難しいかな・・・? - 2004年10月31日(日) とあるお店で趣味で蕎麦打ちをしている人が働きたいと言っているらしい。知識だけは半端じゃないみたいだが実務経験はないらしい。申し訳ないけどそういう人は採用する心算は毛頭ない。知識だけをひけらかして店を引っ掻き回すだけで百害あって一利なしということである。 趣味と実務とは全く異なる異なるレベルの話しであり、一食単で議論するものはない。他のお店でもそういう次元の話は結構あるのだが、極力お断りをしてもらっている次第である。 - 東村山のお店・トレーニング2日目 - 2004年10月30日(土) 今日も昼夜ともに10名づつのお客様を招いての試食会形式のトレーニングを行った。結構お酒を呑まれる方もいてトレーニングとしてはいろいろな展開を想定出来たので良かったと言えるだろう。課題として露見したものも予想通りの感じだし、どの変をどう変えていけば良いのかがハッキリしているので大きな心配はしていないが、あとは体力的なものになるのではないかと思っている。かなりの高齢であるので無理はさせられないから、最終的なメニューもかなり絞り込むつもりでいるし、夜のスタッフが不足しているので営業時間等のことも考えている。 メニューとしては天ぷら系のものが単品料理を含めて6品目もあるので、どうしても天ぷらに集中してしまいがちであり、今晩も〆は10人中9人が天ぷらであった。もう少し絞り込むことによって天ぷらに集中するのを防がないとちょっと大変である。慣れて来てから増やす分には問題はないが、やってみて駄目だから減らすというのはあまり印象が良くない。とにかく無理をさせないと言うことを考えたオペレーションにしていかなければならないから、それを把握するという点に於いてこういうトレーニングというのは重要である。これをやらずにいきなりのオープンでは完全にてんてこ舞いとなるのは明白だし、事前に問題点を見出せるという点に於いては良い機会でもある。 それから毎回思うのだが、ホントいろいろな人がいろいろなことをアドバイス?してくれる。中には的確な意見もあるけども殆どは・・・???である。時として自分の意見を強制してくる人もいたりするが、こちらで判断した上で受け入れられないものはきちんと説明をしてご理解頂くようにしている。しかし、うちのようなところが入らずに自分達だけでやろうとする人達はこういう点で大変な思いをすることになる。それは押さえてくれる人がいなかからで、仕方なく聞き入れざるを得なくなりグチャグチャに引っ掻きまわされることになる。 汁の味がどうこう・・・蕎麦がどうこう・・・限りなくいろいろな意見が出て来る訳で、こういうものって十人十色だから聞き入れていたら大変なことになる。でも、それを押し付けてくる人がいるのは本当に困るのであるが・・・。まあ、良かれと思って言って下さっているのはわかるので、それとなく上手く対応はしているけどね。 話しは反れたが、試食会は明日の昼にもう一回残っているが、オープン後暫くは立会うのでその間に少しづつ慣れてくれればいいのかなと思っている。何かあったらこっちでフォローすればなんとかなるから、現時点ではこれくらいのレベルでもなんとかなるのかな。 - 会員制掲示板「Pocchy's Bar」スタート! - 2004年10月29日(金) お待たせいたしました。 漸く設定が完了し、準備が整いましたのでこれまで手掛けて来たお店の方々限定の会員制掲示板「Pocchy's Bar」をスタート致しました。先日の会合の際にもお話したように会員の皆様の活発な意見交換や情報交換の場として活用頂ければ幸いです。 パスワードとIDによって管理されており、メールアドレスも打ち込まないと送信出来ません。先日ご返信頂いたアンケートに基づき、参加希望のお店の方々にはメールにて本日詳細をお送り致しましたので大いにご活用下さい。 ホームページのコンテンツリストを開き「Pocchy's Bar」よりお入り下さい。 - 東村山のお店 - 2004年10月28日(木) 今日から東村山のお店の試食会形式のトレーニングが始まった。昼の予定していた方が夜に変わり人数のバランスが崩れてちょっと不安になったが、なんとか無事に終えることが出来た。問題点は予想通りの内容であり、それに対しての改善策もあるから大きな心配はしていない。 初めてお会いしてから約4ヵ月半、ご夫妻を見て来て感じたことは人に対する思いやりと優しさである。年齢的にもこれまで手掛けて来た中では一番の高齢であり、人生経験も豊富だろうし、これまでの生き様をしっかりとお店で表現してもらいたいな。年齢を考えたらあまり無理はさせられないから、最終的なメニュー構成やオペレーションも負担を軽くした内容にしようと思っている。 試食会は土曜日の昼夜と日曜日の昼と残り3回。その間に様子を見て最終的なものを調整して11月3日のオープンを迎えることになる。 - 継続させることを最優先 - 2004年10月27日(水) 商売を始めようとする場合、簡単に言えばお金さえあれば誰でも開業できる。しかし、それを永く続けていくというのは本当に大変なことであり、日々の努力と研究心などがなければいつの間には消え去る運命が待ち構えている。だから「拘り」だけを追求していっても駄目であり、商業ベースとしての物の見方や考え方が必要とされる。趣味の蕎麦打ちとは全く次元が異なるということをしっかりと理解しなければならない。 それから趣味の範疇でしか見ていない人からどうこう言われても実際の営業ベースで考えたらとても無理な話しもある訳で、そういうことに振り回されないようにもしなければならない。ピンポイント的な指摘も大切だが、全体像をしっかりと見据えた上で判断していかないとどんどんおかしな方向へ歩んでしまうことにも成り兼ねない。 以前、実際にあった話しだが素人さんが来られて「俺が指導してあげるよ」と自慢気に言われたことがあった。こういう人って本当に困るんだよね。知識だけでは商売なんて出来やしないんだからさ! - 店づくりに対しての思い - 2004年10月26日(火) 今日は大宮のお店の各業者さんとの打合せがあった。内装施工業者さん、厨房業者さん、空調設備業者さん、ガス業者さんと各工事に関しての打合せを行ったが、実際にはもっともっと多くの方々が工事に携わることになる。実際に数えたら一体何社の方々が携わることになるのだろうか?一次的に関係するだけでも20以上はにあるだろう、二次的に関係するところまで入れたら100は下らないだろう。そういう人達がそれぞれの立場で仕事をしていって完成するお店である。 そして、開店すればいろいろな人が食べに来る訳だから、本当に多くの方々によって支えられて商売が始まる。