛生協会というものがあり、それには半強制的に入会させられ、更に推進委員とかという人の助言を頂いて別のなんとか組合に加入しなければ協会へ納める金額が高くなるそうである。そんなもん、どう考えたって可笑しいだろうが!協会自体が天下り役人とかを受け入れたりするのに必要な資金を捻出するためにあるものみたいと聞くし、保健所とは全くの別物ですと言いながらなんで同じフロアにいて一緒に仕事しているだい? 構造書偽造のあのお仲間達と一緒で別々と言いながらやっている内容はグルそのものである。呆れたね・・・。これも拒否すると何らかの圧力なり許認可権を振りかざしてあれこれ言って来るんだろうが、二重三重になんだかんだと言い訳を付けて金を取るのはまともな商いではない。 なんとか推進委員の方の助言にしても工事の途中に見に行き、そこでいろいろと助言とご指導を賜るそうで、そこでこれじゃダメとか言われないのかな?しかも、この地区の担当はお寿司屋さんらしく、フレンチの厨房見て何を助言できるんだろうか?設備的なことは保健所で指導(一応ね)を受けて承認されているし、なんら問題はないはずだから何を見るんだろうか?何を助言してくれるんだろうか?う〜ん・・・・よく分からない制度だ。 おまけに驚いたのは15日(木)に検査をして欲しいと申し込んだら、その週の月・火に申請書を出して下さいだって・・・。えっ?そんな直前で良いの?もし、検査が立て込んでいてその次の週になったりしないんですかと聞いたところ「そういう際はスタッフ総動員で対応します」とのことだが、あんたらそんなことで残業なんてするんかい?もしものことを考えて事前に申請しに行ったのに前々日に出して本当に検査が出来るの? 仕事が早いか、仕事(検査自体)がないかだね・・・。 でも、流石に公務員は違いますね! - 長野のお店 漸く着工 - 2005年12月01日(木) 長野のお店が今日から着工である。各業者さんにも集まって頂き、全体のスケジュールや取り合いなどを調整した。今回の主なる工事は厨房と庭園のライトアップで、客室は基本的にはそれほど手を付けずに椅子とテーブルを設置することになっている。かえって手を付け過ぎるとこの建物の良さを半減させてしまうことにもなるからである。 玄関先の竹垣も新しいものに変え、青々とした竹が太陽に照らされて輝いていた。庭には落ち葉が舞い、秋から冬へと移り変わる瞬間を感じるひとときでもあった。途中で1時間ほど休憩が取れたので近所を散策して「GR-D」で200枚ほど写真を撮ってみた。直ぐ裏手には千曲川が流れ、河川敷には収穫の終わった林檎畑が広がり、農家の軒先には干し柿がぶら下がり、一つだけ残った柿の木があったり、静かで本当に長閑なる風情を堪能出来た。 画像は長野のお店の一部の風景です。 <竹垣> 門横の竹垣です。手前の青い部分が今回改修した箇所です。 <路地> 門を入って直ぐの路地です。竹垣をお化粧直ししてお客様をお迎え。 <蔵> 蔵の前の柿の木に一つだけ残っていました・・・ <干柿> 懐かしい光景ですね。冬支度の風物詩。 <縁側> 木漏れ日が映える縁側の一部。縁台で将棋を指すのもいいかも・・・ <庭> 紅葉や数々の木々や花々が庭一面に広がる大庭園です。 <池> 庭の中央にある池には落ち葉が浮かび、更に木々が水面に映り込みます。 <竹やぶ> 裏庭にある竹やぶ。本当に大きな庭ですよ。 春夏秋冬・・・それぞれの「季節」を感じる庭を見ながら美味しいお料理を堪能出来るお店。クリスマス前にプレオープンをし、本格的には年明けからのスタートとなるかと思うが、秘密の「隠れ家」として信州人に愛される店になって欲しいね。 こんなところでフレンチを食べれるなんて・・・幸せ気分です。 -
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