なべて世はこともなし
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2003年08月30日(土) 金返せ!くされカタログショッピング店との空しい争い(後編)

で、10日間の夏休みが終わり、究極に鬱な気分でうちに帰ってきた私。そこには新しいマットレスがあって、それを敷いて古いのを捨てて…などとやるのは面倒くさいなあと思って自分の部屋のドアを開けると…そこにはマットレスはなかった。


同居人に聞いてみた。


私:「あれ、日曜日、配達に来なかったの?」
同居人:「来なかったよ」



じゃあ金曜日に来たのかといえば、…そのような書き置きもメモも何も届いておらず。


つまり、こいつら配達に来なかったのね。


月曜日は忙しかったので、火曜日Blanchardstownにある某カタログショッピング店へ。用件は簡単。


「マットレスのデリバリーできんのなら金返せ」


で、万が一にも「もう注文から1ヶ月経ってるからキャンセルできんよ」とか言いだした暁にはケンカしてやろうとちょっと戦闘モードに入っていた。で、サービスカウンターに行くと…


私:「この注文、キャンセルしたいんですけど」
店員:「わかりました。すぐに返金いたします」



肩すかし。何の質問もなし。無条件に返金に応じてくれた。


店員:「それでは明日返金の手続きをいたしますので。クレジットカードの方に返金しておきますね」


と、まああまりに簡単に返金に応じてくれたので少し驚きつつもその日は店を後にする。


で、3日後の金曜日。クレジットカードの口座をチェックするが、案の定といえば案の定、お金は返金されていない。


速攻で店に電話。


店員:「え?返金?通常8から10日かかりますよ。え?翌日にやるって言った?それは手続きを始めるという意味でして。私じゃ分からないので、本社に電話してください」


で、言われた「本社」とやらに電話。


社員:「え?それはこちらでは分かりかねます。店の方で確認していただかないと」


ぶちっ。完全な責任転嫁たらい回しの図。


私:「ふざけんな!何でみんながみんな言うことが違うんだよ!」


…と怒ってみたものの、返金に8−10日かかるという事実は変えられない模様。で、先週の火曜日からすでに10日以上たってますが、むろん返金はされてません。今月末までに返金がされない場合にはクレジットカードの支払いを止めてやろうと思っております。


ああ、いい加減王国アイルランド(いつものことですが)。


そうそう、いい加減といえば(この枕詞を使えば、アイルランドのいずれのネタもうまくつなぐことができるとても便利な枕詞ですが)、2ヶ月前にした「無意味入院」。それ以来病院からもVHI(保険会社)からもまったくの音沙汰なしでいったい何が起こっているのか謎でしたが、昨日になってようやくVHIから手紙が届きました。まさか「保険は使えないから金払え」とかいう内容でもあるまいとは思いつつ、いい加減王国アイルランドでは何が起こるか分からないのでちょっとどきどきしながら封を切ると…


この前の入院の費用、直接の支払いが済みました。詳細は以下の通りです。


あ、今思いついた。この続きはちょっとしたクイズにしたいと思います。

問題

SnigelのBeaumont Hospitalにおける入院費用はいったいいくらだったでしょう。



ヒント

6/20から23までの3泊4日の入院です。
治療という治療は受けておりません。
入院費用、医師の回診等一切を含んだ費用です
(ただし私が自腹を切った駐車場の料金、売店での買い物等は除く)


ご応募はいつも通り掲示板にて。正解にいちばん近い方には次回オフ会時にSnigelより敬意をこめて一杯おごらせてもらいます(←それだけかい!)。逆に、正解にいちばん遠く、かつあまりに正解からかけ離れた解答の方には次回オフ会時、強制参加の上たかりますのでご注意ください(←あまり本気にしないように)。ご回答はアイルランド時間で明日月曜日の午後7時まで。正解は月曜日7時以降の更新で発表いたします。


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2003年08月29日(金) 発見。アイルランドで歯ブラシが安売りされない理由

アイルランドの荒い道路と荒い運転のために私の車のタイヤ、20000キロで丸坊主になってしまいました。で、前だけ換えようと思っていたのですが、某修理工場で


工員:「あんた、よくこんなタイヤで走ってたね。前だけじゃなくて後ろも即交換だよ」


かくして200ユーロの手痛い出費に。


で、そのタイヤ交換を待っている間に久しぶりにIrish Independentを読んでました。日本ではいつも定期購読して新聞記事をかなり隅から隅まで読んでいたのですが、アイルランドではまず、アイルランドの国内ニュースにとんと興味がないという点、さらには一部1.5ユーロもするという点、さらには主要ニュースはインターネットからでも入ってくる…などの理由からほとんどアイルランドでは新聞を読んでません。で、暇だったのでいろんな記事を読んでいたのですが、この記事が私の目に止まりました。




考えよう。わずか44%の国民しかしか定期検診を受けていないという点。


というタイトルで始まるこの記事(翻訳のセンスがなくてすいませんね)。ひとことで書くと、


「コークのある歯科学校の研究によるとわずか44%のアイリッシュしか歯科医による定期検診を受けておらず、60%近くの高所得者が定期検診を受けるのに対し、低所得者は35%しか受けていない」


という話。「低所得者は歯科医の定期検診を重要視していない」らしい。で、私の目に止まったのはこの一文。


「アイリッシュは4ヶ月に一度変えるべき歯ブラシを年に一度しか変えない」


ウソでしょ?というのが私の印象。


私、歯はきれいとはいえませんが、少なくとも一日2度は歯を磨きます。で、歯ブラシも多分少なくとも2から3ヶ月に一度はちゃんと変えます。…なのに、アイリッシュの皆様は年に一度しか歯ブラシを変えていないんですか?


