「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2005年02月24日(木) モックン欠席

昨日ミーちゃんがウソ頭痛でお休みしたが
本当はモックンのタンのからまったようなセキのほうが気になっていた。

今日は朝からモックンの様子がおかしい。
だるそうで、タンのからんだ重たいセキをゲンゲンする。

これって、インフルエンザなのかなぁ。
マルからうつるにはちょっと遅い気がするけど。
学校はではまだ流行ってるみたいだしなぁ。

熱はない。
喉とセキだけ。

ん〜。
悩んで学校よりも医者を選んだ。
決め手は「もう休みます。」という顔だったから。ムスコが。

ミーちゃんに欠席届をお願いして
マルを保育園に送り出して
小児科へつれてゆく。

「普通の風邪です。」と言われて
錠剤のお薬をだしてもらった。

初錠剤である。
水→粉ときて、もう大人と同じ錠剤。
小児科もそろそろ卒業かもなぁ。


インフルエンザじゃないとわかったら呪縛がとけたのか
昼ごはんもたっぷり召し上がって
ごろごろと一日読書。

この人の病気もおとなしい。
看病がラクである。


看病につきっきりでお世話せねば気に入らないミーさんが
どうか病気(本物の)になりませんように。


2005年02月23日(水) 心の頭痛

ミーちゃんが朝ごはんを食べながら
「うう、頭、頭が痛い〜。」とぐにゃぐにゃになり始めた。

そうですか頭痛いですか。

「痛いー。」

へぇ。ホットサンドおかわりの人は?

「ハイ!」
勢いよろしく手は挙がるそしてまた砕ける
「痛いー」

心の頭痛のようです。


モックンに欠席届を頼むと
「仮病の欠席届を持ってくのは不本意ですよおかーちゃん!」
と怒られた。

まぁまぁ。頼むよ。
こやつには今日一日おもちゃ部屋の片づけをさせるから。


ということで
頭の痛かったはずのミー
はりきって雑巾がけまでしてくれました。


2005年02月22日(火) 友達との距離の単位はデキスギ

モックンの同級生のおかあさんから
ちょっとショックな話を聞いてしまった。

モックンのおさななじみ君の最近のジャイアンっぷりがすごいらしい。
弱いものいじめに、仲間はずれ。
はじめは楽しいやつかと思ってつきあいだした子どもたちが
つきあいきれなくなってどんどん離れていってるらしい。

それは、ちょっとどうしたらいいのかなぁ。


言われてみれば思い当たることがないこともない。

おさななじみ君は、
昔から友達に「仲間はずれ」をすることが多かった。
それも悲しいことに
「おかあさんもいっしょ」に子どもの仲間はずれに参加することがよくあった。

暑い夏の日、朝から遊んでいて
じゃあプールに行こうか、となって、
ワーイと喜ぶ子どもの中から誰かを「あなたは連れて行けない。」とやるのだ。
残酷である。
モックンも何度かそういう扱いを受けてしょんぼり帰ってきたことがある。

そっか!じゃ、ちょうどいい!プールなんかよりも楽しいとこへ行こう!って
連れ出しちゃうおかあちゃんだったので
モックンのダメージは早めに回復されていたのであるが
そうもいかずにダメージに打ちのめされて立ち直れない子どももいたのである。

「ともだちに裏切られた」
という気持ちが心に深く痛むのである。


傷つく我が子に事情を聞いたお母さんたちの結論は
「そんなの、ともだちじゃない。つきあうことない。」
が圧倒的で、
子どもたちはショックから立ち直りながら
ジャイアンとの距離を測りなおしていくのだ。


そっか。
そんなにジャイアン化しちゃってるのか。気がつかなかった。

なんで気がつかなかったかというと
モックンがおさななじみ君の話をしなくなったから。
おさななじみ君もうちにいつのころからか遊びに来なくなったから。


ふと心配になった。
モックンが
スネオやのび太になってはいはしまいか。
どっちも嫌だ


モックン、モックン!!
今日おかあちゃん、ジャイアンがいるって聞いたんだけど!!

「ああ。まー、前からそーだから。」

きゃっ。モックンはどーゆー対処の仕方をしてるわけ?

