なべて世はこともなし
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2004年05月31日(月) Ryanairのさらなるコストカットの仰天手段とは?

オフ会告知

催行は決定しましたが、やるならこういう企画ですから多くの人とわいわいやりたい。前回(あるいは前前回)オフ会に参加されて今回参加の意思を表示されてない方。どうかお気軽にご参加ください。




せーっかく早く会社に来たのに、システムがダウンしていて仕事にならない。というわけで、本日は会社から日記の更新です。実は堂々とサボれて給料がもらえるとひそかに喜んでたりして。


おととい(土曜日)と昨日(日曜日)、しっかり仕事をしてきました。それにしてもアイルランド人って無欲ですよね。日曜日に仕事をすれば休日手当てがついて普段の2倍の給料が入るのに、日曜日に事務所にいたのは私ともうひとりだけ。そのもうひとりとは、なんと壁を塗りなおしにきたペインターさん。…そう、実質ひとりきりだったのです。


それにしてもこの壁を塗りにきたペインターさんの存在意義がよくわからない。ここ数週間、土曜・日曜に勤務して気がついたのですが、土日にけっこう清掃業者さんとかこのペインターさんとかいろんな人が会社に出入りして、たとえばトイレの大掃除をしたりとか、床を磨き上げたりとかしてくださってます。それ自体、そのおかげで気持ちよく仕事ができてありがたいことです。でもねえ、たった2週間前に掃除のお姉さんとおばさんがきれいに磨き上げた壁をペンキでぺたぺた塗りなおすとはいったいどういう了見なんですか?こういうのを無駄というのですよ。


で、日曜日出勤の特権は、ラジオ。会社にArgos(アルゴス)で7ポンドで買ったラジカセ(死語?)をおきっぱなしにしているので、それを休日出勤のときに引っ張り出してラジオを聞いてます。


話はそれるけどArgosは店頭に商品を置かずにその代わりにカタログを置き、そのカタログから注文してその場で賞品を持って帰るシステムの店。万引きが少ないためか値段も他より気持ち安いことが多い。今、「万引きが少ない」と書いたけど、じゃあ万引きは少しはあるんかいな…というと、あるんですよ。これが。


大分前ですが、Irac CentreというショッピングセンターにあるArgosに行ったのですが、ここを含めArgosの店頭には本当にわずかばかりですが商品が展示してあります。で、このIrac CentreのArgosに行ったときに、唖然とするものを見たのです。10歳くらいのガキ二人が、電子レンジを2台万引き(というかほとんど強奪)していったのです。私の常識をものさしにすると、コドモが電子レンジをマン義気したいとは思わないと思うので、このコドモの万引きの裏にはその親か何かがいるのだろうなあ…と思いちょっと複雑な気分になりました。


閑話休題。ともあれ、その安いラジカセでラジオを聞いてたらニュースの時間になりまして。ひとりで脱力してしまいました。


(以下、Snigelのホホホ訳+いい加減な記憶で書いたもの)

「次のニュースです。これからのヒコーキの乗客は新たな支出があるかもしれません。本日Ryanairは『乗客の荷物を減らすように仕向け、さらに運賃を下げるため』に預託手荷物の有料化を発表しました。同社は近日中に預託手荷物ひとつにつき5から50ユーロの手数料を取るとのこと。これによりRyanairはさらなる運賃値下げができると語っています」



…。


こんなメールを読者さんからいただいてます(投稿された方。お返事は数日中に書きますね)。


Rエアーさんですが、以前の日記にも超過料金のノルマがあることなど書かれていましたが、ご存知でしたか、この会社入社のアプリケーションを送るときにCVと一緒に小切手も送ることを。確か100ユーロぐらい取られます。これはコクピットクルーの話。なんでもライセンス等の審査料なんだそうです。さすがですね!


…さすがです。


これは、某機長さんから聞いた話ですが、最近Ryanairは某EU新規加入国からスッチーさんを大量採用したとのこと。なんでも月給が1000ユーロとか。


そのうち「殺人以外ならなんでもやっていい」とか言い出しそうだな。この会社。


ちなみに、この日のトップニュースはこれでした。

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2004年05月29日(土) 速報:バスツアー催行決定

オフ会告知


オフ会催行決定!!


参加ご希望の皆様、詳しいご連絡を1週間前を目安に差し上げます。未だに50席ほどの余裕がありますので皆様のご参加をお待ちしております。


2004年05月28日(金) Snigelのだだっ広い家紹介

オフ会告知


実を言うと…などと秘密めいて書くこともないんですが、Snigel家は結構広いです。ロフトの部屋も含めて全4寝室(Four Bedrooms Houseというやつです)。この家を4人でシェアしている訳ですが、ドイツ人の二人は彼氏の家に通い同棲(というかそのうちのひとりは完全に同棲)しているので、このだだっ広い家で実質ひでかすと私の二人暮らしです。こうなると、ますます広い。で、今日のように家に誰もいないとなるとその家のだだっ広さがますます感じられるわけです。特に、階下(1階)のリビングルームとレセプションルーム(予備室をなぜかこういう言い方をします)は誰も使っていないだけにますます広い。


