「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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昨日、プレステの廉価版ソフトの「チョコボレーシング」を買った。 これが子供たちにオオウケ。
だよねー。 ジャック×ダグスターは、むつかしいものねー。 スペースチャンネル5は、母のやるのを見るものだと思ってるし。 モックンの大好きなフィッシュアイズは、モックンしかしないし。
うちで初めて「子供向け」かもしれないゲームの登場に、 加えてコントローラーも追加接続で、 対戦しちゃったりできちゃって!
モックン、 「あー!今日は雨降ったらいいのに!」 「なんで?」 「サッカー中止!」
お願いが効いたか雨はやまず、 子供たちの数は増えて、きゃあきゃあ言って遊んでる日曜日。
「ごめんなー、日曜日でおとうさんいてんのに、上がりこんでー。」 と、ママたちは言うけれど、平気平気。
ヒゲ君は黄金の太陽2。 前作からのデータを引き継いで昼ご飯も食べずにぶっとおし。(笑
「なぁ、レーくん、今日はぼくんち泊まりなよー。」
「えー。・・・・・ぼ、ぼくはいいわ・・。」
「なんでよー!いいやんかー!」
「ぼくは・・・・・布団で寝るのがイヤなんさ。」
「昨日布団で寝たやんか!」
「うん・・でも・・モックンち、二階にトイレないもん・・。」
「!! ぼく、ついてったるやん!」
「えー。でもー。でもー。」
ほんというとレーくんもよそのおうちにお泊りしてみたい。 でも、「おねしょ」するのが怖くて「うん」と言えないのだ。
こっそりモックンを呼ぶ。
「モックン、ちょっと。」 「なにー?」 「あのな、レーくん、おねしょするかも!と思って、 お泊りするのが嫌なの。あんまり無理に誘ってあげたらアカンよ。」 「あー。そうかー。」
モックン、レーのところにすっ飛んでいって、 「レーくん!大丈夫!!おかーちゃん、おねしょしたって、怒らへんから!!」
だからー!言うなってー!!わははははっ!
結局、この日、ヒゲ君が帰ってきたら、子供が5人、寝てました。
小学校が創立記念日である。
世間の会社は創立記念日が休みにならないんだから、 全校で感謝の掃除でもすりゃぁいいのに、 することがないんで、やつらはうちでご飯を食べるのである。
本日の子供さん、2歳から10歳まで、全部で12人。 1ダースの子供用コップがすっと出てくる家ではあるが。
2キロのパン種で作った63個のパンと、 お好み焼き6枚と、 麦茶3リットル、ジュース3リットルを、 腹に入れた。
夕方になって、保育園組が、合流。
夕飯の時間になって帰っていく子もいれば、 夕飯を食べていく子もいる。
夕飯を食べながら、 レーくんが「僕んちだけ誰も泊まりにきてくれやん〜。」と、 涙目になったので、モックンが、 「じゃあボクが今日泊まりに行くよー!」 「ミーも行く!」 「マルもいく!」 おいおい。
レーママからのおっけいが出た。 我が子たち、連泊。 しかも今度はマルたんまで。
「いってきまーす!!」
我が家ではあと、9年、この日は休みである。とほほ。
夕方子供たちがゴニョゴニョ相談している。
「おかーちゃん、今日はショータくんちに泊まりにいっていい?」
明日は学校が創立記念日なのでお泊りできると考えたらしい。
「ショータくんのママがいいっていうか、聞いてきてごらんよー。」
ダッシュで走っていく、ショータとモックン。 そのあとからミー。 おい。ミーも泊まる気なのかい?
「いいってー!」
「いいの?ほんと?」と電話してみる。 ミーもお姉ちゃんと一緒に寝るんだそうだ。 ふむー。 子供たちがもうすっかりその気になっている。 先週僕んちだったから、今日は僕が泊まりに行く番だもん! よし、じゃ、お願いしてみよう。
明け方4時半に電話がかかってきた。 「モックンが吐いたんだけどー。」
え。
「胃液みたいなの吐いてさー、でも気分悪くないから、ボクは帰らんって言うんやけど、どうしよう。」
すぐ行く。(ウラだからね。)
吐き気は治まったようだ。 熱もない。 他の子供たちは布団をけっ散らかしてごうごう寝ている。 「かえろ。」とモックンに声をかけると、 「イヤ。」 「もう、平気。」 「でもな、おばちゃんやおじちゃんに、看病してもらったら迷惑なんやで。 具合の悪いときには、おうちでおかあちゃんに看病してもらわなアカンの。 だから、今からかえろ。布団もちゃんとしてあるから。」 「イヤ。もう大丈夫やモン。」
困る。 ショータママが、 「神経よ、神経。熱もないし、緊張したんじゃない? うちはいいわよー!モックンがいいなら置いといてくれていいよー。」 お互い子供のトラブルには慣れているし、 彼女は私に遠慮しない。いいと言ってるならいいのだ。
私が見るところもやはり、体の具合が悪いわけではなさそうだ。 初めての2段ベットに緊張したのかなぁ。 案外、気が小さいのねぇ。モックン。
「じゃあ、もう一回吐いたら、もうおうちに帰ろう?」 「うん。わかった。」
厄介かけて、ごめんね。とショータママにお願いする。
おたおたする母が、うろうろする中、 体は小さいが、肝の据わったミーさんは、 一番居心地よさそうな場所でぐっすりだった。
2002年06月26日(水) |
水の中で「お・や・つ」と数えるらしい。 |
スイミングの進級テストの日である。
マル、「3秒顔つけ」だ。
やる気満々。 名前を呼ばれて、プールに入るなり、
ドボン!
と顔をつけて、 ぱはー!と顔ごしごし。
先生がカウントとれない早業である。
「マ、マルちゃん、先生がよーいドンっていってから、ドボンて、」
ドボン!!
二回目もフライング。 しかも、顔上げて、カンペキと言わんばかりに両手上げて、ぴょんぴょんぴょん!!
