なべて世はこともなし
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2007年07月28日(土) 勝手な下馬評。参院選予測。

参院選の結果予想。こうなってほしいとかいうんじゃなく、ただの下馬評。シロートによる競馬の予測と同レベルに扱ってください。

自民党45議席…マスコミで騒がれているほど負けない。でも、大敗。

公明党12議席…さすが組織票。

民主党58議席…大勝利。議長の座もゲット。

共産党3議席…支持者はいるが退潮傾向に歯止めかからず。

社民党2議席…わが○分は社民王国ながら、こちらも退潮傾向。

国民新党…1議席。大樹のおかげ。

その他…無所属が1議席。

さあ、どーなりますやら。当たってたら褒めてください。外れてたらバカにしてください。

ともあれ、投票に行きましょう。




追記:7月29日午後8時(アイルランド時間ね)。

はい。私の予想、見事なまでに大ハズレしました。シロートが下手な予測を立てるんじゃない!と反省してます。


2007年07月27日(金) ひとりごと

ただいま、アイルランドは7月27日金曜日、午後5時を回ったところでございます。


本日、私は、重役室の引越しのために残業をしてます。実は、今まで会社のビルが二つに分かれてまして、引越し作業が1年がかりで行われていたようなのですが、今日、重役室の引越しを持って引越しが完了となる次第。で、なんちゃってネットワークアドミニストレータの仕事は、コンピュータその他のケーブルをちゃんとつないだり設定したりして、月曜日の朝、重役を始め社員一同が何の問題もなく仕事を始めることなわけです。


…と、ここまではいい。


まあ、コンピュータのケーブルをつなぐためには、当然、部屋に机が入って、その上で、コンピュータも運び込まれていないといけない。が、11時に来るはずの家具屋は午後3時になるまで現れず、ようやくやってきたと思ったら、膨大な家具を運ばなきゃいけないのに人が致命的に足りない。


で、家具を運んでいる途中で、フロアボックス(床下の電源やコンピュータのケーブルのソケットの穴)の位置がおかしいことに気がついて、慌ててやり直してる。


ここで質問です。


私が、作業に入れるのは一体いつでしょう?


そして、もっと重要な問題。


私が家に帰れるのはいつでしょう。


…毎度毎度のいい加減王国。ああ、素晴らしきかな。私はこの国が大好きです。




ただいま午後7時15分。作業中。


2007年07月25日(水) 毒日記:教育の必要性について偉そうにタレる





アイルランド人の悪口は書きたくないのですが…(という口上で始まるということは、今日の日記はアイルランド人の悪口)。はっきり言って毒日記です。アイルランド人の悪口を聞きたくない人は読まないほうが正解です。


あまり行きたくはないのですが、Northside Shopping Centreに行ってきました。ここ、基本的にガラのよくないエリアにあり、ショッピングセンターの中も垢抜けないといえばていねいな表現で、殺伐としてるというかなんというか。早い話が近隣住人のガラがよくないから、客層が悪いわけ。


私の大好きなSuperquinnもあるのですが、他と比べると、こちらもなんだかダメダメ感が漂っています。店に元気がないというか、なんというか。じゃあなんでお前はそんなとこに行くんだよ…ということになるのですが、実は、会社からもらったン万円分の商品券(ま、ボーナスみたいなもの)が、「Liffey ValleyとNorthside Shopping Centre(と他数箇所)共通商品券」という、わけのわからん代物。


ほとんどLiffey Valley Shopping Centreに行く機会のない私、2年前にLiffey Valleyでこの会社からもらった商品券でソニーのHi-Fi(ステレオ)を買うという大物買いで大失敗をしたので今年は地道にNorthside Shopping Centre の中にあるSuperquinnで食品の買い物に使っているわけ。


そんなわけで、場末のSuperquinnで食品の買い物をして、隣接の酒屋へ。この酒屋、安い。ビールが安い。(北アイルランドほどではないにせよ)ものすごく安い。というのも、消費期限が切れかかっているビールをどっかから安く買い叩いてきて、売っているわけ。今日目についたのは、チェコのバドワイザー10本10ユーロ。確かに消費期限は迫っているが、安い。これは買いだ。


というわけで、山積みされているビールをふたケース、つまり48本をレジに持っていく。レジには申し訳ない言い方だがいかにも頭の悪そうなお姉さんが立っている。


レジのバーコードの機械で、ケースについているバーコードを通そうとするが通らない。親切な私は(←自分で言うか)レジにケースに入っていない別の1本を持っていってあげました。そう、10本10ユーロということは、1本1ユーロでバーコードを読ませて1かける48で48ユーロ…ですよね。ところが、そんな当たり前の論理がアイルランドでは通用しないのです。


お姉さん:「53.52ユーロです」


はい?クレジットカードを出そうとしていた手が止まってしまった。誰がどう考えてもおかしい。


私:「48ユーロじゃないの?」
お姉さん:「レジにそう出ています
私:「だって10本で10ユーロ…ってことは48本で48ユーロじゃないの?」
お姉さん:「(しばしの沈黙)私、ここに立っているだけですから(“I'm just standing here”)」



唖然。


以前にもこの「私、立ってるだけですから」ってのを数度、聞いたことがある。これ、意訳すると、「私は何も知りません」店員としての責務だとかそういうものを一切放棄してしまっているわけ。そして、計算することや、考えることも一切放棄してしまっている。私が店長なら、こんなアホタレは即刻クビです。