その反面。自分の部屋は狭い。…いえ、決して狭くないのです。が、私には性格上に致命的な欠陥があるのです。


モノを捨てることができない。


そう、部屋は8畳くらいあるのにモノが多すぎる。で、ふと気がついたのです。


どうせ誰も使ってない部屋なら自分のものを持ち込んでやれ。



何せ8畳くらいあるレセプションルームは実際のところ洗濯を干すためだけの部屋のいわば洗濯室になっており、座りごこちのよいソファーも、ダイニングテーブルもまったく使われておりません。正確に言えばソファーは洗濯物の山置き場になってます。



かくして自分の部屋の本を思いきりサイドボードに詰めてみました。


…思いがけず自分の部屋が片付きました。



お隣りのリビングルームも何ともいえない状態です。3人がけのソファーと二つのアームチェアー。テレビは衛星放送でプレミアチャンネルまで含めて相当なチャンネルがあるらしいのですが、未だに私はこのテレビのつけ方を知りません(テレビの電源を入れて、衛星放送のチューナーの電源を入れてチャンネルをなんたらかたら…という説明を聞いたが忘れてしまった)。月に60ユーロの無駄遣い。



で、サイドボードにはSnigelの洋酒(ちゅうかヨーロッパに住んでるんだからそりゃ洋酒になるわな)コレクションが並んでいるのだが、私はたまにここにやってきて酒をグラスについで部屋に帰るという生活。このリビングルーム、だーれも使ってません。


私が階下で唯一使っているのはキッチン。



この写真、一部の方には見覚えがあるのでは。そう、「指さし」のキッチンのモデル写真は私の家だったのです。


…というわけで、オチも何もありませんが、これがアイルランドでの飾らない生活です。ちなみに家賃は月1600ユーロ。近隣の4ベッドルームハウス(4寝室の家)の相場が1400ユーロなので、高いです。この違いの200ユーロは使われていないレセプションルームならぬ洗濯室のために消えています。…激しく無駄遣いだなあ。


蛇足ですが、今、私の同僚がアパートを探してます。彼女、市内じゃないと嫌らしい。街の中心部から徒歩圏にある2寝室のアパート(日本的に言うと「マンション」)の相場は1200ユーロ。場所がいいと当然のように家賃も上がります。わたしなんか喧騒とした町中よりも、うちのようにちょっと郊外(街から約5キロ)の住宅地に庭付きの家を借りるほうがよっぽどシアワセなのですが。




27日は給料日でした。御存知の通り、残業に次ぐ残業および、それに伴うボーナスで、今月は毎月の平均より10万円ほどの増収になりました。これに味を占めた私は今週、土曜・日曜も出勤です。かくして、金に魂を売り渡した私にはメールのお返事の時間がなかなかとれません。昨日お返事したのはなんと1ヶ月遅れ。…申し訳ない思いでいっぱいです。とか言いつつ明日も明後日も仕事をしているやつ。

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2004年05月27日(木) いい加減王国アイルランド。Motor Tax Office編

オフ会告知


毎年1回、motor tax、日本で言えばたぶん重量税、これ、年に一度Motor Tax Officeに行って支払いをすることになります。ちなみに私の1.3リッターの車で290ユーロ。高いのだが、聞いたところによると、イギリスではこの税金の相当するものがない代わりに、そのぶんガソリンに値段が転嫁されているそうな。どちらがいいかは一概には言えませんが。


この税金を払うのはちょっとした苦労話になります。いつMotor Tax Officeに行っても窓口は混んでおり、順番待ちのチケットをもらってから自分の順番が来るまで最低1時間は待つ羽目になる。


ともあれ、わざわざ並んでまで払いたくはないけど払わなければいけないこの税金。「納税のお知らせ」が来るはずなのだが来ない。5月の末に更新しなきゃいけないのに、来ない。…落ちついて考えてみるとそりゃそうだ。だって、住所変更を通知してないもん。


ところで、つい最近になってMotor Tax Officeがネットでのサービスを始めたらしい。これを使うとMotor Tax Officeにて行列をしなくてもいいとのこと。すごく魅力的な話なのだが、この「納税のお知らせ」に印刷されているPINコード(暗証番号)がないとこのサービスは使えない。


かくして、「いったいどうしたら良いのでしょうか」とお伺いを立てるべくMotor Tax Officeに午後2時ちょっと前に電話してみた。


電話の相手:「ぼそぼそぼそぼそ」


どうやらテープで何かの案内をしているようだが消え入るような声でほとんど聞き取れない。しばらくするとかろうじて


テープ:「カスタマーサービスにおつなぎします。しばらくお待ちください」


と聞こえる。


呼び出し音。


するとやはり消え入りそうな声で


テープ:「営業時間は午前9時から午後1時。午後2時から午後5時です」


テープで勝手にたらい回しにしておいてこれかよ。よく「日本の役所はお役所仕事だ」とか聞きますけど、アイルランドも決して負けてないと思う。…というかお役所なんて洋の東西を問わずこんなもんなんだろうか。


