なべて世はこともなし
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2006年06月29日(木) ミニ更新:喫煙者の逆襲

ありえないニュース。


世界初の全面喫煙機就航か 来春、日独間で

 【ベルリン29日共同】機内全面禁煙が常識になる中、「世界初の喫煙者専用」をうたう航空会社が来春、ドイツ西部デュッセルドルフ−成田間で「吸い放題」のジャンボ機を運航する計画を練っている。
 12時間程度かかる長距離フライトで、たばこが吸えないスモーカーには朗報となりそうだが、すぐに認可が下りるかどうかは不透明という。
 この会社はロンドンに本社を置くスモーカーズ・インターナショナル・エアウェイズ。1日1箱半のたばこを吸うというドイツ人投資家が社長だ。
 ボーイング747をリースし、ファーストクラス30席とビジネスクラス108席を配置、エコノミーはない。「大金を払ってでも吸いたい」日本人乗客を狙い、来年3月26日に就航させる予定。
(共同通信) - 6月29日8時57分更新



ソース元、Yahoo News


財布の中身を全部賭けてもいい。この会社うまくいかんわ。だいたい成田空港の発着枠がとれんだろ。


さらに調べてみると、この会社のホムペを発見



ま、禁煙・嫌煙が世の流れの中、どこまで頑張れますやら。生暖かく見守っていきましょ。こんな血迷ったことを言えるのは、未だにドイツと日本が喫煙大国だから...なんですかね。


2006年06月23日(金) アイルランドから見たブラジル戦の悲しい現実

あまのじゃくな性格をした私、昨日のブラジル戦のことはスルーするつもりでした。ところが、そうできない理由というものができてしまいました。


そもそも私、スポーツにまーったく興味がありませんし、当然サッカーにも興味は微塵もありません。ゆえに、オフサイドがどうこう言われてもさーっぱりわかりません。もっと言えば、元サッカー少年(今はただの中年)ひでかすに一度説明してもらったけど、意味不明で、まだベルクソンの純粋持続の論理のほうがわかりやすいと思ったほど(←ウソです。読んでません)。


かろうじてわかるのは、ボールを手で触っちゃいけないことと、相手のゴールにボールを蹴り入れたら得点、相手に故意に蹴りをいれたら反則…というくらいでしょうか。そんな私が、サッカーを語るなど実に噴飯ものなのですが、それでも言いたいことがあるのです。


話は昨日に戻ります。ひでかすに連れられて近所のパブに日本対ブラジルの試合を見に行きました。日本人が集まってパブリックビューをやっていたFitzsimmons pubに行くというのも一考でしたが、サッカーのことを何も知らない私が行ってにわかサポーターまがいになるより、ひでかす他の友人とローカルパブで観戦した方がいいと思ったわけ。もっと言えば、ひでかすにローカルパブに連行されてなかったら、多分中継すら見てなかったような気もする。


スクリーンの前の席に陣取って、ひでかすは見ただけで胸焼けがするようなローストポークを食べ、家でサラダを食った私はギネスのみ注文(それでもじゅうぶんダイエットには悪いが)。


そう、昨日パブに行って気がついたのですが、野菜ばっかり食べつづけていたせいか、いつもだったら食べたいと思うローストポークに全くそそられず、前にこのパブで食べて「おいしいなあ」と思った別のギリシア人の友人が食ってたダックに至っては見たくもなかったと言うのが正直なところ。たぶん一時的なことなんだろうけど。


まあ、ダイエットネタはとりあえずおいておいて、パブ中に君が代が流れ、試合開始。チャンネルは、アイルランド国営放送RTE2。


今じゃ、ケーブルテレビだ、サテライトだで、いらんチャンネルが数百あるようなテレビがアイルランドでも当たり前になってますが、そうなるまでは、テレビ局はRTE1, RTE2, TV3(とゲール語の訳のわからん放送局)の3局しかなかったのです。


もっと言えば、私が一番最初にアイルランドに来た10年前はTV3すらなかったのです(RTEの独占放送)。未だに、ケーブルテレビやサテライトの設備がない家ではテレビは実質この3局しかありません。とどのつまり、RTEはアイルランドにとって重要なテレビ局だということをご理解くださいませ。ちなみに、パブでは地上波では見られないスカイスポーツなんかの番組を中継していることが多いような気がします(興味がないから知らんけど)。


で、試合経過なんぞ、こんなとこで紹介するまでもない(するだけの知識が私にはないという致命的な問題もあるが)。よくわからんうちに日本が先制し、パブの中にちょっとしたどよめきが起こる。なぜか友人からお祝いSMSが届く。


ほんで、もとからサッカーなんぞに興味のない私が友人にSMSを返しているうちに同点にされて前半終了。


ほんで後半。あれよあれよのうちにブラジルリードの3-1になり、日本の誰かが負傷し試合が中断。で、画面は一時的にオーストラリア=クロアチア戦に切り替わる。まあ、日本のプロ野球の中継なんぞでも他球場の状況なんかを紹介することがあるので、試合が中断している間、そういうのもありかなあと思った。実際、日本=ブラジル戦を放映中もオーストラリア=クロアチア戦でゴールがあったときなんかは一瞬だけ向こうに画像を切り替えていたし。しかし、実際はそんなもんじゃなかった。


試合終了まで、そのままRTEは日本=ブラジル戦を中継することなく、オーストラリア=クロアチア戦を放送してました。そう、日本はアイルランド国営放送RTEに見捨てられました。


無料新聞Herald AMの昨日のテレビ欄。






はい7時30分から、日本対ブラジルの中継と明記されてます。


これって看板に偽りありじゃないか?