で、このお姉さん、そのまま何もしようとしない。こっちもわざと何もしようとせずに相手を待つ。そう、二人で十数秒にわたり、ガンを飛ばしていたというお笑いな状況。


すると、ようやくお姉さんは折れて、上司を呼びに行く。上司いわく、


上司:「これは10本で10ユーロだから、あと2本足して50本にすると50ユーロになるよ」


とのこと。


であと二本買い足してみると、果たして50ユーロになった。


この店員の考えることを放棄したアホさ加減も特筆ものだが、この10本10ユーロというやり方にも十分問題があると思う。むろん、10本10ユーロなんだから買う数は10の倍数じゃないといけないと気がつかなかった点は私も悪い。


しかしながらこのビール、4本でひとつのバンドル(くくり)になっているのでこのビールを売るときは4の倍数じゃないとおかしくなるわけ。8本8ユーロとか12本12ユーロとかならわかるのに、4の倍数でない10本10ユーロとか設定するもんだから、4本が6つのバンドルになっているケースで買うときに端数が出てくる。そんなことはコドモでもわかりそうなものだが(そういえば、このくだりで「アルツハイマーの人でもわかる」といって顰蹙を買った政治家がいるようで。私も「全日本コドモ協会」あたりから怒られるのかな)


おとなりのイギリスではスーパーでビールを買うときなどはこの4本が基本単位になっていることが多いのに、なぜかアイルランドではこういう不思議な端数の出る商法が当たり前に行われている。


ここからは完全に蛇足(=毒分豊富)なのですが、こういうアホタレに会うたびに教育の必要性ってのを実感するのです。こういう比較が正しいのかどうかは知らんけど、日本にもアホタレはいる(私もアホタレだけど、質の違うアホタレ…と自分では思っている)。だけど、その一番底の部分がアイルランドのほうが底なしに悪い気がするのだ。日本の義務教育では、少なくとも四則演算が出来て漢字もある程度書けるような教育水準まで持っていっていると思う。


が、その点このテのアイルランド人に会うたびにアイルランドでは一体どーなっているんだと疑問に思ってしまう。なんで1かける48は48ユーロという論理が通用しないのか、私にはさっぱりわからない。そりゃ頭のいいアイルランド人もたくさんいるし、頭が悪いから人間としてもダメだとかは言えないのはわかる(実際この店員のおねえさんも、決して悪い人じゃなかったとは思う。店員としては使えないけど)。だけど、上の層と下の層の差が、あまりに違いすぎると思うということは言えると思う。


で、日本でも格差社会が話題(あるいは選挙のネタ)になってるけど、がんばった人がお金持ちになることはやぶさかじゃあない。でも、すべてのコドモにちゃんとした教育を受けさせて、高い教育水準を維持した上の格差でないといけないのではないかと、1万キロ離れたアイルランドの地で愚考したわけであります。


以上、Snigelの駄事騒音でした。まあ、こんな偉そうなことを言うのも、たいがいにしときますわ。


2007年07月22日(日) 今日も再び金の話

前回に続き、金の話です。そんな予定はなかったのですが、ネット上の新聞記事を読んで思わず笑ってしまったので。


というわけで、まずはこの新聞記事をお読みください。

ユーロ高 旅行に逆風 パリのコーヒー510円
2007年07月20日06時47分

 欧州の単一通貨ユーロと英ポンドが、円に対して高値を続けている。背景にある日欧の金利差は縮まりそうになく、当面は円安が続く見通しだ。日本の輸出産業にとっては追い風の円安だが、夏休みで欧州を訪れる観光客たちは、物価高という形で円安の「負の側面」を実感しそうだ。

 ユーロは06年夏にはじめて1ユーロ=150円台となった後も、円に対する最高値の更新を繰り返し、今では170円台が目前。ポンドも17日、16年ぶりの高値となる250円台に乗せた。

 欧州経済は、企業のリストラ効果や、欧州連合(EU)の拡大による市場開拓を生かして堅調さを維持している。欧州中央銀行は05年末から利上げ局面に入り政策金利は年4%に上がったが、同5.75%のイングランド銀行とともに、さらなる利上げを模索している模様だ。

 一方、日本の政策金利は年0.5%。低金利の日本で資金を調達し、欧米や新興市場で運用する「円キャリートレード」が円売りを誘う展開は今も続く。市場には「円買いの材料が見あたらない」(為替ストラテジスト)と、円安は今後も続くとの見方が多い。

 日本の輸出産業は「1円の円安ユーロ高で50億円の増益要因。07年3月期決算では800億円の押し上げ効果があった」(トヨタ自動車)などと、円安のメリットを享受する。だが、旅行者にはむしろ逆風だ。

 ベルリンでは、マクドナルドのビッグマックセットが約830円(4.9ユーロ)、パリのカフェではコーヒー1杯510円(3ユーロ)、持ち帰りのバゲットサンドが680円(4ユーロ)などと、出費がかさむ一方。観光客からは「ブランド品の値段が日本と大差ない」との声も出る。

 もともと物価高のロンドンでは、地下鉄の初乗り運賃が1000円(4ポンド)を超え、日本食店の日替わりランチも2500円(10ポンド)という高値がめずらしくない。

 進みすぎた円安に対し、企業からも「原材料輸入などへの悪影響を考えると、今の水準は行き過ぎ」といった声が広がり始めた。


出典:Asahi.com


そう。円に対しユーロの価値がやたらと上がっている。それ自体は前回日本に行った時に肌で感じたが、私はユーロで給料をもらっているので、頭の中での「基軸通貨」はユーロなわけ。ゆえに、こうやって日本側からの新聞記事を読むと「ああ、なるほど」って改めて考えさせられたわけ。