・・・合格しました。
さくらんぼを朝ごはんのテーブルに出しておいた。
みんなが出かけて、残りをつまもう手を伸ばしたら、 マルが気がついた。
「おかーちゃん、さくらんぼ食べる?」 「うん。」 「とったげよ!」
イスの上に立ち上がり、左手をテーブルについて、 右手でさくらんぼをひとつつまむと、 「はい!」 「ありがとう。」 またひとつつまんで、 「はい!」 「ありがとう。よく気がつくねー。」 「はいっ!!」 「あ、ありがとう。」 「はいっ!!」 「・・・も、もう、」 「はいっ!!!!」 「・・・・・マル、もういいよ。」 「えっ!なんでっ!」
やはり、いて座は、世話焼きなのだな。 もういいよ、って言われて不服そうな顔するところも、いて座かな。
モックンの担任から電話があった。 「今日ね、間に合わなくって、おもらししてしまったんです〜。」
は????????
モックンが、
オ・モ・ラ・シ?
オ・モ・ラ・シ??????
か、考えられーーーーーん!!!!
やつは、オムツを卒業してから、 おもらししたこと、一度もない。 シモが硬いのだ。 おねしょも数えるほどしかしたことない。
休み時間にいっとけよー!とは思うものの、 でもなぁ、子供は出たくなったら所かまわずだ。 どんな授業しとるんだ。 シッコにも行けんような授業なのか。 気になるところである。
さぞかし、しょぼくれとるだろうなあ。
ミーが帰ってきた。 「おかーちゃーん、今日、モックン、ズボンぬれて泣いとったよー。」 なぜお前が知っている。 「階段で、会ったんさー。泣いとったでー。」 わちゃー。 一番見られたくなかろう人に見られたのか兄よ。
気になって、迎えに出てみたら、向こうの方から歩いてくる。 「あ。おかーちゃーん。」 「おかえりー。」 「おかーちゃん・・・今日な、ズボンぬらしてしもた。トイレまにあわんくて。」
えらい!自分から言ったよこのヒトは!
「うん。さっき先生から、電話あったから知ってるー。」 「そかー。トイレまではいってんけどな、スリッパはきかえるとこでじゃーって。」 「あー。教室じゃないんや。」 「うん。トイレ。」
そうか。じゃあ、先生だけが胸に納めてくれてたら、 明日からもひやかされないですむかも。 どうして行きたくなったときにすぐ行かなかったのか、とか、 先生はおもらししたときなんてゆったとか、 聞きたいことはたくさんあったけど、 あんまり聞かないでおく。
「ちゃんと、休み時間にいっとかなあかんで。」 「出る気配がなかったんやもん。」 「気配はなくても膀胱にシッコはあるのだ。行け。」 「うん。わかった。」
先生から、二回目の電話があった。 「お着替えを保健室でしてる間、みんなだってあることなんだから、 冷やかしたりしちゃダメよって、クラスのみんなにゆったんですよ。」
・・・てことは、クラス全員が、モックンの失態を熟知したということですな。
うーん。 どうなんだそれ。
モックンが、サッカーの練習から帰ってくる少し前に、 男の子が二人やってきたらしい。 2階にいて気がつかなかった私の代わりに、 1階でお昼寝していたヒゲ君が相手をした。
「モックンに、ヤラレター!」 と言いつけに、きたのだそうだ。
機嫌よーくショータくんと一緒に帰ってきたモックンに、 ヒゲ君が、 「お前、なにしたんやー!」
おいおいおいおい。
「なにがあったんや?」
でしょ?
小さな男の子達の小競り合いは、日常茶飯事。 どっちもどっちなケンカがほとんど。
いきなり、何をした?なんて、聞いちゃいかんよ。 まるで、責めてるみたいでしょ。 なにがあった?だよ。
ヒゲ君の前で固まる、モックンに、 なにがあったのか、聞いてみる。 ショータが、横で、 「違うよ!モックン悪くないよ!」 と、モックンをかばう。
様子を聞いたら、どっちもどっちだし、 つまらんケンカはするんじゃないぞー、と子供たち放免。
そのあと、子供たちが外遊びに出かけて、落ち着いてから、 ヒゲ君に、申し上げる。
「ヒゲ君。なにしたんや!じゃなくて、なにがあったんや?って聞いてやってな。」 「ん〜?なんでー。そんな怒ってるみたいやったか〜?」 「あのな。私、たとえ、モックンが人を殺してきても、 なにがあったんや、って、聞いてやろうと思うねん。親やから。」
最後のひとりになっても、私は子供を信じる。 子供に裏切られても、子供を信じる。 バカで結構。私は私の子供を信じる。 私が生んだ子供だからだ。私の子供だからだ。 それで理由は充分だ。
男親のヒゲ君には、父なりの考え方があるのかもしれない。 私の女親ならではの考え方を、押し付けちゃいかんのかもしれない。
どう、思う? ヒゲ君?
ヒゲ君は、 「わかった。そんな風に言うたつもりはないけど、そう聞こえたんなら、気ぃつける。」 と言った。
考え方の分かれる所でも、いいと思ったが。
朝、一緒にサッカーに行って帰ってきて以来、 ずーっと、ショータがうちにいる。
うちの子みたいだ。と思っていたら、 「今夜は、モックンちに泊まる!」と、言い出した。 ちなみに、ショータのうちは、うちの真裏である。 柵ごしに、パジャマと着替えが持ち込まれて、 小さなお客さんが、お泊りだ。
普段から、一緒にご飯は、よくあるけれど、 子供のお泊りは、うちも初めて。 子供部屋がないうちなので、 2階のリビングに子供4人と私が寝る布団をひいた。
お風呂に入って、ご飯も食べて、 さぁ、今日は疲れたから、寝よう!と言っても、 緊張しているモックンとショータはなかなか眠れない。 絵本を読んでやって、 明かりを消して、 寝られそうかなぁ。
「ただいまー。ただいまー!ただいまーぁ!!!」
・・・・うるさいよ。ヒゲ君。
ヒゲ君に、自分で食事を支度してもらって、 ゲストのところに戻るけど、なかなか寝られないお客さん。 もうすぐ、10時になっちゃうよ。
「じゃあね、おめめ、つぶって、 ゆーっくり、息吸ってー。 ゆーっくり、吐いてー。 たくさん、きれいな息を吸い込んでねー、 体中の息を入れ替えるよー。
ゆーっくり、鼻から吸ってー。 ゆーっくり、口から吐いてー。 そうそう。
体をね、伸ばして、力抜くよー。 たくさん、きれいな息を、右の手に吸い込むよー。 ふーって、吐きながら、右の手のちから抜いてー、ほ〜ら、だら〜ん。 次は、左だよー。 左の手に、きれいな息を吸い込んでー、 ふー。・・だら〜ん。 今度は足だよー。 右の足にゆっくりきれいな息を吸い込んでー、・・・・ふー・・・だら〜ん。 反対の足にもたくさん、吸い込んでー、・・・・・ふーーーーー。だらーん。
・・おしりも、だら〜ん。 せなかも、だら〜ん。 肩も、だら〜ん。 首も重たいねー。 頭も、力抜いて、だらーん・・・。」
朝から、遊びっぱなしだったものね。
ものの見事に、寝ました。
子供は年々大きくなる。 3人子供がいると、 上から順にお下がりを着まわすので、 洋服は買わなくていいのじゃないか、と、 思われがちだが、 これがね。 案外そうでもない。
ミーである。 何でそうなるんだ?というくらい服が汚れる。 うちで一番漂白剤に浸かっているのは、 男の子のモックンのではなく、 一番小さいマルのでもなく、 ミーのTシャツだ。
食べこぼすな! 服で口拭くな! きったない手を、ズボンで拭くな!