で、30分後、再度電話。


電話の相手:「ぼそぼそぼそぼそ」


しばらくすると、


相手: 「はい、Motor Tax Officeです」


いきなり訛った大声を出されて私は電話を取り落としそうになる。


私:「納税のお知らせが来てないから税金払えない。住所変更してない」
相手: 「住所変更してないならお知らせが届くわけないでしょう」


…ごもっとも。だけど怒んなくたっていいじゃん。


私:「じゃあ、どうやったら住所変更できるのよ」
相手:「あなたの住所はXXXじゃないの?」
私:「ちがう。引っ越した」
相手:「なら、暗証番号をあげるからウェブサイトに行って住所変更して、それから画面にしたがってクレジットカードで税金を納付して。暗証番号は123456ね」



で、その暗証番号を使ってオンラインで住所変更を済ませ、クレジットカード番号を入力して納税完了。5日以内に車のフロントガラスに貼らなければいけないステッカーが届くとのこと。


まだステッカーが来ていないので油断は禁物ですが、これで本当に済んだならめっけもの。でも、この話、何か問題があるように思いません?だって電話で私の名前を確認するわけでもなく、いきなり


相手:「あなたの住所はXXXじゃないの?」

と言ってくるんですよ?これを利用すれば、たとえば盗みたい車が走っているのを見たらここに電話すれば住所(車の置き場所)がすぐに分かってしまう。はたまた、ストーカー行為だってできちゃうような。さらに、電話の相手が誰だか分からないままに暗証番号を教えてしまうって、暗証番号が暗証番号の役割を果たしていないような気がするのですが。


いい加減王国アイルランド。個人情報の取り扱いもいい加減ですな。


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2004年05月26日(水) こんなエアリンガスに誰がした?

オフ会、多数の参加申込ありがとうございます。最小催行人員の15名まであと少しです。皆様の参加申込を心よりお待ち致しております。私としても催行を早めに決定したいので参加申込はどうかお早めに。あ、初参加、大歓迎ですよ。別に中に入りづらい「アイルランド真実紀行仲良しクラブ」があるわけじゃないので、初参加の方も大歓迎ですよ。オフ会についての詳細はこちら


そう、ひでかすが代打日記に書いていたとおり、私、ドイツにいたんですよ。いえいえ、それ自体、月に一回の割で行っているので別に日記のネタにするまでもないのです。ただ、今回はちょっとしたパーティーがあったということ、それからブリティッシュミッドランドを使わなかったことがちょっとしたネタになるかも。


そう、ハノーバーではなくデュッセルドルフに飛んだのです。(蛇足ですが、私、「ハノーヴァー」などと「ヴ」を使うことに発音がより近いのですが、なぜか抵抗があるのでこのサイトでは「ハノーバー」にしてます。…で、ここまで書いたらひでかすが「ハノーファー」だろと突っ込んできました。)デュッセルドルフと言えば、そう、エアリンガス。1年以上ぶりに乗ってみましたよ。一年前と比べていろいろ変わってました。


まず、ダブリン空港のチェックイン。日本の航空会社に遅れること5年、なにやら自動チェックイン機が導入されたようなので新し物好きの私としては当然チャレンジ。


まず、たぶん無効になっているんじゃないかと思うエアリンガスのフレクエントフライヤーズカードを入れると…やっぱり動かない。で、クレジットカードを入れると、おお、動いた。で、いろいろやっていると、パスポートを挿入しろとのこと、で、それにしたがってパスポートの一番下の記号の部分を機械に読ませる。すると、おお、ちゃんと搭乗券が出てきた。まあ、パスポートの記号の部分をちゃんと読ませるのは保安という観点から間違ってないと思うよ。でもねえ、



こんなもんを読ませて一体何になるのかわかる人は教えてくれ。


で、搭乗ゲートで形ばかり、係がパスポートをチェックして搭乗。私の席3C…ってここ、ビンボー人が憧れるビジネスクラスじゃないの?確かエアリンガス(に限らずヨーロッパの多くの航空会社のヒコーキは)最低でも前3列がビジネスクラスだったような。


で、乗ってみると、やっぱり金持ちとビンボー人を仕切る魔法の布切れ…別名カーテンは私の席の後ろにあった。…って、ここ本当にビジネス?自動チェックインの機械がバカでここに間違ってアサインした?


この謎は間もなくして解けました。なんとこのヒコーキビジネスクラスの設定なし。ゆえに、みんなエコノミー。ついでに言うと、コーヒー1.5ユーロ、ビール2.5ユーロ、ワインおよびサンドイッチ3.5ユーロとみーんな有料!私がいつもの調子でサンドイッチを食べてワインとソフトドリンクを頼もうものなら、8.5ユーロかかる計算になるわけですな。


ああ、アイルランドのナショナルフラッグのエアリンガス。誇り高きあなたをこんな会社に誰がした?