これは何処のお店にも関わる事で、そういことをしっかりと理解し意識して商売をしていって欲しいというのが私の願いと思いである。それに対してポッチーランドとして何が出来るか?何をすれば良いかをしっかりと考えていきたい。 - 半々かな・・・? - 2004年10月25日(月) 夕方にとある出版社の広告部長と代理店の担当の方が来られて今回のミスについての謝罪と説明を受けた。掲載された店舗のメイン写真の色が悪く薄っぺらい感じになっていたのと、広告を出したがそれも色校とは違う色合いになっていたので、それらに対していろいろと話を聞いてみた。 こういうことはよく起こり得ること、という説明であったが実際にそうなのだろう。他の紙面を見てもあきらかにおかしな色合いになっているものも沢山あるし、機械化が進んでも最終的には人間の目や感が決め手となるはずだから完璧には行かないのだろう。 しかし、日常的に起こり得ることとして簡単に片付けても欲しくはない。それを無くす意識がなければ改善は在り得ないのだし、編集側と制作側双方共に努力はしているのだろうが、実際にそういうミスが減らないということは何か大きな原因があるのではなかろうかとも思う。出来ればそういうミスはなくして欲しいな・・・ - 今頃・・・何故? - 2004年10月24日(日) 今朝、とある方から電話があった。内容はここでは書けないがその主旨や思惑がどうも理解できなかったし、小さな業界内でもその人の素性というか節操のない動きは知れ渡っている。しかもうちには絶対に連絡は入れられない筈なのに、何故今頃になってそういう行動に出たのだろうか?言葉の裏に秘めているものが薄っすらと何となく感じられたが、正直言って今回の話しはうちにとってマイナス面はあれどプラスになることはまず在り得ないだろう。 それにしても・・・わからないなぁ・・・ - 秘蔵?画像公開 - 2004年10月23日(土) 先日、合羽橋で購入した器が今日届いた。ついつい沢山買ってしまったが、今まで使っていたものはちょっと野暮ったかったし、洋食器が多かったので良い機会だから一通り揃えることにした。それで、今宵の晩メシはそれを使って盛り付けてみました。 色と形が面白そうなものだが、結構使い方が難しそうである。特に手前下の赤いのはお気に入りです。 椀や小鉢、小皿など日常的に使えそうなもの。 料理を盛り付けるための皿。性格が固いので角皿のみである。でも、本当は軟らかいんですよ。だから中が丸くなっています。 酒器全般。旨い酒が更に・・・呑み過ぎちゃうよな!赤い片口は結構良い感じの質感と色合いです。 今宵の晩メシです。あれこれ沢山になっしまい、ランチョンマットからはみ出ています。でも、お造りの盛付けはやっぱり難しい・・・。それに料理の撮影もやっぱり難しいね。これは自分で作ったもんだから載っけたけど、プロが作ったのをこういう感じで載せたら失礼だよな。 中央上より時計回りに・・・ 1 肉豆腐 温泉卵付き 2 焼き物 万願寺唐辛子、生椎茸、焼きカマ 3 サラダ カボチャ、もやしと木耳 4 納豆 無農薬蒸し造り 5 豆腐 茗荷添え 6 生野菜 ほうれん草 減塩ドレッシング 7 お造り 生サーモン 8 飲み物 烏龍茶 9 口直し ヨーグルト(画像なし) なんて健康的な食事だろう!毎日こういうもの食っていればいいんだよね。しかも酒抜きで・・・。明日も休肝日の予定です。 <おまけ> 先日リニューアルしたリビング兼打合せルーム ちょっと飲みたくなる雰囲気につくりましたが、ここで仕事をしているとやっぱり飲んじゃうから、出来る限り仕事部屋でやるようにはしているのですが・・・ - 一昨日の続き・・・ - 2004年10月22日(金) ・ - 昨日の続き・・・ - 2004年10月21日(木) ホントに有意義な時間であった。あっという間の4時間で、台風が来ていなかったらもっともっと話し込んでいたことだろう。それ位に皆、いろんな情報を求めているということなんだよね。しかも、同じ志を持っている人達だから意見も合うし、発展的な討論が出来るんだろう。場所に関しては決して広いとは言えないスペースで、動き回っていろんな人と話しをしたかった人もいたことだろうが、次回はもっと大きなスペースで時間もたっぷり取って思う存分話し込んで欲しいと思う。 例えばホテルのバンケットルームとかなら広いし、時間の融通も普通の飲食店よりは利くだろう。前以て準備をしていけば可能だからそういう方向で考えてみたい。ただ、一人では無理なので誰かお手伝い頂ける人を事務局として協力してもらいたいとも思っている。 さあ、早く掲示板の準備をしなければ・・・ - 第一回 <仮称> ぽっちー倶楽部 会合 - 2004年10月20日(水) 生憎の台風であったが、予定通り第一回の会合を無事に行うことが出来た。本当に多くのお店の方々、これから開業予定の方々に参加して頂き、心より感謝申し上げます。 初めに私の方から会の趣旨と今後の展開についての説明し、今回の集まりの切欠を作った「地球屋」のご主人・遠藤さんにご挨拶頂き、更に会の内容に関していろいろと相談に乗って頂いていた「すが原」のご主人・菅原さんから蕎麦業界のあるべき姿や、我々が何をしていかなければならないかをお話し頂きました。 乾杯の音頭は「かん野」のご主人・菅野さん。独立して最初の2軒は他の方とのコラボレーションだったので、実質的には最初に手掛けたお店にもなる。それから一人一人自己紹介を兼ねて近況報告や思いなどをお話し頂き、これまでの苦労話しや今後の展開に希望することなどをお聞きすることが出来た。数年振りお会いした方もいらっしゃったし、参加して頂いた方々同士も初対面もいれば、数年振りということもあり、皆さんメモを取りながら熱心に話を聞いていた。 その中で、やはり業界全体への危機感を持っている方が多く、めん産展にしても正直言って大改革をしていかなければどんどん衰退してしまうのではないかという思いを感じた。何ら変わり栄えのしない展示内容、もっともっと提案型の展示が出来る企業がないものかと。折角大金掛けて出展しているんだし、全体的に会の趣旨を見直し改革をしていかなければならないというのは明白な事実である。なんか今のプロ野球とダブって見えてしまったが、仕切っている人達の頭が固いんじゃないのかな?って。もっと足元を見て変えていかないとどんどん撤退する企業が増えていくはず。義理で出展している企業も少なくないという話しも聞いたし、出展しないと変な噂を立てられてしまうかもしれない危機感があったり、なんか悪循環だよな・・・って思ってしまった。 