「無視。」

無視って。どんなふーに。

「えー、ヤなことを言ってきたときは、無視。」

無視すると怒って殴ったりとかないの?

「ない。"つーまらんのー!"ってあきらめる。」

ふ、ふーん。じゃ、さ、ほかの子を一緒にいじめたりとかはしてない?

「ない。」

スネオになってない?

「ない。」

のび太くんみたいにやられてない?

「ない。かかわらへんもん。ボクはな、デキスギくん。」





デキスギ。






デキスギくんかぁっ!!!



モックン、今のおさななじみ君との関係は
「仲悪いわけではないし、特別にいいわけでもない。ああ、おるなー。っていう感じ。」
だそうだ。




ジャイアンに悩むのび太くんやスネオくんのおかあさんから
いろんな話を聞かされて落ち込んじゃったけど
ちゃんと子どもの中では消化されてたんだと思ったら安心した。

ともだちとの距離感は当事者以外には測れないから。
自分で実測していくんだよ。
一番お互いにいい距離を。








2005年02月20日(日) ポケモンシール

マルさんはポケモンが好きである

ポケモンのゲームとぬりえとシールがたいへん好きである


ポケモンのシールといえば代表は「ポケモンパン」なのだが
シールのできはよろしいのに
パンが。
「コレでパンのつもりか?」というようなパンが多い。
我が家では食べ物を粗末にすると
もったいないお化けにクルド自治区とかに連れて行かれるシステムになっているので
ポケモンパンといえども残すことを許されない。
毎度毎度シール欲しさに「えぐっ」とか言いながらパンをお食べになるのである
そうまでしてポケモンシールがほしいのであるこの娘は。


そんなマルさんが 今日 本屋さんで
「ごうかふろく!ポケモンスーパーシール!!」と表紙にシールの付録の写真のついた
ポケモン雑誌を見つけた。

「おかあちゃん、買って!ボクきのうドリル終わった!ごほうびに買って!!」
と懇願する。

確かに昨日、
ミーのお下がりの(←やってない)1年生の漢字ドリルをなぞり書きして
1冊まるっとやってしまっていた。
うちではドリル一冊終了でごほうびという決まりである


ポケモン雑誌は550円。
付録がシールとカードとポスターとすごろくとカレンダーの5つがついて
マンガと読み物という内容

表紙の「ごうか5大ふろく!」という写真を見ると
ポケモンシールは大小30枚B5サイズ1シートって感じだ
ヒモかけしてあるのでよくわからないが
マルにとってパンを飲み込まなくて
ポケモンシール30枚はなによりのごほうびには間違いない

大事に抱えてレジに並んで支払いを済ませたあと
休憩がてらベンチでヒモを外し
シールを楽しみに開く


ない



シールない。




「おかーちゃん!これシールついてない!」

どれ。
あれ。ほんとだねぇ。
目次ページにはなんて書いてある?
・・・7ページに綴じ込み。

7ページ・・・・。


・・・・・まさかと思うがコレ?

このはがき1/2サイズのたった5枚シールのシートが
「豪華スペシャル ポケモンスーパーシール」???

表紙の写真と見比べる

まったく違うものなんですがコレ
表紙の写真のものはなに?

もうマル涙目
わー泣くなー
おかーちゃんが編集部にヤキいれてやるー
子ども相手の雑誌でこんなオオウソついたらあかんのちゃうか?

でも、万が一非常にまれな乱丁ということもありえるかも。
本屋に戻って店長に見せる
店長さんが
「ああ、コレは乱丁ですねぇ今すぐ違うのと交換、・・・・あれ?
あれ??コレはコレ?コレ??
・・・・・・こりゃ、ないよねぇ・・・・。」
店長さんもがっくり。

マルさん結局 ご返品
涙のご返品

これ
マルと同じようにわーん!て泣く子たくさんいると思う。
この雑誌はあまりにひどい
あからさまなオオウソで子どもを釣り寄せて
編集者に良心がない
ちいさな子ども向け雑誌でやることじゃない