(犯人は言うまでもなくこいつですな。イメージ画像ですが)


これなら、同じ値段で食べ物飲み物が無料でで出るいつものブリティッシュミッドランドで行くことにしよう。さようなら、エアリンガス。

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2004年05月23日(日) -ひできすの代打日記− ある日の痛いゴールとは。

こんにちは。同居人のひできすです。Snigelは例のごとくドイツです。


ひできすはというと、最近天気のいいアイルランドでバレーボールやサッカーなどをして体を動かしています (ひできすは、何を隠そう小さいころサッカー少年だったのです)。


木曜日のことでした。ひできすは相手のゴール前、6−7人くらいの男が何とかボールを取ろうと攻め守りがぐちゃぐちゃに寄り集まっている中の一人でした。


ここからはスローモーションでご覧ください。

(ゴール前の混沌)あっとひできすの目の前にボールが、しかしゴールとの間には敵が多数。これはシュートできそうもない。パスをしようにもボールをキープしようにも敵が多すぎて、うまくいかない。

あーっとひできす、足をとられて転んだ。その間にも、ボールは敵味方入り混じる狭い空間を行ったり来たりしている。

早く起き上がるんだ、ひできす。

そのときだ、横たわっているひできすの黄金の右足の前になんとボールが「はい、シュートしてください」とばかりに転がってきた。あなたならここでどうします?そりゃ、蹴りますよ。

目線は地面に近いのでシュートコースがよく見える。

コースが開く一瞬の間を逃さず、こん身の力を込めて...



シューーーート!!!(僕ってヒーローなのかも)




ガン!(鈍い音)




ぐがあああああっ。




...鈍い音の元はひできすの足のつま先。黄金の右足は、ベッドの横にあるラジエータ(暖房器具)をこん身の力で蹴飛ばしていたのです。


何で木曜日の、しかも7時出勤の早番の日の朝5時半にサッカーの夢を見てしかも怪我をしなければいけないんだ?しかも、一瞬で目が醒めてしまったひできすは、夢の続き(つまり、ゴーーーーール!という感動の瞬間)にも浸れず、恐る恐るシーツをはがして見た黄金の右足は皮がむけて赤く腫れ上がり、愕然としているうちに遅刻しそうだと気づいて朝飯にもありつけず、半泣きで腹を空かして会社に行かなきゃ行けないんだ?痛い、あまりにも痛い。


会社にびっこを引きながら到着し、同僚にこの怒りをぶつけると、一日中笑いものになったひできすは、ああかわいそう。かわいそうだよねえ(誰か同情して)。


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2004年05月19日(水) オフ会。やります。

オフ会企画はこちら


やりますよ。3月に流れたバスオフ。どうか、親類縁者縁故関係知人友人愛人隣人みなさまお誘いあわせの上ご参加ください。






そーれにしても。最近のガソリンの値上がりはほとんど泣きたくなるものがあります。いつも入れているガソリンスタンド。つい最近までリッター80セント(正確には79.9セント)だったのが、あれよあれよという間に94セント(正確には93.9セント)。14セントの値上げということは、日本円にすれば18円の値上げ。どう考えても日本よりも値上げに対しては敏感と思うのは私だけ?


この値上げって、満タンにした時にだいたい5ユーロくらいの値上げになった感覚です。昨日もお伝えしたようにビンボーな私には辛い。今日の新聞によれば、ダブリンの一部のガソリンスタンドでは、ついにリッター1ユーロの大台に乗ったところがあるとかないとか。






去年就労許可証の更新で痛い目に遭った私は、今年は早くから動きました。5月末に切れるのを見越して、2月の末に就労許可証の更新の申請をして、新しいビザがついたのは何と4月の初め。所要6週間。なんなんだ。この早さは。でもさ、この早さは異常。5月末の期限のほぼ2ヶ月前。こううまくいくとなんだかオチがありそうな気がする…と思った。


ともあれ、聞いたところによればあまり早くにビザの更新をしても断られることもあるとかないとか。かくして今日まで放置しておいたわけ。で、今朝、退社後イミグレーションオフィスに行くことを狙って、パスポート持参で会社に行きました。


で、HR(総務)での担当者との会話。


私:「今日、イミグレに行ってくるから、就労許可証貸して」
総務:「ちょっと待ってて、今、取ってくるから」



待つこと10分。


総務:「えへっ、ない」


ないじゃないだろ。ないじゃ。


私:「んじゃ、退社前にもう一度来るから探しといて」


で、退社時間に総務に行くと、担当者は、文字通り机の周りを全部ぶちまけて探しものをしている様子。


…見つかってないのね。


いくらいい加減王国のアイルランド人でも就労許可証をなくすか。フツー?


こうして、やっぱり私の人生はギャグになっていく。


ちなみに月曜日までドイツに行ってますので次回更新は火曜日です。よい週末を。

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2004年05月17日(月) 社会の構図。The poor stay poor. The rich get rich.

土曜日、4時までしっかり仕事してたのですが、ここでちょっとした社会の縮図のようなものを見てしまいました。この日、会社には業者によるちょっとていねいな会社の掃除が行われており、4人の人が床を磨いたり、窓を拭いたり、コンピューターのキーボードの間のゴミを落としたりと、かいがいしく働いておりました。それはいいんですが、この人たち、ひとりはリトアニア人であとの3人は中国人。


で、私が帰ろうという段になってやってきたのがこの清掃会社の責任者のアイルランド人のオバサン。さっそうと、新車のベンツに乗ってやってまいりました。…社会の縮図って気がしません?朝早くから汗水たらして小銭を稼ぐ労働者と、それを監督するだけでベンツに乗れる雇用者(ことはそう単純じゃないかもしれませんけど)。金持ちはビンボー人からどんどん絞り取り、ますます金持ちになっていき、ビンボー人はいつまで経ってもビンボー人のまま。