話は反れたが、今回の会合で感じたのはこれ程までに熱い思いや意識を持っている人達が集まり、まとまって何かをすれば凄いことが出来るんじゃなかろうか?ポッチーランドで手掛けているお店の方々は普通のお店とはあきらかに意識が違う。目的意識をしっかりと持ち合わせ、何をしていくべきかを分かって日々仕事をしているところが殆ど。そういう人達が情報や考え方を持ち寄り、一つになれば本当に凄いことが出来ると思うし、それをしていくことによって業界全体から注目され、業界全体が意識改革をしていくことが出来れば衰退ではなく、発展系に持っていけるのではなかろうか? これだけのお店が集まり、何かをするということは何らかの形で業界にも影響と刺激を与えることが出来るだろうし、組合活動とは全く異なる次元の意識で運営する会だから何れそうなることは明白であろう。今回出席出来なかったお店の方々だって同じ意識で仕事をしている訳で、思いや考え方は一緒である。来年にはもっと会員も増えていくし、しっかりとした組織化も視野に入れて今後の展開を考えていきたい。会員制の掲示板にしてもプロだけのサイトとして運営する訳だから本当に活発な意見交換が出来るであろう。 女将さんの参加も5名あり、ご主人とは違った角度からの提案や意見、お話も聞くことが出来た。女将さん同士の交流も出来るから違った意味での会が出来るかもしれないね。それと感じたことはこれから開業する人達は先輩方の姿に憧れ、目標として目指し、追いつこうとする。また先輩に当たる方々はこれから追い掛けて来る人達の熱い意識に刺激を受け、更なる頑張りや原点に戻っての意識改革も出来たのではなかろうか。 本当に有意義で素晴らしい時間を過すことが出来た。これは常に上昇志向を持ち合わせることによって誰もが同じ方を向いて仕事をしているからである。だから発展的な意見がどんどん出て来ると思うし、決して愚痴を言い合う会合ではないから内容的にもレベルも高くなる。年一回の会合ではなく、もっと短期間での定期的な開催を考えている。 今回出席して頂いたお店と、これから開業予定の方々である。 ■ 掌庵 蕎麦 石はら 様 <世田谷・東京> ■ 蕎・馳走 岩舟 様 <大塚・東京> ■ 季寄せ 蕎麦 柏や 様 <三鷹・東京> ■ 我掌庵 おそば かん野 様 <与野・さいたま市> ■ そば縁肆 さか本 様 <大岡山・東京> ■ 蕎麦 すが原 様 <阿佐ヶ谷・東京> ■ 蕎酔彩肆 蕎麦 雪月花 様 <島田・静岡> ■ 和肆楽粋 そば前三三 様 <本郷台・横浜市> ■ 蕎麦 地球屋 様 <三鷹・東京> ■ 由庵 蕎麦 ぬま田 様 <上北沢・東京> ■ 蕎 ふるやま 様 <阿佐ヶ谷・東京> ■ 増田屋 様 <三軒茶屋・東京> ■ 和遊笑楽 そば 美好屋 様 <川崎・神奈川> ■ 栗原 様 <蓮田・埼玉> ■ 柴崎 様 <八王子・東京> ■ 早川 様 <東村山・東京> ■ 前田 様 <大宮・さいたま市> ■ 村田 様 <浦和・さいたま市> 雑誌等でも有名なお店も多々あるし、こういう方々が一堂に集まり意見を出し合うという機会は他にはそうそうないはず。これが切欠で何かを変えられれば幸いである。 ※ かなりぶれての撮影で申し訳ございませんが、会の模様の一部をご覧下さい。 そう言えば・・・会の名前を決めるの忘れてしまった・・・ だからタイトルは<仮称>です・・・。 - 何畳? - 2004年10月19日(火) 畳のサイズは関東と関西でも違うし、一般住宅とマンションなどでも違ってくる。今住んでいるところでも6畳だけど実際の面積はそんなにはない部屋もある。でも、それは世間一般的に見て許容範囲ということになるので文句はない。しかし、12畳の部屋が実際には8畳分しかないとしたらどうであろうか?3分の2ということであるが、こりゃぁ詐欺じゃんか!って思うよね、普通は。 明日の会合で予約していたお店の部屋がそうであった。12畳で24人まで大丈夫と言われていたが、ちょっと狭くなりますがもう少し増えても大丈夫ですよとも言われた。でも、最終的に確認したところどうも言葉を濁しているのがハッキリと感じ、突っ込んで聞いてみると実際には無理だと言う。なんだよそれ!店として大人数の宴会はおいしいと言うのははわかるが、実際にその8畳に部屋に26人が入ったらどうなるのか?すし詰め状態なら入ることは入れるだろう。しかし、身動きとれず暑苦しく居心地は最悪であろう。まさか寿司屋だからすし詰めに?なんてことはないだろうけど、危うく最悪の状態になるところであった。 確かに畳は12枚あるから12畳だろうけど、3分の2のサイズじゃ幾らなんでもそりゃないよと言わざるを得ない。 - ここが違うんだよな - 2004年10月18日(月) とある老舗にて感じたことだけど、本当にお客様の方を向いた仕事をしていない。先日も有名老舗でいろいろ参考になりながらも、こういう点が劣っているなと感じてきたばかりであるが、ほんの小さなことなんだけどそれが出来ている、出来ていないで大きな違いとなってしまうことに気が付いていない。確かに老舗の接客はしれなりの経験に基づいて築き上げられているので安心感というものはあるが、それが仇になってしまっているとも言える。それに気付くのが純粋に蕎麦を食べに入ってくる普通のお客様ということになる。そういう方は蕎麦だけが目的ではなく、食事としての蕎麦であり飲食店としてのトータル的な見方が出来る。 店からすれば丁寧で親切なサービスと思っていることでも、実際には客を無視した余計なサービスと言えることも多々ある。例えばお茶の注ぎ足しなんかは最たるもので、何度も何度も注ぎに来るのだが、半分残っているところに注ぎ足したらぬるくなっちまうだろうということが分からない。親切心で注いで廻っているのだろうが、客からしたらそりゃ違うだろうという意識にもなる。小上りで靴を揃えてくれるのは丁寧な仕事であるが、その後きちんと手を洗っていない・・・。その手で自分のところに持って来られたら一遍で醒めてしまう。意外とこういう点が出来ていない店が沢山ある。 本当に見るべき点、気を付けなければならない点を見間違えてしまっている。これに限らずいろいろな物事を見間違えると結果も悪くなる。それに気付いて改めることが出来るがどうかということが問題になるのだが、それは経営者の資質次第と言って良いだろう。サービス業としての飲食店をどう見ているのか?どう考えているのか?それが細かく分析できている店はそれ程大きな間違いは起こさない。 - 第24回・粋楽会「美酒・銘酒を楽しむ会」 - 2004年10月17日(日) 今日はいつもお世話になっている酒屋さん主催の日本酒の会に行って来た。本当にポッチーランドの店づくりにとって欠かせない存在の酒屋さんで、かれこれ4年半のお付き合いになる。