確かに、日頃の買い物を1ユーロ=170円で換算すると、すんごいことになります。


昨日パブで飲んだビール、カールズバーグが4.45ユーロ(760円)。
おととい入れたガソリン満タン、リッター1.15ユーロ(196円)で55ユーロ(9350円)
前回のSuperquinnでの買い物95ユーロ(16000円)。
来週のドイツに行く航空券350ユーロ(6万円)。


…いや、今、何も考えずにテキトーにいくつかの例をあげたんですが、書いてて怖くなってきました。いったいそんな支出にどうやって私は堪えていっているのだろう?大した給料でもないのに。ユーロで給料をもらっているから堪えうる金銭感覚だと言えそうです。


で、上の新聞記事に、とんでもないツッコミどころがあったことにお気づきでしょうか。


もともと物価高のロンドンでは、地下鉄の初乗り運賃が1000円(4ポンド)を超え、


ハァ?


また、朝日の勘違い記者が1日乗車券と初乗り運賃を間違えたに違いない…と思って調べてみたのですよ。




…ホントに初乗り運賃は4ポンドだった。


異常だっ。異常!


ちなみに、パスモだかスイカだかと同じような(と思われる)オクトパスカードなるものを買うと運賃がだいぶ安くなるとか(注:オイスターカードだとツッコミをいただきました。似たようなもんじゃん←似てねえよ)、実は1日乗車券の運賃も初乗り運賃と変わらないとかいろいろな罠はあるのですが、それにしても地下鉄の初乗り運賃1000円はあまりにひどすぎると思います。


2007年07月20日(金) Snigel流、参院選投票のススメ

日本は選挙選挙のようですね。


私、選挙が大好きです。…と言っても、選挙カーで候補者の名前を連呼して回ってるようなのはうるさくうざいだけなので、迷わず虹の大橋から突き落としたいところですが(無理)。


実は総選挙の開票速報をリモコンでチャンネルを変えながらいろんな候補者の悲喜交々を見るのが大好きなんですよね。趣味が悪いといわれようと。当選すれば議員のセンセイ、落ちればただの人、そりゃ本気にもなりますわな。考えてみると、私がテレビの前にくぎ付けになったのは紅白歌合戦でもキャンディーズの引退コンサートでもなく(いつの話だ)この開票速報くらいです。


当然アイルランドに来てからは日本のテレビは見られないのでこの開票速報を楽しむことはできなくなったのですが、それでも参政権は放棄したくない…というわけで、99年以降国政選挙があるたびにかならず日本大使館に投票に行ってます。気がつくともう日本大使館で6回も投票してるんですよね。今回の参議院選挙も1票を投じてきましたよ。


とりあえず、このニュースをご覧ください。


在外有権者の登録増加 ソロモン投票率は55%超
2007年07月21日01時31分
 海外の日本人有権者を対象にした在外投票が、19日(現地時間)から順次締め切られ始めた。ピークは21〜22日。世界で最も早く締め切った南太平洋のソロモン諸島では、有権者登録をした18人中、10人が投票を済ませた。「投票率」は55%を超え出足は好調。比例区に加え、今回から選挙区も投票できるように法改正され、選挙への関心が一段と高まったという見方もある。
 外務省によると、「郵政解散」の05年衆院選では、ソロモン(登録者12人)の投票者は3人だけだったという。ソロモンは交通機関の便が悪いため、パラグアイのエンカルナシオン出張駐在官事務所(登録者約170人)と並んで締め切りが早い。投票用紙は外務省職員が外交官用バッグに入れて機内持ち込みで厳重に管理される。ソロモンから空路、豪州・ブリスベン、シドニーを経由して日本に運び、各市区町村選挙管理委員会に郵送される仕組みだ。
 在外の推定有権者数は約79万8000人だが、事前に在外選挙人名簿へ登録したのは10万7000人にとどまる。ただ、その割合は05年衆院選の11.5%から13.4%に上昇した。
 衆院岩手1区、同熊本3区の両補選も対象となり、補選の在外投票が初めて可能になる。外務省は登録者の増加について「制度が有権者に浸透してきたことや、選挙区も投票可能になって投票行動への関心が高まったのでは」(領事局政策課)とみている。
 一方で課題もなお多い。投票所となる大使館や総領事館が居住地から遠いケースが多いことに加え、選挙公報が届かず政党や候補者の情報が乏しい。
 外務省は今回、総務省に掛け合い、総務省のホームページに政党、候補者名の一覧が初めて掲載された。インターネットを選挙に利用することは禁じられているが、「選挙活動とは別」との判断だという。


出典:asahi.com 7月20日付


そう、今回から比例区のみならず選挙区でも投票できるようになったんですよね。で、東京の某三流私大を卒業後そのままアイルランドに来てしまった私は日本で最後に住民票があったのが東京の某所だったりするのです。ゆえに、東京選挙区に1票を投じてきました。これもまたヘンな話なんですよね。私、誰が何と言おうとO分県人ですので。選挙の情報の入手方法も含めて、この海外での投票にはいろいろな改善点がありそうです。


それはともかく、今回もダブリンの在アイルランド日本大使館にて投票して来たのですが、数日前の夕方に行ったところ、例によって係の人(立会人っていうんですか?)以外誰もいない。実は6回投票に行って、ただの一度も別の投票をしている人と一緒になったことがない。大使館の方と思われる3人の係の人もいつも手持無沙汰な様子。