…なんて一瞬思ったのですが、考えてみると、スクラップ置き場で拾ってきたようなボロ車に乗る私と、レクサスの新車に乗るうちの社長にも同じ構図が見えるわけで。たぶん年収には5倍の格差くらいありそうな気がする。ははは、どうせ私はいつまで経ってもビンボー人のままですよ。


話は脱線しますが、このお掃除をしていた中国人の私よりやや年上くらいの男性とちょっと立ち話をしました。なかなか怜悧そうな凛々しい顔をした人だな…と思ったら、この人、アイルランドに3年前に来るまでは、中国で官吏をしていたとのこと。日本的に考えたら、お役所勤務というのはまさに将来まで安定した仕事というイメージがあり、思わず、「なんで辞めたの」と聞いてしまいました。すると、彼は


「あの退屈な人生より、アイルランドに来たかった。掃除夫でもいい」


とのこと(彼が言ったことを忠実に訳したつもりです)。社会に不満を持っているのは日本人だけじゃないのかな…などと考えてしまいました。


閑話休題。そのおんぼろ車でそのあと本当に久しぶりに町へ行ってきました。この時間に下手に立体駐車場に入れると車を出すのに下手すると30分とかかかるので、パーキングメーター付の場所に路上駐車することに。


運良く空きスペースが見つかったのは、 Ilac Centreのすぐ裏のDominick Street…と言ってもわからない人は、Parnell Streetの先にある公営住宅が並ぶとこ…と言ったら分かってもらえるでしょうか。そう、こんなとこに車を停めるのはほとんど自殺行為。そりゃ私の車はぼろです。でもJoy riderとも呼ばれるクソガキどもにとってはぼろ車のほうがおあつらえ向きという事実もあるわけで。


案の定といえば案の定、車を降りて歩いていると、突然、公営住宅からクソガキが水風船を路上に投げはじめる。私を狙っていたら間違いなく石でも投げかえすけど(同レベルやんか)そうではなかったようなので(あるいはコントロールがなかったのか)無視。


で、そのままHenry Streetに行った。本当に久しぶり。数年前から永遠に終わらないと思われていたRoches Storeの改装も終わり、垢抜けないイナカのデパート…と言った趣だったどうしようもない店が、いつの間にやらこぎれいなデパートに変わっている(ついでにいつの間にやら改装が終わったはずの食料品売場も消えていた)。


そんなこんなで素早く買い物を済ませ車に戻り、エンジンをかける。前進で道路に対し直角に車を停めたので車をバックする必要があった。かくしてエンジンをかける前に何気なくミラーを見てぎょっとしてしまった。


オバサンが、私の車のトランクに両腕を休めて佇んでいる。


なんであんたはボンネット側…つまり歩道側ならまだ分かるけど、往来のど真ん中で人の車のトランクを使ってボーっとしてるの?相変わらず謎の多い国だわ。この国は。


で、エンジンをかけたらこのオバサン、動くかなあ…と期待して、エンジンをかけてみると、オバサン有り難いことに重そうなケツを上げてくれた。ところが…


突然交通整理をはじめる。


おばさん、どうやら私が車を出すのを手伝う了見らしい。ことここにきて了解した。このおばさん、この路上の駐車スペースを使って勝手に交通整理して、チップをふんだくろうという魂胆だわ。


私はどうしたかといいますと…言うまでもなく、車を速攻出して速攻逃げましたよ。ご心配なく、ここには二度と車を停めませんから。私が出た瞬間に北アイルランドナンバーの車が私のいたスペースに入っていったから、そいつからたっぷりふんだくってください。そう、私は社会の底辺のビンボー人ですから。


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2004年05月14日(金) 閑話休題。小ネタ4つ。

の日記でDuoという航空会社の計画倒産疑惑をお伝えしましたが、どうもあれ、シャレになってません。というのもですね、今度はEvergreenというダブリンベースの航空会社が運行開始1週間にして倒産したんですよ。


これは計画倒産だべ?


この会社、アイスランドエアーの機材を(とたぶん乗員も)ウェットリースして、マラガとアリカンテに(どちらも地中海のリゾート地)ヒコーキを飛ばしはじめたばかりだったのです。


で、すっかり忘れてましたが、今年のはじめにはコークベースのJetmagicという航空会社も潰れたしね。ちなみにどちらのホムペも残骸が残っているので、トップページ以外のところをGoogleで発見できれば残骸の中を散歩できます。今年になってアイルランドに関係した航空会社が3つも潰れたという事実。


結論:航空会社だからと信用するのはやばい。





現在の日本の話題は、小泉総理の国民年金未加入問題だそうで。朝日新聞の報道によると、小泉総理、浪人時代と、ロンドン留学から帰ってきた後にそれぞれ数ヶ月未加入期間があるとかないとか。まあ、40年も前に話を蒸し返して…と一瞬思い、あれ?と思った。


自分は国民年金一度でも払ったろうか?


ええと、二十歳になって「学生の猶予期間」とかいうやつで確か支払い免除してもらって、それから住民票を「国外」に移したから、加入義務の対象外だけど、なんだかその隙間隙間に支払うべき期間があったような気がする。…となるとなんですか?


私は日本で政治家になれない?


