「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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大晦日、という日になってハルさん熱を出した。 それも、かなり高い。 小児科に慌てて駆け込むよりは自宅で安静のほうが ハルさんの体がラクなんじゃないか、と 解熱剤の座薬を使いながら様子を見る。
・・・・よく食べますな。
どうやら風邪ではなさそうだ。 なんだろなぁ。
しつけ教室3回目。今日は「こどもと一緒に遊ぼう編」です。
お部屋に棚が作ってあって、 子どもたちはそこから遊びたいおもちゃを持ち出して遊ぶ。 遊び終わったらもとの場所に片付ける。 これが基本ですよーとのことで、 子どもたちはそれぞれ気に入ったおもちゃをつかんでカーペットに座って遊ぶ。
みんなおチビばっかりだから、 すぐ手に持ったおもちゃに飽きる。 人の遊んでるものが気になる。 持ってきたおもちゃを放り出して新しいおもちゃに動き出す。
そこで先生登場。ひときわ甲高い声で、 「ああら!もうこれはいいの!?いいのかな?遊ばないの? だったらかたづけましょうね!!」 とおチビたちの顔を覗き込みながら 小さなおててにおもちゃを押し付けて返してこい、とやる。
なるほどね。しつけだからね。 「遊ぶ」より「遊んだあとは片付ける」に重点が置かれるのね。 ・・・・・あんまり共感できないけども。まあ、先生のいうことだし。しつけだ。しつけ。
ハルさん、カエルさんのおもちゃで遊んでいて飽きたので (次の探す!)と立ち上がった。 来たよ。先生が。素早いな。 「ああら!ハルちゃん、これは?これは??これはもういいの??」 矢継ぎ早ですな〜。 ハルの慣れてない言語に聞こえるかも〜。 「ハル、これ、返してこよっか。」と母も声をかけるが、 先生の片付けないとダメダメダメ!にかき消されてしまった。 どうするハル。
先生に手をつかまれて返してこいと言われたハルさん。 不機嫌な面持ちで先生を振り返り、 口をuの発音どおりに突き出して 眉間に的場シワ(盛り上がり気味の最強シワ=的場浩司由来)を寄せ 「あんあんお〜〜〜〜っ!」(なんなのよと思われ)と一喝。
あっけにとられる先生の隣で、不覚にも大爆笑。 「一緒にあたらしいの、みつけにいこっか。」と カエルを持ってハルと一緒に先生から離れた。 ハル、次は木のおままごとセットを選んだ。
テーブルに持ち帰り、大根をざくーんと切り離して楽しんでいると、 同じテーブルにいた2歳くらいの男の子くんが 気になったのか手を伸ばしてきた。
「いっしょにやる〜?」と母子二組微笑みあいながら、 りんごを手渡そうとしたときに 先生がやってきた。
「ダメダメダメダメ!今はハルちゃんが遊んでるでしょ?リョウくんはハルちゃんが終わってからね。」 待たなきゃダメです。終わるのを待って、棚に片付けて、それから取りに行って、遊ばなきゃ。
う。 ・・・しつけだからね。
ていうかしつけっていうか、お友達一緒に楽しく遊びましょ、を否定するのはどうなんだ先生。 お片づけはともだちより優先されていいのかな。 いや、「今」はそういうお片づけを学ぶ場ということと思うことにしようかな。 ぐるぐるとこの場をどうしのぐかが頭の中で回る。
おままごとは、一人用のおもちゃじゃない。 相手があって、食べてもらって作り甲斐があるってもんだ。 その相手がはじめて会うお友だちでも 怖じずに差し出せるように子どもに環境を整えてやる方が のちのコミュニケーションスキルをあげるのによほど重要だ。 と、確固とした自信があったので
「はぁ〜い。」とにこやかに先生に返事をして 先生が満足して次の親子に向かったのを見計らって 「リョウくん、ハーちゃんまだもう少しこれ遊ぶから、 ハーちゃんの切ったお大根、食べて待っててくれる?」と言ってみた。 「あい!」といいタイミングでハルさん、リョウくんに大根を差し出した。 いいのかな。という顔をしながらのママさんのひざから リョウくん、ニコニコと手を伸ばして大根を受け取った。
ざく。 「あい!」 もぐもぐ。 ざく。 「あい!」 もぐもぐ。 ハルがかごの中のお野菜をみんな切ってしまって、 今度はリョウくんに包丁交代。