何度言っても、 「ふふん。」と汚す。 そして、一日に何枚もお召し替えである。 この女王サマがっ!
せっかくモックンからきれいなまま回ってきたお下がりも、 ミーのワンシーズンで、終わってしまう。
勢いミーに新しい服を買う。 これがまた、ミーはかわいいのでなにを着せても似合う!(大親バカ!) 喜んで、またミーに服を買う。 そして、ワンシーズンで、もはや取れない汚れがつき、 マルに回せなくなる。
バカだー。 と思いながら、 モックンのTシャツを買いに行ったのに、 また、ついでにミーの服買ってしまった私を、 ミーは、満足げに、 「いいの買ったやん!」と誉めてくれました。とほほ。
マルさんの3歳児健康診断である。 別に休まなくてもいいのだが、そんなわけで保育園はお休みなのである。
機嫌よく健康センターに、向かう。 健康診断は、発達の様子を保健婦さんがチェックしてから、 歯科健診と、栄養指導と、発育測定と内科健診。
名前を呼ばれるまで、マルと遊ぶ。 待合室には、たくさんのおもちゃと、絵本と、マット遊びの用意がしてある。
マル、 絵本読んで、片づけて、 つみき遊びして、片づけて、 ままごとして、片づけた。
母、 ひょえーーー!である。 家でもやってよー!である。
マルさんたら、 箱から出して遊んだものを、 「おかーちゃん、これ片付けたら、次、おままごとしよっか!」 といって、さくさく片づけてしまうのである。
母の中ではいつまでたっても、 「おちび」扱いのかわいいマルたんなのに。 なんだか、今日はとってもシッカリしてるような気がする。
発達具合も、保健婦さんに、 「おかーさん、マルちゃん、すごいですよ!パーフェクトですよ!」 と、太鼓判を押されてしまう。
んまーー。
「もう、おかあさん、親離れもできてますね〜。」
いっ。
嫌よー!子離れなんてしないわ〜〜・・・・・!!。
アイロンがけをしていて、汗かいたので、庭に出て夕涼み。
青い空に、白い半月。
「マル、今日のおつきさま、半分だよ。」
「ほんとや。あとはんぶん、どこいったんやろ?」
朝だ。子供を起こそう。
「ミーちゃん、ミーちゃん。」
「むむむ〜〜〜。」
「世界一かわいいミーちゃん、朝ですよー♪」
パチ。と目をあける。
「ミー、起きた?」
ぶんぶん、と首を振る、ミー。
「起きてないの?」
ぶんぶん、と首を振る、ミー。
あ。わかった。
「世界一かわいいミーちゃん、起きた?」
「おはよー♪」
なんてーやつだ。
2002年06月17日(月) |
ともだちとして、つきはなせ。 |
モックンとレーくんが、取っ組み合いの大喧嘩して帰ってきた。 レーくん、頬に引っかき傷。 モックン目の上腫れあがってる。
原因は、 レーくんがシューちゃんにカチンとくること言われて、 プールバックで殴ろうとしたら、 シューちゃんがよけて、 モックンを殴っちゃったこと。(当たってんなよー!笑)
「なにすんね〜ん!」で、エスカレートして、大喧嘩。
モックンらしいや〜。
小さい頃から、兄弟みたいに一緒に遊んでるだけに、 レーくんはモックンに遠慮がない。 取っ組み合いのけんかをするのは、モックン相手だけだ。 はじめのうちは、ニコニコ笑いながらじゃれてるつもりで 叩き合っているモックンだが、 負けず嫌いのレーくんはいつでも本気。 結局は、最後にキレたモックンにボコられてしまう。
ふたりのことがよくわかるだけにつらい。 ケンカの後も、「そんなこともあったけ?」と、ノーマルポジションのモックン。 ケンカの後は、かなーり長い間ダメージから立ち直れないレーくん。
立ち直れないがゆえにまた、レーが人の癇に障ることを言う。 カチンとくる人がいて、(これが困ったことにたいていモックンじゃない。) とばっちりが、またいつのまにか、モックンに。 気がつくと、取っ組み合い。ボコられる、レー。
とほほ。
「モックン。レー、最近よくケンカしてる?」 「レーくん?うーん。そうやなぁー。 昨日はシューちゃんに蹴られとったしー、 学校でもケンちゃんにどつかれとったしー、 やってるかもー!」
あんたもやってるしねー。 「ね。モックン、今度レーくんがさ、いやーなこと言ってきたり、 叩いてきたりしても、相手にせんようにして。」 「なんで?」 「あのな、レー、どこで止めたらいいか、わからんのさ。 きっとな、レーにはモックンって、大事な友達やと思うんよ。 せやのに、殴り合いになるまでのとこで、止めるっちゅーのが、でけへんのね。 レーができんのやったら、あんたが止めたり。 レーくんが、イライラして、突っかかってきたら、 "今日は相手にせーへん"ていうて、切ってやり。 で、相手にせんとレーくんが落ち着くまで、あんた、他の友達と遊んどき。」 「ふん。レーくん、最近よぅ怒ってるんさ。」 「うん。止まりにくくなってるよな。 だから、モックンが止まるきっかけになってやってよ。」 「うん。」
突き放してやれ、モックン。 レーに、考える時間をあげられるのは、 あんたみたいな友達の仕事じゃないかと思うんだよ。
モックンの宿題に時々「日曜日記」が出るようになった。
別に日曜のことを書かなきゃいけないわけでもないのだけど、 今週は、日曜がスペシャルだ。 彼にしたら、日曜日の出来事を書きたいらしい。
しょうがないので、 日記ノートと、筆箱と、父の日プレゼントを持って、 おじいちゃんちに。