そりゃそうだ、上の記事から計算すると、たった120人の人しかアイルランド内で在外選挙人名簿に登録されてないということになる(アイルランドにいる日本人900人のうちの13%が在外選挙人名簿に登録されているとして)。さらに、そのうちの投票率が日本同様60%とすると72人。で、明後日日曜日まで10日間の投票期間があるから、単純に割れば、一日にたった7人の人しか投票に来ないということになる。


考えてみたらすごい数字だと思う。そりゃ3人の係の人は通常大使館にお勤めなんだろうけど、通常勤務を投げ打って選挙に従事されているんだろうから、かなりの人件費がかかっていると思われる。


さらにさらに、上の記事を読んでぶっ飛んだのだが、私の投じた1票、勝手にDHLだかUPSで日本に送られて、そこから各市町村の選挙管理委員会に送られると思ってた。ところが、なんと外務省の係の人が「外交官バックに入れて」手で運ぶときた。


ちょっと面白半分で計算してみた。


係の方3人が10日。一人勝手に時給2000円として(その数字にさしたる根拠はありません。たぶんもっとじゃないかなと思うけど)10日間で48万円。で、外交官人の方のヒコーキ代が20万円。それから投票所の設置代とかあるだろうけど一切無視して、人件費だけで70万円かかっている計算になる。でたった72人の人しか投票していないとなると、


私の1票にかかった費用は1万円。


…非常に大雑把な計算でツッコミどころ満載ながら、そういう計算もできるわけで。もちろん日本国内では開票作業などにさらに金がかかることも事実。こうやって考えると、貴重な一票と言うか、ずいぶん税金を使って申し訳ないというか。こと、日本の税金を払ってないのに権利だけ主張するというのもどうかと。逆に、何もしてくれないアイルランド政府に相当な税金を払っているのも事実ですが。


というわけで、アイルランドをはじめとして海外で在外選挙人名簿に登録されててまだ投票されてない方は、ぜひ投票に行ってください。あなたの投票は1万円の価値がありますです(説得力があるようなないような)。もちろん、日本国内にお住まいの方もね。





そういえば、前日の日記で書いたクレジットカードの件。火曜日に申し立てて、木曜日にすでに新しいカードが届きました。やればできるじゃないか。BOIさんよ。


2007年07月17日(火) 謎が謎呼ぶクレジットカードの不正利用

先週の土曜日のこと。SwordsにあるショッピングセンターのCD屋にてDVDを数枚購入。レジにてクレジットカードで支払おうとすると…


店員:「少々お待ちください」


と言い残し、ごそごそと電話を始める。そう、オーソリセンターに電話を始めたわけ。いきなり脱線しますが、私、オーソリセンターって言葉を10年以上昔に初めて聞いたとき、Oh Sorry Centreだと思ったんですよね。意味不明。はい。私はどーせアホです(ついて来られないという方、オーソリセンターはAuthorisation Centreの略のようでございます。ああ、何でも略したがる日本人)。


ちなみに、私、クレジットカードの履歴はかなりいいです。毎月ちゃんと耳をそろえて支払ってますし(ただ単にバカ高い利息を払いたくないと思っているだけ)まったく文句のつけどころはないと思います。なのに、たかだか30ユーロの支払いにカードが使えないと言うのはどーゆーことだ?


10分後、レジの兄ちゃんは


店員:「悪いけど、このカード、使えません」


前にも意味もなくカードの支払いを断られたことがあったのでまたバカBank of Idiotが何かしたな、と思いつつ、別のカードで支払う。問題なし。


その時は少し気になったものの、そのあとSuperquinnで問題なく同じカードが使えたので、その後、この問題のことはすっかり忘れてしまう。


で、昨日。


今度はガソリンスタンドにて55ユーロほどの支払いをしようとする。


店員:「このカードは使えません」


ことここにきて、何かがおかしいと気がついた私。クレジットカード会社に電話。


クレジットカード番号などを伝えると電話の向こうのお姉さんはいきなり


係:「セキュリティセンターにおつなぎします」


なぬ?セキュリティセンターだ?


ほどなく電話がつながり、おそらく私と同い年くらいの女性と話を始める。


係:「Snigelさん。お電話お待ちしてました。実はですね、クレジットカードの不正利用と思われる利用があったので、クレジットカードを利用を停止させてもらってます」
私:「はい?どういうことでしょう?」
係:「実はですね、7月7日に、日本の宝石店にてン千ユーロのご利用、それからその翌日に同じく日本でン百ユーロの利用があったようなのですよ。Snigelさん、最近日本に行かれました?」



ハァ?日本に最近行ったことは認めるけど、5月半ばの話。少なくとも7月に日本になんか行ってない。


係:「そうですか。とりあえずですね、今お使いのクレジットカードはですね無効とさせていただきます。数日中に新しいカードをお送りしますので」


…と、まあ、実はかなり端折って書いてるけどいろいろ話した。幸いと言えば幸い、最初から疑われている様子はまったくなく、こっちが何らかの被害にあっていることは証明をする必要はまったくなかった模様。


で、電話を切ってから疑問が泉のようにわいてきた。


まず。もしカードの支払いを停止したのなら、どうしてSuperquinnで支払ができたんだろう?