なるつもりなんか毛頭ありませんが、そういうことですよね。20歳前後の話しはもう追納もできないわけで、もし私が日本で政治家になって、この事実がばれたらスキャンダルになるんですか?うーん。


ちなみに私、任意で厚生年金に加入してます…アイルランドの。給料の確か4%だか5%が天引きされて、会社も同額を積み立てているはずです。で、かれこれアイルランドで5年も社会人してますから、いい加減100万円くらい貯まったのではないかと思います。これ、60歳になったらもらえるわけです。んじゃあ、私は60歳までアイルランドにいるかといえば、そのつもりは毛頭ありません。20%の税金を払えば解約も可能なのです。





私のハンドルネームに、いろいろ誤解があるようです。ある人は私をShigeruと呼び、ある人はSingleをシャッフルしてSnigelになったといい…


違います。


Snigel(スニーゲル)です。


よくよく自分のページをみてみると、いつの間にかプロファイルのページが消えてます。ここに詳細を書いてあったのですが…多分だれも覚えてないですよね。


Snigelは表紙のページにいる車輪のついた謎のカタツムリさんの名前です。ちなみにスウェーデン版の団子三兄弟(幼児番組のキャラクター)で、スウェーデンのおもちゃ屋さんで一目ぼれしてこのぬいぐるみを、ご主人のクマ(Björn)とともにゲット(精神年齢がバレる)。


で、SnigelさんとBjörnさんは私の会社の机のコンピュータの前に鎮座してらしたのですが、ある日、以前勤めていた会社で夜勤をしていた頃(日記の初期の数ヶ月がそうです)、暇で暇で死にそうになってこのホムペを立ち上げたのです。その時に自分のハンドルネームを決めなきゃいけない…どうしようと思って、ふと目が行ったのが、コンピュータの前のカタツムリ。で、そのままSnigelがハンドルネームになってかれこれ四年が経つというのが真相です。そう、あまり深い意味があってのハンドルネームではないのです。





世間では週末のようですが、私、土曜も日曜も仕事です。で、冷蔵庫の中がすでにすっからかんだったので、午後7時の退社後にSwordsにあるThe Pavilion(ショッピングセンター)に買い物に行ってきました。ふと、HMVに行き、意味もなくDVDを4枚も買ってしまいました。




Taxi2
Captain Corelli's Mandolin
Amelie
The Towering Inferno



The Towering Inferno…この映画、コドモのときにテレビで見てすっかり眠れなくなった記憶が。20数年ぶりに再会して思わず衝動買いしてしまいました。20数年前に見た映画のいい加減うるおぼえな記憶で書くと、世界一高いのっぽビルが火事になり、高層階に取り残された人たちのパニック映画です。見たくてみたくて仕方ないですが、見る暇がない…。


Captain Corelli's MandolinはMausiへの誕生日プレゼントの一つになります。あ、ちなみに来週末はドイツです。…先週スウェーデンに行ったばかりなのに…土日出勤でも同情の余地無しと自分で思います。

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2004年05月10日(月) ベタほめ。スウェーデン

ご無沙汰しております。ここ数週間、土曜日や祭日も含めて仕事仕事仕事仕事で疲れ果てておりまして、木曜日に思い立って、半日休みを取り、そのまま金曜日も年休にして、勝手に3連休半の休みを取りました。アイルランドから脱出したことは言うまでもないのですが、行った先はここ。




瀬戸大橋じゃあありません。ええとですね、ダブリンからヒコーキでのりかえなしでやって来れて、橋のたもとに大きな空港がある。で、橋のたもとの都市はわりかし有名。そう、この橋は、デンマークはCopenhagenとスウェーデンはMalmöを結ぶ、Öresund Bridgeだったりするわけです。


私、Snigelへの100の質問にも書いているとおり、その昔、スウェーデンのファンでした。なぜ過去形かというとですね、かれこれスウェーデンには5年くらいご無沙汰してるんですよね。5年も訪問してなくて「俺はスウェーデンのファンだ」なんてほざくのはあまりにおこがましい。かくして過去形なわけです。


ともあれ、「元」スウェーデンファンの私、コペンハーゲン空港を足がかりにして、海峡を渡ってスウェーデンによく行ったものです。その昔は、コペンハーゲンの中央駅まで行き、そこから路線バスで港まで行き、さらにはフェリー(免税店付)でスウェーデン…とか、バスごとフェリーに乗る路線バスでスウェーデンとか、距離にして10キロないような海峡を渡るのに一苦労してましたが、まさに今は昔の物語。今じゃ空港から直結の駅で、中央駅方面とは反対方向の列車に乗れば、お次の駅はすでにスウェーデン…所要15分という本当に隔世の感があります。


で、このÖresund Bridgeは瀬戸大橋と東京湾アクアラインを足して2で割ったような橋です。というのもですね、この橋、瀬戸大橋同様上が高速道路で下が鉄道という2層構造。で、この橋、アクアラインと同様、半分がトンネルで半分が上の写真のような橋。途中に人工島があってそこから地面に潜るわけ。


トリビア的ですが、これ、当初は人工島ではなく人工島からほんの少し離れた湿地帯でトンネルと橋をつなげる予定だったらしいのですが、この湿地帯が野鳥の楽園とかで環境保護団体だかなんだかの運動もあって人工島ができたらしい。