…なぜ歯ブラシの値段が妙に高いか分かった気がした。この国、歯ブラシや洗剤などいわゆる「日曜消耗品」の値段が他に比べて妙に高い。日本でやっている歯ブラシ98円といった感じのセールにとんとお目にかからない。その理由はなんとなく分かった。売れないからだわ。年に一度しか歯ブラシを買わないなら別に安売りしてなくてもいいよなあ。うん。妙に納得してしまいました。

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2003年08月25日(月) 金返せ!くされカタログショッピング店との空しい争い(前編)

7月の半ばの夕方、会社で嫌なことがあったのではやばやとひとり晩酌をしつつネットサーフィンをしていた私。午後8時くらいになって、階下からSamanthaが息を切らせてやってきた。


彼女:「大変!大家が来た!」


大家…と言ってももちろん大家政子ではなく(字が違うような…)うちの持ち主。家主。彼女、数年前になにやら大病を患ったらしく、それを機会にどこだかイナカに引き込んでしまった。と言っても推定50になるかならないかのおばさん。ともあれ、ダブリンに住んでいないものだからめったにうちにやってくることもない。だいたいテナントに無断で大家が突然たずねてくるなど違法なのだが、大家は神様。そんな文句は恐れ多くてとても言えません。


私はウオッカまで飲んで酒くさい息で階下に降りると、おお、椅子の座面からケツがはみ出しつつも大家が台所の椅子に座っている。


で、ああだこうだ大家は小一時間滞在したのだが、要点は一つ。


大家:「えへっ。悪いんだけど、10月末までに出ていって」


青天のへきれき。馬の耳に冷や水(創作諺)。酔いが醒めた。


かくして現在住んでいるところから10月末に追い出されることに。


で、家を探さなければならないのですが、その話はとりあえず置いておいて、同時進行で別の問題が発生。


マットレス。


これまた7月の半ばの話。私の部屋と別の住人のベッドのマットレス(計2枚)があまりにひどいので大家に交渉したところ新しいのを買ってもいいとのこと。(とかいいつつその数日後に「出ていって」という大家も考えてみると典型的アイルランド人的行き当たりばったりだが)。ともあれ、そのマットレスは未だ配達されておらず。カタログショッピングでおなじみの某社(アイルランドにお住まいの方はもうピンと来ているでしょうが)、会計時に


「配達日に関しては近日中に連絡しますね」


と言いつつ、いつまでたっても連絡してこない。で、私もこうなったらキャンセルすべえとか思いつつ忙しいこともあってすっかり忘れていた。すると注文から約1週間後の日曜午後に


「8/8に配達します」


との連絡。で、その日は私はちょうどドイツに行く日。これがすでになめた話。「配達は通常2週間以内に行います」などと言いつつ、その言ってきた配達日は購入日から数えて2週間以上先。キャンセルしようと別のマットレスを心待ちにしている同居人に言ったのだが、彼女、どうしても新しいのが欲しいとのこと。彼女のマットレス、試しに横になってみるとほとんど針のむしろ状態でこりゃひどい。あんたが8/8に受け取るならそれでいいよということで話はまとまった。


ところが数日後、その同居人は


同居人:「ごめん!8/8は社内で試験がある日でどうしても仕事を休めない!」


とほざき出す。あ、これはまさにこっちの都合なのだが店に相談すると、


店:「8/11に配達できますよ」


とのこと。で、同居人は8/11に偶然年休を取っており完璧なタイミング。かくして、私がドイツから帰ってきたらそこに新しいマットレスが配達されている…はずだった。


むろんそう話が行かないことはアイルランドでは驚くには値しないのですが。後半に続く。


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2003年08月21日(木) ダブリンで頑張る同じアジア人の同胞...なのか?こんな中国人のお話

冷蔵庫の中に何もなかったので、やむなく買い物に。金のない私はとにかく値段で勝負のLIDLに行く。


LIDLのレジ。私の知る限りでは全店のレジっ娘(大学時代にバイトをしていた某店ではレジ担当者をこう呼んでました)のうち8割以上は中国人。人件費が安いからなんだろうけど、レジにずらっと並ぶ中国人を見ると自分がどこにいるかを忘れさせてくれます。


で、この日行った某所のLIDL。この日もまたレジっ娘はひとりを除いてみんな中国人でして。で、当然の帰結として私が並んだレジの担当も中国人。並んだ瞬間私は後悔する。


…動きがとろいんだわ。


日本の常識からは考えられませんが、アイルランドの(あるいは知る限りではヨーロッパ全体の)レジっ娘はみんな椅子に座って仕事をしています。ゆえに動きがとろい。例外的にドイツ系スーパーのLIDLとALDIのレジっ娘の動きは驚くほど素早いのですが、彼女は例外。トロい。要領が悪い。


なんとなく過去日記に書いた記憶があるけど、例えば同じ商品が3つあった場合。レジで 3xと打ってからひとつの商品をスキャンするか、ひとつの商品をスキャンしてリピートキーを2回打てば、同じ商品を3回スキャンするよりもはるかに早い。ま、(私も含めて)レジっ娘の経験のある人に言わせれば常識ですな。なのにこの新人と思われる中国人はひとつひとつレジを打つ。


しかもバーコードのついていない商品(例えば野菜など)のコードを覚えていないものだから、いちいちとなりのレジっ娘に「ウルラリラ?」(推定訳:「キャベツの部門コードって何番?」)と聞いている。誰にでも初めてがあるから仕方ないけど、でもその初めてに私がつきあう義務はないわけで。結構多くの人が同じことを考えているような気もするけど、いつも私はスーパーのレジで一番遅いとこに並ぶような気がする。