手掛けたお店の殆どはここのお世話になっているし、本当に安心してお願い出来るところである。 50強の蔵から75の出品で25位の蔵の方も来ていたが、伝統食材を使った拘りの料理と共に美味しいお酒を堪能出来ました。一緒に行った知人は75品全てを制覇したらしいが、半分位呑めたのかな?3つのカテゴリーに分けてコーナーが作られており、8000円以上又は大吟醸クラスや鑑評会出品クラス、4000円〜8000円又は限定吟醸クラス、蔵からの提案酒の3つに分かれており、確かに高いお酒は美味しかった。しかし、面白さというかインパクトという観点から見れば「蔵からの提案酒」は結構嵌ってしまったものがあった。 それからあくまでプライベートで来ているにも拘らず、どうしても仕事モードに入ってしまい、今度メニューに加えられるものはないものかと探してしまう。8000円なんてお酒は当然お店では出せないから3000円前後のもので面白そうなものを探してみたが、いくつか今度導入してみようかと思っている。 最近はちょっと焼酎から遠ざかり、嗜好的に日本酒へ傾いているのでこういう会というものは楽しいね。他にも幾つか参加してみたい日本酒の会もあるので、体調を気にしながら参加してみたいと思っている。酒屋さんの社長と奥様も体調のことを心配して下さっており、呑めなくなったらなんにもならないしね。 - 大塚のお店・一周年 - 2004年10月16日(土) 大塚のお店も早いもので一周年を迎えることが出来た。今日は午後から結構ハードなスケジュールで行けるかどうか分からなかったので店長にお祝いのメールだけ入れておいた。来春、浦和で開業予定の方との契約を済ませ東村山のお店を見てみたいということだったので一緒に行った。セミオーダーの椅子がまだ納品されていないが引渡しを済ませ、オープンに向けてのスケジュールの確認やメニュー等の打合せを行った。 予定よりも早く終わったのでこれならギリギリで間に合いそう。お祝いのワインを手に電車を乗り継ぎ9時頃に入店することが出来た。店長や女将さん、スタッフと少し話しをした後、カウンターの手前の席が空いていたのでそこに陣取り、「生ビール」に「板わさ」「焼き味噌」をオーダーし、外を眺めると都電が走り、山手線の向こうには幾多のネオンサインが輝いている。その光景とはあきらかに異なる店内の雰囲気と空気を感じながら蕎麦屋酒を堪能させてもらった。 続いて日本酒「人肌恋し」をぬる燗で頂きながら肴は「桜海老のかき揚げ」。これはすっきりとして飲み易いし、ぬる燗の具合が好みにピッタリ。後から聞いたら店長自ら燗をつけたらしい。もう一杯呑みたくなり最後に「竹鶴」を頂き、〆の蕎麦は「せいろ」にしようと思ったが、何となく鴨が食いたくなり「鴨せいろ」に。 それにしてもお店の中に流れる、この静なる「時間」と「空気」はなんとも言えない良い雰囲気である。以前、ここで友人達と大騒ぎして他のお客様に不快感を与え、お店に迷惑を掛けてしまった失態を深く反省した。やはり、こういうお店にはこの空気が大切であるし、お客様はそれを求めてやって来るのだからね。今日だってちょっと大きな声が聞こえると「えっ?」って思っちゃうし、それを考えるとあの時の状態は・・・とてもじゃないが凄過ぎたかもしれない。コンセプトをつくった俺がそれを崩しちゃ何にもならないんだよね。反省、反省・・・ 閉店後、ゆっくり店長と話しをすることが出来たが、今回の会合への出欠を悩んでいるとのこと。当然定休日じゃないから休まなければならない。経営的に考えれば夜だけ休むことによってその分の収入は減ってしまうことになる。でも、悩んでいるのはいろいろな人達が集まり、話が聞けるという機会はそうそうないからということらしい。そうだよね、本当にいろいろな人達が集まる会だから、俺だってワクワクするし一体どうなるんだろうとも思っている。最終的にはまだ時間があるからじっくりと検討して頂ければ良いと思っている。 それよりまずは「一周年」おめでとうございました。これからも益々のご発展並びにご繁栄を期待しております。 - 呆れ果てたFC加盟店 - 2004年10月15日(金) 名刺がなくなってきたのと、ロゴやHPのアドレスなども変わったので新しく作り直そうと思い、昨日近所のチェーン展開をしているお店へ行って来た。いつもは同じチェーンの他のお店へ行ったいたが、ちょっと遠いので不便を感じていた。折角近所にあるのだからということで変更内容をまとめたものと現在の名刺を持って発注をした。 版下校正がファックスで届き、チェックしていたら指示した内容と数箇所が違っていたので電話ではなく、直接お店まで行き修正点を説明した。そうすると対応した女の子が「校正料500円頂きます」と言い放った。「えっ?なんで?だってそっちが間違ったんじゃないの?」て聞くと「決まりですから」と。「はぁ?間違っているから直して下さいと言ったものを再確認するのになんで金掛かるんだよ!」「そういうシステムになっておりますから」と涼しげな顔つきで言いやがったからさあ大変!その後のことはちょっとここでは書けません・・・ご想像して下さい。 実はこのお店、2年程前にも同じようなことがあった。サンプルと同じものを作って下さいとお願いしたにも拘らず、レイアウトは違うし、紙も違う。おまけに通常料金の中に含まれているものまで別途料金として請求してきたから大噴火と共に大激怒して即座にキャンセルした。で、その時に対応したのが冒頭の女性である。俺はあの小憎たらしい顔つきをしっかりと憶えていたので、今回の対応に更なる憤りを感じた。店長はいないということで、ここは同じFC店を数店舗を経営しているらしく、社長に連絡してくれと頼んで事情を説明した。「こちらの手違いで訂正するのですから請求することは在り得ません」とのことだが、実際にはしっかりと請求をされた。しかも涼しげな顔つきで当たり前の如く言い放った奴は一体どういう教育を受けているのか?経営者は常にとういうことに関しては徹底していますとのことだったが、2年前も同じようなことをやっているのだから全く成長していないのと一緒。 これはその子自身の資質や性格の問題ではなかろうか?こういう仕事には不向きな人間なのではなかろうか?ヘラヘラしながら謝る?姿に更に腹立たしさを感じ、代金を返却して店を出たが、どうも腹の虫が納まらん!暫くして社長の方から連絡があり「こちらの方の手違いですが、名刺の方は作らせて頂けませんでしょうか?」と言って来て、どっちみち何処かに頼まなければならないし、今度は大丈夫だろうと思いながらお願いすることにした。