泣きながら雑貨のお店に行って
かわいい犬シールを選んで
なんとか機嫌もなおったけれど

母、機嫌いとわろし

編集部に天罰が下れ!と念じておいた。


2005年02月19日(土) なまものですか

お腹がヘンに張るし
出血するしで
ややこの心配をしていたら


「中で 腐ってなかったらいいけどなー」


とモックン。シュール。



もちろん
「腐ってなかったよ♪」
と、報告しました。



2005年02月18日(金) 一日入学

マルさん、今日は一日入学。
1年生の教室に入って、1時間ほど1年生体験。

いよいよだなぁ〜。

保育園バスで小学校の校門に送ってもらったので
おともだちとそのまま体育館に入る。

母が受付やら手続きやらしている間に
「じゃ、キミドリのところに座ってくるわ!」
と、ひとりでたかたか行ってしまわれた。
ちゃんとしてなさる・・。

もらうものをもらい
出すものを出して
マルさんのキミドリグループのプラカードのところへ行ってみると
列の先頭に三角すわりしてきりりとなさっておられる。
ぐずる子や暴れる子などまったく眼中にないようで
教頭先生と親しげにお話してなさる。
入学前から校長室でお茶飲んだりしてるものなぁ。この人。
学校慣れしてるんだろうか。
全然不安げなところがない。



ま、とりあえず心配といえば
入学までに自分のこと
「ボク」
っていうのだけ
なんとか矯正しといてやりたいくらいだ。
ボク、女の子ですから。






2005年02月17日(木) 不審者が来た

今日は小学校に不審者が来る。

訓練だ。
去年校長先生が警察に申し込んでいた防犯訓練の日なのだ。


もう子どもたちウキウキ。

ほうきでたたいて追い出そうとか、
机をガガガガガーと全員で押して取り囲んじゃえとか、
上履き投げようとか
朝ごはんのときに構想が膨らんでいた。

母も
「銭形平次の捕り方を参考になさいなっ」とか言って
はしごで押し込めとか
全員で御用だ御用だっ!!と大声で叫ぶとよいとか
ロープでぐるぐる巻き込めとか檄を飛ばしていたのだが