モックンの日記は、結構面白い。 「ボクたちの作ったぎょうざを食べて、 おかあちゃんは食いだおれました。」 とかいうセンスが好きだ。
なのに、今日の日記ほぼ箇条書き。
「プールにいきました。 おじいちゃんちでステーキを食べました。 かっちゃんとあそびました。」」
宿題より、ベイバトルの方が忙しかったようだった。
朝から子供たちが、わらわらとうちを出たり入ったりして遊んでいる。 砂場に穴掘ったり、サッカーしたり、自転車でぐるぐる回ってたり。
公園に行ってくるねーと、みんなで出て行ったあと、 気になって追いかけた。 今日のメンバーは、保育園から3年生までだ。 さっき、公園の前のおうちの中学生のお兄ちゃんの声が聞こえたような気がした。
一緒に遊ぶのが悪いと言うわけじゃないんだけど、 どうにも小さい子を泣かせてしまう原因をよく作るお兄ちゃんなのだ。
角を曲がって見えたのは、 3年生のまーちゃんが自転車でこけて泣いてるところ。 ひどい転び方をしたらしい。 起き上がれず、普段めったに泣かない子なのに、声をあげて泣いている。 お兄ちゃんが謝っている。 「ごめんなー!ごめんー!」 お兄ちゃんが自転車の前を走っていて、急に止まったらしい。 よけきれずにつっこんだまーちゃんは、 自転車の勢いで転んだままアスファルトを滑ったらしい。
駆け寄ると、半身あちこち擦り傷。 おまけに手首が痛いと言う。 お母さんが、用事で出てるので、うちで手当てをして、冷やして様子を見る。 (結局、ひどい、ねんざで夕方になって腫れてきて、全治2週間と診断されてしまった。)
お兄ちゃんに言う。 「一番年上やからって、叱るのはかわいそうやと思うけど、 あんたの不注意で、怪我する小さい子が、多いの。 もっと、気をつけてやんなくちゃ、アカンよ。」
「ハイ、わかりました。ごめんなさい、ごめんなさい!」
わかってないお兄ちゃんは、 そのあと、 ショータと、ミーと、マルを泣かせて、 モックンを、すねさせた。
昼ご飯を食べて、うちにまた小さい子が集まって、遊んでいる。 2階で絵本を読んだり積み木をしたりだ。
「あーそーぼー!」 外からお兄ちゃんの声がする。
ショータと、ミーに、 「また今度ねー!」 と言わせて断らせた。
かわいそうかな。 中学生同士で遊べばいいのにな。
見透かしたように、ショータが、 「お兄ちゃんなー、他の中学生のお兄ちゃんに遊んでもらわれへんねんでー。」 マルが、 「しょーかー、しょれは、かわいしょーやなー!」
う。 ど、どうしたものかなぁ〜〜〜〜。
薬局で、消毒液を買おうとしたら、 マルがいち早く見つけて叫んだ。 「おかあちゃん!アンパンマンの買って!!」
アンパンマンの消毒液。 ふむー。 アンパンマン代20円高い。
モックンが横から、覗いて言う。
「マル、これ、"傷にアンパンチ!"って書いてあるで!」
アンパンマンがバイキンマンにパンチしてるイラストの横に確かに書いてある。
「傷にアンパンチなんかされたら、痛いで!」
この一言で、買ってしまった。
ここのところ、小学校での騒ぎに紛れて影の薄いマルたんであるが、 実は、あれ以来、連日、皆勤賞なのだ!保育園!! 我が家では初の快挙、「今月の皆勤ごほうび金ぴかシール」をはってもらえる 第一号になるかもしれない勢いで毎朝元気に園に通っている。
お友達の名前もどんどん増えてきた。 園のことも毎日楽しそうにお話してくれる。
「おかーちゃん、机の下にかくれなアカンねんで!」 「へー。なんのとき?」ああ。今日地震訓練だったな。と思いながら聞く。 「あのな、放送で、テンテンテンテンテンテンテンッ!!!ていうんさ!そしたらかくれんの!」 「へー・・・・・?それはなに?」
「テンテンテンテンテンテンテンッ!!っていうたら、チキンがくるんさ!!」
「・・そ、そうかー!チキンがくるんかー!」 「うん!!チキンがくるん!」
横で聞いていたモックンが、 「そりゃーまた、おいしそうな自然現象やな。」
・・・・・・・・。 いい娘といい息子だ・・・・・。・・・たぶん。
2年生の生活科の授業で、 ぼくらの町をたんけんするのだそうだ。 交番に行って、おまわりさんに話し聞いたり、 パン屋さんに行って、話し聞いたり、 たんぼでザリガニ取ったりするらしい。
子供たちの引率の手が足りないので、 保護者に出てきてくれないかとプリントが回った。
ということで、今日も学校に行く。
モックンの選んだ、たんけんたいの行く先は、 「工事現場の近くのクワガタの木」。
これが、遠い、遠い。 ひたすら歩く。 9時半過ぎに学校を出て、着いたら11時前。 16人の子供たち、さすがにばてばて。
でも、クワガタの木は、確かにクワガタの木だった。 昼間なのに、わさわさとクワガタが動いている。 昼間なので、クワガタだけでなくスズメバチもいる。 こ、こわ。
子供たちは、クワガタ、何匹いるかなぁと数えたり、 取れるところにいないか探したりしてる。 と、ぽて。と一匹落ちてきた。 小さい、小さいメスのクワガタを、 モックン、難なく拾い上げると、「ゲットー!」 「おー!さっすが、虫ハカセー!」 ・・へー。もう小学校でもそう呼ばれてんのかー。そうかー。
暑い中、またがんばって、学校まで帰る。 帰り道は早い、早い。
足の痛くなる生活科でした。
