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今年もまた、ダブリンでも有数の高級住宅街にある玉橋地区の四季旅館で会社のクリスマスパーティーなぞがありました。過去日記にもちらっと出てきます(ヒマな人は探してね)。 …メニューはたいそうですな。 はい、まずは第一スターター。Crisp Pastry of Winter Mushrooms And Red Onion Tart, Morel Sauce. 書き写すだけで疲れました。訳す気力はありません。で、この名前からしてすんばらしいに違いないスターターはこれ。 …って、これですか?この、おせんべみたいに見えるパイの上にマッシュルームが載ってるだけ…ですな。いや、「だけ」というのは暴論かもしれない。ブイヨンからこだわって、ことこと何時間も煮込んだシチューだって、極論すれば、「肉と野菜を切って煮ただけの料理」となってしまう。 そう、四季旅館のスターター、このビンボー人には不必要に見えるくらいの大きな皿の上にお上品に載ったマッシュルーム、きっとうまいに違いない。というわけで、食べる。 …冷たい。 そう、100人だかに作った料理、厨房にしばらく放置されていたのか冷たいのだ。冷たいパイというのはちょっと致命的ですぞ。いや、きっと、高級フランス料理も(食べたことはないけど)こんな感じで冷たいのかもしれない…とビンボーな私は自分で自分を納得させる。 それから15分か20分後にやってきたのは第二スターター。Potato and Leek Green Onion Crisp. はえー話がスープなんだろ…と思っていたとこに出てきたのがこれ。 スープの上に載っている茶髪になった有明海苔みたいなのが、Green Onion Crispなのねん。ふん、これは素朴にうまい。…が、スープなんてあまりありがたみがないのも事実。 それからさらに待つこと15分か20分。お待たせいたしました。本日のメインコース。四季旅館の誇る一流シェフプロデュース、Fillet of Beef and Shiraz Red Wine Sauce Butter Braised Potatoes with Tomato Confit and Smoked Bacon Wilted Arugula and Roasted Garlic. 白状します。これ、なんですか?ビーフステーキなのはわかるけど、Arugulaってなによ?(植物の名前だそうな)Shirazってなによ?(地名だそうな)なんで「ビーフステーキ」って一語で済むところをだらだらと四行もかけて説明してんだよ?そんなことを思っている私のところにやって来たのはこれ…。 …ありていに言ってビーフステーキやね。 ちょっとずっこけつつも、ナイフをいれてみる。テーブルマナーがなってないビンボー人の私にはうまく切れない。…って、切ってみると、うーん、こういうのを、「焼きすぎ」っていうんだよ。ウェルダンってやつね。ステーキといえばミディアムでしょ。ミディアム。BSEがどうこう言ってる時期だしさすがにレアでは食べたくないし。 ああ、そうか、アイルランド人はどちらかと言うとミディアムよりウェルダンのステーキを好むんだろうなあ。そうじゃなきゃ、あのアイルランド名物の茹ですぎの野菜の説明なんてつかないもんなあ。そう思ってみると、お隣りの私より大きなステーキをゲットした同僚(注:食い物の恨みは恐ろしいのよ)のステーキ、だれがどう見てもミディアムレア。 そう、100人分いっぺんに料理したせいか、焼き具合が完全にまちまちなのです。で、これまた100人分いっぺんに料理したせいか、やっぱりちょっと冷たい。これなら、近所のパブBeaumont Houseで食べる料理のほうが、鉄板に載ったあつあつが出てきて私はそっちのほうがはるかにいいと思う。 それよりも、何よりも一つ重要なこと思い出した。 これ、去年とまったく一緒のメニューじゃないか! なんだか物足りないまま、5コースメニューのデザートへ。Warm Apple and Pecan Pie Maple Syrup Ice Cream. 読者の皆様。ウソは書けませんので正直に書きます。このデザートはうまかった。アイスクリームの大ファンとして言わせてもらうが、このアイスクリームはうまかったぞ。…でもほとんど一口サイズだったけどね。ううむ、この発言は、自分が甘党だということを認めてるに他ならないわけですが。 結論。この玉橋旅館はさぞかしすごいところで料理もすごいんだろうけど、100人単位で行ったらそれは給食化します。これだったら、気取らない近所のパブでのんびり食べるご飯のほうがはるかにマシです…私には。まあ、私のようなビンボー人にはこのようなホテルの価値が分からないだけかもしれませんけどね。 ちなみに、最後の、Freshly Brewed Coffee, Selection of Teas…などと言いつつ、出てきたのはフツーのアメリカンコーヒーとフツーの紅茶だけ。ひとりで、「バニラティーを出せー」と暴れたことは書かないことにします。