で、えらく長い時間待たされてようやく、私の番が来る。私の顔を見るなり、


レジっ娘:「あなた韓国人?」
私:「日本人だけど」
レジっ娘:(中国語で)「ウルラリラ!」
私:「だから日本人なんだって。人の話聞いてよ」



すると彼女は手を止めて、じっと考え込んでいる。で、ひとこと。


レジっ娘:(日本語で)「ありがとうございます」


…手を動かそうね。口はいいから(←子供の頃によく言われていた言葉)。


で、会社の近所にSPARがあるのですが、ここにたまにやむなく昼ご飯を買いに行きます。やむを得ないときとは例えば前日冷蔵庫が空でお昼ご飯を作れなかったとか、お昼ご飯を作ったのに朝慌てていて忘れたときなど。白状すると、今日もご飯をせっかく作ったのに忘れてしまいSPARに行く羽目に。何だかんだでたぶん週に1回はSPARに行っていると思われる。


で、ここのSPARもご多分に漏れずやはり中国人の店員さんがいる。ここではレジっ娘ではなくてサンドイッチなどを作ってくれるデリカウンターで働いている。色白でけっこう笑顔がかわいいと思う。私を見るといつもにこっと笑ってサンドイッチを作ってくれる。いい感じ。


ところが。彼女、会社内の同僚にすこぶる評判が悪い。数週間前のこと。この日も私は彼女が作ってくれたサンドイッチを食べていた。


同僚:「見て、私のサンドイッチ。こんなちっちゃいのに4.3ユーロも取るのよ。サギだわ」


他もたいがいそうですが、サンドイッチ、肉(チキンとかハムとか)に野菜(サラダなど)で、2.8ユーロ。で、野菜のトッピングひとつにつき50セントとかそんな感じ。で、同僚が頼んだサンドイッチは、ホワイトブレッド(早い話が8枚切りくらいの食パンを思い浮かべてね)に薄っぺらいハム、チーズ、コーススローにミックスサラダ。つまり、基本の2.8ユーロに2つのエクストラトッピングで4.3ユーロなり。つまり計算自体は正しい。だけど、ほんの気持ちしか入っていないコールスローに50セントはあんまりという気もする。


私:「オレの2.8ユーロだったよ」


翻って、私のサンドイッチ、チキンチッカにコールスローにレッドオニオン。これ、私がいつも食べている定番サンドイッチ(「マヨネーズべちょべちょやな」とかいうツッコミ不要)。ベースのパンは普通のホワイトブレッドではなくバゲット(アイルランドではなぜか「ロール」と呼ばれている早い話がフランスパン)。


こちらの方がパンがはるかにでかいのでお腹が空いているときにはこちらの方が得。ゆえにバケットは50セント増しという店もけっこうある。だけどなぜか会社の近所のSPARはホワイトブレッドもバケットも値段は同じ。あれ、肉+2トッピングで3.3ユーロのはずなのになぜか2.8ユーロしか取られていないぞ。しかも中身の量が半端じゃないくらい多い。客観的に見て、同僚のサンドイッチより私のサンドイッチの方がはるかにボリュームがあって私のやつの方が高そうに見える。同僚のサンドイッチ、中身のボリュームが妙に少ない気がする。


同僚:「あのSPARの中国人の店員が作るといつも小さいのよね。中身をケチって。しかも愛想も悪いし」

え?私とまったく逆意見だぞ。私は中国人の店員にあたるとすごく嬉しい。何せ中身がはちきれんばかりのサンドイッチを作ってくれるから。しかも値段を間違えたのか50セント安かったし。


私:「ええ?あの中国人の店員ってすごくサービスよくない?いつもにこにこしているし」


このあと私は他の同僚から集中砲火を浴びたのでした。あの中国人はけちだなんだって。私のせいじゃないのに。


で、この日以来、私は気をつけてみていたのですが、彼女がサンドイッチを作ってくれると、なぜか50セント安いし、しかも(なんかのカレーじゃないけど)具が大きい。で、彼女は私にはちきれんばかりの笑顔をくれるものだから、私も思いきり笑顔で「ありがとう」なんて自然に言ってしまう。


うーん、彼女、私のことを中国人と思っているのか、それとも日本人と分かっていても「ダブリンで頑張る同胞アジア人」としてサービスしてくれているのかな。まあ、いつもアイリッシュにいじめられてるんだからこれくらい逆ひいきがあってもいいよね…などと思いながら今日も彼女が作ってくれたサンドイッチを平らげたのでした。


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2003年08月20日(水) アイルランド入院体験記番外編。意味もなく外来に行く

ドイツ(チェコ)から帰ってきて見事に荷物を無くされたのが日曜日のお話。で、その翌日、つまりは月曜日のお話。


会社ではほとんど集中できず、ただひたすら会社が終わるのを待っていた私。ついにようやくとうとう会社が終わり、冷蔵庫が空っぽだったので急遽買い物に行き、うちに帰ってひとごこちついて、夕食を食べると…眠くなった。


で、午後10時にはすでにうとうとしはじめてしまう。そこに鳴るのは先月3回しか鳴らなかったケータイ。珍しいこともあるもんだ。


無視。


10分後。また鳴る。ディスプレイ上で電話番号確認。


知らん番号(086なんとか)


無視。どうせヨッパーの間違い電話と決め付ける。


で、しばらくするとまた鳴るケータイ。


しつこい!こうなると意地でも出ないというのが私の性格。


で、結局11時50分を最後にケータイは5-6回鳴り続けたのでした。当然無視しましたが。


で、そんなこともすっかり忘れてぐっすり眠り翌朝会社へ。


会社の電話に着信履歴あり。午後10時過ぎに2回。


なんなんだ。これは?


