なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年11月30日(金) |
新ページオープンですよ |
すいません。日記を二日もサボってしまいました。遊んでいたわけじゃありません。「アイルランド真実紀行」の表紙に行っていただければお分かりいただけると思いますが、新たなページを作りました。2番目の表紙とも言える「エッセーのコーナー」っす。まだ、フォント遊びなんかが済んでいないところがありますが、とりあえず、「暫定開業」ということで、ここに公開致します。中のエッセイは、この日記に出てきたものがほとんどです(滝汗)。ま、この日記を最近からご覧になっているという方には、「セレクション」としての役割も果たしている(果たしているんだい)ということでご笑覧くださいませ。あ、日記は、明日からまたちゃんと始めますからよろしく。
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2001年11月28日(水) |
全日空もびっくり。ついに航空券を無料にしてしまった某航空会社の安全性は? |
いつかやるんじゃないかと思ってましたが、ついにやってくれました。
今日のRyanairのホムペ。
いつかやるんじゃないかと思っていましたが、ついにやってくれました。
無料。
無料。
無料。
しつこいけどもひとつ無料。
何を考えてるんだか知りませんが、何でも来年1月末日までのフライトのうち30万席分を無料にするんだそうな。全日空は50人にひとりを無料にすると大騒ぎしてますが、こちらもすごいです。
あ、無料といっても、各種税金なんかは自腹です。ちなみに調べてみたら、ロンドン−ダブリン間では税金なんかを考えると大体3000円になります。あと、「クレジットカード手数料」なるものを1回につき約500円ぶん取るので、本当の意味では無料じゃないかも知れませんが…。
…とかいうことを考えても、何だかんだで安いから、ついと乗ってしまうんですよねえ。Ryanair。
ただ、この会社の安全性についてはちょっぴりギモンなんですよね。Ryanairの名誉のために言っておきますが、この会社、設立されてそろそろ20年近く経ちますが、調べた限りでは乗員乗客が死亡したり、機材がスクラップになるほどの大きな事故は一度も起こしていません。ついでに言うと、オンタイムレコード(定時運行率)も悪くない。なのに、いつも乗るたびに妙な不安感に襲われるのです。
理由は簡単。機材の古さ。
実は調べてみたんです(ヒマですな)。Ryanairが使っている飛行機の機材、今年新品で購入した数機のB737-800を除くすべての機材はB737-200です。実は今まで、「どっちもB737じゃん」と思っていたのですが、実はこの差は雲泥の差でして。
なんでもボーイング社がB737を開発したのは何と1967年、つまり30年以上昔のことなんです。で、それから、進化に進化を遂げて今ではB737-900シリーズまであるそうな。で、それぞれ機体の長さが違うだとか、なんだか細かい違いがあるのですが、そんなのはまあマニアにまかせておくとして、で、私が言いたいのは、B737-200以前とB737-300以降に雲泥の差があるんだそうな。
なんでもB737-300以降は「新世代B737」と呼ばれてて、これ以降は、コックピットもコンピュータディスプレイなどを使って、ハイテク化されているのに対し、B737-200以前はコックピットは昔ながらの計器がズラリといったタイプで、要は古いんだ。
てなわけで、実はB737-200は日本の空からはすでに消え去ってしまっているそうな。で、B737-200くらい古い飛行機はごくわずかなB747-100(「テクノジャンボ」に対し、「スーパージャンボ」と呼ばれている機材)と唯一の国産機YS-11(プロペラ機。マジ古)だけ、なんだそうな。ただしこれらも、数年のうちに日本の空から消えるそうな。
はいはいはい。半分くらいの人は読み飛ばしてるし、書いてる本人もなんだかよくわかんなくなってきたんでこれ以上は書かないけど、とにかく、B737-200は古い…のです。
で、まあ、そんな訳でB737-200は先進国の大手航空会社の多くはすでにこの機材を手放し、Ryanairはその各航空会社が売り払った古い機材で運行しているわけです。
そう考えると怖くないですか?確かに古くてもメンテナンスさえしっかりしてれば問題はなさそうですが、「運賃タダ」でちゃんとメンテナンスが出来ているのか。本気で謎じゃないですか?てなわけで、いつもいくらか(数倍)余計に払っても、ブリティッシュミッドランドのピカピカのA321に乗りたくなるのは自然な流れでして。
安全はすべてに優先する
こんな工事現場に掲げられているようなスローガン、Ryanairが持っていることを願っています。
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2001年11月27日(火) |
新たなウィルスヒット!小学生もびっくりITの素晴らしい対応術とは? |
私の知り合いの方からメールが届きました。
本文はなく、怪しげな添付ファイルが一つ。
…怪しい。思いっきり怪しいですよね。
うーん、消すべかと思ったのですが、興味本位でうちの会社のITチームにお伺いの手紙を出してみた(この時点ですでに対応を間違っている)。
Hi,
Could you check if the attachment is safe, plaease? I know who send this but I don't know what it is.
Thanks,
(添付ファイルを調べてくれますか。送ってきた人は知ってるけど、中が何かは知らないんで…)
すぐに役職つきのITの人から返事が届いた。
Hi,
it should be safe enough but if anything funny happens to your pc when you download it, please let us know.
thanks
(大丈夫だろうけど、もし何かおかしなことが起こったら、連絡してね)
ああ、そうですか…と言うわけで、興味本位で開けてみた。
…開かなかった。何やら、このファイルを開けるアプリケーションがこのコンピュータには組み込まれていないらしい。そこで、これまた興味本位で、
Hi,
It seems this PC doesn't support .att file (What is it?)
Never mind,
Thanks for your help.
(ファイル開けれないけど、このファイルのタイプはなに?まいいや、気にしないで。ありがとね。)
なんて聞いてみた。
すると、このITの担当者、すかさず、
the file is a .mp3 extension and a .att extension. Possibly delete the .att extension and leave the .mp3 one!!
(拡張子がふたつついてるから、.attを取って.mp3を残せばいいわよ)
というアドバイス。で、めんどくさいからそれきりにしといたのだが、今日になって、この元々の送り主から、
「あれはウィルスだった」
という知らせが来た。
ちなみにウィルスの種類はW32/Badtrans-Bというもの。どうも大流行してるみたいだから、被害に遭われた方もいるかも。いつものパターンで、アウトルックでメールを開けるだけで、ウィルスがアドレスブック中に送り付けられるタイプ。
ありゃまと思い、例のメールを書いてくれたITのスタッフに連絡。
…不在(典型的ですな)
仕方ないから、別の人のところに電話をかけてみた。
その人、文字どおり、すっ飛んでやってきた。
「何でんなもん開けんだよ!」
「だって、キミのとこ(ITチーム)のお偉い方が開けていいって言ったよーん」 (彼の上司だったりする)
といいつつ、上のメールを見せる。走ってきたITの兄ちゃんはひとこと。
F***(ピー)
一時間かけて、ウィルスは駆除されたようだが…一つだけ言わせてくれ。お前ら何時もこう言ってきただろう。以下は、ITチームよりいつも来るウィルスへの警告メールの文面の一部。
Again just to remind you, If you receive a mail from someone you do not know do not open it. do not click on any links in Emails as they too can lead to a Virus. If you are unsure about any mail that comes into your mailbox please contact us.
(もう一度確認するけど、誰か知らない人からメールが来たらウィルスの恐れがあるのでハイパーリンクを押したりしないこと。もし新着メールに不安があるなら、われわれ(IT)まで連絡のこと!)