もっと根本的な疑問として、誰がどーやって私のクレジットカードの番号を知り得たんだ?パターンとしては、今流行の(?)情報漏えいがあったとか、インターネット上で番号が流失したかこのどちらかが考えられる。そういえば、日本で風俗店でお楽しみをしている間に誰かがカード情報を盗むってなこともあったようながら、ビンボー人の私、風俗店になど用はない。


インターネットにしても、私のコンピュータの防御はほぼ完璧だと思うし(いちおうなんちゃってネットワークアドミニストレーターですので)、どっかの企業から情報が漏れ出たということも聞き及んでいない。つまり、情報流失元は全くの謎。


で、実は、どの店で私のクレジットカードが使われたか聞いてみた。


係:「ええと、Risingスポーツ店、それから…ええと宝石店…名前はわかりません」


…こらっ、BOI、どこでわしのカードが使われたことすらわからんのかい?しかも、Risingスポーツ店なるものをかなりしつこく調べてみたが、日本にそのような店はない模様。それにしても、ほかのどの国でもなく、日本で不正利用されたというのはただの偶然か、それとも何らかの理由があるのか。


さらに大きな疑問として、なぜ限度額以内の取引が拒絶されたのかも大いに疑問。結果としてこの取引は不正取引で「よく気がついた」と褒めるべきところなんですが、私が日本に行って血迷って宝石屋でン千ユーロ使うという可能性も無きにしも非ずなわけで。そういえば、某大手家電量販店に務めていたころ、ガイジンさんのクレジットカードが拒絶されたことが結構あった。あれって、海外での高額の支払いはとりあえず拒否するようなシステムにでもなっているのだろうか。


というわけで、謎が謎呼ぶ殺人事件状態。BOIはすぐにクレジットカードを再発行するそうなのでさほど心配はしていませんが…でも気になって夜以外眠れそうにありません。


2007年07月11日(水) 緊急更新:ついにRyanairが禁断のオファーに手を出す

ついにやりました。くされRyanair。禁断のオファー。





無料。


無料。無料。も一つ無料。


今までも運賃1セントとかのオファーはあったものの、それでも税金やクレジットカード使用料(意味不明な課金ですが、1区間一人につき3ユーロ=おおよそ500円=以下同じ)などは別途。通常税金は路線によりけりですが数千円相当は必ずかかっていたわけで、それすら無料と言うのは画期的と言うかありえんというか。


6月26日の日記に書いたとおり、この会社、とにかく乗客の財布から1セントでも出させようと手を変え品を変え波状攻撃を仕掛けてくる危険な会社です。とはいえ、往復無料(実際には2セントかかりますが)というのは間違いなく他社にはまねのできないオファーです。何せ、通常税金だけで40ユーロとかかかりますから。


というわけで、本当にそんなオファーがあるのか調べてみました。








…あったよ。実際に。


週末に使えないこのオファー、土日が休みの勤め人の私には縁はなさそうですが、それにしても、こいつら、何をしでかすかわからない恐ろしい会社です。ただ、ひとつ確実に言えることは


これ以上安くなることはない。


もし、これ以上のオファーをするとすれば、


「予約をしたら100ユーロあげます」


とかしかないわけで。そんなことはいくらなんでもあり得ないですよね。


2007年07月08日(日) ドイツ式結婚行進曲(第二章)

ひでかすがドイツ旅行記を更新したので、こちらも更新です。カッコよく言えば、コラボ企画、ありていに言えば、追従。以下の内容は、ひでかすの別館を読んでくださっており、内容はあくまでひでかすブログの補完という前提で書いてますので、よろしければまず別館からご覧いただければ幸いです。


そうなのです。ひでかすとベルリンに行ってきました。共通の友人が結婚するというので。なんかヤですね。この友人、私と知り合ったころはは別の男と付き合ってて、いつの間にか別れたと思いきやいつの間にか別の男と付き合い始め、結婚するってんだから。もちろんそれ自体別にどうこう言うつもりはなく慶賀に堪えないのですが、でもさ、それだけの時間が経ったのかと思うとえらくがっかりするわけです。


行く前からひでかすといろいろ揉めました。どうやってベルリンに行くかで。さて、♪あなたなーらどうする?


選択肢1=くされRyanairまたはエアリンガスで行く(どちらも運賃、時刻はほぼ横並び)。


利点:直行便利用。ゆえに安い(往復130ユーロ程度)
欠点:行きはいいが、帰りが朝の9時頃発で一日無駄になる。


選択肢2=ルフトハンザで行く


利点:帰りの日、午後7時までベルリンに滞在可。
欠点:フランクフルト経由便利用。高い(230ユーロ)。


金曜日発で火曜日に戻ってくるという日程。それだけ短い日程で、火曜日に一日ベルリンに滞在できるのと朝一番にダブリンに戻ってくるのでは雲泥の差。Ryanair大嫌い(エアリンガス同レベル)という意見の私には100ユーロくらい高くてもまともなサービスを受けられるルフトハンザで行きたい。でもひでかすは数時間の差なら安いほうがいいと主張。ちなみにルフトハンザは片道で安い航空交を売ってない。だから折衷案というのはあり得ない。


結局




(注:あくまで資料写真。ダブリン線にジャンボは使われてないので、当然このヒコーキには乗ってません)



わしの勝ち!ルフトハンザ利用。


たとえ運賃が100ユーロ高くたっていい。手荷物が重すぎて超過料金を取られるんじゃないかとか、早くから並んでいい座席を確保しようとか、機内サービスでサンドイッチとビールを頼んだらいくらになるんだろとか、そんなつまらないことを気にしなくてもいいルフトハンザさん、私はあなたを愛してます。


ベルリンのTegel空港に到着後、荷物を置きに友人宅へ行き、ひでかすの昼飯につきあい、友人との待ち合わせのために向かったのはFriedrichstr。


かなり乱暴な話だけど、ベルリンの町と東京の街の交通体系は似てる。ベルリンの交通体系は東西に幹線が貫いて、環状線がちょっと郊外にある。つまり、東京の山手線と中央線の関係ね(はいはいはい。かなり端折って書いてますよ)。違いは主な駅が東西方向の「中央・総武線沿線」にあって環状線は、山手線(環状線)沿線に大きな駅はない。