昨日は単なる間違い電話だと思っていたこの電話。会社の電話にまでかけてきているということは単なる間違い電話とはいえなそうな趣。ちょっと気味が悪い。


で、しばらくすると、ビジネスパークのセキュリティ(ガードマン)の制服を着たオッサンが事務所にずかずか入ってきた。


オッサン:「Snigelさんっている?」
私:「私ですが。何?」
オッサン:「あんたのスーツケースが警備室に届いてるよ。邪魔だから早く引き取ってくれ!」



これですべての謎が解けた。昨夜10時過ぎに、誰もいない会社(ちゅうか人気のないほとんどゴーストタウンのようなビジネスパーク)に、ブリティッシュミッドランドのおつかいの人が私のスーツケースを届けに来たらしいのだ。で、当然会社(あるいはビジネスパーク)に誰もいなくて私のケータイや私の会社の電話に連絡するも、私は冷たく無視。1時間以上も困った末にどうやら警備員に私のスーツケースを預けてきたらしい。


まあスーツケースが届かないことをすっかり忘れて熟睡する私もアホタレだが、それ以上に、フツー午後10時とか11時とかにスーツケースを届けようとするか?私の常識では測れない話です。まあ、無理矢理好意的に解釈すれば「そこまでしてでも一刻も早く乗客の荷物を届けたいと思う素晴らしい会社」と言うこともできなくもないですが。


火曜日は本来午後4時まで働くべきところを午後2時で帰らせてもらいました。理由。Bermount Hosptalに行くため。前回の「無意味入院」からはや2ヶ月。要するに退院後の検診と言うわけで呼ばれたわけ。もともと何の意味もない入院だったんだから行く必要など全くないのだが、日記のネタにでもなればいいなと思い面白がって行ってきた。


病院の立体駐車場は高いということに前回気がついた私は病院の近所の路上に車を止めてくてく歩いて病院へ。3時の約束のところ病院に着いたのは2時55分。受付に行くと


受付:「D棟に行ってね。4つめのドアね」


と言われるままに長い廊下を進む。前回は緊急でもないのに救急病棟に行きそこからすべての騒動が始まったのだが、今回は普通の外来病棟へ。AからDに分けられていたが、どういう分けられ方だったのかはよくわからない。


で、長い廊下の先にあったD棟の待合室に行くと、30人くらいが座れそうな待合室に人影はまばら。聞けば外来の最終の診療時間は午後3時なんだそうな。で、私は看護婦さんに呼ばれ体重測定。


私:「あのー、靴を履いたままでいいんですか」
看護婦さん:「いいのよ。衛生のために」



…いまいち会話がかみ合っていないような。


かくして私の実体重より4キロも重い記録がBermount Hospitalに残ることになる。で、再び待合室。暇を持て余すが待合室にあるのは意味不明なキリスト教関連の雑誌のみ。何度か手にとって放り投げることを繰り返す。


で、待合室から人がひとり消え2人消え、ほとんど人影がなくなった頃私の名が呼ばれる。


10畳くらいの診察室。先生用の机があり、診察用のベッドがある。風景としては日本のそれとほとんど変わらない。私は私のほとんど会ったこともない主治医、ミスターアイルランドとアポを取ったはずなのにそこにいたのは30くらいの女性。一瞬ミスターアイルランドの助手かとも思ったが実はこの人も先生。


先生:「そう、元気なのね。はいちょっとそこに横になって」


とおざなりの触診をして…。


先生:「元気だね。帰っていいよ」


所要3分。十分予測していましたが、やはりこの程度でした。


ま、健康なのはいいことだ…と思いますが、ただ考えてみると、この人たち本当に私が病気だったときにそれを見つけ出すことができるのだろうか…ととても不安に思いました。


もしかして日本が長寿大国なのは、食べ物がどうこうというより、医者がしっかりしてるからじゃないのかなあ。


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2003年08月19日(火) 私は小泉首相より1週間先を行っている?...戻ってきました。アイルランドに。

ご無沙汰をしておりました。ようやくチェコおよびドイツから帰ってきました。で、今回の旅行記、初めの数日間をそのうち紹介しようと思っています。気を長くしてお待ちくださいませ。


日本国首相の小泉純一郎氏、なにやらドイツ・チェコ・ポーランドへの外遊にお出かけのようで。なんだか妙な親近感を覚えますね。何せ、先週まさに私がいたところに小泉さんはいるわけで。で、この記事を読んだ瞬間小泉首相への親近感が一気に湧きました(ただ。移動にヘリを使うというあたりがやはり一般人とは違うなあという気も)。




何かというと、小泉さんが訪れるたった3日前に私もブランデンブルグ門およびチェックポイントチャーリーに行ってきたんですよね。ま、「もっともありきたりなところに行ってきた」という何よりの証拠なのですが。もっと言えば、オペラに行くあたりも好きですね。小泉さんの政策がどうとか難しい話をするつもりはありませんが、なんとなく親近感を覚えることは事実です。私もオペラに行きたくてネクタイを荷物に忍ばせていきましたが結局お世話にはなりませんでした。


で、帰りの話。日曜日の午後のヒコーキでハノーバーからロンドン経由で帰ってきたのですが、まあ夏休み中の日曜日ということもあってか空港は大混雑。ロンドンまでのヒコーキも1時間遅れ、ロンドンで入国審査に向かうとそこには日本人の集団が。


現地時間午後3時30分。そっかー、いつもこの時間にここを通過しないから気がつかなかったけど、この時間は日本からくるヒコーキの到着ラッシュだよなあ。


で、いつもは全く手間取らない入国審査に20分以上かかり、ふだんならビールを一杯やる時間があるのだが、ロンドンまでのヒコーキが遅れたおかげでそのままダブリン行きのヒコーキのゲートへ。ところがダブリン行きも見事に1時間遅れておりまして。


待合室を見回すとそりゃあもう驚くくらいの多くの日本人の方がいらっしゃいまして。最低でも10人はいました。ダブリン行きのヒコーキにこれだけ多くの日本人を見たのはこれが初めてです。