そこまで言うんだから、ちゃんとしてくれよ!
以上、作者の愚痴でした。
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2001年11月26日(月) |
時給1400円に魂を売った悲しい男の物語(その2) |
いやー、働いた後のきりりと冷えたビールはいいですなあ。(あ、「こいつ今日仕事したの」とか「ダイエットはどうなったの」とか思った皆様、さようなら)
今日はまた、私の「フィクション」の話にでもおつきあい下さいませ。私の架空の大学時代のお話です。フィクションなんだってば。
私が使えないことが早くも一日目でバレた家電量販店でのお仕事の日々。私も最初は、一生懸命、いろんなことを覚えようとしようとしたのですが、何せマニアなカメラ道。私がちょっとカタログを広げたくらいでは何も知識は入ってきません。
そもそもシフトがすごかった。朝の9時出勤はいいとして、9時に出勤したら夕方の6時くらいには終わってよさそうですが、甘い甘い。終わるのは閉店が午後8時で、そのあと後片付けが終わるまで帰れず、終わるのは早くとも午後9時。単純に計算して12時間労働。
で、昼休みは30分だけ。実はここを辞めて同業他社で勤めた時は、昼休みは1時間でしかも外で外食しようが何しようが勝手だったにもかかわらず、ここでは店からの外出は禁止。理由?「不正防止」簡単に言えば、「店員による万引きが心配だから」という理由。
じゃあ昼休みはどこで取るかというと、いちおう「社員休憩室」があります。ここがまたすさまじいところだった。ここの説明をする前に、店の売場の説明をしなければならない。
私が勤めはじめたこの某王手家電量販店。駅前の一等地にあるだけあって、敷地面積は猫の額より少し広い程度。感覚的には広めのコンビニ2軒分が日とフロアーと思ってください。とにかくできる限りのスペースを売場にしようと必死です。某総合ディスカウントストアにいた時からは考えられないことですが、まず、倉庫がないんです。曲がりなりにも「家電量販店」。どこかに倉庫がないといけません。その倉庫は、何と「ロフト」。各フロアーに、ロフトがあり、そのロフトに梯子で出入りするというすさまじさ。
で、くだんの「社員休憩室」はお客様が出入りできない最上階にあるのですが、ここがすごい。さすがにコンピュータなどの大型品はロフトに置けないので自然とこのフロアに置くことになり、それがフロアの1/3を占める。で、残りの1/3は事務所。
事務所といっても、店長室などもなく、とにかく倉庫の一隅に過ぎない。で、一番冷遇されるのが「社員休憩室」で、倉庫の片隅に、長机が4個くらい置いてあるしょぼさ。で、ここに昼時ともなると身動きの取れないくらいの多くの人間がやってきます。本当に身動きが取れなくなるんです。で、会社から支給の、世界一まずい折り詰め弁当をつつくことになります。
で、朝の9時から夜の9時まで働くわけですから、自ずとみんな寝ようとしますが、そんなすし詰め状態で眠れるはずもなく…。とにかくストレスのみが溜まっていきます。
で、カメラを知らない悲しい新人は、仕方なく「店頭の活気をつける要員」とされます。この店、店頭にはドアーはなく、すぐに表通りに面しており、店頭では、季節商品や果てはスーツケースにいたるまで何でも売っています。で、「店頭に活気がないとお客様は来店されない」という一見理にかなった理屈により、この店では一日中店頭でひとりハンドマイクを持ってがなりたてるということをしていました。
(ハウリングの起きない最大音量で)
「いらっしゃいませー、いらっしゃいませー、ここがテレビラジオですっかりお馴染みとなりました、XX、XX、XX駅前店はこちらでございます。ただいまXX駅前店におきましては、年末年始特別セールと致しまして、全フロアー、全フロアーにおきまして、他店には決してマネのできない超特価、超特価にてご案内中でございます。さあ、この機会このチャンス、お見逃しなどなさいませんよう、XX駅前店ご来店ご利用くださいませ」
なんて、エンドレステープのようにがなりたてるわけです。はっきり言ってこれを30分もやると本気で声が枯れます。で、これをフロアー別に交代でやるのですが、1階フロアーからは、身分の一番低い私がやる羽目になったわけです。
通行人の皆さんは、本気でうるさいので耳を塞いで露骨にいやな顔をする人もしばしば。でも私はそうマイクでがなり立てなくてはならなかったのです。
で、仕事が終わるのは午後9時過ぎ。ここから家までは1時間の通勤。家のある町に帰りつく頃には日付も変わらんとしており、うちに帰るなりすぐに眠る日々。で、週休2日で、休みの日は大学に行く日々。よくもまあ死ななかったと本気で思います。
(この連載、不定期ながら続きます。クレームがつかない限り)
そうそう、昨日のタイトル「小沢昭一って誰やねん」というご質問をいただきました。一言で言ってスケベな爺さんです。詳しくは、TBSラジオの 「小沢昭一の小沢昭一的こころ」のホムペでもご覧くださいませ(お暇な方のみ!)
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2001年11月25日(日) |
一夫多妻制について考える(あ、ここは小沢昭一のページじゃないっすよ) |
どんよりと曇った(もしかすると雨が降ってるのかもしれない)日曜日の朝でございます。こんな日は、きれいに部屋を掃除して、心静かに読書でもしようと思いつつ、コンピュータの電源を入れるバカ。仕事で使っていることもあって、もはやコンピュータのない生活は考えられないとすら思う。
で、昨日のお話でございます。
実は昨日、うちの同居人のチェコ人に連れられ、市南部のNatgrove Avenueまで行き、チェコ人の友人宅でお昼ご飯にお呼ばれするというちょっとしたイベントがございました。
彼はこの家に住み始めてもう半年以上経ちますが、彼はテレビゲームの隠れキャラ同様、私にとって出会うことがとても難しい人です。朝の7時から仕事をするため、夜早く寝る私に対し、彼は毎日11時か日付が変わる頃にならないと帰ってこない。週末は、毎週のように友人とどこかに泊りがけでどこかに行ってしまう。そんな訳で、彼と会うことはほとんど私にとって不可能に近く、考えてみると、彼と出かけるのはこれが最初。
Natgrove Avenueに午後1時30分。…ということは16番のバスで所要1時間といったところか。12時30頃家を出ればいいな…と考え、12時30分頃出かけようとすると、彼は一言。
「あれ?チャリで行くんじゃないの?」
えええええ?マジっすか?ちょいとあなた、片道20キロ近くありますよ。ダブリンの北の果てから南の果てまで行くんですよあなた。
実は私、昔はチャリンコ少年だった。中学・高校とチャリンコ通学で、高校にいたっては、大嫌いな場所だったにもかかわらず、片道15キロの道を毎日通学してた。今考えると、よく登校拒否にならなかったもんだ。まあそんなわけだから、片道20キロくらい昔を考えれば大したことないのだが、
…思えば高校時代ってもう10年近く昔の話なのよね。
で、イナカの20キロならともかく、ダブリンの気狂いとしか言いようのないドライバーが闊歩する道を20キロ。心配になる。
まあ、しょうがないからチャリのタイヤに空気を入れて、いざ出発。
このチェコ人は毎日私の通勤の倍の距離を通勤してる。慣れているのか早い早い。しかもバイク便の兄ちゃんのように車と車の間を擦り抜けてゆく。
そう、アイルランドでは(っていうか日本以外のおいらの知るほとんどすべての国では)チャリは車道を走る。右折をしたかったら、車と同様右折レーンからどうぞ。そんな世界。
てなわけで右折をしようとして、頭の悪いアイルランド人の運転手と怒鳴り合いをしつつ(再現自粛)、1時間近くかかってNatgrove Avenueに着。久しぶりに汗をかいた。
で、行ってみると、このランチの主催者の方は日本人(まるっきりの偶然)。女性6人に対し、男は私たち二人だけ。市北部からチャリできたと聞いて半ば呆れている人たち。
まあ、この人たちがなかなか面白い人たちだった。
その中でもひとり、見た感じどう見てもアイルランド人なのに
「私スワジランドから来たの」
「はぁ?」
と思わず私は言ってしまった。
何たる偶然。スワジランド。ご記憶でしょうか。この日記に2回ほど登場した国です。南アフリカに程近い国で、国王が、「17歳以下の女性は5年間セックス禁止」と決め、そのすぐあとに国王自身が17歳の女性と婚約したことが発覚し、王宮に抗議に来た女性たちに「罰金」として牛1頭を納めたというあの国。
で、ランチも終わりみんなが打ち解けてきたところで、私はコドモの時からずっと考えているとんでもないぶしつけな質問をしてみた。
「一夫多妻で男女のバランスが取れるんですか?」
こういうふうに考えて欲しい。国によって若干の差異はあるものの、おしなべて人類の男性の比率と女性に比率は同じかそれに近いはず。男性3割に対し、女性7割とかいう極端な差はないはず。だとすると、一人の男が3人の女性と結婚したりしたら、一部のかわいそうな男性は女性がいないから結婚できない…ということにはならないのだろうか。
たとえば、男女20人ずつのグループがあるとします。で、この中の10人の男性が二人ずつの女性と結婚したら10人の男性は女性がいなくて結婚できない…という事態になるはず。いったいこの問題はどうやって解決されるのか?