ともあれ、旧西ベルリンの中心駅(Zoo)が千駄ヶ谷、新しく作った中央駅(Hauptbahnof)が四ツ谷。待ち合わせに向かった駅(Friedrichstr)が水道橋。旧東の中心がお茶の水(Alexanderplatz)。旧東の中心駅が錦糸町(Ostbahnof)。ちなみに旧西と東の境は四ツ谷と信濃町の間。…ほーら、イメージがわいてきた(東京に土地勘のある人以外には意味不明ですね。すいません)。ちなみに私たちがお世話になった友人宅は中野駅に当たるとこでした。


水道橋の駅(Friedrichstr)を下りると、約束の時間にはまだ早い。結婚式用にベッドの下に死蔵されていた新しい靴をはくという自爆行為をした私は当然のように靴ずれを起こしさあ大変。薬局へ行き絆創膏を買う。その間に鉄分豊富なひでかすは黄色いちんちん電車の撮影をしていた模様。


で、その隣のインテリア系の店を眺めていると突然ひでかすが「あああああ」真冬の北海道のローカル駅で最終列車を逃したような情けない声を出す。なんだなんだとひでかすが指さす先にあったもの。


巨大インコ(の剥製もどき)。


私は店に入った時からその存在には気がついていたものの、全く気にも留めてなかったインコ。ところが、鳥が好きで何羽も飼ってきたひでかすには小学校の時にクラスで一番かわいかったリツコちゃんと期せずして再会したくらいの衝撃だったらしい。そこに残っていたのはたった2羽。確かによく出来ている。でもさ、


私:「ひでかす。目がないぞ。こいつら」


そう。もう見た瞬間に壊れそうなこのインコ、カゴの中の一羽は片目が既に落ちてなくなっており、もう一羽に至ってはすでに両目がない。


私なら素直に諦めますよ。だって、こんな壊れもん、一体全体どーやってダブリンまで持って帰るのよ?しかも、目がないときたんじゃもう終わってますよ。ところがひでかすは諦めません。合流した友人も交えて店員さんに食い下がってます。店員さんはホントにいい人だったのかヒマだったのかわかりませんが、別の支店に電話。すると、


店員:「千駄ヶ谷駅の近くにある支店にディスプレイ品が残っているようです」
ひでかす:「目、ついてるの?」
店員:「ちゃんとついてるようです」



かくして、さらに別の友人も合流して4人して中央線に乗り別の支店へ。


千駄ヶ谷店では、店員さんに来意を告げると、倉庫に行き倉庫からそのインコを持ってくるかと思いきや、持ってきたのは脚立。脚立を使い天井から展示してあった巨大インコを外して売ってくれましたとさ。それが、ひでかすの巨大インコの由来。そのインコを持ってひでかすは満面の笑み、ほか3人はひきつり笑いで近所のビアガーデンへ。そこで撮られたのがひでかすブログその(1)の最後の写真なわけ。


なんだかんだで遅くまで飲んで、翌日の結婚式へ。ふだんならここで「次回に続く」なのですが今日はそのまま続けます。おっと、その前に、2004年のシリーズ日記ドイツ式結婚行進曲(1)(2)(3)を先に読んでいただけると嬉しいです。





翌日、午後3時から教会での結婚式。教会は御茶ノ水駅からさほど遠くない場所。ただいま改装中という教会は観光客が大挙して押しかけるような教会と違いはっきり言えば殺風景。





よく見ると、天井に穴まで開いてるし。


そんなこんなで待っていると、誰かが


「新郎新婦が到着します。入り口にてお出迎えください」


というので行ってみると、新郎新婦が到着しましたよ。





自転車タクシーで。


まあ、どっかの国みたいにさ、バカ高い金を払ってリムジンを借りるより、いいかもしれない。だけどこれだけは言わせてくれ。





おなか、どうしちゃったとですか?


本人に言わせると、そもそも結婚する計画はあってできちゃったせいでその計画が数か月早まっただけと言うが、それにしてもでかい。それもそのはず、予定日まであと2ヶ月でかつ一人じゃなくて二人入っているんだというからこりゃ驚き。


で、式が始まる。


ごく正直に言って、退屈な、心に残らない式だった。もちろん言葉の問題はあるよ。だけど、前回の式に比べるとなんというか、「あっそう」としか言いようのない式。


で、式が終わり、教会併設のロビーで、シャンペン片手に歓談となったのですが、この日のゲストさんたち、絶対に飢えてましたよ。





あっという間に食べ物がきれいになくなった。


最後のサンドイッチはみんな遠慮して手をつけないとかありがちであけど、ここの人たちは違う。写真は、最後の最後の小さなチーズひとかけらをおばちゃんが持って行くの図。


で、地下鉄で茗荷谷に移動して7時からパーティー。


パーティーには80人ばかりが招待されていた模様。





こんな感じのイタリアンレストランを貸切。


このレストランの大きな特徴





ステージつき。そう。通常時はショーも楽しめるレストランらしい。





まずは、新郎新婦のあいさつで開宴。ちなみに新郎新婦席はレストラン後方の一段高い席。





で、まだ日が高いうちからビュッフェ式のディナーが始まりまして、





幸せそうに踊ったり、





ゲームをしたり、





外でひでかすの副流煙を浴びたり





手作りウェディングケーキ(バタークリーム)に入刀しているうちに時間は過ぎ…





日付が変わっても親は帰ろうとしないからコドモは会場の隅で寝てしまい、





それを無視して、外ではイベントが繰り広げられ、





別のコドモまでもがダウンしても





親は監督義務を放棄して歌ってるし。





そしてこの不良新婦お腹の中に一人ならず二人いることを忘れてジャンプしながら踊るし。はたから見てるこっちは赤ん坊が出てくるんじゃないかと心配になった(そりゃないか)。それにしても踊りにくいからって靴脱ぐなよ。まったく。


