「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2003年10月18日(土) 経過良好

ミーちゃん、レントゲンをとってもらう。

白い筋が薄くなって骨がくっついてきてる。

「すぐに連れてきてもうたのがよかったなぁ。
このぶんやと、来週には固定は取れるわ。」

よかったぁ。

ミー女王様の天下は短かった。


2003年10月17日(金) メイちゃんつかまる

昼過ぎに年配の男性がやってきた。


「これ、あんたとこのネコのか。」
見ると、確かにメイの首輪の切れ端である。

そうですと言うと、
「昨日処分させてもうたでな。」
と言う。

え?処分?と聞き返すと、
「保健所に持ってってもらったから。」


え?と言ったきり次の言葉が続かない。




隣のご町内に、どうやら、ネコ屋敷があって、
そこのネコに困ったこの男性が、ネコ罠をしかけているらしい。
それにメイがつかまったらしい。
ネコ屋敷のネコではない証拠に首輪をしていたので、
あちこち聞いてみたらたまたまうちの知り合いに当たって、
うちのネコだと知れたらしい。



赤い首輪の切れ端を、「まぁ、これだけでも埋めたって。」と持ってきたのだ。



見せしめのつもりなのやら、
親切のつもりなのやら。

ただ、私がそのネコ屋敷の主人とは違うタイプの飼い主だと知って、
男性は申し訳ないような顔をした。
相当そのネコ屋敷との間に確執があるのだろうと想像はできる。
うちのネコはよせばいいのにノコノコと出かけていって巻き込まれたのだということも想像できる。

「おとうさんとこに、うちのが、ご迷惑かけたんやろか?」
と聞くと、
「うちはええんやけど、近所がみんな困ってるもんでワシが代表で罠をかけとるんや。」と歯切れの悪い返事。

あまりに突然のことなのでただただぼーぜんとする。

ネコ害は確かに腹立たしいもので、ネコを憎む人はとても多い。
このおとうさんもネコ害に我慢ならない人なのであろう。

メイが何か迷惑をかけたかどうかじゃなくて、
メイが運悪くこの人の罠にかかっただけなのだ。

だんだん申し訳ないような顔になってくるその人に、
ご迷惑かけてすみませんでした。お手数おかけしました。
と頭を下げて見送ってから、
しばらくぼーっとする。

もうメイは、いないのか。

処分した、と、言っていた。
もう帰ってこないのか。


エサ皿を見る。
爪のあとのついた柱を見る。






保健所に電話をする。
あきらめきれないのだ。
もし万が一、まだ生きていたらと。


保健所では昨日収監したネコは1頭だけだという。
まだ処分されていないという。


カッコ悪く電話口でしゃくりあげて泣く。

すぐうかがいます。と電話を切って、保健所に向かう。







薄暗い倉庫の中のぬれた檻のなかに、メイがいた。






メイ、メイ!


「なうー。」

いつものように甘えて腕の中に抱っこされる。
あほメイ。

「首輪つけておいてくださいね。飼い猫とわかれば、連絡できますから。」
といわれたので、
切り取られた首輪を見せて、
たぶん、こちらに引き取られたときにはもうつけてなかったと思います。
と言ったら、
係りのおじさんは絶句して、
「わかりました。本当でしたら返還するのに料金がいるんですけど、
今日はいいです。大事にしてあげてくださいね。」
と言ってくれた。




帰り道で新しい赤い首輪を買った。





あきらめなくてよかった。





 


2003年10月16日(木) ミーちゃん骨折

学校から電話。
ミーの担任の先生からだ。
「20分休みのときに友だちに両腕を引っ張られて、」
「抜けましたか?」
「はっきりとはわからないんですが。」
「わかりました!すぐ行きます!」