「代金は結構です」とのことだったが、そんなのは嫌だからきちんと支払う旨を伝え商品が届くのを待った。 で、中を見て頭のてっぺんを突き破ろうかという位に血が上った!「何だよ!これ!」ファックスではわからなかったが指定ロゴを使用する部分以外は前回の名刺と同じフォントでお願いしているにも拘らず、全く異なるもので大きさも違うから野暮ったくとてもじゃないが使えない代物だった。なんで同じに作れないんだろうか?本人にとったらそれが同じということなのだろうか?たぶんそうであろう・・・ やっぱり断っておけば良かったと後悔したが既に時遅し。いくら評判の良い企業であってもFCとなるとレベルの差がハッキリと出てしまうのか?以前頼んでいたところは全くそういうミスはなかったし、確認連絡をしっかりとやっていたから安心して頼めたが、同じチェーンであるにも拘らず近所のこの店は全く異なる次元と意識で仕事をしているということである。行き付けのお店の店主も名刺を頼んだらとんでもないミスやら出来の悪いものになったりと二度と頼まないと言っていたが、日常的にそういうミスや低次元の仕事をしているということなんだろうね。 前回のことも日記に書いた記憶があるが、まあ何と言って良いのか・・・折角本部が頑張って評判が良くなり、実際に良い評価を受けているチェーン店も多い中で、このたった一軒だけかもしれないが、こういう次元のことしか出来ない加盟店があることによって全ての評価を落とすことにも繋がる。加盟店を増やすことも企業にとっては収益を上げる為に必要だけど、それに対しての厳しいチェックと指導を徹底しなければ自分の首を絞めることにもなるということである。 仕方がないからちょっと遠いけど、親切丁寧な以前頼んでいたとことに再度お願いすることにしようかな。ホントに無駄な金と時間を使ってしまったよ。 - 大宮のお店 - 2004年10月14日(木) 今日になって漸く施工業者さんからの見積りが出て来た。いつもは一週間で出て来るものが今回はどうしたのか2週間も掛かってしまった。おまけに抜けている工事項目もあり、全体の金額を把握出来ないので調整を掛けることも出来ない。 提出済みのものに関しては明日から急いでチェックし調整していくが、最終的に着工させるためには全体がまとまらなければならない。取りあえず、明日にクライアントとの基本設計と詳細部分に関しての打合せを行うが、金額がまとまらなければ先へは進めない。 - 一番大切なのは本人次第ということ - 2004年10月13日(水) 傾き掛けた店を立て直すことが出来るか?また継続させるか?終りにするのか?それを決めるのは経営者本人ということである。勿論、周りからのアドバイスなり意見を聞くことも大切なことだけど、本人に継続させる為に必要な改革の意識と意志が何処まで持ち合わせているのかどうか。それが一番大事だと思う。 とある方から届いた突然のメール。詳細を知らせて頂いた上でもう少し突っ込んだ内容の返信を送ったが、最終的には冒頭のことが大きく関わってくる。先日も他のリニューアルの件での打合せを行ったが、要は当の本人にどれだけの意識があるかどうか。そして本気で取り組める勇気を持ち、決断が出来るかどうか。新規開業と違ってリニューアルは考えている以上に難しい。時間も体力もいる仕事である。それぞれ新規開業の倍近いのではなかろうか? 内装屋さん的にクロス張り替えましょうね。テーブル変えましょうね。というようなリニューアルでは何の効果も得られない。結果を求めるリニューアルとはそんな中途半端なものでは決してないし、それを理解して取り組む姿勢がなければ成功はしない。勿論、そういう仕事は引き受ける心算もないし、必要もないとハッキリとお断りしてきた。何故ならそういう仕事は態々設計料やプロデュース料を支払ってまでする必要のないことであり、こちらの考え方を理解出来ないだろうから無駄金を使うことになるからである。 話は反れたが、本人が一体何をどうしたいのか?何をしなければならないのかをしっかりと自己分析して把握しなければならないということである。 - 考えていること・・・いろいろ - 2004年10月12日(火) これまで手掛けてきたお店の方々に声を掛けて来週の水曜日に集まりを設けようと思っている。営業しているお店も沢山あるし、水曜定休日の中でもどれだけの方が参加出来るかどうかは分からないが、折角沢山の方々との出会いが生まれ、何らかの形でそれぞれが繋がっている部分も歩けど、全体としてのそれはないに等しい。何処のお店もいろいろな悩みや問題を抱えながら商売しているし、これから開業しようとしている人は不安も大きいであろう。そんな中で何か出来ないものか?全体として何かが出来ればそれぞれの持ち合わせているものを更に活かせるのではないかとも思っている。 今回は手掛けたお店と今後開業予定の方に限定しているが、集まりとしての今後は業者さんや他のお店にも参加を募ってみたいとも思っている。今回の感触次第であるが、年一回ではなく定期的に勉強会なども実施してみたいし、スケールメリットとしての何かを出来ないものかということも考えている。ご夫婦とパートさんで営業している小さなお店が多いので、誰かに任せて参加するということが出来ない。そこで考えたのがインターネットによる情報交換や交流である。 どうしても一般的に公開されているサイトには参加し辛いという意見が多く、今日までに先週送った今回の会合についての出欠の返信葉書が10通ほどの届いたが、ネット環境が整っている方の殆どが参加希望であった。コメントなども書いて頂いたが、やはりそういうサイトもなく、どうやって悩みを解決したり意見を聞いたりすれば良いのか分からないという意見も多かった。 何とかそういう方々のお役に立てればと思っているし、経営ベース、商業ベースでの意見交換が必要ではなかろうか。こういう悩みや問題って決して単純なもではなく、そう簡単に解決できるものでもないけど、プロ同士、商売というものをきちんと加味した中での討論の場を提供したいと思っている。 中々時間がなくて準備が出来ないが、なんとか今月中にはスタートを切りたいと思っている。 - 情報整理 - 2004年10月11日(月) 情報を得るということは大切なことだけど、それをどう整理して「使える」情報に変えることが出来るかどうか?得たものをそのまま使えるのって実際には少ないと思う。それを必要なものとそうでないものに分類し、今度は残されたものを自分のフィルターを通して求めているパーツに組み合わせていかなければならない。それが出来て初めて情報を活かすことになる。 それと、この便利な世の中で情報を集めることは容易い。