んなことはどうでもいいのですが、ともあれ、この橋を渡ってスウェーデンはMalmöに行きました。ここには昔からの友人が住んでます。で、まあ、ここを足がかりにコペンハーゲンに遊びに行ったり、パーティーに行ったりしたわけです。


私がスウェーデンがいいなあと思うその理由は社会の寛容性にあります。「社会の寛容性」とかいうと小賢しく聞こえますが、別に難しい話じゃないんですよ。


私がかれこれ5年も住んでいるアイルランド。未だに私はアイルランドではガイジンです。この先10年住もうと、50年住もうと、多分私はガイジンのままです。これは日本も同じかもしれませんが。


この点、スウェーデンはちょっと違うような感じを受けます。というのも、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、スウェーデンには「移民」が多いです。今回お邪魔したパーティーでも母親はポーランド人、父親はフィンランド人…とか、両親はロシア人で育ちはイランとか、父親はスウェーデン人だけど母はアイルランド人とか言うのもいたなあとか…なんだか知らないけど、いろんなのがいました。(これにはMalmöという地域の特性もあるらしいですが)


さらには、子供の頃に養子としてスウェーデンに住むようになった人なども多数。当然、彼(女)らはスウェーデン語を流暢に話し、完全に社会の中に溶け込んでいるように見えます。社会の中に溶け込んでいるということは逆に言えば社会に受け容れられたわけで。彼(女)らは、スウェーデン人になってます。とどのつまり、外見で判断されない国なんですよね、スウェーデンは。


残念ながらアイルランドで悲しくなるときがあるんですよね。「こいつはガイジンだから英語を話すまい」とか決め付けられて敬遠されたりとか、例えば通りで流しのタクシーを待っていたら、アイルランド人の前には止まったけど自分の前には止まらないとか…。


何かいやなことが起こるたびに人種差別に結びつけて考えるのは間違ってると思います(この話は翌日の予定)が、そう思うのが自然だということもままあります。スウェーデンを深くは見てませんけど、こういうつまらないことがなさそうな印象を受けます。


あとは、言葉の垣根の低さ。はい、社会に受け容れられるためにはその国の言葉を話す必要があると思います。つまり、スウェーデンで受け容れられるためにはスウェーデン語が必須だと思うのですが、いちいち観光客レベルでそんなことを言ってはおれません。


で、観光客としてスウェーデンに行くと、私がスウェーデン語を話さないと分かると、スウェーデン人同士の会話でも英語でやってくれます。これ、ドイツでは起こらない現象です。つまりドイツ人は私がいようといまいとドイツ語で話しますよ。この辺が私をしてスウェーデンがいいなあと思わせる理由だったりするわけです。そりゃ、住んでみたら、いろいろ嫌なこともあるかと思いますが…。

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2004年05月03日(月) 安いには訳がある?某航空会社計画倒産疑惑

格安航空会社でおなじみのあの会社。今週2回も緊急着陸したそうです。こういうのを「不気味な囁き」と表現するのは大げさでしょうか。何せ「ペンはかっぱらって来い」と檄を飛ばす会社、整備の部門だって「コスト削減」一本槍でちょっとぐらいの故障に羽目をつむって飛ばしてるような気がしません?そりゃ偏見かもしれませんよ。でもやっぱ「安いには安いなりの理由がある」ような…。この会社、一度大事故を起こして一気に沈むのではないか…とかってに妄想を膨らませています。ちなみに、不幸にしてこの便に乗りあわせた客、空港で1泊する羽目になったそうです。


そう、「安いには安いなりの理由がある」というのは本当だと思います。例えば、IATA(国際航空運送協会)に加盟していない会社の格安航空券を買って、どこかに行く。で、帰りのヒコーキに乗ろうとするとその会社のカウンターには誰もおらず、そこには張り紙が


「えへっ、会社、倒産しちゃった」


…んなアホな…とお思いの向きもあるでしょうが、これ数日前に実際に起こった話。ウソだと思う方は、このDuoという航空会社のサイトを参照。


(以下Duoより無断転載)





duo suspends operations


Bill Dawson and Andrew Peters, partners of Deloitte, were appointed Joint Administrators to Duo Airways Limited ("duo") on 1 May 2004. They act as agents of the company and without personal liability. Following this appointment Duo has ceased to trade and there will be no further flights.


Passengers who have booked flights, which are now cancelled, are unlikely to be protected by ATOL. However, if they have paid by credit card, the amount was more than £100 and that credit card is issued under an agreement between a credit card company and an individual, sole trader or partnership, then the credit card issuer may be responsible under the Consumer Credit Act for giving a refund.


We recommend that passengers contact their credit card company for more details.


Passengers who have travel insurance should contact their insurance provider for more details.


Passengers who booked and paid a travel agent for flights, should contact the agent for advice.


Passengers paying for flights by any other source namely cash or cheque will have an unsecured claim against Duo.


If a company has paid for the tickets via any source, it is likely that the company will have an unsecured claim against Duo.


We are unable to repatriate passengers who are abroad and therefore they need to make alternative arrangements to return home.