確かに客観的に見て、コテンパンにやられていた日本を映すより、一次リーグ突破のかかった必死の戦いをしているオーストラリア=クロアチア戦を映したほうが面白かったと思う。だけどさ、日本で、新聞に「巨人=ヤクルト戦中継」と書いておいて、試合が面白くなくなったからといって、いきなり「阪神=広島戦」に切り替えたようなテレビ局はたぶん未だかってなかったと思う。そんなことやったら、たぶん抗議の嵐になると思うのは私だけ?


ただ、パブの中の人の反応を見ると、そのままオーストラリアの活躍に一喜一憂をはじめまして、オーストラリアのシュートには大歓声。つまり、このRTEの決断はおそらく大方のアイルランド人には受けいれられたんだろうなあと思う。


<追記>この点について、掲示板でKameさんよりツッコミをいただきました。


こんにちは。
管理人さんはRTEのラジオ番組でジョー・ダフィーショーというのを知っていますか?
旦那いわく、暇な(←これも旦那いわく)怒れる人たちが番組に電話をかけて目一杯愚痴をいっていく、という番組らしいんだけど。
で義父いわく、この日のこの番組では、なんでRTEは多くのアイリッシュが移住しているオーストラリアの試合を放送せずにこの国じゃ誰も興味のないだろうブラジル−日本戦なんかを放送するんだ、という文句の電話がじゃんじゃんかかってきてたらしいです。

ということで、RTEも民意を反映しての決断だったんでしょうかねー。。
それにしても、やること、大胆ですね。



さらにアザラシさんは...


ちなみに今回の放送について言うと、僕は切り替わったとき「うん、妥当な選択」と完全に納得していました・・・・・



ひとつ気になって仕方のないことは、私が結局お邪魔しなかったFitzsimmons pubで日本人が集まってやっていたというパブリックビュー。ここでRTEを放映していたとすれば、かなりの悲劇ですぞ。中にはブルーのユニフォームを着た人もいたであろうパブで放送が中止されたりしたら実際シャレにならないと思う。


<さらに追記>この点についても、ほそみたけしファンさんより投稿がありました。そのまま転載。

Fitzsimons・・・いってきました。ブラジル戦。ダブリンでこんなに日本人みたことないよ!!!!(涙。。こんなにいたんだ。。。)
半分くらいサムライブルーのユニフォームきて(あたしも)ニッポン!の掛け声までどこからともなく出てきてそーとー気合はいってました。と感動していたら1点目。もしかしてドルトムントの奇跡?と思っていたらデブロナウドに同点にされ、後半は目を覆うようなシマツでしたよね?

そして"そのとき"がやってきました。ほとんどのヒトは Fitzsimons のヒトがチャンネルかえやがったと思っていたようで、いっこうに日本vs.ブラジルに戻る気配がなく、みんな「えーっとえーっと」とちょいおどおどしていたら、日本オタクと思われるアイリッシュ男数名がバーテンダーひっ捕まえて「こんなに日本人きてるんだからチャンネルもどせ!みんなパブにわざわざきてるんだよ」と叫びまくってました。そしたらバーテンはギャクギレして「オレのせいじゃなくてRTEが切り替えたんだよボケ!」と一触即発。 そして画面がクロアチアvsオーストラリア戦を写しているのに、サムライブルーユニフォームを着たみんながニッポンコールをはじめて、しまいにはBBCコールが沸き起こり、プレッシャーに負けたFitzsimonsはBBCに画面を切り替えてくれました。

試合もゴールキーパーまで交代させたり完全に練習試合状態のブラジル、中継切り替えるRTE ・・ クツジョクですよ




聞いたところによれば、日曜日の対クロアチア戦には結構の数の人が集まっていたという話なので、ブラジル戦もかなりの人が集まっていたと思われます。一体何が起こったのか、参加された方からのタレコミを待っています。せめて同じく中継をしていたBBC1は最後まで日本=ブラジル戦を中継していたと信じたいですが。この点を知っている人のツッコミも同じく待ってます。


で、家に帰ってきてインターネットを見て仰天しました。そんなRTEに見限られた試合に…


ドイツ0泊2日弾丸ツアー関空から400人

 サッカーW杯日本−ブラジル戦を現地観戦する“弾丸ツアー”の参加者約400人が22日午前10時25分、関西国際空港から飛び立った。一行は日本航空のチャーター便でケルンに到着後、専用バスでドルトムントに移動。観戦後は再びバスでケルンに戻り、23日午後9時ごろ帰国する。

 出発から帰国までの34時間半のうち、飛行機とドイツでのバス移動を合わせると計28時間。ドイツ滞在時間は出入国手続きやバス移動も含めても約11時間という強行スケジュールで、空港で土産を買う時間すら確保できるか不明という。ツアー料金は24万8000円(観戦チケット込み)だが、応募倍率は約7倍の人気だった。


ニッカンスポーツより転載)


マジかよ。おい。


私はひでかすが1週間だけ日本に行くというのであいつはアフォだと思っていた。2泊3日で(アイルランドから)ドイツにしょっちゅう行く私は酔狂だと思っていた。


だけど世の中には0泊2日で日本からドイツに行くというすごい人たちが700人もいるんですね(注:上の記事は大阪発。東京からも300人が参加したらしい)。しかも25万円も払って。


お土産も何も、行ったことはないけど、他のドイツのローカル空港の状況から察するに、ケルンの空港なんてローカル空港でまともなお土産屋なんてなさそうだし…。果たして参加者の方はこのお金の使い方をどう思っているのか。日本人のすごさを感じさせられました。ありていに言って呆れたってことねん。