どんな方法でも集めることが出来るだけに、それを上手くコントロールして整理しないと間違った情報を信じて、本当に受け入れなければならないものが見えなくなってしまうという「怖さ」を秘めている。新たに情報を入れるということは要らないものを廃棄することも必要で、それには整理整頓が必要不可欠になる。 - 老舗にて感じたこと・・・ - 2004年10月10日(日) 夕方からの用事まで少し時間が空いてしまったので、とある有名老舗へ行って来た。近所のもう一軒には数回行ったことはあるが、こういう仕事ししていながら何故か初めてである。あまり興味を感じなかったというのもあったが、二軒を対比した時にどうしてもあちらの方が相性的に良かったのかな? 混んでいて入れないというイメージがあったが、半分以上の席が空いており、聊か拍子抜けした感はあったが、老舗にしかない独特の空気や感性が伝わってくるいい雰囲気であった。店内をぐるりと見渡しながらメニューを眺めて、手始めに「板わさ」と「ぬる燗」をオーダーした。やはり殆どの客は酒を呑んでいるね。こりゃあどう考えても「昼酒」がピッタリというイメージだよな・・・な〜んて思いながら老舗しか存在ない「歴史」と「時間」も味わっていた。 「焼き海苔」にしようか?「天ぬき」にしようか?迷った挙句に何故か「天たね」にし、待つこと暫し。ついでに二本目のお銚子も頼みながらも、ついつい仕事モードになっている心から「昼酒」を堪能しつつ酔えない自分がそこにいた。やっぱりいろいろなところに目が行ってしまうんだよね。特にオペレーションが独特のスタイルであり、これをピーク時にも同じように出来るのだろうか?とか、どう考えても無理だよなぁ・・・とか、目で追う動きが素人じゃないから帳場の人には同業者とかに見られていたかもしれない。 そんなことをしているうちに「天たね」が運ばれて来たが、天ぷらの盛り合わせではなくて「かき揚げ」で、目の前に出された代物を見て思わず原価計算をしてしまった。それと共に期待感も大きかったので箸で崩して天つゆに浸して口へ。サクサク感と香ばしさを感じる筈が何故かドロ〜リとした妙な食感。えっ?嘘だろ!1260円も取っていてこれかよ!折角のこれまで感じていた満足感が一遍に吹っ飛んでしまった。かき揚げって本当に難しいけど、ここでこれが出て来るとは思いも由らなかったな。 まあ、仕方がないか・・・って温厚になったもんだ!全部がその状態になっているのではないし、折角の昼酒だからね。猪口が小さいので何度も注がなければならないから意外と酒が減らない。まだこんなに残っているよと思いながらも、また仕事モードに入っている自分がそこにはいた。ホールスタッフはそつなく動いているのも流石に老舗の成せる業であり、安心感が漂っているのも事実。しかし、お客様がいる時とそうじゃない時の動きが明らかに違っているのと、ちょっとしたところの野暮ったさというか雑さを感じてしまった。 お客様がまだテーブルにいる時と、帰られた後のバッシングの時とでは気の使いようが違う。そのテーブルのお客様は帰ったけど、まだ他には沢山のお客様がいるということを忘れてしまっているのか。勿体ないなぁ・・・。ほんのちょっとしたことなんだけど、そういう些細な動きまで本当は見られているんだよね。〆にせいろを手繰って店を出たが、そこに流れてきた「歴史」と「時間」を感じることが出来て満足でした。蕎麦を含めた商品レベルとしては正直言って大したことはないと思うけど、やはりこういう店ってそれを求めて行くんじゃないからいいんだよね、それで。 - 三軒茶屋のお店 - 2004年10月09日(土) 今日は午後から三軒茶屋のお店の基本設計の打合せを行った。生憎の台風襲来の日!出掛ける時は本当にこれから台風が来るの?と言うほど穏やかな天候だったが、現地に着いた頃から次第に雨脚が速くなり、夕刻頃はこれぞ台風!?という凄い状況になっていた。ガラスを突き破って雨が入って来そうな勢いの中、打合せは進められていった。 前置きが長くなってしまったが、クライアントの方からイメージして欲しいという事例を参考にしながらも、そのままつくったのではつまらないから少しづつスパイスを入れたものに仕上ていった。全体的なイメージとしては「クラシカルモダン」で、シンプルでありながらも主張はしっかりとしている存在感のある店。無機質なコンクリート打ちっ放しのビルの中にある「自然」と「温もり」そして、「粋」。今回のデザインテーマの中で何処までこの「粋」を表現出来るか?これはデザイナーに課せられた大きく立ちはだかる問題でもある。 あまりにモダンになり過ぎては「蕎麦屋」そしての存在感が失われるし、冷たさだけを感じてしまいかねない。木を使うにしてもコンクリートの持つ素材感を消すことは出来ないからどうしても難しくなってくる。これから実施設計に入るがディティールと最終的な質感で何処までそれを打ち消しながら表現していけるか・・・ かなり悩みそうである・・・ - メニュー構成に於ける理想と現実のギャップ - 2004年10月08日(金) これから開業しようとする人は夢と希望を抱いて商売を始めようとしている。殆どのケースに於いて言えることだけど現実というものをもう少し理解と把握をして欲しいと思っている。例えばメニュー構成。いろいろやってみたいという気持ちは充分にわかるけど、本当に出来るの?と言わざるを得ないことが殆どである。単品で見ていけば何とかなると思うけど、実際に商売が始まれば何がどういう状況下で、どういう風にオーダーされるかなんて分かる筈はない。 オーダーはお客様が考えて発注する訳だから、こちらとしてはいろいろなケースを想定して最終的なメニュー構成を決定している。何とかなるかな?レベルではなく、もう少し確実なラインでのものでなければオープニング当初は中々上手くはいかない。やりたいという気持ちは分かるけど、自分自身の力量やオープニング時の極度の緊張感などを考えた場合、無理のないラインでの構成が求められることになる。 増やすのはいつでも出来ること。でも、最初はあったけど次に行ったらなくなっていたというのはマイナスイメージに繋がる。まずはある程度確実なラインを引いてスタートし、実力と体力を養ってから本格的なメニュー構成に替えれば良いのではなかろうか? - ターゲット - 2004年10月07日(木) 店にはそれぞれ狙い所の違いがある。 消費者はその違いを判断し、使い分けをすることになる。中にはそれに異論反論もあることであろうが、手打ちそば屋だからこうでなければならないとか、ああしろ!こうしろ!というものもどうかと思う。店には店なりの考え方があって営業している。そして、重要な考え方としての狙い所の違いがある。 蕎麦通を集めることを主とした店もあれば、あくまでも一般客に目を向けた店もある。