ミーちゃんたち1年生の、給食参観で学校に行く。 給食は、4限が終わってからなのだが、 給食だけ食べに行くのでは、せっかくの授業の様子が見られない。 そこで、2限目から学校に勝手に参観に行くことにした。
ここの小学校は、指定の参観日というのをとっぱらってしまったので、 毎日、いつでも、授業参観したいといえばしていいことになってるのだ。
いいついでだ。 2年生の参観も勝手にすることに決定。
学校に着いて、保護者バッチを借りて、まずは2年生の教室に。 ちょうど、休み時間なので、 顔見知りの子供が、 「わー!!おかーちゃんやん!!なにしにきたーん!!」 「へへー、授業参観や〜。」 「ウソー!今日授業参観?」 「うん。おかーちゃんだけ勝手に授業参観。」 おばちゃん、おばちゃん、と子供に囲まれてるのはいいのだが、 ウチの大事な自慢の息子がその中にいない。 どこだ。
おった。
前で先生に何か言われてやんの。
「センセー、コンニチワー、今からお邪魔しまーす。」 と声をかけて、子供ダンゴとともに、先生の机のところに移動。 「どしたん、モックン。」 上目遣いで困った顔の息子。 先生、 「今ね、おかあさんが、連絡帳に書いてくださった、宿題のプリントが出てないんで、 何か、忘れてることないかなぁ?って、聞いてたんですよー。」 うーん。センセイ、フクザツーな笑顔だ。 してやったり、というようにも見えるし、元々そういう顔なのかもしれないし。
昨日発見した未提出のプリントは、
「出すのが遅くなりました、すみません」といって必ず先生に出すように。母
とプリントに朱書きして持たせた。 あれで出してなかったら、文句言われても仕方ないぞえ。モックン! 「モックン、プリント出してへんの?」 「へ?出したよー!!」 「出てないわよー!」と、センセイ。 「モックン、バインダーもっておいで。」とワタシ。 モックン、みけんにしわを寄せて、 「出した!」 「どこにー?」センセイとワタシ。 モックン、センセイの机の上を指さし、 「ココ!」 センセイ、「なかったよー?」 モックン、センセイのファイルを指さしてから、それをパッと持ち上げた。 「ほら!あるやん!!」
先生、あらっ!そんなとこにー!!!とか言うもんだから、 わたしゃてっきり、モックンがわざわざファイルの下に見つからないように忍ばせたのかと思ったよー!! 先生の来る前に、忘れないように先生の机に置いたのだって。モックン。 その上に気がつかんと置いたわけだ、先生、ファイルを。
謝れよ、センセイ!疑いやがって!とは思ったが、 そうは言わずに、 「モックン、でも、センセイに出すの遅くなりましたって、言うて、渡しやーっていうたやん。」 「あ、そうやった。」 「もっぺん、ココに書いてあるから、言うて、渡し。」 「うん。"センセイ、出すのが遅くなりました、すみません。"」
センセイ、「もっと大きな声でゆってください。」だの、 「紙見ずにセンセイのお顔見てゆって。」だの、 たぶん、何か意図があっての指導だと思われることをなさってござる。(どうよ、この不信感は。笑) やっとセンセイがプリントをもらってくれたところで間髪いれず、 「おお〜〜!!モックンすごーい!!やればできるやーん!上手に言えたなー!」 と、拍手してやった。 もちろん、私の背後霊のように群がってる子供たちにも、 「な!カンペキやったな!」とか煽って、拍手させる。わはは!
センセイは、そのあと、 「お母さんもこうやって、ちゃんと見てくださってるようですし、 ダメなことはダメということはありますけど、私もちゃんと見ていきたいと思いますのでー。」 とおっしゃる。
ちゃんと見てなかったくせにー!!キー! と締め上げない代わりに、 「そうですね。私もちゃ〜〜んと見てますから、センセイ、シッカリ見てやってくださいねっ!」 とイヤミなほどサワヤカに言ってみる。 センセイ、さすがに、ちょっと引く。
イヒヒ。
そのあと、漢字のテストと道徳の時間を、じっくり授業参観。
モックン、漢字のテスト一番に提出だ。ダントツじゃん!ワシの自慢の息子! 後ろで見てる私に、ニッと、親指を立てて見せた。
道徳の時間は「学校生かつをたのしくするためには。」だ。 ほほう。 んまー、センセイ、そーんなに気を使って、 うちの息子ばっかり、ひいきして持ち上げてくださらなくて、いいのよー。 そんなことより、後ろの子供とっくに集中力途切れてるぞー。 たいへんだねぇ。2年生は。
そんなことを思いながら、ミーちゃんたち、1年生の授業参観をこれまた勝手にする。 う。 ここは、授業をしろ、というのが、そもそも無理なのかもしれない。 踊ってる子はいるし、 ずっと後ろむきっぱなしの子はいるし、 奇声を発しつづける子もいるし、 のりを手のひら中に塗りつけて、ゾーンビ〜とかやってる子もいる。算数の授業なんだけど。
うーん。 うーん。
小学校はたいへんだ。
モックンの悪いとこって見えてるのかな、わたし。 と、気になって以来、ふと気がつけば、 「あらさがし」しているような自分に気がつく。
そんな目で見てれば、ガミガミ言いたくもなるようなところは 次々と見つかるのものだ。
あーなるほどなー、先生は、こんなふうに、怒ってるんだろうなぁ。 怒りの連鎖反応が起きるので、比較的簡単に臨界に到達する。 先生、青い光放つほど、怒るんだろうなぁ。 そんなん、ひとつひとつは、分子レベルやん! たいしたことあれへんやん!