2006年06月19日(月) 掲示板で突っ込まれたので、今一度Raffle Ticketsについて考える

掲示板のお返事、思いきり長くなってしまったので日記として更新します。


ひろさんのご投稿を転載

こんにちわ、SNIGELさん。
ラッフルチケットのことですが、チケットを買ってくれない同僚はケチだと思いますか?
私は毎日の様に(ここ最近はほぼ毎日です)家にしかも夜、押しかけてくる色々な種類のチャリティーに嫌気がさしており困っております。
学校からそういうラッフルチケットをもらって来る子供達も数知れず。
正直、そういうものに毎回寄付をしていたら、生活にも困ります。
始めは丁寧に2ユーロ〜5ユーロをあげていましたが、最近は私はお金に困っているんだと言って断っています。インフレの続くアイルランド、生活は決して楽ではありません。断った時の彼らの冷たい目に罪の意識を感じることもしばしばです。SNIGELさんはそういうことで困ってはいないのですか?この国のチャリティー、どこまで信じられるかって、私は全く信じてません。



こんにちは。いらっしゃいませ。


今回の日記、ちょっとフツーじゃない逆転現象が起きてます。通常ならば、私、ひろさんの立場で書いているはずなんですよね。つまり、


「寄付寄付うぜえんだよ。どうせ正しく使ってないんだろうが。ボケッ」


という内容にいつもだったらなっていたはず。ところが、私が偽善者ぶってRaffle Ticketsを売る立場になってしまったからいわば立場が逆転してしまったわけで。かくして確かにいつもの私では書き得ないような内容になってます。反面、アイルランドのチャリティーには大いに疑問ありなので、16日の日記は前半と後半で互いに矛盾しているような内容になってます。


ひろさんのご意見にまったく賛成なのは、この国のチャリティーがを信じられるかどうかって部分ですね。おそらく信用できないでしょう。16日の日記に書いた通り、そんな中でこのBeaumont Hospitalのは比較的信用できるのではないかと思って(というか願って)いるのですが。下に詳しく書いてますが、私も、信用できないチャリティーは躊躇なく断ります。まして、見知らぬ人からの依頼だったらなおさらです。


で、ご質問の「チケットを買ってくれない同僚はケチだと思いますか?」ですが、答えから言うと「はい。ケチだと思います」が正直なお答え。二つの理由があります。


まず、こういうRaffles Ticketsを売っている人は、ほとんどすべての人がおそらく善意でやっていると思います。売る側の論理としては「自分はいいことをしているのになんで協力してくれないんだ!」という思いがあると思うんですよね。断られたとき。


実際私もそうでした。「たかが2ユーロ、なんで協力してくれないんだ!」って。そういう売る側の論理で言わせてもらうと買ってくれない人はケチです。


で、断るにしても、相手によりけりでしょうし、断り方によっても印象が違ってくると思います。断られた会社の同僚の場合、「知り合い」であるにも拘らず、「私には関係ない!」という態度で断ったというのがちょっといただけないなあと。あとは、ちょっと癪に障る言い方をされたんですよね。ま、それはともかく。


私だって、夜のんびりしているときにドアを叩いてきた見ず知らずの人に寄付を要求されたら多分断りますよ。理由は何度も書くように、その人が信用できるかどうかわからないし、集められたお金が正しく使われるかもわからない。だけど、会社の同僚とか友人だと話の次元がちょっと違ってきませんか。あとは、断り方にもよりけりですよ。


で、ここまで書いてふと気がついたけど、これって、Q州のイナカの近所づきあいと同レベルだわ(O分のイナカでは隣保班と言います。ご存じないでしょうけど)。イナカでは未だに10件向こうのほとんど会ったこともないじーさんが亡くなったら、葬式の手伝いだ何だで一日駆り出されたりしますが、それは断ることのできない「しきたり」なわけで。断ると村八分にされかねない…というのが日本のイナカ。この辺は、昨日の日記に出てきた、佐藤直樹氏著「世間の目」を読まれたし。


翻ってこちらアイルランド。もちろん断っても村八分になんかされませんよ。日本に比べて善しにつけ悪しきにつけ個人主義が進んでますからね。反面、会社で同僚に頼まれたRaffle Ticketsをほとんどの人が(少なくとも表向きは)文句を言わずに買うというのは、アイルランドというイナカでは、日本のイナカのしきたりに近いものがあるのかなあ…という気もします。


ひろさんが「罪の意識を感じる」ってのは、この辺から来てるのかな…という気がします。16日の日記にも書いた通り、そういう断りにくさを利用して、善意の押し売り、生命保険のおばちゃん方式でこのRaffles Ticketsを売ろうとしてるなら、かなり嫌ですね。


そして、もう一つ、ひろさんと私の大きな違いは、この寄付を要求される回数の違いですね。なぜだか知りませんが、今住んでいる家、そういう寄付を求めるような人がドアを叩くことはほとんどありません。あれ、今年一回でもあっただろうか…というレベル。運がいいんでしょうね。


会社でもしかり。最後にRaffles Ticketsを買ったのはさあ、去年の秋くらいだったっけか…という感じです。正直言って、「毎日の様に押しかけてくる」というのは驚きですね。というか、私だって、毎週でも辟易するだろうに、毎日だったらやっちゃおれんと思うでしょうね。毎日2ユーロとすると30日で60ユーロ。冗談じゃないです。私だって断りますね。そういう意味では、私がひろさんの立場だったら間違いなく断りますね。


もし、誰かが毎晩ドアを叩いて寄付を求めてこられたら、「寄付することはやぶさかじゃないけど、あなたがたの組織が信用できるかどうかわからないから遠慮する」とか、そういう言い方のほうが「お金がないから」とかいう言い方より断る側としては気分がいいかも。上にも書いた通り、日本のイナカと違って、村八分とかにあうわけじゃないので、不必要に罪の意識を感じることはないと思います。