Should you wish to discuss the position please write to Duo at:


Duo Airways Limited
2245 Coventry Road
Birmingham
B26 3NG

Tel 0121 743 9090

or write to the Administrators at



Deloitte
201 Deansgate
Manchester
M60 2AT






どーせ英語の部分など誰も読んじゃいないだろうから(私なら読まない)、解説。


読めば読むほどすごい内容です。以下Snigelによるテキトー訳。


航空券を予約された方はフライトはキャンセルになり、行政によりこの費用がカバーされることはほぼあり得ません。


…要は、買った航空券は紙切れになるということ。さらに…


弊社は現在海外にいる旅行者の帰国の手配は承れません。従ってご自身で帰りの手配をしてください。


これ、実際ショックだと思うよ。桂三枝ならずとも「いったいどうしたら良いのでしょーか」と頭を抱えてしまうこと必至。


この英文、sorryとかregretとかいう言葉が全然出てこなくて、ただ淡々と事実を述べているだけ。他人事だから笑ってられるけど実際ここの航空券を買ってたら俺、キレるぞ。


この話をひでかすにしたら、さすが航空会社勤務。言うことが違う。


「これ、計画倒産じゃないの?」


あり得ない話じゃないなあ。実際。


確認はしてませんが、IATA加盟の航空会社なら会社が潰れてもチケットはたぶん無効にはならないと思いますが実際はどうなんでしょ?ベルギーの某元ナショナルフラッグ航空会社など本当に突然潰れたそうなのでどんなもんだか分かりませんが。すごかったらしいですよ。社員が空港に張り出された


「会社潰れました」


という掲示の前でキョトーンとしてたという話はわりかし有名のようですので。


今日のおざなりな結論: ヒコーキの切符は潰れそうもないところから買おう


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2004年05月01日(土) EU拡大を議長国ダブリンからお茶の間レベルで見る

なんでも本日2004年5月1日は歴史的な日だそうです。EUが東に拡大して、新たにポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、エストニア、ラトビア、リトアニア、キプロス、マルタの10カ国が加盟して、計25カ国になったそうな。待て待て待て、ポーランドからスロベニアまではドイツの東にある国で、あとはバルト3国で、キプロスとマルタにいたってはどっかの島だったような気がするがどこだっけ?そりゃ、私がアホなのは認めますが、道行くアイルランド人に聞いたって、この10カ国を全部言える人が一体何人いるやら。


このEUの拡大でいちばん懸念されているのが雇用問題。つまりですね、企業の新たな生産拠点が、賃金の安い東へ東へとシフトしてるわけです。特にアイルランドで今まで税制上での恩恵を受けていた会社が賃金の安い東へ東へと移動して雇用が減る恐れがある点。逆に労働者が逆に西になだれ込んでくることにより、雇用が減る恐れがある点(これには一定の規制がかけられるようですが)。こういう問題をどうするつもりなんだか今度うちの近所のパブで飲んでるアハーン君(首相です)に聞いてみようかなあ。


冗談はさておきですね、現在アイルランドはEUの持ち回りによる議長国です。かくして、ダブリンにて記念式典が行われたわけです。ちょっと今までのアイルランドからは考えられないくらいの厳戒態勢が敷かれてました。通勤路として通りがかったPhoenix Parkは不審者を警戒してサーチライトが置かれ、警官もうようよ。(ちなみに金曜日以降は立入禁止になっているようです)。シティセンターにも警官がうようよ。…と言っても日本の厳戒態勢の比じゃないですが。


これで、思わぬ被害を被ったのが私。この土曜日は、3週間ぶりに土曜勤務の任から解放され、ようやくぼさぼさになった髪を切りに行けると喜んでまして、行きつけの美容室に予約を入れておいたわけ。ところが土曜日になってケータイに電話がかかり


「ごめーん、土曜日は臨時休業」


なんでも300人とも言われるEUの拡大に反対する過激な運動家がダブリンで問題を起こすことが懸念されていて、臨時休業にしたんだそうな。私にとてもEU拡大はその程度の問題です。…たぶん多くのアイルランド人にとっても同レベルではないかと自分を中心にて世界が回っている論理で考えてしまうのですが。


かくして、映画を見てきました。Monsterというやつ。何でも主演女優のCharlize Theronがこの映画でアカデミー賞やゴールデングローブ賞を取ったそうな(あ、ネタバレは避けるので安心して読んでね)。


彼女の役どころは売春婦。中島みゆきの「ふたりは」がぴたりとはまりそうな路上で生きる売春婦なわけですが、彼女がひょんなことからレズっ子の女の子と出会い、彼女と恋をして、売春から足を洗おうとするのですが、社会が受け容れてくれない。で、当座のお金のためにやむなく売春をしたところ…(以下ネタバレにつき自粛)。


このCharlize Theronはメイクも手伝って、本当の売春婦のよう。で、その悪女ぶりも際立っていて、とても演技とは思えない。そんな彼女は実は、The Italian jobに出演してて、その時の美しい彼女とは誰がどう見たって同一人物とは思えない(興味のある方は上の公式サイトへのリンクから比較して見てください。誰がどう見ても同一人物には思えない)。本当にこの女優のすごさを感じさせられますよ。各賞の受賞もうなずけます。


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