こんな風に考えたことはありませんか?はいはい、どうせ私はアホタレですが、この疑問、コドモの時に「世界には一夫多妻の国がある」と聞いて以来の疑問なんです。
この質問に対する彼女の答え。
「うーん、多くの男性は結構外国、南アフリカとかに行くし、あとは、一夫多妻制自体、都市部の方では崩れはじめているところもあるみたいだし…」
と言いつつ、「今までそんなこと考えたこともなかった」そうで、ついに満足の行く答えは得られませんでした。ま、私としても初対面の人間にこんな馬鹿な質問で問い詰めようとは思いませんしね。それにしても、男性陣は「結婚ができないから」南アフリカに行くとは思わないのですが。
彼女は代わりにこんな身近でおきた「悲劇」を教えてくれた。
スワジランド出身の男性がオランダに行き、そこでしばらく住んでいた。で、オランダ人の女性と出会い、恋に落ち、二人はゴールイン。女性は悩んだ挙げ句にスワジランドに行くことに。
で、彼の豪邸に着いて言われたこと。
「これがボクの家。それから彼女たちがボクの妻たち」
…即離婚だったそうな。女性からすれば、まさか「一夫多妻」なんて夢にも思わなかったんだろうなあ。
この日はそのほかにも、イタリア人の女性などもいた。私はいつもの癖でイタリアワインを買ってお土産にした。で、
「みんな『フランスワインがいい』一番とかいって誰も同意してくれないけど、私はイタリアワインがいちばんと思う」と持論を展開。(注:ワインの味なんてそんなに分かりません。銘柄も知りません。でも、なぜかイタリアワインのファンなのです)するとイタリア人の女の子から、いきなり
「アイラブユー(はあと)」
と言われてしまった。…聞けば、そのワイン、彼女の出身の村から来たワインなんだと。こうして、私は「出会ってからアイラブユーといわれるまで数分」というハレンチ新記録を更新致しました。言うまでもなく、彼女は冗談で言ってますけどね。ははは。
というわけで、おいしい日本料理を作ってくれたこと、それから快く私を迎えてくれたAさんに感謝を致しております。ま、こんなページの存在はご存じないでしょうけど(ご存じなくていいのですが)、この場を借りて御礼申し上げます。
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2001年11月24日(土) |
「ダブリンバス事件簿(その10)」に引き続き、「DART事件簿(その4)」 |
金曜日の夜、ばか犬Taro住むKさん宅に気の置けない仲間が集ってちょっとしたディナーパーティーとなりました。いちおう理由は「さよならまるこグッドラックパーティ」(と勝手に今名前をつけた)このホムペでもすっかりおなじみとなった酒豪まるこがもうすぐ日本に帰ってしまうのです。これでアイルランドのアルコール消費量が減ると思うのは私だけでしょうか。
夕食自体は、各自が食べ物を持ちよってなかなかおいしいものをたくさん食べることができました。スシにインディアンカレーにラザニアにチキンにティラミスにいたるまでおいしかったです。
ま、そんなシアワセレポートをしても誰も喜ばないと思うので、ここは帰りの話しでもしましょう。
帰り(夜11時過ぎ)バスを逃してしまった私は仕方なくまるこを含む数人とDARTの駅へ向かう。ここからClontarf Road駅までおよそ20分の乗車。
この時間のDARTのいいところは、City Centreの3駅を除くほとんどのローカル駅は無人化される。で、切符の自動販売機なんてもののないアイルランド(考えてみたらすごい話だな)、この時間、ローカル駅からローカル駅への乗車はタダ。無料。とはいえ、この時間のDARTには極力乗りたくないのだ。
駅に着くなり、(今時)モヒカン刈りの兄ちゃんが、一緒にいたアイルランド人の友人に訳の分からんことを話し掛けてくる。で、程なく列車は到着したが、中は乱痴気騒ぎ状態。ジャージをはいたガキ軍団が、車内で歌を歌う。これだけでも十分トホホだが、車内はゴミだらけ。ちなみにうちの弟は「シートが汚いから」と言って山手線の椅子には例え空いていても座らない。そんな弟がこのDARTの車内を見たら、多分失神するだろう。それくらい汚い。
で、電車がBooterstownを過ぎた時、数メートル離れていた席に座っていた男が突然
ゲロ
ゲロ
もひとつおまけに
ゲロ
の三連発(かえるの歌ではない)。で、そのゲロが川の流れのごとく、車内に流れ始める。まるこが一言
「私、アイルランドに未練なんかないわ」
そうだろうなと激しく同意してしまった。
で、列車はClontarf Roadに着。急いだのだが、終バスを目と鼻の先で逃し40分徒歩の憂き目に遭う。楽しいディナーだったのに一気に冷めてしまった。
とりあえず、この場を借りて、料理を持ち寄ってくださった皆様にお礼申し上げます。おいしかったです。
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2001年11月23日(金) |
たかが1本の電話ながらダブリンとベルファストの違いを痛感したエセ旅行代理店とは? |
さあ、クリスマスまであと1ヶ月になりました。ま、私にとってのクリスマスは「冬休み」と同じ意味でして。クリスマス休暇と年末休暇を組み合わせてドイツに行くのを心待ちにしているわけです。
ま、私のようなやつ、つまりクリスマスを利用してどこかに行こうとする人間というのは結構多い。特に私の身の回りはアイルランド人よりも外国人の方が多いので、みんな「イタリアに帰る」だの「スペインに帰る」だの言っている。まあ、こっちのクリスマスは日本のお正月のように「家族と過ごす」という性質が強いから、当然といえば当然といえる。
当然の帰結として、例年この時期飛行機のチケットの値段は跳ね上がり、ついでにチケットは取りづらくなる。毎年、特にスペイン線は9月のうちから予約をしておかないと、希望の日に飛べるかどうかおぼつかない。どうも例のテロも、ヨーロッパ内の近距離輸送にはあまり影響していない感じがする(私は旅行代理店に勤めているわけじゃないんで「そんな感じがする」というだけで何の裏付けもございませんのであしからず)。
で、今日、とある人の航空券の手配をした。この人、12/26にドイツからダブリンに来て、1/8にドイツに戻るそうな。ご希望は「いかなる手段を使っても安く」だそうな。ご賢察の通り、この人は質実剛健ドイツ人です。で、いの一番に思いつく「ブリュッセルからダブリンまで恐怖のライアンエアー利用」というのはボツ。何でも依頼者(とかいうとかっこいいけど単なる友人です)自身が調べたところ運賃がべらぼうに高いらしい。ライアンエアー、うまく期間を調節できれば安いものの、ハイシーズンはぼったくりに近い値段を取る。うーん、12/26は確かに混んでそうだ。依頼者の家からブリュッセルまで電車で片道7時間かかることを考えるとこれを利用する価値はない。
そこで私は考えた。「アムステルダムからベルファストまでEasyJetを使う」調べてみると、あったあった、片道£20(2500円)。これにすればいいと思ったのだが、大問題発生。
12/26ってバス走ってたっけ?