何にも考えていない店だってある。自分の店はどういうポジショニングにあるのか、または目指していくのかをしっかりと把握しているだろうか?それを見い出せないままに商売を続けていくことには多くの危険も含んでいるということを理解して欲しい。 それぞれ目指す方向もターゲットも違うのだから、他がこうやっているからこうでなければならないとか、いろいろと言って来る人も多いが、そういう意見に同化されずに信念を貫いて欲しいと思っている。 - 基本を外さないこと - 2004年10月06日(水) 商売を始めるに当たって大切なことは「基本」として学んだこと、教えを蒙ったことをしっかりと実践出来るかどうかということ。新規開業者の場合、手打ち教室や何処かのお店で修行を積んでの開業が殆どで、そこで吸収してきたことをきちんと形に出来ればそれ程大きなブレは生じない。技術的にはまだまだ未熟であっても、良い素材を使いレシピを変えずにやればそれなりのものを作ることは出来る。それをオリジナリティを出そうとする余り、おかしな方向へ行ってしまう店も巷には多い。 また、訳の分からないことを言ってくる輩も多いことに注意をして欲しい。何故か商売を始めようとすることが知れ渡ると言い寄ってくる人が出て来る。全く見当違いのことを平気でしたり顔で言う人、言っていることは分かるのだけど、目指すものと方向性が違ったりと、店側にとっては本当に困ることが多い。中には世話になった人で強制的に聞き入れさせようとする人もいたりする。 こちらとしては余計なことで惑わせたくはないので何とかして排除したいけど、性質の悪い人?もいたりと、結構大変な目に会うこともしばしば・・・。自分に好みを押し付けてくることもある。だったらあんたが自分で商売を始めたら!って思わず言いたくなることも。 こういうことによって基本線を崩してしまう経営者も多い。しかし、そこは心を鬼にしてでもしっかりと前を見据えた考え方を貫き通して欲しいと思う。始まれば始まったでいろいろと言って来る人も多くなる。アドバイスなのか自分の好みの店に変えたいのか分からないレベルの意見?も出て来る始末。 実はこういう意見は「木を見て森を見ず」的なことが多く、経営戦略上で考えると無理が生じたり、店のコンセプト自体が揺らいでしまう内容のことも出て来る。経営者はしっかりと自分がやるべきことや、学んできたことをまずはしっかりと実行するということに重点を置いた考え方でスタートして欲しい。 - 選択肢の基準 - 2004年10月05日(火) 今日はとあるお店のリニューアルに対しての打合せを行った。既に数社が平面プランを提出しているとのこと。先方は同じようにこちらにもプランの提出を求めていたに違いないだろう。でも、平面プランがどうこう言う以前の問題があり、ポッチーランドとしてはそれを解決しない限りは到底相手が望むべき方向には進めない。 その趣旨もきちんと話しをしたが、後は相手がどう判断するかということである。相手が何処だろうと誰だろうと仕事上のスタンスを崩す心算はないし、先方にもはっきりとそれを伝えた。 チラッと他社のプランが見えた・・・。 えっ?何これ?何にも考えていない単なるパズルじゃんか!取りあえず図面を描きますよという企業の最たるレベルの代物。こんなところと同レベルに見られているのかな?と最初は疑心暗鬼であったが、次第にこちらが言わんとしていることを少しづつ理解してもらっているのではなかろうかという反応に変わってきた。 しかし、最終的には相手が選択すること。こちらからアプローチなどする心算は毛頭ないし、今日話したことが何処まで理解して頂けたか?また、実行して頂けるのか?単なる内装屋さんレベルでは今回のリニューアルの成功は在り得ないと思うけど、そういうレベルの企業に依頼するしないは俺が決めることじゃなく相手が決めることである。 要は選択肢の基準が何処にあるか?何を基準に依頼しようとしているのか?最終的にそれを決めるのは俺ではない。 - 言われた通りに・・・なっちゃった・・・ - 2004年10月04日(月) 一時期医者から酒を控えるようにと言われ、きちんと自制していたのだが、このところ明らかに酒量が増えてしまっている。夏場は仕事もセーブしながら体調を整えるように気をつけていたが、毎月のようにオープンが続くとどうしても全てが忙しく気を抜くところが少なくなる。 ストレスも溜まるし、え〜い飲んじゃえ!と躍起になってしまう。自分ではきちんと抑えられる筈と思っていたのに、ついつい暖簾を潜る機会が多くなる。量も増えているから悪条件が積み重なり、結果として血圧も上昇中!1日事務所で図面描いていると夕方にはかなり血圧が上がってしまうし、いろいろなストレスから酒を飲んじゃう・・・。ダブルで高血圧の条件が揃ってしまう。 以前、とある人から「秋になったら血圧が上がるよ」って言われて、そんなことはないよと答えたが、その人の言った通りになりつつある・・・というよりなっちゃった! 週末には飲み会もある・・・ 来週には日本酒の会もある・・・ その次はポッチーランドの会合がある・・・ リサーチやチェックにに行きたいお店も沢山ある・・・ 飲む機会は秋が深まるにつれて多くなり、酒量も増え、それと共に血圧も・・・。気候と共に燗酒が身体が欲してくるんだよね。 でも、それだけじゃ済まないし・・・ お医者さん、ごめんなさい・・・ 暖かくなることには自制します・・・? - 4人までかな・・・ - 2004年10月03日(日) 今日も武蔵境のお店に行って来た。オープン4日間と昨日今日の2日間の計6日指導で入ったことになるが、とうとう最後まで客として席に座って一杯やりながらのチェックは出来なかった。昼も打ち合わせが入っていたので飲めなかったが、なんとか夜にはと思っていたけど駄目だった。 夜は客数が少なくチェックにならないので諦めたのだが、問題点として感じたのはこういうスタイルのお店の場合、1組4人が限界なということである。大人数だと一気にいろいろなオーダーが入ってしまうし、手間の掛かるものが複数入ることもある。今日は7名様のグループが来られて手間の掛かる「だし巻き」と「そばがき」が2つづつ入り、ノードリンクのお子さんが「天せいろ」2つ、他にも摘まみがたくさん入ったが、簡単なものを取り合えず出してから「天ぷら」に移り、その間にも「板わさ」追加とか「珍味盛り」とかが続けざまに入って来る。当然ドリンクサービスも絡んでくるし、今日はワインまで出ちゃったからホールも大変である。 今日は厨房を一人でこなすシフトなので当然無理が生じてくる。