で、1時間遅れでヒコーキに乗ってみると、あれま、真後ろの席には日本人の男性二人。で、隣りの席もなんと日本人男性。これはもしかしてブリティッシュミッドランドではなくて全日空の国内線なのかという錯覚を起こしてしまいそう。掲示板で投稿のあった「アイルランド政府の政府観光庁の事務所」がいい仕事をして日本人観光客の誘致に成功したのか(まさかね)。


で、となり近所の日本人乗客が飲み物の注文で一生懸命「オレンジジュース」だの「ホットコーヒー」だの言っているのをすごく微笑ましく思う。そういえば私が初めてダブリンに来たとき、「ティー」と言って通じたのがすんごく嬉しかったもんなあ。今じゃ、


「ウオッカとダイエットペプシ。アイスとレモンもちゃんと入れてね!」


と(偉くもないのに)偉そげ。


あくまでちなみに、「ホットコーヒー」という飲み物はたぶん英語には存在しないのではないかと思う。「コーヒー」と言えば暖かいのを指して冷たいコーヒーってのは特に「Iced coffee」と指定しない限り出てこないと思う。というか少なくともアイルランドではアイスコーヒーなぞ見たことないぞ。ヒコーキの機内サービスでアイスコーヒーを出す会社というのも私の知る範囲ではありません。ゆえに、コーヒーが飲みたいときは「ホットコーヒー」ではなく「コーヒー」という方が多分通じやすいと思います。それにしてもべたべたの日本語で「ホットコーヒー」と言ったのをちゃんと理解したブリティッシュミッドランドのスッチードさんは偉いと思う。


かくしてダブリンに1時間以上遅れて到着した満席のA321。いの一番にヒコーキから降りて入国審査も入国審査官にジョークの一つも飛ばしながらさくっと済ませ、洗濯物の詰まったスーツケースを待つ私。ところが待てど暮らせどスーツケースは来ない。


やられました!今年2回目のロストラゲージ!


それにしても年に2回の割で荷物を無くされる私ってなんなんでしょうね。


行きに無くされたとなると着替えがないだのなんだので結構面倒なことになりそうですが、帰りに無くされるぶんには問題無し。何せ洗濯物以外何も入ってないもんね。


かくしてラゲージトレースセンター(「手荷物追跡所」とでも訳すのでしょうか)に行った私は横の女性が怒っているのを横目に機嫌を損ねたふうもなく自分の住所などを用紙に記入する。


で、私の前には語学学校に2週間留学する日本人女性がやはり荷物を無くされたらしく係が一生懸命説明している(なぜ2週間の語学学校留学とわかったかというと彼女、その必要などないのに係に語学学校の入学証明書をを見せていた)。彼女はどうもいまいち要領を得ない様子。後ろから手伝おうかどうか悩むがなんとなく差し出がましい気がしたので黙っていた。で、彼女、あ、エマージェンシーパックをもらった。これがまたスタアラのロゴ入りバックでけっこうかっこいい。


私はひとこと


私:「ボクにもエマージェンシーパックちょうだい(はあと)」



で、こちらが戦利品のエマージェンシーパック。Tシャツを除けばビジネスクラスのアメニティグッズとほぼ同じ内容。ただ、Tシャツが入っていてパンツが入っていないというのは私にはどうしても解せない。どっちかというと私にはTシャツよりもパンツの方が大事だが。


で、このあとスーツケースの配達がちょっとした事件となるのだがそれは明日のお話にて。

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2003年08月07日(木) 去年は洪水。今年は酷暑。作者の夏休みの行き先とは?

暑い。暑いです。まずはこの記事から。


欧州、50年間で最も暑い夏 ロンドンは史上最高を記録


 欧州各地の猛暑は6日も続き、ロンドンでは観測史上最高の35・4度を記録。AP通信によると、パリでは39・5度と1947年に記録した40・4度の過去最高に迫り、イタリア空軍の気象担当者はAP通信に「過去50年間で最も暑い夏の一つといえる」と語った。

 ロンドンの新たな観光名所として人気のテムズ川沿いの大観覧車「ロンドン・アイ」は、卵形の観覧室内の温度が上昇して不快になったため日中の運転を一時停止。ロンドン発ニューヨーク行きの超音速旅客機コンコルドは冷房などで燃料消費が増えたためか飛行中に燃料が不足、カナダのニューファンドランドに臨時着陸し燃料補給した。

 AP通信によると、ポルトガル各地の山火事は火勢は衰えているものの、山歩き中に追い詰められたとみられる男女の焼死体が見つかり、先週の出火以来の死者は少なくとも14人。スペインでも熱射病で2人が死亡するなど、熱波による死者は計14人に上った。

 ドナウ川流域のバルカン諸国では日照りのため川の水位が低下、第二次大戦中に沈没した船舶の姿が見え始めた。水中の酸素が減少しており、水生生物への悪影響が懸念されているという。(共同)


(出典。産経新聞



ええとですね、ダブリンはこの記事にあるほど暑くはないです。ロンドンが35度いうのは素朴に驚きですが、ダブリンは推定28度くらい。まだフツーに生きていられます。が、アイルランドに住んでいると暑さと寒さへの耐性が笑えるほどなくなります。何せ夏は25度以上になることはまずなく、冬は氷点下になることはきわめてまれというアイルランドの天気。考えてみたらアイルランドってかなりすごしやすいところです。かくして私はこの28度の中でほとんど死んでます。


午後4時に会社を出て車に乗った瞬間、アイルランドで初めて「暑い!」と思いました。日本では当たり前ですが、車の中はまさにサウナ状態。ハンドルも直射日光を浴びて熱くなっている。アイルランドに来て初めてです。こんな経験は。で、ボロ車にも拘らずしっかりエアコンだけはついている私の車(さすが日本からの輸入車です)。今日だけは意味もなくユーエツ感に浸ってエアコンをつけてうちに帰ってきました。