不審者が来たら
「火災発生ですー!」と放送が入って
子どもたちはグランドに避難したのだそうだ。

不審者は先生たちが周りを囲んで
さすまただのイスだので取り押さえる訓練をしたのだそうだ。

そりゃそうなんだけどね。


「ああん!ミーがやっつけたかった!」
無理ですから。逃げてください。ミーさん。


ローカル新聞に写真が載っていてそれを見たら
校長先生が不審者役の警官を後ろから羽交い絞めにしている

えええ〜〜〜そりゃーだめだろー
校長先生あぶないよ
壁際に追い詰めて捕縛しないとさー


あとで校長先生に聞いたら
「ボクね3回くらいコロされたよー。」

さすが警察官、うでっぷし強く、先生たち力負けしたらしい。とほほー。


不審者対策もたいへんだ。



2005年02月16日(水) 病児のお留守番

マルの熱すっかり下がる
よかった。

熱は下がったとはいえ6歳の病児だ。
留守番させるのはヒヤヒヤだ。

できることなら断ってしまいたいが
そうもいかず1時間だけと思ってでかける

結局2時間かかった

あわてて帰ると

「おかえりー!おみやげはー!?」


親が思うより
しっかりしてるのかもしれないよこの末娘。


2005年02月15日(火) インフルエンザB

マルたんインフルエンザに倒れる

発熱からすぐに病院に連れて行けたので
特効薬をもらえた


B型なのでそう熱は高くならないがしんどそうだ
アンヒバをさして熱を下げる

薬で熱を下げて眠る
9時に坐薬をいれて
1時過ぎまで眠っていた

おとなしい風邪だなぁ
吐きもせず泣きもせず
ただひたすら眠る風邪

母も隣で一緒に一日眠った


2005年02月13日(日) するめ

ミーのおえかき教室にお迎えに行ってみたら
アトリエの真ん中で先生を囲んでするめと干し芋をあぶって食べていた。


な なんでそんな 酒のみなことを
アートなのかそれも



「今日はみんなでするめ描いたんでなー。」と先生。

描いたあとは召し上がったわけだ。
おいしい教室である。


2005年02月12日(土) 成長したはいいが

この3連休、モックンのサッカーは午後1時から4時半までの練習だ。

「あー、どこにも遊びにいけないなぁ〜。」
と、ため息つきながら
それでもちゃんと自分で用意をしてイッテキマースとでかけていった。

成長したのかもー。



しかも行くときには
「寝ときやー。」

帰ってきたら
「だいじょうぶやった?」なでなで。


んー、ちょっと おとうさんぽいんですが。


2005年02月11日(金) 遠隔操作で手巻き寿司

風邪がちーともよくならないおかーちゃん

今日は祝日です
お願いですから寝かせてください頼む頼みます

それでもご飯の時間はやってくる
いや私はまったく食べたくないのだが

こんなときこそミーだ
ミー!ミー!!
ごはんたいてー
冷凍庫からイクラ出してー
カニカマ裂いてー
ツナマヨつくってー
玉子焼きやいてー
きゅうり切ってー


「よっしゃ!」

返事ひとつで動いてくださるミーさまのおかげで
今日の夕飯 手巻き寿司できました
ありがとありがと

食べたら片付けてくれるともっとよしですが。


2005年02月10日(木) そんなにいそいでいかなくても

7時27分に旗を持って
横断歩道に走っていったら
横断歩道を渡り終えて行ってしまうモックンたちダンシ班が見えた。



早過ぎないかアンタたち

学校が始まるのは8時半からじゃないのかアンタたち

学校まで雨でも30分あったら十分着くじゃないですか



そのあと
7時45分くらいにミーたちジョシ班がだらだらと通っていった。


と 統一してきてくれ地区児童会でっ


2005年02月09日(水) 学級行事なのか

昨日ミーが書いた日記に先生がコメントつけて返してくれた。

「おめでとう!きゃおるさん!学級便りにのせてもいいかしら!?」



・・・・・・ええと〜

学級の行事では

ないような気が

するのは


私だけなのかしらー・・・・・・・


2005年02月08日(火) 受胎告知

「ただいまー」

お、お帰り、ミーさん。
ちょっとここお座り。


「な、なによ。」(なにがバレたか?という顔)

あのね。
おかーちゃんね。あかちゃんできました。


「・・・よ。」

よ?

「よっしゃー!!!!やったぁ!!!サンキュー!おかあちゃん!ミーが育てるからなっ!
よし!コレは早速日記に書かないかん!!」


サンキューて。
ミーさん、どうぞよろしくお願いします。

「おっけ!まかしといて!」



「ただいまー」

お。モックン。
ちょっと、お話があるのでココへお座り


「はいはい。なんですかな。」


えー、おかーちゃん、じつはー

「おかあちゃん、赤ちゃん産むねん!!」(←ミー)

あっ言われた

「えええー!ほんまー!?おんの?」

おんの。今日わかりました。
というわけで、リーダー、よろしくお願いします。

「うむ、わかりました。よかったなぁ。大事にしいや。」

・・アナタ ハ ムスコ?



マルさん、マルさん。

「なに〜?」

あのねじつはおか

「マル、おねーちゃんになるねんで!」(←またミー)

「へぇ〜〜〜〜〜!!おかあちゃんオトウト生むん?」

「そう!オトウト産む!」(←力強くミー)

あのーまだ、どっちかきまったわけじゃあ・・

「じゃあどっちなん!!」(←詰問するマル)

「まぁまぁ、どっちでもいいやん。」(←割ってはいるモックン)

とりあえず、マルさん赤ちゃん出てくることになりましたから。
これからマルさんは、おねえさんに、

「マル、もうわがままいうたらあかんねんでっ!」(←ビシリとミー)