一度目についた「悪い」とこが、気になりだすと、 今まで怒らなかったことまで、気になったりする。 いかんなぁー。 ワシが信じて、味方についてやらんと、 モックン、学校では先生、家ではおかあちゃんが敵になってしまう。 気をつけよう。 立て直して、ちゃんといいとこ見てやろう。
ところが。 先週提出するはずのプリントが、カバンの中から出てきた。 「センセイに怒られると思ってだせへんだー。(もう泣いてる。)」 「出したっていうたやんかー!」 「おかーちゃんにも怒られると思ったんやもーん!」
あちゃちゃーーー。
子供って、敏感ーーーー。
昨日少林サッカーを見たので、勢いがついているモックン。 今日は前からショータくんに誘われている少年サッカーの見学。 入る気満々。
コーチにあいさつすると、人のいい方で、 「ボール貸したるから、もう、やってきなー。」 と、さっそく練習に加えていただく。
ショータくんをはじめ、同じクラスのなかよしくんたちが、5人もいる。 ドリブル練習、 シュート練習、 ミニゲーム、 どれも、みんな、トレーニングと言うより、楽しくじゃれてる感じだ。 コーチの方も、まずは球に慣れさせて、だからなぁ、チビたちはー。と、のびやかだ。
いい感じ。
「おもしろかった?」 「うん!」 「やってみたい?」 「うん!!」
球技苦手なのに。 でも、ミニゲームのパスカット、うまかった。 エースストライカーはゼッタイ無理だけど、 司令塔になれるかもー!(親ばか)
申し込んでやることにしました。
映画を見に行く約束をしていたので、シネコンのあるジャスコに行く。 子供たちの楽しみは、 映画のあとのゲームセンターだったりもする。
「200円だけ、おこづかい持っててもいい?」と、 いいといわないのに財布に入れて握っている。
映画がすんで、アイスを食べて、 「さ、!おかーちゃん!ゲームセンターに行くから、お財布出してー!」 「落さないように、ポケットに入れときなよー。」 「先、行ってるからねー!」
おおい。 小走りに行ってしまった。
ゲームセンターで、追いついてみると、 ミーとマルは、もう、キャンディゲームのところで待っていた。 「していい??いい??」
モックンは? いない? お。いた。 どーしたー。しょぼくれてー。 「おかーちゃん、ぼくのお財布知らん?」 はぁ? 「さっき渡したやん!」 「・・・・。」 「ないの??」 「・・・うん。」 「どこでなくしたんや?」 「たぶん、エックスボックスのとこ。」 ゲームの試遊機のとこで、コントローラー持つのに邪魔になって、 ちょっと、台に置いたらしい。
「見に行ってこーい!!」 いいつつ、一緒に走る。
ない。裏も表も上も下もみんな探したけど、ない。 近くのレジにも届いてない。 サービスカウンターにも届いてない。 トイレのゴミ箱にも、階段下のゴミ箱にも、ない。 落し物の届出をしてから、ベンチに座る。
「モックン。」 涙がたまっている。 「おかーちゃん、ポケットに入れときやーって言うたの、聞こえんかったか。」 「聞こえとった。」 「何で入れとけへんの。」 「・・わ、忘れとった。」 「モックン、今、どんな気持ちー?」 「ウ。うう。おぅウウ。(ぽろぽろ泣く)」 「悲しいよなー。おかーちゃんも悲しい。 おこづかいもなくなったし、 あのお財布、おばあちゃんが作ってくれたお財布やったのに。買えへんのに。」 「うー!うおぉぉぉーーーーー!」 「しやけど、あんたが悪い。」 「うー!」 「物の管理ちゅうのが、できひんあんたがあかん。」 「うおぉぉ。」 「自分のもんは自分でちゃんとなくさへんように、わすれへんように きちんとできやなあかんねん。」 「う、うん。」 「わかったやろ。先生に怒られるのもそこがそもそもの原因やとおかあちゃん思うで?」 「うひーん!」 「ほな、これから、ちゃんとするように、きぃつけていかなあかんで。」 「う、うん。」
モックンの悪いところ。 それが最悪の形でモックンの目の前に表われた。 これはチャンスだ。 先生にうちの子ちゃんと見てくださいという前に、 子供のほうのペナルティエリアを狭めておくのだ。 気がつけ、モックン。 自分の失敗を繰り返さない方法を。
財布を無くしてしまったショックで、モックンは車の中でおうおう泣いた。 派手に泣いたことを、忘れないで、つないでくれ。
モックンが先生に怒られる。
母としては、へ?なんで???だが、 先生にとっては当たり前なのかもしれない。
なにが。
どこが。
私が「モックンのいいところ」と思ってるところは、間違ってないか。
「モックンの悪いところ」を、私はちゃんと見ているのか。
そんなふうに考えて、観察してみた。
モックンは、マイペースだ。よくいえば。 悪く言えば、要領が悪い。 一枚の紙をファイルするのに、 要領のよいミーの3倍くらいかかってる。
ちゃっちゃっと済ませてしまえることに、時間がかかって、 肝心の要件になかなかかかれない。
ああー。こういうことなのかもー。
先生に文句言いに行く前に、 まずはモックンのこういうとこをきちんとしつけることが先かもー。
うーん。 考えましょう。 モックンをダメ!と決めつけないように、 よいところを伸ばしてやれるように、 よーく考えましょう。
2002年06月06日(木) |
センセイ、ロックオン。 |
昨日、モックンが、 「筆箱忘れて、先生に怒られたー。」と帰ってきた。
筆箱なら、朝私がカバンをチェックしたときにはちゃんと入っていたのに。 面妖な。 どれ、とカバンをひっくり返すと、底から出てきた筆箱。 「あるやん。」 「あ。」
ここのところ、この、「持ってるのに」ないといって叱られることが3回目だ。 なくしたと思っていたノートは学校の引出しの奥から出てくるし、 連絡帳は学校の机の中から出てくるし、 筆箱はちゃんとランドセルの中だ。
ボンヤリしてるよ、この子。 ・・で、終わらないのだ、実は。
モックンの担任の先生は、キツイのだ。 忘れた、無くした、ということにキレて、叱り飛ばすのだ。 何度か洗礼を受けたモックンは、 「手元にない」時点で、もう先生に怒られるのが怖くて、動けなくなって、 「もう一回探してみる」ことができなくなってしまっているのだ。
「あ。ない。」となった時に、 「奥の方まで探してごらん。」とか、「ほんとに忘れたのか考えてごらん。」とか、 先生が一言助けてくれたら、次に動き出せるだろうに。 いきなり叱り飛ばすなっつーんだ。
同じようなことが3回目になったので、先生に、手紙を書いた。
筆箱も、ノートもちゃんと出てきました。 ひとりで何でもできるようにさせてはいますが、 まだ、物の管理が十分にできないのです。 家では私がヒントをやりますが、 学校では先生が「見つけられるようなアドバイス」をしてやってください。 お忙しいのはわかりますが、 いきなり叱り飛ばすのは、 モックンの性格にとっては逆効果です。 萎縮してしまって、二の句が継げない様子です。 「学校、楽しい?」の問いかけに「うーん。」と考え込むようになってきました。
返事の代わりに、電話がきた。 「忘れ物が多いので、お母さんが一緒にそろえてやってください。」
いや、だから、忘れてねーって。あるって。
「忘れ物が度重なってきて、まぁ、お子さんにはグッサリくるようなことを言ってしまったんですけど(笑)」
何を言っとるんだ?自分ゆーとることわかってるアルか? 忘れてもないもののことで、子供の胸を痛めてくれたのか、このセンセイ様。 しかも、
(笑)????