ウルトラ反則技としては、こっちでもRaffle Ticketsを用意しといて、「私はあなたの買うから、あなたは私の同額買ってね」とかいうのはどうでしょう(うわあ、すごいな。この発想)。私がドアを叩いて売る側だったら、諦めますね。


これはさらに偽善者ぶってると笑われるので、書こうかどうか悩んだのですが、私の中で、アイルランドでも日本でもスワジランドでもどこに住んでいても、その社会に最低限の貢献をするべきだと思います。威張る話でもないので書いてませんでしたが、献血だってあれだけバカにしながら、実は年に3-4回定期的にやってたりとかするのです。


そんな中で、このRaffles Ticketsの話が来たので、ささやかな社会貢献のつもりだったのですが、断られたときといい、ひろさんの投稿といい、いろいろ考えさせられました。確かに、善意の押し売りというのは考えものですよね。次回、こういう話が来たら、やった方がいいのか断った方がいいのかじっくり考えてみたいと思います。…そう、結論としては、正直よくわからないですが、ひろさんの投稿のおかげで、少し深く考えることができました。ありがとうございました。


2006年06月18日(日) 世界の中心で世間の目を気にしつつ、天才歌手に会う

すっかり書き忘れてましたが、日本に行ったときに、博多でちょっとした飲み会に参加しました。参加者:


片山恭一さん(いわずと知れた「セカチュー」の作者)
佐藤直樹さん(九州工業大教授で「世間の目」等の著作で知られる)
みねまいこ(私が天才と信じる歌手:「転位のための十曲」好評発売中)



何というんでしょ。全然つながりがないけどそうそうたるメンバーが揃ってます。


この三人で向かったは、博多の某所にある「絶滅危惧種」(佐藤氏談)のレコードジャケットの飾られた、ブルースなどの音楽のかかる店。(ちなみに、片山氏の隠れ家的なこの店は、氏の著作の一つがこの店の名前の一部…ごにょごにょごにょ)いやー、ある意味さすが博多と思いましたね。音楽が盛んな博多では、こういう店がちゃんと存続できるんだなーって。


で、このメンツでいろいろ話しました。佐藤氏とは世間について、片山氏とはセカチューの秘話とか、次回作の話とか(ああ、詳しく書けないのが残念)、みねまいとは次回のヨーロッパプロモーションの話など。


佐藤氏の「世間の目」。オススメの一冊です。海外から見た日本社会をなぜかこの人は、日本国内にいながら見ている。私が言いたいことを見事に言い当ててくれてますよ。セカチューに関しては、私の論評など無意味なので省略。


一つ確実に言えることは、大学の先生だとか、350万部だかの本を売る人とか、自分の可能性を信じて歌い続ける人いう人種は、やはりある意味のカリスマ性というか、話していて(失礼な物言いかもしれませんが)得るものがたくさんあったような気がします。片山氏は、好きなオーディオシステムを自宅に買い揃えた話をされているときなんか、目がコドモ。ああいう話を作られる以上、私が失ってしまった純粋さを未だにお持ちなのかなあと思いました。


みねまいも私と同い年で私がいい加減保守的になりつつあるところで、これまた純粋さを持ち続けていて、反省させられることしかり。


で、返す返す残念だったのは、この日、こともあろうに愛用のIXY600が故障!一年も使ってないのにレンズが出たまま戻らなくなりました。というわけで、この日の写真はなし。痛恨です。









まあ、運が良かったのは、故障が日本で起こったことでしょうか。アキバの何とか坊やがキャラクターの店に持っていったら、紆余曲折の末に後継機のIXY700に新品交換と相成りました。


そんな訳で、アキバに行ったのですが、ヨドバシが新しくできたお陰でアキバに地殻変動が起きているのを肌で感じました。アキバでの買い物の楽しみ(人によっては苦痛の種)は、値引きだと思います。店から店に渡り歩いて、一番安い店をじっくり探すという。


で、アキバに行ったついでに、友人から頼まれていたデジカメ、さらに自分用のMP3プレーヤーを買おうと思い、ちょっと乗ってみたかったつくばエクスプレスでアキバに降り立った私。店を数件回って気がついたのですが、ヨドバシがいちばんお買い得。


というのも、私が知っている当時はヨドバシのポイントカードは5%還元だったのですが、今じゃ(商品にもよりますが)15%還元プラス3%還元とかで18%還元。ほとんど2割引になるんですよね。で、アキバ他で価格交渉をしたことがある人ならご存知の通り、値引きなんて1割できればまあまあ御の字で2割引なんて実際無理なんですよね。なのに、ヨドバシじゃ、ポイントカードという名のもとに無条件で2割引。かくして、某、よくある苗字無線という店の店頭でこんな会話が繰り広げられたりなんかしてました。


私:「このXXってカメラ、値段はこっちのほうがちょっと安いけどヨドバシさんじゃ18%ポイントがついて、結局向こうのほうが3000円ばかし安くなるんだけど」
店員:「ポイントですか。向こうのほうがお買い得になりますね」



…私の知るアキバでは考えられなかったやる気のなさ。それだけこのポイントカードには破壊力があるわけですが。しかも、このポイントカードって店にしてみれば(自主規制)というわけで、まったく痛痒にも感じないわけで。


かくして、ヨドバシでMP3プレーヤーを買いました。ところが、1ヶ月で故障!ざけんなと言うわけで店に送り返しました。それにしても、買って一月で壊れる商品ってなによ?なんだか去年あたりからほとんど百発百中の確率で初期不良+不良品に当たっている気がします。運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど、そういうことって確かにあると((c)さだまさし)思います。