ベルファスト−ダブリン間はバスになるのだが(鉄道だと「とにかく安く」のコンセプトが崩れる)ボクシングディという休日の12/26にバスが走っているかはすごく謎。
そこでバスエーランに電話。
「知らない。まだわからないわ。12月にならないと」
…あんたんとこに問い合わせてまともな答えが返ってくると思った私がチンパンジーでした。すいません。
仕方ないから、Ulster Bus(北アイルランドのバス会社。ダブリン−ベルファスト線はこの会社とバスエーランの共同運行)に電話。
「申し訳ありません。が、この決定は12月の第1週になります。ただ、過去二年間の例で見ますと、走らないと思います」
「アイルランド就職戦線異常アリ」でもさんざん書いた通り、ベルファストの人の方がダブリンの人間よりはるかに親切。同じ情報をくれただけなのにこの違いは何なんだ。
うーん、行き詰まってしまった。
そう言えば自分でライアンエアの値段確認してないやと思い、ライアンエアのウェブにアクセス。ずっとアクセスしていなかったので知らなかったが、何時の間にかサイトがリニューアルされて、値段がユーロ建てになっている。で、ブリュッセル−ダブリンの往復の運賃を見ると…確かに高いや。
そこで少し思いついた私は、往復ではなく、片道の運賃を見てみた。
ん?
行き€14(1500円) 帰り€4(500円)
信じられないことに、「往復」ではなく「片道」を二枚にした方が、はるかに安いのだ。
おい、フツー逆だろ。
と突っ込みたいが、およそ常識の通じないライアンエアー、何が起こるか分からない。
てなわけで、依頼人にはこのチケットを手配してあげました。ちゃんちゃん。
今日の教訓:ライアンエアーのチケット購入は「片道」でも試してみよう。ただし、「クレジットカード手数料」が€5づつ個別にかかるのでそれも計算に入れないとだめ。
日記才人の投票ボタンです
2001年11月22日(木) |
ダブリンバス事件簿(その10) |
信じられないものを見ました。
それはClontarf Road Stationを出た103番のバス。
…んなもんのどこが珍しいのかって?まあ聞いてくださいよ。
このバス。駅からの出口のところがやたらと狭い一方通行の道路を数百メートル走ります。離合なんてできないから当然一方通行です。で、ここで明らかに左前部を路肩に乗り上げたとしか思えない角度で103番のMIDIバス(日本式にいえば中型バス)が止まっていたんです。運転手は運転席を離れており、よく見るとドアーも開いている。
!
いやー、あの衝撃は忘れられませんね。私はドアーのところに信じられないものを見たんです。
ドアーのところに運転手が立っている。
立っている。
立っているだけではなく
よく見ると、
ノンステップバスのドアーステップから立ち小便をしている。
そう、道路に流れないようになるべくバスを左に寄せて、そのくせバスから降りずにステップから立ち小便をしていました。
…もはや作者の論評は不要と思うので省略します。
日記才人の投票ボタンです
2001年11月21日(水) |
時給1400円に魂を売り払った悲しい男の物語(1) |
いままでずっと書きたいと思いつつ封印していたネタがあります。数週間前の日記で私の大学時代の添乗員のエピソードを書きましたが、実はそれ以外にもいろんなバイトをしています。ただ、そのネタがある意味きわどいネタだったので、今まで書かずに放っておいたのです。でも、どんな心境の変化か書いてしまうことにしました。ただしネタの性質上、次のことをお約束とさせていただきます。
このネタはフィクションであり、実在の人物・商店・建物等とは一切関係ございません。もう一度言います。この物語はフィクションです。フィクションということは全部ウソです。ご了承ください。
で、(架空の)私の大学時代の話ですが、アイルランドに戻りたいなあと思った私(語学留学の後だったのです)、今までやってきた時給800円の仕事では、アイルランドはあまりに遠いと、新たなバイトを探すことに致しました。で、買ってきたのはおなじみのアルバイト情報誌。そこの「とにかく高給、日給一万円以上」のところを見ます。すると、
携帯電話の販売等 時給1400円から勤務地都内各所
時給1400円?!?!この高給に魂を売り渡した私はさっそくこの胡散臭い広告を出している会社に電話。
…即面接。
呼ばれたのは、昔フジテレビがあったところからそう遠くない雑居ビル。聞けば、この会社は当時から有名になりつつあった業種「人材派遣業」。で、各メーカーに人材を派遣し、その人材は各メーカーからの派遣要員として東京都内および近郊の大規模小売店に派遣されるといういわば二重の派遣。で、時給等は広告通り1400円出すとのこと。で、私は即採用され、勤務を言い渡されたのは、新宿でも池袋でもない、東京でもないところ。当時住んでいたところから電車で1時間はかかるものの、定期もしっかり出すということで、そこに勤めることに。
さっそく、下町にある某大手カメラメーカーに(「携帯電話の販売等」であり、携帯電話の販売とは広告には書いてなかった)。で、そこの契約社員として都近郊の某所の大手家電量販店に勤めることとなりました。
ここにこの日行ったのですが、ものすごく活気があるものの、同時にがさつな感じがしました。本当にこんなとこで勤められるんだろうかという不安。そんな不安は、「時給1400円」の前に忘れざるを得ませんでした。
で、翌日。
朝の9時30分に開店ということで、朝の9時までに出勤を命じられた私。朝のラッシュの電車で1時間かけて、店までやってきました。で、前日のうちに顔見せは終わっているので、とりあえず、仕事開始。
…とはいえ、何をしていいのか分からない。
ぽつんとカメラコーナーに立つ私。自慢ですが、カメラなんて、自分のコンパクトカメラが使えるのが精一杯。しかもそのコンパクトカメラでさえ、某社で働いていた時に社販で買ったもの。
で、私の担当はこともあろうに一眼レフカメラ。人生において触ったことなど絶無に等しい。自分の中では、「一眼レフカメラは、プロかオタクが触るものだ」と勝手に決めてましたから。
で、そのフロアーを見渡すと、実はそこにいるのはいろんなカメラメーカーから派遣された派遣社員ばかり。それ以外にはその小売店の社員がわずかに数人と、あとはレジ担当のアルバイトのおねえちゃん。それ以外のほぼ8割方の人間に関しては派遣社員。
困ったことはすぐに起こります。私は某カメラメーカの人間としてきているわけですから、当然ほかの人間は、私がそのメーカーのことをよく知っていることと決めてかかってます。いきなり言われたのです。
「XXXにあうレンズピースってOOOだっけ?XXXだっけ?」
…レンズピースってなに?とはとても聞けない状況です。慌てて「用品カタログ」を見て調べますが、そこには「これなに?」というものばかり。ひとりでパニクりますが、どうにもならない。
「まだわかんないの?お客さんお待たせしてるんだよ」
と怒られ、ついに
「もういい」
といわれてしました。
こうして、わずか数時間で、私が何も知らないことがばれてしまいました。
(この連載続く…のかな?)