結局帰りついたのは午前4時とかだったんじゃないだろうか。翌日以降は特にフォローする内容もないので省略。そんな感じでした。


で、帰りのヒコーキ、案の定といえば案の定、ベルリンのTegel空港のセキュリティコントロールでは巨大インコがX線写真で「なんじゃこりゃ」ということになり、ひでかすが得意になって袋から出すと係みんなでぎゃははははとウケていた。


これに気を良くしたひでかす、フランクフルトのセキュリティでも何かあるに違いないと期待しつつコドモのような眼をして何か起こるのを待っていたが、鳥の存在はまったく無視されスルー。帰りのヒコーキの中でひでかすはちょっと機嫌が悪かった…ような気がする。




2007年07月05日(木) 日本旅行記(9):別府の夜景スポット「光の詩」(ミニ更新)

別府。



各種のガイドブック、うちの掲示板での評判、どれをとってもいいことなしのようです。世界第二位の湧出量を誇り、地獄めぐりをはじめ観光資源にもこと欠かない街なのにあまり評判が良くない。ありていに言ってしまえば、その恵まれた環境にあぐらをかいて切磋琢磨することを忘れてしまい、観光客に見放されてしまったと言えるかと。


別府の偉大な観光資源の一つに夜景が挙げられます。ここのページを見てくださいよ。



この別府の十文字原からみた夜景は本当にきれいです。手前には別府市街が手に取るように見え、別大国道(その名の通り、府と分を結ぶ国道10号線)のテールランプの続く果てには大分市。こんな夜景のもとでは、たとえば隣に停まっている車が不自然に振動していても何も驚くに値しないような(マテ)。


そんな絶景と言える夜景スポットに友人がカフェを開いたというんだからこりゃ行かないテはない。というわけで、行ってきました。ミュージックカフェ光の詩


夜景とは関係ないけど偶然通りがかったので昼間行ってみた。





orz


で、数日後に行ってみた。今回は夜。





マジ感激(例によって、高性能のカメラを使いこなせてないトホホ写真ですが、ホントにきれいでした。)


左には国東半島(真っ暗)、中央に別府市街、右には大分、もう文句なしの絶景。アポなしで行ったので友人のつるりんさんはいなかったがそんなことはどーでもいい(マテマテ)。別府に行く機会があれば、ぜひ行ってほしいスポットです。ちなみに、車がないとたどり着くことは難しいです。


2007年07月03日(火) 東京のビアホールのハーフアンドハーフビールを再現する




なんでしょ。これ。上半分だけをみるとギネス。下1/3を見るとラガービール。実はこれ、アイルランドのパブじゃなくて、東京の某「サッポロ系のビアホール」で出されているハーフアンドハーフビールなんだそうな。友人の日記にて発見した次第(上の写真は、許可を得て転載してます)。


ちなみに、上はギネスで下はエビス。東京にあるアイリッシュパブや件のサッポロ系のビアホールには数度訪れたことがあるけど、この混ざっていないハーフアンドハーフビールは初めて見た。とにもかくにも見かけがきれい。匠の技を感じます。


ちゅうか、なんで混ざってないのよ?


しかも、なんとなくギネスのほうが下に来そうですが、そうでもない。


さらに、友人の日記いわく


味もしっかり最初はギネス味でそのあとにエビス味でした。


とのこと。


うーん。謎だ。


こうなったら実験をしようということで、うちで再現実験をしてみました。


用意したもの





カールズバーグ一缶
ギネス一缶



さらに…





ひでかす一人

追記:7月4日。この写真を他の写真と同じ大きさであぷしたところ、ひでかす本人から「(再現自粛)」というクレーム、読者さんから「メシがまずくなる」「コドモが泣き止まなくなった」「(藁)」等のクレームが入ったので(一部のコメントは捏造)写真を小さくして、さらに激しくモザイクをかけました。ご了承ください。


ここでひでかすが登場するのにはちゃんと意味がある。実はひでかすの後ろ暗い過去の一つに都内の某ビアホールでアルバイトをしていたことがあるらしいのだ。基本的にビールをサーブする(注ぐ)のは別の係の仕事だったものの、どうしても人手が足りなかったときなどにビールをサーブしていたらしいのだ。こりゃ今日に限っては貴重な人材だ。


というわけで、実験開始。





まずはカールズバーグをゆっくりと注意深く注ぎます。





そしてギネスもゆっくりと。





完成。


…って確かに下のほうが若干色は薄いものの、ほぼ混ざってしまいました。某ビアホールで出てきたもののようにきれいに別れていません。これは失敗


というわけで、今度は、逆にギネスを先に注いでみました。





まずはギネス。





そしてカールズバーグ。もうこの時点でとてもカールズバーグを注いでいるようには見えません。




当然の帰結として、完全に混ざってしまいました。文句なく失敗


というわけで、この日はこれであきらめてメシにすることに。





蛇足。この日の夕飯はサラダでした。


メシを食べながら、もと某ビアガーデンに務めていたプライドからか、ひでかすがこんなことを言い始めました。


そうだ!ギネスが冷たかったからいけないんだ。ギネスは室温で、カールズバーグが冷たかったらうまくいったに違いない。


わかりました。そういうなら用意しましょう。


実験その2。


用意したもの。




冷凍庫にしばらく入れてギンギンに冷えたカールズバーグ一缶。
室温で放置してあったギネス一缶。

(さっきと一緒の写真のような気もするけど気にするな)


そして、





凛々しい顔して帰ってきたビアマスター(当社比)ひでかす


それでは実験その2をさっそく開始。





まずはカールズバーグ





そしてギネス


ああ、東京のビアホールのビールほどまではいかないものの色が分離しつつある。こ、これはもしかして成功…ですか?