2006年06月16日(金) Raffle Ticketsを売りさばく

昨日の日記で書いた通り、Raffle Tickets(慈善くじ)を24枚売ることになった私。24枚くらい楽勝だと思っていましたが…案の定楽勝でした。会社でちょっと売りさばいただけでほぼ完売。残った数枚は明日友人らと会うのでそこで売ってしまえば完売。


これ、いい経験になりました。


Raffle Ticketsを通じて相手の人間性が垣間見えました。


まず、特筆すべきは断る人がほとんどいなかったということ。ほとんどの人は二つ返事で快諾してくれました。部内で長くだらだらいるだけの私はほとんど生き字引になってまして、同僚がしょっちゅう私のところに質問に来ます。


同僚:「ねえねえ、Snigel、OOがXXの件なんだけど…」
私:「ああ、あの件はXXになったよ。あ、そうそう、もし良かったら、調べるからその間にRaffle Tickets一枚買わない?Beaumont Hospitalのやつなんだけ…」
同僚:「いいよいいよ。名前ここに書くのね。はい2ユーロ」



…こんな軽い感じです。人によっては、別の同僚にも買うように言ってくれりとか。


私が勤める某外資系の会社、こと私の働く部はアイルランド人の比率が半分以下です。ガイジンが非常に多い部署。で、Raffle Ticketsの購入を頼んだアイルランド人はひとりを除いて全員快諾。


そもそもが自分たちが住んでいて、そしてこれからも住んでゆく社会なのですから少しは貢献しようという思いがあるのかなと思うと同時に、やはり、失われつつあるとはいえ、アイルランド人のおおもとには助け合いの精神があるのかもしれませんが。


…と話をしたら、私の友人(日本人)に、


「じゃあなんでアイルランド人は目の不自由な人が道を横断するときに助けないんだ」


と噛み付かれました。知らんがな。(´・ω・`)


アイルランド人連中にはガイジンである私がこのRaffle Ticketsを売っているという事実が面白く映ったようです。ごもっとも。こういうのを売っているのはアイルランド人の世話好きのおばちゃんと相場が決まってます。


ともあれ、反面、(アイルランド人以外の)ガイジンには断られるケースがままありました。最近入ってきた中国人、ナイジェリア人は快諾。反面、東欧の某国からこれまた最近入ってきたけっこうかわいい女の子は拒否。ただ、理由が、


「私、ギャンブルに興味ないから」


という、わけのわからんものでした。「いや、これはギャンブルというよりはただの寄付なんだけど…」とよほど反論しようかとも思いましたが、あまりしつこいのも悪いし、こういうことは本人の意志を尊重すべきだと思い敢えてツッコミませんでしたが。


で、唯一、断ったアイルランド人の言い草。


「私、南側に住んでいて、(Beaumont Hospitalのある)北側とは関係ないから」


にはちょっとかちんと来ました。そりゃ買う買わないは自由意志で、断るのも自由です。だけどさ、たかが2ユーロ程度の寄付を渋るというのはどうよ。そりゃあんた、最近結婚したばかりでものいりとかいうのもわかるけど、ちょっと彼女の人間性を見た気がしてがっかりしました。


これを逆に言えば、もし2ユーロ程度の寄付を同僚や友人から求められたら快諾しておいた方がいい…ということになりますな。平たく言えば「角が立つ」というやつ。まあ、そういう「断りにくい」という事実を利用して、こういう方法でRaffle Ticketsを売っているとすれば、それはそれで嫌なものですが。


ところで、昨日の日記にも書いた通り、ホントにこの収益金は正しく使われるんですかね。今回のRaffle Tickets、収益金はBeaumont Hospitalに私が直接送ります(というか家のすぐ近所だから歩いて持参するかも)。で、そこでお金が使われるのだから、まあ、不正やズルも少ない気がします。


反面、よく街中でやっている募金。アジアやアフリカの発展途上国にワクチンを送るとか何とか言ってますけど、あれ、収益金、ちゃんと使われてるんですかね。募金箱から1ユーロコインを取り出して、のどが渇いたからとコーラを買うくらいはかわいいもんだとしても、いくら集まったかなんて誰にもわからないんだからいくらでもずるができそうな気がする。


ここまで書いてふと気がついたけど、アイルランドでは日本式の「いくらでもいいから寄付して」というのは、商店のレジ横でお釣を集めようとしている箱以外見た記憶がない。


街頭でやってる募金も、「この花の形したバッチ、ひとつ2ユーロだから買って」という感じのが多い気がする。わざわざ花の形のバッチを作るコストがもったいないと思っていたけど、これってもしかして不正防止の目的、つまり、売れたバッチと売上が合うようにという狙いがあるのかなあとも思う。考えすぎかな。


だいたい、街中でやってるあのやたらと親しげに話しかけてくる連中、イラつきませんか。


「なんでオレには話しかけないで、ほかの奴ばかりに話しかけるんだ!」


…あれ、イラつく方向を間違ってますかね。私。でも、あいつら、確かに私はうまく避けて歩いてはいるんだけど、絶対に話しかけてこないんですよね。話しかけてきたと思ったら、私の真後ろを歩いていた人にだった…ということも数知れず。


ともあれ、協力してくれた皆様、ありがとうございました(ってこんなページ見てねえよ)。


2006年06月15日(木) ダイエット途中経過・Raffle Tickets売ります

5/27の日記で、ダイエットするぞと宣言し、それっきりになってますが、実は知らん顔してやめてしまったわけではなく、現在もしつこく続いてます。もう気がつくと4週目に突入しているわけですな。あまり真剣にやってないこともあり、今のところ3キロしか痩せてません。これじゃあダメだ。というわけで、あと2キロ、果たしてどうやって落とすやら…というのが現在の私の最大の関心ごとです。