でも、今月後半からは毎日そうなるのだが、その時のことを考えてホールの子を一人中に入れ、サポートの仕方を教えていったが慣れるまでにはもう少し時間も掛かるだろうし、これに複数の組客同時にが加わることになればまづ厨房は廻らなくなってしまう。 永年経験をして慣れているお店からすればなんのことはないのだが、オープニング当初のお店は何処もこれで苦労することになる。昼にしてもサラリーマンが大挙して来るような立地やスタイルではないのでいいけど、新規開業でこのようなスタイルのお店の場合はオフィス街では出店させないようにしている。 一番いい雰囲気なのかご夫婦なりカップルなり2名のグループが数組入り、あとは一人のお客様が数人入っている状況というのが望ましい。そういう状態で満遍なく回転していけば売上的にも店のステイタス的にも上がっていく。どうしても1組の人数が多くなると騒がしくもなり雰囲気も崩れてしまいがちで、静かに食事を楽しみたいというお客様にも迷惑が掛かってしまうことになる。 これまでの状況を見ていておおむね狙い通りの雰囲気は維持出来ているのではなかろうかと思っている。少しづつ慣れながらスピードアップし、効率の良い動きが出来るようになればもう少し全体の流れもよくなることであろう。 - デザインの重要性とそれに付随するもの - 2004年10月02日(土) 数年前までの蕎麦店はデザインに関しては殆どと言って興味を示さず、よくあるパターンの決まりきった造作を施していた。特に既存店に於いてはそれが顕著で、これぞそば屋!というイメージがあり、レイアウト然り、オペレーション然りと未成長?の業種でもあった。 しかし、最近はデザインにも力を入れ、商売としてもしっかりとお客様の方を向いた仕事が出来る店が増えてきたのは喜ばしいことであると思う。中にはデザインだけが先行してしまい、オペレーションは「町場のおそば屋さん」的なお店もまだまだ多いのは残念であるが・・・。今日は中央線沿線のとある駅ビルの中にあるお店に入ったが、一般的に見たらデザイン的には「少し小洒落たそば屋」であり、駅ビルの中では標準的なデザインレベルなのかな?しかし、実際にやっていることは普通の町場のおそば屋さんレベルと同じ。違和感感じ捲くりのオペレーションであり、駅ビル側でのチェックや指導まではしないのかな?飲食フロアーはそれなりにステイタスを持った雰囲気で造られているし、面白いデザインで構成されているので、本来はデベロッパーなり、管理組合がその辺をしっかりとチェックしていき、全体のレベルを均一に保たなければならないはずなのに、それが出来ていないからこういう店が出て来る。 まあ、他のお店の事はどうでもいいが、ポッチーランドとして気を付けている点はデザインだけが先行しないオペレーションである。人間のやることだから全てに於いて完璧とは言えないが、個々のお店は標準レベルから見ればそれなりの仕事をしてもらっているのではないかと思っている。今日も武蔵境のお店に指導で入っていたが、客層は近隣の同業を含めた飲食店の中でもかなり良い部類に入るであろう。 それは何故か?しっかりとしたデザインを施し、そういう方々が入ってみたくなるような仕掛けを作っているということである。斜向かいに同業店があるが業態が違うので客層としてはまずバッティングすることはないだろう。誤解のないようにしたいのだが、そのお店もその業態で成り立っている訳で、否定はしないが目指している方向性が違うということである。 従って客単価なども違う。平日の昼で1500〜1600円、休日で2000円前後、夜は3000円位だから昼で2倍、夜で3倍近い違いが出て来る。そういう単価を落として下さる方々が入ってみたくなる雰囲気作りを心掛け、そういうデザインを施すことによってターゲットとしての客層を拾えることになる。勿論ただ雰囲気を良くしただけでは満足して頂くことは出来ないし、リピーターにはなれないだろう。そこで必要とされるのがしっかりとしたホールサービスである。懐石や割烹ではないので和服を着て畏まったことはしていないが、飲食店としての最低限の事に関してはクリアーさせている。ちょっとした気遣いや心配りなどは教え込んで出来るタイプと、天性の感性を持ち合わせているタイプもいれば、どんなに教え込んでも土台無理なタイプとがある。 最低限の仕事は問題なく出来るレベルのスタッフを採用してもらっているが、中にはギャップを感じてしまうレベルの人もいたりする。出来る限りそのギャップを埋めるような努力を惜しむつもりはないし、より良いレベルのお店になれるように指導をしていきたいと思っている。 今夜はかなり良い客層で雰囲気も良かったし、近隣にこういうお店がないから他へ流れてしまう。そういう人がいないのではなく、折角いる人達を逃がしてしまっているお店が殆どだということである。従ってポッチーランドとして手掛けているお店の多くは、ご近所さんのちょっと良い感じの方々をターゲットとしているのであって、食べ歩きを主にしている人達ではないということである。 - ポッチーランドからのお知らせ - 2004年10月01日(金) ポッチーランドとして手掛けてきたお店の方々へのお知らせです。 既に40軒程になり、以前から何らかの形で集まったりすることが出来ないものかと、三鷹の地球屋さんのご主人である遠藤さんより声が掛かっておりました。 来る10月20日(水)の夕方に第一回目の集まりを持とうかと考えております。めん産展の開催中であり、水曜定休のお店が一番多いのでその日にと考えたのですが、当然その日以外の定休日の方々のご参加は無理となってしまいます。かといってそれ以外に多くの方々が集まれる日というものは皆無であり、どうかその辺のことはご理解頂ければ幸いです。 正式なご案内を全店に送付する心算でおりますが、何分にもいつもバタバタしておりますので、取りあえずこの場を借りてご案内させて頂き、近日中に正式なものをお送り致します。ご夫婦で、またスタッフの方々にも参加して頂き、いろいろな情報交換や意見交換などをしていきたいと思っております。 また、これから手掛けるお店の方々にもご案内を送りますのでどうぞ沢山のご参加をお待ち致します。先輩方からのアドバイスを聞いたり、逆に質問をしてみたりと有意義な時間となるよう準備をしていく心算でおります。 会場等は人数の把握が出来ていない状況なので未決定ですが、決まり次第ご連絡を差し上げるように致します。今後の展開としてはいろいろとご意見などをお聞かせ願いながら決めていきたいと思っておりますが、今回は第一回目の顔合わせを兼ねた会ということで考えております。 -
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