・・・ピキッ。
母、体中が総毛立ちました。「魔道具・子宝様」発動です。 ゴルァ。笑いごっちゃねーよ。
手紙に書いたことを、再度、念を押す。 「センセイ、きちんと揃えられないのは、確かに、イライラします。 私も家でそう思うことよくあります。 でも、モックンは、できないんじゃないんです。 できるんですけど、マイペースなんです。 それがこの子の性格なんですよ。 そこを汲んでいただいて、 ちょっと声をかけてやるとか、 一緒に探してやるとか、 そういう心遣いをしてやってはもらえませんか。 先生に怒られる!と思うことで、もう、次にどうするということが、 考えられなくなってるんですよ。」
「いや、ですから、忘れ物をね、しないように、お母さんも見守ってやってください。」
ああっ!このヒト、イヤだ!言葉通じないっっっ!!
ま、半歩譲ろう。
「基本的に、毎日の用意は、子供自身にさせてますのでね、 私も毎朝、チェックをしてはいるつもりですけど、 至らないところもあるかもしれません。 私はね、センセイ、忘れ物をしたことを叱るなといってるんじゃないんですよ。 必要なものが揃ってないときには注意して当然だと思いますよ。 でもね、 私、よっぽどでない限り、いきなり叱り飛ばすなんてこと、しませんよ。」
親だからよくわかっている。 モックンは怒鳴りつけられるとそこから身体も心も動けなくなるのだ。 私もカッとなってキレることはある。 子育てしてれば、誰にだってある。 ただ、親だから、というだけで、子供の心を傷つけていいわけはないのに。 子供にしたら納得できる理由を示してくれよ、おかーちゃん!と言いたいところだろう。
ただ、センセイだからというだけで、子供の心を傷つけていいわけもない。 納得できる理由を、示してもらおうか?センセイ?
「叱る前に、次にどうしたらいいか、って言う、ヒントをやって欲しいんです。 それで、自分でできることに気がつくはずですし、 探し物が見つかることもあるでしょうし。 彼はね、「できない」んじゃないんですよ、 できるのに、やりかたがわからなくなってるんですよ。」
「はぁ。ま、学校の方では、そういうふうに見ていきますので、 お母さん、子供さんのことを、見守ってやってください。」
あーらまぁ〜。 まるで私がコドモさんのことをないがしろにしてるかのよーな物言いですことー。
親のエゴだろうか。 我が子かわいで、センセイに文句垂れてるんだろうか私は。 だが、我が子を守れるのは親以外に誰がいるか。 我が子のいい芽を摘まれて黙っているべきなのか。
エゴなのだろうか。
当たり前の親の姿勢なのだろうか。
ご近所や同じクラスのお母さん達に、相談してみる。 私、へん?間違ってるかしら。
母たちの結論。 「エゴだろうが、えこひいきだろうが、 結果的に子供が機嫌よく通える学校でなくては、意味がない。」
モックンの担任には気の毒だが、私は怒るとしつこい。 私はキミにいささか申し上げたいことがある。 学校まで話をさせていただきに伺います。
サッカーが連日盛り上がっているが、 私には、ずいぶん前から気になることがあった。 日本代表チームのエンブレムの鳥だ。
コイツ、3本足である。
初めて気がついたとき、 「あらー!なーんて、えげつない間違いでしょう!!担当者、気の毒ー!」 と勝手に思っていた。 恐ろしいことにどれを見ても3本足である。 引くに引けなくなった担当者を思い浮かべては、 ひとり、(ぷ)とか思っていた。
ところが、ひょんな事からこの3本足の鳥は、 「八咫烏(ヤタガラス)」だったのだとわかった。 神さまがおつかわしになって、神武天皇の道案内をした、めでたいカラスである。 橿原神宮近くに住んでいた私には、なじみのお話だ。
あーなんだーヤタガラスかー。納得、納得。 納得したら、ヒトに言いたい。
モックンが、お下がりでいただいた、 4年前の日本代表ユニフォームTシャツを着ている。 エンブレムに、ヤタガラス。
「モックン、そのカラス、3本足なん知ってた?」 「どれ?あ、ほんまや。」 「ヤタガラスっていうんやでー。」 「なにそれ?」
小さいころ、私が母から聞いたそのままを、 モックンに話して聞かせる。 母が、そういった史跡を歩くのが好きだったので、 何かと連れ歩かれては、講義されたのだが、覚えてるもんだなぁ。 しばらく活字で読んでないけれど、日本神話は、雅でよいなぁ。 こんな小さなことだけど、 母から渡された言葉が、私の中に生きていて、 私から、モックンにとつながることのは。 じーん。
神さまのおつかいのヤタガラスの話を聞いたモックンは、 「じゃあさ、その辺飛んでるカラスにさ、足をぶしっ!ってつけたら、ヤタガラス?」
コイツ。風情も何もない。
「・・いや、つけられへん。」 「でも、つけたら?」 「それは、キメラ。」 「キメラって?」 「受精卵のときに、萌芽細胞を移植してやなぁ!・・(以下略)・・。」
拝啓、ANS(Association of Natural Science)のOB諸兄。
せっかく祖母からつながる雅な風情を打ち砕く解説をしてしまう 私の子育てはマズイのでしょーかー!