食べる量を減らして改めて気がつかされたのですが、会社勤めというのはダイエットという点ではろくなもんじゃありません。運動不足になることは言わずもがななのですが、机でばりぼりものを食ったりしてる連中が何と多いことか。しかも、それに乗ってしまっていた私。


誰かがホリデーに行くと、帰りにチョコレートを買ってきてそれを一緒に食べたりとか、誰かの誕生日だからだとケーキが出てきてそれを一緒に食べたりとか。そういうのを一切排除しただけで少し痩せた気がします。


そんな折り、3年前にダイエットバトルをしたSamanthaが3年ぶりにダブリンに遊びに来ました。久しぶりに彼女に会ったのですが、…また太ってる。また私がダイエットに挑戦していると聞き、笑いながら呆れてましたが。そんな私は、彼女が昼メシをマックで済ませたと聞き、笑いながら呆れていたのでお互い様ですが。


とある方がメールで言っていたのですが、「痩せる」より「瘠せる」の方が瘠せた感じがしませんか?瘠せるの方がなんだか強烈です。病的な感じすらします。というわけで、今後は瘠せるを使用しますので悪しからず。あ、もう瘠せた感じがしてきた(大誤解)。





こちらは5/16と5/18の日記で書いた、迷惑電話のお話。その後も忘れた頃に電話がかかってきます。本当に受けた電話では相手が何か言うまで私は何も言わないということを習慣づけて実行してます。ただ、これをやるのもけっこう大変で、やっぱりお互いに何も言わないという沈黙に耐えるのは大変です。


さらに最近実行していることは、セールス電話と判明した時点で、今までは電話を切っていたのですが、やはり電話を一方的に切るのは失礼だと反省した結果、受話器をそのまま放置することにしました。そう、相手は私が聞いていると思って一方的に話しているわけ。猫が見ていてもテレビの視聴率は視聴率。誰も聞いてなくてもセールス電話はセールス電話。数分後に試しに受話器を持ち上げてみると必ず切れてますが(当たり前か)。


そんな折り、また電話がかかってきました。


相手:「Snigelさんをお願いします」
私:「私ですが」
相手:「実は本日は…」



またセールス電話キター!


受話器を机の上に置きかけると…


相手:「…Beaumont Hospital FoundationよりRaffle Ticketsの販売をお願いできないかと思いまして」


おっとっとっ。これはちょっと迷惑電話とは質が違うぞ。どうやら、私が過去にBeaumont Hospitalに意味もなく入院したときに得た患者リストから人に電話をしているようなのだ。


このRaffle Tickets=慈善くじをご存知のない方のために説明すると、慈善事業団体が募金集めのために一枚2ユーロ程度で「宝くじ」を売ろうとするのがこのRaffle Tickets。で、当選の金品はもちろん寄贈品。


今回の依頼主は以前私が入院したBeaumont Hospital。ここの施設改善のための募金のためのくじの販売を私に委託しようと電話をかけてきたわけ。まあ、ただ募金するんじゃ面白味がないし、射幸心を煽るやり方はこれはこれで間違ってないと思う。それに2ユーロ程度なら、まあ、協力してもいいかと思う金額ですよね。






で、まあ、ノーといえない日本人の私、ついと「やる」と言ってしまいました。この電話を受けたのがおとといだったのですが、アイリッシュにしては恐ろしい素早さで、今日にはすでにチケットが送られてきました。


というわけで、この数週間のうちに私に会った人はこのチケットを売りつけられる運命にありますので悪しからず。最初の被害者はいわずもがなでひでかすでした。


で、気がつかなきゃいいのに、気がついてしまいました。


この金、持ち逃げできる。


何せ、チケットを買った人は私が金の持ち逃げなんてせこいことをするはずがないと思いますよね。でもね、この売上金を病院に送らず懐に入れたって誰にもばれないんですよね。実際。むろんそんなせこいことをするつもりは毛頭ありませんが、良く言えば、善意で成り立っているシステムだというか、悪く言えばどっか抜けているというか。


そんなせこいことを考えないようにこんなことが書いてありました。


「チケットを全部売った販売者には500ユーロがあたる抽選にエントリーされます」


…万一当たったってたぶん寄付を求められるんだろうなあ…とか思いつつも、しっかり射幸心に訴えているところがさすがというか。


はい、Beaumont Hospitalさん。がんばってチケット売るから、お願いだから救急病棟4時間待ちとかいうどうしようもない事態は改善してください。


2006年06月12日(月) 千載一遇の機内での再会

昨日の日記で書こうとして時間切れになって書けなかった、帰りのヒコーキでのお話です。


帰りのハノーバーからフランクフルトまでのヒコーキは、ローカルな路線にも拘らず、120人くらいが乗れるA319なんぞが投入されてまして。が、ヒコーキの大きさに比べて、がらがら。すかすか。


実質の飛行時間は30分程度。この短い中にちゃんと飲み物のサービスをしようとするんですよ。こいつら。離陸数分後に飲み物のサービスが機内の前方ビジネスクラス、後方から始まりまして。で、私がいつも座る中央部の席は当然の帰結として一番最後に飲み物のカートがやってくることになります。


すかすかの機内にも拘らず、待つこと十数分。私の順番が来ました。相手は50くらいになろうかというヒゲ面のパーサーさん。


私:(ドイツ語で)「スパークリングワイン(注:ルフトハンザでは未だにタダなのです)とスパークリングウォーターちょうだい」
パーサーさん:(ドイツ語で)「はいどうぞ」
私:(なぜか英語で)「どうもありがと」
パーサーさん:(なぜか日本語で)「どうたしまして」(ママ)
私:(英語)「あれ?日本語話せるの?」
パーサーさん:(日本語で)「ちょとね」(ママ)



で、ドリンクをテーブルにおこうとした瞬間に機内アナウンスが流れる。


アナウンス:「当機は、着陸体勢に入りました。お使いになられた背もたれ、テーブルを元の位置に…」


戻せるかアフォ!まだ、飲みはじめてもないわ!