エプロンつけたまま学校にダッシュ。

ミー、保健室で先生に抱っこされて泣いていた。

腫れてない。熱もない。
そうっと動かしてみる。
肩関節は外れてない。
とすると、筋肉か、骨か。

すぐ整形外科に向かう。


診断は「骨端線損傷」。

子供には大人にはない骨端線というものがある。
骨の成長点のようなものだ。
そこにレントゲンでくっきりと白い筋。

「まれに、だけど、成長障害の起こることがある。
でもまぁ、きれいなアライメントで折れてるから、心配ないと思うけど、
全治3週間かな。」

動かないようにがっちりと固定される。



休憩時間に男の子が2人でミーをひっぱりっこしたらしい。
右腕をつかんだ子が雑巾を絞るようにミーの肩から腕を力任せにひねったらしい。

よくあることだけれど。

やりすぎということに気がつかない子供が多いんだなぁ。


泣きやんだミーが一番気にかかっていたのは、
今日の給食の「ロングメンチカツ」が食べられないじゃん!ということだったので、
お昼ご飯にチキンカツサンドを作ってあげたら、
残さず食べて、カツをおかわりして、左手だけでどうやって本を読むか工夫し始めた。
しばらくランドセルが背負えるようになるまでは車で送り迎えだ。


きれいに治ってくれることを祈る。

ミーをもっと見てやれってことなのかしら。
そういうことだと思うことにする。

ミーはもう笑っているんだし。



2003年10月15日(水) マル、ぶつぶつ

「おかあちゃん、マルの指、なんかぶつぶつー。」

へ?どれ見せてごらん?
・・・・・なんじゃこりゃ・・・。

指の先だけじゃない。
おなかもひざの裏も小さな湿疹でいっぱいである。

なにこれ?昨日お風呂上りにはなかったのに?
急に?

「きょうなぁ、保育園でみつけたん〜。ずっとぶつぶつ〜。」

ひえ〜。
大慌ててで皮膚科に連れて行く。


「軽いアトピー肌だから、乾燥する季節特有の湿疹ですね。」


油断したー。
最近クリーム塗ってなかった〜。


子供は少し手を抜くと、必ず確実に結果が跳ね返ってくるものである。しょぼん。


2003年10月12日(日) モックンざっくり

夕方ミーが「おかーちゃ〜ん!モックンが血ぃだらだら〜!!」
と、吹っ飛んできた。

駆けつけると、右手の人差し指の第二関節あたりをざっくり。
居合わせたレーママに圧迫止血してもらっていた。

私なら、バンソーコーでぐるぐる巻きにして、
「へっついたへっついた。」とやっつけとくところだけれど、
子供の指だ。しかも関節にかかってるキズだ。

救急指定の病院に乗り付ける。

「縫いましょうか。」
と先生が言ったとたん、
「ヒ〜ン」とモックンが泣き始めた。
ダメダメである。

縫うったって、2、3針ってもんだろうに、クランケがこれでは先生も縫いずらい。

「テープにしときましょ。テープにするぞぉ。テープだぞぉ。」
先生と看護婦さんに周りを固められてテープ、テープの大合唱にやっと顔を上げた。


がっちりと、テープで傷口を固定して、
その上から包帯ぐるぐる巻き。

「うふ。うふふふふふ。」
モックン、あやしい笑顔である。

「ボクの指、こんなん。うふ。うふふふ。」
アホである。

帰りの車で、気がつくモックン。
「こ、この指不便ちゃう?お箸もエンピツも持ちにくない?」



でも、消毒のためにちょっと学校に遅刻していくのは嬉しいらしい。


2003年10月01日(水) 背泳ぎ、クロール、バタ足3きょうだい

マル、今日からバタ足クラスに進級。

3歳半で顔付けからはじめてこのヒトがきょうだいで一番進度が早い。
このクラスからは腰につけるヘルパーがはずれる。
今までの水遊びクラスとは全く違って、
泳ぐことを練習するクラスだ。

どうかなぁ。どうかなぁ。

ここで溺れて次に進めなくなる子結構いるんだよねぇ。

いきなり水中ジャンプだ。
飛び込めるかマル。

おおっ飛び込んだ!しかもジャンプできてるできてるー!
ミーのときはジャンプしても水面まで届かずに溺れてたからなぁ。

プールサイドに上がって二階のバルコニーで見てる私に笑顔で手を振るマル。
ああ、だいじょうぶだ。
もう自信ついたんだね。


ハラハラとマルばかり見ていたら、
隣のコースでクロールのミーが沈んでごぶごぶしていた。

ミーのほうが今は危ない気がする・・・。


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