モックンが自転車で友達のうちに遊びに行った。 片道、3キロほどの道のりだ。 学校への通学路を走って、学校を越えて、 ちょうど、学区の反対側。 遠いんだよなぁ。ちょっと、母、ハラハラである。
ご近所のお友達も誘って、3人ででかけた。
夕方、二人帰ってきたのに、モックンだけ帰ってこない。
へんだな。と思っていたら、 遊びに行ったおうちのお母さんから電話。
「ごめん!わたしと一緒に、ハリーポッター見てて!おそなった!」
たはー。 こ、こちらこそ、そんな息子でごめん。 友達と遊びなさいよー。友達とー。
遅いなーと思って、迎えに行こうか迷っていたら、 ふらーと帰ってきた。 「おそかったやーん。」 「うん。おばちゃんとハリーポッター見ててなー。DVD買うてー。」 「そやけど、みんなと一緒に帰ってこなアカンやん。」 「みんな、知らん間にさき帰ってしもてんもん。」
気が着いてなかったんだよーアンタがー!入り込んじゃっててー。
「そんでなー、途中で、水筒をハヤトくんちに忘れたの気がついて、 取りに戻ったらな、レーくんの帽子もわすれてあってなー、 今帰りに届けてきたらさー、もっと遅くなったー。はー。つかれたー。」
しっかりなさってます。 ハラハラせずに、遊びにいかせることにしましょう。 そうしましょう。
今日のモックンの宿題は、ドリル3ページと、本読みと、漢字の書きとり。
うはぁ。また多いなぁ。 2年生で、この量って。 ついてけない子もいるんじゃないの?
くりさがりのある引き算を60問。 いちいちノートに書き写して、学校で教わったとおりに、 「えっと、10から、7ひいて、3。3たす3で、6。」 と、延々計算している。
宿題を忘れると、先生ものすごく怒るそうだ。 なので、「今日は、おけいこで家で、できないから。」と言って、 休み時間にやってる子もいるんだそうな。
このくらい量の練習問題を、繰り返しやるのは、 力のつく一番の早道かも、とも思う。 まだ2年生のうちからこのくらいこなしてたら、 算数、あとが楽なのかも。 塾になんか行ってないモックンには、 このくらいしか真剣に取り組む勉強の場がないし。
そう思って、がんばれ、と、応援してきた。
そしたら、同じ2年生のシューちゃんが、 「おれんとこは、本読みと、書きとりだけー♪」
・・・・。
4年生のかなちゃんが、 「わたしんとこなんか、金曜日しか宿題でないよー♪」
・・・・・。
あらら。 そうかー、それでかー。 おなじクラスのお母さんが、 「わたし、センセイに、もう少し宿題の量を減らしてやってくださいって頼んだのよ!」 って、怒ってたのはー。 クラスによってそんなに差があるのね。
友達と遊んで帰ってきてから、 ふぅふぅ言いながらがんばるモックン。
うん。全部、合ってるよ。 えらいねぇ、アンタ。 できるうちはがんばることにするか。
しっかり遊んでるんだし、 正味1、2時間ほどの勉強だし。 きっと、集中したら、もっと、早くできるよこれ。 がんばれ、がんばれ。
国語の本読みは、こっそり、できたことにして 本読みカードに丸しといてやるからな。
2002年06月02日(日) |
おかあちゃん、もういいよ。 |
天気がいいので、外で遊びなさーい!と放り出す。
モックンも、ミーも自転車でぶんぶん飛ばす。 マルも負けずに補助輪つき自転車でぶんぶん追っかける。
少し前まで、 ああー子供が外に出てったー! 追いかけなきゃ!見てなくちゃ! だったのに、
「気をつけていきなよ〜♪」 と見送るだけになってしまったなぁ。
でもほっとくわけにもいかないので、 しばらくしてからいそうなところを探しに行く。
なんということもなく、機嫌よーく遊んでる。
しばらく公園の柵のところで見物して、 「じゃ、おかーちゃんは、帰るけどー。」 と声をかけたら、 「うん!じゃーねー!」 と言われてしまって、 ぽくぽく一人で帰る。
いい天気。 私もどこか行こうかな。
いつものように早起きしてたら、 ミーが起きてきた。
「おはよ。」 「おはよ。あさごはんなに。」
今日はヒゲ君が仕事に行かないので、 朝ごはんがゆっくりでいい。 よし、焼きたてのパンを買いに行こうか。
「いまから?」 「うん。いまから。ふたりで。」 「うん!」
ミーと二人で手をつないで、 時々スキップとかしながらパン屋に行く。 ミー、 「マルの好きなパンも買ってこ♪」 と、トレイに黒糖パンを乗せた。
お昼ご飯を食べてから、コーヒーを飲もうと思ったら、 牛乳がない。 コーヒーに牛乳入れなきゃ飲めない母である。 コンビニに行ってこよう。
「おかーちゃん、どこいくの?」 マルに見つかった。 「コンビニ。」 「一緒に行く!」
マルとふたりで、手つないで、 コンビニまでてくてく。 「おかーちゃん、牛乳ふたつ買お!そしたら、みんなで飲めるやん!」 自分の分だけおやつをねだるかと思ったのに、 もう一本牛乳をよっしょ、よっしょ、と運んできた。
夕方、ヒゲ君が今日のお夕飯、焼きそばがいいという。 ソバ、ない。 スーパーまで自転車で行って来るか。
「あっ。おかーちゃん、自転車でどこ行くの!」 「スーパー。」 「行く!僕、自転車で遠くまで行ってみたかったんサー!」
モックンとふたりで、自転車に乗ってあとさきになりながらスーパーに行く。 モックン、一緒にキャベツを選んでくれて、 ソバの賞味期限を調べてくれた。 「おかーちゃん、持ったるわ。」 そう軽くはない荷物を、モックン半分持ってくれた。
いつもいつも子供たちは3人ひと組。 今日みたいにひとりずつ、でかけるの、いいかもしれない。 一人一人が、ようく、見えて。
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