楽しく一緒に遊べました。 二人でもとの場所に返しに行く姿がかわいかった。
先生の「しつけ」とは、すこし違うかもしんないなぁ〜。 というのが、「わかった」しつけ教室だった。それもまたよし。
ミーは学校で彼氏くんと、ウキウキ過ごしているのかと思ったら 実はそうでもないらしい。
なんかね 恥ずかしくて「目ぇあわされへんねん〜。」だそうだ。
かわいいのぉ〜
彼氏くんもソフトバンクケータイなので 6年生ちゃんたちは夜9時までメールでおしゃべりしています。 それもまたかわいい。
2007年12月02日(日) |
大当たりなのに差し上げる。 |
めずらしくご町内餅つき大会にミーとマルがそろって参加。 ビンゴで枕ほどの大きさもある袋のカールを当てて帰ってきた。
でか。 どうすんのよ。 でか。 と眺めていたら、クラブから帰ってきたモックンが、 「あ、それ、ちょうだい。」
「どうしよっかなぁ〜。」とマル。 「こんなのどうすんの?」とたずねたら、 「今度の土曜に、友だちんちの新築祝いがあってさ。持ってく。」
おお〜。イベント用。 心得てるねぇ。
なるほど、そういうものだな、とマルも合点したらしく、 「そっかあ、じゃ、いいよ、あげる。」と、ぐずらずに進呈。 もらってきてすぐの、「大当たり」を、気前よく進呈。
マルちゃんも、ちょっと大人になりはじめました。
ハムちゃん、手当ての甲斐もなく息絶えました。
うはー。こんなことになろうとは。 まさかの結末に母呆然です。
ひとしきり号泣したあと、マルさんがやってきて 「また買ってくれる?」
えええ?なんですって? 母唖然です。
なんと言ったらいいやら言葉が見つかりません。
また買う。 また買うって。 このこ(ネズミ)は不注意で死んだのに。 命のリセットはできないのに。 そんなことおかしいだろ。また買うって。
でも。 ここで不注意を責めて 二度とあなたに世話はできない、と烙印を押していいのか。 再トライのチャンスは与えられないでいいのか。 ここで「あなたはダメ」と決定したらこの人は潰れてしまうかもしれない。
責任を引き受けることって どういうことが一番正しいんだろ。
逆方向のふたつの思いがぐるぐる頭の中で回ります。 どうしたらいいんだ。
どうしたらいいのか決められなくて 考え考え言葉に出しました。
「あのさ。どうするのがいいのか、よくわかんないよ。 注意して世話ができなくて、小さな命を死なせてしまったんだから その命をそんなないがしろに扱うのはいけないと思うの。 壊れたから次買って、なんていうのはいけないことだと思うの。
でも、今度のことでとてもよくわかったと思うの。 どんなに気をつけて世話をしなきゃいけないことかって。 むずかしくはないのよ。ほんとにちょっとした注意なんだから。 それができるようになるには もう一度 が必要なのかなって。
どうなんだろ。」
聞いていたモックンが、 「ないがしろにするのはよくない。 身を持ってマルの不注意を教えたと感謝して埋める。」
ほう。で?
「新しいハムスターを買う。」
リトライ派なんだモックン。 いいのかね。 そこが一番おかあちゃんの悩むところさ。
モックンはビシリと 「マルには条件をつける。世話をするときには注意する。 おまえの不注意でしんだんやからな。ちゃんとできるんか世話!」 と、厳しく妹にただすと 付け加えて言った。
「おとうちゃんがな。 帰ってきたら、絶対グチグチ言うで。 ボク、それがいややねん。 だから言うたやろ!とか、やっぱり無理やないか!とかって でかい声で怒り散らすと思うねん。 ボクな。どーしてもそれはイヤ。どーしてもそれは避けたい。」
兄の意見に 深くうなずく妹たち。
あらぁ。 思わぬ力強い説得である。 そうきたか。
それはどうなのよ。 でもそれがいちばん我が家のシアワセではないか。 などと小一時間議論の末、
結果、 マルは今度は注意して世話をすることで責任をもつこと。 ヒゲくんには決して真相を知らせないこと。 という なんだかものすごいことに落ち着きました。
父に秘密を持ってしまった。母子。 ドキドキです。
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