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2001年11月20日(火) |
もらうぞ臨時ボーナス!履歴書の向こうのなべ料理とは? |
うちの会社、知り合いを紹介し、その知り合いが採用されると臨時ボーナスが支給されるという、いかがわしい商売もはだしのシステムがあります。で、金額がひとりにつき10万円近くと、私の給料の額から考えるとかなりバカにできない金額が支給されます(とはいえ、その多くは何もしないアイルランド政府に「税金」という名のもとにカツアゲ徴収されるのですが)。この会社に勤めて2年以上が経ちますが、今まで成功したのはたったのひとり。そりゃそうです。こんな会社に友達の身売りなんぞしたくありません(こらこら)。
で、話は先週に戻ります。日本から帰ってきたその翌日(つまりは月曜日)の夕方、何気なく台所に下りてみると、そこには見ず知らずの女性が一名。
"Who the hell are you?"
と口の悪い私は思わず言ってしまいました。聞けば、同居人のドイツ人の友人とのこと。そのドイツ人がなぜだかモロッコだかどこかに行ったとやらで、その間の1ヶ月間、ここに住むとのこと。それはいいんだけどねえ、そういうことは事前に知らせて欲しかった。
で、身の上話をちょろっとすると、彼女もやはりドイツ人で、ダブリンで仕事を探しているとのこと。
これは
+
…です。
失礼な物言いなことは100も承知ですが、でも、昔某大手家電量販店に勤めていた時、よく、お客さんを逃がしたあとで「鴨がねぎしょって来てるんだから射抜けよ!」なんて怒られました。それを思い出してのことです。この話は、また今度しますね。
…てなわけで、ポーカーフェイスを装い「だったら、うちの会社に紹介してあげるよ」なんてほざくと、彼女もまんざらでない様子。で、今日になって、彼女がようやく履歴書をくれた。
唖然
こちらの履歴書は、日本と違いフォームがありません。でも、カバーレター(自分がこの仕事に興味がありどんなに素晴らしい人間かを自由に書く手紙。ごたくとも言う)と履歴書そのものでまあ、計A4サイズの紙3枚がいいところ。ところが彼女の履歴書はA4サイズの紙、20枚近く。20枚を透明のカバーとクリップで几帳面にまとめている。この几帳面さはドイツ人ねん。
何とまあと思い、悪いとは思いつつ、ぱらぱらっと中を覗いてみた。
何とまあ…。
履歴書自体は確かにカバーレターと履歴書そのもので3枚。以下は、以前に働いていた各企業からの推薦状のコピー、資格試験の合格証明、さらには高校の成績証明書(…のようなもの)に至るまで、まあ個人の半生記というに恥じない内容でして…。
で、彼女、これを各企業に送ってるのかなあ。
ドイツ人が「環境問題に敏感」なのかどうか分からなくなりました。
で、そんな話を同僚にしたら、
あなたはまだいい
と言われてしまいました。とあるアイルランド人は、15枚に及ぶ履歴著を各社にばらまいたそうです。中は、普通は触れもしない中学校の様子から始まり、現在までのレポート(もはや履歴書ではない)15枚。…んなもんどこの誰が読むねん。
さあ、彼女は採用されるのか。されればボーナス、されなければ…人生そんなもんでしょ。最近宝くじにかすりもしていないので、何とか採用されて欲しいと身勝手なことを願っています。
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2001年11月19日(月) |
さあカウントダウン…ユーロが町にやってくる |
あいも変わらず、忙しい日は忙しいが、ヒマな日はとことんヒマな日々が続いています。何が言いたいかというと…とっても忙しいのです。
先日の日記に書いたレンタカーの超過請求ですが、さっき電話をしたところ、差額を返金するとの約束をもらえました。本当に返金されれば、このレンタカー会社のカスタマーサービスのレベルは悪くないと思います。それにしても、電話1本で半額にすぐに減ると言うのも笑えますが。この調子で行くと、もう一回電話をすれば、「さらに半額」になるかな?
話は突然ころっと変わりますが、来年の1月1日よりユーロが町にやってきます。ある日突然使用する通貨が変わるのです。日本にいる方はご存知ないでしょうから簡単な流れを書いておきます。
まず、12月半ばから一部の銀行や郵便局で「ユーロコインお試しセット」なるものが売られ始めるそうです。ただしこの時点では、紙幣にお目にかかることはできません。
来年の1月1日より。ユーロが町にやってきます。何でも、「アイリッシュプントとユーロ両方が使える期間」だそうでして、たとえばアイリッシュプントで支払いをすると、お釣はユーロで貰うという、考えただけでもこんがりそうな期間が2月9日まで続き…
2月9日からはアイリッシュプントは使えなくなるという(ただし銀行に持っていけば換金してくれるそうですが…)
まあ、大まかな流れはこのとおりなんですが、実際には結構混乱するんじゃないかと思います。例えば、
「ボク10ポンドしか持ってないからあとはユーロで払う」とか近所の店で言ったら、店番のおじいちゃんはきっと凍ってしまうのではないかと。そんなことがないように、ラジオ・テレビ・新聞を通じてうるさいくらいのユーロキャンペーンが張られています。それでいいんでしょうけど。
さらに、偽札の問題。見たこともない、「ユーロ紙幣」を1月1日から、「これがユーロだよーん」ってもらうわけで、もし偽札だとしても見分けられないような気が…。実は当局もマフィアが偽札を作ることを恐れて巷には一切ユーロの紙幣を流通させていないのですが、9月だか10月だかに、ユーロを乗せた現金輸送車がドイツで襲撃されており…さあ、どうなりますやら。
ただ、最大にいいことは、今後はドイツでもイタリアでもベルギーでもスペインでも同じ通貨が使えるようになるわけでして。両替の手間、手数料がかからなくなることはとてもすばらしいと思う。
ちなみに、今回の通貨統合に参加する15カ国のうち(だっけ?)現状の通貨よりも額面での通貨価値が上がる国はアイルランドだけなんだそうな。分かりにくい?例えば、ドイツは(だいたi)いままで2マルクだったのが1ユーロに、イタリアに至っては、5000リラが2.5ユーロと、アイルランド以外の国では感覚的にはすべてが一気に値下がりするのです。ところが唯一アイルランドは1ポンドのものが、1.27ユーロになりすべてが感覚的に27%増しになるのです。
ま、給料が増えたような錯覚になるのはいいとして、すべての物価も上がったような感じになります。すべては錯覚にしても、あまりいい感じはしません。
で、思い起こせば10数年前、日本で消費税が導入された時、やたらと問題になったのが、「便乗値上げ」について。アイルランドでも便乗値上げが起こるのではないかという気がします。
これらの実態につきましては、これから詳細にレポートしていきますのでご期待くださいませ。今日のところは、問題提起と言うことで(←つまらない内容だったことを自分で暗に認めている)
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2001年11月17日(土) |
ついに国際指名手配?!オーストリア警察に追われる男とは? |
日本ネタから離れて数日経ってしまいました。日本ネタも書きたいのですが、時事ネタの方が次から次へと出てくるので、いつでも書ける日本ネタは、ネタが尽きた日の為に温存したくなってしまうのです。そんな訳で、日本ネタは少々お待ちくださいませ。
さて。唐突ではございますが、私Snigelは
国際指名手配
となってしまいました。
そうです。Snigelはお尋ね者。オーストリア警察当局から追いかけられる身の上となってしまいました。いったい何をしでかしたのか?何だと思います?