「ええ〜〜〜〜〜〜っっっ!しょんなことなんでゆうのーっ」



・・・・・あ そう

兄と姉は受け入れ態勢ばっちりだったけど
問題はやはり残る末娘か。そうか。
うむむ。コレをどうやって教育するべきかなぁ〜〜〜〜


じたばたするマルを横目に困っていたら
モックンが
「マル。おかあちゃんはな、たいへんやねん。」
と、キッパリ言ってくれました。

おお〜〜〜。
妹は兄と姉にまかそう〜〜〜〜。






2005年02月07日(月) ごほうび

マルの生活発表会のあとはごほうびランチと決まっていたりする。
マルさんのリクエストでカフェにパフェなのだ。

よくがんばったものねぇ

ふたりでカルボナーラひとつとイチゴのミニパフェをひとつ頼む。

ゆっくりのんびり食べて
お店を出ようとしたら
くじ引き引いてくださいといわれて
マルさんが一本選ぶ

「わ、大当たり。」

大当たりだって。ついてるねえ。神様もごほうびくれたねぇ。
クマのぬいぐるみをもらって
パフェについてたお花も大事に持って
大喜びのごほうび休みとなりました。

よかったねぇ。
ごほうびの日が最後まで楽しくて。



2005年02月06日(日) マルの生活発表会

マルの保育園の生活発表会
これで7年目

今年のマルさんは忙しい
まず合奏「カルメン」
そのつぎカゲマイク。舞台袖で「ジャックと豆の木」のナレーション。
そしていよいよ踊り。フローのGO!でヒップホップ。

保育園児でこれだけやれちゃうのってすごいよなぁ。と思う。
まぁここ1ヶ月ずうっとコレの仕込みに終始してたとは思うけれども。

この仕込みの激しさで保育園行きたくない病にかかる子どももいるのだけれど
マルさんは仕込みも楽しかったらしく
お休みもなく毎日朝8時登園で練習していたうえに
毎日帰ってきてから自主トレも寝るまでエンドレスだったので
ナレーションも踊りも、それはまぁ完璧だった。おそろしい。

子どものポテンシャルってのはすごいんだなぁと思うのだ。


そんでもって
マルさん、今日は特別にもうひとつたいへんだった。
バレンタインのプレゼントをダイちゃんに上げる約束をしたのだそうだ。
ダイちゃんに「メロンパンあげようか?」って言ったら、
ダイちゃんが「うん!中くらいの4つ!」って言ったから作って!
というので昨日一緒にミニメロンパンを焼いたのだ。

最後の最後に出演の終わった園児が解放されるロビーでダイちゃんを見つけて
ハート柄の袋に入ったメロンパンを
「ダイちゃん!つくってきた!」と渡して、本日のイベントすべて終了。


マルさん、ほんとうにお疲れ様でした。


保育園の行事も残すはあとは卒業式だけだ。(と、まだこのときは思っていた。)


2005年02月01日(火) 餃子

ミーちゃんが「料理したい病」にかかっている。
このチャンスに仕込まなくては!

今日の餃子にはキャベツを入れることにいたします。
ミーちゃん、刻んでおくれ。

「わかった。」
がつがつ刻む。
手を出したくなるがここで出してはいけない。
見るといろいろいいたくなるので
見ないことにした。

見ないでいてもちゃんとそれなりに刻めている。よしよし。


タネをつくるのも味付けだけしてこねるのをお任せした。
これも見るといろいろ悲しくなるので見ない。

タネができたら包む。
包むのは慣れたものなので安心して見ない。
見てないと
不思議な工作作品が混じっている。
なんですかこのにんにく型のものは。
この封筒のようなものって。
ああ、餃子はちゃんとひだを4つ取ってくれないとイヤ!
などといちいち目くじらを立てないように
また見ない。

見ないでいるうち工作が増えてゆく。
いいのいいの。お腹に入ればおんなじおんなじ。


結局、私が手伝ったのは冷蔵庫から材料を出したのと味付けだけ。
あとは目をつぶっているうちに完成した。

少々のことには目をつぶってお任せするのが
やる気を育てることには一番。
やる気さえあったら言い訳を考えてる間になんでもできる。
やる気の芽を摘まないために、辛抱、辛抱。

みんな通る道なんだろうなぁ。
できるようになるまでの長い長い道のりを
気長く目をつぶった振りで横目でうかがいながら
見守り育ててきた親がいるから
ひとり立ちできる子どもが育つんだろうなぁ。

ひとり立ちのできるまではまだまだ長い。



ごま油でかりっと焼き上げた餃子はことのほかおいしかった。


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