実際少ないですよ。アイルランドでのエアコン付の車。まあエアコンが必要なのは年に1-2度とかいう世界だからいらんといえばいらんのですが。


で、ですね。上の記事をわざわざ産経新聞から参照しているのにはちゃんと理由があるのです。ヨーロッパの特に大陸部が暑い!スイスでは40度に届いたとか届かないとか。それが私に何の関係があるかというと…


私、明日からチェコに行くのよね…


暑いのはわかってました。でも正直言ってここまで暑いのは予測外でした。こんな中まともに旅行できるかどうかはっきり言って不安です。しかも夜行バスでの移動を含む強行軍だし。


だいたい去年の夏のチェコ。ひでかすが行って洪水でひどい目に遭ってきた。で、今年は私が猛暑でひどい目に遭ってきたとなると...冗談になってないぞ。いったいどうなるんだろう。


PSメールのお返事できてません。特に「バスの中の避妊具事件」の推論を送ってくださった方、申し訳ないです。ただ、私腹を抱えて笑わせていただいたことだけ報告させていただきます。


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2003年08月05日(火) ブラジル直送。ステキなステキなタバコのパッケージ(カタカナだらけのタイトルだな)

昨日の「女はひとりじゃ便所とタバコにいけぬ」というお話。もっとも身近なところからクレームがつきました。


ひでかす:「男だって『連れション』ってするじゃん」


そう、このひでかすの一言で昨日の日記の論理は見事に崩壊してしまいました。


で、ひでかすの会社、人数は少ないながらも数人の日本人がいるそうです。ちなみに私の勤める会社には日本人はおろかヨーロッパ以外から来ている人間は私だけです。かくして私がたまに電話で日本語を話すとまわりが笑います。


同僚:「あ、また『モシモシ』って言った」


別の同僚:「あ、『はいはいはい』だって」



で、それだけならまだしも人がマジメに電話で話しているのに人の後ろで私の真似をして「モシモシ」とか「はいはいはい」とか言っておちょくるのです。


再びひでかすの会社。この現象、私が勤める会社と同じように起こっているようで、ひでかすの同僚がひでかすの真似をして怪しげな日本語を話すそうです。下手をすると数人の同僚が同時にひでかすの真似をするそうな。困ったことにはひでかすと彼の日本人同僚はこんな会話をするそうな。


ひでかす:「(タバコを吸いに)行く?」
日本人同僚:「行く」


男同士が誘い合ってたばこを吸いに行く昨日の論理が完全に破綻したことはまあ置いておいて、このあと何が起こると思います。数人の同僚(女性含む)が、意味も知らずにひでかすと彼の日本人同僚の真似をして


数人:「イクイク」


と騒ぐそうです。


大丈夫なのかな。ひでかすの会社。


その前にこの日記自体がここ数日ひたすらにおげれつネタばかりのような。


大丈夫なのかな。この日記。


と、つかみはオッケー(死語)というわけで、行きましょう。今日のお題。数ヶ月前の日記でブラジルの超越タバコのパッケージの紹介をしたと思いますが、その続きです。


とある人がブラジルに行きまして、で、とある人がブラジルに行った人にたばこを一カートン買ってきてほしいと頼んだのですが、結果、5種類の警告メッセージの採取に成功。なかなかすごいものがあるのでここで紹介。あ、タバコをおいしく吸いたいと思っている愛煙家の皆様、今日の日記はパスされたほうが正解ですよ。


まず、第5位。



喫煙は息切れの原因になる。


はい、この前の日記にもろ既出ですね。


第4位。



ニコチンは依存症に陥る。


なぜタバコを二本持っているのかなんだかよくわかりません。ただどっかの露天(マーケット)当たりにこんなオッサンいそうですね。で、ここまでははっきり言ってまだ甘い。


それでは第3位の発表です。



喫煙は肺ガンの原因になる。


この女性、本当に肺ガンなのかそれとも役者さんなのか分かりませんが、もし役者さんなら、舞台とかで言われるんでしょうか。


観客:「あ、あの人タバコの広告で死にかけてた人だ」


…ほとんど役者人生をかけた広告ですな。でもこの写真、役者さんとは思えない鬼気迫るものがあるなあとも思うのですが。もしかして役者さんじゃないのかなあ。


そして第二位。



喫煙すると立たなくなるよ(超意訳)


…で、横にバイアグラの広告でもいれておけば一石二鳥。効果覿面というか。女性が頭を抱えているところにものの哀れを感じます。言語を読むとなぜか笑えますね。ポルトガル語なんて分からないけど。


そして堂々の第一位。


…あ、スクロールダウンする前に言っておくけど、これは結構きついかもよ。警告したんだから見て文句を言わないように。


それくらい「ああ、タバコやめなくちゃ」と思わせるにふさわしい写真です。ただし、女性にしか効果がないような気もしますが。


それでは紹介しましょう。堂々の第一位。



妊娠中の喫煙は早産、そして子供の低体重での出産、さらには喘息の原因になる。


…ええと、これに関してはあまりおちょくる気分になりません。赤ちゃんの顔、多分いくらか加工してあると思いますがそれにしてもすごいですね。


ちなみにこれだけの過激広告をしているにも拘らず(あるいはしているおかげでか)ブラジルでのタバコの値段、日本のそれより安いそうです。

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2003年08月04日(月) なぜ?トイレに独りで行けない日本人女性とタバコに独りで行けないアイリッシュ女性

♪昨日京都で謎を見た
女はひとりじゃ便所へ行けぬ



…とはさだまさしの「昨日京奈良飛鳥明後日」(きのうきょうならあすかあさって)という中学校の修学旅行を題材にした曲の一節ですが(誰も知らないって?) 、これってある意味で本質を突いてます。