私とオーストリアの接点はあまり多くありません。人生でたった2回しか行ったことがありませんし。ビザなしでチェコへの国境を越えそうになったこともありましたが、それは未遂でしたし(1997年当時チェコへの渡航にビザがいるとは知らずにウィーンからチェコに入ろうとした。偶然出会ったアイルランド人に指摘されて慌ててビザを取りに行った。ちなみに1週間足止めを食らった)前回Mausiと8月にInnsbruckを訪れた時も(旅行記「南へ!」を参照してね)おいらはきわめて善良で、トラブル一つ起こさなかった。ああ、いったいおれが何をしたというのだ?おれは無実だ!
…と思いきや、私はオーストリアで犯罪を犯していたのでした。その犯罪とは…
スピード違反
へ?
慣れない国ということもあったから、おいら、けっこう慎重に運転してた。ゆえに、そんなスピード違反などした覚えはないぞ。
実はこのおいらのスピード違反が発覚したのは、ある日、車の所有者であるMausi宅に届いた1通の手紙。そこにはスピード違反の切符が入っていたそうな。
…ってことはなんですか。オーストリア警察当局はこの1件のスピード違反の車を追って、オーストリア国外のドイツ籍の車のナンバーを洗い直し、ご丁寧に切符をドイツくんだりまで郵送してくれたというんですか?
こうなると、おいらはきっと重大なスピード違反をしたに違いない…。Mausiによるとおいらは50キロ規制のところを何と…
60キロで走っていたらしい。
…10キロオーバー。
皆さん、オーストリアはきっと平和な国です。老後、平穏無事に暮らしたい方は、ぜひオーストリア移住をご検討くださいませ。
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2001年11月16日(金) |
ワールドカップに出場を決めたアイルランドのクレーム処理 |
昨日、ワールドカップ出場を決めたアイルランド。来年のワールドカップは「日本と韓国の共同開催」にもかかわらず、なぜか、日本ばかりにがぜん注目が集まっている模様。で、今日になって同僚から同じ質問を何度も受けます。
「おい、Snigel、日本には『カプセルホテル』ってのがあって、それが一晩7000円もするって本当か?!」
「おい、Snigel、日本ではビール1杯1000円以上するって本当か?!」
聞けば、ラジオか何かでそんなことを言ってたそうな。とある日本人の女の子の発言。
「これを機会に日本が知られるようになるのはいいことだ」
それはそう思うけど、なんだか実物とかけ離れた日本が紹介されていくような恐れも…。ま、「フジヤマサムライハラキリゲイシャ」なんて理解されるよりはマシでしょうけどね(そんなばかはもういないか)
で、昨日予告していた通り、今日はクレームのお話。
数日前、月に一度定期的にやってくる不幸の手紙、別名「クレジットカード利用明細」がやってきた。
んほげぇ
と、北斗の拳でも使われなかったような擬音でその請求合計額に驚いたおいら。ショックを受けつつ、じっと請求書の金額を見ると…
ん?
と思うものがあった。
それは、先月借りたレンタカー会社からの請求。ん?同意した額の2倍もふんだくってるじゃあないか。
ご存知ない方の為に解説すると、レンタカーを借りる時(少なくともアイルランドでは)契約書にサインし、その契約書の請求額のところはサインした段階では空白。で、レンタカー会社が車の返却後に請求額を書き込み、クレジットカード会社に請求する。ま、何はともあれ、その金額が予想していた額の2倍だったのだ。
なんじゃあこれは?
早くも戦闘モードに入ったおいらは、レンタカーを借りた時の封筒を見ると、でかでかと電話番号が赤字で書いてある。さっそくそこに電話。
「もしもし、今日受け取ったクレジットカードの請求書に異議があるんですけど」 「はあ?」 「はあじゃなくて、請求額に誤りがあると思うのですが…」 「どちらのレンタカー会社ですか」 「って、あんたんとこに決まってるでしょう」
…どうも話がかみ合わない、ふとその封筒を見ると
「故障の時はこちらの番号へ。」
教訓。怒ってる時は深呼吸をして自分が何をしようとしているか確認をしよう。
その電話先のおねえさん、ご親切にも相手先の電話番号を教えてくれました。すみませんでした。
で、正しい電話番号に電話。
「もしもし。請求された金額に異議があるんですが」 「少々お待ちを」
…たらいまわし…。
「もしもし、請求された金額に異議があるんですけど」 「伝票番号は?」 「1234567890です」 「Snigel様、10月20日の夜10時にお借りで、お返しは10月22日の朝7時30分でしたね」 「ちげえよ」 「こちらの記録によりますと、朝の7時30分に返却とありますが」 「21日の午後10時に返したよ」 「しかし…」 「しかしじゃない、ちゃんと調べて」 「かしこまりました。では、明日必ずお電話差し上げます」
この時点の翌日は昨日。昨日、電話はありませんでした。ま、アイルランドの常識から考えたら当然ですが…。
今考えていることは、今日か月曜日もう一度電話をかけて満足の行く回答を得られない場合、クレジットカード会社を通じて、この支払い自体を止めてやろうと思っています。幸か不幸か、クレジットカードの支払い争議が自分の仕事の一部なのでやり方はよく知っていたりするのです。
で、この電話の後に昨日の日記に書いた通りUSITに行き、航空券を買い、そのあとオコンネル橋を見下ろす某パブに行き、一杯。2杯目を頼むと、グラスの側面にリップスティックがついている。
おいら、田代OさOではないので、グラスにリップスティックがついていても嬉しくない。むしろイヤだ。てなわけで、「悪いけどグラスを換えて」と頼む。
で、その時点でふと思い出したのだが、どこでかは忘れてしまったが、やはりどこかのパブで同じようにグラスが汚かったことがあった(もっと言えばグラスが汚いことはあまり珍しいことではない)。その時、バーマンに文句を言ったところ、何も言わずにビールを汚いグラスから比較的きれいなグラスに移した…ということがあった。言うまでもなく、これでは何の意味もない。
で、その一件以来、そんなクレームをつけても何の得にもならないと思ったのだが、今日はなぜか言ってしまった。
すると数分後、きれいなグラスに新しいボトルのビールをおねえさんが持ってきてくれた。笑顔と一緒に。この瞬間にこのパブのファンになったことは言うまでもないかと。
「クレームはチャンスである」とおいらがよくお邪魔する「電気売場店員のクレーム日誌」のEach Timeさんもおっしゃってますが(リンクのページからたどれます)、本当にそのとおりだと思いました。レンタカーのA社さん、あなたは今、常連客がもっとファンになるかそれとも常連客を失うかの瀬戸際に立ってますよ。
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2001年11月15日(木) |
一万円で買う男のロマンとは? |
私、スポーツへの興味関心は全くありません。が、何やら今日は、「アイルランドがワールドカップに出場できるかどうか決定するイランとの重要な試合」だそうでして、会社内も、なんとなく浮ついた雰囲気が流れていた。特に試合開始の午後2時以降(アイルランド時間)、もとから少ないうちの会社の男性社員がますます少なくなり、みんなどこかに行ってしまった模様。
ま、行くとすれば、ビジネスパーク内のパブに違いないと思い、ちょっと様子を見に行ってみた。まあ、仕事中にもかかわらず、このパブでは見たこともないような人ごみ。パブの中に入るにも一苦労。
ちなみにこのパブ、某ビジネスパークの中にあるので、外部の人がいる確率はほぼない。だから中にいる人は仕事中の…はず…なのに…どうして見んなビール片手にアイルランドの応援をしてるの?