結局5分程度で味わう暇もなく飲んでしまいました。


すでに出発前に空港のパブで飲んでいた私(こらこら)、スパークリングワインの一気飲みでいい調子になってまして、降りる段になって例のパーサーさんに


私:「ありがとね。またいつかねー」


と礼を言い降機。


で、空港のサテライトの下の階から入国審査を経て上の階へ。今回気がついたのだけど、フランクフルト空港の一部のサテライトはミョーな構造をしている。つまり、サテライトの一部が二層構造になっていて、下の階がシェンゲン条約加盟の入国審査不要の客の乗り降り、上の階はシェンゲン条約非加盟の入国審査が必要な客の乗り降りにあてがわれているわけ。


説明の仕方が悪いのでもう一度説明。例えば、1番ゲートに国内線で着いたとします。すると、ボーディングブリッジから下の階へ誘導されて、入国審査のいらない道へ誘導されるわけ。逆にヨーロッパ外とかから来ると、上の階に誘導されて、入国審査があるわけ。この時は、1番ゲートではなくて101番ゲートとか別の名前になってるのねん。で、イギリス、アイルランドはシェンゲン条約非加盟のために、入国(出国)審査があるのです。


で、1時間後、ダブリン行きのヒコーキに乗ってみると、…おーい、さっきのパーサーさんがいるよ。


私:「あんた!ダブリンに行くなんて言ってなかったじゃん」
パーサーさん:「お客様もダブリンに行くなんて教えてくれなかったじゃないですか!」



良く見ると、みんな同じクルーにパイロット、ついでに同じ機材でした。これってものすごい確率の出来事なんじゃないかと思う。ただ、今回は完全に満席で、機材繰りがうまくいってるのかどうか疑問に思いましたが。


ともあれ、おかげでクルーの皆様とも仲良くなれまして面白かったのですが、いよいよ着陸の段になってこのヒコーキ、生まれて初めてのゴーアラウンド(着陸復航=着陸やり直し)をやってくれました。おかげで乗ろうと思っていたバスに乗り遅れましたが、ま、楽しかったのでよしとしましょう。


2006年06月11日(日) ワールドカップ開催直前のドイツに行ってくる

ワールドカップが開幕したようですな。前回はアイルランドも参加していたということで、結構盛り上がっていましたが、今回アイルランドは不参加。当然の帰結として盛り上がりにも欠けてます。こうなると、参加国と、予選落ちした国とのさはまさに歴然としてますな。


それに対し、インターネットを通じて見た感じじゃ、日本はもちろん開催国だった前回ほどじゃないにせよ盛り上がっているようですが。


ほんじゃ、開催国のドイツはどーなのよ…ということになるのですが、実は先週末、ドイツに行ってきました。スポーツには微塵ほどの興味のない私のこと。ワールドカップとはまったく別件ででしたが。


ちょっと脱線させてもらうと、今回からドイツへの行き方を変えました。今まではデュッセルドルフまで行き、そこからハノーバーまで新幹線だったのですが、ドイツの国鉄は割引運賃のためには早くに乗る列車を指定して予約しなければいけない(乗り遅れたら、通常運賃との差額を払うはめに)やら、万一帰りのヒコーキに乗り遅れちゃいけないとかで、空港でかなりの時間の余裕を見なければいけず、結局ハノーバーまで乗り換え時間とかを考えると6時間とか7時間とかかかっていたのです。


ところが、ルフトハンザでフランクフルト経由でハノーバーまで飛ぶと、フランクフルトで計算し尽くされたとしか思えない見事な短時間での乗り継ぎで、4時間足らずでハノーバーまで着いてしまうという事実を発見したのです。…そのかわり、運賃は今までの倍はかかりますが。


時間(ほぼ)半分、運賃倍。これをどう見るかは人によりけりだと思いますが、会社の年休もあまり残っていない私にとって、運賃倍でも会社を定時まで働いてそのままヒコーキに乗れるこの方法のほうがいいという結論に至ったのです。ほらほら航空会社さん、ビンボー人でも安ければ安いほどいいという人ばかりではないのですぞ。


と、まあ、今回初めてフランクフルトからドイツの国内線のヒコーキに乗ってハノーバーまで行ったわけ。ということはですよ、ドイツのフラッグキャリアであるルフトハンザでドイツの表玄関であるフランクフルト空港に行くということです。こと、ヨーロッパ以外からの観戦客のほとんどが来るであろうフランクフルト空港あたりはワールドカップ開催直前(ちょうど開催1週間前)でいろんな飾り付けとかしかけとかがあるに違いない…と思ったのです。


バンクホリデー前の金曜日ということで、めちゃめちゃに混んだダブリン空港を少し遅れてルフトハンザのヒコーキはフランクフルトへ。機内。何の変化なし。強いて言えば飲み物のコースターがわりの紙にワールドカップのロゴらしきものが書いてあった程度。例えばスッチーさんが関連の帽子をかぶってたりとかいうこともなし。ま、機内だしね。


で、フランクフルトの空港。何の変化なし


乗り換えたユーロウィングス(全日空とエアーニッポンみたいな関係だと思う)の機内。何の変化なし。11時過ぎに着いたハノーバーの空港何の変化なし。


おい、お前ら、ホントにここでワールドカップやるんかい!