中学生とか高校生の頃の女の子ってなぜかトイレにみんなで行きたがりますよね。あれ、男の私に言わせると謎多い現象でした。まさか個室にまで一緒に入るわけじゃああるまいし、なんでまたトイレに一緒に仲良く行かねばならないのか。もし誰もトイレに行かないとなると誰かが行きたくなるまでずっとガマンをするのか。


大体私は嫌です。誰かをトイレに誘って自分は個室で用を足すなんて特に大きい方だったりしたら。こんなことを言っている限り、女心なんて一生理解できないんだろうなあ。


なんでまたこんな話を始めたかと言うと、ちゃーんと理由があるんですよ。うちの会社の私のチーム、私を含めて7名がいます。私以外全員女性。それはいいとしてこの6人のうち3人は喫煙者。喫煙率50%。


何度も書きますが私は別に喫煙することに対してどうこう言うつもりはありません。どうぞおやんなさい、副流煙もある程度までなら文句は言わん…という寛大な心を持った(自分で言うな)非喫煙者です。白状するとぐでんぐでんに酔っ払うと「1本くれ!」と言ってタバコをふかすことが年に1度くらいありますが、喫煙が習慣になったことはありません。


ともあれ、うちの会社、たぶんアイルランドでは当たり前のことですが屋内でタバコを吸える場所はありません。給湯室・トイレ・物置どこもかしこも禁煙。タバコを吸いたければお外に灰皿があるのでそちらでどうぞ…というのが会社の方針。


ちなみに前の会社は勤めはじめた頃は「喫煙室」という6畳くらいのくそ狭い充満した煙で向こうが見えないような部屋がありましたが(しかも壁はまっ黄色)そこが何時の間にか「小会議室」になり、喫煙者は玄関(つまり外)でたばこを吸うことなった。


で、数ヶ月後には今度は玄関が吸い殻で汚れるという理由で玄関から更に100メートルくらい離れた駐車場のど真ん中に灰皿がぽつんと置かれた「喫煙所」にまで追いやられてしまいました。この駐車場の喫煙所、屋根なんてありません。冬の冷たい風が吹きすさむ中でもたばこを吸いたければここ以外はダメ…という喫煙者には当てこすりとしか思えない仕打ちをしてました。


ひるがえって今勤めている会社。ここ、前の会社ほど嫌煙権が台頭しておらず、現在タバコは玄関で吸うことができます。で、昨日とか今日とかは天気がいいのでひなたぼっこも兼ねてタバコというのは確かに悪い考えではありません。だからと言って30分おきに誰かが


「ねえねえ、Fiona(吸いに)行かない?」


というのはどうにかならないんですか。で、しかも、吸いたくもないくせに誘われ たからとほいほいとついていって「つきあいタバコを1本」というのはあまりあまり感心しない。実は最近うちのチームが5人から7人に増員されまして、喫煙者もひとり増えたのです。で、ひとり増えたことでタバコ休憩の回数が前よりひとり分増えました。いえ、私はどっかの会社のイヤミ課長でもなんでもないですから数えたりしてませんよ。だけど自信があります。彼女たちのタバコの本数がたぶん一日数本増えています。


それでもいい。だけどタバコ仲間を見つけられなかったときにわざわざ内線で他のチームから仲間を探すのはやめて欲しい。見つかるまで内線をかけまくるのはもうコメントのしようがない。


言わせてくれ。


そこまでして誰かを見つけないとおまえらタバコが吸えんのか?


私が喫煙者ならみんなでわいわいやるよりひとりでぷかーっとやるほうがいいけどなあ。


…やっぱり私は女性を理解できないんだろうなあと思います。お願いです。女性諸氏、どうしてトイレやタバコはひとりじゃできないんですか?どっちがいいとか優れているとかそういう次元じゃなくて、やっぱり男と女って違う生き物ですよねえ。


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2003年08月03日(日) 反省します。前回Specsaversを誉めた私はアホタレでした

インターネット上でいい加減時代遅れ(たぶん4年前に発表)のゲームを発見し、ダウンロードして遊んでました。気がつけば週末をほぼそれだけに費やすおバカぶり。考えてみるとゲームにはまったのって本当に久しぶりです。うちには「いわくつきの」プレステ(2ではなくて1)があるのですが、それすら数年触ってません。プレステ2に至っては未だに遊んだことがありません。私のゲームの知識はファイナルファンタジーの8、グランツーリスモ2当たりで止まってます。


まずはこの数年触っていないプレステがなぜいわく付きか。まずそこから説明しなくてはいけませんね(もし既出なら陳謝)。これ、私の相当昔のフラットメイトが買ってきたんですよ。中古で。Eastwallに住んでた頃だからかれこれ4年前(そんなに経つのか…)。詳しくは「ダブリン家がない」を読んでもらうとしてこのプレステ、当時のフラットメイトのスウェーデン人二人がある日買ってきたのはいいんですが、この方法がかなり反則技でして。


スウェーデン人二人、町中の中古のゲーム屋を徘徊してなんとか中古のプレステを探していたんだそうな。が、当時はプレステが大人気(少なくともアイルランドでは)。でどこの中古屋でもプレステ本体を売ってない。そんなときに某町中の中古ゲーム屋に行くと(以下あいまいな記憶を元に書いてます)中年の女性が「プレステを売りたいんですが」とカウンターで交渉中。で、本体と人気のゲームソフト2枚で45ポンドという値段を店は提示。そのやすい買い取り値に女性はがっかりして売ろうかどうか思案中。そこに後ろからスウェーデン人二人が