一瞬大喜びしたが、世の中そんなには甘くなかった。数分後には





やっぱり混ざってしまった。左は注いで数分経ったもの。右は1分程度。明らかに時間の経過に伴い混ざってしまっているのが分かる。


というわけで、失敗!


あ、そうそう、肝心の味はと言えば…当たり前と言えば当たり前だけどどっちつかずのなんとも言えない味になった。決してまずくはないけどね。


で、その失敗作を飲みながらひでかすが言うのだ。


そうだ!グラスが冷えてなかったのがいけなかったに違いない!


というわけで、たった今明日に向けて冷凍庫にグラスを突っ込んできました。明日ギンギンに冷えたグラスとカールズバーク、室温のギネスで実験第三弾を実行予定。…というわけで「続かんでいい」という非難を無視しつつ、翌日に続く。


2007年07月01日(日) 日本旅行記(8):日田市観光(ヒネリも何もないタイトルですが)

なんだかんだで沖縄旅行も終わり、続いて向かったのはSnigelの実家○分。数年ぶりにMausiと会った母、さっそく私に説教を始めます。…と言っても超越Snigelの母、フツーの説教ではないわけで。私とMausi が一緒に歩いている後姿を見てしみじみ言うわけです。


「あんた、Mausiと一緒に歩いたらいけないよ」


おいおい。前にも会ったことがあるくせに今更ほとんど腐れ縁ともいえる交際にケチをつけるんかい…と思ったら違っていた。


「あんたら、足の長さが全然違うじゃないか」


…言うに事欠いてうちの親はなんてことを言うねん。


日本人男性として極めて平均的な身長をもった私、確かにこっちではかなり背が低い部類に入ります。で、ドイツ人として典型的(と思われる)Mausiと身長はほとんど同じ(「ノミの夫婦」ではないのが不幸中の幸い)。ところが!確かに言われてみるとベルトの位置がMausiのほうが数センチ高い!なぜだ!(そこ、わかりきった理由を説明せんでよろしい)そのくせ首の位置が私のほうが低いのはいったいどういうわけだ(そこ、深く考えないでよろしい)。


だいたい先天的にはこうなったのは確実に親の責任。実の息子をバカにするってことはとりもなおさず自分をバカにしてることなんだぞ。♪バカにしないでよー(じゃかじゃん)。


と、まあ、そんなことはおいておいて。


今回Q州に滞在したのはほんの数日。そんなほんの数日ですが、あちこちに出かけてきました。


日田市。


…と言ってもQ州に土地勘のある人以外ご存じのない地名だと思う。○分県の西の果て、福岡県との県境にある小さな町。筑後川の流域という意味では、この街は福岡県に属するべきではないかという気もするのだが。この町出身の有名人といえば、筑紫哲也に山崎ハコ(どっちも好き嫌いが思い切り分かれそうな人ですが)。


ともあれ、この日田市、実は由緒ある歴史があって江戸時代には天領として栄えたそうな。で、日田豆田町はそれを武器にして町おこしをしているわけ。まゴタクはともかくとして以下の写真をご覧くださいませ。










上の2枚の写真は「嶋屋」さんという甘味処の中で撮影しました。





おしるこ、おいしかったです。で、頭上には





さすが郷土の有名人、筑紫哲也の短冊が飾ってあります。この方、毀誉褒貶について多事争論があるようですが、○分の有名人としてガンから復帰してまた元気な姿を見せてほしいと思います。


そんなこんなでお次は同じ日田市内にある小鹿田焼の窯元へ。ここ、かなりとんでもない山奥にあって、日田市内からでも車で30分近くかかる。ここ数年で道路は改良されたものの、数年前まで立派な(?)険道だった。小鹿田焼と書いても正しく変換されないくらいだからマイナーな焼き物に認定してもいいと思う。ゆえに、秘境とかそういうものが好きな人にはたまらない物件かもしれない。日田市豆田町に続き、百聞は一見にしかず、ご覧いただきましょう。










ね、ひなびた温泉とかが好きな人ならきっと気に入ると思う。で、ここの唐臼ってのがまた独特で、





ししおどしと同じ要領で粘土をこねているわけ。これがなんともかんともいい感じなのです。


が、Mausiと一緒になって同意したこと。





焼き物のデザインとしてはいまいち。


小鹿田焼の関係者の皆さま、申し訳ありません(誰も見ちゃいないだろうけど)。伝統を守ることは大事ですし、江戸時代からの伝統を竹の筒を水が伝うがごとく守られていることには心から敬意を表します。だけど、焼き物を見る目のない、アホな一見観光客の立場から言わせてもらうと、あまり魅力のある焼き物には見えませんでした。


気が向いたらあともう1回Q州編。ちゅうか、ベルリンの話はいつになったら書けるんだ?




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