で、3時45分。試合終了。アイルランドがワールドカップ進出を決めたその瞬間の写真。
あまり興奮は伝わってきませんが…。ただ、もう一回言わせてください。みんな仕事中のはずなのですが…。ま、何にせよ、アイルランド人が大挙して来年日本に行くことに相成りました。会場付近にお住まいの方はご注意下さいませ。
で、話は昨日に飛ぶ。
日曜日に日本から帰ってきたばかりなのにと、お怒りのむきもあるでしょうが、昨日USITに行きクリスマス休暇のチケットを買ってきました。行き先は言うまでもなくドイツ。
で、行き先ですごく悩みました。デュッセルドルフにすべきかハノーバーにすべきか。前者は£140(19,000円)、後者は£250(34000円)。前者は直行便に対し、後者はロンドンで乗り換え。
こう書くと、誰がどう見てもデュッセルドルフに飛ぶ方がお特。が、デュッセルドルフに飛ぶと、そこからMausiの家まで新幹線とローカル線を乗り継いで4時間。それにひきかえハノーバーならMausiが迎えに来てくれる。
とはいえ、新幹線の運賃はBahnカード(ドイツ国鉄の運賃が一律半額になるカード。便利) 利用で往復108マルク(6000円)。しかもハノーバーに飛んだ場合、ロンドンで2時間くらいの待ち時間もあるから所用時間はそんなに差はない。
しかし(3連続で逆説の意味の言葉が並ぶあたりに私の心の葛藤を見てやってくださいませ)、例え10000円余計に出してでもハノーバーに飛びたい理由があった。それは、マイル。おいらの当面の目標、13万マイル溜めて、日本までビジネスクラスで往復する…このためには、このハノーバー往復2400マイルは捨て難い。
というわけで、「男のロマン」を取った私は、ハノーバーまでの航空券を買ってしまいました。はいはいはい、どうせ私はアホタレです。
最近こんな話を読んだか聞いたかしたんです。ある日本人の老夫婦。パンナム航空で二人で世界1周することを目標に、せっせとマイルを溜めていた。で、いよいよあと一歩でマイルがたまるという時、パンナム航空が倒産してしまった。…うーむ、時期が時期だけに笑えないネタだ。某スカンジナビアの航空会社さん、潰れないでね。
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2001年11月14日(水) |
旅行で一番忘れてはいけないものを忘れる大バカ者のお話。 |
で、一日目は、何だかんだでMausiは時差ぼけダウン。で、二日目はと言えば、…皆さんならどこにお連れ申しますか?私が選んだ場所は…
浅草
です。
実は今回東京ではうちのじいさんばあさん宅にお邪魔してました。で、ここからは浅草寿町行きのバス1本で浅草に行けるわけです。実に便利。
で、バスの中でMausiが驚きます。運転手さんが、乗ってくるじいさんばあさんがちゃんと座るのを見届けてからバスを発車させる様子に。そして、やたらと長ったらしい車内放送に。そういえばそう。もう慣れてしまってなんとも思わないけど、ダブリンバスって車内放送なんかないし、じいさんばさんが乗ってきても、バスの運転手は気にも留めずに荒い運転をするし。
で、浅草。新仲見世から雷門、そして浅草寺へ。Mausiは目当たり次第に
みたらし団子 せんべい 揚げ餅 人形焼
と食べまくる。驚いたことにみんなお気に召した様子。
で、ここから地下鉄に乗り皇居へ。まったく知らなかったのだが、皇居の一部は一般開放されていて、中に入ることができる(しかも無料と来たもんだ)。
で、翌日は、何を血迷ったかお台場へ。生まれて初めて言ったお台場。正直なとこ「あっそ」って感じ。
この日は天気がものすごくよかったので、日の出桟橋から「東京湾巡りクルーズ」に参加する。数百人は乗れるであろう船。いざ乗船してみると、
あれ?
…誰も居ない。
信じていただけるかどうか、この大きな船、おいらとMausiとおいらの弟の3人の完全貸し切りでした。たった1時間のクルーズで、行ったのはレインボーブリッジから浜離宮にかけての狭いエリアでしたが、一人800円X3で、1時間あんだけの大型船を借りたとなると、とってもコストパフォーマンスがよかったと思う。
で、弟と別れて夕方山手線に乗り池袋へ。向かった先はサンシャインシティ。なぜだか水族館やプラネタリウムはすでに営業しておらず、ナンジャタウンはパス。当然の帰結として、残ったのは60階の展望台。
ここの展望台。おいらが小学生だった頃に登った覚えがある。当時はサンシャインシティがオープンしたてで、入場券を買うために地下に行列を作り、今度はエレベーターに乗るために行列を作り、ようやくついた60階はものすごい人ごみで窓の外を見るのも一苦労…だった思い出がある。
で、今日はと言えば…。チケットを買おうと地下に行くが、そこには「チケットは60階でお求めください」と書いてあるだけ。で、エレベーターホールには誰もおらず、エレベータに乗ったのはおいらたちふたりだけ。で、エレベーターを下りてチケットを買い、まわりを見回すと、昔人で溢れかえっていた60階はまさに閑散としている。おそらく全部で10組くらいしか居なかったのではないだろうか。超閑散。昔は登れなかった屋上も開放されており、行ってみると、その暗がりでは、数組のカップルがいちゃいちゃとしており…。ここを見回るガードマンのおっちゃんにおもわず「ご苦労さん」と言いたくなった。あ、夜景は本当に奇麗でしたよ。確かにロマンチックです。はい。
で、翌日はMausiが「もう一回浅草に行きたい」というので(考えてみるとよく分からん御仁である)、浅草へ。なぜ浅草に行ったかというと、実は新仲見世で見つけた急須がどうしても買いたかったんだそうな。おいらに言わせると、何の変哲もない急須なのだが…。
で、浅草名物神谷バーに行き、午後、荷物をまとめて実家のあるQ州へ行くために羽田に向かう。地下鉄から山手線に乗り継いで、乗り換えの浜松町に着く頃、おいらのあたまにふっとよぎったこと。
「あれ?チケット、持ってきたっけか?」
チケットは、9/1の日記に詳しく書いた通り、一人片道一万円の「超割」チケット。これ、カバンに入れた記憶がないのだ。
浜松町の駅のホームで、カバンをひっくり返して(かなりみっともない)、チケットを探すが、やはり、ない。そう、じいさんばあさんの家に忘れてきてしまった。
おいらの性格上、ぎりぎりまでことは起こさないので、この日も今更じいさんばあさんの家にチケットを取りに帰る余裕はない。仕方がないから、一かバチかで羽田空港まで行ってみることにする。
情けない気分だった。散々この日記で、空港にパスポートを忘れていったおいらの友人マークちゃんやKさんのことをバカにしたが、何のことはない、自分も大バカ者の一人に過ぎなかったのだ。マークちゃんKさん、もう悪口は書きません。(今後1週間は)
とはいえ、これもおいらの人生の経験上自信を持って言えるのだが、こういう時もなんとかなってしまうのである。「なんとかなるべえ」と勝手に信じ、羽田空港の全日空のカウンターへ。
そこでカウンターのおねえさんに言われたこと。
「はあ、航空券をお忘れですか。そうしますと、今日のところはおふたり分の航空券を普通運賃で新たに購入していただくことになります」
待て待て待て、となると、6万円?!