はい。そりゃ私の目は節穴ですよ。だけどさ、もう少し盛り上がってるんじゃないか(ホムペのネタになるんじゃないか)と期待していた私にとってこれは意外でしたね。そりゃサッカーなんぞには微塵の興味もない私ですが、それでももう少し、何かあると思ったんですがねえ。


で、その後、数日あちこちに行ったりしましたが、うーん、何も見たとこ変わりがない。ドイツの人たちも前回の日本人の盛り上がり方と比べたら、まったく冷静沈着だなあというのが正直な印象。


最後に、明日のオーストラリア戦、ダブリンでは日本人が集まって観戦するそうです。


2006年06月09日(金) 天気が良ければよいほど苦しむ悲しい悲しい花粉症

いい天気が続いています。はっきり言って異常です。先週末はアイルランドにいなかったので知らないのですが、いい天気が1週間ほど続いているとか(これを書いている土曜日の朝、ようやく雲が出てきていい天気も一休みのようですが)。みんなが草の上で楽しく寝転がったりしている中


冗談じゃない!


と怒っている人がここにひとりいます。私です。


その理由。




Irishhealth.comより転載。


花粉予報。


もう、見ただけで鼻がむずがゆくなって、目がしょぼしょぼしてきます。考えてみると、天気が良ければよいほど嫌になるというのは、かなり嫌な病気ですが。


ただねえ、会社を見ていても花粉症で悩んでいる人なんてみんなが見んな花粉症なんじゃないかと思える日本(それも異常ですが)に比べるとはるかに少ない気がします。というわけで、理解も低い気がします。いい天気だからとエアコンが効いてるのにわざわざ窓を開けて花粉を社内に導いてくれたり、車のエアコンを使って通勤するのを無駄だと言われたり。


で、この花粉症の薬、どうもえらく眠気を催す模様。朝、飲んで家を出るのですが、2-3時間後くらいをピークにガマンできないくらい眠くなります。今日はよりによってその時間に会議があり、暗い部屋でスクリーンを使ったプレゼンテーションなんかを社長にやられたもんだから、完全に熟睡。社長ににらまれたとかいう話ですが、本人は気がついてません。


で、さらに最悪なのが、この薬を飲むと、どうやら100%二日酔いする模様。どうしても断りきれずに市内の某ホテルへ。(断れなかった理由:飲み物がタダだった…)。


午後7時過ぎに家を出たのに、道は大渋滞。




(ダブリンバスの二階席の汚れまくった窓越しに撮影したのでえらく汚い画像ですが、ま、気にするな)






その理由はほどなく分かった。Croke ParkでRobbie Williamsがコンサートをやってたんですな。8万5千人が入れるとかいうもんだから、こうなるとほとんどちょっとした民族大移動ですよ。私なんか、例え彼のファンだったとしてもこの人波を見たら行く気をなくします。行かれた方、どーでしたか?(いつものパターンで行くと、読者さんの数名は行かれていると思われます)。


ともあれ、ホテルに行って酒を飲んでたら、今朝になってえらい二日酔いになってることが判明。…ああ、もう酒なんか飲まない…と言いつつ、今晩は、友人の誕生日パーティーがあることを思いだし、すでに気分が悪くなっているのでした。というわけで、まったくオチも何もないのですが、頭が痛いんだからしょうがないでしょ。


2006年06月06日(火) ミニ更新06/06/06

今日は2006年6月6日でした(って実は6/7に更新してるんだけど細かいことは気にするな)。よくは知りませんが、キリスト教では、666は悪魔の数字で良くない数字らしいですね。


ところで、Gardaの本部の代表電話の番号って何番かご存知ですか。


666-6666


不吉なんてもんじゃないですな。何考えてんだよ、Garda。


明日の日記では今更ながらbank holidayの話題でも。


2006年06月02日(金) ワールドカップ日本戦。パブリックビューの告知です

もうすぐワールドカップです。日ごろスポーツに興味のない人でさえ、サッカーの話題をついと口にしてしまう今日この頃。日本人有志によって日本戦をパブ観戦しようという動きがあるそうで、とりあえずその告知。



みなさん、こんにちは。

もうすぐワールドカップです。日本も出場するわけですが、みんなで集まって観戦すると楽しいんじゃないかなあ、と思って「ワールドカップ日本戦をみんなで見ようの会」を企画します。企画といっても、みんなに声を掛けて、集まりたい人が集まるというルーズな形式で。特にパブを貸しきったりするわけではありません。

場所は:
Fitzsimmons pub @テンプルバー(テンプルバーの真中を横切るリフィーに平行な道と、アイリッシュフィルムセンターの道が交わる角にあります)

日時は:(とりあえず一次リーグだけ)
6/12 (月) 14:00 KickOff 対オージー
6/18 (日) 14:00 KO 対クロアチア
6/22 (木) 20:00 KO 対ブラジル

興味のありそうな人にこのメールを回してください。まあどっちでもいいんですが、できれば青い服できてくれると盛り上がります。日本代表のシャツもダブリンの一部のスポーツショップで売っています(Jervis SS の Champions Sports とか)。そいでは、日本代表の健闘を祈って。ちゃちゃちゃ。



うーむ、私には出せないいい味の終わり方をしてますね。上の文章。それはともかく、しがない勤め人の私、どう考えても日曜日のクロアチア戦くらいしか観戦できませんが、ご興味のある方はぜひどうぞ。




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