「よっしゃー、それ、60ポンドで買ったる!」


…と買ってきたらしいのだ。言うまでもなくその二人のスウェーデン人二人はその中古ゲーム店から「出入り禁止」を言い渡されたらしい。


話がそれたけど、そのゲーム機もすでにリビングルームの片隅で埃をかぶって誰も使ってない。それくらい私はゲームから遠ざかっている。


で、そんな私がふとインターネットで発見したフリーゲーム…つまり「ただ」で遊べるゲーム。その中に私がはまったゲームがありまして。「サウンドノベル」。今のゲームがどうなってるか知らないので何とも言いかねますが、少なくとも私が大学生だった頃、スーパーファミコンで「弟切草」だの「かまいたちの夜」などに私ははまりました。要は、小説を読む感覚でゲームをしていって、途中にある選択肢を選ぶことでゲームの終わりが変わっていくというジャンル。


で、今回ダウンロードしたゲームもこのジャンルでして、ただで、しかも容量が3メガしかないくせに内容は濃い。実はこのゲーム、4年くらい前に開発されたらしいだが、私のゲームの知識が4年くらい前で止まっているせいか十分楽しめた。少なくとも日記の更新を忘れるくらい(←こら)。おヒマな方は無料ですしダウンロードして遊んでみては


で、このゲームを発掘したのが土曜日の夜の話なのですが、話はさかのぼって土曜日の朝。いや、もうちょっとさかのぼると木曜日の午後にさかのぼります。会社でテンパってると本当に珍しい話ですが私のケータイが鳴る。実際私のケータイ、着信履歴によると7月はなんと4回しか鳴ってない。では何のために持っているかというと、SMSというメッセージを送るため。で、電話は鳴ってもたいがいは間違い電話とか。で、電話に出ると…


相手:「Specsaversですが。あのー、コンタクトレンズの配達の依頼をされてましたよね」
私:「ええ、先週の土曜日に行ったら在庫がないとかで」
相手:「あのー、申し訳ないんですが、ハードレンズは郵送できない規則になってますので店まで来てください」



なんでもハードレンズは規則により眼科医が装着後検診をする規則だそうな。この規則がアイルランドの法律によるものなのか店のポリシーなのかは私にはわからない。ともあれできないなら最初から郵送するとか言うな。ボケッ


まあ、ここまではよくある話、仕方がないので土曜日レシートを持って街に出かけました。で、出かける間際にレシートを確認。レシートは2枚。すなわち3週間前の眼科検診の時のレシートおよび、先週のコンタクトレンズの支払い時のレシート。考えてみると、たかがコンタクトレンズ一枚買うのにすでに3週間が経過している。


で、レシートにはごていねいに名前が打ち込んである。眼科検診時のレシートにはおお、私のべたべたの日本語名をアイリッシュにしては本当に珍しく一時も間違わずにタイプしてある(たぶん、店のデータベースに私の個人情報を保存してあるからだと思われ)。で、もう一枚の肝心のコンタクトレンズ代のレシートの名前。


Joseph McLeanって誰よ?


どうして全く別人の名前が打たれたレシートを平気な顔して渡すのよ。


で、普段ならそれでも構わないけど、今回は保険会社に金を出させようという魂胆のため、さすがにレシート上の名前が違うということは頂けない。ちょうどいいや、店に行ったついでにレシートを再発行してもらおう。


かくして土曜日の朝、混んだに近寄りたくない私は思い切り早起きして町へ。朝の10時にJavisの駐車場に車を置きGrafton StreetのSpecsaversへ。朝の10時ということもあってか町はまだ混んでいない。それでも旅行者はうじゃうじゃいたが。


で、Specsaversで事情を説明すると、レジのお姉さんはちょっと困った様子。こういうイレギュラーなことが起こると対応できないタイプの人間らしい。で、上司らしい人と二言三言交わすと、


お姉さん:「じゃあ、このレシートの名前を訂正印で訂正したレシートでもいい」
私:「いいよ」



そういいつつ、私は自分の正しい名前を見せる意味も含めて、眼科検診時の正しく名前の打たれたレシートと、Joseph McLeanなる訳のわからん名前の打たれたコンタクトレンズ代のレシートの両方を渡す。折りしも眼科医の手がちょうど空いたらしく私は眼科医に呼ばれる。お姉さんは


お姉さん:「じゃあ帰りがけに寄ってね。レシート渡すから」


で、眼科医の検診はさくっと終了。新しいレンズは思いがけず快適。どうも今使っているやつは目には見えない傷が入っているのかあまり快適ではない。というか使っていると不快。これで今年の夏は気持ちよく過ごせるぞっと。


で、足取りも軽くレジに戻ると先ほどのお姉さんは


お姉さん:「はい。再発行したレシートね」


…と渡してくれた新しいレシート。


うーん。絶句。


レジ用の感熱紙に手書き。


しかも名前書き間違ってるし。


それはともかく、もう一枚の正しく名前の書かれた眼科検診時のレシートはどうした?


お姉さん:「え?なんのこと?」
私:「いや、何のことじゃなくて、レシート、2枚渡したでしょ?」



おねえさん、はっとした顔をしたかと思うと、なぜか彼女の後ろにあるごみ箱を漁りはじめる。


も、もしかして捨てたの?


数分後、ごみ箱をかなり深く漁りくしゃくしゃになったレシートを見つけて嬉しそうな顔で


お姉さん:「はいどうぞ」


…はいどうぞじゃねえだろ。こらっ。


アイルランドじゃなかったら


「店長出せ。ゴルァ」


と暴れてるとこです。客にごみ箱から出したものを渡せば日本ではまず首が飛びますね。常識で考えて。が、アイルランドでは言うだけ無駄です。まこのレシートでもきちんとお金は返ってくる自信があるからいいけどさ。そ、何せ、保険会社もアイルランドの保険会社だもんね。私が日本でアルバイトしてたとき、いかなる理由であれ、レシートを捨てるってごはっとだったけどなあ。


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