で、おねえさんは続ける。
「で、本日『二重購入証明書』というものを発行致しますので、これをですね、今日ご持参になられなかった航空券とごいっしょにお持ちください。そうしますと…」
ごくっ(おいらのつばを飲む音です)
「払戻し手数料\420を引いた額をそれぞれお返し致します」
ん?それって、今日購入する3万円の航空券に対して?それとも、「超割」の1万円に対して?
「本日お求めの3万円のチケットに対してです」
…今日の貴重な教訓。チケットは忘れても実は何とかなる。
おいらにとって運がよかったのは、おいらがクレジットカードを持っていたこと。実はおいらの知り合いに、アイルランドでクレジットカードを取ろうとして、毎回申請を出すたびに却下されている人が居る。なぜだかおいらにはクレジットカードは、数年前初申請であっけないほどあっさりもらえ、で、日本に来る直前に、限度額が2倍になっていたという。考えてみると、この限度額が2倍になっていなかったら、おいら、クレジットカードは使えず、手持ちの現金はなく…と、どうしょうもない事態に追いやられてたな。
皆さん、ご旅行の前には最低限、航空券とパスポートをお持ちかご確認ください。(…って調べないのはきっとおいらだけだよね)
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2001年11月13日(火) |
日本から帰ってきました。 |
日本から帰ってきてしまいました。成田から12時間かけてフランクフルトに着いた時には、「ああ、ヨーロッパに戻ってきたなあ」と思ったのですが、そこからロンドンヒースロー空港に着くと、なぜだかブルーになり、ダブリン空港に着くと、底なしにブルーになってしまいました。
なんで帰ってきちゃったんだろ。
日本。まあ、なんだかんだ言っても私の「祖国」です。帰って嬉しくないはずはない。で、今回はおいらの彼女Mausiと行ったので、そりゃもういろんな新発見がありました。逐一報告していくと、相当なレポートになってしまうので、まあ、ポイントポイントで書いていこうと思っています。
で、まず。
行く前からさんざん大騒ぎしていた、「ロンドンヒースローでの乗り継ぎ」ですが、ふたを開けてみると、免税店を冷やかす時間があるほどで、あまりにあっけなかったです。
で、フランクフルトから成田までは、アメリカでのテロの影響か、いつ乗ってもほぼ満席のフライトが、この日は半分から6割の搭乗率。中には、4人分の席を使って長くなっている人さえ居て、フライトは快適でした。
そんなこんなで、12時間のフライトもまあ苦にならず、翌月曜日の朝、予定よりも早く成田空港着。ここから(ビンボー人ですから)一番安い京成線の特急で都心へ。
Mausiの京成線の車窓からの初発の印象。
「東京って、ずいぶん緑豊かなのね」
…ここは千葉なんだってば。
で、その日、どこに行ったと思いますか。生まれて初めて日本にやってきた女の子を連れて行く東京のおすすめ場所。皆さんならどこに案内しますか?新宿?渋谷?それとも銀座?私の場合は…
上野
でした。
個人的に、上野、好きなんですよね。あのごみごみとした感じがいい。しかも、いろんなもんが安いと来た。で、彼女には迷惑な話ながら、傷だらけでどうしようもなくなっていたメガネを取り替えようと、アメ横にある行き付けのメガネ屋に行ったのだが…
撤退
…してた。代わりに新しいメガネ屋ができていたのだが、まあ、安いこと、安いこと。
店内全品メガネ一式 5000円 7000円 8000円均一。
という分かりやすさ。私は、5000円で新しいメガネを作りました。(薄型レンズにしたので2000円超過料金取られましたが)
で、そこから精力的に観光を始め…たかったのですが、時差ボケで(天然ボケとは関係ありません)Mausiが見事にダウン。
…うーん、あまりおもしろくないですな。でも、実は、この後に大ネタがあるのです。それはまた後日と言うことで。
で、昨日ぶったまげたニュースと言えばおそらく「アメリカでの航空機の墜落事故」と答える人が多いはず。でも、おいらはちょっとだけ違った視点を持っていたのでした。
9/18にこの日記で紹介したぶっ飛んだ記事、とりあえずそれを再掲します。
(以下、引用)
若い女性のセックスを5年間禁止 スワジランド 南部アフリカの王国スワジランドからの報道によると、同国政府はエイズ対策のため、若い女性のセックスを5年間、禁止すると発表した。男性と握手することも禁止し、禁を破った男性には牛1頭分の罰金が科せられるという。 AFP通信によると、ムスワティ国王の33歳の誕生日に合わせて発表された。どの年齢層が対象なのかは明らかではないものの、性体験のない女性は青と黄色のふさを、19歳以上は赤と黒のふさを身につけることも求められている。同通信によると、この措置が発表された場では抗議の怒号が上がったという。
(引用ここまで。出展:asahi.com 9月19日 国際。文中の色は作者が付した)
んで、この話の続報が載ったんですね。昨日(11/12)のアサヒ・コムの記事です。
(以下、引用)
「5年間セックス禁止」自ら背いた王に罰 スワジランド
南部アフリカの王国スワジランドで、ムスワティ国王が、自ら提唱した「純潔を守る誓い」に背いた罰として牛1頭を11日、抗議に来た若い女性たちに納めた。AFP通信などが伝えた。 国王は、エイズ対策として9月、10代後半の女性に純潔を守るふさを身につけ、5年間セックスをしないよう呼びかけた。その後、自ら17歳の女性と婚約したことが発覚した。国王には、すでに7人の妻と1人の婚約者がいる。 これを知った若い女性約300人が王宮に詰めかけ、純潔のふさを脱ぎ捨てて抗議した。国王は自らの非を認め、牛を差し出したという。牛は女性たちの村でバーベキューになった。
(引用ここまで。出展:asahi.com 11月12日 国際。文中の色は作者が付した)
この記事から、いろいろなことが読み取れます。まず、
(1)スワジランドは一夫多妻制を取っている。 (2)日本で王宮(皇居か)に行こうとしてもまず行けないが、この国では、王宮まで押しかけることができる。しかも、国王に会える。 (3)国王が牛を差し出したところを見ると、この王宮では牛を飼っているらしい。 (4)女性たちは牛をバーベキューにした。
以前にも書いた通り、おそらくエイズは深刻な問題なのは分かります。でも、その事実をあえて無視すると、スワジランドってすごくのどかな国な気がしませんか。
で、揚げ足取りなんですが、この記事では、国王が17歳の女性と婚約したとされていますが、別に「婚約」イコール「セックス」になるかどうかには非常に疑問が残るのですが。私が国王なら
「確かに私は婚約をした。しかし、性行為はしていない」
なんて、真顔で主張しますけどね。…もっとも、これをしないからこそ、この国王は人心を掌握しているのではないか…という気もしますが。
日記才人の投票ボタンです
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