忙しくて更新ができてません。ちゅうか、今日が12月に入って初の会社以外のどこにも出かけない日…となりました。昔は毎日の生活がこうでしたが、就職をしてから出かける回数が一気に減り、車を買って以来ほとんど出かけません。ま、おかげでこうして日記の更新ができるわけで。 行き先がSanta Clausと書いてあるところを撮りたかったのに、うまく撮れてない。以下、せっかく最新式のの高性能カメラを買ったのに使いこなしてないトホホ写真が続きます。 日本の鉄ヲタ(鉄道オタク)が見たら卒倒するんじゃないかという強烈なデザインのSLの前面に描かれたサンタの顔。「サンタSL」に乗ってきたのです。 ダブリン市内でSLを見かけたことはありませんか?私は数回、Liffey川の陸橋を渡るSLを見て、「なんじゃこりゃ?」と思ったことがあります。実は、有志(別名オタク)によりSLの保存活動、運行が行われていて、そこがたまに乗客を募っているんだそうな。興味のある方は、The Railway Preservation Society of Ireland(RPSI)のページへ。このページ、英語なんだけど、トップページに自動翻訳機能がついていて、瞬時に日本語に変換してくれます。ただし… アイルランドの蒸気を静脈に注射するのを助けるあなたのための容易な方法 …まったく意味不明です。例え英語に自信がない人でも英語で見る方がはるかに内容を理解できそうです。 ともあれ、ここの会員さんが知り合いにいて、チケットを融通してもらったのです。 本日の、"Non-Stop to Santa Claus"(私が言ったんじゃなくてそう電光掲示板に表示されてた)は市内Pearce駅からダブリンから西に30キロほど離れたMaynoothまでの往復。 で、乗りました。8両編成の列車はなんだか統一性がなくてんでばらばら。私が乗ったこの車両、サンタさんがサービス精神丸出しで手を振っているのはともかく… …今でもアイルランドで現役で走ってませんか? その筋の人(後から話に出てきます)に聞いたところ、一部現役で走っている車両だそうです。 車内の様子。 …にわかクリスマスソングのバンド(と呼べるかどうか)がやってくるわ、家族サービスの親などで大賑わい。 上の写真、良く見るとビールを持った 中には本格的なパブまであります(この辺がアイルランドともいえる)。かくして、私たちも 車窓から機関車の吐き出す煙を眺めながら、 ギネスをいただきます。 1時間もかからずにMaynoothに到着。ここで、機関車は切り離されて、列車の最後部に再結合。つまり、SLは逆向きに走ることになります。そんなことができるということすら知らなかった私。恥ずかしい話ですが、この日までSLはたまに駅で見るターンテーブルを使って方向転換するものだと思いこんでました。ところが、そのターンテーブルは、アイルランドにはConnolly駅とRosslare Harbour駅にしかないそうな。つまり、機関車は前にも後ろにも進めるということです。 ほとんど煙幕のような煙を吐き機関車が去っていったと思いきや すぐに逆向きで戻ってきました。運転手さんは体を乗り出して前方を見るそうな。それじゃあ前が良く見えないんじゃないかと思いきや、運転手さんの目の前にある小窓などのおかげで視界は良好だそうな。 …さっきから、「だそうな」を連発してますが、実はこの機関車が方向転換する様を反対側のホームからじっと眺めていたら、関係者と思われるオレンジ色のジャケットを着たじい様から話しかけられまして、その人にいろいろ話を伺ったのです。あとで聞いたとこによると、RPSIのえらいじいさんだったそうな。SLを生で初めて見た私の素朴な疑問にいろいろ答えてくれました。 そして、さらに小1時間かけてPearce駅に戻ってきました。 ちなみに10・11・17日にもこのサンタSLはダブリン=Maynooth間を走るそうです。ただし、乗車券は完全に売り切れとのこと。乗りたいと思った方、残念でした。 え?オチ?関西人じゃないので毎回は考えられましぇん。明日は朝4時に起きてロンドンなので寝ます。
師走です。だからかどうかは知りませんが、毎日忙しいです。このくそ忙しいのに、スウェーデンから友人がほぼ抜き打ち状態でやってくるわ、その数日後には、今度はチェコ人の友人がやってくるわ、飲み会に参加しなきゃ行けないわ、行きたくもない会社のクリスマスパーティーに参加しなきゃいけないわ、日帰りでロンドンに行くだ(自分でそうしたんだろ)、日帰りでマンチェスターに行くだ(同)、21日にははやばやとホリデーに入るわ(2週間も休みを取るな!)で、ほとんど息つく暇なしです。
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